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阪神タイガースバトルロワイアル

1 :ワイルドナイン:04/09/04 22:54 ID:nr5MYy8n
  

2 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/04 22:55 ID:q47bV3J7
俺が2ゲットしていいの?この俺が

3 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/04 22:57 ID:rX3q9yDD
読んでみたいとは思ってたけど書いてくれる人はいるかなーおれはかけん

4 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 01:06 ID:ZmqxNF+y
職人さん大歓迎します

5 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 01:09 ID:Tl9e3tsT
ここってどんなスレなんだ?
AA使ってバトルロワイアルにするの?

6 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 01:11 ID:3owz7fdN
岡田「今日は、お前等に、殺し合いをしてもらうから。 そのつもりで頼むわ。」


7 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 01:31 ID:mr1n4kIA
岡田「最後の一人になるまで?そら、そうよ。殺し合いの理由?そんなもん、オマエ…」

8 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 01:34 ID:+9eRBRjU
文字ネタになるのかな?

9 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 01:37 ID:Tl9e3tsT
>>6-7
たったこれだけなのにワラタw

10 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 01:43 ID:mr1n4kIA
誰主役にする?

11 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 01:52 ID:LRXkTqxN
井川に一票。

12 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 02:02 ID:cQutznhx
そういえばいやだスレにあったバトロワ面白かったな。

13 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 02:07 ID:y5sv4tqg
〜Prologue〜

「OK、タカシ。 昨日までと違って調子がいいな」
ハワイアン・リーグに参加して5日目。
鳥谷敬は二塁打2本にホームラン、いつになく絶好調だった。
そして第4打席でヒットを打ち、代走の選手と交代した。
「サンキュー、ボス。 今日はよく球が見えるんですよ。」
それほど多くはない語彙ではあるが、会話できる程度にはマスターした英語でそう答えると、
ベンチのホームベースよりのところに陣取り、ヒロ・スターズの勝利を見届けた。
マウンド上では同じ年に入団した筒井和也が最後の一人を打ち取り、歓喜の輪の中にいた。

「なあ、敬。昨日まで絶不調だったのに、今日はどうしたんだ?」
試合後、共に食事をしていた筒井から突然声をかけられ、鳥谷は苦笑しながら答えた。
「たまたまだよ。今日は相手投手のボールがよく見えたんだ」
その答えに筒井もうなずきながら返す。
「俺も今日は普段よりキレがよかったと思わないか?」
「ああ、確かにな。この調子なら来年一軍も近いんじゃないか?」
普段は寡黙な二人が饒舌なのも無理はない。
同じ年に、同じ球団に同じように自由枠で阪神タイガースに入団した戦友。
人気球団故のプレッシャーと戦う日々で、相手と戦う余裕がなかった。
ようやく今日、ここハワイの地で自信を取り戻せた、といっても過言ではない。
2005年度、更には今後十何年かのタテジマを背負う存在になる。
二人は酒を飲みながらそう誓った。

…はずだった。


14 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 02:08 ID:N0qtOaBc
モミーまだぁ?

15 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 02:08 ID:y5sv4tqg
ドアを叩く音がする。
鳥谷は、多少不機嫌になりつつもドアを開けた。
筒井が立っていた。
だが、様子がいつもと違う。
「どうしたんだ? そんなに慌てて…」
まだ完全に覚めきっていないため、筒井の様子がおかしいことに鳥谷は気づいていない。
「このグラブ… 俺のであって俺のでない… よく見てみろ…」
鳥谷はそのグラブを見た。 何の変哲もない、筒井愛用のグラブだ。
「いつも使っているやつだろ? どこがどうおかしいんだ?」
いらだつ鳥谷に、筒井がある一ヶ所を指差す。
そこには、

  Dragons 20  K.Tsutsui

と刺繍されていた。

「なんだ、新手の悪戯か?」
と返したが、
「いや、違う。俺は中日の、敬は巨人の選手としてテレビで放送されているんだ。」
というや否や、部屋のテレビのスイッチをつけ、衛星放送のチャンネルをつけた。
ちょうど日本のプロ野球コーナーで、横浜の新外国人獲得のニュースが終わったところだ。
その直後…
「巨人・鳥谷敬内野手と中日・筒井和也投手がハワイアンリーグのケーンファイヤーズ戦に出場し…」
とのアナウンサーの声が流れた。
さすがに鳥谷も目が覚め、自分のレガースを取り出す。
ヒロでも阪神と同じ背番号1のため、そのまま利用していた。はずだが、そこに書かれていたのは

 GIANTS 6 Takashi 

の文字だった。
「何が、どうなっているんだ…」
二人は部屋の前で立ちつくした。

16 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 02:08 ID:/vRqmR0E
>>6-7
ハゲワラ 良スレの予感

17 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 02:09 ID:19eAPol8
片岡「一緒や!殺っても!」

18 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 02:13 ID:LRXkTqxN
?主役は筒井と鳥?

19 :13:04/09/05 02:15 ID:y5sv4tqg
>>18
完全にこれは伏線でつ。

20 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 02:19 ID:LRXkTqxN
そうでしたか、横槍すんません。先楽しみにしております

21 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 02:19 ID:Reowjfvo
主役は片岡にしようぜd

22 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 02:37 ID:OG9sWCRt
>>17
同じ事オモテたよw

23 :13:04/09/05 02:41 ID:y5sv4tqg
>>6-7および>>17は使わせていただきまつ。

特に前者は結構序盤に使うことができそうだ。

24 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 03:43 ID:CH5PCl9f
良スレの予感ー

25 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 08:49 ID:oD5+60bb
遂に阪神のバトロワか〜
期待ついでに 各球団バトロワの保管サイト紹介しときますね。

讀賣巨人軍バトルロワイアル
ttp://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/5499/
横浜ベイスターズバトルロワイアル
ttp://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/
広島東洋カープバトルロワイアル
ttp://brm64.s12.xrea.com/
中日ドラゴンズバトルロワイアル
ttp://dragons-br.hp.infoseek.co.jp/
ttp://dra-btr.hoops.jp/
福岡ダイエーホークスバトルロワイアル
ttp://www3.to/fdh-br

26 :代打名無し@合併反対:04/09/05 11:49 ID:RfrUj0V7
職人さんGJ!楽しみにしてます

27 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 14:08 ID:ETIg3BJG
マ、マジでやるのか?
近鉄のは立ちそうだなぁとか思ってたけど、まさか阪神とは。

28 :代打名無し@合併反対:04/09/05 14:21 ID:RfrUj0V7
近鉄オリックス合併で1リーグ11球団
オールスターがないし半端な数なので1球団消滅
視聴率うpのため全国放送で殺し合いですよ

29 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 14:46 ID:DUfiamF6
捕手

30 :13:04/09/05 14:59 ID:y5sv4tqg
「一体、何だっていうんだ…」
立川隆史は深夜、突然の呼び出しに苛立ちながら甲子園球場に急行した。
しかも、通常は球場内の駐車場に車を止めるはずが、隣のダイエーに駐車してから徒歩で
事務所に来るようにとの連絡だった。
駐車してから甲子園球場まで徒歩で向かう。
まだ金銭トレードから日が浅いのか、声をかけられることなく球場に到着した。
誰かが近くにいる。
立川は振り返る。
…野崎球団社長だった。
「夜遅くにすみませんね」
いつもと変わらず、穏やかな笑みを浮かべて野崎は立川を案内する。
立川は黙ってついていった。

会議室に案内した野崎は、席につくなり大きくため息をついた。
「立川君に連絡がついてよかったです」
話の脈絡が見えない立川は少し声を荒げて野崎に詰問する。
「一体なんなんですか?」
すると野崎は少し周りを見渡してから静かにこう話し出した。
「阪神タイガースをライブドアへ売却しようとする動きが本格的になってきました」


「オリックスと近鉄の合併問題の際にライブドアが近鉄の売却を求めていたのはご存知ですね。」
立川、静かにうなずく。
「その後分かったことですが、ライブドアは『関西を本拠地とした』球団ならどこでもよかったわけです。
そして、本社内の電鉄営業優先グループが取締役会で『阪神タイガースを売却することによって
西梅田開発・難波延長線の建設に資金を充てる』ことが決定したわけです。」


31 :代打名無し@合併反対:04/09/05 15:19 ID:RfrUj0V7
>>30GJ!!でも立川は平下とのトレード・・・
これからも頑張ってください

32 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 15:31 ID:y5sv4tqg
「なんですか? その決定は…」
立川は唖然として野崎に続きを促す。
「決定は『阪神タイガースの権利および球場、すべての資産はライブドアに売却する。ただし、
現在所属している選手は引き取り手がないため、解雇する』というものです…」
もはや言葉を発する気になれなかった立川に、更に驚愕の事実を言った。
「そして、ただ解雇するだけでは面白くないので、新人選手を除き全員『ゲーム』に参加し、
最後の一人になった者に新球団の全権限を与える、となりました。」
「で…その『ゲーム』とは…?」
「単純です。 …………『殺し合い』です。」

立川は震えが止まらなかった。
選手が殺し合いを行う?
まだ阪神に来て間がないとはいえ、仮にも共に戦った戦友ではないか。
そんな仲間を殺し合えだと??


黙り込んでしまった立川に野崎は言う。
「君は今年の途中にトレードで入団したため、召集名簿に名前が載っていなかったんです。
他の選手は既に『戦場』に旅立っています。」

そして、
「…ここからは私からのお願いです。
今回の顛末を最後まで見届けてください。
『阪神タイガース』最後の一人として…
あと、決してこの部屋から出ないで下さい。食事は出前を無料で頼むことができるように」
一気にしゃべると、野崎は部屋から出ようとする。
「待ってください! 社長はどこに行くんですか? 他の選手はどうするんですか?」
野崎は振り返り、一言
「私も戦いに参ります。選手とは違う戦いですが、私も『阪神』の球団社長ですから…」
そう言うと野崎は、テレビをつけてから部屋を出て行った。
そこでは、『巨人で新人王を獲得した鳥谷選手の特集』が放送されていた…

33 :13:04/09/05 15:32 ID:y5sv4tqg
訂正:

誤:あと、決してこの部屋から出ないで下さい。食事は出前を無料で頼むことができるように」

正:あと、決してこの部屋から出ないで下さい。食事は出前を無料で頼むことができるようにしてありますから」



スマソ _| ̄|○


34 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 15:56 ID:xEUcYBol
( ・∀・) ワクワクチンポー

35 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 16:50 ID:pA/fbZD6
キャラの性格は皆まともなのかな?

36 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 18:34 ID:cpDNQTBL
ラスボスは金本で

37 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 18:50 ID:jyHR0510
1001は困った時に助けてくれる優しいおじいさん役

38 :代打名無し@合併反対:04/09/05 18:57 ID:RfrUj0V7
>>37和田さんもキボンヌ

39 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 19:18 ID:na/FV8MF
立川タンイイヨ〜!!
職人様がんがって下さい

40 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 20:04 ID:aCDEGySD
職人さん(・∀・)イイ!がんがってください!

広島も好きなんで読んでみたけどすごいね〜ハマるわ。

41 :代打名無し@合併反対:04/09/05 20:07 ID:RfrUj0V7
落ちちゃうから基本的にageて行こうぜ
セリーグはヤクルト以外全員殺しあってるのか久慈とかは2回目か


42 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 20:09 ID:r+/IFbnZ
ネタスレのふいんきがしたがマジ路線ですか?

43 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 20:25 ID:xEUcYBol
マジ路線っす!職人さんこれからも頼むっす!

44 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 20:26 ID:JxuHG3RH
まあ焦っていいものができるとも限らんからマターリいきましょや

45 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 20:33 ID:dhH+P598
立川っていうところが最高

46 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 20:44 ID:lqYMBbhx
選手名簿

001赤星憲広 002アリアス
003安藤優也 004井川慶
005今岡誠 006伊良部秀輝
007ウィリアムス 008岡田彰布
009片岡篤史 010金本知憲
011上坂太一郎 012キンケード
013久保田智之 014桟原将司
015下柳剛 016秀太
017新庄剛志 018関本健太郎
019立川隆史 020坪井智哉
021鳥谷敬 022中谷仁
023野口寿浩 024浜中おさむ
025桧山進次郎 026広沢克
027福原忍 028藤本敦士
029星野仙一 030八木裕
031矢野輝弘 032藪恵壹
033吉野誠 034和田豊


47 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/05 20:48 ID:y5sv4tqg
とりあえず、1日2レス分ずつ書けるようにがんばりまつ。

あと、プロローグの3人は最後に重要な鍵となるのでお楽しみに。

48 :代打名無し@合併反対:04/09/05 20:51 ID:RfrUj0V7
>>47楽しみにしてます頑張ってくらさい

49 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 22:10 ID:CfDGfAVY
アリアス「キンケード、よけろォ!」

50 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 22:16 ID:mr1n4kIA
>>47
職人さん乙!
無理せず自分のペースで頑張って下さいね

51 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 22:17 ID:uYdY3E8w
星野や和田も生徒ですか。そうですか。


52 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 22:21 ID:wc10vNYs
何ですか、このスレは・・・・・。_| ̄|〇
訳分からないけどちょっとおもろいね。

53 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/05 22:22 ID:NgIQ1108
>>46
選考基準がワカンネ〜。星野が優勝するに決まってるやんw

54 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/06 00:01 ID:WQ3pe0jC
>>49
ワロタw

55 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/06 03:04 ID:9iFd7E78
モナさんに勝てる者などおりませんよ。

56 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/06 16:36 ID:mNekI+vK
新庄も強そうだなw

57 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/06 16:42 ID:0nLo622t
>>56
    |┃   
    |┃              _______
    |┃           /
    |┃ ≡  ∧_∧  <  呼んだー?
____.|ミ\__( ,,・∀・)   \ 
    |┃=__    \     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃ ≡ )  人 \ ガラッ

58 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/06 18:09 ID:+jG6YAKt
(・ e ・)ピヨもでるピヨ?

59 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/06 18:14 ID:nI8ktSH0
>47の書き込みを見る限り
もう話の筋道が最後まで立っているんだろうな、多分。
期待してもいいかも

60 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/06 19:13 ID:0hvPXMvS
阪神ものでもあるしあれやこれや読者の声がうるさいと思うが、
惑わされずマイペースでヨロ

61 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/06 22:30 ID:+jG6YAKt
捕手

62 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/07 01:07 ID:sy/dzOYb
〜1〜

時は11月。
日本シリーズがダイエーの4連勝で幕を閉じ、ストーブリーグに突入する頃。
藤本敦士の自宅に一通のはがきが届いた。


 至急、甲子園球場に集合すること


宛先は阪神タイガース、球団から直々のものになっており、一文と宛名以外
何も書かれていない。
「意味わからんな… 何の意図があるんや…」
心当たりがないか思い出す。が、何も浮かんで来ない。

藤本は球団事務所に電話をかけた。
「もしもし、藤本ですけど。」
球団の女性職員と思われる人が出た。
「藤本選手ですね。岡田監督から大至急甲子園球場に来るようにとのことです。」
そういうと、返事も聞かず一方的に電話を切ってしまった。
「仕方ないが…」

呼び出しの理由は全く分からないままだったが、監督からの呼び出しなら仕方ない。
藤本は球場に向かった。

球場の駐車場に車を止めると、久慈照嘉が駐車場に入ってきた。
「え? 久慈さんもですか?」
「藤本も連絡があったのか?」
「妙なハガキが一枚届きまして、球団に連絡したら『監督が来るようにとのこと』と言った
だけでした。」
「俺と同じか。 何があるのか全く分からないな…」
藤本は久慈に続いて球場内へと入っていった。

63 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/07 01:08 ID:sy/dzOYb
二人が球団事務所に入ったら、女性の職員が
「では、こちらにどうぞ。」
と、普段は使わない通路に案内された。
受付付近では、無線をもった若い男が
「9番・藤本選手、32番、久慈選手到着。連絡不能の45番、立川選手を除き全員到着です。」
と無線で言っている。

    何か、いつもと違う。

二人はお互いに顔を見合わせた。

…案内役の足が止まった。
「こちらへお入り下さい。」
久慈、藤本の順で部屋に入る。

教室のような空間。
全選手が既に席についていた。
そして、一番前に立っているのは。岡田彰布監督、そして…
星野仙一前監督だった。

「これでほぼ全員か。
では今から諸君に集合してもらった理由を説明しよう。」
星野が岡田の方を向くと、岡田が立ち上がった。
岡田は一旦資料に目を落としたあと、すぐに前を向いて、信じられない言葉を発した。

「今日は、お前等に、殺し合いをしてもらうから。 そのつもりで頼むわ。」


64 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 01:28 ID:s/hhAzFH
期待age

65 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 01:53 ID:0zPJKnv1
GJ!!

66 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 02:10 ID:wKaWxbW2
続き楽しみにしてますノシ マイペースで頑張って下さい。

67 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 02:16 ID:Cetxv/N/
1001も岡田もカッコエエ・・・。
主役は藤本なのかな、続きまってます。

68 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 04:54 ID:TcTsYTS5
どんなつもりだってなw
どんでん語はやっぱり笑える。

69 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 05:59 ID:4V0P0RBH
アンチっぽいネタや展開がなければ名作になる予感
ま、この作者さんなら心配なんか要らんだろうけど
何しろ一番標的になりそうな岡田が岡田語ながらカッコイイw

70 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 07:26 ID:bxfQppbz
おいおい、どんでんがカッチョイイんですが・・・・・。

71 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 13:53 ID:7DCTzVJR
阪神もバトロワやるのか。
中日のやつにリアルタイムでいたけど、書き手さんが何人かいておもしろかったよ。
横浜のもおもしろい。
こういう物語を書ける人、尊敬します。
阪神の書き手さんもがんばって。

72 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 17:08 ID:YuLRWNpB
まめに捕手

73 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 17:32 ID:M5/2rM7m
たまちゃん

74 :代打名無し@合併反対:04/09/07 18:16 ID:RMWoPk44
職人さん乙!
楽しみにしてますこれからも頑張ってください
たぶん主人公は生え抜きかなと思ってたから桧山、今岡、井川あたりかな〜
っておもってたけど藤本かw

75 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 18:37 ID:TayDXw9J
智哉は何故ここにいるの?

76 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 19:19 ID:O2/MC1uf
それを言ったら新庄もだな。

77 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 19:29 ID:IvJhYMkr
このスレ、今の俺の楽しみ。


78 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 19:45 ID:bxfQppbz
続きが楽しみ〜!! (*´∀`*)
職人さん頑張って下さい。

79 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 19:59 ID:nXgx/B65
広沢とか和田とか・・・八木とか久慈とか惨いw

80 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 21:20 ID:K6rx+ce4
>>46書いたのは>>13じゃないだろ、たぶん

81 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 21:47 ID:epN7EHY6
良スレの予感ー!

82 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 23:49 ID:yCH+8G4r
凄く続きがたのすぃみです。
書き手さん、がんがってください!!


83 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/07 23:53 ID:r99pJ3os
マメに新着チェックしてる俺もおまいらもアレだな、グフフフ
昨日と同じ夜中ごろに来てくれるだろう

84 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/08 00:29 ID:fC64ppXg
dat落ちより荒らしのが嫌じゃないか?
作者以外sage進行でどうだ
別にageなくても保守はできるし

で保守

85 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/08 01:34 ID:o8wLRyO1
保守
気長に待ってますよー

86 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/08 07:20 ID:TL6yGmVr
あら、>>13氏が来てない!?

87 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/08 07:25 ID:B3fJv+HI
>>86
すんません。
台風対策の為にかけませんでした。
何とか取り戻したいと思いまつ・・・

88 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/08 12:03 ID:4UYd+IPh
保守

>>13
のんびり自分のペースで書いてくださいね


89 :代打名無し@合併反対:04/09/08 16:47 ID:DRA+SGHL
>>84そうだねじゃsageでいこう
>>13気長にまってるので頑張ってください


90 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/08 22:24 ID:L8fpfINu
ほっしゅ

91 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 01:04 ID:Q/QPNHWK
待ちますよーいつまでも

92 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/09 02:21 ID:qgLJc9Pc
岡田の言葉に、周囲がざわめきだした。

「静かにせい!」
星野が周りを一喝する。
「最後まで聞け!」
その言葉で全員がまた黙る。

静かになったところで、岡田が再度話し出した。
「うちの球団は、ライブドアに売却されることが決まってん。」
独特の口調で、しかしとんでもないことを口に出す。
「…で、今の選手ん中から1人に新球団の経営権をあげるんや。」

「殺し合いって…今の話を聞く限り、最後の一人になるまでですか?」
選手会長の今岡が尋ねる。
「最後の一人になるまで?そら、そうよ。」
次に、井川が手を挙げる。
「なぜ殺し合いをする必要があるのですか?」
その言葉に岡田はどもりだす。
「殺し合いの理由?そんなもん、オマエ…」

「どういうことなんですか?」
「俺らにも分かるように説明してください!」
理不尽な話を聞かされて不満がたまっていた選手が一斉に爆発した。
藤本と久慈は最後尾から眺めていた。

大多数の選手と岡田の言い争いを横で黙って見ていた星野までもが爆発した。
「黙れ!」
しかし、言い争いは収束する気配がない。

次の瞬間。
乾いた音が部屋の空気を切り裂いた。


93 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/09 02:22 ID:qgLJc9Pc
みたび部屋が静まる。
「もう岡田には任せておけん。俺が説明する。」
そう言って星野は全選手の前に仁王立ちした。

「理由は先に岡田が言ったとおりだ。また、今回の『ゲーム』もライブドア社長と阪神タイガース
との間で取り交わされた契約によるものだ。そして日本の国として、今回の『ゲーム』について
一切犯罪は問わないと明言している。
理由は以上だ。
まだわからない人間がいたらこの場で『ゲームオーバー』にするぞ。」

誰も何も言わなくなった。
…今逆らえば自分の命が危ない。
全員が同じことを感じていた。

星野が最後にこう付け加えた。
「単純なゲームだ。最後まで生き残った者が合併後の新球団の実質的なオーナーになれる。
それ以外の敗者には死あるのみだ。常に勝つか負けるかの世界に生きて来た諸君は分かるだろう。
もう後はない。私も何もすることは出来ない。
…生き残れ。」

星野が退場する。 
岡田も退場…
できなかった。
岡田が座っていた場所の床が突如落とし穴となったのだ。
「おぁっ!?」
一瞬にして岡田の姿が見えなくなる。
悲鳴が聞こえたが、徐々に聞こえなくなり…
床は元通りに閉まっていった。

「それでは、もう一度これからのルールについて説明いたします。」
藤本と久慈を案内した女性スタッフが説明をはじめた。

94 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 02:28 ID:Q/QPNHWK
お疲れさんですー
岡田の扱いいいねー
続きも頑張ってくださいねー

95 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/09 02:31 ID:qgLJc9Pc
>>94

何か>>6-7が妙に人気だったから、小説内に組み入れてみますたが、
いかがだったでせうか。

96 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 02:37 ID:mBD7uksr
職人さんきたー
どんでんに激しくワラタ

97 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 02:41 ID:70dDWinw
どんでん終わるの早!w

98 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 02:41 ID:Q/QPNHWK
>>95
個人的にはいいと思いましたよ。
選手側に曖昧にしか伝わってないとことか・・・
その後に星野に見せ場奪われちゃうとことか・・・
この調子で頑張ってくださいねー
多分他の皆さんもマターリ待ってると思いますので。

99 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 02:52 ID:ISM9Yd9w
どんでん何やってんだw

職人さん乙です

100 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 03:16 ID:R919btlq
シリアスな話のはずなのにどんでんよ・・・爆笑してしまったじゃないかw
職人さん乙です。ゆっくり気楽にがんがって下さい。

101 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 04:04 ID:ZmAHIGyo
そんなもん、オマエ…にハゲワラ

102 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 07:22 ID:RgLDv4Yq
どんでん哀れw

103 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 10:56 ID:jw1WxKeI
職人さんキテター!
乙です。笑わせてもらいました


104 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 12:51 ID:TbU3UeAe
非常にイイ(゚∀゚) 傑作のヨカーン

105 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 16:35 ID:MNYF5kEx
どんでん似合いすぎ

106 :代打名無し@合併反対:04/09/09 20:10 ID:OVfgGf8g
職人さん乙
ドンデンは死んだのだろうか・・・

107 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 22:53 ID:kYz3/flh
>>46は無視でいいよな

108 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/09 23:51 ID:qgLJc9Pc
女性が話し始めると、全員が真剣な表情で話を聞く。
先程までとは別の意味で空気が引き締まっている。
二人はあっけにとられながらも無言で聞いていた。

「今から、皆様にはとある島に行って頂きます。そこで、我々ライブドア球団運営委員会の
指示に基いて行動して頂きます。
最終的に全ての指示をクリアできた1名の方が生き残ります。」
全員、ますます真剣な表情で説明をしている女性の顔を見る。

久慈からメモ用紙が渡された。
【おい、皆の様子がおかしくないか?】
藤本は返事を書いて渡す。
【はい、俺もそう思います。なんだか操られているというか。】
【そうか。】
最後に一言だけ書くと、他の選手と同じように説明を聞き始めた。
藤本は、少し不満に感じながらも同じように聴くことにした。

説明を聞く限りは、以下のようなルールであるとのことだった。
・選手は隣の部屋に置いてあるリュックを1つだけ持って島に降り立つ。
 リュック内には運営委員会、他の選手との通信用レシーバ1基および武器が1種類入っている。
・毎日一度、運営委員会からの「指令」があり、クリアできなかった者はタイムアップと同時に処刑となる。
 手分けして行ってもよいが、最後のアクションを起こさなかった場合は一切ポイントに参入しない。
・レシーバは爆弾ともなっており、島から脱出しようとしたり身体から100m以上離れた場合も処刑となる
そして…

「新球団の権限を持ちたいと希望するOBの皆様も参加頂くことに決定しました。」
後ろを振り返る。
そこには、安藤・一枝・後藤・掛布・真弓・バース・オマリー・和田・佐藤等、今までに阪神に関係していた
元選手が約20名以上も集まっていた…

109 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/09 23:58 ID:Eh4DVq2e
>>108
乙です!

ところでOBの佐藤って・・・義コーチのことですか?

110 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 00:03 ID:6N/EqfnQ
「…以上で説明を終わります。」
女性スタッフが立ち去る。

代わりに、再度星野が登場する。
星野は、すーっと一呼吸したあと、絶叫した。
「お前ら、新球団を経営したいか〜!!!」
耳を押さえる藤本と久慈。
「オー!!!!!!」
全員が手を挙げる。
「経営したいか〜〜!!!」
「オー!!!!!!」

某クイズ番組のような光景をあっけにとられて見ていた藤本に、久慈が呟いた。
「どうやら、俺たちが来る前に何らかの形で洗脳されているようだな…」
「そうなんですか?」
藤本は驚いて久慈を覗き込む。
「この場所では洗脳されている振りをするしかないだろう。しかし、『ゲーム』が開始
されたら話が別だ。しばらく一緒に行動しないか?」
少し考え、藤本が返事をした。
「分かった。」

二人はこうして、他の選手と同じように万歳をし続けた。

ピンポンパンポーン!!!
チャイムが鳴った。
「00番、秀太選手。隣の部屋で荷物を選択した後、『ゲーム』をはじめて下さい。
そして何人かが続く。
そろそろか…
気を引き締めた時、またチャイムが鳴った。
「9番、藤本敦士選手。隣の部屋で荷物を選択した後、『ゲーム』をはじめて下さい。」
藤本は久慈に少し目配せで了解の合図を送ると、部屋を出て行った…

111 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/10 00:05 ID:6N/EqfnQ
>>109
今回は、現役コーチも含め阪神に少しでも関係があった選手以外の人を「OB」としてくくっています。
彼らは選手以上に興味がありそうな景品ですからね…

112 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 00:16 ID:PcTs34YM
職人さん、乙です!!
さあ、盛り上がってまいりました o(≧∇≦)o ツヅキガタノシミ〜!

113 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 00:32 ID:OjGGE6Aj
わくわく

114 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 00:35 ID:m00Uce/b
>>13氏乙です。
ところでですね、選手名簿を載っけてもらえんでしょうか。
1001は選手ではないですよね(岡田の動向が非常に気になりますw)
藤原や的場みたいな選手もいるのですか?

115 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 01:12 ID:cNuRdevs
期待スレハケーン!!
職人さん、ガンガレです!

116 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 02:23 ID:Zdt9Z7f/
職人さん乙です〜フジモンファンの自分はドキドキしてまいりましたw

117 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 02:26 ID:Rp2MMTOE
ルールが今までの球団バトロワシリーズに無い新しさで凄く(・∀・)イイ! 
「指令」が気になるな。

118 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 02:42 ID:Qlibzpz2
片岡がどういう形で絡むかが楽しみで仕方が無いw

119 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 03:00 ID:OW9ElNHq
俺は藤本にまだ絡んでない金本の存在がいい意味でスッゲー不気味だ

120 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 04:01 ID:CgWeyi19
更新されてるーっ。職人さん、がんがってくださいね。
これからのストーリーがかなり楽しみです。矢野さんが
どう動くのが、うちが気になるところ・・・w

121 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/10 07:12 ID:6N/EqfnQ
>>114
基本は2004年に阪神に所属した全選手でつ。
ただし1001・岡田は運営委員会所属と思ってください。
他のコーチは運営委員会に招集されたという感じでつ。

122 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 07:42 ID:aj/K8uCs
久慈かっこえ〜

123 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 09:50 ID:n/hwQmff
>>92>>110、なんか矛盾してない?

124 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 10:53 ID:lCEz6KhE
>>123
どのへんが?

125 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 11:42 ID:pM/J4qAF
>>92
>理不尽な話を聞かされて不満がたまっていた選手が一斉に爆発した。

>>110
「どうやら、俺たちが来る前に何らかの形で洗脳されているようだな…」


すごく面白いだけにちょっと気になったです

126 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 12:03 ID:C/QYHSkq
>>125
あ、それちょっと思った。
あんまり気にしちゃいけないのかもしれないけど。

127 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 12:22 ID:lCEz6KhE
あ、確かに。
まあとんでもない矛盾ではないから気にしなくていいのかな。

128 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 15:16:16 ID:Zdt9Z7f/
いやいや待て。考えすぎかもしれんが
そのあたりの矛盾も何かの複線かも…楽しみに待ちましょうや

129 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 16:10:07 ID:B2IF8NiO
どんでんどこかに逝ってしまったけど、定時連絡の放送は
是非どんでんにやってもらいたい
職人、よかったら考慮してくだされ

130 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 17:05:16 ID:YGKyJl2z
今このスレに気付きました。
阪神のバトロワスレも読みたいと常々思っていたので、嬉しい限りです。
職人さん、頑張って下さい!!


131 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 17:09:19 ID:UospAWoW
どんでん、まだ死んだとは限らんぞ((((((;゚Д゚))))))

132 :代打名無し@合併反対:04/09/10 19:33:22 ID:iv2Gg1XE
職人さん乙
今までにないオリジナルで(・∀・)イイ!!!
頑張ってください


133 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/10 22:53:25 ID:cWOFKyEJ
>125
前半は正気だったけど
洗脳がじわじわときいてきたってのは?

134 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/11 00:59:43 ID:OUO3gwrz
>>125
とりあえず、まとめた時には直しておきまつ。


本日は帰れそうにないので、明日ヨロ。

135 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/11 01:01:14 ID:Ob2c7kuL
お忙しいでしょうからごゆっくりどうぞ〜

136 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/11 13:17:27 ID:KHk+n1am
HOSYU

137 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/11 19:56:20 ID:+jYEOY+X
>>136
sageてもHOSYUになるのでつか?
よくわかんないけど

138 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/11 21:04:02 ID:lSczSm6f
>>137
初心者板行こうね♪

139 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/12 01:22:08 ID:vZl9AoFE
〜2〜

藤本はスタッフの指示に従い、地下道を歩いていく。
「こちらでリュックを一つ選び、この飲み物を飲んであちらの出口から退出して下さい。」
一瞬考えたが、手近にあるものを選び、コーヒーのような飲み物を飲み干すと、一目散に
出口に向かった。

扉を開けた…

そこは一面が蒼く澄んだ空と、紺碧の海が広がる海岸だった。
「一体、ここは…」
今までに見たことのない景色だ。
そして…
人の気配も全くない…
何をすればいいのかが分からなかった藤本は、とりあえずリュックの中に入っていた
ものを確認した。

中には携帯電話のような形をした連絡用の通信機とこの島の簡単な地図、食料と
水が少々、そして…
「犬?」
袋の中からは薄茶の経路をした子犬が出てきた。
子犬はじっと藤本の顔を凝視する。
藤本は子犬を抱き上げ、歩き出した。

木陰に入り水を飲んでいると、通信機が鳴り始めた。
「まもなく全員がゲーム開始となります。全員が参加した時点で【第一ラウンドの
指令】を流します。」

まもなく「殺し合い」が始まるのか…
藤本は子犬を抱き上げると、再度歩き出した…

140 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/12 01:23:20 ID:vZl9AoFE
その頃、久慈は森の中にいた。
久慈はリュックを選ぶ際に、一つだけ細長いものがあったので、迷わずそれを選んだ。
通信機、地図、そしてゴルフクラブが入っていた。
刃物や銃器など、直接人を殺傷することが目的のものでなく、少しほっとしている自分に苦笑する。
「どちらにしろ、現時点では藤本に会うことが先決だな…」
そして、指を喉につっこんだ。
植物で生い茂った中にあった幅5メートルほどの道の中央部分、土がが踏み固められて
生えていない部分を見つけると、出口の直前で飲まされたコーヒーのような液体を吐いた。
何が含まれているかわからない、そう判断したからだった。

久慈が動き出そうとした時、通信機のベルが鳴り始めた。
「今回はどのような連絡なんだ…」
少しあきれた様子で通信機をを開く。
メールと同じような原理で届けられているのだろうか、【新着 1件】と表示されている。
久慈は特殊な操作方法に悪戦苦闘しながらも、何とか『指令』を開くことが出来た。
そこには、次のように書かれていた。

 <指令>
  只今より24時間以内に1名以上の他の選手の通信機を奪取すること。
  奪取した通信機に自分の背番号を入力し、委員会に送信することで君達の第一ノルマはクリアとなる。

「そういうことか…」
久慈が歩き出したその時。
後方で爆発が起きた!!!!
よく見ると、先程液体を吐き出したあたりを中心に、3メートル程が黒く変色していた。
そして、通信機には

 <情報>
  32番、久慈照嘉 死亡。 原因:自殺

と表示されていた。

141 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 01:26:55 ID:KK4kcH2d
13氏キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!


142 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/12 01:27:18 ID:vZl9AoFE
スンマセン、訂正。

「そういうことか…」 → 「『ゲーム』とはこういうことだったのか…」


んで、追加。

 <情報>
  32番、久慈照嘉 死亡。 原因:自殺
  【本通信機から20メートル以上離れた場合、自動的に『ゲームオーバー』になるので注意されたし】


よろしくでつ。

143 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 01:27:48 ID:Q6xhBUwt
久慈クールだな・・・・・・
藤本に犬の組み合わせは・・・・いいねw

144 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 01:31:47 ID:CPh8s+6W
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
久慈…。・゚・(ノД`)・゚・。

145 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 01:31:57 ID:jaGTndbR
乙です
ひょっとしてこの犬があとで重要な役目を果たしたりして。

経路→毛色かな

146 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/12 01:37:42 ID:vZl9AoFE
>>145

スンマセン。
終身(なぜか正しく変換できない)直前に書いたらアカンね…


147 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/12 01:39:38 ID:vZl9AoFE
>>144
久慈は死んでないっす。
飲まされた液体を吐き出した→液体が爆発した→久慈死亡情報(誤報)が流れた
ってことで。

理解しにくい文章だったのなら申し訳ない。
まだまだ修練が足りない証拠でつ…

148 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 01:41:42 ID:Q6xhBUwt
>>147
でしょ?少しビックリしたけど・・・・

149 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 01:48:06 ID:CPh8s+6W
>>147
そうでしたか。
とりあえずホッ。
あと書き忘れましたが乙です。

150 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 02:34:29 ID:VCzzqN/j
藤本はコーヒー全部飲んだみたいだけど・・・(汗

151 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 02:42:06 ID:1xQvqRJS
よくある吐き出したら爆発するって奴だろ。

152 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 02:42:55 ID:Z50TztyZ
面白いね。液体の意味とか色々推理できるし。
フジモンの武器は子犬なのかw 見つめあってるの想像してワロタ。
個人的にモミー登場が待ち遠しい。

153 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 04:22:09 ID:f02S9svh
自分は金本が気になる
カープのバトロワでは確か殺人鬼になってたっけ?
こっちではどうなるのか楽しみ

154 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 05:51:52 ID:jiQsCRHg
わあ、職人さんが来てた〜。
久慈さん、カッコエエ!!(;´Д`)ハァハァ

155 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 10:04:41 ID:fl/x8kmy
職人さんありがとう!

156 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 11:34:19 ID:xcOo3CIw
13タン、イイヨイイヨーww

157 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 14:00:04 ID:kfUFtvci
>>153
金本対藤本も楽しみだな

158 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 14:38:49 ID:1USzHquV
>>157
鉢巻きには「打倒金本」。そして秀太や赤星と結託?



159 :代打名無し@合併反対:04/09/12 15:27:47 ID:rKVaAT/P
13さん乙です
久慈かっこいい!

160 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 17:22:47 ID:DNzZce7b
>>153
かぷバトロワは桐山役だっただけに、阪神編では川田役みたいなのを希望してるのだが…
まあオリジナル色強いんで各選手がどんな役柄か楽しみ。

161 :代打名無し@合併反対:04/09/12 17:58:49 ID:rKVaAT/P
今岡や井川や久保田がどんなキャラか気になる
>>13さんあと福原とニオカの回想シーン出来たら作ってください

162 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 18:00:42 ID:kW1h2vpi
阪神のメンツで桐山か川田の役をこなせるのは金本ぐらいしかおもいつかんな〜

163 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 18:02:10 ID:F1GoSA04
>>161
それ俺も気になってた。
久保田はだいたい想像つくんだがw

164 :代打名無し@合併反対:04/09/12 18:20:39 ID:rKVaAT/P
>>163井川は稲田役かな?アニメみてるし
今岡は銃で打たれてマトリックス風に避けると予想してみる

165 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 18:23:21 ID:hl3FIovq
13さん、お疲れ様です。今後の展開がますます楽しみになりますた。
久慈さんのこのクールさ・・・・かなり好きです。今後も、がんがってください。
2軍の選手も出てくるのかなぁと思ってたり。筒井以外はでてこないの
かなぁ・・・・。ま、今後楽しみにしとこっ。

166 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 18:25:14 ID:QiSDg4CC
実は、第一の指令は2軍選手をまとめて退場させるためでしょ?w

167 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 20:20:41 ID:V+C6ytTV
久慈、もともとファンだったがますます好きになったわw

168 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 21:29:01 ID:zaDvDt/e
藤本はともかく、今期干されてた久慈を持ってくるとは。
1001に副参謀として評価されてた影響か?
職人さん(・∀・)ヤッテクレル!!!
正直、楽しみでしょうがない。


169 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 21:52:53 ID:D2fb/mlZ
ここで久慈をころしていたら
ある意味 ネ申 だったのにな

170 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 22:09:02 ID:hMEPIQlL
ぬおー続き早く読みたい!!

171 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/12 22:11:07 ID:GDa+gWTX
フジモンと久慈さんってのが(・∀・)イイ!!
小兵である二人がどうやって乗り越えていくのか…ワクワク
久慈さんカコイイ〜(*´Д`)ハァハァ
続きお待ちしております!

172 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/13 00:20:41 ID:vNiDp+X8
急用により執筆を少々延期しまつ。

173 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 00:25:58 ID:PMvN7KNY
桟原タンはキュートさを全面に押し出したキャラきぼん。

>>13
あせらないでも大丈夫ですよ。待つのも楽しいんで。

174 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 00:32:35 ID:GSme/A7J
桜井、喜田、林、中谷、梶原、藤原、的場
二軍レギュラーの彼らの内、出るのは誰?

175 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 03:20:11 ID:2MAFNiqC
球団事務所にいたはずなのに、
いつの間に島に移動したんだろう・・・・・。
あと、レシーバ投げ捨てちゃえば
勝手に遠くで爆発して、逃げられるよね・・・・・。

なんて揚げ足取ってゴメンサイゴメンナサイ…。・゚・(ノД`)・゚・。
凄く楽しみにしてますよ!

176 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 03:27:10 ID:7rTEOwCK
レシーバーから遠退くと、コーヒーみたいな液体の方が爆発するんだろ?
だから、久慈が吐いたとこが爆発したし。
レシーバー投げたら即自分が爆発

177 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 03:45:09 ID:dz+ZKLsZ
職人さんってすげぇなぁーって改めて思った。
13さん
ゆっくり、マイペースでがんがってください。


178 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 07:44:23 ID:RWK/2PPo
>176
ああなるほど・・・・・
>108の条件だけかと思った・・・・・スマソ

179 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 19:04:52 ID:kSADOeSt
完結・停止後のバトロワは中日のも広島のも読んだが、
こうして推測を巡らしながら職人さんの降臨を待つというのも一興だな。

180 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 20:56:13 ID:x657EYvI
あれこれと妄想を膨らませるのは楽しいね。

181 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/13 23:19:23 ID:vNiDp+X8
藤本は子犬を連れて海岸線を歩いた。
ここまで、まだ誰にも会っていない。

Zzz......
武器(?)の子犬は藤本の腕の中ですやすや寝ている。
「まったく、こいつは…」
藤本は苦笑する。
名前を「ショート」と名づけたはいいが、あまり俊敏ではない。
客観的に考えたらそれも仕方ないことかもしれない。
球団事務所からの地下通路を通って来た人工の無人島。
ざっと1時間くらい狭いリュックの中に入っていたわけだ。
また、ここまでも小一時間歩いていたこともある。
追いつくので精一杯だったのを見かねて藤本が抱き上げると
眠りに落ちた、というのが真相だろう。

ずっと歩いてもなかなか景色が変わらない。
「そろそろ森に入ってみようか…」
藤本は獣道らしき所から森の中に入っていった。
と。  突然。
さっきまで寝ていた子犬が目を覚まし、吼え始めた。
「どうした? 何があるんだ?」
子犬は藤本の腕から抜け出すと、一目散に中に入ってくる。
「おい、待てって!」
藤本も後を追いかける。

やがて子犬は一箇所で立ち止まると、更に大きく吼え始めた。
 ワン!ワン!ワン!
少しして追いついた藤本が見たものは…
「こら、痛いって! やめろ!」
ショートに足をかまれて暴れている久慈だった…

182 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 23:24:40 ID:ptMaySUR
あかん、死ぬほどおもろい!!!
助けてくれ〜!!

183 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 23:40:45 ID:1Dhbq+Fp
キタ━━━━ヽ(@ω@*)ノ━━━━!!!!
藤本と久慈がやっと出会いましたね〜
子犬がショートってw

184 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 23:42:04 ID:uxglICrd
このネームセンスのなさが妙にリアル…

185 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/13 23:43:00 ID:1Dhbq+Fp
それとスミマセン少し気になるのですが…
藤本は関西弁…げほげほスミマセン

186 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 00:03:16 ID:oMcQDYNQ
できれば藤本は「ボク」って自分のことを呼んでほしい。

187 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 00:07:24 ID:FTL+4QTU
書きにくくならんといいが…。
まあ取捨選択してくれ。
職人さん乙です。

188 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 01:55:59 ID:+BGxvj3C
犬いいよ犬

189 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 01:59:43 ID:zCwJPKGq
藤本と久慈が簡単に出会いすぎ、なんじゃそら
苦難を乗り越えて再会するから燃えるんだと思うのだが
オナニーやっとるんとちゃうど

190 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 02:20:16 ID:U3YTxS+C
>>189
まあまあ
その後の展開とかがあるんでないの?
楽しみに待ちましょうや〜

191 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 02:24:18 ID:E6LqPWmF
俺の好きなあの選手はマダかーーー!

192 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 07:38:31 ID:rDGI0Jk4
>>189
激しく同意
13に神聖なバトロワを書く資格なし
さっさと謝罪してこのスレに二度と現れるな!!!

193 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 08:19:55 ID:RqdMFxdz
無駄と知りつつ落ち着けよと言ってみる

194 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 09:51:33 ID:HseO3eE3
プロの小説家が書いてる訳じゃないんだから…
しかもタダで読める(ありがたや)

195 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 10:24:45 ID:i8FlFxr3
職人さんおつかれさまです
今ちょうどバトルロワイヤル2をビデオ屋でかりてもてるのもあってイメージをかさねてみたりして
この先どうなるのかドキドキ楽しみです

がんばってくださいね


196 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 10:57:21 ID:SorpMXJe
>>192
( ´,_ゝ`)プッ

197 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 13:42:49 ID:46PNOChd
プッ とか言ってるけどよ
だだっ広い島で100人近くが放り出されたんだろ
で、9番目に出た藤本と32番目に出た久慈がいきなり都合良く出会うなんて
どれだけの確率だと思ってるんだ?
まあ会ってしまったのは仕方ないとして、この先
藤本久慈ハァハァなオナニー的展開にならないことを祈る。

198 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 14:21:47 ID:akQV/es0
別に読め!と押し付けられてるわけでも、こっちは金を払ってるわけでもないんだし
オナニーでも全然いいと思う
気に食わなきゃ13氏とは別で書いてもいいんじゃないか?
ネタスレで熱くなるのもまぁいいけど、その熱さでネタ振るなり自分で書くなり
発展的な方へ行ってほしいな。そうすればもっとスレが盛り上がるよ

199 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 15:47:33 ID:cDjumN9W
>181 >球団事務所からの地下通路を通って来た人工の無人島。

凄ェな、ライブドアw そんだけ財力と権力があったら(ry


200 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 15:56:36 ID:RbzEX6qd
気にすることないすよ、
マイペースにどーぞ!

201 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 16:37:52 ID:U3YTxS+C
>>197
あくまで物語なのになにムキになってんだ?この人…

202 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 17:01:59 ID:9HpqcSSU
>>201
無視しよ

203 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 18:02:59 ID:mMD+7WPK
思うんだけどさ、コーヒー吐いて爆発させた時点で久慈はルール違反じゃねえ?w

204 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 18:32:33 ID:08Zs8UPj
職人さん、乙です。
楽しく読ませていただいてます。(*´∀`*) 
外野がうるさいようですけど頑張ってくださいね〜。

205 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 20:08:08 ID:o7A3ruDA
突っ込みどころがあるぐらいでいいじゃないか
いち野球ファンだもの

職人さん乙です

206 :代打名無し@合併反対:04/09/14 20:29:23 ID:CW2kKhfH
職人さん気にしないで頑張ってくださいね
毎日楽しみに読んでます

207 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 20:33:31 ID:dt79uVSU
久慈や藤本のファンには今のところ面白いだろうネ
他の選手も活躍さしてな職人さん

208 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/14 23:03:22 ID:sW9e75Xa
忘れてたけどさ、ここって2ちゃんなんだよね。
>>189>>192>>197が来るまですっかり忘れてたよ。
あまりにも心地よいスレなもので。

これもすべては>>13氏のおチカラでございます。

209 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 00:26:17 ID:S12oHO1x
つうか13氏以外にも、もっと燃えるものが書けるぞって人がいるなら読んでみたい。
煽りじゃなくてね。
13氏以外の人が投下しても全然構わないと思うし。

210 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 01:04:23 ID:Mn27MV04
このスレは公序良俗違反につき、スレ削除の対象となりました。
以後の書き込みはお控えください。

211 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 01:14:40 ID:naX2tbm4
>>208
たしかに2ちゃんとは思えないマターリさだったな。
てか、俺もたしかに久慈死亡の誤報が気になったな。
アレで久慈の通信機は無効になったのかな?それとも無問題?
まあ>>13氏が降臨するのを待ちますか・・・

212 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 01:17:00 ID:LlHAhHpZ
伏線については各自で妄想しておくのがいちばん楽しいかと思いますよ
そのうち忘れちゃってもそれはそれでびっくりできて楽しいしなあw

213 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 05:42:48 ID:l1tD5Lyj
>>13氏、昨日は来てなかったのか

214 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 13:10:13 ID:UdOR8DJY
来たくなかっただろうなぁ。


215 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 14:18:07 ID:0Ceaz9Dh
批判が出ようとマンセー意見が出ようと先生の書きたいようにしてくれて結構です
どういう感想を持つかなんて人それぞれだしね。

216 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 14:52:27 ID:HeKTHCss
まあ作者さんも、2ちゃんで投下する以上、マンセーばかりでなく煽りや批判が来る事ぐらいわかってるでしょう。
それに続きを読みたいという人も多くいるんだから、気にせず投下して欲しいです。

217 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/15 19:38:13 ID:Mn27MV04
今週は忙しいので、かける時にちょっとずつ書いていきまつ・・・

日曜出勤が続くんで…

218 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 19:38:55 ID:CUKOEKiL
ゴールデンルーキーの鳥谷君が活躍してるので
藤本君を放出したらどうでしょう?
阪神ファンの皆様も鳥谷君のご成長を願ってることですし
藤本君も違う球団で試合に毎日出れた方がいいでしょう

219 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 19:43:38 ID:8chOPIe5
ゴバーク?

>217
どうぞ御自分のペースで進めてやってください。
楽しませてもらってます。

220 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 21:49:38 ID:Rw7fnrk3
作品には批判や中傷がつきものですからな。
13氏、続き楽しみにしてますよ!休日出勤乙であります

スレには関係ないけど福原10勝目おめでとう!

221 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/15 23:02:53 ID:maD2gLih
鳥谷といえば始めのほうにちょろっと登場しているが・・・
普通に考えてると、生き残るってことなのかな

222 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/16 00:51:15 ID:qPUT/bj9
>>221
最初に新人は度外視っていうか抜きでってなかったっけ?

223 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/16 01:44:42 ID:Egcya43p
どれどれ・・・ホンマや、>>32にかいてある

224 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/16 02:01:41 ID:tOdDe9Nr
オレたちはオレたちなりにヒマをつぶそうぜ。
13氏がじっくりと執筆できるように。

つーわけで・・・

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  最初の犠牲者を予想しようのコーナー
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

225 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/16 02:58:03 ID:zIU4NjN9

d o n g - d e n g


226 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/16 03:07:20 ID:4s9Tdo7l
濱ちゃんっているのかな?

227 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/16 03:18:14 ID:BV9tz9I2
通信機をぶん取る第一の指令って
多く残っても半分しか残らないって計算になるよな。
まあ70人+OBを全部書いてたらしんどいし、これはサクッとおいしい展開だと思う。
俺の応援してる2軍選手が知らぬ間に脱落していても文句は言わないぜ、グフフ

228 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/16 03:37:24 ID:B1DH+FRa
先読みは個人の妄想にとどめといたほうがあとで楽しめると思うよ

229 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/16 10:29:10 ID:MmDZ/ad2
第一の指令で通信機奪い取られた人は処刑になるのかな?
例えば二人で互いに交換したらどうなるんだろう・・・

蒸し返すようだが>>189
バトロワの原作もご都合主義&ツッコミ処満載ですよ。

230 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/16 23:28:43 ID:Fk2h5CCA
>>229
通信機奪い取られたら爆死するんでね?

231 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/16 23:40:24 ID:Sav1uW8R
>230
あっ、それで通信機取り合いするのか…
今気付いた_| ̄|○

232 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/17 00:17:18 ID:s9wBJ8uG
あまり先読みが多すぎると職人さんがツライよな。
ロゴでも考えるべきか。

233 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/17 01:26:32 ID:8SsGEx1y
先読みしても特に問題はナッシングっしょ
「やっぱりそうかー」「そう来たかー」って感じになるだけだべ

234 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/17 01:33:58 ID:pRXWruFP
個人的にはくぼたんが楽しみ

235 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/17 01:47:19 ID:H8GuR4nI
>>233
先読みをすること自体は無問題だと思う。
けど書き込んじゃうと職人さんがそういうのを既に書いてても別のを書かなきゃいけなくなるので
それはちょっとどうかと・・・

236 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/17 01:47:26 ID:GZNJtplo
次の展開

藤本「うわあああオバケ!!」
久慈「?」

237 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/17 02:01:19 ID:3cuPHve2
藪はSYBS元祖だけに一旦ふっ切れると怖そうだなw
矢野や桧山は想像つかん。

>>235
それは同感。先を予想するのも楽しいんだけど・・・

238 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/17 02:01:42 ID:aQgo1b+S
>>235
>書き込んじゃうと職人さんがそういうのを既に書いてても別のを書かなきゃいけなくなる

そうなると読む価値は無くなっちゃうんだよな〜。
書き手を引き受けた以上は一応自分の思ってた通りにスレを進行させる義務がある。
簡単に周りの意見にフラフラして作品を劣化させてしまうようでは良くない。
どんな先読みが出ても「よく予想できたな、まあええことよ(グフフ」ぐらいの気持ちで書いてほしい。
外野が騒いでも物語を進められるのはあくまで>>13氏だけなんだしね。
ただ先読みを出しすぎてしまうと書き手がツライのは確か。
どんな展開になっても「また予想通りだよ、もっと考えろ」って無責任な意見が出る。

239 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/17 02:09:50 ID:qfbPOV84
適度な妄想はすごく楽しい、過度の先読みは作者に迷惑
この加減が2ちゃんの難しいところだなぁ

240 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/17 12:57:07 ID:gwW5YzTT
>>239
そらそうよ

241 :代打名無し@合併反対:04/09/17 19:26:19 ID:VK3vnibP
井川のハッキングみたいな〜
三村=井川キボン
三村ほど持てないだろうけど・・・

242 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/17 22:17:38 ID:PBMylxaL
バトロワ読んだことないけどこのスレ(・∀・)イイ!!

243 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/18 00:32:19 ID:la83apLM
ほっしゅ

244 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/18 14:02:15 ID:8q0lYBly
保守

245 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/18 17:12:31 ID:B31yZPJ0
保守

246 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/18 22:00:00 ID:9jElBnkO
ド真剣に来週1週間は毎日翌日帰りになりそうなので、申し訳ないですが23日までしばしお待ちを…

ほんますんません。

247 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/18 22:22:43 ID:VHhaTBTn
お忙しいみたいですね。
健康第一でどうぞ。

248 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 00:41:51 ID:D+7oArM4
こりゃモタねえな・・・dat落ち5秒前だ

249 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 00:48:29 ID:oOicWQ47
落ちないように何かするかい?
12球団スレみたいにしりとりとか?

250 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 01:23:53 ID:G/xFZf+D
鈴木健


251 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 01:59:01 ID:g5QzzjL2
高橋建

252 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 02:01:15 ID:prfZYHWU
緒方拳

253 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 02:14:55 ID:rs0Bg008
フジモン

254 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 03:21:39 ID:+mVwx2gf
安藤優也(T) 【  ̄ヘ ̄ 】

今や押しも押されぬ阪神のセットアッパー。
ストレートの威力が武器。
もともと完ぺき主義者のため、きわどいコースに投げ分けて、
勝手にファーボールを出す病気がくせもの。
去年のシリーズ位しか見たことがない人にはかなり印象が悪い。
愛称は、"Undo"<アンドゥ>

255 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 10:39:32 ID:wG3vc5g3
和田豊

256 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 12:54:03 ID:LOOvZ6iu
阪神最下位

257 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 13:00:26 ID:NYPurSDP
中日バトロワ盛り上がりはじめてるよ。
中日対選手会だから連絡達出てくるし

258 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 16:38:23 ID:+mVwx2gf
ちらっと見てきた。
面白いね!

259 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 17:37:47 ID:SbxWe3tm
中日バトロワが見つけられない…バカ?
頑張ってもう一回探します

260 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 18:27:06 ID:+mVwx2gf
中日ドラゴンズバトルロワイアル第八章
http://ex8.2ch.net/test/read.cgi/base/1094531633/l50


261 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 18:30:21 ID:SbxWe3tm
>>260
ありがとです〜

262 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 20:04:51 ID:odzqR/SX
   

263 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 20:37:32 ID:E6BVhmxT
先生の都合を考えず勝手なことを言ってみる




23日まで待てねぇーーーーー!

264 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 20:44:40 ID:0PGohf/D
待てないなら自分で書くヨロシ


…と言いたいところだがそれも>>13に失礼になるんだよな。
他球団スレで我慢するしかないか。

265 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/19 20:49:17 ID:bcGUlxjI
>>13の続きを勝手に書いたら失礼だろうけど
全然別の話を書く分には良いのでは?
読む方が混乱するかもしれんけど
一粒で二度美味しいから俺的には無問題。

266 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/20 01:40:42 ID:VLFTDVhR
ほっしゅ〜

267 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/20 01:41:04 ID:IfdOSILg
>>265
同意。別の話も読みたい

268 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/20 07:48:49 ID:5/nnLlY5
13氏が完結するまで我慢汁

269 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/20 10:33:28 ID:093AUnym
中日バトロワみたいなやり方の方が盛り上がると思うけど

270 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/20 21:03:39 ID:32dKDpTv
阪神の本拠地を大都会岡山に移そう!!
http://ex8.2ch.net/test/read.cgi/base/1095679835/l50

271 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/20 21:52:19 ID:2Dx6vLaH
もうAAで進めていこうぜ。

                      _____
                    /
                    / 藤本さん!岡田が 「藤本はスタベンや」
           ./ ̄ ̄~ヽ ∠  って言ってました!(嘘に決まってんだろ)
           |___T_|_ \____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           lシ ー`.´ー|         | そうか!よし!殺す!
          (6ミ.   > |         \
           |\ ‐三 /  ,-っ        ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          /⌒ヽ/   / _)           / ̄ ̄~ヽ
          /   \\//            |___T_|_
          /    /.\/         ‐=≡ lシ ⌒ ⌒|
         /   ∧_二つ        ‐=≡ (6ヽ ・ っ・| ハァハァ 待ってろよ〜
         /   /           ‐=≡___l\_'-==-|
        /    \        ‐=≡  / .__   ゛ \   .∩
       /  /~\ \      ‐=≡  / /  /    /\ \//
       /  /   >  )    ‐=≡  ⊂_/  /    /  .\_/
     / ノ    / /       ‐=≡    /    /
    / /   .  / ./          ‐=≡   |  _|__
    / ./     ( ヽ、          ‐=≡  \__ \
   (  _)      \__つ           ‐=≡ / / /
   . ̄         ``)         ‐=≡  // /
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                ;;;⌒`)    ‐=≡ / /レ
               ;;⌒`)⌒`)‐=≡ (   ̄)

272 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/20 21:56:38 ID:1XPCxo4i
23日まで待ってみて、それで判断すればいいのでは。
書き手さんの意見もあるだろうし。

一応阪神でバトロワやるんならとあたためているネタはあるんだけども。
このネタは是非中日のような連作でやりたい。
職人さんがいればの話だけどね。

273 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/20 22:20:54 ID:VLFTDVhR
>>271
 ワロタw

274 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/20 22:23:23 ID:abiNVGak
野球報道ばっかでなんかウザくね
クサくね
最近のTV

275 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/21 01:15:43 ID:Nye2NyiW
野球はいいが野球報道はイヤ

276 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/21 16:13:37 ID:kZYtaIBo
                      _____
                    /
                    / あっ!
           ./ ̄ ̄~ヽ ∠  あそこでサインをねだってる子供たちが。
           |___T_|_ \____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           lシ ー`.´ー|         | そうか!よし!殺す!
          (6ミ.   > |         \
           |\ ‐三 /  ,-っ        ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          /⌒ヽ/   / _)           / ̄ ̄~ヽ
          /   \\//            |___T_|_
          /    /.\/         ‐=≡ lシ ⌒ ⌒|
         /   ∧_二つ        ‐=≡ (6ヽ ・ っ・| ハァハァ 待ってろよ〜
         /   /           ‐=≡___l\_'-==-|
        /    \        ‐=≡  / .__   ゛ \   .∩
       /  /~\ \      ‐=≡  / /  /    /\ \//
       /  /   >  )    ‐=≡  ⊂_/  /    /  .\_/
     / ノ    / /       ‐=≡    /    /
    / /   .  / ./          ‐=≡   |  _|__
    / ./     ( ヽ、          ‐=≡  \__ \
   (  _)      \__つ           ‐=≡ / / /
   . ̄         ``)         ‐=≡  // /
               `)⌒`)     ‐=≡ / | /
                ;;;⌒`)    ‐=≡ / /レ
               ;;⌒`)⌒`)‐=≡ (   ̄)

277 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/22 00:06:03 ID:8PEFxgfE
秀太

278 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/22 00:36:53 ID:Cyiirvp+
金澤

279 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/22 00:58:41 ID:KcunmHzQ
久保田

280 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/22 03:10:22 ID:ZFgWo5RP
                      _____
                    /
                    / おいっ藤本!
           ./ ̄ ̄~ヽ ∠  なんで逃げるんだ??
           |___T_|_ \____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           |ミ./ へ ノ|         | どっひゃあああオバケェエエ〜〜!
          (6.〃^ 〉^|         \
            |\ Д .ノ  ,-r        ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          /⌒ヽ/   / _3           / ̄ ̄~ヽ
          /   \\//            |___T_|_
          /    /.\/         ‐=≡ lシ ⌒ ⌒|
         /   ∧_二つ        ‐=≡ (6ヽ ・ っ・| ハァハァ 待ってろよ〜
         /   /           ‐=≡___l\_'-==-|
        /    \        ‐=≡  / .__   ゛ \   .∩
       /  /~\ \      ‐=≡  / /  /    /\ \//
       /  /   >  )    ‐=≡  ⊂_/  /    /  .\_/
     / ノ    / /       ‐=≡    /    /
    / /   .  / ./          ‐=≡   |  _|__
    / ./     ( ヽ、          ‐=≡  \__ \
   (  _)      \__つ           ‐=≡ / / /
   . ̄         ``)         ‐=≡  // /
               `)⌒`)     ‐=≡ / | /
                ;;;⌒`)    ‐=≡ / /レ
               ;;⌒`)⌒`)‐=≡ (   ̄)

281 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/22 14:13:01 ID:Cyiirvp+
捕手

282 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/22 16:26:23 ID:5lO959kX
                      _____
                    /
                    / あっ!
           ./ ̄ ̄~ヽ ∠  あの子供、川で溺れてる!
           |___T_|_ \____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           lシ ー`.´ー|         | そうか!よし!殺す!
          (6ミ.   > |         \
           |\ ‐三 /  ,-っ        ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          /⌒ヽ/   / _)           / ̄ ̄~ヽ
          /   \\//            |___T_|_
          /    /.\/         ‐=≡ lシ ⌒ ⌒|
         /   ∧_二つ        ‐=≡ (6ヽ ・ っ・| ハァハァ 待ってろよ〜
         /   /           ‐=≡___l\_'-==-|
        /    \        ‐=≡  / .__   ゛ \   .∩
       /  /~\ \      ‐=≡  / /  /    /\ \//
       /  /   >  )    ‐=≡  ⊂_/  /    /  .\_/
     / ノ    / /       ‐=≡    /    /
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   (  _)      \__つ           ‐=≡ / / /
   . ̄         ``)         ‐=≡  // /
               `)⌒`)     ‐=≡ / | /
                ;;;⌒`)    ‐=≡ / /レ
               ;;⌒`)⌒`)‐=≡ (   ̄)

283 :代打名無し@合併反対:04/09/22 20:16:09 ID:wfzX9UJ4
保守

284 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/23 01:45:30 ID:xnkCLdoB
ほっしゅ

285 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/23 11:35:33 ID:1WfOVEY/
保守

286 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/23 13:14:09 ID:qgFVXT1e
兄貴川田ホシュ
モナー桐山ホシュ

287 :代打名無し@合併反対:04/09/23 14:08:44 ID:3O9fzTi/
イガー三村保守

288 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/23 15:20:38 ID:vnta9Ojh
桐山は三東希望保守

289 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/23 18:08:37 ID:xdVVzeqR
モナ桐山(・∀・)イイ!!保守

290 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/23 22:16:45 ID:ucL2/Mn1
桜井広大は、殺気を感じていた。
中学高校と野球漬けで生きてきた。
自分の五感には自信がある。
…俺を狙っている奴がいる。
自らの武器として与えられた折畳式のパイプ椅子を持ち上げると、砂浜から道路に上がった。

この島は、大きな道路は外周しか建設されておらず、それ以外の道はよくて生活道路レベル、
舗装されていない道路も数多くある。
それらの間には以前住宅だと思われるような建物や、一部森林と化したような廃墟も数多い。
相手は自分のことを見つけているだろう。
小さなプレハブ小屋のような建物を見つけた桜井は、その中に急いで入った。
周囲を警戒しながら誰もいないことを確認すると、桜井は鍵を閉めて小屋の奥に進んだ。
一息つくと、受信機を確認する。
久慈を皮切りに既に10名近くの死亡情報が流れていた。
その中には鳴尾浜でともに汗を流した喜田剛や的場寛壱、中谷仁の名前も載っていた。

「どうなってるんや…」
受信機を閉じると、ふと天井を見上げた。



天井が動いている。

とっさに誰かいることに気づいた桜井は、椅子で頭を隠しながら隣の部屋に逃げる。

バキューーーン!!

つい3秒前まで座っていた場所には、銃弾がめりこんでいた。

291 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/23 22:17:17 ID:ucL2/Mn1
天井の一部が剥がれ落ちた。
そこから降りてきた人物は…
赤星憲広だった。

「桜井…」
赤星は目がすわっている。
桜井は命の危険を感じながらも動くことができない。

「冥土の土産に、一ついいことを通しえてやろう」
赤星は拳銃を構えたまま話し出した。
「最初の指令に隠された真の目的があるんだよ…
それは、合併後の新球団に必要となる『プロテクト選手』以外を抹消すること…
今回プロテクトに内定している者には殺傷能力の高い武器が与えられている。
そして、プロテクト外の選手を抹消するように命令を受けているのが俺らプロテクト選手、ってわけだ。」
桜井は腰を抜かしてしまい、椅子の後ろに隠れることしかできなかった。

「もう一つ教えてやろう。
受信機を奪い取る方法をとった場合は、身体が爆発して四散する。
…コーヒーを飲まされただろ…?」
桜井、頷く。
赤星は話を続ける。

「その中に爆薬が仕込んであったんだよ…」
そういうと、桜井の目の前にまで来た。
「申し訳ないが、俺にはお前ら『プロテクト外』を処分する義務が課されている…
他のメンバーは割り切れていないようだが、俺はもう気にしない…」



292 :13 ◆2qL78YV/jc :04/09/23 22:17:48 ID:ucL2/Mn1
桜井は椅子を投げつけた。
赤星がひるんだ隙に桜井は逃げようとした。
が。

床に落ちていた空き瓶で躓き、前のめりに転倒してしまう。

  死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない…

匍匐前進で外に出ようとする桜井。
しかし、日工を再び見ることはできなかった。

「…お互い、地獄で会おうぜ…」

ズキューーーン!

小屋の中に銃声が響き渡った。

桜井が完全に事切れているのを確認したのち、赤星は桜井の受信機にも銃弾を打ち込んだ。
これで桜井の死体が爆発することもない。
赤星は、桜井の手を胸の上で組み合わせると、崩れかけた小屋から廃墟群の中へと消えていった。

-----------
その頃、藤本は桜井の死を受信機で確認…
などしているはずもなく。

「いけ、ショート!」
道端で拾ったテニスボールを砂浜沿いに投げる。
仔犬・ショートは全速力でボールを取って、藤本の元に戻ってきた。
「おお、お前は賢いなあ…」

その横で久慈があきれていたのは言うまでもない…


293 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/23 22:41:23 ID:pbDqefsX
お疲れ!1
ただ、日工とか、変換ミスや文法のミスも多いぞ!!

294 :代打名無し@合併反対:04/09/23 22:41:47 ID:3O9fzTi/
おぉぉ!!!
更新されてる13氏乙です


295 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/23 23:20:44 ID:jfRhEegK
>>293
きっと疲れてるんだよ。13氏乙!
しかし桜井パイプ椅子ワロタ。ネタ要員じゃん。
しかしネタ要員にすらされなかった的場・喜田ゴー哀れ過ぎw

296 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/23 23:37:18 ID:nELftHIK
13氏、乙!フジモン好きの俺にはたまらない話です。フジモンはプロテクト選手じゃないってことか…??

297 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/23 23:45:20 ID:ND1xItTc
パイプ椅子に爆笑しますた。乙!

298 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/23 23:49:13 ID:fgmCDRIQ
シリアスなはずなのに爆笑してしまう・・・いい味出てますね。13氏乙!
続き楽しみにしてますよ〜

299 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/23 23:50:37 ID:Gczf4jGP
天井から降ってくる赤い彗星カッコイイ!

300 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/24 00:45:12 ID:priyob+9
>>296
いや子犬のショートがきっと鍵を…握ってるといいなあw
赤星がえらくカコイイですな。それと藤本との落差がなんともいいなあ…
藤本と久慈の二人がどういう行動を起こすか楽しみです。13氏乙!

301 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/24 00:58:36 ID:vjRf0UJU
久慈死亡の誤報がどう物語に絡んでくるか楽しみにしてます。

302 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/24 01:29:29 ID:mapyqZJO
藤本が清涼剤的な扱いにw

303 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/24 01:49:43 ID:rIPcpEuS
俺もそれオモタ
藤本ただのアホやんw
久慈と会ったことで気が緩んだ、という脳内設定にしておくか

304 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/24 12:38:12 ID:6HoPlvW4
鳥谷が参戦していないのが残念。
もし参戦していたら久慈さんたちと合流して、犬(ショート)・猿(藤本)・鳥(谷)で
ももた・・・ゲフンゲフン。

305 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/24 22:07:23 ID:UQci4OCh
( ' ь` )

306 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/24 22:12:57 ID:8msga81h
(´゚ぺ`)

307 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/24 22:37:04 ID:D+ldmjFr
(・`_´・)

308 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/24 22:56:27 ID:xSVOJZoJ
鳥谷VS藤本
1001VSどんでん

309 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/24 23:37:26 ID:AhLQjK+m
>>292 愛おしいほどにボンクラだな、藤本・・・・w

310 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 00:26:16 ID:n4ZDXeVJ
ふじもんは何やってんだw

311 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 00:30:27 ID:06Xh57o6
σ(@ω@)?

312 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 01:01:10 ID:sVLSiPAU
>プロテクトに内定している者

赤星、そして金本、今岡、イガー・・・あとは誰かな
藤本が外れてるのかどうかはいまんとこ曖昧だし
しかし、今岡がこんな怖いキャラだったら笑うしかないなw

天井の一部が剥がれ落ちた。
そこから降りてきた胴の長い人物は……モナ

313 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 08:38:41 ID:Xnn/DPzO
>>312
ワロタw

314 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 11:39:46 ID:duWicatI
>>312
プロテクト組は天井から登場する決まりなのかw
金本なんか降りてきた勢いで床をぶち抜きそうだ

315 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 12:20:40 ID:tVv9n1Bo
現段階から推察すると、藤本がプロテクト枠の可能性は低いかもなー。
プロテクトが何人までなのか・・・。
赤星の台詞から行くと
○今回プロテクトに内定している者には殺傷能力の高い武器が与えられている
  →プロテクトの選手は故意に武器が与えられていたと考えられる。
   藤本は自分で荷物を選んでいるので可能性が低い。(当然久慈も)
○プロテクト外の選手を抹消するように命令を受けている
  →プロテクトの選手は別途命令を受けているらしい。藤本はそうした情報は
  受けていない(ようだ)。
一つ目はショート次第かな(w。二つ目の方が問題か。
もっとも藤本のアホの子ぶりをみるとプロテクト選手だったとしても
 聞 い (見) ちゃ い ね ぇ
という可能性も否めない・・・。

ところでショートって勝手に柴犬の子犬だと思ってるんだけど。

316 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 12:28:59 ID:bEvhVQGZ
俺はショートがイヌだとまだ決め付けてはいないぞ
とんでもない殺人兵器なのかもしれん

317 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 12:50:44 ID:Yvf88mVo
チワワに決まっとろう

318 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 14:55:29 ID:wzm4KfqR
既に死んだ10名近くのその他が誰なのかも気になる
まあ影の薄い二軍選手なんだろうけど

319 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 17:27:44 ID:FOxHT6Eo
この藤本がかぷバトロワの新井とかぶって見える・・・w
2人ともそういうキャラだ、ということか

320 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 17:32:12 ID:n4ZDXeVJ
モナが東出とダブって見える・・・・。アンニュイキャラ

321 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 19:26:10 ID:L7kzpKiR
鯉バトロワの東出は残酷キャラだぞ
今岡もその路線なのか?

322 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 22:48:07 ID:06Xh57o6
>>319
兄貴の好みなのかw
あ、変な意味じゃないぞ(笑)

323 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/25 23:49:43 ID:FPZe1hnA
更新されてるーっ。13さん、お疲れ様です★
ぁぁ、赤星がぁ…。10人も死んだ設定かぁ。
今岡が殺人鬼になったら、もれちょっとショック
かも…。後輩守って死ぬみたいな感じがいいなぁ・・・。

324 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 00:15:15 ID:LkFJlEqJ
下さんとかも川田タイプっぽいなぁ・・・。
今岡とか井川とかどんななのか気になるw

325 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 08:07:05 ID:1kqDDyaA
今岡だからこそ残酷キャラで見たい。
>>321
東出=光子は当てはまりすぎだったw

326 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 08:19:45 ID:adpg8SZU
ウフフ…死んでもらうモァン

327 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 09:53:28 ID:akm0JAzo
>>326
(‘ ε ’)「失礼しちゃうモナ」 チョットワロタケド・・・w

328 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 11:34:55 ID:rKA3Ihwv
なあ、13氏に感化されてオレもやりたくなったんだが、次スレあたりでやっていいか?

329 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 11:44:35 ID:YPeC1BOO
>>328
いいんじゃないかな。いろんな話が読みたいから期待してるよ。ガンガレ!

13さん乙です。藤本のあほの子ぶりにワラタ
これ、誰がどんなキャラで出てくるのかも楽しみになる・・・w

330 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 12:44:48 ID:t3jPQXKC
既に死んじゃった人のサイドストーリーとかなら
書いていいんじゃない?
ひょっとしたら13さんが伏線張ってあるのかもしれないけど

331 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 13:43:41 ID:a03AlBG/
どうなんだろうね。もう13氏が話自体は完成してるような
気がするから、やるのなら全然別の話をやってもらった方が
面白いし、あちらにも有難いのではないのかな。
リレー小説みたいにするなら、最初からそういう風にすれば良かったけどね。
また別ストーリーとかなら、それはそれで楽しみ…ってか
13氏のストーリーもまだはじまったばかりだしね。ワクワク

332 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 14:28:09 ID:hHi+AxoQ
今岡は、何考えてるか分かんない人物ってことでいいんでないの?
実際そうだし。

333 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 14:48:19 ID:3zTsFPdc
つーかすぐにでも別スレ作って他チームの書くのはだめなんかな?
重複じゃないと思うんだけど・・・・
もしできたら読みにいきますよ

334 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 15:26:50 ID:3F80wY31
他チームのはもちろん問題ないだろっていうか現行でも竜や星のスレはあったと思うが
同一チームものとなると微妙かもしれないけど・・・

335 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 15:29:36 ID:a03AlBG/
ちゃんと今、どこのチームがやってるのか
見てからのほうがいいと思うよ
中日と横浜はやってたよね。中日はめちゃくちゃオモロイ
引き込まれる…

336 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 15:53:22 ID:8Mgc9ylg
竜 スレにて進行
燕 なし
巨 完結
虎 ここ
星 スレにて進行
鯉 HPにて進行(更新停止も先日新作更新あり)

あと、パはダイエーのみHPにて進行

337 :代打名無し@合併反対:04/09/26 17:32:25 ID:fJa7/Xj0
>>328回想シーンとか元阪神選手が現在の阪神の選手で仲良かった人との
思い出を思い出すシーンとかみたいな・・・
期待してるよ

338 :代打名無し@合併反対:04/09/26 18:05:41 ID:fJa7/Xj0
それかまったく別の話のBRでもいいしw
出来れば別のチームより阪神のがみたいし

>>229俺は>>189ではないのだが原作のどのへんが突っ込みどころ?
煽りじゃなくて普通に教えてくれ原作普通に読んでいたのだが・・・

339 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 18:47:34 ID:stKVeF92
>>338
俺は>>229じゃないけどさ、そもそも生徒の設定自体がツッコミどころ多杉。
あれだけ超人が揃ったクラス有り得ない。

新しく書き始めるなら、まったく別のBRの方が良いかもね。
まぁ、俺が読んでみたいだけなんだけどw

340 :代打名無し@合併反対:04/09/26 18:51:39 ID:fJa7/Xj0
>>339なるほど確かにな、高見広春氏はパソコンやったりしてるのかな?
ハッキングの事とか書いてあったけど・・・

341 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 19:16:04 ID:3zTsFPdc
どうみても中学生じゃないしな。

342 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 20:09:00 ID:d/ef5okr
漫画だと尚更w

343 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 21:15:57 ID:rKA3Ihwv
今日のチキン谷は駄目駄目だったな…


糞谷には残酷な市に様をおながいします_| ̄|○

344 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 21:27:40 ID:6Ci8LjgI
>343
誰だって何かしらやらかしてるんだからそういうのはやめようよ
それに今日はウィルが悪すぎた
鳥谷のプレー以前に逆転されていたわけだし

345 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/26 21:49:50 ID:Vo1yRHnn
>>338
>>229じゃないが、読んだのが大分前なので細かな点は忘れたが
前提となる世界設定が破綻してると思った。
20歳ぐらいのヤシが書いたのならそんなもんだろうが、
30代の元新聞記者が書いたものとしてはヤヴァ杉。
孤児院で育ったはずの主人公が何で金のかかるリトルリーグに入ってたんだとか
細かな点を突っ込んでいけばきりがない。



346 :代打名無し@合併反対:04/09/26 22:13:51 ID:fJa7/Xj0
>>345確かに・・・・・
でもあれが面白いと思った俺は逝ってよしですか・・・?

347 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/27 03:33:11 ID:EH2ejPL6
逝きたけりゃ逝けばいいし逝きたくないなら逝かなきゃいい

面白いと思う奴が多かったからあれだけ売れたんだろ

348 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/27 10:37:31 ID:PbBSo5JS
ちょっと書いてみたいと思ってるんですけど…これが終わってからのがいいのでしょうか?

349 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/27 12:15:25 ID:pewLZr+A
別に同時進行でいいんじゃないか
わかりやすいように数字じゃないコテとトリップ付けるとかすれば

350 :火粒  ◆0Afu/D6AhM :04/09/27 22:01:59 ID:TS8g08Fu
プロローグ

2004年 ペナントレースが終了し、阪神タイガースはV2を逃した
全日程終了後、優勝チームは日本シリーズに差し掛かろうとする時期
そんな時、全ては始まる

武器を持ち、情けを捨て、殺しあう
生き残る、その為に、奪う
生き残る、その為に、殺す
皆、「夢ならいい」そんな思いを抱きつつ

彼らは何を思い死んでいくのだろう
最後に、野球がしたかったと 思うのだろうか

死んだ者の考えは私達には解る事はないのだろうが …


さぁ、始めよう 狂気に満ちたこのゲームを


351 :火粒  ◆0Afu/D6AhM :04/09/27 22:04:44 ID:TS8g08Fu
急に投下してすいません、時間を見つけてポツポツ書いていきたいと思ってます…
とりあえず選手は1軍2軍関わらずやっていきたいと思ってるんですけど・・・
自分なりにやっていこうと思っていますので、もし良ければお付き合いください

352 :代打名無し@合併反対:04/09/27 22:14:35 ID:ptvokB8a
>>351期待してます!!
頑張ってください

353 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/27 23:19:18 ID:Gjc9GoWH
>>351
おぉ!新しい職人さんが!
期待してます、がんがってください。

354 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/28 00:11:07 ID:gxXGtZR/
バトロワが2通りも読めるなんて幸せです〜(*´∀`*)
どちらの職人さんも頑張って下さい、楽しみにしてます。

355 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/28 01:06:48 ID:Hao24Rme
どちら様も頑張ってくださいな〜

356 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/28 07:41:24 ID:2wtdq9DZ
>>351
頑張れ応援してるぞ

357 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/28 15:48:40 ID:oo2YGzBi
がんばれ職人
集団パニックはぜひドングリーズで保守

358 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/28 21:54:00 ID:uvc5KwCb
新しいのキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
どちらも盛り上がれば良いね。楽しみだ

359 :229:04/09/29 10:25:24 ID:wqbYQDU7
>>338
手元に原作無いので細かい処は覚えてないけど
ハッキングとかできる奴がなんでマイクに気付かないんだよとか
マシンガンあれだけ打ちまくってて弾無くならないのかとか
素人が不自然な体勢で撃った弾が動く標的に命中するわけないだろとか。
(特に最後の典子が桐山撃つところ)
ガンマニアの友人によると防弾チョッキ着てても至近距離で
4発も打ち込まれれば命の保障はできないらしい。
(桐山vs光子のところか?)
世界の設定が無茶苦茶なのは345も言っている通り。
まあ話として面白いからいいんだけどね。

360 :229:04/09/29 10:29:10 ID:wqbYQDU7
荒らしみたいになってスマソ。
13氏も火粒氏も応援してるので頑張れ。

361 :『序章』 火粒  ◆0Afu/D6AhM :04/09/29 13:05:44 ID:LrW4WfeN
ペナントレースが終わり、選手達はバスに揺られていた
団体貸切の二台のバス 運転席の窓からは前を走るバスが見える
選手は皆、行き先を聞かされていない

突然かけられた召集。自分達は今どこに向かっているのだろう?
沖原佳典(5)はそっとカーテンを開け、窓の外を見つめた
しかし窓の外には林が広がるばかりでどこを走っているか検討もつかなかった

「矢野さん、どこに行ってると思います?」
「…んー?…どっか」

隣の座席に座っていた矢野輝弘(39)に話し掛ければ眠そうな声で適当な返事を返される
沖原は溜息を吐き、自分も眠ろうか と思うと

「でも…合同トレーニングやろ…」

矢野からそんな言葉を掛けられた

そう、合同トレーニング だから自分達はユニフォームでこのバスに乗っている
けれど行き先は教えてもらっていないし、アリアスやウィリアムスの外国人選手も居ない
それについて どう思います?と聞こうと思えば矢野はもう隣で寝息を立てていた
沖原はもう一度盛大に溜息を吐く バスの車内には沖原の溜息しか聞こえない
皆、寝てしまったのか そう思い、自分も目を瞑り眠りについた

この時は皆、自分達に与えられた最後のひと時だということを知らなかった
この時は、自分達がチームメイト同士でいる最後の時だということを

      勿論、これから始まる狂ったゲームのことも



362 :火粒  ◆0Afu/D6AhM :04/09/29 13:07:32 ID:LrW4WfeN
ストーリーの途中で矛盾が生じたりする可能性があるんですが、その辺は大目に見てやってください…
あと、外国人選手は出さないことになりますた… 全員出すとか言っといて申し訳ないです

363 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 13:32:31 ID:7iM5aViS
オッキーと矢野キタ━━(゚∀゚)━━!!!
13氏とはまた違う匂いがしてなかなか(・∀・)イイ!


364 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 13:45:57 ID:Th7Oq3/v
読みやすい文章でいいね
句読点を付けて貰えるともっと読みやすいと思う
注文つけてスマソ

365 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 14:30:58 ID:183Noj3m
両氏とも楽しみにしてるよ〜〜。
ドラバト超えてくれ!あれはおもろい。

366 :代打名無し@合併反対:04/09/29 16:49:47 ID:K6ZuXwXG
>>359あ〜なるほど防弾チョッキの所は知らなかったな・・・
あと確か杉村と桐山だったような・・・俺も今手元にないから間違ってるかも

>>361頑張ってください期待してます

367 :328:04/09/29 18:32:45 ID:xTkVmwvK
ども。
そろそろまとまってきたんでうpしようと思うんですが三人はウザいですか?

368 :328:04/09/29 18:47:07 ID:xTkVmwvK
まぁいいや、とりあえずのっけます。

厨くさい文章かも知れませんが、暖かく見守ってやってください

369 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 18:50:03 ID:9F2SRdZ+
沖原w
応援します!!

370 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/29 18:53:43 ID:xTkVmwvK
第零章

於・久方邸
深夜1時
「くクくく……」
口の端を吊り上げ、かみ殺せなかったうすら笑いを浮かべ、男は眠っている久方の枕元に近づいた。
男の手には、妖しく黒光りする何かが握られていた。
その黒い何かを、久方に額に押し当てる。
「ん……」
冷たい感触に、やがて久方は目を覚ます。
「おや、起こしてしまったか…くくく、これは悪いことをした」
「!? だ、誰だお前は…!」
寝起きにも関わらず、素早くいまの奇怪な状況を解する。
「案ずるな、また眠らせてやる。…今度は目が覚める心配はないぞ」
「き、貴様――」
バギュゥゥン!!
響く銃声。
久方は、再びベットに倒れこんだ。
その顔は、恐怖と驚愕で、醜く歪んでいた。
「くくく…さぁ、ショーの始まりだ……」
久方邸に、謎の男の哄笑が響き渡った。



371 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/29 18:55:20 ID:xTkVmwvK
第一章
2004年・某月某日
「今日お前らに集まってもらったのは、重要な話があるからや」
ミーティングルームに姿を現した、阪神タイガースの監督・岡田は言った。
「我らが阪神タイガースのオーナーが先週、急病で亡くなったのは皆もう知っとるやろう」
「ええ、知ってます。これからどうなるのか、ちょっと不安だったんですが…」
岡田の質問に、矢野は心配そうに答えた。
「どうあるもこうなるもないわ」
矢野の言葉を聞いて、岡田はシニカルに笑った。
そんな岡田に、皆怪訝な表情をする。
「阪神タイガースは今日付けをもって、解散することになったそうや」
「な、なんだって!?」
「そ、そんな…」
重大な爆弾発言を、あっさり言ってのけた岡田に、選手たちは驚愕し、唖然となった。
「無論、お前らは阻止したいやろ?」
「当然です!」
岡田の問いに、選手たちは凛として答えた。
「そこでや、ここに居る選手の中で、極めて優秀な選手をひとり選び、そいつに球団が残るために戦ってもらうんや」
「球団は生き残るんですか!?」
「その代表選手次第や」
その言葉に、岡田に食い下がっていた選手は、難しい表情のまま身を引く。
「それで、どうやって代表選手を選出するんですか?」
「うーん、そうやな…」
岡田はすこし勿体ぶるように唸った。
「………」
「…………」
選手たちは、息をするのも忘れて岡田に注目した。

372 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/29 18:57:58 ID:xTkVmwvK

「今日はお前らに殺し合いをしてもらうから、そのつもりで頼むわ」
しばしの沈黙のあと、唐突に岡田はそう言った。
「こ、殺し合い!?」
皆、声を合わせて驚く。
「殺し合いをして代表を決めてもらうわ」
「代表はひとりですよね?じゃ、じゃぁ最後の一人になるまで…」
信じられないといった表情で選手のひとりが言う。
「大体、なぜ殺し合いをする必要があるんですか!?」
別の選手は反発する。
当然と言えば当然だ。つい昨日まで同じ釜の飯を食べてきた人間と殺し合いなんて、正気ではない。
「最後の一人になるまで?そらそうよ。殺し合いの理由?そんなモンお前…」
岡田は一瞬、逡巡する。
そして再び口を開こうとした。
「余計なことは言わんでええわい、どんでんがァ!!」
ところが、その時後方から別の怒鳴り声があがった。
「誰や今の…オレをどんでん言うたの誰じゃあ!!」
岡田は顔を真っ赤にして怒鳴る。
すると、声の主は姿を現して言った。
「ワシじゃい、小僧!」
「の、野村さん…!?」
なんと、そこに姿を現したのは、阪神タイガース前々監督の野村氏だった。
「とにかく、お前らには殺し合いをしてもらう。文句があるなら冥土でなんぼでも聞いたるわい」
なんとも手前勝手で横柄な物言いで野村は言った。
「イヤやって言うんなら、こっちにも考えはあるんや」
岡田の言葉と同時に、黒スーツの、ヤクザ風の二人組が現れた。
「わかったな!?」
その怒鳴り声と同時に、皆あわてて手元の誓約書にサインをした。
……ただ一人を除いて。

373 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 19:04:44 ID:8DN5zHeG
>>372

お?新職人さん?

374 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/29 19:06:18 ID:xTkVmwvK
「オレは降りるぜ」
その男――今岡誠は立ち上がってそう言った。
「頭ワリィんじゃねぇの?オレは御免だぜ」
そう言って今岡は踵を返そうとした。
それを見て、野村は今岡に言った。
「やっぱり逃げるんかい、今岡」
「なに…?」
「首位打者やったか、ベストナインやったか知らんが、調子づいとるんちゃうか?
 いつからそんなに偉くなったんじゃ」
野村監督時代からソリが合わなかった二人だ。
いかな今岡も、とたんに表情が険しくなる。
「もうオレは昔のオレじゃない」
「だったら殺し合いでソレを証明してみんかい!」
「…ぐ、上等だ!!」
今岡は、野村に反発するように誓約書に自分の名前を殴り書きした。

「よし、これで全員参加が決まったワケや」
満足そうに頷いて岡田は言った。
「これからルール説明を始めるわ。おい」
岡田に声をかけられた黒スーツの男は、選手一人ずつに、タイガースのロゴが描かれてあるリストバンドを配った。
「それを腕に巻くんや。話はそれからや」

375 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/29 19:08:10 ID:xTkVmwvK
岡田に言われた通り、選手たちは各々の利き腕にそれを巻いた。
「ああ、カンタンに外そうとするんやないで。それ、爆発してまうから、そのつもりで頼むわ」
「は?」
選手たちは呆気にとられ、声を揃えて言った。
「まぁ、そう言うわけや。これも猛虎魂ってヤツやね」
そう言って、岡田は何のためらいもなく同じリストバンドを自分の腕に巻きつけた。
しかし、野村はそうしなかった。
だが、そのことについて誰も何も言わなかった。
そんな余裕は誰にもなかったのだ。
「まず、殺し合いのための武器や。これについては、公平を帰すために同じものを使用してもらう」
「同じもの…?」
「それは、一体なんですか?」
皆は、拳銃や日本刀といった物騒なものを連想した。
「お前らはボンクラや。お前らから野球をとったら何も残らんわい。
 だから武器もバットとボール。これで決まりや」
野村は、相手の怒りを逆撫でするかのように言った。
「バットと、ボール?それが武器?」
「そうや。正確に言えば、ピッチャーがボール。それ以外はバット。
他にそれぞれのポジションにあったグラブが渡される。その状態でスタートや」
「次に、失格となる条件や。これは単純、死んだら敗けや」
軽々しく“死”と口走る岡田に、皆ごくりと唾を飲んだ。
皆、もう決心するしかないのか、と考え始めていた。
「説明はこんなところでええやろ。早速だが、会場に移動するわ」
岡田はそう言い、外にとめてあるバスに移動した。
選手たちもそれに続く。
誰一人として口を開こうとはしなかった。

376 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/29 19:10:17 ID:xTkVmwvK
m(_ _)m

377 :代打名無し@合併反対:04/09/29 19:14:53 ID:K6ZuXwXG
>>328氏乙です
まさか三つも拝めるなんて(;´Д`)ハァハァ

378 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 19:30:02 ID:WAsg0AIz
「オレは降りるぜ」
ワロタ

379 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 19:36:37 ID:WYvC4LGb
凄い・・・・・3人の職人さんが同時進行!?
うれしい〜(´∀`)
がんばってくださいませ。

380 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 20:49:05 ID:ypStwazP
そういえば保管庫ってあるの?

381 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 20:50:19 ID:9sDtHaQU
>>380
作った方が良い?

382 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 20:57:01 ID:ARp9B5kJ
保管庫キボン!
今岡は兵庫の人じゃなかった?

383 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 21:24:05 ID:RWTE+pAb
さすが野村・・・今岡をよく知っている

384 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 21:51:39 ID:axo0OZoJ
おお、いつの間にか職人さんが3人も!皆さんそれぞれ期待しています
しかし328氏の作品ではやっぱり鳥谷が残酷な死に様とげるんだろうか・・・

385 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/29 21:58:32 ID:Sk82bwgV
>>384
いや、多分出てこないかも知れないですw

386 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 22:00:10 ID:upMb2epv
武器がバットとボールっていうのがイイ

387 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 23:01:59 ID:7ovHEQ1y
>>328氏 乙

ちょっと気になったことが・・・
久方って、久万のこと?

388 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 23:05:29 ID:vCeSt21/
3人も職人さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
それぞれ期待してます!

389 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 23:13:28 ID:J8z0qoJE
のーっ。職人さんが3人も!!!うちは構成するのは好き
だけど、文章かけないのでがんがってください!!!
毎日の楽しみが増えた感じで嬉しいw

390 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 23:26:35 ID:ARp9B5kJ
リレーやるなら参加するぞ!て人居る?

391 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 23:30:07 ID:sLb+ivUj
活気づいてきましたねー

392 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 23:47:26 ID:ypStwazP
>>381
阪神だけないのかな?と思って。
自分で作れないこともないんだけど・・・。

393 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/29 23:53:44 ID:9sDtHaQU
>>392
まぁ、作ろうと思えば俺もすぐ作れるんだけど
もう少し話が進んでからの方が良いかな、と思ってさ。
職人さん達にも聞かないとならんし。

394 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 00:35:07 ID:PiEuDQIY
381さんではないのですが実は勝手に作り出してました>保管庫

今日明日中にはサイトアップできそうなんだけど
それでいいかな?

395 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 00:42:13 ID:rHnnibS5
>>394
おいおい、実は俺も自分用に作ってたw

まぁ、それはさておき。
でも>>393の言うとおり、アップするには最低職人さんの了承はいるだろ。
保管庫の話になっても反応そんなにないし。もうちょっと待った方が良いと思う。

396 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 00:48:24 ID:Tl7o8pPF
>>395
そうですね、では職人さんの意見待ちと言う事で。

397 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 00:56:27 ID:Tl7o8pPF
あ・ID変わってるけど394=396です

398 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 04:01:29 ID:TkAN/hsN
阪神バトロワってゆうんで期待してきたのにすげーきもくてびびったんだが…。
特にあとから投下してるやつ、久方ってやおい版の伏字かなんかか?
単なる阪神の選手の名を登場人物に使った小説をみせっこするだけなら別に野球版じゃなくてもいいだろ。


399 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 05:18:15 ID:bk21tjXC
最低限の文章力は欲しいところだな
どれとは言わないけど、目が滑るような文章じゃちょっとな

400 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 06:33:37 ID:oj38SCkd
版てお前…

しかもやおいて…

401 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 08:01:28 ID:cYjMstDo
>>399
それには同意
でも応援してるぞ

402 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 13:26:07 ID:mU8brAX5
徐々にそうなるでしょう
まだ書き出しだし、まったり見守っていこうよ
職人さん頑張って下さいね

403 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 15:45:34 ID:z4DztY7O
>>書き手3人
文章力はそれで十分だ。
たまにヘンなツッコミして満足してる香具師がいるけど気にするな。

世の中に出版されてる小説で
3人よりも文章がヘタクソなのはいっぱいある。

404 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 17:21:56 ID:T6cpRXvP
今の職人さん、3人ともいいと思うよ。
作品と共に職人さんも成長して行きはるやろうし。

がんばってくらはい!

405 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 20:41:53 ID:cYjMstDo
俺も一応応援してるかさ頑張ってくれよ
期待してるからこそ色々言ってしまうってのもあるしさ

406 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 21:55:15 ID:qvMvbQQD
職人さんには、書きこみボタンを押す前にもう一度誤字脱字を見直してほしい。


407 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/30 22:15:25 ID:0WEia5ow
いきなりの誤字スマソ >久万
素で間違えてました。
以後気をつけマス

応援してくれてる人、どうもです。ガンガリます

408 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/30 22:27:35 ID:0WEia5ow
第2章

そのバスは、四時間かけて会場に移動した。
だが、道中は何一つ会話が飛び交うことはなく、みんな無言だった。
そんな中、唯一伊良部だけは暢気に眠り、いびきと寝言をあげていた。
その無防備な伊良部を見て、選手たちはすこし笑い、張り詰めていた緊張感がほんのすこし和らいだ。

「着いたで、降りるんや」
岡田に続いて、みなぞろぞろとバスを降り始める。
「そんじゃ、終わったら迎えに来やすんで…」
そう言って、運転手は来た道を折り返していった。
それを見届けた選手たちは、
“もう逃げ場はないのか…?”
と思っていたのもつかの間、皆は目の前にある巨大な建物に釘付けになった。
「な、なんだありゃぁ…」
「ふふん、驚いたか?」
自慢げに野村は口を開いた。

「オーナーの最後の財産を使って建設した超巨大球場、
 2002年に完成したことからついた名が、阪神壬午園(じんごえん)球場や」
その球場の外観は、甲子園球場と酷似している。
だが、大きさだけはまさにケタ違いだった。
「両翼5000m、センター6000mの巨大球場。
 オーナーは息を引き取る寸前まで、来期からこの球場をホーム球場にすることをお望みでした」
黒スーツの男は、選手たちにそう説明した。
「ああ、申し遅れました。私どもはこの大会を全面サポートさせてもらいます、高山ケニー、そしてこちらは弟のジョニーです」
慇懃無礼というか、なんとも感情の起伏が存在しない声でそう言った。

409 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/30 22:31:36 ID:0WEia5ow
「それでは、会場内に参りましょう。すぐに大会を始めます」
高山兄弟は壬午園球場に入っていった。
内観は、とても野球場とは思えないつくりだった。
壁や天井は鋼鉄で出来ており、歩くたびにコツ、コツと淡々と響く。
しばらく歩き、やがて開けた場所に出た。
壬午園球場のレフトスタンドだ。

「な、なんだこりゃぁ…」
その光景を見て、皆驚いた。
「本当に球場なのか、これは…」
まず、マウンドは山のように高く、外野フィールドは身体全体を覆いつくすのではないかというほど背丈のたかい草むらで埋まっていた。
それだけではない、他にも、およそスポーツをする場所とは思えないものでひしめいていた。
「最後に補足説明をします」
高山ジョニーは一歩前に出て言った。
「先ほど、武器は野球に関するものだけ、と言いましたが、実はこの球場内には様々な武器が隠され……ぐァっ!!!」
会話の途中に、高山ジョニーは突然倒れた。
誰かがジョニーにボールを投げつけたのだ。
ものすごいキレのスライダーだった。

「うんちくはもうウンザリだ…」
ボールを投げつけた選手――ウィリアムスは、高揚とした表情で言った。
「アドレナリンが沸くぜ!さぁ、早く始めようぜェ!!!」
「ぐ、き、貴様!!」
倒れた弟を見て、高山ケニーは慌ててウィリアムスに詰め寄った。
だが、ウィリアムスが睨みつけると、ケニーは思わず怯んだ。
「ええい、じゃぁもう始めるわ!皆散らばれい!!三十分後に花火があがる。それが開始の合図じゃぁ!!」
オォォォォォ!!!
ウィリアムスに感化された複数名が怒号をあげる。
選手たちは、渡された携帯電話をひとつずつ受け取ると、三々五々に散らばった。

410 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/30 22:33:45 ID:0WEia5ow
「これで…良かったんやろうか…」
そこに残った岡田はひとり呟いた。
「ふん、どうせ始末に困ったゴミどもだ。どうなろうと構うもんじゃないわ」
野村はつまらなそうにそう言い、VIPルームへと続くエレベーターに乗り込んだ。
「あとは任せたぞ小僧」
野村を乗せたエレベーターは上昇を始める。
それを見た岡田は、眉間に皺をよせた表情のまま、呟いた。
「ふん、タヌキオヤジめが。最初の花火はおのれじゃい」
やがてエレベーターは最上階のVIPルームにたどり着く。
それと同時に三十分経過の合図がなる。
その瞬間――

ドォォォォン!!!!

上空で大爆発が起こった。
見上げれば、VIPルームの一部が倒壊し、黒煙が舞い上がっていた。
「…ここまでは完璧にあの人のシナリオ通りや。
 さて、とうとう大会が始まったんやな。もう取り返しはつかんわ」
そう言って、岡田はグラウンドへと降り立った。

巨大なバックスクリーンには、“野村克也・死亡。開始から0分”と表示されていた。

411 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 22:38:21 ID:8h+FHj+f
うおお、きたーーーァ!カッコいい!

412 :328 ◆U/eDuwct8o :04/09/30 22:39:08 ID:0WEia5ow
どうも。

先に謝っておきますが、球場ありえないですね。
でもやっぱり半径百mで納まる球場は狭いです。
まぁ別にここは大した問題じゃないんで


413 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 22:54:06 ID:cZ72YdKI
ジェフを口火切りに使ってくれたのには感謝!

414 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 22:58:40 ID:hO4A+nLy
ウィルも参加してるんだね、殺人スライダーにワロタw

415 :代打名無し@実況は実況板で:04/09/30 23:02:55 ID:jyiVi7PS
おおっ続きが!
ノム哀れw・・・いや、でもまだ本当に死んだかどうかは・・・
「あの人」というのも気になるなあ

416 :13 ◆2qL78YV/jc :04/10/01 01:19:09 ID:ZGoRaTCt
藤本と久慈がいる場所とは正反対の海岸線…

藪恵壹と今岡誠は対峙していた。
「たとえ藪さんと言えども、裏切り者であることには変わりありません…
 観念してもらいます」
「今岡… 首位打者を獲って少しは成長したかと思ったが、まだ甘いな…」

再び静寂。
波の音だけが静かに繰り返される。
日はだんだん傾いてきており、海も橙色に染まり始めている。


「決着をつけるときがきたようだな…」
「そのようですね…」

藪と今岡は、お互い腰に装着した拳銃に手をかける。
通常、プロテクト選手には拳銃が自動的に与えられるルールになっていた。
しかし、藪がメジャーに「高飛び」するであろうという噂は球界全体に広まっていた。
そこで、藪以外のプロテクト選手には「藪を殺せ」という指令が出ていたのだ。


まもなく太陽が沈む。そんな時間になった。
暗黙のうちに、太陽が完全に沈んだ時が勝負の時であると確信していた。
二人とも目をそらさずに太陽を見ている。



太陽の姿が見えなくなった。

417 :13 ◆2qL78YV/jc :04/10/01 01:21:12 ID:ZGoRaTCt
次の瞬間。

ズキューーーーン!!
    ズキューーーーン!!

2発の銃声が響いた。
直後、一人の人間が倒れる音がする。
倒れたのは… 藪だった。

「藪さん…… 申し訳ありませんが、これも命令です。」

亡骸にそういい残すと、今岡は次の標的を探しに車に乗り込もうとした。

その時。

突然、首筋にに激痛が走る。
とっさに今岡は振り返った。

……片岡篤史だった。

「ほお、俺らの知らない間にプロテクトの人間にはそんないい武器が与えられていたんか…」
「か、かたおかさん…」
今岡の顔面が蒼白になってくる。
片岡はそんな今岡に話し続ける。
「俺が新球団のオーナーだ、他の人間は邪魔者だから排除するのみなんだよ。」
そう言って、いまおかの首筋に刺した千枚通しを引き抜く。
血飛沫が飛び散り、今岡は動かなくなった。

「まあ、あんたの銃は大切に使わせてもらうよ。」
そう言って片岡は、自らに与えられた大工の七つ道具入れに拳銃をしまうと、闇の中に消えていった…

418 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 01:29:07 ID:MPl6VzfA
書き手さんお二人とも乙です。

しかし御大・・・やけにあっさりお亡くなりになるのね(ノД`)
モナも変態の本領を発揮せぬままモミーにやられましたか。
『いや、これは二人ともきっと何かあるに違いない!』とつい思ってしまったよw

419 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 02:04:42 ID:iycQDL91
キタ━━━━━〈 / Jヽ 〉━━━━━!!!!

420 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 02:45:04 ID:xyDY2mzY
げげげげ、今岡おわり?
でもおもろーい!


421 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 08:05:39 ID:Ph7+lKQC
今岡が意外に早く・・・

読んでる人の意表をつくのは大事な事だ
職人さんGJ

422 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 12:11:17 ID:0QcOBwr0
モミーハマるね

423 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 14:37:26 ID:inW6tQ1o
モミーー!!かっくい〜

424 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/01 16:29:47 ID:dZ1/tlH7
「さて…と」
選手会長の…いや、元選手会長の今岡誠は、にやりと笑ってひとり言を呟いた。
「まだ他の連中は現実を飲み込んでいないと見える。開始直後にどれだけ殺れるかが勝負だな」
視線の先には、吉野誠と久保田智之が並んで歩いていた。
なんと今岡は、スタート地点からずっとこの二人を尾けていたのだ。

背後から二人にゆっくり近づき、思いっきりバットを振り上げる。
ゴンッ!!
鈍い音が響き、吉野が倒れる。
「よぅし、まず一人目」
「い、今岡さん!?」
久保田は一瞬、何が起こったか理解できないような表情になった。
「次」
呆気にとられた久保田は、今岡の攻撃に反応できない。
反応できない久保田に、今岡は容赦なくバットをスイングした。

「ぐぁっ!」
久保田も倒れる。
「これで二人だ…」
今岡はにやりと笑った。
《生命反応がなくなりました。ただちに爆破します》
二人のリストバンドから、そんな機械的な声が聞こえた。
(なるほど、そういう仕組みか…)
それを聞くと今岡は、二人の鞄から持てるだけのボールを頂戴して、屍から離れた。
機械の声から一分ほど経った頃合、大爆発をあげて二人の屍は粉微塵に吹き飛んだ。

今岡がバックスクリーンを見上げると、“吉野誠、久保田智之・死亡。開始から3分”と表示された。
「くくく、ちょろいもんだ。あの世から見ていろよ野村…オレの真の力を!」
そう言って今岡は拳をぐっと握り締めた。

425 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/01 16:33:53 ID:dZ1/tlH7
「な、何が起こってるんだ一体…」
二人の死を知らせるスクリーンを見て、狩野恵輔は思わず顔を蒼くした。
未だに彼は、この現実を受け入れてはいなかった。
だが、チームメイトの死亡報告を見て、狩野はやっと自分が死と隣り合わせの世界に放り込まれたのだと知った。
狩野は今、一塁側ベンチ席にいた。
だがそこは、深い木々や草むらに覆われ、とても観客席とは呼べないような世界だった。

狩野はふと、道端に落ちていた小さな箱を発見した。
「箱…?なんだろう」
爆弾か何かかも知れない。
そう思い、恐る恐る近づいた。
やがて心を決め、ゆっくりと箱を開けると、そこには果物ナイフが一丁だけ入っていた。
「こ、これは…」
狩野は、どうしたものかと逡巡したが、やがてそれを手に取りポケットに入れた。
何かの役に立つかもしれないと、そう思ったからだ。

「――!」
そのとき、樹の影から男が出てきた。
「の、野口…さん」
「お前は…狩野、か?」
その男は、先輩捕手の野口寿浩だった。
二人は、それから先の会話に困った。
野口もまた、殺し合いをしなければならない現実を受け止めていない男だった。

426 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/01 16:36:05 ID:dZ1/tlH7
(殺さなきゃ、殺される…生き残るためには、みんな殺さなきゃいけないんだ…殺さなきゃ、殺さなきゃ…)
狩野は、頭のなかでそう連呼した。
身体全体に、嫌な汗がじっとり浮かんできた。
「はぁ、はぁ…」
先ほどひろった果物ナイフを、ポケットから取り出す。
「殺らなきゃ、僕が殺られるんだ!みんな敵なんだ!!」
震える手で、果物ナイフを野口に向ける。

「か、狩野。お前…」
「うおおおおおおお!!」
「や、やめろ、狩野!!」
狩野はナイフを振り下ろす。
野口はそれをなんとか回避した。
「うわあああああ!」
立て続けにナイフを振り回す。
ビュッ、ザシュッ!!
「――ぐっ!?」
胸と二の腕を切りつけられ、野口は思わずその場に尻餅をついた。
「のわぁぁぁぁぁッ!!」
狩野は叫び声をあげたまま、どこかに走り去っていった。

「た、助かった…」
尻餅をついた体勢のまま、野口は言った。
「みんな、すこしずつ狂いはじめているんだ…。
 このままじゃまずい、とりあえず正気な人間を探そう。無用な殺しあいはもうだめだ」
「――痛ぅっ!」
立ち上がろうとしたが、傷に痛みが走り、また地に倒れてしまった。
「だめだ、すこし休もう。そんなに深い傷じゃないから、すぐに動けるはずだ」
野口は、人目のつかない木陰に隠れ、休息をはかった。

427 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 17:38:23 ID:Ph7+lKQC
GJ

428 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 18:54:57 ID:gIfZhRO/
展開は面白いんだけど
選手の出身地と方言だけは気にして欲しい

今岡に標準語喋られると今岡に見えない・・・

429 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/01 20:15:39 ID:DR2Kc5F5
ん〜、今更変えるのも微妙な話かと。
要望がたくさんあったら今からでもやり直します


関西地区出身のめぼしいプレーヤーは矢野・藤本・片岡・桧山・前川・杉山・的場あたりですかね。

微妙なのが金本ですけど、アレは広島弁ってヤツですか?
あと関本ってどうでしたっけ、あんま喋ってんの見たことないですけど



430 :『非日常という穴』 火粒 ◆0Afu/D6AhM :04/10/01 20:45:39 ID:KHSf9cOM
「起きてください、沖原さん」
「…ん?」
目を覚ますとそこには外国人を除く一、二軍全員が集まっていた。中にはまだ寝ている人も何人かいる。

「んー…、みんなおるなー?…後ろも聞こえるな?」
マイクを通して岡田監督の声が聞こえる。その声に反応して全員が岡田監督の方を向く。
岡田の後ろには映画に出てくるような迷彩服を来たガタイのいい男2人がいた。

「回りくどいのは嫌いやから、率直に言おう。今日は皆で殺しあってもらう。」
突然発せられたその言葉に選手達は唖然としている。
どうしたのだろう。もしかしてボケたのだろうか?
まだそんな年齢でもないのに…可哀想に…沖原は皆そんな事を考えながら岡田を見つめていた。

「信じられへんか…まぁ無理はないけどな」
「何を言ってるかが理解できません。そんなことで呼ばれたのなら帰りますよ?」
最後列にいた今岡が選手の気持ちを代弁するかのように手を上げて発言する。

バン バン バン

うるさい音がしたと思うと今岡の後ろの壁に綺麗に穴があいている。
全員が今岡の方を向き、前方のガタイのいい男の一人が放った銃のせいだと解り青ざめる。

「本当の事や、全部」
「…本当の事だとしても…なんでこんな事をするんですか?」
今岡が少し震える声で言う。周りもそれに小さく頷き、岡田の方を見る。

「…そんなもんオマエ…死ぬ奴らに言うても無駄や、知りたかったら生き残れ。
 さ。このゲームのルール説明の時間や。放送流れるからちゃんと聞けよ。」

431 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 20:51:23 ID:76vf+px/
おー狩野!

432 :『非日常という穴』2 火粒 ◆0Afu/D6AhM :04/10/01 20:54:29 ID:KHSf9cOM
『はい、みなさんこんにちわ。本日からしばらくの間、放送係を務めます平田です。』
その声は平田コーチのものだった

『外国人選手には帰国してもらいました。日本人選手のみでのゲームです。えーとですね、ルールはとにかく殺したもん勝ち。殺しの手段は問いません。
 出発前に武器や食料の入ったバッグを支給します。その武器で殺して合って下さい。午前の7時に放送が入ります。その放送で誰が殺されたかを発表ね。』
嬉しそうに話す平田コーチの声に全員が 信じられない という顔をする。

そんな中で一人が手をあげた。
「あの…さっきから思ってたんですけど…この首輪?みたいなんって何なんですか?」
藤本敦士(9)は左手で首輪をいじりながら質問する。その声に他の選手も首輪を触りだす。

『それは爆破装置です。無理に外そうとしたりすると爆発します。』
その言葉に首輪をいじっていた選手達が急いで首輪から手を外す。

『ちなみにその首輪から、電波っていうんかな?そんなもんが出てる。それに反応して君達がドコにいても場所が解るから。逃げようとすればすぐ爆発。』

その声に続いてもう一人、桧山進次郎(24)も続いて質問する。
「ココはドコなんですか?」
『ココは遊園地です。君達が今いるところはそのロッカールームですね。
 さっきも言いましたけど外に出たら首輪爆発させます。首輪は僕らの意思1つで爆発させることができますから。』
淡々と返された答えに桧山は地面に座り込んだ。

『じゃぁ説明を続けます。範囲はこの遊園地内ですが、禁止エリアがどんどんと追加されていきます。
 禁止エリア内に入るともれなく首輪の方爆発します。それと禁止エリアも午前7時の放送でお知らせするので聞き逃さないようにして下さいね。エリアは配布された地図で確認して下さい。
 あと、24時間以内に誰も死ななかった場合、全員の首輪が爆発しますので注意して下さいね。これぐらいでいいかな?』
能天気な平田コーチの声がロッカールーム響く。

『背番号順の出発なんで、呼ばれた順に別室に移動してカバンを持って出発して下さい。がんばれー。』

いつだって非日常は、日常の中で大きな口をあけて待っている。
その中へ足を踏み入れた瞬間だった。

433 :火粒  ◆0Afu/D6AhM :04/10/01 21:03:12 ID:KHSf9cOM
>>364氏 助言ありがとうございます。今回は注意してみたつもりなんですがどうですかね…。
読みやすくなっていれば幸いです。

>>394氏 保管庫の方は全然構いません。寧ろありがとうございます といった感じです(笑

誤字・脱字には注意していきますね。
文章に関してはこれから少しづつ進歩していけたらな、と思っています。もし良ければお付き合いください。
色んなご意見ありがとうございました。これからの参考にさせていただきます。m(_ _)m

434 :代打名無し@合併反対:04/10/01 21:44:22 ID:OSChFAJg
>>328乙です!GJそこらへんは俺は別に木にならないのでみんなの意見で・・・

>>13さんGJ片岡つよ〜今岡。・゚・(ノД`)・゚・。

>>433乙ですGJ木になったのは沖腹起こしたは誰かな?ってところです

435 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 23:00:33 ID:HkdPH9CN
やばい。どれとどれが繋がってるのか
分からsえsdrftgyふじk

436 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 23:03:46 ID:Ph7+lKQC
>>435
オレも少し・・・
まとめサイトがあると嬉しいな

437 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/01 23:35:31 ID:feqdmNuP
328氏
主力選手ではその辺りですね。
あと関本も奈良出身(出身高校も奈良)なので関西弁でOKですよ。
金本は…テレビなどで聞く限り広島の訛りはありますが、とりたてて広島弁でしゃべってはいないですよ。

438 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/01 23:54:30 ID:DR2Kc5F5
>>435-436
オレもちょっとオモタ。自粛すれば良かったとか思ったがもうのっぴきならん状況にw

保管庫の話が前に出てましたが、オレは大歓迎です。
二次著作(?)だし著作権もへったくれもないですよ




439 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/01 23:57:10 ID:DR2Kc5F5
あと、レスサンクスです>>437

440 :13 ◆2qL78YV/jc :04/10/02 00:10:18 ID:E14e/uIb
まとめサイトについては無問題でつ。

まとめたものが出来たら見せてください。



ちなみに、次は藤本&久慈視点の話に戻ります。

441 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/02 00:49:23 ID:qtsBdU0P
職人さんが揃い踏みダー。

442 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/02 01:09:19 ID:kbt70YQG
一方では今岡が殺され
また一方では今岡が殺す・・・・
パラレルワールドみたいな感覚になってきたよ

443 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/02 01:14:33 ID:udNj/GR4
そして今岡は威嚇され、現実ではヒットを打つ

そして赤星は盗塁王になる

444 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/02 03:50:28 ID:WRZOmVHq
>>433
ありがとう。すごく読みやすくなった

どこからの続きなのかレスアンカーをつけたら
いくらかわかりやすくならないかな?
例えば【>>432の続き】と本文の頭に付け足すとか

445 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/02 11:28:35 ID:LBQv3mU8
>>444

それダ-------------!!!!!!!!!!

446 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/02 12:29:01 ID:nQ5rlhzI
>>444
それだ!

447 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/02 13:45:45 ID:X4BkcrWh
>>444
それだぁぁぁ!!

第零章・幕開け
>>370

第一章・虎の戦士たち
>>371-375
サツリク
第二章・大会の始まり
>>408-410
>>424-426

てきとーにサブタイとかつけちゃう

448 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/02 13:57:24 ID:X4BkcrWh
>>447
すんません、途中でヘンな文字入れちゃいました('A`)

449 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/02 14:01:06 ID:X4BkcrWh
第三章・弱肉強食

大会が始まってから三時間ほど経ち、すでに十余名の死亡が報告された。
そのうち、今岡によって殺害されたのは、8名。
今岡はすでに五本目のバットを使用していた。

(誰か居るな…)
また新たな獲物の気配を察知して、今岡はバットを握り締めた。
びゅぅっ…!
その時、今岡に向かってボールが飛んできた。
「なにっ!?」
今岡は、ただちにバットを振り、そのボールを打ち返そうとした。
だが、バットは空を切った。
ものすごい揺れのナックルだった。
「な、ナックルボール!?」
今岡は、慌ててボールが飛んできた先を見た。
すると、そこには一人の外国人が立っていた。
「マコト・イマオカだな」
「お、お前は…!」
その顔には、見覚えがあった。
古い写真で、見たことがあった。
だが、目の前の男の顔は、その写真とまったく同じ顔を持っていた。

450 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/02 14:08:31 ID:X4BkcrWh
「ジーン・バッキー…」
「いかにも」
バッキーは、もう三十年も前に引退したOBだ。
すでに老人と呼ばれてもいい年齢のはずだ。
しかし、目の前の男は自分と同じくらいに若々しかった。
「おかしい、お前は一体…?」
「だが、私はバッキーであってバッキーではない。まぁ君には関係のない話だったな」
「なんやと…?」
「マコト・イマオカ。お前に勝負を挑む。君が勝ったら引き下がろう。だが私が勝利したら、君には死んでもらう」

「勝負…?」
そう聞き返す今岡に、バッキーはボールを取り出していった。
「簡単なことだ。私は君に向かって三回ボールを投げる。そのうち一回でも君が打てたら君の勝ちだ。どうかね?」
「くだらん。そやったら最初から殺し合いをすりゃええ話や。いまさら野球なんぞ出来るかボケ」
「無理にでも受けてもらうよ、それがボス・ノムラからの命令だからね」
そう言ってバッキーはボールを投げた。
強烈なシンカーだった。

「ふん…」
コツッ!
今岡はボールをバットの芯に当てた。
ボールはゆっくり転がっていく。
そう、今岡はバントをしたのだった。


451 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/02 14:21:35 ID:X4BkcrWh
「オレの勝ちやな」
にやりと笑って今岡は言う。
「なんと…」
「失せろや、ミジンコが」
「ふふふ、ボス・ノムラから聞いた通りだ。君の猛虎魂などしょせんはその程度のものよ。
 君のような人間が選手会長を担っているなんて、まったくもっておかしな話だ」
「なんやと!!」
憤慨して今岡は言う。

――ダメだあいつは、ぼうっとして何を考えているのかわからん。やる気があるのかないのか…――

その時、自分のことでぼやく、かつての野村が今岡の脳裏をよぎった。
「テメェ…」
「どうかね、まだやるかね?」
バッキーは余裕顔でそう挑発した。
「上等、もう一球来いや!」
「ほう、まだやる気かね。私はすでに二球投げた。これが最後だ、マコト・イマオカ」
バッキーは、振りかぶってから投げた。
手元でボールは大きく揺れた。
「やはりナックルか!」
今岡はバットを上手く動かし、そのボールを芯で捉えた。
「ふん、野村め!死してなおオレを奮い立たせるか。あの世で会うときまで、オレへのほめ言葉でも考えとくんやな!」
カキ――ン!!
その弾道は、とても鋭く飛んでいき、やがて見えなくなった。
「どや、これで今度こそオレの勝ちや」
「…私の敗けだ、マコト・イマオカ。手を引こう」
バッキーはそう言って、軽く会釈をしてから、踵を返そうとした。

452 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/02 14:25:53 ID:X4BkcrWh

「手を引く?随分ぬるいことを言うんやな」
だが今岡は、不敵に笑ってバッキーに近づいた。
「最期に言え。お前は何者や」
「…私は、ボス・ノムラの手によって若返ったサイボーグだ。私の他にも数名が返り咲いた」
「なるほどな…」
今岡は合点が行ったように納得し、続け訊いた。
「お前らもこの大会に参加しとるんか?」
「いいや、私たちはボス・ノムラに、選手たちを潰すように命令されただけだ。
 不本意な命令とはいえ、従うしかなかった。すまなかったな」
「ほうか、ようわかった」
話が終わると、今岡は口の端を吊り上げて笑い、バッキーに言った。

「オレは荒川のように甘くないで」
「…!?」
「オレと乱闘したら、何が起こるんやろうなぁ?」
不気味に笑う今岡に、バッキーは思わず数歩後ずさった。
「い、イマオカ…」
「オレは親切な男や。選手ではないっちゅうんなら、命まではとらないでやるさかい」
今岡は、バッキーに向かってバットを振り下ろした。

やがて気を失うまで殴り続けると、今岡は次の標的を求めて歩き始めた。

453 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/02 14:35:04 ID:PlRzpxrK
うひいい
い、今岡さん・・・ノムへの恨みがここまでさせるのか((゜Д゜))ガタガタ

454 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/02 17:00:59
とりあえず保守

455 :代打名無し@合併反対:04/10/02 18:45:48
保守

456 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/02 20:08:21
ガンバ。

457 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 00:51:57
保守。

458 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 01:02:34
すぽると「Player Of The Week」で八木裕を1位に
http://news13.2ch.net/test/read.cgi/news/1096732753/

459 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 03:47:29
わくわく

460 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 05:40:45
おっき〜どこ〜

461 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 05:42:02
    ____
  /         ))  天性のバネに抜群の運動神経とパワー
  / /(( ̄ ̄ ̄ ̄ \   打撃、投げ、関節すべてをオールラウンドにこなしこれといった弱点がない
. / /       ▲ )( ▲  加えて、長年の格闘生活で一度もギブアップしたことのない絶対的な精神力
| |        /  \) 現在霊長類の中でもっとも強いといわれているノアプロレスの社長
 (6           つ |
J| |       ((____) ノアプロレスはありとあらゆる格闘技の中でもっとも制約が少ない本格派実戦格闘技
   \           /  反則事項は一応あるがそれをやってもなんのおとがめもない ほぼ無法地帯
  / \  ШШШШШ  その状態で生き残るための戦いを極限まで進化させたのがノアプロレス
  | (  .  )(   .)      
  |  |            ヽ 柔道や柔術みたいに月謝を払えば簡単に誰にでも始められるものじゃないんだよ
  |  |_ _ _ __3 ) 選ばれたごく少数の人間でしかノアのリングには上がれない
  (__)三|  |三三三三三)

それがノアプロレス、そして三沢光晴なの

462 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 09:56:30
結局まとめサイトってどこなん?

463 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 12:25:12
レベル低いな〜
阪神にはまともな職人がいないのか

464 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 14:06:09
ほしゅ

465 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 14:11:48
面白い。
まとめサイトあったほうが便利だね

466 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 14:53:40
書いてみたいけどな〜。

467 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 16:09:16
>>466
ワクワク

468 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 17:17:41
>>466
がんばれ!!!
としか言えない俺('A`)


469 :代打名無し@合併反対:04/10/03 17:27:01
>>466書いてくれるなら4人の職人!
(・∀・)イイ!!!ね

470 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 18:20:26
そろそろ、まとめサイト欲しいっすね〜!

471 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 18:22:52
>>467-469いやでもさ、4人も書いたらもっと見づらくならない?
書きたいけど…。

472 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 18:44:08
誘い受けウザイ

473 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 18:53:09
誘い受けってなんだ?

474 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 18:53:41
書きたきゃ勝手に書けばいい
もともと>>1が立て逃げしてるような廃棄スレだし

475 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 19:26:40
上でも出てたように>>○○からの続きーってやったらいいんじゃないかい?
自分は色んな話が読んでみたいから書いて欲しい。がんがってください。

476 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 20:16:56
書きたい人多いみたいだね
俺もその一人だが

477 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 20:40:25
今年のオールスターメンバーでバトロワ書きたい。

478 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 21:22:51
一個リレー小説のライン作ればいいんじゃねえの?

479 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/03 22:42:04
>>478
それいいと思う

480 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/03 22:45:03
第零章・幕開け >>370
第一章・虎の戦士たち >>371-375
第二章・大会の始まり >>408-410 >>424-426
第三章・弱肉強食 >>449-452

481 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/03 22:49:08
「いやぁ、ホントどうなっとるんでしょうかねぇ」
赤星は、隣で歩いている金本にそう言った。
「うーん、そうだな」
「イマイチ実感出来ないしな。まだ誰とも会って戦ってないわけで」
下柳は煙草をふかしながら、さりげなく二人の会話に混ざった。
この三人は、開始直後に偶然出会い、そのまま共に行動していたのだ。
「俺たちも殺し合いに参加せにゃならんのですかね?」
「わはは、お前は盗塁王やし、俊足を生かして逃げ回ってるだけでいいだろ」
赤星が不安そうに訊ねると、金本は気楽な口調でそう言った。
「なに言ってんですか。まだ決まったわけじゃないですよ」
謙遜するかのように赤星は言った。
「もう決まったようなモンじゃねーか。わはは」
こんな状況でシーズンもなにもないだろうが、金本は暢気に笑った。
本来ならば三人とも敵同士であるのだが、いつまで経っても殺し合いなど始まるわけはなくただブラブラと歩き回っていた。

「おっと…」
「どうしたんです、金本サン」
「ションベンしたくなった。ちょっと立ちションしてくる」
「はやくしてくださいよォ」
いそいそと茂みに向かう金本に、笑いながら赤星は言った。


482 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/03 22:55:22
「それにしても、随分静かですねぇ、下柳さん」
「………」
「下柳さん?」
返事をしない下柳に、赤星は訝しげな表情になった。
「くくく」
「……?」
「やっとチャンスが巡ってきたな」
そう言って、下柳は口の端を吊り上げて笑った
「し、下柳さん!?」
下柳の異変に気づいた赤星は、慌てて一歩後ろにさがる。

ブンッ!!

一瞬遅れて、赤星の立っていた位置に先ほど拾ったマイナスドライバーを振りおろす。
「な、なにを…」
「遅かれ早かれどうせ死ぬんだ、今すぐ死んでもらっても構わねぇだろう?」
「う、うわぁあ!!」
にじり寄る下柳に、赤星は慌てて逃げ出した。
「か、金本さん!逃げてください!!」
そう叫ぶと赤星は、脱兎の如く走り去った。


483 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/03 22:58:25
「んお゛〜〜気持ぢいぃぃ〜〜」
立ちションしながら、金本は鼻歌交じりに腰をふった。
「わはは、足にひっかけちまった」
ションベンの軌道を見て、金本はひとりウケていた。
「馬鹿め、ノンキなやつだ。せめてもの情けだ、幸せなまま死なせてやるよ」
下柳はゆっくり近づいて、背後から大きく振りかぶった。
そして、金本目掛けて4シームの直球を投げ込む。
ガツ――ン!!
そのボールは、なんと金本の後頭部を直撃してしまった。
金本はそのまま前方に倒れこむ。
「さすがの俺も、デットボールを食らわせて人を殺すのは、初めての経験だな」
そう言って下柳はニヤリと笑った。


484 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/03 22:59:05
「う、うぐ…」
しかし、驚いたことに金本はうめき声をあげ、やがて起き上がった。
「な、なんだって!?頭に直撃したのに…」
「ペッペッ、うぅ汚ね。ションベンの水溜りに突っ込んじまった」
「ば、バケモンかコイツ」
下柳は、起き上がった金本を見て、目を丸くした。
「コラ下柳。何すんだおめー」
ガツンッ!!
金本は下柳に、ゲンコツを食らわした。
「ぐぁっ」
下柳は小さくうめき声をあげると、その場に倒れた。

《生命反応がなくなりました。ただちに爆破します》
その時、下柳のリストバンドから機械的な声が聞こえた。
「え、何々?何だって?」
知らない人物の声が聞こえてきたので、金本は思わずキョロキョロしてその人影を探した。
「誰もおらんぞ?」
そして、約一分後、すぐ目の前で大爆発が起こった。
「うわ!な、なんやぁ!?」
不運なことに、金本はその爆発に巻き込まれてしまった。



485 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/03 23:03:02
ども。
携帯があぼーんしたんで、書き込みが減るかも知れないです


そろそろウィリアムスを活躍(暗躍?)させたいですけど、まだ微妙です

486 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 00:16:16
保管庫ってもう完成しているのでしょうか?
このスレも危ないようですが・・・・・。

487 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 00:35:03
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/17976/1096817438/

とりあえず自治の方が作成した野球板避難所にスレを立てて
おいてもらいました。

488 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 00:49:12
金本は鉄人っぷりを発揮してるな・・・・・
爆発で生きてるかな〜?死んだかな〜?

489 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 01:29:32
ゲンコツで死んだのか、下柳。
スゲェぜ兄貴

490 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 04:26:12
兄貴、イチモツ出したままじゃなかろうか・・・

491 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 05:29:21
>「んお゛〜〜気持ぢいぃぃ〜〜」

ワタラ

492 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 06:18:41
age

493 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 07:47:45
兄貴・・・
鉄人ですな・・・

爆発で死んだのだろうか・・・
生きてるなら赤星と一緒に行動してほしいな

494 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 07:57:08
1999年
日本で「バトルロワイヤル」が上映された
あれから5年が経った2004年
誰もあの映画の出来事が実際に
しかもプロ野球の有名球団阪神タイガースで行なわれるとは誰も予想しなかっただろう

駄文でスマソ
リレーを小説です
勝手に作ってすみません
続きを書いてくれる人はレスアンカーをつけて書いてください

495 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 13:45:08
>>494
ちょっと待て。それだけかよ!
小説にもなっとりゃせんがな

496 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 14:37:23
>>494
つーかせめてちゃんと日本語で書いてくれ

497 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 16:20:38
矢野千草貴子希望


498 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 21:01:06
>>15
(・∀・)イイ!

499 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 21:03:29
スカパー阪神戦、阪神番組全部放送するチャンネルってありますかー?
11月にあるファン感謝祭ってスカパーのどのチャンネルでやりますか?分かる
方教えて下さい・・・

500 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 21:16:59
同意!
>>497

501 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 21:17:17
   ∋oノハヽo∈ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ( ^▽^) < ノーヒットノーランおめでとうございま−す♪
   = ⊂   )   \_______
   = (__/"(__) トテテテ

http://2chart.fc2web.com/kaorin/sinsure1.htm


502 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/04 23:22:42
>497>500
さあヲタ臭くなってまいりました

503 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 00:57:31
65446565465454646565465465454654654546546544654565464654564564654564654564654564654564

504 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 01:17:18
ああもう中日バトロワとはエライ違いトホホ

505 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 02:46:43
なんか同じ選手ばっか出ててつまんない
井川や久保田メインの方がおもしろいよ

506 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 05:36:30
そう煽るな。

507 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 06:40:02
井川主役は確かにいいな。
阪神=井川だからな、ネタ要素もあっていいと思うよ。

508 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 07:37:42
煽りとかじゃなしにレベルが低いのは確かだな
ドラバトやってる職人に阪神ファンはいないのかねぇ

509 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 07:49:19
ドラバトは3回目だからレベル高くて当たり前の気がするが…


510 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 08:13:00
ドラバトはそれなりに歴史があるが、作者自体は結構入れ替わってるよ。
一発モノの他球団バトロワでもうまいのはやっぱうまいしな。
思うに、普段からネタ職人やってる奴が多いんだろう。
阪神はAA職人はレベル高い・文字ネタの職人はほとんどいないって印象だ。

511 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 08:18:02
多分多人数リレー形式の流れが無いのが原因かと

ネタ職人さんは職人だけに「1本全部自分で持つ」事の大変さ判ってるからね
いきなりフル執筆システムでは参加しづらいよ

512 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 13:44:22
普通に続き楽しみにしてる

513 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 14:11:46
ドラバトはリレー小説で何人かの職人さんが書いてるんかな?
だとしたらマジですげえ。本でまとめて読みたくなる濃密さだ
2ちゃんでやってんのがもったいなく感じるくらい
…っつか2ちゃんだから出来るんだろうけどさ

514 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 15:08:12
個人的には凄く書きたいんだが最後まで書ききれる自信がない。
リレーできたらいいんだけど…何人かやりたいって人いる?


515 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 16:34:30
>>514
今書いてる。リレーしてくれるなら貼るからしばらく待っててくれ

516 :514:04/10/05 17:14:14
>>515
マジですか。それはありがたいです。お待ちしています。
土日と夜は都合によりあまり来れないので、昼間マメに覗きに来て書きます。


517 :代打名無し@合併反対:04/10/05 18:54:57
みんながんがれ

518 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 19:30:11
本当にリレー小説をやりたいと思うならば、最初にプロローグでも書いて、ルールを明確にして
沢山の人が参加できるようにするべきじゃなかろうか・・・
でも文脈からすると、515氏が書いてくれているのだろうか。期待してます。

519 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 19:38:46
>>511
リレー形式が原因でレベルが低いのか?
広島や横浜に失礼だろ。

520 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 19:52:41
>>519
流れをよく嫁。>>511は全く逆の事を言ってると思うぞ

521 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/05 20:59:43
「しかし日本ってのもなかなか面白い国だのう」
キンケードは、先ほど発見した食物エリアから持ってきたビーフジャーキーを齧りながら言った。
「まったくだ、野球だけじゃなくて、こんな楽しいことをやらせてもらえるとは思わなんだ」
アリアスは頷きながら言った。
この二人は最初から共に行動し、臆病風に吹かれたリガンを殺したのを手始めに、数人の選手を手にかけてきた。
この勢いのまま、一気に優勝を手にしようかという話で盛り上がっていたところだ。

ピリリリリ…
その時、最初に渡された携帯電話が鳴りはじめた。
「ん…?」
「キンケード、電話鳴ってるぞ」
「えっと…どうやって出ればいいんだ?」
キンケードは鳴り響く携帯電話に悪戦苦闘していた。
「何だお前、電話の使いかたも知らないのか。いいか、こうして…」
「ああ、すまないジョージ」
アリアスは通話ボタンを押す。
「もしもし…」
「Hey」
「誰だい?」
「ウィリアムスだ」
「ウィリアムスか?どうしたんだ?」
「今どこにいる」
横柄な口調で、ウィリアムスは言った。
「…多分外野エリアの草原だ。お前は?」
ピッ、ツー、ツー…
しかし、ウィリアムスはキンケードの質問に答えることなく、通話が途絶えた。
「ウィリアムス?おい!」
「どうした、キンケード」
「さぁ…、一体何がなんだか…」

522 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/05 21:02:41
キラッ!

その時、前方で何かが光を放った。
「ん、なんだ?」
「へへ、お宝か何かかも知れねぇな」
「おい、気をつけろよ」
「わかってるって」
目がくらんだキンケードは、アリアスの警告もなかばに、その場所へと近づいた。
「ん…?あれは…!」
アリアスがもう一度目をこらすと、やがてその正体に気づいた。

「キンケード、よけろォ!」
アリアスは慌てて声をあげる。
「ん…?」
その声に、キンケードは立ち止まって振り返る。
「どうした、ジョー……」
ざすっ!
どさっ……!

鋭い音がして、キンケードの倒れる音がした。
一本の矢が、キンケードの首を貫いたのだった。
「き、キンケード…」
矢の飛んできた方向を見ると、立て続けにもう一本の矢がアリアス目掛けて飛んできた。
「シット!!」
咄嗟に身をかわし、茂みの奥に隠れる。

523 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/05 21:03:41
(ウィリアムスだな!)
本能的にそう察知した。
《生命反応がなくなりました。ただちに爆破します》
その声が聞こえ、アリアスは少し離れた場所に移動する。
そして、巻き起こる爆発と同時にウィリアムスとの距離を縮める。
「死ね!」
アリアスに向けて矢が放たれる。
しかし、その矢は頬を掠めただけで、直撃はしなかった。
「くらえ!」
アリアスは、ウィリアムスに向かって拳を振り上げる。
「ちぃっ!!」
しかし、ウィリアムスはその拳を右によけてかわし、隙の出たアリアスに向かってナイフを抜いた。
「終わりだ、ジョージアリアス!」
ザシュッ!!
「ぐぉぉ……」
アリアスはその場に倒れこむ。
その場に血の水溜りが出来た。
「ふん、まだ息があるか。アメリカ野郎の生命力は、まさにゴキブリ並みだな」
ウィリアムスは、倒れたままのアリアスに止めをさすと、アリアスの持っていた武器を全て奪って逃走した。

“キンケード、アリアス・死亡 開始より4時間16分”

524 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/05 21:04:54
ageます

525 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 21:12:27

イイヨイイヨー

526 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 21:17:50
「キンケード、よけろォ!」   (*´∀`*)ワロタw

527 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 21:33:17
ageたりしたりする

528 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/05 22:08:04
「キンケード、よけろォ!」 を楽しみにしてました

529 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 00:58:23
キンケードはらしさが出てますなw
ジェフが本当に「ヌッ殺す!」役になってるねー

530 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 01:32:16
キンケードイラネ

531 :515@長文すまん (1/9):04/10/06 06:00:11
1.プレイボール

的場寛壱(背番号99)は額を叩かれて目を覚ました。
まずやけに高い天井が視界に入り、ついで手のひらが見えた。どうやら
その手が額を叩いたようで、また同じことをしようというのかどんどん
近づいてくる。
やばい、と思った時には遅く、先程よりも強い力で叩きにきた手の指の
先が左の眼球に触れた。
「痛っ」
的場は反射的に声を上げて顔を背け、涙のにじむ目を手で押さえる。
そのまま攻撃者を探して視線を向けると、声に反応してかちょうどこちらを
振り向いたところの藤本敦士(背番号9)と目が合った。
「いつまでアホみたいに寝てんねん」
藤本はよそ見をしたままで適当に叩いていたらしい手を引っ込めて
そう言った。謝られるどころか逆に責められた的場はわけがわからない。
「別に叩かんでもええやろ」
ぼやきながらゆっくりと身を起こす。二日酔いの朝のようになんだか頭が
重いし、床に転がっていたからか体が痛い。最悪の目覚めだった。
―――床? 床に寝ていた。板張りの床だ。
そこで的場は初めて、自分がどこにいるのかを考えた。
高い天井。だだ広い空間。明るい照明。前方には舞台がある。
そこに、揃いの衣装を着た顔見知りが―――ユニフォームを着たチーム
メイト達が、寝ている者もあれば立ち上がって辺りを見回している者もいる
といった具合に集まっている。
「……体育館か」
左右に三つずつ並んでいるバスケットゴールを確認し、的場はそう理解した。
しかしなぜ自分はこんなところにいるのだろうか。いるからには来たのだろうが、
どうやって来たのかも思い出せない。

532 :515@長文すまん (2/9):04/10/06 06:01:00
「なあ、ここどこなん?」
隣にいる藤本にそう声をかけた時、的場の語尾をさらうようなタイミングで
キーンと耳障りな音が響いた。
『あーあー、マイクテス、マイクテス、あーあー』
スピーカーを通して聞こえる間の抜けた調子のこの声は―――平田勝男
ヘッドコーチか。藤本が少し身を乗り出して視線をさまよわせるのにならい、
的場も声の主の姿を探す。ほどなく、舞台の上、上手から平田が出てきた。
「オッケーでーす」
平田は口元からマイクを離していたが、選手の集団の後方にいる的場にも
その大きな声はよく聞こえた。監督早くしてください、と平田の声は続く。
急かされて登場した岡田彰布監督は平田からマイクを受け取り、ひょこひょこと
舞台の中央へ出てひとつ咳払いをした。
『あー、みんな起きてるかな』
「金本さんがまだ寝てまーす」
小学生が先生に言いつけるような調子の明るい声がし、的場は少し驚いて
後ろを振り返った。本当に小学生のように手を挙げている秀太(背番号00)が
横で丸くなって寝ている金本知憲(背番号6)の肩を掴んで揺さぶっている。
『起こしたってくれ。他の奴も』
岡田の指示に選手達のざわめきが増し、しばらくして全員揃ったのか
静かになった。
―――全員が寝ていたのか? この体育館に集まって?
的場はますますわけがわからなくなり、ただ岡田の言葉を待った。
岡田はまた咳払いをし、あー、とかえー、と唸る。言葉を探していたのだろう、
納得するものを見つけたのか顔を上げて言った。
『阪神タイガースはすっかりあかんようになってもうた』
「………」
確かに。とうなずけばいいのか? そんなわけはないだろうが、岡田が
何を言おうとしているのかさっぱりわからなかった。だから誰もうんとも
すんとも発さず、辺りには妙な空気が漂う。
岡田はなぜか沈黙を噛みしめるように二度ほどうなずき、またたっぷりと
間を取ってから、へんに輝いた目をして言った。

533 :515@長文すまん (3/9):04/10/06 06:01:41
『そこで今日はお前らに、ちょっと殺し合いをしてもらう』
なんやねん、それ。もうやめさしてもらうわー。とツッコミを入れる者は
いなかった。
的場だけではなくきっと誰も、何を言われたのか、それがボケかどうかも
わからなかったのだ。しんと静まった体育館に岡田の声だけがする。
『最後の一人になるまでや。反則はないから好きにやったらええ』
岡田は言いながら、空いた手でポケットを探って何かの紙を取り出し、
それを読み上げ始めた。
『えー……きったない字やな、誰や書いたん。……えー、そんな難しい
ルールはない。基本は、最後の一人になるまで殺し合う。家族のおる
家に帰りたいとか、野球人生を続けたいとか、あるやろ。こっから出た
かったらとにかく殺し合うこと。24時間の間死人が出えへんかったら
全員首輪が爆発して死ぬから、もたもたしないように』
首輪―――爆発? 皆が一斉に自分の首に手をやり、普段ではありえない
少しひやりとした感触を指先に感じて震えた。
『あんまりいらったらあかんで。爆発するで。そんで……えー、ここは島で、
結構長いこと無人やから、その辺は気にせんでええな。海泳いだらまあ
逃げれんこともないけども、勝手に島から出たら首輪が爆発して死ぬ。
あー……午前と午後に……きんし、えりあか、禁止エリアと死亡者を
伝える放送をする。禁止エリアはちゃんとチェックせえよ。ちょっとでも禁止
エリアに入ったら死ぬで』
さて、死ぬって何回言うたでしょうか。とでも言い出しそうな間のあと、
岡田はこんなもんやな、と満足げに呟いて舞台のそでに引っ込もうと
したが、それを止める声がにわかに上がった。
「ちょっと待ってください」
声の方―――すぐそばだ。そちらを向くと、的場の右隣にいる藤本の
さらに隣から、赤星憲広(背番号53)がすっと立ち上がった。
「何の冗談ですか。練習じゃないなら早く帰らせてください」
いつも気の強い赤星の声が、少し震えている。
そうだ、わかっている。いつからかははっきりしないが、皆がわかっていた。
これが冗談でないことは。
肌に感じる雰囲気が、これは冗談や嘘ではないと言っている。

534 :515@長文すまん (4/9):04/10/06 06:02:20
しかしその雰囲気を作り出している要素のひとつであるはずの岡田自身は
何も感じていないのか、赤星の言うのをそのまま受け止めたようで、
『これ見ても冗談やと思うか?』
と言いながら、そでに控えていた平田に目配せをした。
その平田の指示でか、舞台裏へ通じているのだろう扉から中西清起
コーチと平塚克洋コーチが出てくる。両コーチは担架のようなものを
下げており、そこには布をかぶった大きな物体が乗っていた。
ふたりは選手達のすぐそばに来て荷を降ろした。
静まり返っていた場がにわかにざわつく。あれは何だ?
いや、だいたいわかっている―――。的場は拳をきつく握りしめた。
『見したってくれ』
岡田の号令で中西の手が荷を隠す黒い布を取り除く。的場は、いや
おそらく全員が、そこに現れるものをおおかた予想していながら視線を
逸らせなかった。
「ああ……」
誰の声だっただろう。藤本か、赤星か、自分か。ことさらに騒ぐ者は
いなかった。ただ嘔吐感を堪える息遣いや、悲鳴を飲み込む気配や、
静かに涙を流す音がしている。
布の下にいたのは、的場の間違いでなければこの場にいる全員が
よく知っている人物だった。
そう、人だった。人だったモノだ。
岡田や平田らと同じくタイガースのユニフォームを着ている。色つきの
めがねがちょっと斜めになっている。少し突き出た腹をあお向けて
横たわっている。その腹や胸や顔が赤い。
伝統のタテジマが、血に染まっている。
「佐藤さん……」
佐藤義則コーチ。
彼の名を呼ぶ誰かの声が聞こえるのと、立ち尽くしていた赤星が崩れ
落ちるように座り込むのは同時だった。

535 :515@長文すまん (5/9):04/10/06 06:02:49
『協力してほしかってんけどな。嫌やとかそんなんやめろとか言うて
暴れたから……』
だから殺したのか?
怒っているのか悲しんでいるのか楽しんでいるのか、顔色の読めない
岡田を、的場は知らない人間と対峙している思いで呆然と見つめた。
誰も何も言わず、耳の奥が痛くなるような沈黙が続く。もしかしたら
このまま世界が終わるのかと思ったが、的場にとっては半ば願望だった
それを阻む者がいた。
「監督」
『ん? ああ、金本か。何や』
金本さん? 振り返ると、秀太のようにとは言わないまでも小さく挙手
している金本がいた。金本は手を下ろしながら一瞬だけ的場の方を見、
すぐに岡田へ視線を戻す。
「何をするかはわかりましたけど、なんでそんなことするんですか」
ああ、とかおお、と溜息のようなものがどこからともなく波のように
起こって引いていった。そうだ、『なぜ』が抜けている。あかんように
なったから殺し合ってね、なんて、いくら何でも通らない。
『あら? 言うてへんかったか』
「聞いてません」
『そうか。俺としたことが……。あー、久万さんが亡くなったんは
知ってるな?』
久万俊二郎オーナーが急性心不全で亡くなったのは、的場の時間の
感覚が正しいのであれば四日前のことだった。テレビニュースでも
見たし、新聞でも見た。
『正式にはまだやけども、手塚さんが跡を継いだんや』
手塚? 誰だそれは。的場などは本社の人間をほとんど知らなかったが、
それでも記憶を探っているとぼんやりと思い出せた。オーナー代行で、
次期総裁の社長だったか。

536 :515@長文すまん (6/9):04/10/06 06:03:14
『その新オーナーがな、弱いんやったら球団なんぞ要らん言うて。
でもよそに売んのは格好つかんし、ただで消すのもあれやから』
それきり岡田は黙った。まさかそれで終わりかと的場は唖然とする。
まるで答えになっていないじゃないか。『あれやから』何なんだ。
しかし、挙手してまで質問した金本はそれ以上を問わなかった。
そっと振り向いて見ると、わずかにうつむいて何か考え込んでいる。
『まあ、とにかく。できるだけさっさと終わらせろって言われてるから
がんばってくれ』
もはや何も感じられない空々しい言葉を吐いて岡田は舞台のそでへ
消えた。そしてふたたびマイクを手にした平田が話し出す。
『これから背番号順に呼びます。呼ばれた選手は前に出てきて
くださーい』
司会者気取りの平田はどこまでも明るい。それはよく知っている
平田で、だけれどもその平田のすぐ目の前には、的場の知らない、
見たことのない姿の佐藤がいまだに晒されている。
どうすればいいのかわからない。何を感じればいいのか、何を
考えればいいのかわからない。的場は頭の中をぐちゃぐちゃに
かき回されるような感覚に耐えられず、抱えたひざに額を押し付けた。
『背番号0、中村豊』
平田のものでも岡田のものでもない声が、これから本物の戦場へ
向かう選手を呼ぶ。この低く落ち着いた声は福原峰夫コーチだろうか。
『のろのろすんなー』
平田が言う。
『えーっと、ここに武器や食料が入ったカバンがあるから、好きなのを
選んで外へ出てくださーい。出口はそこでーす』
ガラガラと何か重たいものを転がす音がする。体育館の舞台の下は
だいたいが収納庫になっているものだ、それを引き出したのだろう。
『あ、ここの周りは最後の選手が出てから三十分で禁止エリアになるから、
早く離れるようにね。いってらっしゃーい』

537 :515@長文すまん (7/9):04/10/06 06:03:52
『背番号00、秀太』
この場で最も大きい背番号を背負う的場が呼ばれるまでにはまだ間がある。
的場はそれまでに冷静になることを己に強いたが、すぐに諦めた。
そしてまたこのままではいけないと改め、諦め、を短いスパンで繰り返す。
そんなふうに無駄に時間を潰していると、
「おい」
と不意に背中を突付かれた。驚いて大きく肩を揺らした的場は三角座りの
バランスを崩して倒れ込み、藤本にぶつかる。
「アホ、あんまし動くな」
少し慌てたように小声で言うのは金本だった。的場ははっとして元の
姿勢に戻ろうとしたが、動くなという命令に従ったらしい藤本の腕に
押さえつけられる。
「外出たら左から回り込んで裏に行け。待っとるけぇ」
金本は舞台の方を一度見やり、ひとつ距離を詰めてさらに顔を寄せて
きた。つられて首を伸ばした的場と藤本の眼前に人差し指を立て、
床と水平に半円のアーチを描いてどう移動するかを示す。
「いいんですか、そんなこと」
的場を押さえ込んだままの藤本が、小さすぎてかすれる声で言う。
「反則はナシやっちゅうてたじゃろ」
「じゃなくて……」
足手まといなんじゃ―――と続けはしなかったが、藤本が言いたい
ことは、まったく同じことを思った的場にはわかった。
金本も察したのか、ニヤリと口の端を上げる。しかし出てきたセリフは、
「ヒーローになるチャンスやで」
だった。
「ゴレンジャーや」
「………」
よくわからない人だ。だが金本との付き合いが深い藤本はさすがに
慣れているようで、
「それ新庄さんのパクリでしょ」
と、言い終わらないうちに背中を殴られていた。

538 :515@長文すまん (8/9):04/10/06 06:04:20
「球界の平和をを守るゴレンジャーは何人おってもええのよ」
―――そうだ。
的場は自分の命の危機に考えを巡らせることにさえ至らず、ただこの
現実の中で打ちひしがれていた。それが金本は何もかも軽く飛び超え、
どうやら阪神タイガースという球団が消えることの意味を考えていたらしい。
予断を許さないとはいえ良い方向へと定まりかけていた球界の未来が
危ういのだ。いや、こんな馬鹿げた殺人ゲームが一球団の思惑だけで
まかり通るのかと考えると、未来どころの話ではないようにも思えてくる。
『背番号5、沖原佳典』
次は金本が呼ばれる番だった。金本はじりじりと後退しながら、
「あとは赤レンジャーだけや。伝えといてくれ」
と藤本の方を―――その向こうの、少し離れてぽつりと座っている
赤星をあごで指し示した。そして元いた場所に戻るとうつむき、完全に
こちらとは無関係を装う。
「俺、赤がよかったなあ」
押さえつけてくる力から解放され、そっと身を起こした的場は、隣で
呟かれたセリフに脱力することとなった。
 
 
 
金本が出て行き、藤本が出て行き、ゴレンジャーへの勧誘を済ませた
赤星も出て行き、皆が出て行って残るは的場のみとなった。
的場は今出て行ったばかりの藤川球児(背番号92)のことを考えていた。
祈るように指を組み合わせて震えていた藤川。やはり金本らのもとへ
連れて行くべきだったか、今からでも間に合うかと考えていた。
藤川だけではない。一人ふたりと減って行く顔をひとつひとつ目に焼き
つけながら、その度に迷った。迷い続けてここまできた。それは最後に
出発する者に、すでに心強い仲間を得ている者に課せられた義務
だったかもしれない。

539 :515@長文すまん (9/9):04/10/06 06:04:45
『背番号99、的場寛壱』
『お、いいねー。やる気だね』
名を呼ばれるより先に立ち上がった的場に、なぜかいまだにマイクを
手放さない平田が笑顔を見せる。そんなものは見たくもなかったが、
的場は控えめに笑みを返していた。今に見てろと心の中で呟いて。
皆この非現実的な現実に戸惑い、怯えているだけだ。誰が殺し合いなど
するものか。24時間で死亡者が出なければ全員が死ぬと言うのなら、
24時間のうちにどうにかすればいいだけだ。
的場はいつの間にか普段の自分を取り戻していた。平素と変わらない
様子の金本や藤本と接していたおかげか、はたまた自分よりも参っている
顔をいくつも見たせいだろうか。
『いってらっしゃーい』
「……いってきます」
―――そして必ず帰ってきます。
ひとつ残されたデイパックを肩に引っ掛け、的場は駆け出した。
出口をくぐると、どこからか大音量のサイレンが鳴り出す。少し肌寒い
秋の夜空に響くそれは、真夏の息苦しい暑さを思い出させた。
甲子園か。プレイボールってわけか。
プレイボールとは球と遊ぶということだ、と和田豊コーチが言っていたのを
思い出した。ボールもないのに遊べない。こんなのはやはり違う。
的場は渡り廊下を駆け抜け、廃屋のような校舎の廊下の床板をきしませ
ながらなおも一直線に走った。
このすぐ先に、抗いがたい現実が転がっていることはまだ知らない。

540 :515:04/10/06 06:06:31
アホほど長くて本当にごめん。ネタ要素なくてごめん。
あと、関西に住んでるし阪神も好きなんだが、基本的には他球団ファン
なんで勝手なイメージで書いてる。ごめん。
一応、基本設定は原作のままのつもりで、深い設定なんかもどうにでも
できるように曖昧に書いたつもりだけど、矛盾が出る場合も気にしないで
くっつけていってくれたら助かる。

誰か特定の選手が主人公というわけではない、皆それぞれが主人公の
リレーになったらいいなと思っているんで、○○にこんなことさせてみたいとか
ネタのある人はどんどん話を書いて繋げていって欲しいです。

541 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 09:13:09
乙です!
他球団ファンの方なのに的場で開始って渋いなー

542 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 11:00:47
>>515
乙。自分も書きたいなーと思ってたところなので
良ければ参加させて頂きたいです。

543 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 12:53:40
もうわけわからん

544 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 14:38:13
わけのわからなさこそ阪神

545 :514@(1/2):04/10/06 15:12:09
515氏乙です。続きを書かせて頂きます
>>539
2.1回表
鬱蒼とした森の中を歩きながら鳥谷敬(背番号1)はこれからの行動を決めかねていた。
後ろの方の偶然耳に入った金本や藤本たちの会話によれば彼らは一緒に偶然耳に入った行動し、このバカげた「ゲーム」を壊す気なのだろう、と鳥谷は推測した。
出口近くの草葉から窺ってみれば、藤本は金本の指定した場所に行ったらしい。そこまで見て、森の中に入ったから後誰があの話に乗ったのかは分からない。
取り敢えず森を歩いてはいるがどこに進んでるのかは全く不明だ。それに気がつき、普段はクールが売り物の自分としてはらしくないな、と思って鳥谷は微かに笑った。
鳥谷は側にある中で一番大きな木の陰に腰を下ろし、自分が選んだカバンを開けた。
ペットボトルの水2本、パン2つ、地図、全員の名前が書かれた名簿、そして
S&W M686と汚い字で書かれてある紙が貼られてあるーー銃だった。
(俺は、生きて帰りたい)
こんなところで死ぬ訳にはいかないー
鳥谷は決意を秘めて銃を握り締めた。
その時、ガサガサと草を踏みしめる音が近くでし出した。

546 :514@(2/2):04/10/06 15:44:15
音のする方に銃を向ける。
(誰だ…)
音が近くなる。近づいてくる。銃を構える手が震えてる。
ガサッ
「鳥谷……?」
「!…桧山さん?」
暗闇から姿を現したのは桧山(背番号24)だった
「桧山さん…金本さん達の所に行かなかったんですか?」
「かねもっちゃん達の所?なんや、それ。それより鳥谷、銃下ろしてくれへん?俺はやる気ちゃうから。」
桧山に言われ、取り敢えず銃を下ろした。見たところ桧山は武器を身につけていない。
まだカバンを開けてないのだろうか、と鳥谷が不思議に思っていると桧山が察したのか、カバンの中から何かを取り出した。
「俺のカバンに入ってたんはこれや。」
苦笑いしながら桧山がさしだしたのはー
「メス……」
手術に使われる医療用のメスだ。どうやらお世辞にも当たりとは言えない。
(一人でいるよりは…複数でいた方が安全かもしれないな)
「桧山さん、一緒に行動しませんか?あなたなら信用できる。」
「俺は構わへんよ。信用してもらえて良かったわ。そや、他にも一緒に行動したいと思う奴がおるかもしれん……鳥谷、ここから移動しよか」
鳥谷は内心驚いていた。桧山がこんな簡単に自分を信用するとは思ってなかった。
(何か企んでるのか…?)
だが一度行動を共にすると言った以上もう後には引けない。
桧山に促され、鳥谷は立ち上がり、地図を開く。

今は、後悔する時間すら惜しかった。



547 :514:04/10/06 15:59:59
サブタイトル思いつかなかったんであんなんにしてしまいました。ごめん。
武器は一応名前とか調べて出してみましたが間違ってたらスマソ。
自分も515氏と同じ考えです。こちらも適当にくっけていって頂ければ助かります。
542氏是非参加して頂きたいです。


548 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 16:14:40
【キンケード!】阪神タイガース バトルロワイヤル【よけろォ!】

549 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 16:14:47
>522
>523
文章のあまりの稚拙さにワロタ

ドガッ!
バキッ!
シネッ!
クラエッ!
って絵つきの漫画じゃないんだからw

550 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 16:20:36
いやそのとおりだが、言ってやるな言ってやるな。
こういうののほうが読みやすい人もいるだろうて。

551 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 19:28:58
自分も参加したいけどもう作品多すぎて何がなんだか…。

552 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 19:33:06
やりすぎはかえってよくないという好例だな

553 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 20:17:18
>>515氏のように行ごとに
文字の長さをそろえてくれると読みやすい、と個人的におもう

554 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 20:22:26
保管庫、誰も作らないなら作ろうか・・・?

555 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 20:26:04
前に行ってた板では、糞スレで書き込みの少ないもの、
ヘンなスレタイじゃないものを選んでリユースして
1人か2人の作家さんで回してたよ。

556 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 20:36:44
キンケードよけろォ!!最高ww!!


557 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/06 20:44:44
>>554
お願いします

558 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 07:46:03
危ない、落ちそうだったぞ!
ロッテのバトロワが出来てた。平下が即アボーンしない事を祈ろう・・

559 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 12:35:02
ドラバトでは今岡はかなり空気の読めないキャラで面白い
桧山は大変だろうけどw

560 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 16:10:49
ドラバトの桧山と今岡はいいね。背筋がゾッとする感じがあって。
あの二人の性格を逆手にとって上手く表現してるよね

561 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 16:26:43
あそこは背中がゾッとしたかと思えば、
感動して胸が締め付けられるような感覚が交互に来るのがすごいな。
そんな中で今んとこ笑いを振りまく阪神コンビが好きだ

562 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 16:44:36
リレー形式は(・∀・)イイ!!んだけど、ドラバトの時みたく
ルールとか方向性についてちょこと協議した方が良かったかもしれないね。
http://sports3.2ch.net/test/read.cgi/base/1024663656/
こんな感じで。その方が書きやすいんじゃないかな。
書きたくてもどう参加していいのか解らんって人とか、
他の職人さんに遠慮しちゃってやりにくいってこともあるかと思うんで。
あと、既出だけど同じスレで4本の作品が同時進行するのはツラいかも。

563 :代打名無し@合併反対:04/10/07 19:47:24
age

564 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 22:36:20
そんなにドラバトがよけりゃあここに来なきゃいいのに。
あんなドラバト読む価値もないじゃん。
阪神の方が書き手も多いし面白いよ。

565 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 23:04:06
工作員乙

566 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 23:07:58
工作員っていうか言い方が逆なんでないか
ドラバトの話をわざわざここでする必要ないだろって話だと思われ。

567 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 23:15:56
まぁ、ドラバトの感想はあっちに書き込んであげなさい。


568 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 23:36:05
ひがんでスマンカッタ

569 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 11:21:53


570 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 20:01:51
age

571 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 23:18:48
>>554
是非、お願いします。

572 :代打名無し@合併反対:04/10/09 00:19:14
>>554お願い

573 :代打名無し@合併反対:04/10/09 13:00:43
age

574 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/09 15:27:47
第零章・幕開け >>370
第一章・虎の戦士たち >>371-375
第二章・大会の始まり >>408-410 >>424-426
第三章・弱肉強食 >>449-452 >>481-484 >>521-523

575 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/09 15:36:31
「今ので二十六人…か」
岡田はそう言って、煙草の先にライターを近づけた。
「二軍選手はほぼ全滅。ウィリアムスを除く外国人も全滅です」
岡田の隣を歩く、藤川球児は薄ら笑いを浮かべながら答える。
「…首尾はどうだ」
「特に何も。みんな良く殺しあってますよ」
「そうか、ならええんやけど」
そう言いつつも、岡田は苦虫を噛み潰したような表情のままだ。

「アイツ等は使えてるのか」
「あいつ等?」
「タヌキ親父が拾ってきたポンコツ共よ」
「ああ、彼らですか。バッキーに続き、安仁屋宗八・本屋敷錦吾の両名が斃れました。残りはふたつだけですね」
「ふん、思った以上に使えんわな。二軍選手と同じレベルやないかい」
岡田はタバコの火を消し、吸殻をポイ捨てする。
「まぁ、しょうがないですよ。相手も悪かったし。
 安仁屋はウィリアムスに、本屋敷とバッキーは今岡にやられました。今のところ、最も勢いがあるのはその二人です」
「そうか…」
「もうあの二人のどっちかで決まりかも知れませんね」
藤川が笑いながらそう言うと、岡田は眉間に皺を寄せて言った。
「まだわからんやろうが。お前みたいな奴がいる限りはな」
「ははは。でも、僕みたいな人間がいないと、こう言う大会は成り立たないものなんですよ」
岡田に睨まれても、藤川はひょうひょうとした面持ちでそう言った。

576 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/09 15:41:00
「それよりも、ちょっと気になることがひとつ」
「何や、言うてみい」
相変わらず、眉間に皺を寄せた表情のまま岡田は言う。
「野口寿浩のことです。あいつ人を集めてなんかやってますよ」
「そんなんほっといたれ、どうせ何やったところで、死ぬときゃ死ぬんや。もう一緒よ」
岡田はそう言うと、返事を待たずにさっさと歩き始めた。
そんな岡田を見て、藤川は薄ら笑いを浮かべながら岡田の後を追った。

「こんな状況になって投げやりになるのは仕方ないと思いますが、希望は捨てないほうがいいですよ」
すこし小走りになって藤川は岡田に並ぶ。
「何が希望や。もう取り返しはつかへんわ」
藤川の言葉を頭ごなしに否定し、岡田は目の前の小石を蹴飛ばした。
「まだわからないじゃないですか」
「わかるわ。もう無理や」
「だって、優勝したんですよ」
「何やて…?」
藤川がそう口走ると、岡田は訝しげな表情になった。
「俺たち、優勝したじゃないですか。万年Bクラスの阪神タイガースだったのに」
「そんなん知らん、わからん。去年優勝したんは、あのお方のお陰や。俺はあの人のようにはなれん」
「いや…僕はむしろ、岡田阪神はこれからやと思ってるんですよ」
その言葉は、岡田にとっては晴天の霹靂だった。
もはや絶望しか残っていなかった自分にそんなことを言ってくるとは思わなかったからだ。
「お前…」
「あっ…、また誰か死にました」
不意に、バックスクリーンを見上げて、藤川は言った。
スクリーンは、沖原の死を知らせていた。
「沖原か…」
岡田はそう言って、また深いため息をつく。
「さて、もう日も暮れてます。そろそろいい隠れ場所を探して休んだほうがいいですね」


577 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/09 15:48:53
第4章・眠らぬ夜

――カッ!
壬午園球場に、ナイター用の照明が点灯する。
もう陽は沈み、辺りの温度は急激に下がっていった。
開始から五時間が経過した。
極度の緊張感も限界に達し、生き残った選手たちは疲労を癒すための場所を探し始めていた。
あるものは樹に登って眠り、あるものはベンチの下に隠れ、またあるものは背の高いくさむらの中に潜った。
だが、そんな者たちは対照的に、今がチャンスとばかりに行動を開始する者たちも数名いた。
そんな駆け引きとは無縁に、ブルペンでは藪と矢野が黙々と投球練習を行っていた。

パァァァン!!
甲高い音を響かせて、矢野のミットに薮の速球が収まる。
「ちょっとコースが甘いぞ、疲れたか?」
「いいや、まだいける。次、スライダーだ」
そう言って藪は、また振りかぶった。
ビュッ!
パァァァン!!
「アウトコースギリギリ。いい球だ」
「そうか」

それから暫く投げ込みが続くと、どちらからともなく休憩の意見が出た。

578 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/09 15:52:12
「しかし驚いたで」
「何がだよ」
唐突にそう言う矢野に、藪は汗を拭きながら聞いた。
「こんなけったいな状況で、投球練習に付き合え、なんて言うんやから」
「ああ…」
「この大会に参加する気はないんか?」
「いきなりそんなコト言われてもわからねぇよ」
頭を掻きながら藪は言う。
その眼は、どこか遠いところを見つめていた。
「ほうか」
そんな藪を見て、矢野は微かに笑った。
「つーか、オマエはどうなんだよ」
「俺は別に…誰か殺して得するわけでもなし。一軍定着やさかい」
「おいおい、そう言う問題か」
間の抜けたことを言う矢野に、藪は思わず苦笑した。
「そんなコト言っても、本心やしな。俺は殺しも殺されもせずにここを出て行くよ」
矢野がそう言うと、藪は意外そうな顔で聞いた。
「なんだ、いい方法でもあるのか?」
しかし、そんな藪の質問にも、矢野は微笑したままこう言った。
「まさか。さっぱり思いつかんわ」
「おいおい、オマエな…」
そんな矢野に、さすがの藪も呆れ顔だ。
しかし、矢野は至極真面目にそう信じていたのだ。
藪もそれを知っているからこそ、呆れていた。

579 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/09 15:54:38
「そやけど、必ず何か方法があるはずなんや」
「根拠は?」
「あらへん」
「やっぱりな」
「別にエエやろろ。信じるんは勝手や」
「ま、オマエらしいっちゃらしいけどな」
ふと、藪の口元が緩んだ。
「どうせオマエのことだ。俺がオマエを狙うかも、なんてちっとも思っちゃいなかったんだろう?」
「当たり前やないかい」
藪の質問に、矢野は憮然として答えた。
今更何を言っているんだ、とでも言いたげだ。
「何か根拠はあったか?」
「あのな…何年タマ受けてきたと思っとんのや」
矢野は真面目な表情でそう言った。
「それも、そうだな」
「ああ」


580 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/09 15:56:00
「なぁ、藪よ」
「なんだ」
「俺は阪神に入って長い。俺が阪神タイガースを抜けるときは、俺が野球を辞めるとき。
 そして俺が野球を辞めるときは、俺が死ぬときやって決めとるんや」
「ふーん…それで?」
唐突に語りだした矢野に、藪は気のないふりをして続きを促す。
「そないなワケで、俺にとってこの大会はある意味、俺の中にある理にかなっとる。
 そやけど、俺はここで死ぬわけにはいかないんやな、これが」
「ほう、それは何故?」
「俺はもう一度、お前の球を受けなきゃならんからや」
そう言う矢野に、藪は思わず目を丸くした。
“いま受けたばっかりだろう”と言おうと思ったが、やめておいた。
矢野は、至って真剣だったからだ。
「こんどは日本一やで、藪」
「…そうだな」
藪はその言葉に頷いた。
「死ぬんやないで」
「お互いな」
二人はがっしりと握手を交わし、反対方向へと駆け出した。

ビュッ!
その時、ほんの一瞬前まで矢野が立っていた場所にボウガンの矢が放たれた。
獲物を逃がしてしまったことに、ウィリアムスは残念そうに呟いた。
「チ…まぁいい。次だ」
夜の帳が完全に下りるころ、ウィリアムスは本格的に行動を開始するのだった…


581 :代打名無し@合併反対:04/10/09 16:38:58
>>328氏乙です!なんか矢野と藪の会話に泣けた・・・・

582 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 18:01:27
ビュッ!
パァァァン!!

幼稚園児に読み聞かせてるんじゃないんだから

583 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 19:52:53
>>328氏乙 >>581同じく
泣きたい。つか、泣こう…

584 :13 ◆2qL78YV/jc :04/10/09 20:41:15
おいらもまぁ、少しずつネタを入れながらっつー芸風を保ちながらぼちぼちやっていきまつ…

585 :代打名無し@合併反対:04/10/09 21:18:10
>>13氏期待しながら気長にまってます

586 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 21:58:53
>>328
乙です。ただ、矢野の関西弁少しコテコテ過ぎる・・・

587 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 23:44:53
沖さんはなんで死んだのかきになるだ

588 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 23:51:13
>>587
ノシ同じく気になるです

589 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 04:45:38
球児が曲者かいな・・・・・

590 :代打名無し@合併反対:04/10/10 13:16:38
期待age


591 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 14:58:15
>>13
がんがって下さい!待ってます

592 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 15:58:26
オリックス版でやったら嘉勢に与えられる武器は二本の刀とか
去年このスレがあったら阪神の柴田は何度殺されかけても復活、
また殺されかける、復活の繰り返しみたいに書けるから漏れでも書けるかもしれんけど
今年はネタキャラが少ないから叩いてる連中もご苦労と言うべきだよ。

593 :592:04/10/10 17:53:37
ご苦労と言うべきなのは叩いてる奴じゃなくて、職人さんに対してな

ミスった・・・orz

594 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/10 19:57:58
「おおい、みんな居るか?」
夜間の食料を運んできた野口寿浩は、アジトの前でそう声をかけた。
「いますよ、みんな無事です」
「そうか」
その返事を聞いてから野口が中へ入ると、そこには片岡・八木・三東・伊良部など、十数名の選手たちがいた。
これらの選手たちは、野口の呼びかけによって集まった大会否定の一派だ。
「随分遅かったな」
久慈がそう言うと、野口が苦笑いで答えた。
「ああ、途中でいろんなトラップが仕掛けてあってな。大変だった」
「なんだ、よく死ななかったな」
「おいおい、あのなぁ…」
この状況にも馴れてきて、すこし余裕が生まれたのだろう。
二人は軽口を叩き合う。

「さて、すこし疲れたな…俺は休むよ」
「ああ、そうするといい」
そう言って、野口がユニフォームを脱ごうとしたその時――

ドォォォォォン!!
すぐ近くで大きな爆音が起こり、夜の壬午園球場に黒煙が舞い上がった。
「な、なんだ!?」
「すぐ近くだ!」
野口は慌てて外に飛び出す。
バックスクリーンを見上げると、そこには…
“狩野恵輔・死亡 開始から4時間35分”と大きく記されていた。


595 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/10 20:00:32
「か…狩野…死んだのか…」
「すぐ近くや。嫌な予感がするな…」
片岡は、不安そうに呟いた。
「そうだな、ちょっと見てくる」
野口はそう言うと、爆発が起こった方向へと向かった。
「待て、一人じゃ危険や。おい鳥谷、お前も見てこい」
「はい」
「ああ、オレも行きます」
三東と鳥谷が、野口の後を追う。
「心配だな…交代で見張りを立てるか」
「そうしたほうがええわな…」
久慈の意見に、片岡は難しい表情のまま頷く。

「この辺だな…」
「気をつけてください、野口さん」
躊躇なく先をゆく野口に、尻込みしながら鳥谷が言う。
「人の気配はしない…もう行ったのか?」

どんっ!
その時、足元に何か抵抗があった。
「うわっ!?」
野口は慌ててつんのめった。
丸太にでも引っかかったのだろうか?
そう思ったが、どうやら違うようだ。
「の、野口さん、それ…」
三東は驚愕の表情をして言った。
彼の示す指の先には、なんと狩野が倒れていたのだ。
「か、狩野!?」
野口は慌てて起き上がり、狩野の体をゆさぶる。
「野口さん、やばいっすよ。だって狩野はもう死んだじゃないですか」
「いや…様子がおかしいぞ。死んだら爆発して、ばらばらに砕けるハズだ…」
鳥谷は心配そうにそう言うが、野口はひとり呟いて、狩野の心臓に耳を当てる。

596 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/10 20:02:33
「動いてる…。狩野はまだ生きてるぞ!」
「ま、まじっすか?」
「だったら、今の爆発は別の人がやられたってことですかね」
「いや、バックスクリーンには、確かに狩野が死んだって…」
野口は、おとがいに手を当てて思案する。
その言葉を聞いて、鳥谷は益々顔を蒼くした。
「や、やばいっすよ。死者が蘇ったんすよ。幽霊になって僕たちを皆殺しにする気だ…」
しかし、そんな鳥谷とは対照的に、三東は狩野の異変に気付いた。
「の、野口さん。狩野の右手…」
「右手…?」
野口は三東に言われ、狩野の右手を覗き込んだ。

「――こ、これは…!」
次の瞬間、野口はその有様を見て目を丸くした。
驚くのも無理はない、なんとその狩野には右の二の腕より先がなかった。
まるで鋭利な刃物で切り落とされたかのように消えていた。
「なるほど、そう言う訳か!」
野口はユニフォームを脱ぎ、切り落とされた狩野の右腕に被せる。
「どう言うことっすか?」
「さっきの爆発は、リストバンドのあった狩野の右腕だけが爆発したんだ。だから狩野は右腕の代わりに命は助かった」
「な、なるほど…」
「おい、手を貸してくれ」
そう言って野口は狩野を背に負ぶって、アジトに向かって歩き出した。

597 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/10 20:13:15
age



598 :代打名無し@合併反対:04/10/10 21:02:34
>>328氏乙です^^
鳥谷ワロタ

599 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 21:38:00
鳥谷はやっぱ天然キャラかよw

600 :代打名無し:04/10/11 13:31:21 ID:sPVGY8H+
八木頑張れ

601 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 18:57:28 ID:tx3k19PZ
保守がてら…
保管庫マダァー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン?

602 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 22:25:56 ID:ONYljRCe
プレーオフ大波保守

603 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 23:06:23 ID:FtpBbNu8
続き読みたいです…どの職人さんのも。
保守age

604 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 03:49:46 ID:tRN2P+qm
捕手

605 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 15:34:04 ID:wHlG4kM4
hosyu

606 :代打名無し@合併反対:04/10/12 20:33:12 ID:KvHBSvea
保守

607 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 20:47:17 ID:Ot+UtYHr
何?何?一体どうなってるんだ?とりあえず上げるね

608 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 23:44:12 ID:tRN2P+qm
捕手

609 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 08:04:47 ID:Vj934dxm
(@ω@)ノ自分が読む用に保管庫作ったんで読みたい方はドゾー
     作ってくれる方いたみたいなんですが、作ってしまいました・・。
     しょぼいんで(仮)という形で、本家が出来たら消しマース。

http://homepage2.nifty.com/sorasouyo/

610 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 08:38:29 ID:hkdpC5Dm
>>609

はげしくおつかれさまです
ありがとう

611 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 13:36:58 ID:QUPxeYGm
>>609
乙です〜ワロタw
二遊間ガンガレ!!

612 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 19:43:52 ID:rNBOz5Bk
>>554で保管庫作りましょうか?と言った者です。
しばらく来れなくてすみませんでした。
一応ちまちまと作っていたのですが、どうしましょう?
テストがあるので、終わってからになるかもしれませんが。

613 :690:04/10/13 20:10:27 ID:Vj934dxm
>>612
(@ω@)ノ自分のはあくまでも仮なんで、554さんのが出来るまで更新しときますよ。
    自分の技術では、もうあれがいっぱいいっぱいなんで・・・orz
    気長に待っておりマスので、よろ。  
    

614 :609:04/10/13 20:12:39 ID:Vj934dxm
>>613
690じゃなく609でした・・・。
           --------==========∧_∧ やっちまったー
          --------===========(;@ω@)  にげろー
          --------===========〔∪ ̄〕
          --------===========◎―◎
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

615 :(1/4):04/10/13 23:26:19 ID:votBUXrd
>>546つづき

小宮山慎二(背番号60)は森の中を全力疾走していた。
汗が玉になって流れ、顎からバタバタと落ちる。
「はっ……はぁっ……」
その顔は走り続ける息苦しさと、涙で真っ赤に染まっている。

小宮山は走りながら号泣していた。

(逃げなきゃ、逃げなきゃ、逃げなきゃ………!)
自分がどこへ向かっているかなどわからない。とにかくこの森から、
この島から逃げ出したかった。



体育館を出発した小宮山は、とりあえず右手の森に進んだ。
途中、木にでも登ってバッグの中身を確認しようと思いながら、茂みに分け入る。
プロ1年目。
なぜこんなことになったのか、皆目検討もつかない。
タイガースに入りたての時と同様に、何もわからないまま指示に従い
体育館から離れるように歩く。

616 :(2/4):04/10/13 23:27:46 ID:votBUXrd

(みんなどこに行ったんだろう)
10分ほど歩いたが誰とも出くわさない。
自分を残して、みんなこの島から出ていったんじゃないかという思いが
チラチラと脳をかすめる。
(……練習、したいな)
小宮山はかついでいるバッグの中を探り、コンパスを取り出した。
歩きながら方角を確かめる。
(今向かっている方向は……)
「って!」
と、小宮山は何かにつまづいて、地面に片膝をついた。
「何だよ、もう」
そう言いながら振り向いた小宮山は息を飲んだ。
「!?」

草の上に投げ出された、タテジマの足。

「………」
そろそろと視線を動かす。
―――誰かが目の前に横たわっていた。

617 :(3/4):04/10/13 23:28:55 ID:votBUXrd

小宮山は震える膝を引きずりながら、その誰かに近付いた。
そして、もう一度息を飲む。
「……田村さん?」
血だまりの中に浮かぶ胸の56。
何より、見慣れた顔を見間違えるはずはなかった。
田村領平(背番号56)。1つ年上のピッチャー。
寮で同じ釜の飯を食い、年が近いこともあって一緒に遊びに出かけることも多く
いつもからかわれていた。
「……どうして、田村さん、田村さん!」
肩に手をあてて揺すってみたが、何の反応もない。
田村の目はまばたきもせず虚空を見定めているだけで、
再び意志を持つようには見えなかった。
「田村さん……」
小宮山の右目から涙がぽろりと落ちた瞬間、心臓がドク、と脈打った。

(―――近くに誰かいるかもしれない)

田村の背番号は小宮山の1つ前。
田村がここで殺されたのは、つい先ほどということになる。
―――そうだ、自分が通りかかってソイツは一時的に身を隠しただけで、
今もどこからか自分が狙われている可能性は十分にある。
そして、田村のように……。
小宮山の額から汗が噴き出す。
小宮山は田村の顔を見ながら後ずさると、
落としたコンパスをひっつかんで、一目散に駆け出した。
(ここから離れないと……!)


618 :(4/4):04/10/13 23:29:34 ID:votBUXrd

どれくらい走ったのか、息が苦しくて苦しくて、怖くて、何が何だかわからない。
「はぁっ……はぁっ……」
(田村さんが死んでたってことは、誰かが殺したってことだよな……)
誰かが殺した。
殺した。
殺した。
頭の中をその言葉がぐるぐる回る。
「!」
刹那、小宮山は足をとられて地面に倒れ込んだ。
先刻と同じ状況に、一気に体温が下がる。
おそるおそる振り向いた先にあったのは、ただの木の根だった。

身体から力が抜ける。
額を地面にこすりつけて、ひりつくのどを押さえた。
(俺は……野球はどうなるんだ……)

619 :615:04/10/13 23:31:53 ID:votBUXrd
ちょっと悩んだんだが、2004年ペナント終了時の外国人、自由契約選手を除く
選手全員が参加という感じになったんですが、いいんでしょうか・・・
まぁ、これは今のところですので流動的にお願いします

620 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 00:13:41 ID:0HTXFYCX
捕手age

621 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 00:58:43 ID:jBWZP8BK
>>619
問題ないですよ。頑張って下さいね。

622 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 01:19:27 ID:U5kXNWrQ
>>619
GJです!リレーも(・∀・)イイ!ですね。続きが気になる・・・。

623 :515(1/4):04/10/14 05:25:49 ID:wZPThND+
4.神のみこころ

アリアス(背番号14)はペンダントのクロスを握り締め、家族の名を呟いた。
祈りの言葉のように連なる名の中には、祈りそのものである主の御名もある。
神のいない世界へ続いているのかとも感じられる暗い廊下を足早に進みながら、
アリアスはただただ名を呼び、神のみこころを探求していた。
右手にクロス、左手にデイパックと一枚の紙。
その紙には、主の与えたもうた試練と呼ぶにはあまりにもあまりな現実が
『ゲーム』のルールとして明文化されている。口頭で英語を使用しての説明を
できる者がいなかったのだろう、外国人選手(集められたのはなぜか全員では
なかったが)のためにのみ作られた英語のルールブックだ。
たったの紙切れ一枚に収まるルール―――その薄っぺらさが、風にたやすく
吹き飛ばされる軽さが、自分のこの命を表しているようではないか。
アリアスはそう思って、しかし即座にその考えを打ち消した。これは神によって
作られた命なのだから、儚いものであるかのようにとらえるのは大きな間違いだ。
そう、神はいつでもそばにおられる。不安になることなど何もない。
だが今の状況の中に神のみこころを探すのはたやすくなく、光を求めるアリアスの
心の中には不安という闇がいつまでも居座り続ける。
そうして自分自身と戦い続けるアリアスは、前方から不意に聞こえた物音に
反応して足を止めた。出口まであと10メートルほどかというところだった。
―――いや、あれは出口ではない。神の救いのあるはずもない世界の入り口だ。
嫌な予感がしたアリアスはまたひとつ主の御名をとなえ、クロスをアンダーシャツの
中へとしまい込む。覚悟は決まった。決めなければ、前にも後ろにも動けなかった。


624 :515(2/4):04/10/14 05:26:18 ID:wZPThND+
神経を研ぎ澄まし、息を殺して歩みを進める。月明かりか星明かりか、着実に
近づく外の景色はぼんやりと光って見える。
また音がした。何か重いものが落ちるような音。外の地面は土だろうか、砂利に
こすれる音が混じっていた。アリアスは今度は立ち止まらず、徐々に足を速めて
突き進み、勢いのまま出口を―――入り口をくぐった。
目の前に広がるのは森だった。その森と道の境界を仕切るように、草と低木の
茂みがある。右上から月光が降り注いでいる。澄んだ空気が流れ、風となって
頬を撫で、鼻先をくすぐった。そうして感じる匂い―――。
「神よ……」
―――目を背けることをお許しくださいますか。今すぐここで、何もかもに背を向け、
心の奥へと逃げることは罪でしょうか。それは信仰の放棄になりますか。あなたを
殺すことになりますか。私はどうすればいいのですか……。
アリアスは一歩二歩と前へ出た。ひざから力が抜けそうで、体ががくがくと縦に
揺れる。前へ出るたびに近づくものがある。風の吹く方向の関係だろうか、近づく
ほどに匂いが―――血の匂いが遠ざかる。
今、アリアスの足元にいるのは人だった。
こちらに背を向けている。わずかに這いずったような跡が見て取れる。神の光に
触れようとするがごとく頭上へ伸ばされた左の腕は、ただ土に爪を立てて無情な
月の光に照らされている。
背中に開いたいくつかの穴から、今も血が溢れ出ていた。
足にも傷があるようで、ユニフォームは上下ともほとんどが赤く汚れているが、
月光を反射してぬめぬめと光るその血液にまだ汚されていない部分があった。
アルファベット表記の名前の一部と、二桁の数字の上半分。
名前は―――NAKAMURAと推測できた。そしてこの数字は……。
アリアスはユニフォームの上からクロスに手をあて、目を閉じて空を仰いだ。
その足元で、中村泰広(背番号13)は決して長くない人生を苦痛の中で終え、
最後の審判の訪れる時を待っている。

625 :515(3/4):04/10/14 05:26:48 ID:wZPThND+
アリアスは森の奥深くで座り込み、月明かりを頼りに紙に目を通していた。
ルールが記された一枚の紙。そこには、それを書いた者からのメッセージが
添えられている。

僕は自分の無力をこれほど恨んだことはない。
必ず無事で帰ってきてくれ。そして僕に謝らせてくれ。
決して短気は起こさないように。
君自身と仲間のことを信じるんだ。
君に神のご加護があらんことを。

手書きのルール文が印刷されている下、余白部分に書き込まれたそれに
差出人の名は記されていない。筆跡も、読み取りにくくするためか崩してある。
しかしアリアスには、本文の筆跡と、個人的なメッセージから伝わるぬくもりの
ようなもので、それが誰の手によるものかがわかっていた。
彼はどのような心境でこれを書いたのだろう。思いを馳せるとアリアスの胸は
苦しさでいっぱいになる。彼は無事だろうか。今この時も自分の無事を祈って
くれているのだろうか。
「佐々木……」
時間に追われるなかで書いたものかつぎはぎのようなメッセージは、それだけに
強く心に響いた。彼の―――佐々木亮人通訳の声を思い出しながら何度も
何度も文字を目でなぞり、アリアスは冷静に考えた。そう、短気を起こすなと
親友も言っている。
―――仲間を信じる、か。仲間とは何だろう。
中村泰広が死んだ。殺された。中村泰広の背番号は13で、アリアスのすぐ
前に出発している。つまり、アリアスが手を下したのでない以上、中村泰広より
先に出発した者の中に犯人が、殺人者がいる。

626 :515(4/4):04/10/14 05:33:47 ID:wZPThND+
アリアスは中村泰広の亡骸を見下ろしたまましばらく動けずにいたが、意を
決してその体に触れた。校舎から出て左方向へ頭を向けている中村の横を
回り込み、頭の方から両脇の下へ手を入れて少し引きずった。まだ温かかった
体はおとなしく従ってくれて、アリアスはそのまま中村を移動させたのだが、
そこで、背後から飛び出してきた太陽(背番号15)が悲鳴を上げ、何ごとかを
叫びながら逃げていった。
その声で我に返ったアリアスもまたその場を逃げ出し、今この森の中にいる。
太陽はアリアスが殺人者だと誤解したに違いない。
仲間を疑っている自分。仲間に疑われているだろう自分。仲間とは何だ?
問えども返ってくる答えはない。佐々木はいないし、神の声もしない。
神はどのような問いにもお答えにならない。そのみこころはどこにあるのか。
すでに示されているのに自分が気づいていないだけかもしれないし、あの
入り口をくぐってしまったこちら側には、本当に神がいないのかもしれない。
アリアスはクロスの代わりに佐々木の言葉を握り締めてうなだれた。
今は己の信仰についてをあれこれと考える力はなかった。
ただただ、中村泰広をそのままにしてきたことを悔いていた。あのままどこか
人目のつかないところへ移し、そこで静かに眠らせてやりたかった―――と。


【背番号13 中村泰広 死亡】

627 :515(1/4):04/10/14 05:35:07 ID:wZPThND+
>>623>>618のつづき


5.昇格

今岡誠(背番号7)はデイパックの中に見つけた拳銃をためつすがめつして
観察し、『SOCOM Mk23 超特価!(サイレンサー付)』と雑な文字で書かれた
タグを外した。
超特価? 大丈夫だろうか、と思っての観察だったが、今岡の手にも少し余る
ほど大型の銃器であること、筒型の付属品(これがサイレンサーなのだろう)は
銃身の先端に取り付ければいいらしいことがわかった程度で、銃器の知識など
ない今岡にはこれが本物かどうかという基本的な判別も怪しいままだった。
飾り気がなく武骨でシンプルな形が気に入り、今岡は手の中のそれをあちこち
いじる。機能性を重視するとこういうデザインになるのだろうか。考えてみるが
やはりわからない。
わからないことは好きだった。想像をめぐらせるのも楽しいし、答えを知って
知識を増やすのも楽しい。帰ったら拳銃のことを調べてみようかと思い、外した
タグをユニフォームのポケットに入れた。
荷物を確認し終えてみると、もうすることが何もない。二分もかからない暇つぶし
だった。
今岡はあぐらをかいた足の上に銃を置き、横になったひざに肘をついてわずかに
姿勢を低くした。右手前方、15メートルほど離れたところの草の茂みと木々の
狭間に鳥谷敬(背番号1)の背中が見えている。
隠れているつもりなのだろうが、斜め後方にいる今岡からはよく見えた。いや、
前から―――校舎を出たその場からも見えたために今岡はわざわざ右手の森に
入って遠回りをしてまでこの場に来たのだが、鳥谷の方は一向にこちらに気づく
様子はない。
その鳥谷の背中が緊張で張り詰めるようになるのを見て、今岡は校舎の出入り
口に目をやった。
背の高い影がのそのそと出てき、月の照明のもとで一度立ち止まる。

628 :515(2/4):04/10/14 05:35:49 ID:wZPThND+
片岡篤史(背番号8)はゆっくりと視線を左右へめぐらせ、今岡から見て左手へと
一歩を踏み出して悠然とした足取りで森の中へ入っていった。
鳥谷はその後ろ姿を目で追っているようで横顔がちらりと覗いたが、しばらくして
また元の姿勢に戻り動かなくなる。
―――なんや、何もせんのかい。
次に藤本敦士(背番号9)が出てきても鳥谷は何もしなかった。右手へ(繰り返すが
今岡から見て、だ)走り去る藤本をやはり目で追い、何もしないどころかそのまま
立ち上がって移動を始める鳥谷に、今岡はがっかりして肩を落とす。
鳥谷は片岡や藤本を追うでもないようで、こちらの方へ―――森の中へ入り、
慎重な足取りでその奥へと消えていった。
「……期待して損した」
誰かを待ち伏せているのだとばかり思ったのに。
―――誰か殺そうとしてるんやと思ったのに。
今岡は人が人殺しになる瞬間を見たかった。人を殺さない人が人を殺す人に
なるのを見たかった。

例えば、日々絶えない殺人事件の報道を見て今岡はときどき考えるのだ。
殺人の動機は様々だが、だいたいは恨み、怨恨である。今岡だってもちろん
人を恨んだことはある。でも相手を殺していない。殺そうと考えたことさえない。
憂さ晴らしが動機というのも最近は増えた。今岡だって晴らしたい憂さのひとつや
ふたつ―――いや、数えられないほどある。むしゃくしゃすることなんて、そう
珍しくはない。しかし誰も殺していない。他人を傷つければすっきりする、など
という考えも持ったことがない。
一体、人殺しとそうでない者を分かつのは何だろう。そう考える。想像する。
人殺しだって普通の人間に違いない(普通って何やろう? 特別ではない、と
いうことにしとこか。今は)。生まれた時から悪人だとか、そんなのはない。
人を殺さない自分と人を殺す人の違いなんて大したものではなく、例えば
その時、殺傷能力のある武器たり得る物をたまたま手に持っていたとか、
普段の判断能力を失うような状況にたまたま直面したとか―――たぶん
『たまたま』なのだ。人が人を殺すという行為を行なうのは。

629 :515(3/4):04/10/14 05:42:15 ID:wZPThND+
動物は本来、同種族間で殺し合うことはしない。トラはトラを殺さない。
共食いなどはあるが、それは自然の摂理に則り行なわれていることである。
動物には『たまたま』がない。そんな曖昧なものは自然界には存在しないのだ。
それは人間の存在が介入した途端に自然界の営みが破綻するように、彼らの
世界を破壊するものだからだ。
ただ自然に逆らい続ける人間の世界にだけ、『たまたま』がある。

今、自分はたまたま武器を持ち、たまたま人を殺すことを強制された状況
(馬鹿げた話だ)にいる。
―――さて、俺は人を殺すやろか?
ひとまず鳥谷は人を殺さなかったが、自分は殺すだろうか。
―――いや、殺さへんな。
動機がない。理由もないのに殺せない。
今岡は組んだ足の上の銃を手に持ち、校舎から出てきた浅井良(背番号12)に
向けた。浅井は転げるように走り、あっという間に目の前からいなくなった。
―――動機か。
動機。動機。そうだ、撃ってみるか。動機は、たまたま選んだバッグに入っていた
武器が銃で、その銃がたまたま本物だったから。それでいいか。
どうしても今知りたい。今すぐ知りたい。人殺しとそうでない者の違いを。今を
逃せばきっと一生わからないままだ。
鳥谷が協力してくれれば一番よかったが、それが流れた以上、今どうしてもと
言うなら自分でやるしかない。
今岡は校舎に向けて銃を構えた。この大きさ、重さの銃器では反動も相当だろう
とあらかじめ予想し、正座のような格好になって地面についたひざを開き、つま先で
土草を踏ん張り、上半身に力を入れる。
次に出てくるのは―――背番号13、中村泰広。

630 :515(4/4):04/10/14 05:43:01 ID:wZPThND+
中村は浅井と同じく転がるように走り出てき、今岡から見て右へ方向転換しようと
したところで本当に転んだ。茂みの向こうに隠れて見えない姿がしばらくして起き
上がり、中村は転ぶ前の勢いが嘘のように肩を落としてとぼとぼと歩き出す。
今岡はその後ろ姿を狙いやすい位置へずれ、とりあえず一発撃ってみた。
手もとでボッと小さな音がし、そこから腕、背中にかけて反動が来る。中村は
また転びそうになり、地面にひざをついた。
本物だ。
中村の左の太ももの裏から血が出ている。今岡は一応上半身を狙っていたのに
かなり外れてしまっていた。
左側に体をひねり、血の出ている部分を目で確かめようとしている背中に
狙いを定める。飛び出した弾はその腰の左の方に当たり、中村は誰かに
ぶつかられでもしたようにくるりと半回転して完全にこちらへ背中を向けた。
今にも倒れそうにゆらゆらしている的を目掛けて二発撃ったところで、中村の
姿が茂みの向こうに消える。それきり中村は起き上がらなかった。

さっきまでの自分と今の自分。どこか変わっただろうか。
今岡は痺れる手を見つめて考える。
別に何も変わりはしない。やはり自分の考えは合っていたようだ。
人殺しと人殺しでない者の違い。
―――人を殺したか、
―――今はまだ殺さずにいるか。
違いなどただそれだけで、誰もが殺人者になり得る、みな殺人者の予備軍
なのだ。
そう確信し、今岡は知的探究心を満たした充足感に打ち震えた。


631 :515:04/10/14 05:47:38 ID:wZPThND+
>>609
ありがとう。読者としても書き手としても助かります。

>>615
外国人出してしまった。もっと早く書き込めばよかった。ごめん。
一応615氏の話と矛盾が出ないように修正してみたが、
失敗してるかもしれん。
細かい所は目をつむっていただけるとありがたい。

632 :542:04/10/14 08:12:55 ID:E4LE/seE
>>515
乙です。自分も以前書きたいと申し出たのですが、
勝手に続けて書いてもいいんでしょうか?

633 :515:04/10/14 08:33:09 ID:wZPThND+
>>632
もちろん。伺いを立てる必要なんてないよ。
是非参加を。

634 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 13:58:45 ID:0UfRwA41
>>515
GJ!こういう感じの文章結構好きだ

635 :615:04/10/14 14:11:04 ID:RPW62jP4
リレー用名簿案
[0] 中村豊  .[24] 桧山   [45] 立川
[00] 秀太   [25] 前川   [47] 佐久本
[1] 鳥谷   .[26] 江草   [48] 石毛
[2] 藤原   .[27] 野口   [49] 新井
[4] 藪    .[28] 福原   [51] 桜井
[5] 沖原   .[29] 井川   [53] 赤星
[6] 金本   .[30] 久保田  [54] ウィリアムス
[7] 今岡   .[31] 濱中   [55] 喜田
[8] 片岡   .[32] 久慈   [56] 田村
[9] 藤本   .[33] 葛城   [60] 小宮山
[12] 浅井   [35] 牧野   [63] 狩野
[13] 中村泰  [36] 中林   [64] 庄田
[14] アリアス [37] 三東   [66] 中谷
[15] 太陽   [38] 林    [67] 伊代野
[16] 安藤   [39] 矢野   [68] 萱島
[18] 杉山   [40] 桟原   [69] 松下
[19] 筒井   [42] 下柳   [92] 藤川
[20] 金澤   [43] 上坂   [99] 的場
[21] 吉野   [44] 関本
【計56人】

人数多いな

>>515
外国人選手2人しか入ってないが、大丈夫?
必要なら足してくだされ

636 :615:04/10/14 14:12:15 ID:RPW62jP4
>>635
予想通りズレマクーリ

637 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 16:01:25 ID:O4MkRjtf
>>515
GJ!自分もこういう感じの文章好き、乙です。モナ・・・。

638 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/14 19:13:55 ID:0NqPdqUD
>>596からの続きです

「なぁ、三東」
「何ですか、野口サン」
「狩野を襲った奴は、まだこの近くにいると思うか?」
「…どうでしょうか、だとしたらアジトのこともバレてるのかも知れませんね」
そう言って、三東はちらりと後ろを振り返る。
二人のすこし後ろには、挙動不審にあたりをキョロキョロする鳥谷が居た。
「どうかしたか、鳥谷」
「いや、何か気配がするんスよ。さっきから見られてるような…」
「なに…?」
鳥谷の言葉をきいて、野口は神経を研ぎ澄ます。
「もしかしたら、尾けられてるのかもな」
「えっ…!?」
三東がそう言うと、鳥谷は思わず後ずさった。
「おい、明かり消せ。なるべく音をたてるなよ」
「は、はい」
三東は、野口に言われた通りに懐中電灯を消灯する。
気配を殺し、精神を集中させる。
大事な場面で、代打起用されたときのような武者震いをする。

――ザッ!
その時、何者かが草むらを蹴る音がした。
すぐ近くだ。
「伏せろッ!」
野口は瞬間的にそう叫ぶ。
三東はすぐにその言葉に従うが、鳥谷は足が竦み、一瞬だけ反応が遅れた。
ゆえに、彼はその遅れを取り戻す機会を失ったのだ。
「うわっ!?」
くさむらの向こうから、一人の男が飛び出してきた。
韋駄天のような疾さで飛んできて、振り上げた金属バットをスイングする。
もろに直撃した鳥谷は、ちいさく呻いて倒れ伏した。

639 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/14 19:17:26 ID:0NqPdqUD
「い、今岡サン…!」
飛び出してきたその男――今岡誠は口元を歪めて言った。
「ち、ハズレや」
「……!」
「カスに用ないねん」
横たわる鳥谷に向けて唾を吐き捨てると、野口に向けてバットを向けた。
「そやけど、食べ残しはよくないわな」
「狩野をやったのはお前か!」
「さあなぁ…殺しすぎて忘れたわ。誰かなんてイチイチ確認しとらんし」
「正気か?ついこの間まで共に闘った仲間だぞ」
「あかんなぁ、それも忘れたわ」
悪びれずにそう答える今岡に、野口はギリッと歯噛みして言った。
「外道め、お前はそれでも人間か!」
「はぁ、それさえも忘れてまいそうや」
「うぅ…」
その時、倒れたままだった鳥谷が呻いた。
「鳥谷…!?」
それを見た今岡が、意外そうに言った。
「なんや、なかなかドッカンせんかと思ったら、生きとったんかいな」
今岡は、再び鳥谷に向かってバットを振り上げる。
瞬間、野口は今岡と鳥谷の間に入った。
「終わりや!」

――ゴッ!
鈍い音が響く。
「なっ…!」
「ぐゥ…」
野口は思わず呻く。
今岡が振り下ろしたバットを、野口は両腕でなんとか受け止めたのだ。

640 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/14 19:21:06 ID:0NqPdqUD
――ゴッ!
鈍い音が響く。
「なっ…!」
「ぐゥ…」
野口は思わず呻く。
今岡が振り下ろしたバットを、野口は両腕でなんとか受け止めたのだ。
「アホかお前は」
そんな野口を見て、今岡は見下すように笑った。
「弱い奴なんか放っておけばええやろうが」
「そう言うわけにはいかない、仲間だからな」
「そいつのために死ぬんか」
今岡は、腕をおさえて蹲る野口に嘲笑しながら訊いた。
「別に死ぬわけじゃない」
「そりゃそうやわな。生きて殺さな、死ぬのは自分やしなぁ」
「それも違う、俺は誰も殺さない」
野口がそう言って、今岡に睨みつけると、今岡は腹をかかえて笑いだした。

「ぎゃはははは、鳥谷も、オマエも死なんか。そやったら誰が死ねばええねん。そこに突っ立っとる三東か!?」
「誰も死なん。死なせん」
野口は立ち上がって、今岡と対峙した。
「ふん、アホばかり言いよる」
「何とでも言え、希望は捨てない」
三東を横目で見ると、野口は言った。
「三東、狩野を連れて走れ。俺と鳥谷もあとで行く」
「は、はい!」
三東は頷くと、狩野を背負ってその場を離れた。


641 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/14 19:23:20 ID:0NqPdqUD
「逃げられると思っとんのか!?」
今岡は、小さくなっていく三東の背中に向けてボールを投げつける。
しかし、その軌道はわずかに外れ、三東に当たることはなかった。
「やめろ!」
二球目を振りかぶる今岡に、野口は飛び掛った。
「何故平気で仲間が殺せる?それでも人間かっ!」
「やかましぃ!」
今岡は野口を突き飛ばす。
そして、よろける野口に向けて金属バットを振り上げた。
「控えの分際でオレに説教してんなや!」
「やめろ!」
「もう止められへんわ。オマエの奇麗事、なかなか見事やったで。そやけどこれで終いや。続きは冥土でしよや」

そう言って、野口に向けて攻撃する瞬間――

ドォオオン!!
――すぐ近くで爆発が起こった。
「…!?」
(アジトの方だ…!)
また誰か死んだのかも知れない。
慌ててバックスクリーンを見上げると、それは伊良部をはじめとする、他四名の死を知らせていた。
「何と言うことだ…!」
野口は呆然として、思わず膝をつく。
それとは対照的に、今岡はにやりと笑って言った。
「なんやなんや、おもろい事になっとるわなぁ」
今岡は、野口に背を向けて歩き出した。
「新しい用事が出来たわ。しゃぁない、今回だけは見逃したろ」
そう言い残して今岡は、闇の向こうに姿を消した。

しばらく呆然としていた野口だったが、ふと我に返って、倒れた鳥谷を抱き起こした。

642 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/14 19:27:14 ID:0NqPdqUD
>>639-640で一部被りました、スマソ

>>609氏、乙です。
細かい設定まで書いて戴いて多謝です

643 :代打名無し@合併反対:04/10/14 22:44:59 ID:cRkekzev
>>328>>609氏乙です
今岡((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル
鳥谷・・・・


644 :542:04/10/15 00:25:20 ID:E7SPIK4Q
>>630の続き

4.青空と耳鳴り

ふと、何かが聞こえた気がした。
吉野誠(背番号21)は自分の耳元に手をやった。軽く耳を叩いてみる。
首を傾げて、数回それを繰り返してみたが別段異常はなさそうだった。
「空耳?」
独りごちてみても、返事が返ってくるはずもない。空を見上げても答えはない。
そこには建物の間から見える、青い空が広がっているばかりだ。
青い空。白い雲。空を飛ぶ小鳥。ああなんてのどかな光景。
そこはかとない空しさを感じて吉野は嘆息した。
「どこ行ったんだよアイツ……」
頭を掻いてぼやく。優男じみた、頼りなさそうな風貌が困ったように顰められる。
アイツとは勿論。
「アドゥーのアホー」
わざと、間の抜けた口調を作った。そしてその声の響きにやっぱり空しくなる。
「大体『西の方』ってどこだよ。指定が曖昧過ぎるよ。何考えてんだよー」
とりあえず自分がその時に注意しておけば良かったのだ、ということは棚に上げ、
吉野はぶつぶつと文句を言った。体育館を出る前、安藤が耳打ちした言葉は
『建物出たら西の方にずっと行った所で待ってるから』。
どうしろって言うのさ。全く。
地図を広げ、コンパスで方角を確かめながら再び嘆息。
「いっつもそうなんだよなー。朝自分で起きられなくてモーニングコールさせるし、
すぐ忘れ物するし。子供じゃないんだからどーにかしろよなー」
整備不良でデコボコになった石畳を蹴ると、砂の弾ける乾いた音がする。
その弾みで角ばった形の石がころころ転がり、ぽてりと倒れて沈黙した。
それを見て更に空しくなる。ホント、どうしたらいいんだよ。
「あー、もう、どうしよう、どうしようもないだろバカアドゥー」
吉野は尚も小さな声で、独り言を言い続ける。

645 :542 スマソ、4じゃなくて6だったorz:04/10/15 00:26:46 ID:E7SPIK4Q
危険だとは解っていた。声を出せば自分の居所を知らせる事になる。
誰が敵になるか解らない今の状態でこの行動は無防備に過ぎるだろう。
それでも―――言葉を口にしていないと不安が忍び寄って来そうな気がして、
吉野は独り言を続けた。漠然とした、しかし確実な恐怖。
それに呑まれそうで、不安で仕方がなくて、吉野の唇は止まろうとはしなかった。
「何でこんな事になったんだろ……」
ポツリ、呟く。
あまりにも無力な問いかけだった。
絶望して見上げた空は無意味に青く澄んでいた。白い雲が憎らしかった。
今この手の中に物騒な飛び出しナイフがなかったら、佐藤コーチの血の色が
まぶたに焼き付いていなかったら、今日はどんなに気持ちの良い日だっただろう。

佐藤の死がショックだった。
死体を目の当たりにして、心臓が止まったような気がした。瞬きすら忘れた。
信じ難い、信じたくないものを目にして、モノと化した血塗れの死体を凝視した。
なんで。どうして。どうして。どうして、佐藤コーチは殺された?
吉野は彼を尊敬していた。それは投手陣みんながそうだっただろう。
震え、目に涙を溜めて佐藤の死体を見ていた三東。呆然と座り込んだ福原。
いつもはあまり表情を変えない井川は見た事もないような顔つきをしていたし、
立ち上がりかけた下柳はああ、と低く呻いて水銀灯の揺れる天井を仰いだ。
藪の顔は見えなかったが、握り締められた掌にぎりぎりと爪が喰い込んでいた。
悔しい。なんで、あの佐藤コーチが死ななきゃいけないんだ。
理不尽さに息が詰まって、悲しくて、怖くて、吉野は目を閉じる事が出来なかった。
視覚以外の全ての感覚が消えたような、芯から凍りついて行くような寒気の中で
―――肩にそっと置かれた安藤の手の感触だけを辛うじて覚えている。
「何で殺し合いなんだよ……」
理にも適っていないし、ましてや腑に落ちるわけがない。
「人を殺していいわけがないだろ!」
普段は穏やかな顔を思い切り歪め、吐き捨てる。

646 :542:04/10/15 00:27:53 ID:E7SPIK4Q
如何に極限状態でも、状況の異常さに呑まれてしまう事だけは避けたかった。
人としての最低限のラインを踏み越える事に自分の人格は耐えられないだろう。
殺せと言われたから殺す?殺さなければ殺されるから殺す?
「そんなカルいモノじゃないよ、人間の命って……」
こういう考えは甘いのかな。お前はどう思う?安藤。
もう一度空を見上げた。高い空だ。青くて、綺麗で、混じり気がなくて。
―――突然訪れた痛みは一瞬だった。
「ぁ、っ……?!」
ヒュ、という空を切り裂く音とほぼ同時に、右の二の腕がかあっと熱くなる。
「い、た……ッ」
熱い液体が腕を伝うのが解った。痛みに思わずよろけて振り向くと、
先刻まで自分が立っていた場所を銀色の何かが掠めていくのが目に入り、
そのちょうど手前に見えるユニフォームの袖はみるみるうちに赤くに染まる。
アンダーシャツが血の流れに沿って腕に貼りついて、総毛立った。
「な、に……す……」
声を絞り出すより早く、相手は次の攻撃を仕掛けてきた。鋭い音を立て、
ボウガンの矢が吉野の脇腹を掠める。容赦のない攻撃。
「しもやなぎ・・・さん・・・?」
絶望的な、限りなく絶望的な声音で吉野は呻く。
先ほど思い浮かべた体育館での表情と今の彼との表情の差に愕然とした。
(違う……そうじゃない。きっとアレで、下柳さんは)
理不尽な佐藤の死が下柳の何かを壊したのだ。吉野はそう悟る。
自分の胸を狙っている彼の目は暗く光っていた。ような気がした。
下柳の目はスナイパーのそれだ。
次は殺される。
恐怖が一気に背筋を這い登った。殺される。このままだと確実に殺される。
感覚のなくなってきた右手でナイフを握り締めた。殺したくない。殺したくない。
でも、このまま黙って殺されるのだってごめんだ。

647 :542:04/10/15 00:28:35 ID:E7SPIK4Q
でも、このまま黙って殺されるのだってごめんだ。
殺したくない。でも、殺されたくもない。
だったら選択肢は一つ。
「ァァァァあぁぁぁぁっ!」
声を張り上げた。腹の底から出たのは、今まで出した事のないような大音声。
足元の石ころを掴んだ左手を力一杯振りきる。手慣れている筈の動作。
それなのに―――指が石から離れる瞬間、なんだかもう随分と長い間
ボールに触れていなかったような気がした。
(オレはプロ野球の選手なんだ。オレの仕事はこうやってボールを投げる事で、
殺し合いなんかじゃない。……人殺しになるなんてイヤだ!)
投じられた石は滑らかな曲線を描き、きゅうっと曲がって吸い込まれるように
両手の塞がった下柳の胸元に直撃した。クリーンヒット。綺麗な球筋。
『腕がよう振れてた。球来てたし、良かった!』
いいボールを投げた試合の後、そうやってよく矢野は肩を叩いて褒めてくれた。
八重歯の覗く女房役の子供っぽい笑顔を思い出して、吉野は少し笑った。
笑うにはいかにも場違いな気がしたけれど。
相手が怯んだ隙に吉野は力一杯地面を蹴る。ともかく、逃げなければ。
逃げて、どこへ行ったか解らない安藤と合流するんだ。
吉野は必死に走った。後ろの攻撃者を振り返る事すらせずにただ逃げる。
だが建物の陰に駆け込みかけた瞬間、今度は腰の辺りに熱さを感じた。
「っ、は……ッ」
肺の奥から搾り出した空気が喉元で軽く爆ぜる。
目眩を感じ、吉野は建物の塀に手をついた。のろのろと自分の身体を見下ろし、
そこにあるべきでないものを認め、文字通り血の気が引いていく。
右の下腹からキラキラ光る尖った棒が突き出ていた。
―――オレ、殺されるのかな。イヤだ、まだ安藤に会ってない。イヤだ……
足がもつれて、がくりとその場に崩折れる。右手からずるりとナイフが滑り落ちた。
石畳に自分の影と血とが陰影を作っていくさまがやけに非現実的に見える。
痛みより熱さが勝っていた。左半身に衝撃、次いで頬が地面につく感触。

648 :542:04/10/15 00:30:15 ID:E7SPIK4Q
「――――――?」
ああ、また空耳かな?何か、声みたいなものが聞こえる。人間の声みたいな、
風の音のような。死ぬ間際ってよくこういう事があるって言うけど・・・
「―――の、よ……の――」
あぁ、もう一度安藤に会いたかったな。会って悪態の一つでもつきたかった。
もうモーニングコールはしてやれそうにないけど。
「よ…の、吉野!!」
うわ、幻覚?これ、安藤の声に似てないか?なんかリアルだな。
……ああ、やっぱり死にたくないよ、こんなんで死ぬなんて、イヤだよ。
涙が溢れた。死にたくなかった。こんな馬鹿げたゲームで死ぬなんてあんまりだ。
ここで死んだら、来年こそ、と心に誓って練習してきた自分が哀れではないか。

涙でぼやけた視界に濃く澄んだ青が映る。透明で涼しくて、柔らかい色だった。
その綺麗さに泣けて仕方がなかった。
死にたくない。オレはまだ、死にたくないよ。なぁ、安藤……?
誰かの腕を肩に感じ、吉野は泣きながら笑った。幻覚が酷くなってきたのだと思った。
(死にたく、ないのに……)
胸中で呟く。
涙がこめかみを伝ったのを感じた直後、吉野はぷっつりと意識を手放した。

649 :542:04/10/15 00:33:52 ID:E7SPIK4Q
すみません、番号振らなかったのですが648で終わりです。

>>515
有難うございます。とりあえず勝手に書いてみました。
要領得てなくて申し訳ない……

650 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 02:40:32 ID:GZvsdWxU
あかん。泣きそう。

651 :514(1/2):04/10/15 09:00:58 ID:8xBYScA/
>>648の続きです
7.戻らない日々


東の端の崖に座り夜空を眺めながら、福原忍(背番号28)はもう二度と
会えぬであろう友や親を思い描いた。
「二岡……。」
今頃彼は何をしているだろう。自分達がこんな事になっていると知ったら
やはり驚くだろうか。
月明かりに照らされた海を見れば、遥か遠くに明かりが見えた。
あそこにいる人々は、おそらくこんな血塗られた地獄など知らずに、
夜を過ごしているのだろう。
先ほど鞄を覗いたら、中にはパンや水、そして武器−グロック17

ガサガサと後ろから人の気配がして振り返れる。そこには−−神の悪戯か。
関本健太郎(背番号44)がいて、福原は緩く笑って地面に置いてあった銃を構えた。
自分の最期を看取って貰うのにこれほど適任な男はいない。

福原の行動に関本は驚き、必死に訴える。
「福原さん!止めて下さい、俺はそんな」
「セキ、近づくなよ。近づいたら撃つで。そのままそこで俺の話を聞いて。」



652 :514(2/2):04/10/15 09:02:55 ID:8xBYScA/
関本は黙った。
「セキ。俺、みんなを殺すなんて出来んわ。」
「福原さん!」
「誰かを殺してまで生き残って……元の生活に戻っても皆はおらんしタイガース
はない……。もう、この仲間で野球は出来ひん……。」
福原は肩にかけていた鞄を地面に置いた。一歩、下がる。
「俺の荷物と武器、あげる。セキ、生き残ってな。50年後にこっちに来いよ、一
緒に野球やって釣りしよう。」
また一歩、下がる。
「福原さん!止めて下さい!嫌や!!」
「生きて帰ったら、二岡にごめんって伝えてな。……俺、このチームで野球やれ
てよかった。ありがとう。」


福原は柔らかく笑んで、関本に背を向ける。関本が走り出す
あと3メートル
目を閉じた福原が銃を地面に落とした。
関本が手を伸ばす。
あと1メートル

その脳裏に広島で、友と野球三昧だった懐かしい日々を思い浮かべながら、福原
は夜の海へ飛んだ。


帽子が闇に舞う。
「……福原さあああん!」
背番号28が、目の前から消えていく。


関本はただ、涙を流すしか出来なかった。



653 :514:04/10/15 09:04:35 ID:8xBYScA/
短くてすみません。542氏GJです。涙でそうです…


654 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 14:18:18 ID:MHNKjNKp
リレーいい感じです! 乙です。

見づらくなるから他の話はこのへんで
ひいてもらえるとありがたい・・・ボソッ

655 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 14:25:55 ID:KbCXmIx5
重複立ってるみたいだから削除依頼出さずに棲み分けるって手もアリかも

656 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 16:55:50 ID:GZvsdWxU
あ、それいいですね

657 :代打名無し@合併反対:04/10/15 21:11:50 ID:+gbjzkfs
福原。・゚・(ノД`)・゚・。
安藤と吉野のはヒロキとタカコみたいになるのかな??
。・゚・(ノД`)・゚・。

658 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/15 21:47:39 ID:RgkHXstl
「へへへ、そうら!」
歪んだ笑い声をあげながら、安藤優也は次なる爆弾を燃え上がる小屋に投げ込んだ。
炎上しているその小屋は、野口ら大会否定派が集まるアジトだ。
「うわああ!!」
悲鳴をあげながら、なんとか爆死を免れた数名が飛び出す。
「福原、虫けらが逃げるぞ!」
安藤は入り口で待ち伏せしていた福原にそう呼びかける。
「ああ、わかってるぜ」
福原は、入り口付近で咳き込む八木に、150キロ超の速球を投げ込む。
「ぐぁっ!?」
突然の襲撃に八木は、瞬間的に体をずらしたが、その球筋は八木の肩口に直撃した。
よろめく八木に、福原は一気に距離を縮めてバットを振り上げた。
「福原…か」
蹲りながら八木は、迫り来る影を見た。
「くたばれ、死に損ないが!」
そう声高に言うと福原は、グリップに“沖原”と書いてあるバットを振り下ろした。

「ぬおッ!!」
そう声をあげると、八木は福原のバットを両手で受け止めた。
「なに!?」
「へへ、てめぇのヘボいスイングなんか、きくか……よ?」
八木は、その言葉を最期に事切れた。
倒れた八木の背後で、五寸釘を持った安藤がにやりと笑った。
「悪いな、安藤」
「へっ、世話のかかる奴だ」


659 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/15 21:51:53 ID:RgkHXstl
「くそ、えれぇ事になったな…」
近くの見回りに出ていたため、爆撃を回避した久慈は、同じく助かった片岡にそう言った。
「そうやな…しかしあの二人、酷いことしよる…」
片岡は眉間に皺をよせ、苦虫を噛み潰したような表情で言った。
「野口や三東は助かっただろうか…」
「わからん。そやけど、まだ死亡報告はされとらんで」
「どうする、あの二人。捕まえてとっちめるか?」
久慈がそう言うと、片岡はおとがいに人差し指をあて、すこし思案する。
そして決心したように頷いた。
「やっぱり、そうしたほうがええわな」
「ああ、そうじゃないとまた死人がでる」
そう言って、安藤たちに対する一歩を踏み出したとき、片岡は再び身を隠した。
「どうした、片岡?」
「お前も隠れるんや、誰か来るで」
「えっ?」
二人は茂みに隠れ、その向こうへ目を凝らす。

安藤と福原は、一仕事終えて油断していたのだろう。
しかし、派手な爆発に燃え盛る小屋。
自分たちの居る位置が注目を集めていたことに気がつかなかった。

カキーン!
バッティングの音が響いたかと思うと、暢気に笑う二人めがけて、矢のような弾道の球が飛んできた。
「危ねぇ!」
瞬間的に反応した安藤は回避し、そのまま尻餅をつく。
「えっ…?」
安藤はなんとか回避したが、その後方にいた福原は、安藤が影になってその球に対する反応が遅れた。
その球は、福原のこめかみに直撃し、福原は地に倒れた。

660 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/15 22:00:55 ID:RgkHXstl
「だ、誰だ!」
尻餅をついたまま、安藤は球が飛んできた方向に叫び声をあげる。
その叫び声と同時に、茂みの向こうから今岡が飛び出してきた。
「今岡!」
「随分おもろいマネしとるんやな、オレも混ぜてや」
今岡は金属バットを安藤目掛けて振り下ろした。
「くッ!」
しかし安藤は、苦しい体勢のまま、そのスイングをなんとか回避する。
「そら、そら!!」
今岡は立て続けにバットを振る。
安藤は紙一重の回避を繰り返す。
しかし、致命的な瞬間に草むらに足をとられ、転倒してしまった。
「し、しまっ!」
「あちゃ〜、やってもうたなァ…」
そう言って今岡は、隙だらけの安藤に向けてバットを振り上げた。
安藤が目をつぶり、死を覚悟したその瞬間、

「そこまでや!」
今岡に向けて白球を投げつける男が居た。
物陰から一部始終を覗いていた片岡だ。
「なんやオマエら。邪魔すんなや」
身体をずらしてそれを躱すと、今岡は片岡に向けて言った。

661 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/15 22:02:10 ID:RgkHXstl
「今岡、安藤に手を出すな。去れ!」
久慈はそう叫ぶ。
それを聞くと、今岡はにやりと笑った。
「やなこった。黙って見とれでくの坊。すぐ終わるわ」
今岡は、いまだ尻餅をついたままの安藤をバットで二つ三つ殴ると、とうとう安藤の命は尽きてしまった。

《生命反応がなくなりました。ただちに爆破します》
そして例のアナウンスが聞こえると、片岡は思わず青ざめた。
「な、なんちゅう奴や…」
「ビビっとるヒマはないで、次はオマエ等や!」
そう言って、安藤から奪った爆弾を、安藤の死による爆破で点火する。

「プレゼントやで、大事にせぇ」
今岡は二人に向かって爆弾を投げる。
「ち、仕方ねぇ、逃げるぞ片岡!」
「そやけど、野口はどうする!?」
「生き延びてから考えろ!」
そう言って二人は全力で走り、なんとか爆死を免れた。


662 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/15 22:05:06 ID:RgkHXstl
ども。
今回は>>641からの続きです。


663 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 22:46:24 ID:iAJpL4YC
職人さんたち乙です。
自分が言うのもおこがましいんですがリレー小説を重複した方のスレで
独自進行したほうがいいんじゃないかな。あっちのスレはまだ進んでないから
名簿とかテンプレ貼ったり打ち合せするのにちょうどいいと思う。
あくまでも個人的な意見なんですが、職人さんたちはどう思われますか?

664 :代打名無し@合併反対:04/10/15 23:00:17 ID:+gbjzkfs
重複スレ?
そんなのあるんだ・・・
そこのアドレス誰か張ってくれませんか?
ついでに保守

665 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 23:22:39 ID:SIBPzCRH
>>664

ここね。
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/base/1097639191/l50#tag8

666 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 01:07:13 ID:aW+u1QDf
328氏乙でーす
今岡最高ですね!気持ちのいいキャラです

667 :代打名無し@合併反対:04/10/16 10:53:50 ID:Y+MTWXzF
>>665サンクス

668 :代打名無し@合併反対:04/10/16 20:21:19 ID:Y+MTWXzF
age

669 :代打名無し@合併反対:04/10/16 20:24:27 ID:Y+MTWXzF
みすった
スマソ

670 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 20:24:51 ID:eCNyyPnD
日シリで大波きそうなので捕手

671 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 22:36:21 ID:lh97J8Re
しばらく来られなかった間に驚くほど進んでる!
>>652のおはぎの最期に泣きました
主力選手の活躍も面白いけれど
小宮山とか若手が出てくるのも嬉しくなります

672 :代打名無し@合併反対:04/10/16 22:37:41 ID:Y+MTWXzF
おはぎは消えたけど生きてる可能性も・・・
例えば誰かに助けられるとか・・・

673 :542:04/10/16 22:49:06 ID:eYP4cTK0
重複スレの方、落ちちゃったみたいですね。
実はその、6章投稿してからとんでもないチョンボに気がついたので
(6章だけ何故か昼間で他の章と時間軸があっていないorz)、
他スレに移動するならその時に入れ替えなり何なりで直せるし
有難いなと思ってたのですが……

674 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 10:22:07 ID:u1upULne
まぁ、板のルール上重複はアレだしこのままでいいんじゃない

675 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 10:34:18 ID:BQf6eXjc
保管庫あるしな
スレがごちゃごちゃして読みにくい時は保管庫で読めばいい

676 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 10:38:31 ID:2l3eFqDM
まあ確かに重複はマズいよな。
とすると保管庫さんががんばらないといけないな。
…大変乙でございます。

677 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 13:14:40 ID:kqFIgA+9
保守

678 :代打名無し@合併反対:04/10/17 15:05:03 ID:vLxMQdzA
保守

679 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 19:02:04 ID:Rw5AhZi9
第三章・弱肉強食 >>449-452 >>481-484 >>521-523 >>575-576
第四章・眠らぬ夜 >>577-580 >>594-596 >>638-641 >>658-661



680 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 19:05:48 ID:Rw5AhZi9
第四章・夜明けと共に…
しとしととした小糠雨が、朝の壬午園球場に降り注ぐ。
死者三十八名。
負傷者多数。
地獄の戦場を生き抜いた戦士たちは、二日目の朝を迎える。

「くくく…たった一日で半分以下になったわ。殺せと言われりゃ、簡単に殺す。単細胞の扱いはラクやな」
その男は、半壊したVIPルームから朝靄の包まれる壬午園球場を見下ろして笑った。
「やっぱり、コレがきいたわな」
男は、自分たちの居る部屋の惨状を見回して言う。
「はい。私も長い間ボスのお世話をさせていただきましたが、今回のボスの計算高さには感服致しました」
その男の傍らに立つ、黒服の男性――高山ケニーは慇懃な口調でそう言う。

「さて、と…」
男は、ケニーが朝一で制作した死者のデータを眺めながら言った。
「この、ウィリアムスというのは?」
「はい、星野様が連れてきた濠人のストッパーです」
男の問いに、直立不動のままケニーは答える。
「かなりの量を殺してるな」
「そのようです。元々闘気の強い人間だったようで」
「ん〜〜…」
眉間に皺を寄せながら、男はしばしの間、思案する。
「コイツ邪魔」
その男はポツリと口走る。

681 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/17 19:12:00 ID:Rw5AhZi9
「はっ、では私が…」
男がそう言うと、ケニーはサングラスを取り出して言った。
「いや…待て」
「はっ?」
「バースはおるな?」
「はい、待機しております」
「バースをコイツにあてろ。手段は問わん、早めに殺せと言っておけ」
「はっ、わかりました!」
ケニーはそう言うと、VIPルームを出て行った。

(なるほど、ただで死ぬタマじゃないと思っていたが、やはり奴は生きていたか…)
物陰から二人の会話を覗き見していた人間――藤川球児は、新たな情報を岡田のもとへ届けるために、その場を離れようとした。
「まぁ待て、そう焦るな」
しかし、去ろうとしたその脇を銃弾が掠めると、藤川は思わず足をとめた。
「ふ、気づかれていたとは思わなかった」
藤川はその男――野村克也に向き直ると、薄笑いを浮かべて言った。

682 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/17 19:14:30 ID:Rw5AhZi9
「マヌケな小鼠だ。どこから迷い込んだかは知らんが、始末してくれる」
「出来るかな、お前ごときに」
「ふん、小鼠ふぜいがほざきよるわ。逃げるなら今のうちだが?」
野村がそう言うと、藤川は布に包まれた、四尺ほどもある長い棒を右手で掴み、野村に向けた。
「せぃ!」
藤川は、野村の鳩尾に電光石火の突きを喰らわせる。
「ぐぁ…!」
野村は腹を押さえ、小さく呻く。
「マヌケはお前のほうだ。ノロマなタヌキオヤジじゃ相手にならん。すぐに死なせてやる」
藤川はそう言うと、その棒に被せられていた布を外す。
すると、そこにはさぞ腕のある刀匠が創ったであろう、立派な日本刀があった。
「な、なにィ…?」
それを目にすると、さすがの野村も顔を歪める。
「お前のつまらん画策もこれにて終了だ。死ね」
鞘を走らせ、野村を一刀両断のもと切り捨てると、藤川は刀を鞘に納める。
「こいつ、例のリストバンドをつけていないな…。となると、あの死亡報告はやはり嘘のものだったのか」
それを確認すると、藤川は誰にも見つからぬよう、こっそりと岡田の元へ向かった。

――野村克也、死亡――

683 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/17 19:16:51 ID:Rw5AhZi9
ageます〜



684 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 23:13:44 ID:/XwYn0uw
おお、ノムはやっぱり生きていたのか・・・
しかし球児がこういう役回りというのも意外性があって面白い

685 :615:04/10/17 23:42:17 ID:AbErj3wA
>>652つづき

8
島の南側に位置する山の中を上坂太一郎(背番号43)は頂上に向けて登っていた。
地図を見た時、選手が集められていた体育館を挟むように反対側にも山があったが、
上坂は迷わず高いほうの南の山を選んだ。
(エライ人とバカは高いところにいる―――ってね。俺にはピッタリだ)
体力には自信はあったが、そうそう楽な道程ではなかった。
大きな岩や石ころばかりのところもあり、何度も足を取られ、手のひらにも小さな
傷がたくさんできている。登山を楽しむにはとても適しているといえそうになかった。
上を見上げるたび、反対側から登ったほうがよかったかもしれないと思ってしまうほど、
ちっとも進んでいないように感じられた。少しでも歩きやすい場所を探しながら、
上坂は体育館で心に決めたことを何度も反芻していた。


順番待ちをしている間、比較的近くで銃声が聞こえた。何度もだ。
その度に身体がこわばり、足が震えたが、結果的にそれが現実を受け入れる助けに
なっていった。その準備期間をくれた背番号43に感謝を覚えるほどに―――。
放置された佐藤コーチの姿を見るたびに感じる戦慄と、見えない外の状況に対する
不安が体育館内に充満し、ただだまって座り続けるだけの時間は
時計の針がひとつ動くたびに、上坂の人間の心をひとつ消していった。

まず、できるだけ体育館から離れる。
人に会ったら全力で逃げる。
相手が気づいていなければ迷いなく―――

上坂はそう、決心した。

686 :615(2/4):04/10/17 23:43:29 ID:AbErj3wA
カララ……と石が転がる音が自分の足元ではなく、頭上からした。
目の前にのびている木の枝の下からのぞき込むように上を見上げると、自分と同様に
山頂に向けて土に足をかける人物の背中が見えた。10メートルも離れていない。
「!」
(人がいたのか……全然気がつかなかった)
上坂は息をつめた。体育館で自身に課した事を、再び心の中で復唱する。
(相手が自分に気づいていない場合は迷いなく……)
上坂は背中側のベルトにはさんでいた武器―――カマに手を伸ばした。
しっかりと柄をにぎる。
(迷いなく、殺す)

カラカラといくつもの小さな石が転がり落ちて来る。相手のいる場所は相当足場が
悪そうだった。しばらくもぞもぞと登り道を探っていたその人物は、そのうち
そのまま上へ行くのをあきらめたのか、少しずつ下がりながら左手に回り込み始めた。
そこで初めて相手が誰であるかを知る。小さな背中に32の大きな番号。
(久慈さんか……)
―――気づかれていなければ大丈夫。
上坂はそう自分に言い聞かせ、息を殺しながら、久慈照嘉(背番号32)の動きに
合わせて少しずつ近付いていった。一歩踏み出すたびに心の中で、迷いなく迷いなくと
繰り返す。と、突然久慈の足元が崩れ、ザアアッという音と共に上坂のすぐ側まで
滑り落ちてきた。
「!」
「!」
久慈は地面に背中を預けていたため、ふたりの目がバッチリと合う。
「上坂?」
不測の事態にお互いが驚く形になったが、上坂は自分の決めた通りに行動した。
「迷いなく!」
「うわっ!」

687 :615(3/4):04/10/17 23:44:23 ID:AbErj3wA
ぶうん、と音がして上坂の振るったカマが空をきる。久慈は身体をねじって必死に
上坂の間合いから逃げた。
「ちょっ……ちょっと待て、上坂!」
「待てません」
上坂は立て続けにカマを振るう。今度はなぎ払われた雑草の先がハラハラと宙に舞った。
あたらない。
(くっ、なんでだ)
久慈は斜面を滑り降りながら、上坂に声をかける。
「人殺しても得はないぞ!それより、ここから出る方法を考えた方がいい!」
「うるさい!」
―――この人にはわからない。誰もが頼りにする素晴らしい守備。必ず成功させる
絶妙なバント技術。どちらもスペシャルで、球場全体が久慈を信頼していることが
ベンチに座っていても強く感じられた。かくいう自分だって絶対の信頼の目で久慈を
見ていたのだ。
それにくらべて自分はどうだ。出場機会は減り、空回りばかり。試合に出てもケチがつく。
(俺だって……)
すでにふたりとも足場が平たんなところまで滑り降りていた。上坂は土に手をつく久慈
めがけて渾身の力でカマを振り下ろす。
「俺だって、スターになりたいんだ!」
―――だから、俺は絶対に生き残る。
しかし、刃は地面をひっかいただけで、やはり久慈にはあたらなかった。
カマから逃れた久慈は横の茂みに突っ込む。上坂もすぐに茂みに分け入り、先に見える
久慈の背中めがけてカマを投げつけた。カマは久慈の背中にではなく、手前の木の幹に
音をたてて刺さった。
「チッ」
上坂はすぐにカマに手をかけて抜こうとしたが、がっちりと刺さっていて、なかなか
抜けない。そうしているうちに、ガサガサと葉がこすれる音がどんどん遠くなり、
やがて聞こえなくなった。
「くそっ!」
―――逃した。

688 :615(4/4):04/10/17 23:45:19 ID:AbErj3wA

上坂はいまだ木に刺さったままのカマを見つめながら、膝をつき大きく息をはいた。
(あー、俺ってホント冴えないなぁ……)

「上坂さん」
不意に後ろから声をかけられた。
心臓が一瞬止まる。
振り向くと、誰かが腕を高く頭上にかかげて立っていた。
葉が生い茂った大きな木の下にいることと、帽子を深くかぶっているために、相手の
顔も胸の番号もよくわからない。上坂はうす黒いシルエットを目でなぞることしか
できなかった。
「誰……」
声を発した瞬間、右の側頭部に重い衝撃が走った。
目の前が真っ白になる。キーンと大きな耳鳴りがした。
何が起こったか把握できないまま、また同じ衝撃を感じる。
痛い、という感覚はなかった。それも当然で、すでに上坂は意識というものを手放し、
ただ地面にはいつくばっているだけだった。

うつぶせの後頭部に何度も何度も腕―――金属バットを振り下ろし、悲惨な状態になった
上坂だったモノを見ながら、喜田剛(背番号55)は、人間ってもろいもんなんだなと
チラリと考えた。上下運動を繰り返していた腕を止め、ぴくりとも動かない上坂の
手首を持ち上げた喜田は、脈打つものがないことを確認して、血のついた金属バットを
上坂のユニフォームでぬぐった。
そして、その背中に向けて静かにつぶやく。
「俺もスターになりんたいんです」
そう言い残すと、喜田は久慈が消えた方向へ足を踏み出した。


689 :615:04/10/17 23:52:56 ID:AbErj3wA
>>542,673
時系列は確かにバラバラになってるとは思うが、まだ大丈夫そう
自分がうpした分は、背番号大きい人ばっかりなので一夜明けてるつもり
ぼちぼち【あと○人】式にしたほうがいいかもね

690 :542(1/4):04/10/18 01:31:03 ID:Qf7IX4BS
>>688続き

9. Good morning, my dear players?

夜は静かに明けた。
水平線から顔を覗かせた太陽は海面を赤く染め、水面にキラキラと光をこぼす。
そして紺色がかったグレイから水色へと美しいグラデーションに変化する空へと
ゆっくり昇っていった。何億回も繰り返し描いたであろう軌跡を辿り、島全体を
暖かな光で包む。悠然と、泰然と、空を自分の色に変えてゆく。
これからあちこちで行われるであろう、凄惨な殺戮ゲームには似つかわしくない
爽やかな朝だった。
日の出から1時間ほど過ぎた頃だろうか、選手たちが散り散りになった島全体に
やけに陽気な音楽が響き渡った。

♪ぱーぱーぱぱーぱーぱぱぱぱぱぱー  ぱーぱーぱぱーぱーぱぱぱぱぱぱー

聞き覚えのありすぎるメロディがうわんうわんと唸るように鼓膜を襲ってきて、
パラゾールの臭いの染み付いた毛布に包まり、古びた民家の床に転がって
眠っていた金澤健人(背番号20)は飛び起きた。

♪六甲〜颪に〜颯〜爽と〜 蒼〜天駆〜ける〜日〜輪の〜

(びっくりさせんなって……)
あまりに唐突なモーニングコールに心臓が跳ねたが、辺りに誰もいない事を
確認して胸を撫で下ろす。
大音量で響くメロディは少しずつずれていた。ちょうど『かえるの歌』のように
同じフレーズが幾度か重なって聞こえる。多分、島のあちこちにスピーカーでも
取り付けてあるからだろう。全くご親切な事だ。
木の窓枠から差し込む光を見て、ああ、夜が明けたのだと金澤は思う。
こんなとんでもない事態になっても、毎日毎日、休むことなく日は昇るのだ。

691 :542(2/4):04/10/18 01:34:29 ID:Qf7IX4BS
(……悪趣味だな)
能天気に流れ続ける曲に、金澤は顔を顰めた。
チームメイト同士での殺し合いを強要し、チームを滅茶苦茶にしておきながら、
朝っぱらから球団の応援歌を流すこの神経。
(胸クソ悪ィ)
脳が覚醒していくのに連れて、金澤の胸にふつふつと怒りが湧き上がった。
(畜生!)
近くに転がっていた椅子を蹴り飛ばす。ばきっと音を立てて椅子の足が折れ、
金澤が座り込んでいた方とは反対側に倒れて残骸がゆらゆら揺れる。
仲間同士で殺し合えって?―――ふざけるのも大概にしろ!
握り拳を振り上げかけて、つと思い留まる。怒りのまま床に叩き付けようとした
右手だったが、そこはそれ、投手の本能なのだろうか。利き手を傷つけるような
真似は出来なくて、仕方なく深い溜め息をつく。

♪オウオウオウオウ 阪〜神〜タイガース フレ〜フレフレフレ〜

一番の最後のフレーズが終わると曲のボリュームが下げられた。
マイクと何かが擦れ合うような音がしたあと、男の声で一言。
『えー、おはよう選手諸君。よう眠れたか?監督の岡田や』
岡田の声だった。
『寝てる奴はそろそろ起きんとあかんぞー。もう朝や。只今の時刻は7時。
 窓の外見てみい。朝日が綺麗やからな』
朝日だと?クソ呑気な事言いやがって。金澤は鷹揚な岡田の声に舌打ちした。
『えーと、それで連絡事項があるからよう聞いといてくれ。昨日は皆が
 スムーズに行動してくれたんで助かったわ。全員出発したんが昨日の夜、7時。
 今からちょうど12時間前やな。そんで、この間に死んだんが13番中村泰広、
 57番田村領平、28番福原忍、それから43番上坂太一郎。……少ないな』
やや不満そうなその声はベンチでの表情を連想させる。スピーカーの向こうの
マイクの前で、ふーむ、と考え込むような呟きを発し、岡田は咳払いをした。

692 :542(3/4):04/10/18 01:35:19 ID:Qf7IX4BS
中村が、田村が、福原が、上坂が……・死んだ。

あまりに抑揚のない岡田の声に、金澤は背筋に怖気が走るのを感じる。
『死んだ』だと?そんな簡単に、『死んだ』などと言うのか?この人は……

『お前らプロ野球の選手やろ?やったら根性出してぱっぱと殺しあってくれ。
 体育館でも説明したけど、丸一日、24時間死人が出ない場合は全員の首輪が
 爆発するよって』
何が『ぱっぱと』だ。野球選手と殺し合い、何の関連もないではないか。
金澤は憤りながらも、岡田の言葉に思わず首に手をやった。そこにがっちりと
嵌められた首輪を確認し、またぞくりとした寒気を感じる。自分の体温で温もった
金属の感触がおぞましい。
『あと、今日の禁止エリア言うからチェックしといてくれ。禁止エリアに入ると
 首輪爆発して死ぬからなー。えーと、どこやったかな……そうそう、そうやった。
 体育館付近は昨日の時点でアウトやったな。それから、正午以降はA-5、
 午後6時以降はF-2が禁止エリアになるさかい。まぁ今日は実質一日目やし、
 二つだけにしとくわ。明日からどうなるかは解らんけどな』
金澤は急いで地図を広げ、指定された区画に丸をつけた。島の地図に格子状の
線が引いてあり、それぞれアルファベットと数字が並んでいる。いずれも自分の
居る区画からは離れている事を確認して地図を仕舞った。
『じゃあまあ、頑張ってくれ。さっきも言うたけど、あんまりタラタラされるのも
 困るよって、猛虎魂発揮して元気よく!殺しおうてくれ。連絡は以上や』
岡田の言葉が終わると同時に、バックに流れていた六甲颪の音量が上がった。
聴き慣れたその音楽も今やチーム崩壊を連想させるものでしかない。
もうあの大観衆の歌う六甲颪は聴けない。
阪神タイガースは崩壊した。
金澤が、仲間たちが夢を掴もうと共に戦ったチームが壊れていく。
潰される。文字通り、虫けらのように潰される。
チームメイトを殺して、殺して、殺して、殺し尽くさねば元の世界には戻れないのだ。

693 :542(4/4):04/10/18 01:35:47 ID:Qf7IX4BS
♪オウオウオウオウ 阪〜神〜タイガース フレ〜フレフレフレ〜

六甲颪の最後のフレーズが流れる。去年、勝つたびに何度も聴いたそのフレーズ。
ロッカーに戻って、その遠い音を、遠い大歓声を何度も聴いた。
もう戻れない。もう決してあの頃には戻れないのだ。こんな馬鹿げた殺し合いで
オレたちは殺される。オレたちのチームが消される。
ふざけんなよ。
立ち上がった金澤は、床に転がった壊れた椅子をもう一度蹴り飛ばした。

【残り52人】

694 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 01:38:12 ID:D8M+vEQs
>>542,690-693
乙。リアル読み

695 :542:04/10/18 01:38:27 ID:Qf7IX4BS
>>615
スマソ、一夜明けた朝の章をもう書いちゃってました……
自分の分の6章は9章の後に順番変えて挿入してもらえるよう
保管庫の管理人さんに頼むつもりでした。本当にすみませんorz

696 :542:04/10/18 01:44:39 ID:Qf7IX4BS
>>保管庫管理人さん
あとすみません、田村の背番号間違ってるので(×57→○56)
それも訂正して頂ければ幸いかと……ナニヤッテルンダジブンorz

697 :514(1/3):04/10/18 12:12:01 ID:+cC6dvnA
>>693続き
10.復讐者

とにかく気分が悪い、なんとも形容しがたい史上最悪のモーニングコール
−−つまり朝の放送で目を覚まし、朝の日差しが照らす部屋の壁に凭れて、
矢野輝弘(背番号39)はパンとお茶と蜜柑の朝食を食べていた。失敬した
お茶は大分温いが、それでも喉の渇きを潤すには充分だった。
今矢野がいるのは民家だ。矢野は校舎から出てある場所に寄った後、
東へ一気に駆け出した。途中、山の中へ入り暫く歩き続けていたら、民家を
数件発見したのでそのうちの一軒にお邪魔させてもらっている状態だ。
ちなみに先ほど食べた蜜柑はこの民家の庭に生えている。
矢野の鞄には、長さ1メートル強の中国刀(なんだか装飾が中国風だったから
このように命名)が入っていて、矢野は正直これを持て余している。

校舎を出る前に、金本に誘われた。何故自分が誘われたのかは分からないが、
大学からの腐れ縁の誼みだろうか。
だが矢野は行かなかった。
指定された場所に近づいた時に微かに聞こえた言い争いのような−
喧騒のようなものが気にかかり、結局合流を止めたのだ。

瞼の裏に、無残な佐藤コーチの亡きがらを思い出す。
やり場のない怒りと悲しみがまた込み上げてきた。
ふと耳を澄ますと、足音が耳に入った。相手に悟られぬよう、
窓から様子を伺えば−




698 :514(1/3):04/10/18 12:12:22 ID:+cC6dvnA
>>693続き
10.復讐者

とにかく気分が悪い、なんとも形容しがたい史上最悪のモーニングコール
−−つまり朝の放送で目を覚まし、朝の日差しが照らす部屋の壁に凭れて、
矢野輝弘(背番号39)はパンとお茶と蜜柑の朝食を食べていた。失敬した
お茶は大分温いが、それでも喉の渇きを潤すには充分だった。
今矢野がいるのは民家だ。矢野は校舎から出てある場所に寄った後、
東へ一気に駆け出した。途中、山の中へ入り暫く歩き続けていたら、民家を
数件発見したのでそのうちの一軒にお邪魔させてもらっている状態だ。
ちなみに先ほど食べた蜜柑はこの民家の庭に生えている。
矢野の鞄には、長さ1メートル強の中国刀(なんだか装飾が中国風だったから
このように命名)が入っていて、矢野は正直これを持て余している。

校舎を出る前に、金本に誘われた。何故自分が誘われたのかは分からないが、
大学からの腐れ縁の誼みだろうか。
だが矢野は行かなかった。
指定された場所に近づいた時に微かに聞こえた言い争いのような−
喧騒のようなものが気にかかり、結局合流を止めたのだ。

瞼の裏に、無残な佐藤コーチの亡きがらを思い出す。
やり場のない怒りと悲しみがまた込み上げてきた。
ふと耳を澄ますと、足音が耳に入った。相手に悟られぬよう、
窓から様子を伺えば−




699 :514(2/3):04/10/18 12:14:35 ID:+cC6dvnA
「……ひーやん?」
桧山と、隣にいるのは鳥谷だ。
一体どういう組み合わせなのか。
気がつけば体が動いていた。窓を微かに開けて、小声で呼び掛ける。
「ひー!鳥谷!」
「……矢野さん?」
「中入れ!裏口が開いてる。俺に敵意はない。信じてくれ。」

二人は初めは驚いた表情をしていたが、二言三言会話を交わした後、
中に入ってきた。
「矢野さん……何してるんですか?」
「そんなもんこっちの台詞や。珍しい組み合わせやから気になって。」
矢野は二人に、民家から失敬したお茶(※温い)を振る舞った。
「桧山さんと、一緒に行動してるんです。一人より二人の方がいいでしょう。」
「そや、矢野さんも俺らと一緒におりませんか?矢野さんがおったら
心強いし。」

「そうやな……。」


どうしようか、と言いかけた瞬間、別の部屋の窓が割れる音がした。
三人の息が詰まる。


700 :514(3/3):04/10/18 12:16:51 ID:+cC6dvnA
(誰か入ってきた……!?)
鳥谷はS&Wを構える。
桧山は左手にメスを、矢野は民家からまた失敬した包丁を右手に握り締めた。
じゃり、とガラスを踏み締める音がする。どうやら侵入者は中には入らず外を
廻っているようだ。
壁と床に張り付き、身を隠す。
隣の部屋に差し掛かろうというところで、足音が止み、遠ざかっていく。

窓の向こうに小さく見えたのは、工事で使うノコギリを手に携えた、三東洋(背
番号37)だった。
気のせいだろうか、ユニフォームが汚れていた気がする。多分、あれは−
血。
桧山も見たのだろう。強張った表情で矢野を見てきた。
「矢野さん、まさか、三東が人を殺すなんて、そんな……」
「ひーやん、まだ決まった訳やないよ。……でも。」
−だがもう、この世界じゃそんな事も言っていられないのかもしれない。
誰が狂ってしまってもおかしくは、ない。

もう帰れないのかもしれないなら、せめて一矢報いてやりたい。
その為には。当面は一人でいるよりも誰かといた方が良いと矢野は判断した。
二人を振り返る。
「ひー、鳥谷。良ければ俺も……。」
「勿論ですよ。」

−−佐藤さん
(出来るならば俺は、あなたの仇を討ちたい。)

遥か遠くで、微かに銃声が響いていた。

[残り52名]

701 :514:04/10/18 12:23:35 ID:+cC6dvnA
棲み分け賛成だったんですが落ちちゃったのか…残念
保管庫さん、本当に乙です。
一応時間軸は615氏や542氏と繋がって読めるように修正してみましたが
何か矛盾してる点があったらスマソ


702 :514:04/10/18 12:31:40 ID:+cC6dvnA
ごめん、二回も入ってた…
>>保管庫管理人さん
保管庫の7章が514氏になっていましたが615氏ではないでしょうか…?
こちらの勘違いだったらすみません

703 :代打名無し@合併反対:04/10/18 18:16:18 ID:4ms6P2Li
保守
リレーもおもしろいね

704 :542(1/4):04/10/18 18:56:29 ID:Qf7IX4BS
>>700続き

11.懐かしい声    

目を閉じたくなかった。目を閉じると、あのおぞましい光景が蘇ってくる。
錆びた鉄の臭いを―――生臭く、胸の悪くなる血の臭いを思い出してしまう。
「はァ、はァ、はァ・・・・・・」
いい加減足がだるくなり、横っ腹が鈍く痛んでそこで走るのをやめる。
額からだらだらと流れる汗が目に入って、反射的に目を瞑ってしまった事を
藤川球児(背番号92)は心底後悔した。すぐに目元の汗を拭ったのだが、
脳裡にまざまざと浮かび上がったどす黒い血の色に寒気を覚える。
半開きの口端から吹き出した細かい血の泡。赤黒く染まったユニフォームの
胸元には小さな穴が幾つも開き、その上に泥で汚れた両手が乗せられていた。
誰かが目を閉じさせたのだろう。苦悶に歪んだ表情ではなく、眠っているような
顔をしていた。―――昨夜体育館外の森の中で見つけた、中村泰広の死体。

ざわざわ、ざわざわ、森の木立が揺れて地面に映る影が不気味に踊る。
日はかなり昇ったようで、時折吹く強い風が木漏れ日を足元にこぼし、
泥跳ねで点々と茶色く汚れたズボンとシューズを照らしていた。
木の幹に身体を預けると少しだけ楽になった気がして、深く息を吐く。
苦しい。身体だけじゃなくて、頭の中や胸の奥が苦しい。

肩で息をしながら、何故自分は走っていたのだろうと藤川は思った。

705 :542(2/4):04/10/18 18:57:51 ID:Qf7IX4BS
それは無意味であるように見えて、実は一番重要な疑問であったかも知れない。
突き詰めるとつまり。
「何で、こんな事に、なったんだよ……」
藤川は絶望的に暗い声音を絞り出した。頭の中はもうごちゃごちゃだ。
動悸。混乱。酷い頭痛。走るのをやめた途端に一気に噴き出した冷たい汗。
眠る事が怖くてまんじりともせずに一夜を過ごした。拷問だった。
何で。どうして。俺たちが何をしたって言うんだ。
こんな所に連れて来られて、昨日まで元気だった人の死体を見せられて、
監督命令でチームメートと殺し合いゲーム?―――冗談じゃない。
そっと、腰のベルトに挿しておいたものに触れてみる。滑らかなの革の鞘と
ずしりと重い金属の感触。大ぶりのサバイバルナイフ。
殺人と直截に結びつくツールが与えられた事に藤川は戦慄した。
俺はこれで人を殺すのか?―――それとも、殺されるのか?
「イヤだ……」
死にたくない。
死にたくない。
こんなことをするために野球選手になったんじゃない。
イヤだ。死ぬなんて絶対にイヤだ。何で殺し合いなんかしなきゃいけないんだ。
俺には妻もいる。家族もいる。死にたくない。死にたくない。死にたくない。
「イヤだ……死ぬなんてイヤだ……」
声が掠れた。目を閉じるのが怖かった。気温はそれほど低くないはずなのに、
身体が細かく震え、歯の根が噛み合わない。

706 :542(3/4):04/10/18 19:00:19 ID:Qf7IX4BS
がさ……
(!!)
枯葉を踏みつけるその音に藤川は飛び上がった。―――誰か、来る。
聞き違いではない。小さく確実に接近しつつあるその音は、主の性格を反映して
いるのかそれとも自分の精神状態がそういう風に聞こえさせているだけなのか、
随分と心臓に優しくない無造作な響きを持っていて、藤川は思わず腰のナイフに
手をやった。冷たく持ち重りのする手触りはしかし、安心感を与えるどころか
却って恐怖を煽るばかりだ。
殺し合いに使う道具が手の中にあるという事実。
それは同時に、他の人間にも武器が与えられているという事を意味している。
汗を吸ってじっとりと重くなったアンダーシャツに鳥肌を立て、激しくなる息を
必死に押し殺して、聴覚に全神経を集中させる。不吉な足音の主はちょうど
木の間に生い茂った蔦や葛で藤川から死角になる方向から近づいてくるようだ。
藤川から相手が見えないという事は、相手からも藤川の姿は見えないという事。
(誰だ……誰でもいいから来ないでくれ……)
相手が攻撃してきた時に、的確に反撃できる自信はなかった。自分には
平気で人を殺せる根性なんてない(そんな根性、こっちから願い下げだ)。それに、
(現れたヤツを信用できるか?)
答えはハッキリしている。ノーだ。この状況で、誰がどのように豹変するかなど
解ったものじゃない。それが例え、共に頑張ってきたチームメイトであってもだ。
あの体育館で見せられた佐藤コーチの死体。その物言わぬ姿を凝視し、
或いは目を背けた仲間達の目を思い出す。恐怖、怒り、放心、絶望―――
浮かんでいた色は各人それぞれだったが明らかに通常のものではなかった。
それらの属性が何であれ、今この状態で他人を信用するなど愚の骨頂だ。
(俺は死にたくない。死にたくないよ……)
心臓が早鐘を打つ。足音は徐々に近くなり、恐怖が爪先まで浸透していく。

707 :542(4/4):04/10/18 19:02:02 ID:Qf7IX4BS
がさり、がさり。
(来るな……俺は死にたくないんだ……)
近づく気配に怯え、藤川は無意識にナイフの柄を握り締めた。
がさり。
(いっそ、いっそ殺されるくらいなら……)
その先は恐ろしくて想像できない。逃げる事も隠れる事も出来ないまま、
カタカタと小刻みに震える右手を左手でぎゅっと抑えてただただ息を殺す。
斧を携え、断頭台に向かってやってくる首切り役人の足音。
がさり、がさり。
がさ……

涙がちの藤川の目に白が映る。
薄暗い中に浮かび上がる、白く眩しく未だ汚れていないユニフォーム。
胸に刺繍された番号を認識して藤川は切れ切れの息を吐いた。
(ああ……)
俺の首を切り落とす係は、この人だったのか。
「―――、ッ」
「……球、児?」
独特の低い声。
「―――大丈夫か?」
心配そうな……馬鹿馬鹿しいくらいにいつもと変わらぬ声音。
「球児、大丈夫、か?」
彼はゆっくりと確認するように問いかけた。鼓膜を震わす耳慣れたその声が、
妙に懐かしくて温かくて、だのに怖くて、藤川は硬直したまま声の主を見つめる。

藪恵壹(背番号4)の精悍な、日に灼けた浅黒い顔がこちらを見ていた。

【残り52人】

708 :保管庫(仮):04/10/18 21:52:00 ID:+OmEHSYm
>>702
指摘乙です。なぜか、514氏=615氏だと勘違いしてた orz
ではリレー小説の書き手さんは4名ですね。615氏、すみません。


709 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 22:48:06 ID:sKZvMYpp
みなさん乙です。
バトロワ原作は吐き気がして途中で読めなくなったんですが、2ちゃん各所にあるパロディものなら読めてしまうのは何故だろう。
ま、それはともかく…

710 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 23:03:23 ID:Sc+Ep1U7
http://9009.teacup.com/oowakuwagahan/chat
阪神チャットだよ


711 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 01:07:57 ID:Yxa9/Uak
スレ違いになるが
誰かカープバトロワの新作を書いてくれんかのう…

712 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 10:33:54 ID:EcWoQPwm
保守

713 :514:04/10/19 15:17:35 ID:wBca9W4a
>>708
いえいえ。保管庫さん大変乙です。
ついでに保守


714 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 18:53:24 ID:QNHRn+cp
元阪神の榊原の娘

http://www.wjbl.org/player/?rs=34&pi=139

715 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 20:05:33 ID:x6FhITrk
>>711
雨後の筍みたいに意味なくバトロワスレ乱立してる中でわざわざやる意味もないだろ

716 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 20:08:32 ID:Azst0294
そういえばどの話にも井川はまだほとんど出てきてないんだな
どういうキャラになるのか想像がつかない

717 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 20:19:44 ID:myT46ntY
>>711
保管庫にいってみな。新作が出てるよ。

718 :542(1/6):04/10/20 11:39:19 ID:1XSLKmWr
>>707続き

12.届かない手

「……」
さてどうしたものかと藪は考えた。まず状況認識をと思い、藤川を刺激しないよう
なるだけ穏やかに―――とはいえそこは藪であるから、やはり目つきは悪いまま
だったのだが―――観察する。結論。藤川は目で見て解る程度に尋常でない。
よく新聞や解説には考えナシだの瞬間湯沸かし器だのと叩かれる自分だが、
いざとんでもない状況に陥ってみると案外冷静なんだなと藪は思った。
まあ実のところ、ネガティヴに悪慣れしすぎているせいかどこかネジが
飛んでしまっていただけだったりしたのだが、もう何でも構わないだろう。
とにかく今の藤川を無闇に刺激するのは危険だ。手の中にある物騒なものも
考慮に入れねばなるまい。自分に支給されたのは一体どう使えというのか、
『豪華15種類!ファミリー花火セット爆竹付き』―――正直、丸腰同然だ。
(どーするかなぁ……)
悩む場面ではない。三十六計逃グルニシカズ。何をするにしても丸腰では
どうにもならないし、まごついている暇があったら民家で包丁でも調達した方が
ナンボかマシというところだろう。―――だが、藪は藤川を見捨てて行けるほど
冷徹でも冷淡でも、ましてや冷血でもなかった。出来る事なら助けたかった。
(だってさ……オレ、それしかないもんなぁ)
緊張した場面のはずなのに、藪は胸中苦笑いする。

719 :542(2/6):04/10/20 11:39:51 ID:1XSLKmWr
プロに入った頃、藪はまだ若かった。新人賞を取り、エースと期待されて数年。
投げても投げても勝てない。
負け慣れたわけではないと思う。しかし負け続けていくうちにあの悪癖がつき、
エースの器でないとか万年エース候補だとか揶揄され、批判を一身に浴びた。
苦しかった、暗黒時代と呼ばれたあの頃。追い立てられるように毎日を過ごし、
結局本当のエースにはなれなくて、初めての優勝の中心にもなれなくて……
2003年。輝いていたチーム。急に仲間が遠くなったような感覚を覚えた。
気付けば、あの頃の暗い残滓を背負っていたのは自分独り。
その自分に残っていたのは投手陣の生え抜き最年長という居場所。
それしかないんだな、と自嘲した。こんな自分には似合いだろう。そう思った。
……今は違う。チームの躍進の裏でもがき苦しんで、やっと掴んだ何かがある。
落ち着いて考えるようになった、イライラしなくなったと長年バッテリーを組んだ
矢野に言われた。遅きに失した感はあるがそれでも決して手遅れではない。
最年長という「エース」とは別の重さを知り、引き換えに若さは失ってしまった。
だがそれも悪くないと藪は思う。全て、自分という人間が生きてきた証だ。
―――自分の命の部品なのだ。そしてそんな自分を慕ってくれる後輩たちが
いて、だからこそ冗談めかして自分を笑い飛ばす事が出来る。
結局、藤川を見捨てる事なんて出来やしないのだ。自分には。
弟みたいに可愛がった上坂を、福原を助けてやれなかった自分だから。

唇を動かした瞬間、何故かすうっと肝が冷えてゆく感覚がした。
「球児」
「……」
「……球児?」
藤川は答えない。下がった手には凶器。息を荒くし、その目は血走っている。
藪は溜め息をついた。佐藤コーチの顔が脳裡に浮かんで、苦しかった。

720 :542(3/6):04/10/20 11:40:19 ID:1XSLKmWr
「球児、大丈夫だから。大丈夫だから……そのまま、オレの話を聞くんだ」
ゆっくりと藤川のほうへ歩を進める。慎重に、今までにないくらい慎重に。
「独りが危ないのは、解るよな?独りだと何でもかんでも敵に見えるんだ。
 ……でもそれは、違う。皆、殺しあいたいって思ってるわけじゃない。生きて
 帰れるなら帰りたいって思ってる。チームメイトを殺したいなんて、本気で
 思うはずがないだろ?だから……考えるんだ。皆で帰れる方法を考えるんだ。
 ――― 一緒に生き延びるんだ。絶対、生き延びて……皆で生きて帰るんだ」
子供に言い聞かせるような話し方で、その実必死に言葉を探していた。
自分の言葉一つに藤川の命がかかっているのかも知れない思うと、感じる
プレッシャーは何倍にも膨らむ。言葉を継ぎながら、手足の長い藤川のリーチを
考えて藪は足を止めた。ナイフの射程から50センチほどのギリギリの場所。
「……です―――か?」
「……え?」
俯いた藤川の唇から、唐突な呟きが漏れる。
思わず聞き返しかけて―――藪は見た。藤川の右手と右足が閃くのを。
本能的に飛び退った藪の鼻の先30センチを刃が唸りを上げて切り裂いていく。
(―――失敗した!)
「……俺の事、殺す、つもり、なんでしょ……?」
震える言葉にほぞを噛みたくなる。慎重さが足りなかったか?説得のやり方を
間違えたか?己が詰めの甘さをこの時ほど呪った事はなかったが―――
実際にはそのどちらでもない。もはや、個人の手に負えない事態であるのだから。
「そう言って、安心させて殺すんですか?俺を殺すんですか?!」
「球児!落ち着け!」
「俺は死にたくないんです!死にたくない……ッ」

721 :542(4/6):04/10/20 11:42:05 ID:1XSLKmWr
(アホ!そんなモン振り回したら近づけないだろ!)
舌打ちして藪は顔を歪めた。先輩として、チームメイトとして、励ましたり
からかったりして可愛がった後輩は猜疑心と恐怖にかられてしまっている。
こんな状態じゃ―――その先を容易に、またリアルに想像出来てしまう自分に
つくづくと嫌気がさしたのだが―――誰かの手に掛かって死ぬのも遅くない。
「球児、聞け!!何でオレがお前を殺すんだよ!」
白々しい文句だ。『誰かの手に掛かる』―――そんな事を当然の如く想定
している自分が、どの口で言えた台詞か?
「信じられるわけないじゃないですか!藪さん、解ってるんですか?!
これは本当の殺し合いなんですよ?!いつ殺されるか解らないんですよ?!」
泣きそうな顔で球児は叫んだ。いや、既に泣いていたのだろう。がたがたと震え、
掲げたナイフが盛んに空を切る。
(ダメだ、コイツ完全に主催者側の術中に嵌ってる……)
「俺は、俺は……殺されるくらいなら……!!」
藤川はそれ以上言えず、無言のまま攻撃してきた。本格的に拙い事になったと
心底後悔しながら(後悔なんてレベルじゃない、取り返しのつかない事態だ)、
避けようとした藪の誤算は枯葉の積もった足元の穴だった。たたらを踏んで
後退した途端にずる、と足が沈み、振り上げられた刃が網膜に大写しになる。
「―――!!」
まず左手に、そして額に衝撃は来た。反射的に顔を庇った左手の先に強烈な
痛みを感じ、それからどろんとした熱いものが顔を伝う。それは、言わずもがな。
「ゔ……あ゙……ッ」
流石に悲鳴は上げなかったが、血が目に流れ込んで生理的な涙が溢れた。
とんでもない事になったのは確かだろう。もつれ合うようにして地面に倒れ込み、
もみ合いの末、仰向けに引きずり倒された藪の身体に藤川が馬乗りになる。
そしてナイフを構えなおし、藪を直視したところで―――藤川は悲鳴を上げた。
「あ、ああ……うあ、あああッ!!!」
目を見開き、我に帰ったように倒れた藪の肩を揺さぶる。

722 :542(5/6):04/10/20 11:42:45 ID:1XSLKmWr
「や、ぶ、さん……藪さん!お、俺、俺……!!」
「は……はは……だい、じょうぶ。大丈、夫、だって言ってるじゃん、球児……」
大丈夫、多分死にゃしない。痛む左手で額を探ると、少し深く広めに切れたのだと
解る。顔は血が出やすい。大丈夫、こっちは多分大丈夫。ただ……
「俺、俺は……」
藤川の膝の先に、それは落ちていた。第二関節から切断された人間の指。
左目を庇うように顔を覆う藪の左手には小指がなかった。同じように殆どが
切断された薬指は皮一枚で繋がっていて、それがねじれ、今にも取れそうな
様子で顔の横にぶら下がっている。藪の顔は額と手からの大出血で血みどろに
なり、それこそ殺してしまったと藤川が誤認してもおかしくないくらいの凄惨さで
―――おびただしい赤は、錯乱した彼を突き落とすに容易かった。
「ああ、あ……あ、」
そんな酷い顔しないでくれよ。死んでないって言ってるのに。
右目に映る藤川の顔は可哀想なくらい憔悴した、酷い顔色をしている。
可哀想に。オレのせいだ、オレが不用意にお前を刺激したから、こんな事に。

不自由な視界の中で藪が藤川の異変に気付いたのはやや―――遅かった。
「!?―――球児、や、め……ろ、やめろって!」
ナイフを掴んだ震える手。それは―――藤川の咽喉元に当たっていないか?
漸く事態を飲み込んで無事だった右手を伸ばしたが、遠い。遠すぎた。

ぐ、ぐっ……

呻き声とも、ナイフが肉に喰い込んだ音ともつかなかった。

723 :542(6/6):04/10/20 11:47:17 ID:1XSLKmWr
「球、児……」
珠状になった血飛沫を盛大に浴び、呆然と彼の名前を呟く。腹の上に乗った
細い身体がぐらりと大きく傾いで倒れてきた。意識を手放しつつある肉体は
砂袋のように重くなっていて、身を起こしかけた藪を地面に押し戻す。
咽喉から胸に生暖かいものが広がり、細く細く微かな息の音が耳元に響いた。
「……ッ、ハ……、ひグ、っ―――、っ、」
声帯を破壊され、言葉を発する事の叶わなくなった藤川の咽喉が、ひゅう、ひゅうと
湿った空気の音を送り出す。それが徐々に弱くなり、血液と混じった吐息は
最後に小さな破裂音を立てて途切れた。

もはや藤川のものとも自分のものとも判別不能な鮮やかな血の色を、藪は
凝視していた。温かくぬるりとしたその感触を、鼻を衝く金属じみたその臭いを、
ただただ感じていた。自分に覆い被さった藤川の身体を痛む手で支え、
爪の先まで赤く染めてぼんやりと血の海に浸かっていた。


倒れた上体を起こし、血塗れの藪はそこに座り込んだ。
いつまでもいつまでも、拳を握り締め、唇を噛み締めたまま、佇むしかなかった。

【残り51人】

724 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 16:27:24 ID:j7i3uoVW
職人さんGJです、リレー小説おもしろい・・・!
球児・・・御大・・・。

725 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 16:29:50 ID:x9DDe+/6
御大の努力がまた哀しい…。

726 :514(1/5):04/10/20 17:53:38 ID:RRToaLTI
723続き
.祈り
朝の、柔らかな風が吹く海辺を眺めていると、今自分の置かれている状況を忘れてしまいそうになる。どこかの観光地を思わせる程美しい海辺は非現実感が漂っていた。
筒井和也(背番号19)は、普段はこの島の漁師が使っているであろう、倉庫の中に身を隠していた。
(あぁ、どうしてこんな。)
まだプロに入り一年も経っていない。一年前の自分は、一年後こんな事になるなんて想像もしていなかった。(まぁ普通殺し合いに参加させられるなんて思わないだろうが)
とにかく身を隠せればいいとこの小屋に飛び込んだが、そこから先は全く考えていなくて筒井は途方にくれていた。
暫く波の音に耳を傾けていたら、違う音が交じっている事に気付いた。
さく、さく、さくと砂浜を歩く音が近づいてくる。
誰か、来た。

727 :514(2/5):04/10/20 17:55:31 ID:RRToaLTI
「……!」
その人物は扉の前で止まる。
キイ、と扉が開く。中に入って来た。
ちょうど自分がいるところは、船や網なので隠されていて入口から一応見えない筈だ。
(…誰だろう…。)
「…誰かおらんのか?」
片岡篤史(背番号8)の声だ。
どうするべきか。
片岡に敵意があるかどうかは、まだ分からない。第一こちらに敵意があるかどうかも信じて貰えないかもしれないのだ。
視線を片岡の方に向けたまま、筒井はなるべく音を立てないように、武器−こけし(見た瞬間脱力したのは言うまでもない)を手元に引き寄せようとした。
視線を片岡の方に向けたままだったのがいけなかったのだろう−伸ばした手は空を切り、ガラクタに突っ込むハメになった。
「うっ、わ…!」
ガチャン、ガタンなどと派手な音がして筒井の体がガラクタの中に埋もれてしまう。
当然、片岡が気付かない筈かない。


728 :514(3/5):04/10/20 17:58:18 ID:RRToaLTI
「…おるんやな?」
片岡が意味ありげに笑う。
片岡の左手には−
IMIウージー
笑ったまま、音がした方向へ発射した。
ぱらら、と何発もの銃弾が撃ち込まれるが、筒井には一発も当たらない。
幸いにも、筒井の周りにはボートが何隻か置いてあり、それが盾の役割を果たしていた。
「く、そっ…!」
片岡はやる気になっている人間だという事に筒井はショックを受けたが、落ち込んでいるヒマはない。筒井は慌てて起き上がり、手元にあるガラクタを片っ端からボートの向こうに投げ付ける。
木片、訳の分からない部品、少し錆びたナイフ、折れた釣竿、最後に目についたからこけしとガラス瓶を投げた。
「?!」
片岡は次々に投げられてくるものをよけつつ少しずつ近付いていく。
キラリと光る物がこちらに向かってくる。あれは−ナイフか?
「クソ…!」
すんでのところでそれをよけて前を向くと、目の前に視界一杯に折れた釣竿があった。
「!?うわっ!」
まともに顔で受け止めてしまう。しかも何故かこけしとガラス瓶まで飛んで来て肩にヒットし、ガラス瓶は床に当たり砕けた。


729 :514(4/5):04/10/20 17:59:45 ID:RRToaLTI
筒井は片岡の声で何かがぶつかったと判断した。今のうちに、と窓から外へ飛び出した。
足がもつれて転んでしまう。砂まみれになる。だが筒井は
(死ぬもんか!)
「った………待て!」

片岡も慌てて、扉から外に出て後を追う。
白い砂浜を背番号19が走っている。
「筒井か!」
走りながらウージーを構え、発射する。
背番号19に、足に、幾つもの銃弾が突き刺さりユニフォームを赤く染め上げる。
だが筒井は走るのを止めない。
片岡はさらにその背に撃ち込んだ。
銃弾の雨を浴びた筒井がヘッドスライディングをするかのように、前のめりに倒れる。
動かない。
「手間取らせよって…。」
肩で息をしながら片岡は舌打ちし、来た道を戻っていった。


730 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 18:00:12 ID:GDgN6RcK
保管庫教えてくださいっ(>_<)

731 :514(5/5):04/10/20 18:02:18 ID:RRToaLTI
死の淵にある中で、筒井は片岡がどこに行ったとか、もうどうでもよくなっていた。微かに残る意識の中、家族の幻が浮かぶ
自分のプロ入りを一番喜んでくれた両親と兄
(ごめん、親父、お袋、兄貴)
次に浮かんできたのは、同期入団の仲間だ。
鳥谷、小宮山、庄田、桟原
プロで共に切磋琢磨しようと誓った仲間。彼らに−−特に同じ自由獲得枠の鳥谷には負けはしないと−自分は強く思ったものだった。そう、鳥谷はよきライバルでもあり、よき友人でもあった。

もう彼らと笑い合ったり、野球について熱く語り合うこともないのだ
(まだまだ野球をしたかったのに。)
目を閉じて、開ければ、美しい海辺が広がっている。涙が浮かんできた。
白い砂が血で汚れていた。自分の血だ。
拳を握る。悔しさと悲しみで目の前が暗くなっていく。
熱い。熱いのは−自分の身体から流れる血のせいだろうか。

(…ああ、生まれ変わった時も神様、俺に野球をさせて下さい…)


筒井和也は、神にそう祈り、静かに目を閉じて旅立っていった。


【残り50人】


732 :514:04/10/20 18:07:51 ID:RRToaLTI
すいません章の数入れ忘れてました…正しくは「13.祈り」です。
あと、携帯から書き込んだんで読みにくいかもしれない…。申し訳ない。

733 :代打名無し@合併反対:04/10/20 18:15:11 ID:e40DIIQG
筒井・・・


734 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 18:17:31 ID:cDK0xjsn
筒井〜。・゚・(ノД`)・゚・。


こけしにワラタ

735 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 18:17:48 ID:9FICaqH/
チュチュイ・・・゚・(ノД`)・゚・

736 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 18:32:40 ID:yl2UaBrL
職人さん乙です〜 泣ける〜

737 :代打名無し@合併反対:04/10/20 19:14:39 ID:e40DIIQG
(…ああ、生まれ変わった時も神様、俺に野球をさせて下さい…)


筒井和也は、神にそう祈り、静かに目を閉じて旅立っていった。

↑の所大好きだ・・・

738 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 19:47:58 ID:H4mLCCSZ
[=乙=]キター!と、思ったら筒井・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
モミーはゲームにのったんだなぁ、これからが気になる・・・

739 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 00:30:13 ID:pl+BjFJz
ほしゅあげ

740 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 09:10:26 ID:FuZ2gy6o
保守アゲーー

741 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 14:33:24 ID:NlDmWqqM
保守あげ
リレーおもろいね



742 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 21:05:06 ID:VsQ2C295
リレーの職人さん達レヴェル高い希ガス。
一人一人の心情が詳しく書かれてて思わずのめり込みながら読んでしまう

743 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 23:04:10 ID:zCXsxCOO
職人さん乙!
リレーの御大が自分の想像通りの行動してて泣けたよ・・・
自分も書いてみたいけど文章力無いからムリぽ。

744 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 23:29:21 ID:YwdoGTw0
リレーじゃない職人さんのも楽しみなんだけどな…。

745 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 00:09:50 ID:Da1b0ap3
金本率いるゴレンジャー、そろそろ登場キボンヌ

746 :554:04/10/22 01:44:11 ID:Y9PVCs/n
書き手さん、保管庫さん乙です!テスト終わりました。
だいたいはできているので、できれば明日か明後日あたりにはと思ってます。

あと、ひとつ気になったことが。
田村、中村泰、福原、上坂、吉野、藤川、筒井が全員死んだなら
残り50人となってますが、49人じゃないでしょうか?

747 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 06:29:02 ID:h6LpV7lX
吉野はまだry)

748 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 12:35:15 ID:tjaniA3q
ホシュ

749 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 16:58:02 ID:x3bO+CSH
(´゚ペ`)<俺が死んだと思ってる香具師は素人

750 :保管庫(仮):04/10/22 18:23:08 ID:WUFtU89B
>>746
(@ω@)ノおぉっ!タイミング良く、乙です!
    まぁ、なにがタイミング良くなのかは・・ゲフンゲフン。
    出来たら、こちらでも誘導しときますね。
よすぃのは・・・意識失ってるだけかもしれませんね。

751 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/22 19:13:23 ID:7BNBfte5
ピンポンパンポーン♪
朝の壬午園球場に、放送の合図が鳴り響く。
《あ〜あ〜、諸君、おはよう。オレや、岡田や》
独特の、間延びした口調でそう挨拶をする。
《無事に一日を生き延びた諸君、本日も逞しく生きるように、以上》
岡田はそう言うと、放送のスイッチを切った。


その頃、ウィリアムスはちょうど仮眠から目を覚ましたところだった。
ずっと神経を集中させながらの仮眠だったため、あまり疲れはとれていない。
それでもウィリアムスは、自分の身体が動くことを確認すると、ニヤリと笑った。
――今日もまた殺しが出来る、と。
矢の数を確認し、ナイフを磨くと、ウィリアムスは立ち上がり、霧の中へ消えた。

(彼がウィリアムスか…随分と強い殺気を振りまいているな。迂闊に近寄ると返り討ちかも知れんな)
先ほどからずっと、ウィリアムスを“観察”していたランディ・バースはそう思案すると、一定の距離を保って後を追った。
そんなバースに気づいているのかいないのか、ウィリアムスは時折、忌々しそうに後ろを振り返りながらも歩を進めていった。
(長期戦になるが仕方がない、じっくりいこう)
そう目論むバースを余所に、ウィリアムスは本日の戦に向けて食事を摂りはじめた。

752 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/22 19:14:03 ID:7BNBfte5
「んあ…?」
木の葉から垂れてきた水滴の音で、金本は目を覚ました。
「イテテテ」
身体を起こそうとすると、身体中がいやな軋みをあげた。
どうやら無茶な体勢で一晩過ごしたらしい。
一体いつ眠りについたのか、どうにも記憶にない。
「一体なにしてたんやろ」
金本はおとがいに指をあて、眉間に皺を寄せて考えた。
「下柳さんの爆死に巻き込まれたんですよ」
「ああ、そう言えばそうやったな…」
隣からかけられた声に、金本は思わず両手をポン、と叩いた。
「お互い、生きてて良かったですね」
声の方向を見やると、そこには下柳の一件以降離れ離れになってしまった赤星の姿があった。
「赤星…」
「どうも」
金本は赤星に向き直り、おざなりの挨拶を交わす。
「ずっといたのか?」
「いえ、さっき偶然通りかかったんです。身体があるなら生きてるんだって思い、水を汲んできました」
そう言って赤星は、両手でバケツを持って金本に歩み寄る。
「しかし、酷い有様ですね」
赤星がそう言うと、金本は思わず首をかしげた。
「何が?」
「右腕ですよ、金本さんの」
「は…?って、うわ!?」
赤星の言葉に、右腕を覗き込むと、金本は自分の右腕に大きな火傷の痕があることに気がついた。
「何やコレ」
金本は自分の右腕をまじまじと覗き込む。
痕こそあるが、焼け爛れたり、痛みが酷いということはない。
恐らく治癒した後の状態なのだろうが、いかんせん大きな傷跡のわりに回復がはやすぎる。
“やっぱり金本さんは違うなぁ”
と、赤星は感心したように頷くと、いくつかの食料を金本に渡した。

753 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/22 19:15:18 ID:7BNBfte5
がさがさっ!
その時、近くで草を掻き分ける音がした。
赤星は、その音を聞くや否やの瞬間に身構える。
「どうした、赤星」
しかし金本は何食わぬ顔で、カレーパンの袋を開封し、ペロリと胃の中に収めてしまった。
「シッ、静かにしてください」
「これ食べ終わったらな」
緊迫する赤星とは対照的に、金本はクリームパンを食べ始めた。

「………」
人の気配が近づいてくる。
いま、自分の手元にこれといった武器はない。
バットは逃げる途中で、どこかに放り投げてしまった。
あるのは途中で拾ったいくつかのボールだけだ。
「だ、誰ですか!?」
赤星は勇気を出してそう訊いた。
「なんだ、赤星か?」
すると、その気配の主はいともあっさり姿を現した。
「藪さん…」
その気配は、藪恵壹のものだった。


754 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/22 19:17:02 ID:mO8hxP+z
「お〜〜、藪か」
「金本も居たか」
藪は微妙な距離を保ちつつ、そう言った。
どうやら金本や赤星を警戒しているらしい。
「おい金本、オマエ…」
真面目な表情で、藪は言った。
「お前、正気だろうな?」
「なんやねん、藪から棒に」
金本は、タラコおにぎりを飲み込んでから、呆れ混じりに言った。
「いや…念のために聞いてみただけだ」
「藪さん、オレたちは大丈夫ですよ」
「そうか、なら信用する」
そう言って藪は金本たちの近くに寄る。

「生き延びれてよかったな、お互い」
「ははは…」
藪がそう言って笑うと、赤星は返事に窮して苦笑した。
「何してたんだ、今まで」
「まぁ、色々です」
「金本は?」
「俺のことは放っといてや。ボチボチや」
そう言って金本は膨れてみせた。
これまでの行動の大半が記憶にないためか、すこし残念そうだ。
「ふぅん、じゃあ何か行動するアテはあるのか?」
「ん〜…」
「特にありませんけど?」
赤星がそう言うと、藪は何か閃いたようで、両の手を合わせて言った。

「それじゃあ、ちょっと俺に付き合わないか?」

755 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/22 19:42:44 ID:mO8hxP+z
ども〜、ageます

756 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 19:46:21 ID:+fNh91XB
支援

757 :代打名無し@合併反対:04/10/22 22:47:10 ID:uCe8zJvz
金本すご!
保守

758 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 00:57:30 ID:VgXMuprM
アニキ、なんだかシティーハンターみたいw

759 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 16:16:38 ID:DsrgrKf3
ほしゅ

760 :515(1/8):04/10/23 17:20:54 ID:NQuDvSTv
>>731

14.雲の上で散歩

散歩日和だ。
背の高い草原の真ん中で空を見上げながら、下柳剛(背番号42)は目を
細めた。真っ青な秋空、吹き抜けるさわやかな風、その風に遠くから
運ばれてくる波の音。ここにあいつらがいないのが不思議だ。それほどに
何もかもが心地良い。
「あーあ」
溜息ともあくびともつかない声を出して下柳はその場にごろりと転がった。
やたらと重いデイパックを引き寄せ、まくら代わりに頭の下に敷く。ごつごつ
とした硬い感触が不快だったがすぐに慣れた。
風が吹き、草を揺らしてさらさらと音を奏でる。遠くの方でざあざあと波音が
する。すぐそばで耳懐かしい息遣いが聞こえた気がして、下柳はまばたきを
ひとつした。
気のせいだ。気のせいでなければ困る。いくらいい陽気で場所もいいからと
言って、こんなところにあいつらを置いておくわけにはいかない。
このような状況でなければ今一番会いたい相手であり、この状況だからこそ
今一番会いたい相手でもある彼らの、思い出す表情は―――寂しそうなもの
ばかりだった。
帰りたい。帰れない。なぜだ?
「せからし……」
面倒くさい。本当に面倒くさい。一体何がどうしてこうなったのか、わかるはずも
ないそれ―――わかったところで何が変わるわけでもないことはよくわかる
それ―――を考えるのが一番煩わしかった。
下柳は風と波の音に意識的に耳を澄ませながら、どうしても聞こうとしてしまう
あの息遣いの音を遠ざけて目を閉じる。真っ青な空の下で見るまぶたの裏は
真っ白だった。

761 :515(2/8):04/10/23 17:21:23 ID:NQuDvSTv
どれほどそうしていただろう。がさがさという音に気づき、下柳は目を開けた。
空の色が目の奥をちくちくと刺す。寝ていたのだろうか。呑気なもんだ、と
呑気に思う。
風は変わらず吹いているが、すぐかたわらでさらさらと草を鳴らす程度のもの
であるのは先程と同じだった。がさがさというのは明らかに異質だ。
誰か来たのか。
下柳はひょいと起き上がり、草の背より上に顔を出した。この場所にはひどく
似つかわしくないピコン、という奇妙な音もする。その音を探して首をめぐらせ、
左方から近づいてくる二人組を見つけた。
腰の辺りまである草を棒か何かで払いながら(まるで遊んでいるようだ)こちらへ
歩いてくる。そいつが棒でもう一人の頭を叩くとピコンと音がした。叩かれた方も
仕返しとばかりに蹴り返している。―――こんな状況でも普段と変わらない。
下柳は思わず笑ってしまった。
二人組はすぐに下柳に気づき、ちょっとの間を置いてこちらへ駆け寄ってきた。
「久しぶり」
久しぶりってほどでもないかと下柳が笑うと、金本知憲(背番号6)と藤本
敦士(背番号9)も笑った。

外から見つからないよう草の間に紛れて腹這いになり、顔をつき合わせて
(まるで修学旅行の夜である。告白大会か怪談話でも始めるか?)聞いた
話では、二人はアジト(この言い回しが金本らしい)にできる場所を探して
いる、ということだった。他にも三人の仲間がいるが、大勢で動き回るのは
危険なため、ひとまずの隠れ場所に残して二人だけで出てきた、と。
そうして何をするのかと聞くと、金本はゴレンジャーになると答えた。
「……何?」
「このゲームをぶっ壊したるってことみたいですけど」
下柳が通訳を求めた藤本はそう言いながら金本をちらりと見、いたずらを
見つけて大人に言いつける子供のような口調で続けた。

762 :515(3/8):04/10/23 17:21:46 ID:NQuDvSTv
「別に何も作戦ないんですよ。とりあえずアジト探すぞとか言うて、めちゃ
くちゃっす」
「大事やろが。アジトは」
金本が手に持ったままの棒(ピコピコハンマーだった。ビートたけしがよく
持っているアレだ)で藤本を殴ろうとするが避けられている。やっと一発
当たってピコンと音がし、藤本が仕返しもせずに黙ったことで小さな沈黙が
やってきた。
何かをしようとしているのだ、この二人は―――。
自分はどうだろう。振り返ってみた下柳には、逃げるでもなく立ち向かうでも
なく、ぼおっとしている自分が見えた。
何も考えない、考えてはいけない―――必死にそう考えていた自分、普段
通りの自分を必死に装う自分が見えた。
そうしてさらにその先に目を凝らすと、浮かび上がってくるのは―――。
―――佐藤コーチ。
「シモちゃんも入らん?」
金本の声に顔を上げ、下柳はゆっくりと今の状況を思い出した。
「入るって、どこに」
「ゴレンジャー」
「そうっすよ、来てください。金本さんじゃ頼りなさ過ぎなんです」
金本はピコピコハンマーの柄で藤本を殴り、殴り返されながらどっこいしょ
と身を起こす。
「こっちは一人でも多い方がええし。シモちゃんも一人じゃしんどいやろ」
――― 一人でいては、余計なことばかり考えてしまうだろう?
そう言っている金本の顔を見上げて下柳は笑う。かねもっちゃんはいつも
そうやって周りのことばかり考えて気遣ってるな、なんて思いながら。
「ありがたいけど……俺は一人の方が気楽でいいや」
同じように起き上がり、ユニフォームの腹の辺りについた砂を藤本の頭の
上で払い落とす。慌てて逃げ、目に砂が入ったと文句を垂れる藤本を見て
いて思い出すのは―――やはりあの人のことだった。

763 :515(4/8):04/10/23 17:22:58 ID:NQuDvSTv

あの人がベンチを出てくるのを合図に自分の元へ集まる内野手達。
しょぼいっすねーと憎まれ口を叩く遊撃手の顔の前でロージンをはたいて
やる。それを見て若い三塁手がげらげら笑い、一塁手がニヤニヤする。
呆れて苦笑する捕手に、見てなかったときょとんとしている二塁手。
あの人は―――佐藤コーチは神妙な顔で、だけどこっそり笑っている。

佐藤は、殺すなと言っている。殺し合いなんてさせるな。するな。殺すな。
だから俺はこんなゲームには乗らない。誰も殺さない。殺してはいけない。
仇を討とうなどともしてはいけない。そんなことはあの人は望まない。
その思いが揺らぎそうになり(揺らぐほどには頼りない思いでもあったのだ。
一度頭に血が昇ったら、自分でも何をしでかすかわからないのだから)、
下柳は金本らの誘いを断った。

「これ、持ってって」
下柳はデイパックから重い鉄の塊を取り出した。
無造作に差し出された銃―――『H&K MP5A4』と名の付いたSMG(サブ
マシンガン)で、各国の警察や軍が採用している高性能の銃器だが、当然
この場にいる誰もそんなことは知らない―――と下柳の顔を交互に見、
金本が首を振る。
「そんなもん、どうやって使うたらええかもわからんわ」
「引き金引くだけだろ。持ってるだけでも威嚇にはなるし。持ってけ」
受け取らない金本を置いて藤本に向ける。藤本は眉間にしわを寄せ(おいおい
なんて変な顔だ。深刻ぶるな。サルはサルらしくしてろって)、
「下柳さんはどうするんですか」
と呟いた。
「どうもしない。だから要らん」
間を置かず言い切ったら、そこで時間の流れまで切れたかのように全てが
動きを止めた。風が止まり、草が止まり、音が止まり、言葉が止まった。

764 :515(5/8):04/10/23 17:23:38 ID:NQuDvSTv
元に戻すには相当の力が必要だったのだろう。だから次に口を開いたのは
金本だった。
「一緒に来い」
「やめとく」
「一緒に来てくれ」
「ごめん」
「……死ぬつもりか?」
下柳は行き場のない銃を見下ろしていた。金本と藤本の顔は見えない。きっと
悲しそうな表情をしているだろうから見たくなかった。
「死にたいとは思わないよ。死にたくないとも思わないってだけ」
自分の命―――失うものと、失わないための行為。どちらかを選べとなった時、
どうしても後者を選べないというだけだ。
佐藤の最期の思いを、それによって奪われてしまった命を、無駄にできない。
何より―――生きて帰ったところで、血にまみれた手であいつらに触れること
などできない。
周りをぐるりと囲む森のどこかから鳥の声がする。朝の放送とやらの大音量に
驚いてどこかへ行っていた鳥達が戻ってきたようだった。澄んだ空と眩しい緑の
中に響く鳥の声。のどかだ。
金本が大袈裟に息を吐き出し、区切りをつけるようにピコンとハンマーを鳴らした。
「ほんなら……どうにかするけぇ、それまで死ぬなよ」
下柳は顔を上げて頷いた。
その瞬間だった。
パン、と破裂音がし、下柳のすぐ脇の草がちぎれて舞った。鳥達がまた
逃げていく。
三人は一斉に、反射的に身をかがめて元いた位置からずれた。さらに同じ音が
二度し、金本が小さくうめく。
藤本が腰の後ろから拳銃を取り出して金本の背後に回り、庇うように素早く
身構えた。下柳は金本の左の二の腕を伝う血を見ながら―――行き場を
なくして放り出されていたSMGを手にした。

765 :515(6/8):04/10/23 17:24:03 ID:NQuDvSTv
この糞ゲームに乗った馬鹿がいるのは放送を聞いて知っている。これ以上
の人死にが出る前に何とかしなければならない。何とかしようとしている
この二人をこの場から無事に逃がさなければならない。それは―――
―――俺の役目だ。
「撃つなよ」
拳銃―――コルトパイソン4インチモデルの撃鉄を起こす音に反応し、金本が
藤本に声をかけた。傷口を押さえる手の指の間から血が漏れ出ている。
「威嚇するだけです」
「俺がやるから、お前らは早く逃げろ」
下柳は空へ向けて発砲しようとしていた藤本を制してSMGを構えた。どう
構えるのが正しいのかもわからないが、弾が出ればそれでいい。
銃口を空へ向け、引き金に指を掛ける。迷いなどない。指を曲げて引く、
それだけのわずかな動作で、命を傷付ける鉛の弾が何発も発射された。
しかし威嚇にはならなかったようで、下柳が一端銃を下ろすとまたこちらを
目掛けて弾が飛んでくる。相手はどこから撃っているのか、銃声のみでは
判然としない。おおよその方向がわかる程度だ。
「あっちに逃げろ。早く!」
その方向の逆、二人が来た方角をあごの一振りで示し、下柳は今度は
銃口を水平に向けて撃った。やめると撃ち返してくるから撃ち続けた。
「シモ、一緒に行こ」
藤本の脱いだユニフォームに傷口を縛られながら金本が言う。銃声の止ま
ない中で聞き取れたのが不思議なくらいに力のない声だった。おい、まさか
ヘコんでいるのか? ちょっと怪我したくらいで何だよ、鉄人。
―――俺のせいか。別に死にたいわけじゃないっつっただろう。
「行かない」
「来いって!」
「藤本、さっさと連れてけ!」
弾が切れた。デイパックを足で引き寄せて中を漁る。SMGの一部と同じ材質・
同じ形をした物がいくつかある。たぶんこの部分を入れ替えるんだな、と空の
マガジンを適当にいじり回して外し、デイパックから取り出したマガジンを突っ
込む。そうしている間にも向こうから何発か撃ち込まれている。

766 :515(7/8):04/10/23 17:24:30 ID:NQuDvSTv
「藤本!」
呼べども反応がない。藤本は唇を噛み締め、睨むようにこちらを見ているだけだ。
下柳は草の上から目を出し、初めて標的の居場所を確認する。森から少し
離れたところ―――ここからの距離は40メートルほどか、草の海の中にぽつ
ぽつとある幹の太い木―――そこにわずかに人影が覗いている。その影は
頭を出した下柳を狙って素早く一発撃ち、さっと隠れた。
早くこの位置を離れなければ。草は姿を隠せても、銃弾を防ぐ盾にはならない。
下柳は木に向かって何発か撃ちながらもう一度藤本を呼ぶ。
「早く連れていかんと殺すぞ」
一度引っ込めたSMGを金本に向ける。その顔は泣き出しそうに見えたから
藤本だけを睨んだ。
「……わかりました」
藤本は相変わらずの変な顔をさらに変に歪ませて金本の右腕を掴み、身を
低くしたまま引っ張った。引かれるままついていく金本を確認して、下柳は
二人から離れるよう移動しながら標的を狙い撃つ。銃を出しかけていた狙撃
者の腕がすっと引っ込んだ。
「絶対に死なんといて下さい」
そう言う藤本の声が聞こえた気がして、下柳はにっと笑った。
―――俺は死ぬ。ここで死ぬ。
人殺しになれない自分はこの戦場では死ぬしかない。どうせ死ぬのなら、
こういう形で死ぬのがいい。それだけだ。
―――別にお前らのためってわけじゃない。
ああ、そう言っておけばよかったな。あいつらは自分のせいだと気に病むに
決まってる。
「チッ」
また弾が切れた。デイパックから予備のマガジンを取り出し、残りも腰の
ベルトに突っ込んでおく。空のマガジンを放り捨てながらちらりと向けた目
には、二人の姿は見えなかった。

767 :515(8/8):04/10/23 17:25:35 ID:NQuDvSTv
よかった―――と息を吐いたのに誘われたのだろうか、今までになく強い
風が草原を吹き抜けた。頭を押さえ込まれたように草が揃っておじぎをし、
その背を低くする。
二人が去った方向に白いユニフォームがちらちらと見えた気がし、それで
下柳は気づいた。慌てて背中をかがめようとしたのを、左肩を押されるような
衝撃が後押ししてくれてその場にうずくまる。
生きて帰ったところで、これじゃ野球もできないか―――。
左肩は熱いだけで痛くはない。血がアンダーシャツとユニフォームを濡らし
ながら伝う感覚が不快だが、そんなものはどうということもない。
下柳はうずくまったままでマガジンを交換し終え、一度目を閉じた。
今の数秒間、相手から自分の体が見えていたのは間違いない。金本達も
見つかったかもしれない。―――やるか。
目を開けて空を仰ぎ見る。散歩日和だ。ぱたぱたと一生懸命に尾を振る
あいつらを―――ラガーとルビーの姿を思い出し、興奮して駆け回り
荒く息をつくその息遣いを思い出し、もう触れられない温もりを思い出した。
きちんと面倒を見てもらえるのだろうか。寂しがるから、自分のことは早く
忘れられるようにしてやって欲しい。それだけが気掛かりだ。

下柳は体勢を低くしたまま駆け出した。
狙撃者は下柳の反応がないのをどう解釈したものか、木の陰から出てきて
いた。そこへ突っ込みながら、慌てる隙も与えず構えたSMGをぶっ放す。

天国というのがあるのなら、そこに自分が行けるのなら、きっと先に行って
待っている佐藤コーチに謝ろう。


【残り48人】



768 :代打名無し@合併反対:04/10/23 18:45:59 ID:8WmmT9mv
乙です
下さん。・゚・(ノД`)・゚・。

769 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 19:03:32 ID:lzUa66Tx
あかん、泣ける。


で、下さんで泣いておきながら515氏と542氏の話の両方に下さんが出てくるのが
矛盾しているんじゃないかと思ってしまう空気の読めない自分・・・

770 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 20:53:59 ID:YGUsUwp0
ううう、下さん…兄貴フジモン…・゚・(つД`)・゚・。

771 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 22:46:42 ID:khuq36/V
職人さんGJ!泣いた・・・下さん・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
狙撃者、誰だったのかも気になるなぁ。

772 :542(1/4):04/10/24 01:28:03 ID:k9xsdfZD
>>767

15.ループ

「吉野!吉野!!」
必死に呼びかける声。安藤優也(背番号16)の声だ。
「吉野!……しっかりしろよ、こんなトコで死んでどうすんだよ!」
そうだな、その通りだ。こんな馬鹿げたゲームで死ぬなんて誰だって嫌だよな。
俺だってそうだ。死にたくない。殺されるなんて真っ平だ。……だが、それでも。
(悪かったなぁ、吉野)
石毛博史(背番号48)は倒れたまま、心の中でちょっとだけ詫びた。まぶたの
裏で、吉野誠(背番号21)の頼りなさそうな、優男じみた顔が怒っていた。曰く、
『酷いじゃないですか、石毛さん。オレを撃つなんて』
(仕方なかったんだよ……ああ、そうだ、仕方なかったんだ……)
首をやや右に傾け、右手は肘を曲げたまま地面に突っ張った不自然な体勢。
糸の切れたマリオネットを想像させる奇妙な格好で倒れたまま、石毛は断続的に
身体を痙攣させ、時折びくんと大きく手足をばたつかせていた。自分を倒した
安藤の武器―――所謂スタンガンというやつだ。銃の取っ手の部分だけを
取り外したような本体の先に尖った金属の端子が付いている、殺傷性の低い、
しかし相手の動きを封じるのに長けた武器である―――の威力を知る。
(だってなぁ……あんなん見せられたら、ちょっとは現実が見えるだろ)
自由にならない身体をそのままに、自嘲気味に唇を歪める。
(あんな……あんな、理不尽な理由で人が殺されるのを目にしたら、誰だって
 怖くもなるし、利己的にもなるさ)
酷い目眩だ。ぐらぐらと頭から揺さぶられているような気持ち悪さを感じて
深く息を吸い込むと、乾いた石の匂いと土の心地よい青臭さが鼻腔を刺激する。
顔のそばの石畳の割れ目から何本も雑草が生え、周りを歩いていた蟻が
石を伝って土の中へ次々と潜り込んでいくのが目に入った。虫の死骸か何か
なのだろう、黄色い塊を抱えた蟻たちがいそいそと巣へ帰っていく様子が
どことなく物哀しさを誘う。そこには変わらない自然界の姿がある。
―――淡々と続くその営みに、今の自分が酷く虚しく思えた。

773 :542(2/4):04/10/24 01:28:49 ID:k9xsdfZD
(因果応報ってか?)
きれい事だけでは世の中は回らない、という事を石毛はよく知っている。
理想はあくまで理想だし、現実は紛れもなく現実だ。その二つが交差する事は
ごくまれで、大抵は皆多かれ少なかれジレンマを抱えてどうにかやっている。
世界には自分の力でどうにか出来る事と出来ない事があるのだ。流されなければ
生き延びられない時もあるし、膝を折らねばならない時だってある。抗う事は
必要だ。しかし抗い過ぎて己を見失ってしまっては本末転倒だろう……
(詭弁だな)
石毛は鼻で笑った。結局のところ、何を言っても自分が吉野を殺そうとした事に
変わりはない。こんな風に言い訳をするくらいだったら、いっその事開き直って
自分は殺し合いに参加するつもりになったのだと言った方が幾らかマシだ。
この状況下ならそれほど酷い非難はされないだろう。殺さなければ殺される、
何て解りやすいロジック。自分の身を守るためなら致し方あるまい?
現実主義の顔をして、自分を正当化するためだけの哲学を捏ね回すなんて
いかにも美しくない話だ。―――人殺しが美しくないのは言うまでもないが。

吉野を殺そうとした自分が安藤に攻撃され、今こうやって地べたを舐めている。
解りやすい因果応報だ。やられる前にやれ、やらなきゃやられる……その次に
来るのが『やったらやり返される』だ。つまりやられたらやり返せの裏返しだが、
このゲームではそれが延々続く事になる。その迷路から逃れられるのは
たった一人―――だが同時に、その肩には幾人もの怨念を、幾人もの血を
背負う事になる。どっちも地獄だ。そう、生きるも死ぬも苦しみばかり。
その『地獄』という言葉を思い浮かべたところで、半分飛んだような意識に対して
聴覚が何事かをしきりに訴えているのに気付く。
「……?」
乾いた石の擦れる音が、不規則なリズムを響かせて恐る恐る近づいてくる。
大分近くなるまで自分は気付かなかったらしい。電流で感覚神経がイカれたか?
「石毛さん……」
身体が動かないので声の主を見る事も出来ない。彼は石毛の身体が僅かに
痙攣している事には気付いていないらしく、肩に手を掛け、そっと揺さぶってくる。
この声は誰だったか―――

774 :542(3/4):04/10/24 01:30:01 ID:k9xsdfZD
「……死んでる……?」
独り言のように彼は呟いた。語尾が掠れ、それが彼の感じている恐怖を如実に
表している。警告を発してやろうと思ったが口元が痺れて上手く声が出ない。
「こ、殺された……?」
肩に触れた手は少し震えていて、それでも石毛の身体を起こそうとする辺りは
度胸があるのだろう。ゆっくりと身体を返され仰向けに寝かされる。掴まれた
肩から伝わる彼の手の感触や指先の力の込め具合が、いかにも『死骸を扱う』
手つき―――『ばっちいものの掴み方』と言えば解りやすい―――である事に
石毛は苦笑した。気味悪いものを触っているような気持ちなんだろう。確かに
『殺されたて』の死体は相当に気持ちの悪いものだろうとは思うのだが、
生憎とまだ自分は生きている。
頭がくらくらするのと逆光とで顔はよく見えなかったが、胸に縫い付けられた
背番号と、その右手に握られた黒っぽい小さな銃はハッキリと見えた。それから、
撃鉄が起こされ、指が引き金に掛かっていて、いつでも撃てる状態である事も。
(ああ、お前さんか……)
この一年、二軍暮らしを続けている間に鳴尾浜で一緒に頑張った奴だ。自分を
凝視する彼のぼやけてよく見えない顔の部分に、幼さの残る面差しを頭の中で
補完して石毛は口端を少し吊り上げた。彼は20代前半で自分とは一回り違う。
まだ若いのに―――まだこれからという時なのに、こんな益体もない殺し合いを
させられる事になるなんて。世の中、何か間違っていやしないか?
動かない身体を持て余し、口の中で毒づいた。
(あのクソ野郎どもが)
自分たちが殺し合い、血に塗れ、呻吟し、懊悩しているこの光景を、どこかで
見ているであろう首脳陣と経営者たち。彼らが高みの見物を決め込んでいる
一方で、あたら若い命が次々と失われていく。望まない殺し合いを強要され、
身も心もぼろぼろになるまでこの狂った殺人ゲームの中に閉じ込められて、
最後の一人になるまで戦い続ける。理由のない―――いや、理由はあるのだ。
ただそれが凡そ常識だとか理性だとかをきっぱりと無視してくれているのだから
始末に終えない―――共喰いだ。人間の尊厳なんてあったモンじゃないな、全く。

775 :542(4/4):04/10/24 01:31:38 ID:k9xsdfZD
傍らに膝をついた彼は、未だに自分を見つめているらしい。手にした銃の先が
心なしか小刻みに揺れているようにも見える。
―――ああ、お前も馬鹿だな。こんな死体もどきに構ってる暇があったら
隠れた方がいいぞ。少なくともこの殺し合いに乗る気がないんなら。
(まぁ、吉野よりは用心してるみたいだけどな)
信じられないと言いたげな瞳で自分を見つめてきた吉野の顔を思い出す。
すまん吉野。でもやっぱりどうしようもなかったんだ。俺は死ぬのが
怖かったし、死にたくなかった。だからお前を殺そうとした。そうするより他に
ないと思ったんだ。何を言っても言い訳にしかならないだろうけど……

不随意な痙攣が再び身体を襲ったのはその時だった。
(あ―――)
「うわぁぁッッ!!」
自分の身体がびくびくと跳ねるのと、彼の叫び声と、どぉんという大きな音は
ほぼ同時だった。そしてその音が聞こえた瞬間に感覚が全て消し飛んだ。
「!!」
―――当たり前だが、彼は今までの人生で銃など撃った事がなかったのだろう。
小さな銃だったが、思いも寄らない発砲の強い反動で身体が仰け反ったのが
彼にとっての不幸中の幸いだった。自分が人を殺してしまったまさにその瞬間を、
リアルタイムで見ずに済んだのだから。
「あ、ああああ、あッ」
彼は悲鳴を上げながらその場にぺたりと座り込んだ。こと、という音がして
手からニューナンブM60が滑り落ちる。
顎の下から頭を撃ち抜かれた―――正確には、自分が撃ち抜いた石毛の
動かない身体を前に、新井智(背番号49)は微動だにする事が出来なかった。
そして石畳の上に流れ出した石毛の血がじんわりと広がり、自分の爪先を
浸しかけたところで漸く、ひっと引きつった声を上げて足を引っ込めた。

【残り47人】

776 :542:04/10/24 01:33:19 ID:k9xsdfZD
515さんお疲れ様です。プロローグや今岡、ジョージの章もそうですが、
描き込みの多い緻密な文がいいですね。シモさんのらしさが(・∀・)イイ!!
金本ゴレンジャーの登場などなど続きが楽しみです。

>>769
9章で吉野を撃ったのは石毛さんに変更という事で勘弁して下さい。
ごめん石毛さん……

777 :515:04/10/24 03:53:32 ID:eW1Fq8JL
>>769 >>776
ごめん。本当にごめん。
吉野の話に感動してたのに……。寝てない頭で書いたら駄目だな。
これからは気を付けます。
保管庫さんの手を煩わすのも申し訳ないので、14章はなかったことに
してもらっても全然構いません。

778 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 04:21:50 ID:RgIcl1D1
>>777
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
そんな〜もったいなさすぎです
金本藤本下さん、3人とも本当にらしくてキャラがしっかり
描かれていますよ。なかったことなんてダメですよー

779 :515:04/10/24 05:43:51 ID:eW1Fq8JL
>>778
保管庫さんの判断にお任せしたいと思う。
保管庫さんは連載やリレーをまとめる編集者のような役回りだと思うので。

542氏には重ねてお詫びします。申し訳ないです。
そして俺からも、石毛さんごめん……。

780 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 11:24:49 ID:YziyEXYX
落ちちゃうage

781 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 13:33:03 ID:LGo4tGId
2005年冬阪神タイガースの選手達は、
二機の専用の小型、チャーター機分かれてに乗り、
キャンプ地であるオーストラリアに向かっていた。

選手の一人、井川慶は、みなともりあがることもなく一人PCをしていた。
井川のよこでは、金本が敵機発見ごっこをしてもりあがっていた。
「なかなか敵機発見できんのー、井川通信兵レーダーに異常はないんか?」
「・・・何馬鹿なこといってるんですか。金本さん・・・」
そういうと井川は犬夜叉のコミックを読み始めた。
「連れん奴じゃのー童心をわすれてはいかんぞー」
「ん?な、なんじゃあれは!!!」
「どうしたんです?金本さん?」

窓のそとを見てみる。するとなんと、
雲の中から第二次世界大戦で使用された、
レシプロ機零戦21型が100m横に現れたではないか!
「おお!零戦か!どこの金持ちのコレクションかいの?」
井川はなにか違和感を覚えた。
なにかがおかしい・・・
見ると零戦は岡田監督や矢野、野口、沖原達が乗っている一号機に対し、
いわゆるケツをとった状態になっているではないか!
井川はさけんだ。
「に、にげろー!!!!」

その叫びと同時に零戦は一号機に猛烈な銃撃を開始した。



782 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 13:53:35 ID:LGo4tGId
猛烈な銃撃をうけ黒い煙を吐きながら、逃げ続ける一号
二号機の中の選手達もなかで大パニックになっていたときだった。

けたたましい轟音とともについに一号機が大破した。

「オーマイガッ!!!」ウィリアムスが悲鳴をあげる。
一号機には親友のリガンものっていたのだ。
しかしそんなことを悲しむ暇もなく零戦は二号機の方に進路を変える

「くるぞ!!!」

ものすごい銃撃恩がなり、機内に銃撃の衝撃が走る。

「なんでじゃ!なんでわし等が攻撃されにゃならんのじゃ!」

そう言う金本の目に窓からどす黒い煙を吐くエンジンが写った。
「おい、パイロット!?どうにかならんのか!」
パイロットの上坂は
「だめですエンジンが完全にやられています!!それと僕ぶちゃけ無免でした!」
「そんなこといっとる場合か!」上坂にゲンコツをくらわす。
「うわーもうだめだあーーおかあちゃあああん!!!」泣き叫ぶ檜山
しかしそうもいってる間に機は回転しながら急降下しついに海へ墜落した。



783 :781:04/10/24 14:15:34 ID:LGo4tGId
二号機が海に着陸すのを確認すると、
零戦のパイロット、タラスコは無線を手にした
「コチラ、タラスコ。オウトウセヨ、オウトウセヨ。」
無線機からなぞの声がする。
『私だ。どうした?』

「ヨテイドウリ、岡田彰信ヲ殺害シタ。ニゴウキハ、例ノ島付近二墜落サセタ」
『うむ。ご苦労だった。』
「デハ、カエッタラ約束ドオリ、幹部ニシテクレルノダナ?」
『・・・聞こえなかったのか?ご苦労だったと?』
「ナニ!ドウイウ事ダ!?」
『貴様のような三流外人などハナから使い捨てに決まっておるだろう』
「ナ、ナンダト!!」
『貴様の乗った戦闘機にはリモコン付き爆弾が積んである。
そして今私のもとにリモコンがある。何を意味するかわかるな?』
「ノーーーーーー!!!!」
『さらばだ、タ”バ”スコ』
 
その瞬間タラスコの乗る零戦は砕け散った


784 :781:04/10/24 14:34:30 ID:LGo4tGId



「・・・ん?ここは・・・」
井川は目を覚ました。どこかの無人島の砂浜に流れ着いたようだ。
そばには、檜山が倒れている。
「檜山さん!大丈夫ですか!?」
「・・・うーん、連絡が来たああ〜。むにゃむにゃ」
「なに寝言いってるんですか!」
檜山に往復ビンタを浴びせる井川。
「いってえ!!・・・連絡が・・ハッ!夢か!て、井川・・・?」
「やっと、きづいてくれましたか?」
「ここはいったい?ほかのみんなはどこや?」
「わかりません。どうやら無人島に流れ着いたようです。」

「そうか・・・ん?あれなんや!?」
なんと上空に映像が浮かび上がっていた!おそらくどこかに映写機があるのだろうが。

しかしそこにうっているものをみてふたりは絶句する。

それは久万オーナーのさらし首だった。



785 :781:04/10/24 15:00:27 ID:LGo4tGId
「オ、オーナー!!!」

『フハハハハ!!!ごきげんはいかがかな諸君!!』
そこに現れた人物それは、、、野崎社長だった。
『たった、今阪神電鉄のオーナーに就任した。野崎だ。どうだね?この久万の惨めな姿は?』
「お前が、監督や、みんなを殺したのか!?」
『いかにも。無能な久万の犬に過ぎない岡田を粛清して何が悪いのかね?』
不敵な笑みを浮かべ、言い放つ野崎社長。
『これからは、阪神タイガースは私が支配する。そのために邪魔な君達にはきえてもらいたいのだよ。』
『だが、ただ、消えてもらうのではつまらない。ここは一つ余興をしようではないか。』

『君達にはこれから殺し合いをしてもらう。』

「なんやと!そんなことができるわけないやろ!」激怒する檜山。
『クックック。さすが、三割打ってもチャンスに弱い檜山君だ。チキンは言うことが違う。』

『勘違いしないでくれたまえ。これは私にとってはゲームなのだ。君達は私の手の中で踊る駒にしかすぎないのだよ』
『いくら君達が殺しあいたくなくても、この島のどかにいる君達の仲間はどうかな?』
『さあ、もうゲームは始まっているのだ。諸君私を楽しませてくたまえ!フハハハハ!!!』

プツッ
ここで映像は途切れた。
「どうなっとるんや。野崎のおっさんは!」
「そうですよね。殺し合いなんてできる訳ないですよね」
「そうや、はやいとこみんな見つけて帰って野崎を告発したろ!」

こうして二人は仲間をさがし奥のジャングルえ向かった。

だが、二人は後に知ることになる。野崎の言うとおりゲームはすでにはじまっていたのだと・・・

続く

786 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 16:13:25 ID:fKG+e/Ax
オモロイw

787 :代打名無し@合併反対:04/10/24 16:23:01 ID:Qz530mrY
上坂の所ワロタ

788 :781:04/10/24 16:32:28 ID:x2LcchtG
第二章

井川等と同様に、生き残った八木は、
おそらく戦時中日本軍が使っていたと思われる防空壕を発見した。
入り口にマリアナ諸島○○島とかいてある。
どうやらここはマリアナ諸島のようだ。

とりあえず中に入ってみる。するとなにか重くてやわらかい物に躓いた。

「なんじゃ?」

「ギ、ギャーーーーーーツ!!!!」

それは無残に姿に変わり果てた関本だった。
しかしそれだけでは無かった。
奥には血まみれで横たおる、江草、葛城、モレルの姿があった。
「死んでる・・・一体・・・だれがこんな」

そのとき八木は後方に気配を感じた。
振り返ると見覚えのある男が立っていた。

「お、お前は!!」
チーム内でもこの男のことを覚えている人間は八木を含めわずかであろう

セシル・フィルダー。



789 :781:04/10/24 16:32:57 ID:x2LcchtG
阪神退団後メジャーでホームラン王をとった男はギャンブルで多額の借金を作り、
失踪している筈だった。

「久しぶりだな。八木。」
「な、なぜ、貴様が・・・」
「失踪している時、野崎様に拾われたのだ。」
「貴様が、関本達を・・・」
「そのとおり。私は野崎様の命により、お前達を始末する義務がある。」
「くっ、野崎め!!!」
「八木。お前はいい奴だ。正直ころすにはもったいないよ。・・だが・・・死ね」

そういうと愛用のトカレフを八木に突きつけた。まるで虫けらをみるような冷たい目で
八木をみつめゆっくり引き金をひいた。

狭い防空壕のなかに乾いた音が響き渡った





790 :781:04/10/24 17:03:16 ID:x2LcchtG
「こちらフィルダー、野崎様、関本等に続き八木を始末しました。」

『よくやった。引き続き任務にあたってくれたまえ』

「かしこまりました・・・グハッ!!!」
『どうした!?フィルダー!!』
フィルダーの胸を日本刀貫いていた。
「き、貴様は・・・」

「カツテノMLBホームラン王モ落チブレタモンデンナー」

そう・・・

その男”オマリー”

「くっ、バ、バカな・・・」
息をひき取るフィルダーからオマリーは無線機をとり話し始めた。

「野崎ハンデッカー?アンタノ思イ通リニハサセマヘンデー!」

「妙な関西弁をしゃべりおって!貴様何を企んでおる!?」

「阪神ファンハ〜イチバンヤ〜!!!」
そういうと通信は途絶えた。






791 :781:04/10/24 17:03:39 ID:x2LcchtG
野崎は顔が紅潮していた。
「くっ、オマリーめ!意味のわからんことを!!」
野崎は別の刺客と通信を始めた。
「私だ!フィルダーがオマリーにやられた!奴もろとも残りの選手を始末しろ!」
『ヒヒヒ・・・了解!!イーッーヒヒヒ』
(相変わらず薄気味の悪い奴だ・・・)そうおもいながらも野崎は
「まあ、奴なら失敗することもなかろう・・・」と呟いた。

今また新たな恐怖が始まろうとしていた・・・



792 :781 ◆2Ud8ySLCX. :04/10/24 17:20:24 ID:x2LcchtG
>>786-787
ありがとうございます。
そういってもらえるとうれしいです
それとトリップつけてみました。
改めて見ると、誤字がありますね。
先人の皆様と比べるとまだまだですが、休憩したらまた続き書きますね。

793 :781 ◆2Ud8ySLCX. :04/10/24 19:38:44 ID:/yALmhAk
密林のなかを荒い息をたて走り続ける男がいた。

片岡篤志だった。

逃げども、逃げどもつきまとう影。片岡は止り、叫んだ。

「誰や!隠れとらんで出て来い!」

すると、木の上から、大型の物体が落ちてきた。
その瞬間片岡は悲鳴を上げる。安藤の上半身だった。
「ひっ、ひいいいい!!!!」
腰をぬかし、地面にひれふす片岡、何か、ヌルっとした、液体に触れれたようだ。
それは血だった。そして、その先には、赤星のバラバラ死体があった。
「ギャーーーツ!!!!」
片岡は断末魔の叫びをあげる。
だが、それだけでは、終わらない。
あたり一体に飛び散る肉片、地面が赤く染まるほどの大量の血。
まさに戦慄の光景が広がっていた。
そこには、藤本、福原、中村泰、三東が鮮血で顔も分からなくなるほど、
凄惨に切り刻まれていた。

794 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 19:45:04 ID:xh2Rn9me
死者が出まくっているが、個性があってよい!!
フィルダーw

795 :781 ◆2Ud8ySLCX. :04/10/24 20:02:24 ID:/yALmhAk
「うわああああ!!!!」
顔は青ざめこきざみに震える片岡。
「なんでや!なんでこないに怖い思いをせんとあかんのや!」
すると片岡の耳に小さな笑い声が聞こえた。

「キヒヒヒ・・・」

その時木の上から何かがおちてきた。
いや、『降りてきたと』という表現の方が正しいだろう。
重たい音を立てて、片岡の目の前に現れたその男は、
ジェイソンの仮面をつけ地まみれのナタを握っていた。

「ジェイソンやて!あれは映画の中だけの話なハズや!!」
青ざめ血の気の引いた顔で片岡はつづけた。
「頼む!殺さんといてくれ!」
半泣き状態で命乞いをする片岡は失禁していた。

「ワイはまだ死にとうないんや!
檜風呂まだ、十分堪能しとらんし!何より姉ちゃんの乳をモミ足ら・・・ギャー!!!」

言い終わる前に片岡の脳天はジェイソンのナタで血しぶきをあげ真っ二つになった。

「キヒヒヒ・・・」

ジェイソンは気味のわるい笑い声をあげ、
ポケットから注射器を取り出し、自分の腕に麻薬をうった。


796 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 20:27:03 ID:SyheNHN+
>>781

なんだろう、バトロワなのに
激しくワロタ!!モミー!!!!
職人さんGJです

797 :781 ◆2Ud8ySLCX. :04/10/24 20:28:04 ID:/yALmhAk
井川と檜山は、密林の中を仲間を探して歩き続けていた。
「檜山さん。もうかなり歩き続けてるのに誰もいませんね〜」
「そうやな〜。お!あの木の陰に縦じまのユニホームが!」
「背番号8!片岡さんだ!!おーい。」
二人は安堵の表情を浮かべ、片岡の下へ向かった。
しかし次の瞬間それは絶望に変わる。

二人の目にひろがったのは猟奇的な片岡の首なし死体だった。
それだけでは無い。
赤星、三東、藤本、福原、安藤、中村泰が変わり果てた姿になっていた。

二人は言葉を失う。檜山を嗚咽を漏らした。
「誰が一体、こんな酷いことをやったんや・・・」
「檜山さん。傷口や手口などからして犯人は同一人物である可能性が高いです。」
「七人も殺すような殺人鬼・・・そんな人間がこの島にはおるんか・・・」

ガサガサッ。草むらから音がした。

「誰や!!!」

「わし等や〜敵やないぞ〜」

それは金本と桟原だった。

798 :781 ◆2Ud8ySLCX. :04/10/24 20:49:14 ID:/yALmhAk
「金本さん!それに桟原!」
「いや〜なんとか生き延びたのう〜。桟原とはさっきそこで会ったんじゃ。」
「そうなんですわ。それにしてもめっちゃむごいですね・・・」
桟原は辺りを見回す。
「・・・」

「とりあえず、ワシさっき海潜って魚とかとってきたけん。この先にで休むんじゃ」
金本の提案で一同はその場を後にし、
少しすすんだ所でキャンプを張ることになった。

やがてあたりは暗くなり、四人は焚き火を囲み、金本が獲ってきた魚を食べた。
「ガハハ!うまいのう!」豪快に食べる金本。
あの凄惨な現場を見た後にも関わらずこの食欲はさすがだ。
少し遠慮がちな三人を尻目に金本は食いまくった。
「ふ〜〜食ったのう〜」そういうと金本はそのまま寝てしまった。
「豪快ですね。金本さんは。笑。じゃ、もう僕等も寝ましょうか」
焚き火を囲み就寝した。

799 :781 ◆2Ud8ySLCX. :04/10/24 21:11:26 ID:/yALmhAk
夜中、みんなは寝静まっていた。

「檜山さん。」
「・・・何や井川?」
「僕、もしかしたら片岡さんたちを殺した殺人鬼は阪神の選手なんじゃないかっておもうんですよ」
「・・・なんでや?」
「最初、野崎社長がいってましたよね。『いくら君達が殺しあいたくなくても、この島のどかにいる君達の仲間はどうかな?』って」
「オレも元選手会長としておもっとった。」
「元選手会長とか関係ないと思うんですけどね。」
「一体誰がそんなことしたんやろうな・・・。!!!!」

ウゴオオッッッッッッッッッッ!!!!!

どこかでだれかが凄まじい雄たけびをあげた。
「なんじゃ!?今の声は!!」飛び起きる金本と桟原。
ヴィィィィィン・・・不気味な機会音がする。
(どこだ?どこから聞こえる?)

「!!!檜山さん!!!あぶない!後ろ!!!」
大木がメキメキと音をたて檜山に倒れ掛かった。
「!!!!」大木が檜山にぶつかろうとした瞬間、
普段はトロい桟原が檜山に体当たりをし、
檜山をはじき飛ばし間一髪よけることに成功した。

倒れた大木の向こうにたっていた影。それは

チェーンソーをもったジェイソンだった。


800 :代打名無し@合併反対:04/10/24 21:23:54 ID:Qz530mrY
井川はコナン見てるだけあるなw

801 :781 ◆2Ud8ySLCX. :04/10/24 21:26:12 ID:/yALmhAk
「なめた面つけよって、返り討ちじゃ!!!」
チェーンソーを持つジェイソンに果敢に挑む金本。
ジェイソンはチェーンソーをふりかざし金本に斬りかかろうとした。
しかし金本はジェイソンの手首をつかみチェーンソーをとりあげ、投げ捨てた。
「さあ、これで獲物はなくなった!顔を見せるんじゃ!」金本はジェイソンの仮面に手をやり引き剥がした。

「!!!!!!お前は!!」その場にいた四人は驚嘆を隠せなかった。



802 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 21:53:56 ID:xh2Rn9me
あかん、781おもろすぎ!!

803 :781 ◆2Ud8ySLCX. :04/10/24 22:05:10 ID:/yALmhAk
何故なら片岡等7人を殺したジェイソンの正体。
それは・・・

鳥谷だった。

「鳥谷・・・なんでお前が?・・・」

鳥谷は、半ば投げやりに話し始めた。

「ククク・・・お前達のような凡人にわかるわけないだろ。
ゴールデンルーキーの苦痛はなあ!!
バカなファンや、マスコミはオレのことを
開幕前は散々持ち上げオレにプレッシャーをあたえまくった・・・
だが、オレが少し結果がでなくなった途端、
ただの人だといい、こき下ろしやがった!!!
ふざけるな!!オレは天才なんだ!お前等のような凡人とはちがうんだよ!!
世間がプレッシャーをあたえオレをつぶしたんだ!
だからオレは、阪神やバカなファン、マスコミに復讐してやるッッ!!!」

鳥谷は金本を振り払いチェーンソーを拾い上げた。





804 :781 ◆2Ud8ySLCX. :04/10/24 22:05:22 ID:/yALmhAk
「ヒヒヒ・・・お前等も同罪なんだぞ。
凡人のくせにオレにデカイ口ききやがって!!!」

「鳥谷さん!やめてください!あなたはこんなことをするような人じゃなかったはず!」
「桟原の言うとおりや!やめるんや鳥谷!!」
「檜山と桟原だと?凡人がでかい口たたくなってんだろお!!!死死死死死死死死〜!」

鳥谷は目が完全にイっていた。

「だめじゃ!コイツ麻薬中毒になっとるぞ!!」

「檜山ッッ!!!死ねえっッ!!!」

鳥谷が、檜山にチェーンソーをふりかざし斬り付けようとした時、
鳥谷の動きが止った。

「?」
見ると桟原がサバイバルナイフを鳥谷の腹部を突き刺していた。

「バカな・・・お前のような凡人に、このゴールデンルーキー、鳥谷敬が・・・グファ!!!」
鳥谷は血を吐いて倒れ、息絶えた。

「ごめんなさい・・・鳥谷さん。」桟原は目に涙を浮かべていた。
しばらく、誰もその場を動かなかった。
みな時間が止ったように立ち尽くしていた。

               続く





805 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 22:26:54 ID:B012qRY+
モミー最高w
781さんGJ!

806 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 22:51:44 ID:jF13TWgn
彗星のように新人が現れましたな…

807 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 23:11:02 ID:X1McK6Go
あげ

808 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 23:23:04 ID:X1McK6Go
すでに岡田、矢野、野口、沖原、タラスコ、久万、江草、関本、
、モレル、八木、フィルダー、片岡、藤本、赤星、葛城、福原、安藤、中村、三東、鳥谷があぼーんですな


809 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 23:24:54 ID:fKG+e/Ax
泣けるわ笑えるわ
おもしろすぎだ、どーしてくれる

810 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 23:43:14 ID:X1McK6Go
赤星

811 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 23:48:24 ID:Mm5U4HbN
変態の行方が気になるw

812 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 00:20:07 ID:HqYYi+Mp
片岡…

813 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 00:41:47 ID:tZuVd5kZ
すげぇ・・・

814 :レタス ◆netaz1u/w6 :04/10/25 01:15:45 ID:be+InyV5
勢いがあって(・∀・)イイ!!

815 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 02:52:48 ID:NrE6ZhSj
なんじゃこりゃあ!!
笑いすぎて死にそうになったぞ!!
どうしてくれるの

816 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 09:22:41 ID:HqYYi+Mp


817 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 09:38:42 ID:u7Uwb8ie
>>781面白すぎ


818 :猛虎会!:04/10/25 09:47:59 ID:HmVplU5B
オタクらが笑っとる!気持ち悪スギ!

819 :718 ◆jzR87s2ycE :04/10/25 10:47:34 ID:lXpq6Fxu
>>794 796 800 802 805 806 809 811 813 814 815 817

ありがとうございます。
自分はいつも授業中等に
こういった駄文をノートに書いているんですが、
今まで人に見せることはありませんでした。
ですが、昨日偶然このスレを見て、
皆さんの作品を読ませていただいて、
自分も書いてみたいと思い
ここに書かせていただきました。
正直、皆さんにこのような評価をもらえるとは
思ってもみなかったので、非常に嬉しく思っております。
また、時間が空いた時に続きを書かせていただきますね。


820 :718 ◆2Ud8ySLCX. :04/10/25 10:48:23 ID:lXpq6Fxu
すいませんトリップ間違えました

821 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 11:24:15 ID:HqYYi+Mp
あげ

822 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 12:14:44 ID:kUvXcKsx
781さん乙。
スピード感がイイ! 
鳥谷ワロタ

リレー小説も面白いことになってきましたね。
筒井が死んだ時点で残り50人。
吉野が死んだとすると、残り49人。
下さんのエピソード終了時に残り48人だから、
下さん・狙撃者どっちか片方しか死んでないことになる。
でも、もし吉野が生きていれば、下さん・狙撃者双方共倒れってことか?

今後の展開に期待してみる。
(つか深読みしすぎか…?)

823 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 12:41:19 ID:X+JL8T0L
up

824 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 12:42:12 ID:X+JL8T0L
up

825 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 15:16:27 ID:X+JL8T0L
今のとここのスレで最高の職人だれよ?

826 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 16:15:04 ID:ElXu8jy4
>>781
めちゃくちゃワロタ
それと授業は真面目に受けろよw

827 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 17:42:08 ID:kzK8qfud
13氏と火粒氏はもう戻ってきてほしいねん。
なんで?!
そんなモン、オマエ…続きが気になるからやないの。

828 :13 ◆2qL78YV/jc :04/10/25 17:52:11 ID:sbfosJ7d
>>827
すんまそん。
毎日11時帰りで体調崩して入院中でつ…

829 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 18:08:21 ID:QFNSg1Ft
筒井の話書いた職人さんが好き

830 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 18:19:47 ID:KoTM3ZJO
新保管個マダー?(´・д・`)

831 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 18:56:40 ID:HqYYi+Mp
揚げ

832 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 19:05:18 ID:Ywn+AFl9
続きが気になるが、13氏はよく養生してくれよ。

833 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 20:06:18 ID:kzK8qfud
13氏
あっホンマ…知らんかった
お大事に。
復活まで気長に待ってるよ


834 :代打名無し@合併反対:04/10/25 21:19:11 ID:1P2DbaRG
日シリで荒れそうだからageとく

835 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 21:19:26 ID:cdUUKAV4
781氏GJ!ひーやんの寝言に大ちゃんしくワラタw
13氏お大事に。元気になったらがんがってください。自分も気長に待っちょります。

836 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 21:23:09 ID:eU/Ii4CF
>>825
話し書いてくれるだけで全員最高の職人です

837 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 21:51:54 ID:jpQAB3S2
ちょっと待って!
今、836がいいこと言った!(AA省略

838 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 22:13:13 ID:H8GKDb0s
うお、しばらく来られなかった内に新しい職人さんが!
今までなかった路線に大笑いしてしまいました
桟原が出てきたのがなんか嬉しい

しかし13氏が入院されていたとは・・・
自分も復活をお待ちしていますのでお大事になさって下さい
他の職人さん方も色々ご都合があると思いますが
それぞれの続きに期待しています

839 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 00:01:06 ID:1EfqzvP9


840 :554:04/10/26 01:50:21 ID:q2QYJLUb
http://kobe.cool.ne.jp/htbr/

遅くなってすいません。とりあえず保管庫置いときますね。
見にくい等ありましたら言ってください。
13氏、328氏は1章ごとの話が長かったので、こちらで勝手に
分けさせてもらいました。不都合があれば直しますので・・・。

841 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 02:03:56 ID:gJno7+4q
>>840
乙です。個人的には文字ピッチをもう少し詰めて頂けると嬉しいかと・・・
どうしても目がロンパリになってしまうのと、ダッシュの間が開いてしまうのが
微妙に違和感でして。あくまで個人的な意見なのでスルーでも構いません。
更新が大変だとは思いますが頑張って下さい。

842 :554:04/10/26 02:35:10 ID:0qQBevvG
ダッシュが開いてしまうのは、実は自分も気になってまして。
明日の夜にでも直します。

843 :保管庫(仮):04/10/26 06:00:42 ID:qGoZF7KS
>>840
(@ω@)ノ 乙カレーです。
 たくさんのお話があるので(もちろん、楽しみなことですが)
 混乱して分からなくなることもあると思いますが orz ジブンガ ソウダッタ・・。
 頑張ってください。早速、リンクはりました。

844 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 11:15:44 ID:BmwOP/6D
781さんのも保管庫にのらないかなあ

845 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 11:19:15 ID:8JMykw6y
ぼちぼちのせてくれるでしょう
本格派からコメディ風味まで楽しめる虎バト

846 :781 ◆2Ud8ySLCX. :04/10/26 14:08:43 ID:vp99GN6O
>>826
すいません。授業は真面目に受けます。w


>>835
大ちゃんしくに笑いました。w

>>838

ありがとうございます。
新しい路線というか、
実は僕、バトルロワイアル読んだことないんですよ。
当時中学生で映画も見れなかったし。
かなりだからかなりオレ竜なバトルロワイアルになってますね。笑


847 :猛虎会!:04/10/26 14:16:31 ID:9GKEFrlZ
若虎のヤローとバトルロワイヤルしてー!

848 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 17:08:32 ID:+llp40Yg
>>781
全レスはウザイって言われる前にやめといた方がいい
作者が出過ぎると白けてしまう読者もいるしな
せっかくおもろい小説書くんだからもったいないぞ

849 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 17:52:46 ID:pDGDiTFj
>822
残り人数は時間軸よりも場面に沿って出ているのではないかと。
つまり誰かが死ぬ場面か死体発見の場面がないと
人数減らないのかも。原作はどうなってたっけ?
リレー小説だと調整難しそうだから後で訂正入れてった方がいいかもね。

850 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/26 18:22:15 ID:0PYKkh+y
第三章・弱肉強食 >>449-452 >>481-484 >>521-523 >>575-576
第四章・眠らぬ夜 >>577-580 >>594-596 >>638-641 >>658-661
第五章・夜明けと共に… >>680-682 >>751-754

851 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/26 18:23:21 ID:0PYKkh+y
「俺は、ここを出て行こうと思う」

やにわに、藪はそう言った。
「ふ〜ん、そうか。達者でな」
「ああ」
やけにあっさり言った藪に、金本もあっさりとそう返す。
それを見て慌てたのは赤星だ。
思わず声を荒げて言う。
「な、なに簡単に言ってるんですか!そんな事できるんだったらとっくにやってますよ!」
赤星がそう言うと、藪は少し困ったように笑った。

「まぁ、いろいろやればなんとかなるさ」
「無茶ですよ!」
藪の右手に巻かれた黄色のリストバンドを横目で一瞥すると、赤星はそう言った。
「ヘタすると、一生野球が出来なくなっちゃいますよ!?」
「ここに居ても危険なことに変わりはない。ここから出れば全てが終わるさ」
「アテはあるんですか?」
赤星の問いに、藪は瞳の中に確かな力を漲らせて言った。
「そんなもん、自分で作ってみせるよ」
「藪さん…」
「俺は、伊達や酔狂でこんなこと言ってるわけじゃない、もう決めたんだ。…お前たちはどうする?」
今度は藪が赤星たちに問う。
その問いに、赤星は言葉を詰まらせる。

852 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/26 18:24:08 ID:0PYKkh+y
「ん〜〜、遠慮しとくわ」
返事に窮する赤星に代わって、金本はそう答えた。
「逃げるのは性に合わんわ。オレはここに残って成し遂げたい」
「そうか」
藪はそう言って小さく笑った。
“何を”成し遂げるのか、金本は言わなかった。
それが何であるかは、恐らく本人すらわからないだろう。
そう感じたからこそ、藪は笑ったのだった。
「まぁええ。オマエの脱走、いっちょうオレ等が手伝ってやるか」
「おいおい、逃げるだとか脱走だとか、さっきから人聞きが悪いな」
藪は苦笑いしながら言った。

「それで、まずはどうするんですか?」
赤星は藪に訊く。
その問いに、すこし考えてから藪は言った。
「そうだな、まず矢野に会いたい。多分無事だと思うんだが」
「連絡、つかんのか?」
電話のジェスチャをしながら金本は訊いた。
「ああ、どっかで携帯を落としちまった」
「あかん、オレもや」
ポケットをまさぐりながら金本は言った。
「俺もです、すんません」
「仕方が無い、気長に行くか」
そう言って、三人は並んで歩き始めた。


853 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/26 18:27:37 ID:0PYKkh+y
「申し訳ないっす、本当に申し訳ないっす…」
鳥谷は、先ほどからずっと、野口に対してそう言い続けていた。
「何を言う、別に気にするな」
野口は、鳥谷に対してそう励ます。彼もまた先ほどからずっと同じような事ばかり言い続けている。
今岡との一件で、鳥谷は右足を骨折してしまったようだ。
そこで、野口は樹木から松葉杖をつくろうとしていたところ、井川らの襲撃に遭い、なんとか逃げ出したのだった。
「本当にすみません、情けないっす。本当に情けないっす」
野口に肩を借りながら、鳥谷は言った。
「何を言う、いまココで生き抜いているだけでも、お前は立派だよ」
自分の隣で、右足をかばいながら歩く鳥谷に、野口は励ますように言った。
「こんなんじゃ生き恥っす、父ちゃんに合わす顔がないよ…」
「馬鹿を言うな、もっと胸を張れよ」

「ん…?あれは…」
随分長い間続けられたやりとりは、野口の発見によって中断された。
「どうしたっすか?」
唐突に、茂みの中に身を伏せた野口に鳥谷は問う。
「あれを見ろ」
野口の示した先を見ると、そこにはウィリアムスが居た。
ウィリアムスは、虫の居所でも悪いのか、露骨に不機嫌な表情を浮かべていた。
「いま奴に見つかるのは危険だ。ここはやり過ごそう。声を出すなよ」
「わ、わかったっす」

854 :328 ◆U/eDuwct8o :04/10/26 18:31:18 ID:0PYKkh+y
ウィリアムスはゆっくりと、だが確実に野口や鳥谷のほうに向かってきた。
それを見て、鳥谷は背筋を凍らせた。
(ば、バレてるっすかね…やばいっすよ…)
(いいから、しゃべるな)
鳥谷は、近づいてくるウィリアムスに気が気でないようだ。
“終わりだ…”とか、“ごめんなさい…”とか、ぶつぶつとしきりに繰り返している。
野口も鳥谷ほどではないとはいえ、生唾を飲み込んだり、目を瞑ったりしていた。
(早く通り過ぎろ、早く通り過ぎろ、早く通り過ぎろ、ハヤクトオリスギロ……)
頭の中で何度も何度も繰り返す。

もし見つかれば、まず間違いなく命はない。
鳥谷を見捨てて、自分だけ逃げ去れば、あるいは助かるかも知れないが、この後に及んでそんな真似は出来そうにない。
もう乗りかかった船だ。

ウィリアムスとの距離は5m、3m、1mと縮まり、そして――

一瞬が永遠にすら感じた。
緊張のあまり喉がからからに乾いて、いやな音を発していた。
心臓が停止したかのような気さえした。
しかしそれは錯覚だった。
野口の心臓は、ドクンとひとつだけ、大きく脈打ったのだった。

――ウィリアムスは、野口と鳥谷の目の前で、足を止めたのだった。
そして、不機嫌な表情のまま言い放った。

「いつまでコソコソ隠れてやがる…はやく出てこい」

855 :代打名無し@合併反対:04/10/26 23:12:52 ID:415iyMhw
>>328氏乙です
ウィル対鳥+ウマー・・・

856 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 08:23:26 ID:d+0glVWs
鳥あぼーんケテーイかな?

857 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 10:49:56 ID:JUKt74gZ
age

858 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 15:25:05 ID:qUoJxjN4
>>328さんにちょっとアドバイス
「〜は言った」とか「〜と答えた」とかは
文章の前後に「」で囲まれた会話文があれば
文章に書いてなくても読者が文脈から判断できることなので
書かない方が、文章にメリハリがでますよ。

859 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 21:59:02 ID:acW1ZAc6
たしかにそう書くことで冗長になることもあるけど、
全て書かなければメリハリ!ってわけでもないと思うがね。
そのへんのさじ加減は書き手のセンスだと思うし、
どのぐらいが読みやすいと感じるかは読み手のセンス。

ということで、精進に励んでください。

860 :代打名無し@合併反対:04/10/28 13:53:25 ID:13LEETOr
保守

861 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 15:48:29 ID:5aMCDlRB
中三の頃、母が死んだ
俺が殺したも同然だった・・・

あの日、俺が楽しみにとってあったアイスクリームを、母が弟に食べさせてしまった
学校から帰り、冷凍庫を開け、アイスを探したが見つからなかった
母親に問い詰めると、弟が欲しがったのであげたと言った
その時楽しみにしていた俺は、すごく怒った
母親に怒鳴り散らし、最後に「死ね!」と叫び、夕飯も食べずに部屋に篭った
それから何時間か経った
俺は寝てしまっていたようだ、が、父親が部屋に飛び込んできたので目が覚めた
「母さんが轢かれた・・・!」
あの時の親父の顔と言葉を、俺は一生忘れないだろう
俺達が病院に着いたとき、母親はどうしようもない状態だと言われた
医者は最後に傍にいてあげてくださいと言い、部屋を出た
それから少しして、母親は息を引き取った
その後、母親があの時間に外にいた事を父から聞いた
買い物に行くと言って出て行き、その帰りに車に轢かれた事
現場のビニール袋の中には、アイスが一つだけ入っていた事
救急車の中でずっとごめんねと呟いていた事
その時、俺のために母はアイスを買いに行って事故にあったとわかった

通夜と葬式の間中、俺はずっと泣いた
そして、今でもこの時期になると自然に涙が出てくることもある
母さん、ごめんな
俺が最後に死ねなんて言わなかったらと、今でも悔やみ続けている



862 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 17:34:36 ID:RwNjNZQ6
言呉 火暴?

863 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 17:51:34 ID:41GNckxH
保守ついでに泣ける話はったんとちゃいます

864 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 19:14:56 ID:nW9CjXnT
保守

親に死ねなんて言うてめえが氏ねよという話だがまあコピペだろう

865 :542(1/6):04/10/28 21:00:53 ID:ibmxrYBD
16.キャッチボール

張り詰めた気配を感じ、ゆっくり振り返った。
「よう」
立っていたのは自分と同学年の男だった。『有難い系の顔』と言うのが一番
的確だろうか、袈裟でも着せたらよく似合いそうな坊さん顔をしている。やたらと
がっしりとした体格で、実際のサイズ以上に上背があるように見えるタイプだ。
「……太陽」
藤田太陽(背番号15)がうっそりとそこに立っていた。
名前を呼ぶと太陽はにっと笑って軽く手を挙げる。それは一見いつも通りの
笑顔に見えて、実は全く別種の、根本的に異質なものだ。敏感にそれを察知し、
萱島大介(背番号68)は徐々に速くなって行く鼓動を何とか抑えようとした。
とりあえず笑いかけておくが、太陽の目が全く笑っていない事は一目瞭然だ。
(マジかよ)
心の中で呟く。本当に、マジかよと声に出して呟きたかった。本能が警告灯を
点滅させ、エマージェンシーコールを響かせる。ココハ危険ダ、スグ逃ゲロ、
一刻モ早クココカラ離レルンダ―――
知らず、握り締めた左手がじっとりと汗ばむ。
「太陽、どうした?」
「ん?いや、俺はその辺歩いてたら、お前が見えたからさ」
「あ、そうなんだ。オレの方は誰か一緒にいてくれる人を探してたんだけど」
「ふーん。ずっと一人だったんか?」
「今まで誰にも会ってないんだよ」
世間話と変わらないような会話だ。二人の間隔がやけに空いている事を除けば、
いつも練習で交わしているものと何ら変わりはない。だが二人ともこの会話に
意味なんてない事は百も承知だった。相手の出方を窺う為だけの、単なる
時間稼ぎの言葉のキャッチボール。肩慣らしはOK、じゃあ次のメニューは?
「どした?」
「いーや、何でもないよ」
―――やっぱり目が笑っていない。

866 :542(2/6):04/10/28 21:02:02 ID:ibmxrYBD
萱島のデイパックに入っていたのはよく研がれた柳刃包丁だった。刃渡りは
30センチほどもあっただろうか。サラシで幾重にも包まれた細長いそれは
ギラギラした光を放っていて、いかにも『刺身、下ろせます』といった風だ。
刺身だけでなく人も骨ごと下ろせそうなのがいかにもリアルでシュールだったが。
(問題は……)
向こうの武器は飛び道具ではないだろう、と思いたい。さっきまで不覚にも
自分は太陽に背を向けていた。太陽が銃の類を持っていて、しかもこちらを
殺すつもりであるのならとっくの昔に撃たれているはずだ。―――まあ尤も、
常識的に考えて彼が銃を使い慣れているはずがないのだから、遠くから
撃っても当たる確率が低いという事でここまで接近してきた可能性もある。
(いや寧ろ、そっちの方が確率高いんじゃないか?)
ぞっとしない話だ。萱島は自分の『最悪の事態の想定』に心臓が冷たくなる。
そういう事なら、とりあえず背を向けて逃げるのは一番危険な行動だろう。
さあ撃って下さいと言っているようなものだ。
(逃げるのはボツだな)
無意識のうちに握り締めていた包丁の柄が、ぴったりと右の手のひらに吸い付く。
逃げるのが駄目ならどうすればいいか。―――答えを探すまでもない。殺すか、
殺されるか。道は二つしかない。そして後戻りは多分不可能。
(殺す、か)
自分がこんな決断を迫られる事になるなんて、ついぞ思った事がなかった。
何せ殺人だ。犯罪だ。善良な一般市民の殆ど全てが一生関わる事のない
ものであるはずなのに。
「なぁ、大介」
薄っすらと髭の生えた顎を左手で撫でながら、太陽がこちらを見ている。
萱島は彼の右手に注意を払っていた。何をするでもなく、しかし下げたまま
動かそうとはしない。背中のベルト辺りに武器でも隠しているのか。

867 :542(3/6):04/10/28 21:02:48 ID:ibmxrYBD
同じように、太陽の視線がさりげなく自分の右手に注がれているのにも
気付いていた。右脚の横に沿わせるように下げた柳刃包丁を見ているのだ。
包丁の刃渡り、萱島の身長と手の長さ、それから瞬発力を合算したリーチが
この距離だと判断したようで、それ以上彼は近づいて来ようとはしなかった。
「何?」
必死に平静を保とうとするのだが、薄く笑みを貼り付けたその顔が怖い。
「何でこんな事になったんだろうなぁ」
「ホントだよなぁ。何で、こんな事に」
自分と太陽との距離は5メートル程だった。初動が早ければ先に相手を倒す事も
不可能ではない。しかし既にネタがバレている自分と、一体何を持っているのか
解らない彼とでは明らかに自分が不利だ。
「こんな事で死にたくはないよなぁ」
「そうだね」
(ああ、何なんだよあの目。殺すつもり十分じゃないか……)
こういうのもある種のトリップと言うのだろうか。自分を見据える彼の瞳孔は
必要以上に開き、薄気味の悪い光を帯びている。
そう、喩えて言うなら蛇の目だ。獲物を執拗に嬲り、絞め殺して喰らう蛇の目。
(蛇に睨まれた蛙……?)
威圧感のある太陽の昏い視線に足が竦む。何を言っても怖いものは怖いし、
死ぬのはイヤだ。蛙にはなりたくないが、かと言って自分は蛇にはなれない。
(じゃあ、いっそ窮鼠になるとか?)
相手に気付かれないように、包丁を握る手に少しだけ力を加えた。それ以外に
自分が生き延びる手段はないだろう。見逃してくれそうな様子はないし、退路は
既に立たれている。
―――進んで人殺しなんてしたくなかった。でも、相手が自分を殺すつもりなのに
はいそうですかと言って易々と殺されるわけにも行かない。

868 :542(4/6):04/10/28 21:03:25 ID:ibmxrYBD
「太陽」
「何だ?」
そろそろ、時間稼ぎは終わりにしないか?
「太陽は、これからどうすんだ?」
「―――大介」
太陽の声が低くなる。目が僅かに細められて、手持ち無沙汰だった右手が
少しだけ腰の方に寄せられた。出てくるのは銃か、刃物か、それとも全く別の
武器なのか……
オレたち、いつまでもキャッチボールはやってられないみたいだな。
「俺なぁ、まだ死にたくないんだ」
「オレもだよ」
「そっか」
無感動な相槌と、太陽が動いたのはどちらが早かっただろうか。解らないが、
そんな事はもう認識する必要がなかった。自他共に認める俊足でもって
相手の懐に飛び込み、勢いよく包丁を持った右手を突き出す。予想に反して
手応えはなかった。ギリギリのところでかわされ、勢いがつき過ぎて前のめりに
なった萱島の視界に映ったのは、銀色の細いアイスピックを握った太陽の手。
心臓がきりきりするのを感じながら、萱島は振り下ろされたそれをどうにか避けた。
太陽の身体が空回りしている間に地面に転がって体勢を整え、取り落としかけた
包丁を両手で握る。
日本の刃物というのは、刀に代表されるように『引く』のが定石だ。西洋の刃物が
『突く』事を念頭に置いて作られているのと対照的である。
だとしたら、こうやって使うのが一番効果的か?
バットのスイングの要領で下から上へと包丁を振り上げる。今度は若干鈍い
感触を感じ、低く呻いて足踏みするような仕草を見せた太陽に、間髪を入れず
包丁を握った手をそのまま下ろそうとした―――だが器用にそれを避けられ、
大振りする格好になってバランスを崩す。よろけて地面に手をつく間もなかった。
背中を肘で痛打されて地面に転がり、息が詰まって動けなくなったところに
乗り上げられる。必死に手足をばたつかせても、20キロ以上もある体重差には
勝てず―――頭をがっちりと押さえつけられて容赦なく盆の窪に一撃を喰らった。

869 :542(5/6):04/10/28 21:03:55 ID:ibmxrYBD
「あ゙……!!」
アイスピックの先が首の後ろの肉を掻き分け、ずぶずぶと沈んでいく。
細かく痙攣するような動きを見せた萱島の身体が緊張し、弛緩した。動脈には
達しなかったのかあまり血は出なかったが、それでも幾らか飛び散ったそれが
太陽の顔とユニフォームに赤い水玉模様を作る。
既に萱島の意識はなかった。凶器が延髄を正確に破壊し、即座に身体中の
機能を停止させていたからだ。恐らく痛みも苦しみも一瞬だっただろう。
「はぁッ、はぁッ……」
アイスピックの丸っこい柄を握ったまま、太陽は萱島の首筋に指を押し当て、
全く脈がない事を確認して漸く凶器を手放した。うつ伏せに倒れ、首の後ろに
無粋な木の飾りを生やした萱島のそばにへたり込んで、だらんとぶら下がった
左腕の肩のあたりに手をやる。萱島に切りつけられた時に皮膚が裂けたようだ。
荒い息のまま、半袖のユニフォームとアンダーシャツを捲って傷が浅い事を
確認する。―――何だ、結局お前もやる気だったんじゃないか。
太陽は死体の首から凶器を抜き取りに掛かった。
「悪いな、萱島……」
死ぬわけにはいかないんだ、俺は。
アイスピックの先に血液と一緒に繊維状のものが着いているのを、二、三度
振って落とした。萱島の手に握られた包丁も失敬し、こちらも血を拭う。
ああ、この血は俺のだったな、そういや。
確実に何かが壊れていくのを、太陽は実感していた。血を見てもあまり衝撃を
感じない。恐怖も、後悔も、躊躇も。殺人に快楽を感じるところまでは流石に
行かないが、こうして自分の手でチームメイトを殺してしまっても何も感じない。
それが、少し哀しかった。
哀しいと感じる自分がどこかにいる事は救いなのか―――それとも。
「……痛ぇ」
手術跡も未だ生々しい肘がしくしくと疼く。
身体中が鈍く麻痺したような気がしてどこが痛いのかよく解らなかったが、
そんな呟きが口をついて出た。

870 :542(6/6):04/10/28 21:04:24 ID:ibmxrYBD
僅か20メートルほど離れた茂みの中で、小宮山慎二(背番号60)は息を潜め、
脂汗をだらだら流しながら微動だにせずその光景を見ていた。
(殺した……殺した……!!)
最初から最後まで―――太陽と萱島の一言一句、一挙一動が脳に焼き付いて
いる。ぎらぎらとえぐい光を放つ刃物も、血走った二人の目も、萱島の血で
顔を汚した太陽ののっぺりとした無表情な顔も―――全て、見てしまった。
(どうして、こんな……)
昨日は田村の死体、今日は太陽が萱島を殺すシーン。
恐怖で身体が震えた。歯の根が合わず、がちがちと不愉快な音を立てる。
その音と、破裂しそうな心臓の鼓動が太陽に聞こえないように必死で祈りながら、
小宮山はその場にうずくまって動こうとはしなかった。

【残り46人】

871 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 21:34:51 ID:Z1Y+jCh7
うわあ〜、なんか凄惨な光景がありありと浮かんできてしまった
(* ・x・)はどうなってしまうのかなあ・・・

872 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/29 09:48:13 ID:Sgevzkiu
保守

873 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/29 22:07:42 ID:37pewx9B
太陽こえええええええ!!!
日刊の虎フォトにキャンプで投げる写真があったけれど
ここの殺人シーンがちらついてまともに見られんかった
フィクションだと分かってるのに

874 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 09:40:16 ID:dSxYegsG
新作乙っす。太陽・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
鷹バト完結したか。

875 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 10:13:33 ID:22PwMP7P
ヤフーチャットの常連の痛すぎる馬鹿女阪神ファン共を誰か何とかして下さい。

876 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 11:26:47 ID:9jT1r2O8
揚げ

877 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 11:37:00 ID:48dCzD9T
半疹死ね!

878 :『ゲームはもう始まっている』 火粒 ◆0Afu/D6AhM :04/10/30 16:56:48 ID:wgfJbkpL
『背番号5、沖原佳典』
沖原佳典(5)は自分が呼ばれたことに気付き、今までの選手と同じように扉の前に立つ。
意味も無く後ろを振り返り、皆を見回した。
そして部屋から出て隣の部屋に移りカバンを担ぐと軍服を着た男が銃で「あっちにいけ」と誘導する。
それに従ってそのまま真っ直ぐに通路を歩くとドアがあり、そのドアノブを回して外にでた。

外に出てスグの所に何かが転がっていた。
近づいて覗き込んでみる。
縦縞のユニフォームに背番号0…中村豊(0)だ

それを確認した瞬間訳もわからず走り出した。
何故自分が走っているのかは解らなかった。
走っている、けれど足は震えていた。
いや、足だけではなく全身が震えていた。

しばらく走った所で売店があった。疲れたし、休もうと思い中に入る。
そして落ち着いて荷物の中身を見てみる。
地図を出し自分の現在の位置の確認をする。
比較的大きい遊園地のようで、地図によると自分は大分走ったらしい。
そして震えた手で武器を取り出す。ワルサーPPK9ミリだ。
(ご丁寧に説明書付きか。)
それを見た瞬間さっきの光景が頭に浮かんだ。
誰かが、中村を殺した。
どうやって? そんなものを確認する余裕は無かった。
この武器は、当たりなのだろうか?

解らない、何も。
確かな事は、『ゲームはもう始まっている』

沖原は静かにワルサーPPK9ミリを自分のズボンのポケットにしまった。

【残り61人】

879 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 17:01:24 ID:iqf7AfH/
火粒氏キター!!乙!!

880 :代打名無し@合併反対:04/10/30 18:06:46 ID:AY2o8oAW
そろそろ次スレの時期だけど
次スレは>>950でどうかな?

881 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 19:39:57 ID:9ROvWveJ
>880
900だと早過ぎるのでそれくらいでいいんじゃないんですかね

火粒氏、乙です!
いよいよゲームが始まりましたな
しかし早々と殺されてしまった中村・・・哀れ

882 :615(1/5):04/10/30 21:21:23 ID:cpLRyR/j
>>870つづき

17.反転

森の中で葛城育郎(背番号33)は座り込んで、膝にのせた支給品を眺めていた。
葛城に支給された武器はショットガン。テロリストが持っていそうな大きめの銃だ。
(オプション装備としてレーザーサイトがついており、説明書を見ながらなんとか取り
付けはしたが、正しくできたかどうかはあやしいものだった)葛城はこの日何度目かの
ため息をついて、その物騒な支給品を脇に置き、草の上に寝ころんだ。背中に押しつぶ
された雑草がパリパリと音を立てる。
(甲子園の芝と全然違うな)
葛城は甲子園のふかふかの芝の感触をふと思い出した。タイガースに移籍した今シーズン、
今まで知らなかった世界を目のあたりにした。数多くの報道陣。球場を埋める満員の観衆。
見たことのないタイプの選手達。ここで大観衆の拍手を独り占めしてやると強い決心を
持って臨んだが、十分な活躍をしたとはいえないままペナントは終了。来シーズンは
定位置を掴む、と心を新たにした矢先に……。
木々に切り取られた空は昨日と同じ、青。チームメイト同士が殺し合うという異常事態が
起きているとは、微塵も感じさせるものではない。
―――しかし。今朝の放送を聞いて驚いた。死んだ、としてチームメイトの名前が読み
上げられたのだ。なにがなんだかわからないままこの「ゲーム」とやらに参加してはいる
が、またすぐに野球のための生活が始まるのだろうと楽観視していた葛城にとっては衝撃
だった。
(俺の人生どうなんのかなぁ)
ぼんやりとあれこれ考えていると、足元の茂みが人為的な音を立てた気がした。身体が
硬直する。
(……誰か来る?)
耳を澄まさなくとも、音はガサガサと確実に近付いてきていた。
(……まさか俺、ここで死……死ぬんか……?)
葛城は半身を起こした姿勢のまま足元の茂みを見つめることしかできなかった。

883 :615(2/5):04/10/30 21:24:03 ID:cpLRyR/j
なんの迷いもなく茂みから顔を出したのは、濱中おさむ(背番号31)だった。大きな目を
いっぱいに見開いたその顔を見て、葛城は息を吐いた。年も近く知らない人間ではない。
そのことに誰に対するでもなく感謝した。明るい声が出るよう努めながら口を開く。
「……よう」
「葛城さん、……昼寝ですか」
「あほ」
少し笑顔を見せながら濱中がそばまで歩いてくる。葛城は慎重に相手の様子を探った。
その手には武器らしいものは握られておらず、肩からかけているのも支給のバッグだけの
ようだ。
「隣に座っても?」
「いいよ」
葛城は身体を少しずらしながら、ドキドキする心臓をなだめた。濱中の表情や口調からは
変わった様子は見受けられない。この異常な状況で自分を見失ったチームメイトに出会う
ことだけはないように、と願っていたが、こいつはどうか?大丈夫なように見えるが……。
「ずっと一人で?」
「そうです」
濱中の目がチラと葛城の横にある銃に向いて、ドキリとする。必死で言葉をつないだ。
「ぐっすり寝れないし、腹は減るし、エライことになったな」
濱中は葛城の目をじっと見つめ返してくる。なんだか品定めされる魚屋の魚になったよう
な気分だ。自分も安全な人間かどうか探られているのだろうか。しばらくして濱中は、
視線を正面に向けた。
「ほんとに。なんか野宿でスラパンが湿って気持ち悪いし、……肩が冷えるのがこわい」
葛城の胸がスッと冷たくなる。濱中のことについてはチーム首脳以下、ファンすら口に
しない。まるで口にすると夢が壊れて消えてしまうかのような空気を感じる。表立つ過度の
期待で、二度目の失敗が起きることをみな恐れているのだ。しかし、その期待を本人は
痛いほど感じているに違いなかった。
話題を変えざるをえなかったが、今話せる話題など、この絶望的な現状のことしかなかった。
「お前はどう思う?……このまま俺もお前も死ぬんかな?」
「まさか。葛城さんは死にたいんですか?」
「そんなことあるわけないやろ、でも実際」
「大丈夫です」

884 :615(3/5):04/10/30 21:26:28 ID:cpLRyR/j
強い口調に、葛城は少し驚いた。正面を向いたままの濱中の横顔を凝視する。
「うちの先輩達がなんとかしてくれるはずです。みんな頼りになる人ばっかりやし。
それに、今岡さんが体育館出て行く時、ちょっとこっち見てくれたんです。しっかりした
顔してました。今頃、監督とちゃんと話し合ってくれてると思います」
「だから、死にたいとか言わんといてくださいよ」
葛城の方を見た濱中は、ニッと笑った。
「誰もそんなこと言ってないぞ」
みんなそれぞれ死ぬわけにはいかないという理由を持っているだろう。濱中の場合は復活だ。
それをかなえるには、今人を殺して生き残ることより、この「ゲーム」の元を抑えて終わ
らせることの方がずっと早いように感じた。
(なんだよ、こいつ。かわいい顔してちゃんと考えてんな)
「それより、おっかないの持ってますね」
濱中は、葛城の向こうのショットガンを見ながら言った。
「はっきり言って迷惑。お前にやろうか?」
「いりませんよ、そんな重そうなん」
「お前の支給品は?」
濱中はバッグの中から長靴を取り出して、両腕にはめ、シャドーボクシングをするように
前に突き出しながら、コレです、と答えた。
「めっちゃ使い道ないでしょ」
「確かになぁ、雨が降っても今のままのが歩きやすいもんな」
「まぁ、とりあえず当たりの部類だと思い込むようにしてますけど」
「え、どうやって?」
濱中は取り出したばかりの長靴をまたバッグに入れて草の上に置き、それを枕にして
寝ころんだ。
「枕にちょうどいいんですよね」
「うーん、ちょっとうらやましいな」
「あげません」
笑い合いながら、葛城も草に背中を預けた。

885 :615(4/5):04/10/30 21:29:05 ID:cpLRyR/j
(……よかった、まともな人間に出会えて)
濱中に対しての警戒心はもうなくなっていた。不安ばかりだった心が少し軽くなり、
希望の意志をしっかり持たないとな、と自分にカツを入れる。しばらく言葉も交わさずに
なんとなく流れる雲を見ていたが、いつまでもここで寝そべってるわけにはいかないだろう
と思い、葛城は濱中に声をかけた。
「なぁ」
小さく言って濱中の方を見ると、濱中は目を閉じて眠っているように見えた。
(あんまり寝てないんかもな)
葛城は口をつぐんだ。


「それ、撃ってみせてくれませんか?」
「ん?」
突然の問いかけに葛城は目を開いた。少しうとうとしていたようだ。濱中は立ちあがって
ショットガンを指さしている。
「やだよ。それにどうやって使うかよくわからんし」
「それじゃ、ただの重い荷物やないですか」
確かに、物質的にも精神的にも、重くて重くてしょうがない。こんなものを引き当てた
自分を呪うほどだ。
「どんなもんか見てみたいだけです。あ、俺に向かって撃たんといてくださいよ」
濱中はホールドアップするように、両手を顔の高さまで上げた。
「……いやあ〜、顔だけは勘弁してやろう」
葛城はおどけながらショットガンを手に取った。乗り気ではなかったが、あんまり強く
拒んで空気が悪くなるのもいやだった。ずしりと重いそれを目の高さまで持ち上げて、
どこということもなく狙いを定める。
「木はやめてくださいよ。弾がこっちにはね返ってきたりしたら嫌ですから」
「そりゃそうだ」
「撃つんなら葉っぱを……」
銃身の角度を少し上げて、濱中が指さした方向の木の葉に照準を合わせてみる。添付の
説明書を信じるなら、射程距離はかなりあるはずだ。できるだけ遠くの葉を狙う感じに
する。赤いレーザーサイトの光が薄暗い森の中を一直線に走り、自分の思いと重なった。

886 :615(5-/5):04/10/30 21:29:51 ID:cpLRyR/j
「撃つぞ」
人差し指に力をこめた瞬間、白い何かが動いた気がした。
「え」
声を出したと同時に、ダン!と大きな音が辺りに響いた。ザアッと森が揺れる。撃った
衝撃は思っていたよりも強く、耳がわんわんと鳴った。
―――なんだ?何が起こった?今、自分はただの木の葉に向かって引き金を引いたはずだ。
しかし、まるでヒットを打ったような手応えを感じた。……感じた?いや……。
放心する葛城を置いて、濱中は腰まである草の中を、的にした木の葉の方向へとどんどん
分け入り見えなくなった。が、すぐにざわざわと音を立てて戻って来た。
「ヒットしてますよ」
「……え?」
「こっちです」
濱中は、両手で銃を持ったままの葛城の腕を取って歩き出す。葛城は手を引かれるままに
草の中を進んでいった。自分の足で歩いているのに、ふわふわと雲の上を歩いているような
気分だ。やがて濱中が立ち止まり事務的に言った。
「佐久本さんですね」
葛城は足元にうつぶせになっている人物……だったものを見下ろした。佐久本昌広(背番
号47)。ブルーウェーブ時代に対戦したことのある投手だ。タテジマのユニフォームを
ふちどるように血だまりが広がり、背番号の7の少し下に10cm程の赤い円が描かれている。
葛城は完全に言葉を失った。力の抜けた手からショットガンが音を立てて落ち、身体の
バランスを失って少しよろめく。
(俺は……)
両方の手のひらを見つめてみたが、いつもと何も変わりなかった。
(……人、を?)

887 :615(5+/5):04/10/30 21:30:22 ID:cpLRyR/j
「葛城さん?」
濱中の声に、跳ね上げるように顔を上げた。濱中は先程までとなんの変わりもない様子で
葛城の方を不思議そうに見ている。
(……まさか、まさかわかってて俺に……?)
見ていた世界の色が変わった。蚊帳を掛けたように辺りが灰色がかっている。天気はいい
はずなのに、目の前の後輩の顔すら薄暗くてよく見えない。心臓の音がドクンドクンと
耳の横で鳴り響き、うるさいほどだ。
「どうしたんですか?」
―――どうしたんですか?どうしてそんなことが言えるんだ。今目の前にチームメイトの
死体があるんだぞ。しかもそれは、たぶん俺達が……俺が……。どうにかなるはずだと
言ったのは嘘だったのか、それとも自分の解釈が間違っていたと?なんだ、一体何がどう
なったんだ。わからない。わからない……。
「……いや」
必死に絞り出した声は低くかすれていて、濱中の耳に届いたかどうかわからなかった。
落とした視線の先にショットガンが転がっている。葛城にも濱中にも手が届く範囲だ。
葛城はもう一度濱中の顔を見て、汗で湿る手のひらをユニフォームでゆっくりとぬぐった。


【残り45人】

888 :615:04/10/30 21:32:01 ID:cpLRyR/j
すいません、(○/5)でリードつけたけど、6つに分かれてしまいました

889 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 21:35:25 ID:/V0vs+cP
○ま○か……虫も殺さないような顔でやらかしてくれるな。
段々登場選手が増えてきて(・∀・)イイ!!

890 :代打名無し@合併反対:04/10/30 22:10:36 ID:AY2o8oAW
もしかして・・・相馬光子=濱中か・・・((((((゚Д゚;))))))ガクガクブルブル


891 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 23:30:33 ID:OsU0nvkr
職人さん乙です。葛城はどうなるんだ…がんがれ葛城……
浜中が光子……自分の中では
杉村→御大
桐山→蟹orモミー
川田→金本
七原→桧山
光子→蟹orモミー
のイメージを持っていた。これからどうなるのか非常に楽しみ。

892 :代打名無し@合併反対:04/10/31 13:25:21 ID:pF5PyGVx
保守

893 :515(1/6):04/10/31 13:39:18 ID:vp2EpWRq
>>887

18.泡

死にたくない―――というのとは少し違った。そう、少し違うんだ。
中林佑輔(背番号36)は地面に縫い付けられたように重く動かない体を
投げ出したまま考えた。
早く終わらせたい、逃げたい―――逃げ出したいというだけだった。生きて
帰りたい思いよりも、この異常な(そうだ、異常だ。そうとしか言い様がない。
狂っている)状況からただ解放されたい思いが膨らむだけ膨らんでいた。
―――だから撃った。
おかしいな。生き延びたいと思っていたわけでもないくせに、積極的に人を
殺すんだ、なんて、思考が飛躍し過ぎだ。
狂っているのは俺の方じゃないのか?
―――まあ、もうどっちでもいいか。死ぬんだから。
今の今まで重たかった体が、今度は軽くなったような気がする。ふわりと
浮いて空に吸い上げられていくような感覚がする。このまま空を昇っていって
雲を抜けて、天国に行くのだろうか。自分は人殺しなのに?
中林はぎこちなく首を動かして横を見た。人がいる。倒れている。死んでいる。
その人はそんな風になる前に、中林の体を支えにするように肩にしがみついて
きて(支えになれたのはほんの数秒のことだった。その人はもちろん、中林も
もうフラフラだったからだ)、耳元で言ったのだ。
『ごめんな』
謝罪の言葉を。
なぜ謝る? 謝るのはこっちの方だ。しかし中林の口から出るのは真っ赤な
血だけで、何の言葉も発することができなかった。
そのまま二人して倒れ込み―――あれからどれくらい経ったのだろう。つい
一瞬前のことかもしれないし、数時間前のことかもしれなかった。時間のこと
はもうわからない。

894 :515(2/6):04/10/31 13:39:55 ID:vp2EpWRq
何故こんなことをしたのだろう。
思い返してみるが、自分のことなのにまるで理解できなかった。描写不足の
映画を観ているような気分だ。
わかるのは自分が人を殺したということだけだった。なぜ殺したのかはわから
ない。わかったところで、殺された方にしてみれば納得できるものではない。
理由があれば許されるなどということはないのだ。だから理由なんてない。
謝りたい。謝らなければならないのは自分だ―――。
「し……」
隣の人の名前を呼ぼうとしたが、喉が詰まっていて無理だった。口を開くと喉の
奥の方でごぽごぽと変な音がする。ああ、排水口が詰まっているんだ。ちゃんと
掃除しろよ。髪の毛だかどこの毛だかよくわからないものがいっぱい詰まってる。
汚いな。これじゃ水が流れないし、息ができない。苦しい。
中林は口を必死に開けた。苦しい。息ができない。鼻も詰まっている。空気を
取り込める穴という穴が詰まっている。体の中に溢れた血が穴を塞いでいる。
苦しい。
しかしそれは一瞬だった(たぶん。何しろ時間の感覚がないから確かじゃない。
きっと本来生き物とはそういうものなんだろう。一分だとか一時間だとか時間を
区切るのは人間だけで、人間の生を終える自分にはもう関係ないことなんだ)。
ふっと楽になり、ふわふわと浮かんでいた体が水の中に沈んでいくような感覚
を覚える。その方がいい。空の上に行くなんて、そんなのは間違っている。
―――下柳さん。
ごぽごぽと音がする。水の中で喋っているからだ。口元から気泡が幾つも
上へ昇っていく。すみませんでした。ごめんなさい。そんな言葉を閉じ込めた
泡が上へ、空へ昇っていく。
望んだ解放は、ちっとも楽なものではなかった。気持ちが苦しいばかりだった。



895 :515(3/6):04/10/31 13:40:34 ID:vp2EpWRq

草を掻き分け、踏み付ける音だけがする。銃撃戦の音は止んでいた。
藤本敦士は後ろを振り返ることなく、掴んだ腕を引いてただ前に進んだ。
静かになったというのがどういうことなのか、結果は三つに一つだ。最悪の結果
は三つに二つ。だが振り向いてはいけない。立ち止まってはいけない。安全な
場所(そんなものはないのだろうが)まで逃げなければ―――そうしろと言われ
たんだ。あの人はそう言ったんだ。自分がこの人を守らなくてはいけないんだ。
その使命感だけが、頭がおかしくなりそうな緊張の中で藤本を冷静にしてくれた。
大丈夫だ。大丈夫。あの人は殺したって死にはしない―――。
やにわに腕を引かれ、藤本は前につんのめりかけて踏ん張った。
「戻ろう」
意を決したようなその声は、微かに震えて辺りに大きく響く。
―――戻ってどうすんねん。戻って何ができる。
「だから、戻るんでしょ。赤星さんとかみんな待ってますよ」
腕を引き返したが、当然ながら力では敵わなかった。口なら負けないのに、こう
いう時は、こういう肝心な時は力勝負になる。手の中から腕が逃げ、それを追って
振り返るともう金本は走り出していた。
心臓が、拳骨で叩かれているように痛む。胸の中に留まらない嫌な予感が、吐く
息や滲む汗に混じって外へ出、そこら中に漂っている。
何故わざわざ確かめようとするんだ。金本だってわかっているはずなのに―――。
藤本は右手の拳銃をしっかりと握り直し、身を隠そうという頭もないらしい金本の
背中を追って走った。

隠れながら移動した距離は、走るとあっという間に消化した。何十分も何時間も
かけて移動したような気がするのに、あっけないほど簡単に元いた場所に戻れた。
草の根本にデイパックが放置されている。周囲を見渡したが、人のいるらしい気配
も何もなかった。

896 :515(4/6):04/10/31 13:43:06 ID:vp2EpWRq

注意深く目を凝らすと、草が根本から折れ曲がっているのか、わずかだが人の通っ
た痕跡が見つけられた。それは、木の方へ―――弾が飛んできていた方へと誘っ
ている。
藤本はそれを辿ろうとする金本を追い越し、前に出た。文句を言われる前に(そんな
余裕は今の金本にはないだろうが)拳銃を掲げて見せる。
武器らしい武器を持っているのはここでは藤本だけだ。金本の武器なんてハズレも
ハズレのピコピコハンマーなのだから、丸腰相手の肉弾戦でもない限りは藤本が
金本を守らなければいけないし、金本はおとなしく守られていてくれないといけない。
そして、最悪の結果を想定しておかなければならない。相手は―――生きている
のなら、銃を持っている。
藤本は金本を従えてゆっくり前に進む。ああ、さっきと同じだ。命の危険を犯して
まで守ろうとしてくれた人の、その思いに逆らう意味の行為であること以外は。
また何十分もかかったような気がする。実際はやはり大したことのない距離だった。
木がある。ぽつんと佇むその木の周囲、木の枝と葉が影を作る範囲には草が
ない。ぽっかりと開けたその場所に人が二人いる。
藤本は足を止め、金本がそれを見ないよう、反射的に手で制そうとした。意識的に
そうしたわけではない腕に力はなく、金本は容易にそれをすり抜ける。
静かだった。四人も人間がいるのに(しかもその内の年長者二人は特に賑やか
なのに)静かだった。何の声もしなければ、音もなかった。
右横に並んだ金本が一歩前に出る。震えているのが空気の振動で伝わってくる。
それは恐怖か悲哀か憤怒か、何かが金本を震わせていて、藤本にまで伝染した。
カチャリという音が妙に大きく聞こえ、それが合図だったように金本が歩き出す。
藤本は右手にわずかな痛みがあるのを遅れて認識し―――金本の後を追った。
拳銃がない。瞬間移動でもしたように、金本の右腕の先にぶらさがっている。
「金本さん!」
自分の声は遠く聞こえるのに、草を踏みつける音、土を蹴る音、拳銃の金具が
こすれ合う極々わずかな、聞こえるはずのない音はやけにはっきりと聞こえた。

897 :515(5/6):04/10/31 13:43:52 ID:vp2EpWRq
草が消え、小さな舞台のように開けた場所に出る。足元には人が転がっている。
寄り添うように二人。仰向けとうつ伏せ。揃って血まみれだ。
藤本は金本の右腕に後ろからしがみつき、必死で止めた。その腕の先の拳銃は
仰向けの奴に向けられようとしている。どうせ後で死ぬほど後悔するくせに、うじ
うじするくせに、そんなことも頭に血が昇った状態ではわからないのだから世話が
焼ける。冷静な藤本はそんな風に思い、必死な藤本は声を張り上げた。
「やめてください、もう死んでるんやからええでしょ!」
「生きとる」
―――え?
血まみれだ。白いユニフォームを着ているようには見えないほどに赤い。
薄く開いた目に生気はない。なのに―――まぶたが、まつげがぴくりと。
「シモを人殺しにしとうない」
だから自分がとどめを刺して、人殺しになる?
馬鹿だ。アホや馬鹿じゃ足りない、大馬鹿だ。どういう物の考え方なんだ。筋肉の
脳みそで考えるとそういう答えが出るのか?
死んでいても動くことはある。生きていると言うなら、脈を測るとか心音を聞くとか
してから―――だいたいそんなこと、あの人が良しとするわけがないだろう!
藤本は金本の左の二の腕に手を伸ばし、包帯代わりのユニフォームの上から
傷口に力いっぱい指先を食い込ませた。悲鳴のような息を吐き、一瞬力を無く
した金本から拳銃を奪う(奪うと言ってももともと自分のものだ。もう誰にも触ら
せないよう、後で自分の名前を書いた名札でも付けてやる)。
「僕がやります」
金本は座り込んでうな垂れている。聞いているかどうかはわからない。
「金本さんと一緒ですよ。下柳さんにも、金本さんにも人殺しになって欲しくない
ですから、僕がやります。いいっすよね」
グリップを両手で握り締め、引き金を引いた。藤本の耳の奥は何だかじんじんと
していたから音がよく聞こえなかったが、金本がびくっとして藤本を見上げてきた
からちゃんと撃てたのだと思う。
藤本は空に向けた銃を下げた。しばらくして金本がごめん、と言った。涙声だった。

898 :515(6/6):04/10/31 13:44:28 ID:vp2EpWRq
首を曲げてうつ伏せになっていた下柳を起こしてやる。その顔は、藤本の目には
どこか満足げに映った。何故だろう。下柳は巻き込まれたようなものだ。藤本達と
出会わなければ、おそらくこんなことにはならなかったのに―――誇らしげに見えた。
仰向けに寝かせ、力なく投げ出された両手を胸の上に重ねて置く。
藤本は鼻を一つすすり、命の恩人に手を合わせた。いろいろと言いたいことは
あったが、あり過ぎて何も出てこなかった。ただ手を合わせて祈った。
―――天国に行けますように。
神様や仏様がどうのというのは藤本は考えたこともなかったが、今この時から
そいつらの存在を信じることにした。にわか信者だろうが何だろうが信じている
のだから絶対に救え、と。
目を開けると、金本もいつの間にか横にいて手を合わせている。藤本は邪魔を
しないようにそっと移動して、下柳の隣に横たわる体に近寄った。
そこで初めて顔をじっくりと見、それが中林佑輔だとわかる。今年で三年目だっ
たか、高卒だから若い。いつでもマイペースの、少し変わった面白い奴だった。
中林にどんな変節があったのかは知れない。だが罪がないのは確かだろう。
藤本は中林の開いたままの目を閉じてやろうと手を伸ばしかけ、止めた。
目尻から涙がこぼれたのだ。泣いている。これも開いたままだった口が、何か
を言いたそうにわずかに震えた。それだけ―――だった。それきり動かない。
ごめんなさい、と言った。言わなかった―――言えなかったが言った。聞こえた。
藤本はずっと堪えていた涙が溢れそうになって唇を噛み締める。
―――お前は悪ない。悪いのはあいつらや。
体が震える。さっきの金本のように。
そうか、あれは怒りだったのか。憎悪にも似た怒りだったのだ。自分も含め、
世界中を呪いたくなるような怒りだった―――。


【残り45人】

899 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 13:58:29 ID:29CONRVC
駄目だ。もう泣くしかないよ。
金本が表情も変えずに怒りに震えてるのをリアルに想像しちまって…。
藤本、おまいも男らしい奴だ…。・゚・(つД`)・゚・。


900 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 14:49:55 ID:jk+88lLa
職人さんGJです!
下さんの最期の言葉、涙が止まらん。
チワワのくせに・・・かっこよすぎだ藤本・・・・・・。・゚・(ノД`)・゚・。

901 :代打名無し@合併反対:04/10/31 15:12:24 ID:pF5PyGVx
火粒氏乙!
藤本かっこイイ!!

902 :542(1/7):04/10/31 16:54:41 ID:QxwBQ6Ik
>>898

19.涙

意識が覚醒する間際、誰かの声が聞こえた。それが誰の声なのかは解っていた。
(オレが殺した……)
自分が殺した―――自分が殺したも同然の、彼。
藪恵壹(背番号4)は静かに彼の事を思い浮かべた。ちょっとばかり眠そうな、
はにかんだように笑う顔。ひょろっとした体躯。ハスキーな声。24歳だった。
真面目そうな顔をで笑いを取りに行ったり、かと思えば子供の話をして相好を
崩したり、よく喋りよく笑うムードメーカー。
可愛い後輩だった。
佐藤には『お前ら仲がいいのはいいけど、もう少しピリッとしなきゃイカン』とか、
『藪、お前最年長なんだからその自覚をしっかり持って、あいつらを躾けて叱って
引っ張っていくのも大事だぞ』と言われたほど仲のいい投手陣。
練習の合間、若手が楽しそうにじゃれあっているのを藪と下柳は苦笑して
見ている事が多かった。
『あれー?もう歳ですか、二人とも?』
冗談めかして冷やかしてくる彼を下柳と一緒にシメてやり、プロレス技もどきを
かける。『ああああ、藪さん下柳さんギブ!ギブアップ!降参!降参です!』
そんな風に泣きを入れる彼の頭を一つ小突いて離してやると、傍で見ていた
矢野などは『もっとやったれ』と煽ってきたりして、下柳がにやにやしながら
指を鳴らし始める。『虐待反対!』とか言いながら金澤の背後に隠れる藤川。
それを見て、福原はまたやってるよーと呆れる。我関せずという顔をしておいて、
口元では笑っている井川。厳しさが足りないと佐藤からお小言を喰らいながら、
一生懸命に頑張ってきた自分と後輩たち。
全ては遠い世界の出来事のようだ。
咽喉がいがらっぽい。生臭い鉄の味が舌先に残っていて、軽い吐き気を催した。
身体中が熱くて、熱くて、熱くて―――たまらない。
(オレ、生きてたんだな)
漠然とそう思った。あのまま死んでも仕方ないと思っていたのに。

903 :542(2/7):04/10/31 16:55:16 ID:QxwBQ6Ik
いや寧ろ―――あの場で自分が死んだ方がよっぽど良かったのかも知れない。
藤川球児(背番号92)の亡骸を抱いて、藪はひたすらに叩きのめされていた。
あとからあとから噴き出す血。倒れてきた彼の可哀想なくらい軽い身体と、
目を閉じさせた時に指先を濡らした睫毛に残った涙がまた自分を突き落とした。
身体のあちこちが悲鳴を上げていたがどうしようもない。膝の上で悲しそうに
仰向いた彼の口元は真っ赤に染まっていて、その言葉を聞いてやる事はもう
出来なかった。少しずつ冷えていく身体を抱えたまま、身動きする気力もなく
座り込んだ自分の前に広がっていたのは暴力的な赤、赤、赤―――。
虚ろな目でそれを眺めているうちに、世界が段々水あめのように歪んでくる。
ああ、やっと来たか。
失血も手伝って目眩を感じる頃には身体は言う事を聞かなくなっていたのだが、
それでいいと藪は思った。ここで死ぬとしたら、それはそういう天命だったのだ。
死後の世界があろうがなかろうがどうでもいい。今は気を失って楽になりたい。
それなのに―――神様はまだ、自分に楽をさせてくれそうもない。
「気ィつきました?」
降って来たのは独特の高めの声。顔を見なくても誰か解る。あいつだ。
「……井川」
「大丈夫みたいっスね」
背もたれを抱き込むような形でベッドサイドの椅子に座った井川慶(背番号29)が、
藪の顔を覗き込んでいた。
「ここは……どうして……いや、いつ……何で……」
「……」
井川の良くも悪くもいつも通りの表情と、やたらと重く感じられる自分の四肢、
それから突然の場面転換に混乱した藪が無秩序に疑問詞を並べ立てるのを
井川は待ってくれた。ぼんやりした色の中にきつい光を持つ黒い彼の瞳が、
今はちょっとした呆れと労わりの色を帯びてじいっとこちらを見つめているのが
藪を不思議な気持ちにさせる。子供っぽいような、大人びたような、不思議な眼。
彼のこんな顔は久し振りに見たような気がした。

904 :542(3/7):04/10/31 16:57:17 ID:QxwBQ6Ik
目の前にある井川の独特の顔(変な顔と言うのはさすがに気が引けた)に、
何だか気が抜けたような気持ちになる。
「……えーと……かいつまんで説明頼むわ、井川」
「大怪我した後の寝起きでも何つーか、相変わらずっスね」
井川が一つ息をついて憎まれ口を叩くのを、今回ばかりは大人しく聞き流した。
いつもなら笑ってどつき返すくらいの事はするのだが如何せん今は元気がない。
身体も弱っているし気持ちも弱っている。口ごもったまま、ただ視線を返してくる
だけの微妙な様子を見て取ったのか、井川が少し真面目な顔に戻った。
「藪さんがいたところってここから割と近い場所なんスよ。俺、昨日からあちこち
 歩き回って色々調べたりとかしてて、一時間くらい前にそこを通ったんです。
 そしたら血だらけの人が二人―――藪さんと……球児が、倒れてて。
 見た目がかなり酷い感じだったんで、最初は二人とも死んじゃったんだと
 思ったんですけど、藪さんは息があったから。だからここまで引きずってきて
 手当てしました。この島ね、結構民家があるから勝手にお邪魔してるんスよ」
藪の疑問詞に一通り答えようとした努力の跡が見られる、それなりに要領を得た
ほどほどに解りやすい説明だ。表現がストレートな辺りが井川らしいと言えば
らしいが、それでも一瞬―――藤川の名前で目を伏せて言い淀みかける。
エース"鉄の心臓"井川でさえ、あの光景は堪えたらしい。
無理もない。よく知った人間同士の殺し合い現場に遭遇するなんて、
現実世界でなら相当にスプラッタでシュールな体験だろう。ましてやあの
文字通りの血の海だ。アレが平気だと言う人間は猟奇趣味の変態か、或いは
頭のどこかの回路がトチ狂ってしまった奴くらいのもんだろう。
「そっか」
顔から胸までを完膚なきまでに濡らし尽くしていた血はあらかた拭われていた。
ベッドに横たわった自分が上半身に何も着ていないのと、血みどろになっていた
はずのユニフォームの上衣が衣紋掛けに吊るされているのを同時に認識して、
ああコイツって結構世話焼きなんだなぁとピントの外れた感動を覚える。
あんな血塗れの服、よく洗う気になったな。自分の血だったとしても気持ち悪くて
さわれたもんじゃなさそうなのに。

905 :542(4/7):04/10/31 16:59:49 ID:QxwBQ6Ik
「……ありがと、な」
礼を言う声がちょっとだけ、掠れた。
「でもどうして、オレなんか助けたの」
重い左手をゆっくり引き寄せると、白い包帯が巻かれたそれには本来なら
あって然るべきものが欠けているのが視覚的によく解る。今まであったはずの
繊細な感覚が、その空白の部分だけ綺麗さっぱりなくなっているのもよく解った。
―――もうグラブは填められないな。ピッチャーゴロ、ちゃんと捕球出来ないよ。
(まだ野球をやるつもりだったのか、オレは)
自分が守ってやらねばならなかった後輩を目の前で死なせておきながら、
そんな事を考えてしまう自分。なんて奴だ、オレは。そういう本性がどこかに
あるから、今までチームメイトに信頼されなかったんじゃないのか?
「何でって……放っといたら、多分死にましたよ藪さん」
呆れて、井川。
「それとも死んだ方が良かったんスか?」
肯定とも否定ともつかない曖昧な目で藪は井川を見上げた。どうだろう、自分は
死にたかったんだろうか?正直言うとよく解らない。あの現実から目を背けたいと
思ってしまったのは確かだが、実のところあまり深くは考えていなかった。
ダメだな、オレの悪い癖だ。しんどくなると考える事を放棄しようとしてしまう。
目を閉じ、あの時と同じように言葉を探した。邪気のない目で自分を見ている
彼のもっともな質問に答えるべく、ゆっくり口を開く。
「オレは―――人殺しなんだ。オレがアイツを、球児を、死なせたんだ」
彼がどう受け取るかは解らない。藪が藤川を殺したのだと思うのか、別な風に
解釈するのか。しかしどれでも同じ事だ。他殺でも自殺でも事故でも変わらない。
「オレは自分も死んだんだと思ってたよ。死んでも構わないって―――死んで
 当然だと思ってた。オレなんか生きてても死んでても変わらないから……
 後輩の一人も助けてやれないような自分なら、いてもいなくても変わらないよ」
見上げた低い天井はところどころ壁紙が剥がれていて、大小の染みがつき、
みすぼらしさを強調していた。それはまるで自分のようだと思った。
身体にべっとりと張り付いた藤川の血の温もりと、濃く噎せるような臭気を
思い出して、どうしようもなく罪悪感を抱く。
こんな事をお前に言っても赦されるわけじゃないけど。

906 :542(5/7):04/10/31 17:01:26 ID:QxwBQ6Ik
「何で……オレだけが生きてるんかな……」
「じゃあ、死にます?」
―――え?

訊き返す前に目の前に影が落ちた。
「―――ッ……ッ!!!」
がたん、と大きな音を立てて椅子が転がるのを、夢の中の事のように感じる。
長く節くれ立った指だ。大きく握力の強い、投手の手。それが首に掛かっている。
頭の中で何かが弾け、こめかみからおとがいを通って首筋まで熱さが走り、
横たわったままなのに床が抜けて落下してゆくような目眩に襲われた。
「ッあ、か……はッ……!!」
「死にたいんですよね?」
胸を膝で突かれ、ぎりぎりと首を締め上げられて全身の血液が沸騰する。
熱を持った身体が鉛のように重くて、熱くて、鈍くて、ごちゃ混ぜの苦痛が一気に
襲いかかってきた。圧し掛かった井川の体重にどこまでも沈んでゆくような
恐怖を覚えて―――怒ったような彼の顔を、初めて怖いと思った。
「あ゙……っ」
熱い。顔と頭と額と、左手が熱い。
(殺……される……?)
込められる力に屈服し、上げかけた手をぽとりと落とした藪の歪んだ視界に、
髪の長い井川の野生児じみた顔が映っていた(『ワイルド言うたら聞こえは
ええんやけどなあ。あの辺りがシモとの違いやな。モノは言いようや』というのが
矢野の言で、金本と桧山が腕を組みながら力一杯頷いていた光景を何故か
思い出した。死ぬ間際の走馬灯だろうか?)。ぼんやりとしたその映像にふと、
入団した頃のまだ幼い顔をした彼を思い出す。垢抜けなくて、田舎くさくて。
けれどボールを持った瞬間に空気が変わって―――ホンモノだと、そう思った。
(そう、だなぁ。お前になら、殺されてもいいかもな……)
『暗黒時代のエース』が、本当のエースになった男に殺される。いいじゃないか、
当然の世代交代だ。オレなんかいない方がチームにとっていいかも知れない。
井川、お前は強い奴だから、オレ一人くらい殺したって大丈夫だろ?
それにお前にここで殺された方が、生きて殺し合いをするより楽だしな。

907 :542(6/7):04/10/31 17:01:59 ID:QxwBQ6Ik
―――不意に目の奥が熱くなる。
どうしてだろう、何故か心の奥がずきりと痛んだ。哀しいのか、つらいのか、
苦しいのか、自分でも解らないまま、つうっと熱い涙が溢れた。止まらなかった。
そして最後の息を吐き尽くそうと唇を動かして―――やっと気付く。
熱さと苦しさをしきりに訴えていた頭を、涼しいものが満たしている事を。
(……涼しい?)
さあっと冷たい空気が肺に流れ込む。耳元でどくどくと暴れていた血液が
音を立てて引いて行き、身体の隅々までひんやりとした心地よさが広がった。
その瑞々しい清涼感をよそに、身体は立て続けに跳ねて咳き込む。
「ゲホッ、ゲホ……っ、ゲホッ、ッ、っく……ッ」
「どうして……」
ぽつり、井川が呟く。
「どうして……泣くんだよ」
どうしてだろう。そんなの解らないよ、オレにも。
「そんな、泣くくらいなら……そういう弱音吐かないで下さいよ」
悪かった。ごめん、井川。
「俺、藪さんのそういうトコ、嫌いです」
ごめん。
「なんでいつもそうかなぁ……」
しょうがないじゃないか。なぁ、赦してくれよ。オレにだってどうしようもないんだ。
いつも弱い自分が本当に嫌で、覚えるのは自己嫌悪と後悔ばかり。変わらない
自分にも、変えられない事に弱音を吐く自分にもウンザリするけれど、どうしようも
ないんだ。今だって、球児の悲しそうな顔がチラついて、自分の無力さに腹が
立って、本当に本当にどうしようもないんだ。

908 :542(7/7):04/10/31 17:02:58 ID:QxwBQ6Ik
「なんでそこで泣くっぺか……」
涙をボロボロこぼして苦しげに咳き込む自分を見て、困った顔をして頭を掻き、
気が抜けたようにベッドに腰掛けたまま肩を竦める彼の顔がやけに幼い。
何ごじゃっぺやってんだが、とか、この人やっぱしマゾだっぺ、とか呆れたように
独りごちる井川は、ついさっき冷たい目をして―――冷たい目を作って、自分を
『殺そうとした』男と同じ人物だとは思えなかった。真面目で人一倍頑固で、そして
かつての自分に少しだけ似ているような気のする、いつもの彼だ。長い髪の毛が
鬱陶しいのも言葉の端々に訛りが残るのも、いつもと何も変わらない。
転がったまま身体を丸めて咳き込む自分に、藪さん、だいじけ?と訊きながら
背中を擦ってくれているエースは、一回り年下のごく普通の青年だった。


人前で泣いた事なんてなかった。
何があっても泣く事だけはしまいと、表情は変えても常にスマートであろうとし、
負けても叩かれても変わらない自分を装って最後の砦を守ろうとしていた。
マイペースだとか協調性がないだとか批判されても構わなかった。
泣かなかったし、泣けなかった。いつの間にか涙が出ない人間になっていた。

なのに、どうして―――どうして、こんなに涙が出るんだろう?

【残り45人】

909 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 19:37:55 ID:Suglie8t
GJ!!
泣けた。

910 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 23:41:41 ID:/YdbHF7h
GJ!井川がこういうカンジで出てくるとは思わんかったよ。
しかし、2人とも切ないなぁ・・・。・゚・(ノД`)・゚・。

911 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 00:06:59 ID:4GA8FjF1
このスレ始まって一番泣いたかも

912 :514(1/4):04/11/01 00:34:10 ID:DZc4d1mD
908続き
20.死の宣告
バラバラバラ…と砂や木葉を吹っ飛ばし、校庭にヘリが降り立つ。
出迎えは一人として、いない。ヘリから降り立った三人は−−
悲しげな表情のまま、校舎へと向かった。
木戸二軍監督と、阪神タイガースを引退してもなお、ファンに愛される二人−−和田豊と八木裕。

校舎の中には武装した球団職員達が三人を出迎え、本部に案内した。
本部に入ると、視界一杯に小型カメラの映像が広がる。どうやらリアルタイムだけではなく録画もあるらしい。
崖で佇む福原、銃を構える今岡、血まみれの藪、鎌を振りかぶる上坂、海岸を走る筒井−−


913 :514(2/4):04/11/01 00:35:48 ID:DZc4d1mD
「……こんな所まで何しに来たんや。SDの差し金か。」
「監督、あなたは何に荷担しているかーお分かりなのですか。」
和田は静かに、けれども怒りを含ませ背を向けたまま
こちらを向こうとしない岡田に話し掛けた。岡田はこちらに興味を示した様子もない。
「おい平田、今死んだん誰や?……昼の放送とかせなあかん事が山のようにあるんや。つまらん事言いに来たんなら帰れ。」
「帰れません……こんな馬鹿げたことを止めるまでは!!」
「貴様に止めれるかい。」
木戸が声を振り絞る。
「……参加させられている者の中にはルーキーも、未成年もいるとか。せめて彼らだけでも」


914 :514(3/4):04/11/01 00:37:22 ID:DZc4d1mD
「残りの奴らはどないする気や?」
空気が止まった。八木も、和田も、木戸も、言葉を詰まらせる。
「未成年だけ助けてもなぁ、残りの奴らは殺し合いや。一緒よ。」
画面の中の上坂が。藤川が。筒井が。下柳が。萱島が。石毛が。
死んでいく。
その映像と重なり、追い討ちのように岡田の言葉が響く。
「中途半端に同情して助けるくらいならいっそ手を出さん方がえぇと思わんのか。」
「あなたは−何も感じないのですか。かって、ご自分が率いていたチームの、
選手達が死んでいく様を見ても!」
和田が耐え切れなくなったかのように、叫んだ。しん、と部屋が静まり返る。
「感じたから、どないやねん。終わった球団の元監督っちゅう肩書より、
新球団の監督の方が誰だっていい。お前らかてそうやろが。」
その言葉に、三人は固まった。


915 :514(4/4):04/11/01 00:40:44 ID:DZc4d1mD
「岡田監督…あなたという人は……。」

木戸も、和田も、八木も絶望を隠せなかった。
そんな、そんな馬鹿なこと−
「たったそれだけのために……彼らを売ったんですか……!」
「おい、連れてけ。いい加減うるさくてかなわん。」
球団職員が、三人を押さえ込む。動き出した歯車を止めるには、
彼らはあまりに力がなかった。
慟哭が響き渡る。
三人の袖が捲られ、薬を打たれていった。意識が霞んでいく。
(今、こうしている間にも誰かが)

唇を噛み締める。
誰一人として死なせたくなかった。
和田は、涙を流しながら−意識を手放した。

916 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 04:06:19 ID:0f5bR8n5
ぐああああああああああああああああ。・゚・(ノД`)・゚・。
藤本かっこいい…!!
藪井川…泣けた……!!

どんでん氏んでくれorz

917 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 09:06:50 ID:MMDYEdGg
きょうここを知って一気に読んだ。職人さん方素晴らしい!これからもがんがって下さい。

ところで、何で岡田はどんでんって呼ばれてんの?

918 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 10:02:13 ID:4AAgVTE+
昔、味の素の粉末うどんだしの「どんでん」っていう商品のCMに坂田利夫と出てたからそう呼ばれてる。

919 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 21:26:09 ID:Wq0YgxXq
これか和田さんも参戦させられちゃったりするんだろうか

 あー楽しみ

920 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 21:32:11 ID:tURPb+n4
子供の頃の話だけど
俺んち母子家庭で貧乏だったから、ファミコン買えなかったよ。。。
すっげーうらやましかったな、持ってる奴が。
俺が小6のときにクラスの給食費が無くなった時なんて、
「ファミコン持ってない奴が怪しい」なんて、真っ先に疑われたっけ。
貧乏の家になんか生まれてこなきゃよかった!って悪態ついたときの
母の悲しそうな目、今でも忘れないなぁ、、。
どーしても欲しくって、中学の時に新聞配達して金貯めた。
これでようやく遊べると思ったんだけど、ニチイのゲーム売り場の
前まで来て買うのやめた。そのかわりに小3の妹にアシックスの
ジャージを買ってやった。いままで俺のお下がりを折って着ていたから。
母にはハンドクリーム買ってやった。いっつも手が荒れてたから。
去年俺は結婚したんだけど、結婚式前日に母に大事そうに錆びた
ハンドクリームの缶を見せられた。
泣いたね、、。初めて言ったよ「生んでくれてありがとう」って。



921 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 22:26:08 ID:ylW3y7CG
捕手がてらに泣ける話

922 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 02:42:54 ID:magfSS4J
何処に保管庫あるんですか?

923 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 19:01:58 ID:zTO8HY+z
スレ内にある 探せ 保守

924 :1/5:04/11/02 23:28:35 ID:Mwst/6kF
保守がてら少しリレーに参加させて頂きます

>>915より
21.同級生

(田村、なんでやられたんだよ。俺たち約束したじゃないか……)
松下圭太(背番号69)は浜辺の岩陰に座り、亡きチームメートのことを考えていた。
高卒2年目の松下にとってチームでただ一人同い年の田村は最も親しい存在だった。
いつかはタイガースを支える投打の柱になろうと約束し合い、
本当なら今も一緒に行動しているはずだった。

「絶対に生きて帰るんや。とりあえず俺らは何があっても一緒にいようや」
あの体育館で、顔色を失っておびえるだけだった松下に力強く言った田村。
「ほな、俺は先に行かなあかんけど必ず待ってるからな」
そう言って軽く笑いながら出て行った田村。しかし―――

後から出発した松下が見つけたのは田村の無残な死体だった。鋭利な刃物で
首筋を掻き切られており、辺りは血の海だった。松下はまだ温かい田村の身体を抱えて
ひとしきり泣きじゃくった後、押し寄せる絶望、恐怖、悲しみ、怒りを打ち消そうと
夢中で走りに走ってこの浜辺にたどり着いた。あれからずっとここに座り込んでいる。

田村の遺体に遭遇する直前、松下は現場付近から走り去って行く人影を見た。
遠目だったがその背中の番号は間違いなく"60" ―――小宮山だった。
チーム最年少の、あの頑張り屋だが泣き虫で皆に可愛がられていた後輩が
田村を殺したなどとは到底思えなかったがその可能性も否定できない。

925 :2/5:04/11/02 23:30:48 ID:Mwst/6kF
それにしてもプロ2年目でこんな状況に投げ込まれるとは思いもよらなかった。
しかも唯一の同級生・田村は殺され、唯一の後輩・小宮山は殺人者かもしれない。
他の選手は全員自分より年上というだけで恐ろしく思えてしまう。
一人でいるのがたまらなく心細かった。

その時、砂を踏む音がして誰かが近付いてきた。松下ははっとして身構えた。
「松下? おう、お前、生きとったんか。俺や!」
やけに明るい声とともに桜井広大(背番号51)が姿を現した。
松下の1年上の彼は一見怖そうで人使いが荒い面もあるがいたって気のいい先輩だ。
桜井は手に斧を持ち、そのユニフォームはひどく血で汚れていた。

「や、やられたんですか!? 大丈夫ですか?」
松下が思わず駆け寄ると、桜井は疲れ切った様子でどっかりと腰を下ろした。
「ああ、大丈夫や……ていうか俺の血やないし」
一瞬、血にまみれた田村の死体が松下の脳裏をよぎった。
桜井は松下の表情がこわばったのを察知したらしく慌てたように言った。
「ちゃうちゃう、勘違いすんな。俺は血を浴びてしもただけで誰も殺したりしてへん。
ほら、このとおり斧かてきれいやろ。第一お前の方こそ血だらけやないかい」

言われて初めて松下は自分のユニフォームの前面が赤黒く染まっていることに気付いた。
田村の遺体にすがった時に付いたらしい。急に涙があふれてきた。
「なんや、どうしたんや」
「……すみません」
松下は涙をぬぐうと桜井の隣に座り、これまでのことを話した。


926 :3/5:04/11/02 23:32:40 ID:Mwst/6kF
「お前ら仲ええんやなあ。俺も同い年は中林だけやけど一緒に行こうとか思わんかったもんな」
終始真剣な表情で話を聞いていた桜井はやや寂しそうに言った。
「そんで、お前はこれからどうするんや?」
「分かりません。田村があんなことになってもうどうしたらいいか。情けない話ですけど」
「それやったら、俺と一緒に行かへんか」

「……いいんですか? 俺なんて足手まといになるだけかもしれませんよ」
「いや、俺も情けない話やけど、やっぱ一人でいると心細くてしゃあない。
先輩らはみんな何考えてるか分からへんけど、お前やったら信頼できるし」
(桜井さんも俺と同じことを考えていたのか……)
松下は何となく田村に申し訳ない気もしたが仲間ができたことにホッとした。

「よし、決まりや。で、これからどうしよ。とりあえず持ち物確認でもしとくか」
桜井はカバンから懐中電灯、はさみ、金づち、包丁などを次々に取り出した。
「俺、その辺の家から使えそうなもん色々取ってきたんや」
「俺はずっとここに座ってたから食料とか水はけっこう残ってますけど」
松下もカバンの中身をあらため、最後に底に入っていた拳銃を緊張した面持ちで取り出した。

「へえー、お前はすごいもんが当たったんやな。ちょっと見せてもらってもええか?」
「どうぞ」
松下が拳銃を手渡すと桜井は物珍しそうにいじり始めた。「当たり」と言われても松下は
できれば使わずに済ませたかった。桜井に持ってもらった方がいいかもしれないと思った。
「桜井さん、それ」
言いかけた時に銃声が浜辺を揺るがした。


927 :4/5:04/11/02 23:35:15 ID:Mwst/6kF
(え?)
松下は何が起こったのかすぐには分からなかった。かつてない鋭い痛みが胸を貫いた。
ユニフォームを染めた田村の血は茶色く変色しかけていたがその上に溢れ出す
鮮やかな真紅の血。前を見ると桜井が銃を構えていた。
こちらを向いた銃口からは薄い煙が立ち昇っている。

間違いで発射されたのかと思ったが、桜井の表情は冷たいくらいに落ち着いていた。
「桜井さん……?」
桜井は銃を構えたままゆっくりと立ち上がった。
「松下、最後に教えといたろ。田村をやったのは俺や。この斧も元はあいつのもんやった」
「……!」

「俺の武器はカミソリの刃1枚きりでな。これではどうにもならんから誰かの武器を
取るしかないと思ってたら田村に会ったんや。あいつはお前を待ってる言うとった。
俺に一緒に行きましょうとも言ってきた。俺は仲間になるふりをして―――殺った」
眉一つ動かさず桜井は言い放った。

松下はくらくらする頭の中で桜井に一瞬感じた疑念を思い出した。
(やっぱりあの血は田村のだったのか……!)
痛みと怒りで顔をしかめながら松下は傷口を押さえ、立ち上がろうとした。
桜井は少したじろいだがすぐに引き金を引いた。2発目の銃弾を再び
胸に受けた松下は膝から崩れ、砂の上にうつ伏せに倒れた。

928 :5/5:04/11/02 23:36:44 ID:Mwst/6kF
「お前ら二人ともほんまに純粋やな」
皮肉とも本気ともつかない声でそう言うと桜井は拳銃をベルトに挟み、
素早く自分の荷物と松下の荷物をカバンに詰めて抱え上げ、最後に斧を拾い上げた。
「生き残るためには仕方ないんや。お前も恨むんやったらこんなこと考えたやつらを恨めや」
桜井はくるりと背を向けて走り出した。

砂の上を遠ざかる足音を聞きながら松下はまるで眠りに落ちるように自分の意識が
遠のいて行くのを感じていた。人は死ぬ時自分の一生を思い出すと聞いたことがあるが、
ただ悔しさだけが込み上げてきた。田村を殺した桜井の手に自分もかかってしまったこと、
そして何よりこんな理不尽なゲームで死なねばならないことが悔しかった。

その悔しさもどうでもよくなった頃、田村の笑顔が浮かんできた。
―――俺は先に行かなあかんけど必ず待ってるからな
(おい、あれはあの世でって意味だったのか? まあいいや……俺も今行くから)
それが松下の最後の記憶だった。

【残り44人】

929 :保管庫に一覧がないので:04/11/03 04:06:05 ID:f8THzmLq
作中に名前が出た選手一覧

 名前    背番号    現在の状況

中村 豊   ( 0)   ? 詳細不明
田中秀太   (00)   ? 詳細不明
鳥谷 敬   ( 1)   桧山・矢野と行動。三東を目撃
藪 恵壹   ( 4)   藤川に襲われ負傷するも、井川に助けられる
沖原佳典   ( 5)   ? 詳細不明
金本知憲   ( 6)   藤本と行動。腕を撃たれ負傷。下柳・中林の死体を発見
今岡 誠   ( 7)   中村泰を射殺
片岡篤史   ( 8)   筒井を射殺
藤本敦士   ( 9)   金本と行動。下柳・中林の死体を発見
浅井 良   (12)   ? 詳細不明
中村泰広   (13)   死亡。今岡に射殺される
アリアス   (14)   中村泰の死体を発見
藤田太陽   (15)   萱島を刺殺。武器を奪う
安藤優也   (16)   石毛に襲われる吉野を救出
筒井和也   (19)   死亡。片岡に射殺される
金澤健人   (20)   民家に潜伏
吉野 誠   (21)   石毛に襲われる。死亡?(未確定)
桧山進次郎 (24)   鳥谷・矢野と行動
福原 忍   (28)   死亡。投身自殺

930 :ヒマだったし一覧作ってみた:04/11/03 04:06:49 ID:f8THzmLq
 名前    背番号    現在の状況

井川 慶   (29)   瀕死の藪を救出
濱中おさむ  (31)   葛城に佐久本を射殺させる(?)
久慈照嘉   (32)   上坂に襲われるが逃げる
葛城育郎   (33)   誤って佐久本を射殺
中林佑輔   (36)   死亡。下柳に射殺される
三東 洋   (37)   武器を手に徘徊する姿を矢野らに目撃される
矢野輝弘   (39)   桧山・鳥谷と行動
下柳 剛   (42)   死亡。中林に射殺される
上坂太一郎 (43)   死亡。久慈を襲うが逃げられ、直後喜田に撲殺される
関本健太郎 (44)   福原の自殺の場に立ち会う
佐久本昌広 (47)   死亡。葛城に射殺される
石毛博史   (48)   死亡。新井に射殺される
新井智    (49)   石毛を射殺
桜井広大   (51)   田村・松下を殺害
赤星憲広   (53)   金本・藤本らと行動?
喜田 剛   (55)   上坂を撲殺
田村領平   (56)   死亡。桜井に斬殺される
小宮山慎二 (60)   田村の死体を発見。太陽対萱島の一部始終を目撃
萱島大介   (68)   死亡。太陽に刺殺される
松下圭太   (69)   死亡。桜井に射殺される
藤川球児   (92)   死亡。藪を襲い、直後自殺
的場寛壱   (99)   ? 詳細不明

931 :長くて読みにくくてスマソ:04/11/03 04:07:34 ID:f8THzmLq
武器判明者一覧

鳥谷敬     S&W M686
           マグナム弾を使用できるリボルバー。性能・デザインともコルト・パイソンに張るとされる
           6インチなら→ttp://home3.highway.ne.jp/ktf/image-dmg2/M686%206%27.jpg
藪恵壹     豪華15種類!ファミリー花火セット爆竹付き
           夏の風物詩。火事を起こさないように河原などの安全な場所で。後始末も忘れずに
           ttp://www.i-order.jp/wakamatsuya/img/party/hanabi_400.jpg
金本知憲    ピコピコハンマー 通称:ピコハン
           ツッコミアイテムとしてスリッパの次に有名。ビートたけしなどの著名人が愛用する
           ttp://image.www.rakuten.co.jp/arune/img1025414936.jpeg
今岡誠     SOCOM Mk23(H&K Mark23) 通称:ソーコム・ピストル
           米軍特殊部隊司令部の無茶な要請に応じてH&K社が開発した大型の銃
           サイレンサー装着→ttp://www.impactguns.com/store/media/kmc_mk23_supp.jpg
片岡篤史   IMI ウージー
           イスラエル生まれのサブ・マシンガン。精度が高くない分、安い
           ttp://www.libertyarms.net/images/UZI.jpg
藤本敦士   コルト・パイソン4インチ
           リボルバーの最高傑作と称される性能・デザイン。映画や漫画などによく登場する
           ttp://www.legendaryguns.com/_borders/Colt_P1.jpg
藤田太陽   アイスピック
           ttp://image.www.rakuten.co.jp/meicho/img1029495323.jpeg
安藤優也   スタンガン
           護身用品。携帯電話ソックリのもの・ペン型などもあり、バリエーションが豊富
           ttp://www.ring-g.co.jp/gun/m10-2.jpg

932 :間違いがあったら指摘してくれ:04/11/03 04:13:10 ID:f8THzmLq
筒井和也   こけし
           東北地方の特産品。ちなみに筒井は愛媛出身
           ttp://www.infoaomori.ne.jp/kuroishi_city/Sight_Seeing/Image/Sig_Kokesi_Ph_kokesi2s.jpg
吉野誠     飛び出しナイフ
           柄に収めた刃が飛び出すようになっているナイフ。携帯しやすい
           ttp://www.darrelralph.com/assets/knives/tact-util-fold/gibbs/newblade/frontnb.jpg
桧山進次郎  医療用のメス
           ttp://www.gaylordmart.com/ad_block/ADB1953.JPG
福原忍     グロック17
 (→関本?)   オモチャっぽい見た目だが、安全性の高さとプラスチックを多用した軽量さが特徴
           ttp://www.thealo.com/malo/images/glock17.gif
濱中おさむ  長靴
           2人分→ttp://blog.neoteny.com/chika/archives/doggy.jpg
葛城育郎   ショットガン(レーザーサイト付き)
           ショットガン=散弾銃。レーザーサイトは赤いポインタが出るあれ
           レーザーサイト→ttp://www.mars.dti.ne.jp/~herai/GRAPHIC/DotSight.jpg
中林佑輔   銃
           詳細不明
三東洋     ノコギリ
           中央→ttp://www.ka-pro.com/hb_noko.jpg
矢野輝弘   中国刀と包丁
           中国刀、イメージとしてはこの辺か?
           青龍刀→ttp://img.store.yahoo.co.jp/I/koncrete_1816_117608
下柳剛     H&K MP5A4
           非常に精度の高いサブ・マシンガン。単発発射の命中精度は拳銃を凌ぐ
           ttp://www.classicairsoft.net/images/JACMP5A4/hadoken-jac-mp5a4-2.jpg

933 :画像は個人的なイメージ。以上:04/11/03 04:15:36 ID:f8THzmLq
上坂太一郎  カマ
           ttp://www8.ocn.ne.jp/~kaji-kan/image/mikazuki2.jpg
石毛博史   ボウガン
           銃のように引き金を引いて発射する弓
           ttp://www.prolinebows.com/crossbow/zxb.jpg
新井智     ニューナンブM60(ミネベアM60)
           警察機構用に開発された日本生まれのリボルバー。現在は生産されていない
           ttp://www.esca21.com/GunBigPhoto/newnannbu_2inch_HW_prop_used.jpg
桜井広大   カミソリの刃・はさみ・金づち・包丁などなど
           カミソリの刃とは、伝説の生物スケバンの必須アイテム
           ttp://www.ne.jp/asahi/ssk/byasa/exp/hai3.jpg
喜田剛     金属バット
           イメージ検索トップ→http://sportsnavi.yahoo.co.jp/pict/column/1119_iguchi_b.jpg
田村領平   斧
 (→桜井)    ttp://www6.shizuokanet.ne.jp/dovi/YOKI.jpg
萱島大介   柳刃包丁
 (→太陽)    ttp://www.h6.dion.ne.jp/~y3-rikou/syouhinn/11yoshiaki-yanagiba/yoshiaki-yanagi-31.jpg
松下圭太   拳銃
 (→桜井)    詳細不明
藤川球児   サバイバルナイフ
           ttp://www1.ocn.ne.jp/~skmax/fs-uc-201.gif

934 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 04:19:49 ID:wYPIkAkP
>>929
18 杉山

出て無いけど背番号順の一覧からもスルーは寂しい

935 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 04:22:39 ID:wYPIkAkP
ってひょっとして既に出てる人だけの一覧でしたらゴメン

936 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 04:24:29 ID:f8THzmLq
>>934
杉山もう登場してたっけ?こりゃスマン

937 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 04:38:52 ID:wYPIkAkP
>>936
いやこっちの勘違いです
既出の人物の一覧でしたな

他所で見たこういう一覧って未登場の選手も載せてる印象があったので
秀太なんかの「詳細不明」をイコール未登場の事だと思って
素で番号飛ばされたのかと勘違いしますたスンマソン

938 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 04:49:50 ID:f8THzmLq
>>937
選手すべての名簿は一応保管庫にあるし、前の仮保管庫での
ネタバレあり名簿がこういう形式だったから真似たんだ
ちゃんと註釈つけておけばよかったな。こっちこそスマソ

939 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 05:46:31 ID:jeDfAy1t
http://www.geocities.jp/htbr_2004/list.html
http://www.geocities.jp/htbr_2004/time.html

保管庫さんがあるのに差し出がましいのですが、自分用に作ってたものです。
本家に一覧表が出来るまでの暫定と言う事で良かったら使って下さい。

940 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 06:26:39 ID:f8THzmLq
>>939
見やすい!GJ

941 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 10:08:46 ID:np1V/Fra
リストの人GJ!
複数バトロワが同時進行しているから、ありがたいね。

942 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 12:13:21 ID:KsgYrfMQ
>>939
GJ。見やすいです!
あと武器の一覧見てて思ったんだが
藤本と鳥谷の武器が対?のようになってるんだな……

943 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 15:37:42 ID:uFo7KkeR
>>933
喜田の金属バットw

リスト乙!GJです

944 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 16:40:46 ID:mPOQbwC6
筒井のこけしが何度見ても笑える

945 :554@保管庫:04/11/03 17:09:32 ID:z/kxxfqR
>>929
>>939
すごい・・・GJです!
ちょろちょろ作ってるんですけど、出来上がるまでURLリンクしてていいですか?

946 :328 ◆U/eDuwct8o :04/11/03 18:41:34 ID:AddcFVtF
>>854より
“流れ弾は臆病者に当たる”
その譬えではないが、まさか本当にそうなるとは思わなかった。
何か頭を働かせれば、いやな考えしか思い浮かばない。
…だから、鳥谷はその思考を停止させた。
(鳥谷っ…!)
気絶した鳥谷を見て、野口はぎりっ、と歯噛みした。
(くっ…もう駄目か…)
野口はいよいよ覚悟を決めた。
心を決め、鳥谷を見つからないように茂みに隠し、一人でウィリアムスの前に出て行こうと一歩目を踏み出したその瞬間――

「やれやれ、やっぱり気づいていたんですか」
――ウィリアムスの前に、ひとりの外国人が姿を現した。

それを見て、野口は思わず踏みとどまり、再び茂みに伏せた。
「お前、なにものだ」
「おや、ご存じない? 私は、ランディ・バースと申す者」
「バース…?」
その名を聞くと、ウィリアムスは訝しげな表情をした。
「貴方と同じ、助っ人外国人ですよ。ただし、少しばかり昔の、ね」
「…その名前は、知っている」
ウィリアムスは、低く小さい声でそう言った。
「オレに何の用だ」

(い、一体どうなっているんだ…)
茂みの向こうからそのやりとりを、固唾を呑んで見守っていた野口は状況の突飛さに困惑していた。
なぜバースがここに?
なぜタテジマを着ている?
なぜそんなに若い?
疑問はいくらでも出てくる。
野口は、険しい表情のままもう一度目を凝らした。

947 :328 ◆U/eDuwct8o :04/11/03 18:43:35 ID:AddcFVtF
「単刀直入に言おう」
「………」
「――死ね」
その言葉と同時に、バースは地を蹴り、ものすごい疾さでウィリアムスとの間合いをつめる。
「くッ…!!」
ウィリアムスは咄嗟にナイフを抜き、バース目掛けて振り上げる。
だが、響く金属音と襲い掛かる右手の痺れと共に、ナイフは宙を舞った。

「シット!」
ウィリアムスは罵りの言葉を吐き、次なる武器、クナイを取り出し、バースに突進する。
「無駄だよ」
「抜かせ!」
バースは、丸腰な上に、迫り来るウィリアムスに対して、微動だにしなかった。
「喰らえッ!」
隙だらけの右胸にクナイを突き立てる。
(殺った!)
本能的にそう確信した。
だがその確信も、布一枚を裂いただけで、再び響き渡る金属音によって阻まれた。
「なにッ!?」
「無駄だというのに……」
引き裂かれたタテジマのユニフォームの向こうに、ウィリアムスは鋼の肉体を見た。
「…バカな」
目を瞠り、呆気にとられた様子で口を開く。


948 :328 ◆U/eDuwct8o :04/11/03 18:44:29 ID:AddcFVtF
「金属の鎧でも纏っているのか?」
「いいや、違う」
「なんだと…?」
「冥土の土産というやつだな。折角だ、見せてやろう」
そう言うとバースは、そのユニフォームを脱いでみせた。

そこにあったのは、まるでコミックブックに出てくるロボットのような身体を持つバースの姿だった。
無機質な鉄製のボディの上に人間の顔が乗っているその姿は異様で、
ウィリアムスの感性からしてみれば、しれがおよそ人間とは思えない姿だった。
「面妖な」
ボウガンを取り出し、バースに向けてためらいなく放つ。
「……まだわからないのかね」
バースは小さくかぶりを振る。
大方の予想通り、バースはボウガンの矢さえ弾き返してしまった。
「いい加減わかっただろう」
「………」
「君に残されている道は、もうひとつしかないということを」
「くっ……」
ウィリアムスは口惜しそうに睨みつける。
「私としても、まだ先のある選手を殺すのは忍びない――が、これも命令でな。わかってくれ」
刹那、バースはウィリアムスの鳩尾に拳を打ち付ける。
ウィリアムスの身体はくの字に折れ、バースの腕の中に収まった。
「悪く思わないで欲しい」


949 :328 ◆U/eDuwct8o :04/11/03 18:51:43 ID:AddcFVtF
>>858-859
助言感謝です。ちょっと意識してみることにします。


恥ずい話ですが、オレも母子家庭なんで>>920見てすげぇ泣いちゃった、授業中に。


950 :伝説の漢:04/11/03 19:02:19 ID:UqvcsyNz
このスレは、阪神ファンを馬鹿にしてんのか?
ゴルァ(゚Д゜#)

951 :伝説の漢:04/11/03 19:02:29 ID:UqvcsyNz
このスレは、阪神ファンを馬鹿にしてんのか?
ゴルァ(゚Д゜#)

952 :939:04/11/03 21:00:18 ID:jeDfAy1t
>>945
保管庫の管理、いつもお疲れ様です。あんなんで良かったら是非お使い下さい。

953 :代打名無し@合併反対:04/11/03 21:13:12 ID:eNNpRmug
とりあえず>>950次スレ頼むよ

954 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 23:01:46 ID:vdpGyVEs
>>939
これはすごいですね。顔文字が付いてるし
新庄や二岡のように名前だけの登場人物まで載っているし

リレーは次々選手が出てくるけれど意外とまだの選手も多いですね
沖原や久保田がどんなキャラなのか楽しみでもあり怖くもあり・・・
江草と杉山は一緒に行動してたりするのかな

一人で1作に取り組んでおられる職人さんの続きも楽しみにしています
バースはやっぱ凄いなw

955 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 10:54:16 ID:/rTqE5L1
こんなスレ立ちました。
各球団の「バトルロワイアル」スレを見守るスレ
ttp://ex7.2ch.net/test/read.cgi/base/1099509309/

1 代打名無し@実況は実況板で sage 04/11/04 04:15:09 ID:3DOQ/pE+
神職人の名作、凡職人の凡作、名無しがなんか自治議論してる、批評はどこまでアリか、その他。

現行のバトロワスレの情報を集めつつ
内容や運営に関する感想や批判や情報交換や議論まで。
本スレの進行の妨げになりそうな話はここで。

でも陰口はほどほどに。基本的には神職人さんへ感謝の精神を忘れない。

956 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 12:38:04 ID:1PgrmNC3
基本的には他球団の選手は出しちゃだめなの?

957 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 12:48:29 ID:voKOc1rx
巨人バトロワにも入来兄弟繋がりで古田とか出てたし
中日バトロワは中日vs選手会の設定だし
出しちゃダメって事は無いと思うけど。

ただ出すなら阪神の選手と繋がりのある人でないと
好き勝手バラバラに出してたら収集つかないしダメだと思う。
今まさにそういう話で中日バトロワスレがちょっとややこしくなってたし。

958 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 12:59:23 ID:yZ2FIuHp
もしリレーに出すつもりなら、今やってる職人に了解を取ってからじゃないと
ダメだと思う
絶対に話の本筋に関わらない・他の職人の話に影響しないなら無許可でも
いいと思うけど、わざわざ他球団からやってくる以上はそんなのありえないだろうし
リレーと関係ないところで新しく書くなら全然OKだと思う

959 :代打名無し@合併反対:04/11/04 18:29:16 ID:LNZ/Y+MK
他球団なら元阪神の選手とか福原繋がりでニオカとかがいいなw

960 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 20:07:59 ID:B5itWprq
     ,r'/ /,r;:::::,:'::::::::::/::::::::::::|ヾヾ!ソ,.'::"::-:::::::::::::::::::ヽ::::::}
     // /;;;::::::/::::::r":/::::,i!::/!:|     ̄~~ヾ:::::::::::::::::::!::::::〉
   ,:/ /;;;::,;;/:::::/:;;;,ィ;;;/;;;;/ |:|        ゝ::::::::::::::::;|>'
   |! /:/:::::;l::::/:::77:メ/  l:! ,,......._   、_ゝ::::::::::::ノ;;|~,:)
    ,l::/::::::i!:::/;',,r‐-、   /'  ,..   `ヽ、 ヽ`:::;|::::::/i!'_
     l:/!:::::/::/| li' ,:'j`l      ',";"ー、 ` r`::::;;|,.-、:/:|='.
    .|:| |:::::|l:l:::| `_.i`'リ       ! 、,`i i;  |:::::::;;|'、):|:::::l'"
     || i:::::| l|:::H"  ̄ `i-、..,r''''ー-`、-' ノl'  |::::::;;|ゝノ::;;:::l
    ` ,〉:::|:::l;;i `ー--ク  i!    l!    l:::::::::|-':::::|ヽ、:、
     /:`ヾl、:::::〉、   `   `ー-- "    ,.!|:::::::::l::::,、:|  `
    /:::::::::::`:/  ` 、  '''==-     ,. -'l;:;|: :::::::l::| `ゝ
    .!::,i:::::::::::i!     >、   ,,.. -‐ "  :ト、|   i:Y
    |::i::::/::::::|-‐-、,.-|`:.、|  ̄    _,,..-‐"' |  : ::i::l,
  ,..-|:l::::l::::::::|    /!   〉:. ,..-‐''"      /|  : :::|:::|
保守は最優先事項よ!



961 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 21:48:39 ID:f5r2DWjW
>>959
ニオカはもう出たよ
何十回も言ってることよ

962 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/05 08:04:24 ID:twmOawpS
小町は元来姉たちのように清楚な女だったが、舞人のために鬱陶しいキャラを演じ続けたんだろ
全く遠慮がないように見えて舞人に従順だったりするし

まぁこの当たりは読解力もくそもないわな

963 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/05 12:11:12 ID:eoouQKQ4
保守よ
おんなじことの繰り返しよ

964 :代打名無し@合併反対:04/11/05 19:24:07 ID:d5nEzMBb
>>961スマソ

965 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/05 20:09:25 ID:2VuOxQuj
お前らのどんでん調保守にウカーリワロタ

966 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/05 21:08:27 ID:bHqTj30Z
      i::::::::::::::::.:.:.:.:::.:.:.:::.:.:.:.:::.:.:.: : : : : !: :l: : : : : :.:.:.:.:.:.:.、:.:.ヽ
       i:::::::::::::::::.:.::::::.:.:.!:::.!::.i::::::::.:.: : : :li.: :|: : : : : :.:.:.:.:.、:.:.!:.:.:i
        |:::::::::::::::::::::li::::.ハ::!V:ト、:::::.:.: : : } !:.l: : : :.:.::.:.:.:.:.:.!:.:.}:.:.:|
.       j::::::::::::::::::i::| V`_ーl_-!|、ヽ:::.:.: : リ-}ムュ‐:.:.:l::::.:.:.:i!:.:lハ:.:!
     /!i:::::/.!::::::iト|,.イ7;ヽT    V!:.:i:リY:;;T メ V:リ:::::.:.:リl:.l l/
.    /イ{i::::{ !|:::::ハヽ VYrノ   / ̄.ヾ.ュ::リ 〉レ' V:.:/ ,ソ
      li::::ヽl:::::::::iト、 ´ ̄     l {(  )} 「`  /:.:.:.レ′
       V^ヽ:::::::::ト、.        | ヽニ / |   /!:.}:.:.|   ・・・・・・・・・・
       __,...}ハ::::::::ヽ       l〉{ { } }〈| /::}/ヽi}
    ,. --┴─-- ̄ ``\     l iト--イi K-'⌒ゝ ⌒ヽ
   /:::::、_:::::::::.........     _>' ⌒`ヽi  i‐-l 、 Y ´...   \
.  /::::/:::`:::ヽ、::::__;:::-‐ '  {     l  !   } }--─- 、ハ
 //   ...::;:::- '´     ノ  ー-- L_j...__r-=-ヽ、    ヽ}
./   _,. '´   ....://:〈     ___   ヽヽ   } \     }、
{::.  '"   ....::::::::::/..:/::::::::::i  ‐-_(   ̄  ̄ ̄ ヽ::..`ヽ、 { ヽ
|::::::::::::::::::::::::::::::::::...::::::::::::::::::::! __(⌒ ` ー- ..     ∧/  `ヽ ハ
lヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(  ` ‐ 、     ̄ ̄ ! }    / /
.!:::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(`` - 、._` ー----- ,ノ/     レ′
.ヽ::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> 、. `` ー 、  //   _,. /


967 :13 ◆2qL78YV/jc :04/11/06 00:13:41 ID:QqLzrL/R
夜。
数日前まで人が住んでいたらしき家屋の中で藤本は久慈と横になっていた。
「…なあ、藤本」
「何ですか?、久慈さん」
「もう既に10人以上、死んだそうだ……」
久慈は突然、そう切り出した。
久慈が飲んでいたものを吐き出した時の爆発以外、二人はこれまで他の誰にも会わずに来た。
幸運だったのか、不幸だったのかはまだ分からないが…
二人は黙り込んだ。

その静寂を破るものは突然現れた。
「選手の皆さん、こちら、経営者選考委員会本部です」
最初のルール説明を行っていた女性の声だった。
「まもなく、第一ステージの終了時間となります。
 最初のルール通り、これまでに一人も整理できていない選手もあと20分で整理対象になります。
 それでは、また明日までごきげんよう…」

また、静寂。
「今の『整理』って、あの液体が爆発することなんですよね…」
藤本が不安げな声で久慈に話し掛ける。
「あと20分で俺も…」
怯えた声で話す藤本。
ショートもそんな主人の様子を悟ってか、近くに寄り添ったまま離れない。
しかし、久慈は平然としていた。
「心配はない。」
そう言うと、自分の枕元にある通信機を藤本に投げ渡した。
「それで大丈夫だ。」


968 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/06 00:14:23 ID:QqLzrL/R
「なぜそう言えるんですか?」
理解できない藤本は、久慈に質問する。
その答えも、たった一言。
「俺は『死んだ』からな…」
久慈は寝返りを打って藤本に背を向け、眠り始めた。

そもそも怪しいと思っていた液体を久慈は吐き出した。
そして、その液体が爆発した直後、「久慈死亡」の誤報が通信機に流れた。
つまり、その通信機を藤本が持っていれば、久慈を藤本が『整理した』こととなり、藤本が整理
対象となることはない…
久慈の機転に感謝しつつ、藤本は再度眠りについた…

次の日の朝。

二人(と一匹)は通信機から流れる六甲おろしで目覚めた。
「おはようございます。
 只今を持ちまして、第一回の『指令』は終了致しました。
 現在生存中の選手は36名です。
 只今より、該当選手の背番号を読み上げます…」
例の女性の声だ。
そこでは藤本の背番号、9番も読み上げられた。 また、久慈の予測通り32番が読み上げられることはなかった。
「予想以上に整理が行われましたので、本日は『指令』は行いません。
 ただし、自発的に『整理』することは可能です。
 それでは、明日の『指令』発令時までごきげんよう…」

朝の静寂。

冷蔵庫に入っていた納豆と炊いた白米で二人は簡単な朝食を取る。
 何でこんなに怯えないといけないんだ…
 こんな理不尽な争い、さっさと終わらせる!
藤本の中で何かが目覚めた。

969 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/06 00:35:20 ID:YZoQR5YG
13氏キター!!乙!!
藤本燃えてキター!!
って体調は大丈夫なんすか?無理せんでくださいや。

970 :13 ◆2qL78YV/jc :04/11/06 00:56:08 ID:QqLzrL/R
>>969
一応、今週中は自宅安静で来週から仕事復帰でつ。

971 :13 ◆2qL78YV/jc :04/11/06 01:38:05 ID:QqLzrL/R
ストーリーの大きな矛盾が発生しますた… 
>>142の追加分は抹消し、【32番 久慈 死亡】のソースだけが流れた、という形に変更しまつ。

972 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/06 11:40:52 ID:iBKLmE+f
次スレたてたよ

http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/base/1099708704/l50

973 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/06 13:30:13 ID:E7l1D3Gm
>>972
グフフフ・・・
ああ、ほんと(苦笑)
おつかれさんやな


974 :542(1/6):04/11/06 22:32:01 ID:Lts+UlFR
>>928

22.悪夢

杉山直久(背番号18)はバッグから出したパンを前にして溜め息をついた。
気分が悪い。食べられそうにない。
もう一度溜め息をつくと、上から小言が降ってきた。
「お前なぁ、朝が弱いって言っても、もう11時だぞ?さっさと食えよ」
床に座ったまま、恨めしそうに声の主を見上げる。椅子を踏み台にして棚の奥を
物色する江草仁貴(背番号26)は、追い討ちをかけるようにぴしゃりと言った。
「そんなんだからスタミナつかないんだろ」
「……仕方ねーじゃん。昨日眠れんかったし、体質ってモンがあるんやからさー」
げっそりとした表情で、杉山。
「お前の方が絶対異常やって……」
低血圧で朝食を食べる事も億劫な杉山にとっては、午前中から元気良く動き回る
彼が自分とは別種の生き物のように思える。何やらごそごそやっていた江草は、
あ、あった、と呟いて、細長い箱から若干刃毀れした包丁を取り出した。そして
隣の棚にも首と手を突っ込み始める。
バイタリティのある奴だ。
「お前には解んねーよ、オレの気持ちなんてさ……」
「当たり前じゃん、俺は俺でお前はお前だし」
「揚げ足取んなやなー」
しゃあしゃあとうそぶく彼をとりあえず半眼で睨んでおく。大きく息を吸って吐いて、
先程からいたずらに捏ね繰り回していた不味そうなパンをようやっと一口齧った。
「……マズ」
「今はそれしかないんだから文句言うなって」
「解ってるよ」
……ああ、不毛だ。

975 :542(2/6):04/11/06 22:32:30 ID:Lts+UlFR
舌戦をだらだらと続けるのも馬鹿らしくなる。投げ出した右足に視線を落とすと
泥のこびりついたシューズがあり、その上にタテジマのズボンを穿いた足が
伸びていて、ずうっと辿っていくと胴が目に入った。そこにあるのは『18』―――
所謂エースナンバー。今の自分にはかなり重い番号だが、いずれはそれに
相応しいと認められる投手になりたいと思っていたし、そのために一軍でも
二軍でも精一杯頑張ってきた。
そしてその結果が、どうまかり間違ったかこの殺し合い。
こんな醜悪な『ゲーム』を強要する首脳陣にも、それに抵抗出来ずに甘んじて
受け入れるしかない自分にも―――ひたすら腹が立つ!
「狩野は?」
「……あんまり、体調良くなさそうやなぁ」
少し声を低め、毛布を被って丸くなっている狩野恵輔(背番号63)の顔をそっと
覗き込んだ。目の下に濃いくま。唇の色がやや悪く、憔悴しきった顔で眠りこけて
いる。苦しそうな彼を起こさないようにそろそろと額に手を当てた。
「熱、あるっぽい」
「うーん……」
数日前から体調を崩して騙し騙しやっていたらしい狩野だったが、こんな事に
なったせいか疲れが一気に来たようだ。たまたま自分たちと会ったから
いいようなものの、こんな状態で外に倒れていたら……あまり宜しくない事態が
起こっただろう。多分。
物色を終えた江草は何かの箱を抱えて戻って来た。板張りの床にそれを置き、
埃っぽいなぁとぼやきながら向かいに腰を下ろす。心配そうな顔で狩野を見る
その横顔が相変わらずのようでいて、どことなく疲弊している風に見えるのは
気のせいだろうか。
ぱさぱさしたスポンジみたいなパンをもう一口二口齧って、口を開く
「お前にはオレの気持ちなんて解んねーよ、きっと。だって中村さんの……、
 見てないんやろ?」
無意識のうちに、『死体』という単語だけ声が小さくなった。もう一度、したい、と
口の中で小さく呟いく。嫌な単語だ。出来る事ならばそうなりたくないし、誰かを
そんな風にしたくもない。そして、目の前の彼や隣で眠っている狩野がそうなるのも
見たくはない。そうなって欲しくない。

976 :542(3/6):04/11/06 22:33:29 ID:Lts+UlFR
「……お前、ホンマに見んかったん?」
「うん、見なかった」
開始早々殺されたらしい中村泰広(背番号13)の死体。
地面に横たわったそれが纏った大量の血の色が頭に焼きついて離れない。
土の上の引きずった跡から、誰かが彼を移動させようとしたらしい事が窺えたが
それを認識するので精一杯だった。ただでさえ動揺しているところに、さっきまで
生きていた人間の『殺されたて』―――頭は文字通り、真っ白。
「ホンマに?」
「ホントだって」
中村が転がっていたのは体育館出口から左手に少し進んだ茂みの中だ。
月明かりが強かった事、茂みがあまり高くなかった事を考えると、恐らくそちらの
方へ曲がった人間の多くが彼の死体を発見しただろう。実際自分がそうだったの
だが、ほぼ同じルートを辿ったはずの江草はそれを見なかったと言う。
自分と彼との間に出発したのは……
「筒井、金澤さん、吉野さん。それから桧山さんに前川さん」
杉山の思考を読んだかのようなタイミング。江草が名前を挙げたのは個性豊かな
五人―――素直にすくすくと育ったようなルーキー筒井、突っ張り気味だが
生真面目で几帳面な金澤、おっとりしている割には言いたい事言いの吉野、
ひたすら明るいチームリーダーの桧山、そして今年トレードでやって来た前川。
「その中の誰かが動かしたんかも知れんって事やんな」
「……そうなるよなぁ」
何のために?
「何でやろ……」
あんな寒いところに、無造作に転がっているのを見かねたのだろうか?
自分たちが狩野を助けたように、その"彼"は中村を助けたかったのだろうか?

977 :542(4/6):04/11/06 22:34:19 ID:Lts+UlFR
「可哀想だって、思ったのかもな」
少し視線を落として、江草。
「信じてた監督に裏切られて、信じてたチームメイトに殺されて……あんな所に
 放り出されてさ。中村さん本人もそうだろうけど、中村さんを動かした人も、
 きっと悔しかったんだと思う」
「……」
「悔しくて―――怖かっただろうな」
ぎゅっと唇を噛んだ彼自身も例外ではあるまい。赤黒い血の滴る佐藤の死体。
突きつけられた事実。―――怖かったのは、自分も、江草も、他の選手たちも
一緒だ。現実的な死を目の当たりにして怖かったし、あらぬ事を考えたとしても
責められるものではない。自分たちを取り巻く状況そのものが既に異常なのだ。
「だからこそその人は、中村さんを放っとけなかったんじゃないかって思う」
考えすぎかな?自分でも解んないけど。そう言って、江草は少し首を傾ける。
しかし杉山は思った。彼の言う通りかも知れない。いや、きっとそうだ。彼の発想は
些か感傷的に過ぎる気もするけれど、いかにもしっくりと心に収まる。
これをもう少し飛躍させると、マトモな人間が少なからずいるという事になるだろう。
寧ろそうでないと困る。殺し合いをしろと唐突に命令されて、『了解しました』と
すんなり受け入れられる人間がチームに山程いるとは考えたくない。ゲームに
乗って殺人を犯した人間と、それを拒み抗おうとする人間。積極的に殺し合いに
参加する気になれない杉山にとっては後者が多いに越した事はないのだが……
「―――江草」
「何?」
「もし……もし、やで」
あくまで仮定の話だと強調しておきながら、杉山は険しい顔をする。
「もしこの先、チームの中の誰かがオレたちの前に現れたとして、その人が
 オレたちを殺そうとしたら……どうする?」
朝の時点で既に四人。
次は自分たちかも知れない。これはそういう前提のゲームなのだ。だから訊いた。
それだけの事だと割り切ろうとしたが―――江草の顔が曇ったのに、つらくなる。

978 :542(5/6):04/11/06 22:36:58 ID:Lts+UlFR
片膝を立てて座っている彼はうろうろと視線を彷徨わせ、二、三度忙しなく瞬きを
しながら所在無く手を動かした。そうして狩野の前頭葉辺りを一瞥してから、床に
置かれたザウエルP220を手に取る。自分に支給された武器がナックル(漫画の
喧嘩シーンで悪役が指にはめているやつだ。杉山のそれにはご丁寧に凶悪な
トゲトゲまでついている)だった事を考えると銃はアタリの部類だろう。いや、
ナックルもまだいい方だろうか。狩野の支給品は『KCN』というラベルが貼られた
褐色の小ビン一つ。シアン化カリウム―――かの有名な青酸カリなのだが
三人ともこの化学式が何を表しているのかは解らず、恐らく毒薬だろうというのが
ゲーム趣旨から導き出した答えだった。何にせよこんなタイプの戦闘ではあまり
役に立ちそうにないように思えるし、さしあたって頼れそうなのは江草の持つ拳銃
一丁のみという事か。
灰色の銃のグリップを無心に撫でている彼が何かを逡巡しているように見えて、
自分が思い浮かべた『アタリ』という言葉に胸中唾を吐きかけた。
人を殺せる可能性の高い道具を与えられる事がこのゲームではアタリなのだ。
考えるだに胸がムカついてくる。
「どうするのかな。その時になってみないと、解んないな」
言いながら、江草は肩をちょっと竦めて力なく笑った。彼らしい答えだと思った。
彼が人を殺す場面は想像出来ない。勿論したくもないが。
「何て言うかさ……実感がないんだ。体育館で見た血だらけの佐藤コーチも、
 朝の放送で呼ばれた死んだ人の名前も……このホンモノのピストルも。
 全部夢なんじゃないかって。起きたらいつもみたいに寮の自分の部屋にいて
 いきなり入って来たお前が『この前貸したCDそろそろ返せー』とか言ったり、
 メシの時に狩野と新井がツッコミ合戦してるの見て笑ったり……」
ああ、そうだったらどんなに良かっただろう。この殺し合いが悪い夢で、これから
待ち受けているであろう悲惨な未来が嘘であったなら。

979 :542(6/6):04/11/06 22:38:08 ID:Lts+UlFR
「でも、全部ホンマなんや……」
「そうだな」
俯く彼はまだ銃を撫でている。受け入れられない現実を、無理に飲み込もうと
しているようだった。それは必要な事だ。そうしなければ生き残れない。
だが本当にそれが正しいのか?―――杉山には解らない。ただ解るのは、
このろくでもないチーム潰しのための殺し合いが現実だという事だけだ。
「オレは……もし、もしお前や狩野が、誰かに殺されそうになったら」
だから言っておかねばならない。
死なないために。生き延びるために。
「―――多分そいつを殺そうとすると思う」
その宣言をする時、自分の声は震えるだろうかとずっと危惧していた。
それなのに存外あっさりと言葉になった事が、杉山を静かな恐怖に巻き込んで
いく。こうやってみんな麻痺していくのか。そして奴らの思惑通り仲間を殺すのか。
(そんな目で見んなやなぁ)
『やっぱり』―――そう言いたげな彼の目。決して責めるようなニュアンスはなく、
しかしただただ哀しそうな色を湛えている。
そんな風に思われていたのかと一抹の寂しさを感じると同時に、だったら自分が
先に立って戦わなければ駄目だとも思った。攻撃された時、江草は反撃する事を
ためらうだろう。それは死に直結する。弱っていて戦力になりそうもない狩野も
守ってやらなければならないし、杉山だって死にたくはない。
だとしたら殺される前に殺すしかないではないか?
じいっと杉山の目を見つめいていた江草が、不意にことんと銃を落とし、ごちた。
「悪い夢を……嫌な夢を、見てるみたいな気分だな」
伏せた目は見えなかったが、どんな色をしているのかは容易に想像がつく。
杉山は思った。夢だとしても悪すぎる。冗談は笑えるから冗談なのだ。
―――そうだな。これが夢なら、覚めてくれればいいのに。
無駄だと知りつつそう願ってしまうのと、ごとん、と重たい音が戸口から聞こえて
きたのとは、ほぼ同時だった。

【残り44人】

980 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/07 03:49:18 ID:2eK2rofB
ドキドキ・・・

981 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/07 15:53:38 ID:+V0BaIHv
おじゃまいか

982 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/07 17:50:47 ID:SDQbb0Kx
お杉と江草だ!

983 :515(1/6):04/11/08 09:43:23 ID:xhtO4h0m
>>979

23.悪魔

男はうつむき、目を伏せている。
野口寿浩(背番号27)は鍋の中で沸騰している湯を湯呑みに注ぎ、その
男の前にことりと置いた。
民家の中だ。家具はそのままに、人の気配だけが消えて久しいのが空気
でわかる古い家だった。
台所の食器棚の上にカセットコンロとボンベを見つけて使用したのだが、
茶葉もインスタントコーヒーも何もないために白湯でもてなすことになって
しまった。自分の家に招いているでもないのに少し申し訳ない気になる。
「今日はちょっと冷えるな。……こんなのでも一応暖まるから、飲んでくれ」
じっと動かない彼に声を掛け、野口は自分の分の湯飲みを手に取った。
手の中の熱が皮膚を柔らかくしてくれるような感覚、飲み込んだ熱が臓腑
を生き返らせてくれるような感覚に安堵する。こうした何でもないことの繰り
返しが『生きている』ということなのだろうと思った。
今、まだ生きている。生きてこの男と出会ったのも何かの縁だろう。
「なあ、何かあったのか?」
こんな状況で、仲間と殺し合えと放り出された状況で『何かあった』も何も
なかったが、野口には他に掛ける言葉もなかった。
ここへ来てから、彼は一言も発していない。何かを考え込んでいるような
顔でいるが、見る角度によっては落ち込んでいるようにも、悲しんでいる
ようにも、怒っているようにも見えてよくわからない。
彼はそういう男だった(野口の知る限りでは)。何かを考えているのかいない
のか、考えていたとして何を考えているのか、その表情からはほとんど
読めない。

984 :515(2/6):04/11/08 09:43:49 ID:xhtO4h0m
男は今初めて野口の声が聞こえたかのようにふと顔を上げ、前に置かれた
湯呑みを見た。いただきますと小さく呟き、湯気の立つ湯飲みを掴む。一口
飲むと大きく息を吐いて笑みを浮かべた。
「なんか生き返ったみたいな気分です。ありがとうございます」
屈託のない笑顔としっかりした口調に野口はひとまず安心し、自分と同じ
感想を持ったらしい彼に笑い返した。
久しぶりに笑った気がする。最後に笑ったのはいつだろう―――。
「野口さんはずっとここにいたんですか?」
熱い白湯に息を吹きかけて冷ましながら、男は目だけ上げて野口を見る。
野口は湯飲みから口を離して頷き、視線を落として
「……なんか実感がなくてね。一人でぼーっとしてたよ」
嘘を言った。
野口は見ている。体育館で佐藤コーチの、出発してすぐのところで中村泰広
の死体を―――現実を見ている。血の匂いを嗅ぎ、魂の抜け殻に触れ、耳の
奥でうるさく鳴る心臓の音を聞き、自分の血の味を知った。五感の全てで容赦
のない現実を味わったのだ。実感のないはずがない。
そして、何もしていなかったわけでもない。
野口は左手首の、うっすらと血が浮いている傷口を見下ろした。アンダーシャツ
を捲り上げたままで、元に戻すのを忘れていた。
「どうしたんですか? それ」
アンダーの袖を引っ張り下ろそうとしたのを、近い距離から聞こえた声に止め
られる。男がちゃぶ台の向こうからこちらへ身を乗り出してきていた。
「いや、これは」
「やっぱり、さっき―――」
男は野口の言うのを無視し、すっと身を引いて元の姿勢に戻る。
「―――死のうとしてはったんですね」
真っ直ぐに自分を見つめてくる今岡誠のその顔が、自分を責めているのか哀れ
んでいるのか、やはり野口にはよくわからなかった。

985 :515(3/6):04/11/08 09:44:14 ID:xhtO4h0m
なぜ死のうと思ったのか。
怖かった。哀しかった。憎かった。嫌になった。
そうした感情がどれほど高じても、それが命を絶とうという結論に直結する
とは、今ではもう思えない。魔が差した―――そうとしか思えない。
デイパックに入っていたカッターナイフ(ネジで刃を固定するタイプの大型の
ものだった)を手にして野口が考えていたことと言えば、生きるの死ぬのを
飛び越え、どこを切るのが正解かということだけだ。
最もポピュラーな手首は、相当深く切らなければならないと聞く。首は、どの
辺りをどう切ればいいのかわからない。胸や腹を突くことも考えたが、カッター
というのはそうした用途で使用するものではないから上手くいかないかもしれ
ない。台所に行けば包丁があるだろうか。
そういったことを考えながら、刃を出したカッターを手首に添えていた。
どれほど切ればいいか。まず腱は必ず切らなければならないだろう。カッター
などで切れるものだろうか―――考えるより動いた方が早い。なのに―――
もしかしたら自分は死にたくないのだろうか。
―――なんで死のうと思った?
野口がふと顔を上げるのと、左手にある雨戸が音を立てて動いたのはほぼ
同時だった。野口は大きく肩を震わせ、カッターをちゃぶ台の上に放り出した。
閉め切った雨戸を開けて縁側から侵入してきた今岡は、ちゃぶ台の前で正座
している野口を見下ろし、パチパチとまばたきをした。
そのまま対峙したのが一瞬だったのか、数分間だったのかわからない。
「……座る?」
野口はちゃぶ台の向こう側を示してそう言った(思い返せば間抜けだったが、
自分のしようとしていたことが急に恥ずかしく思えて、今岡に悟られないよう
どうにか取り繕いたかったのだ)。
物言わず小さく会釈し、シューズを脱いで上がり込んだ今岡とちゃぶ台の上
のカッターを居間に残して、野口は台所に向かった。
左手首の皮膚が薄く切れて血が滲んでいた。舐め取ると鉄の味がした。

986 :515(4/6):04/11/08 09:47:21 ID:xhtO4h0m
「もう諦めたんですか?」
―――諦めた?
何のことを言っているのかわからず、野口はただ今岡を見つめる。
「死ぬの、やめるんですか」
何故だろう、今岡の表情がしょんぼりした残念そうなものに見える。
「ここで会ったのも何かの縁……でしょ?」
―――生きてこの男と出会ったのも何かの縁だろう―――
それは、自分がさっき思ったことだ。
「見せて下さいよ」
まるで茶菓子の代わりのようにちゃぶ台に置かれていたカッターが、今岡の
手の中に移動する。
「自殺するとこ、見して下さい」
今岡は自分の方へ刃を、柄の尻を野口に向け、丁寧にカッターを差し出した。
「見たいんです」
目が期待に輝いている。まるで子供みたいだ。
「……もうやめたんだ」
「何でですか? 殺される前に死のうって思ったんじゃないんですか?」
ああ、そうだったかもしれない。
「人を殺すくらいなら死のうって」
そうだな。きっとそう思ったんだ。
「生きて帰れるのはたった一人だけです。それが自分やなんて思えます?」
いいや。無理だ。
「そう、逃げても隠れても無駄なんですよ」
うん、俺もそう思う。
「早く楽になりたいでしょう?」
うん。
「こんなん、もう嫌でしょう?」
うん。
「最期まで見ててあげますよ」
 

987 :515(5/6):04/11/08 09:47:47 ID:xhtO4h0m
なぜ死のうと思ったのか。
今岡の言う通りだったかもしれない。いや、そうだったのだ。
殺されるなんてまっぴらごめんだ。人殺しになるなんてまっぴらごめんだ。
あんな奴らの思惑に操られるなんて、死んでも嫌だ。
人を傷付けないのは人としての道である。それを踏み外すのは、誰が許し
ても自分が許さない。
死ぬのなら、人間としての尊厳を守ったまま死にたい。
自分は自分のままで終わりたい。自分の意思で終えたい。
生きないという選択はそれさえも奴らの思惑の内だ。わかっている。
結局は負けだ。わかっている―――。

「手首より首の方がいいですよ。ここです」
今岡が自分の首の横、右耳の下を指で押さえて示す。
「切るっていうより、突き刺して抜くようにするとええと思います」
カッターの切っ先を示された場所に向けた。震える。怖い。
「大丈夫です。痛くないですから」
今岡はよく物を知っている。だから本当なのだろう。痛くないのだろう。
そう思っても怖い。死ぬというのがどういうことなのか―――わからない。
想像もできない。それが怖い。
「一瞬ですよ。一瞬で楽になる」
思い切り突き刺して切るイメージ。そうすれば楽になる。一瞬で。
その先は? その先はどうなっているんだ? 死ぬというのはどういうこと
なんだ?
「大丈夫」
今岡の顔は、微笑んでいる。
―――魔が差した―――
『魔』というのは、こういう姿をしているのか。こういう風に笑うのか―――。

988 :515(6/6):04/11/08 09:49:06 ID:xhtO4h0m
「死ぬってどういうことなんだろう……」
『それ』は面白そうに笑い、間を置かず答えた。
「生きてないってことですよ。それだけです」
「じゃあ、生きてるって?」
―――何でもないことの繰り返しが『生きている』ということなのだ―――
「死んでないってことですよ」
「それだけか」
「それだけです」
野口も笑った。
―――久しぶりに笑った気がする。最後に笑ったのはいつだろう―――

天井近くまで噴き上がる血を野口は見た。今岡の上に降りかかっているのも
見えた。今岡は真っ赤な雨を浴びながら、オモチャ屋のショーウィンドウを見る
子供のように目を輝かせている。
後ろへ仰向けに倒れた感覚がする。畳の上で頭がわずかに跳ねたのがわかる。
大きなボールが跳ねたような音が遠く聞こえた。体から血が出て行く音も、遠く
聞こえる。
一瞬―――? これが一瞬か。やけに長いじゃないか。お前、嘘をついたな。
野口は、傍らに座って覗き込んでくる顔を睨み付ける。
あれも嘘か? 死ぬというのは本当はどういうことなんだ。
「今からわかりますよ」
答えるその声は、はっきりと頭の中に響いた。
こいつにもわからないことが自分にはわかるのだ。これからわかるのだ。
それは負け惜しみだったかもしれないが、野口は少しだけいい気分になった。
そうすると今岡の輝く目も、まるで自分を羨んで輝いているように見える。

―――最後に笑ったのはいつだろう―――
次にその疑問がやってきた時には、今のこの瞬間を思い出すことに決めて
野口は笑った。


【残り43人】

989 :328 ◆U/eDuwct8o :04/11/08 11:19:00 ID:pGaSgb5i
>>948より
(どうする…)
野口は脳細胞をフル作動させ、現在の突飛な状況を考えた。
ここでやり過ごせば、十中八九ウィリアムスは死ぬだろう。
だが、もしここで出て行けば…
(………)
そうこう考えている間にも、バースはウィリアムスを抱えて何処かへか向かおうとしていた。
野口は生唾を飲み込み、目の前を見据えて叱咤した。
(ええい、何を迷っている。これ以上犠牲を出すわけにはいかん!オレの命など知ったことか!!)
「うぉぉぉぉぉおッ!!」

「!?」
唐突にあがった怒号に、バースは驚いた。
見ると、バットを握り締めた野口が自分に向けて吶喊してくるではないか。
「なんと…」
「化け物め、ウィリアムスを放せ!」
ウィリアムスを抱えていたため、バースは両手が塞がっていた。
慌ててそれを放り投げ、防御をしようとしたが、一瞬遅かった。
「あああああッ!!!」
野口のスイングが、バースの顔面にさく裂した。
バースは数歩よろめき、地に膝をつく。
「うぅ…」
「……!」
どんな凶器をも跳ね返したバースがダメージを受けているのを見て、野口は驚いた。
「き、貴様…無敵の筈の、この俺に…」
打たれた顔面を押さえながら、バースはわなわなと震えていた。
しかし、その理由は野口にも知る由もなく、むしろ聞き返したいくらいだった。
「一体、何故…」

990 :328 ◆U/eDuwct8o :04/11/08 11:20:09 ID:pGaSgb5i
野口は、その鋼の肉体を再度眺めると、閃いた。
「そうか、奴は…」
思わず笑みがこぼれる。
まだ可能性は、ある。

再びバットを握り締め、バースの前に立ちはだかった。
「隙あらば撤退しようと思ったが、刺し違える覚悟は出来た。これ以上誰かを殺そうとするのなら、お前も覚悟は出来ているな!?」
その声は、凛として壬午園球場に響き渡った。
「……」
「………」
「…ふふ」
「……?」
「…良い目をしているな」
唐突に、バースは口を開いた。
「…なに?」
「強き者だけが持ちうる瞳だ。…君のその勇気に免じて、この場は身を引こう。
 だが、今回だけだぞ。次に会う時は、どちらかが斃れるときだと覚えておけ」
言うなり、バースは霧の向こうに消えていった。

バースの気配が失せ、安堵のため息をついていると、陽気な声がかかった。
「いやぁ、命拾いしたなぁ。九死に一生を得るってやつやで、たぶん」
「…この声は、矢野か?」
「いやな、ちゃうんやで。別に傍観しとったわけやないんや。
 もしお前がピンチになったら、オレが出て行ってやっつける寸法だったんよ。
 そやさかいギリギリまで粘っとったんやけど、アイツ逃げよったやん。いやぁ、お陰でオレの見せ場完全にナシや。
 堪忍してほしいわ、ホンマ」
「ずっと見てたのか、矢野…」
「細かいことはええやん、早よジェフ介抱しよや」
「…それもそうだな」
野口は、矢野と協力してウィリアムスを人気のないところへ運んだ。

991 :328 ◆U/eDuwct8o :04/11/08 11:20:46 ID:pGaSgb5i
丁度三人がその場を離れた頃、完全に忘れ去られていた鳥谷が目を覚ました。
「あ、あれ…誰もいない…?野口さん、どこですか?」
(…もしかして置いてけぼりってヤツですか?)
当然のことながら返事は無い。
鳥谷は自分が独りになってしまったことを知った。
「見つけたぞ、鳥谷…」
その時、一人の殺戮者が鳥谷を発見した。
「あ、アレ…?」
「ククク、覚悟は出来てるな…?」
それって何の覚悟ですか、命に関わることですか?

「…もしかして絶体絶命ってヤツですか?」
おかしなことに、鳥谷の口元には笑みが零れていた。


992 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 11:56:37 ID:xDrRWPaL
鳥はかなりアホキャラだねw

993 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 13:20:16 ID:mGDcoLtq
野口が立て続けに登場してそのギャップに笑ってしまった
両方おもしろいけど

にしてもリレーの今岡こえーなー
でもネタキャラのイメージが強すぎてまだいまいちピンとこない

994 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 19:51:12 ID:UUeaWvc9
俺もギャップにワロタ。
しかし515氏、なかなかに色気のある文を書く。
いい仕事だ。

995 :名乗る名など無い。:04/11/08 19:57:17 ID:JZzjH5Qo
このスレ立て主は氏にさらせ(#゚д゚)ゴルァ

996 :名乗る名など無い。:04/11/08 19:57:33 ID:JZzjH5Qo
このスレ立て主は氏にさらせ(#゚д゚)ゴルァ

997 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 20:11:45 ID:FGwtEKQi
      ,,,;;,;;;;;;;;;;;,,,,;;;ヾ
      ,i;;;";;;;;;;;;;;;;,,,,;;;;;ヽ                          |
     i;;;; vj ソソ-ノヽ;;;;i          ,,i""""""""-;;         i| 
     i;i<_,ヘ;;;ii;;;___ヘll ;;i        __/______      ヽ       l| 
     i| |;;;;;;;;;,i i l;-tii | l      ,/'''''\'  ""'''ヽ    ヽ      ii      
      | "==' ll ==='.l ;|      i---/ \________ |_    |      ii  
      l <;;/---..ヾ> ;|        (=, =-- ::::::::::|    |   -===( )===---
      ヽ <| .. ̄ ." |l,,;l        ,/"/ i"''丶 ::::::l/⌒i i      ii
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                                            .  |

998 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 21:48:12 ID:CvujosFp
998

999 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 21:48:26 ID:CvujosFp
999

1000 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 21:49:19 ID:G2txD/5P
1000

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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