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千葉マリーンズ・バトルロワイアル

1 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 01:45:16
千葉ロッテマリーンズの小説バトルロワイアルスレです。
職人さん大歓迎!一人で書き上げるも良、リレー小説でも良。形式は問いません。
荒らし&度が過ぎる職人さん批判は、徹底無視でお願いします。
関連スレは>>2ー10あたり

2 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 01:50:06
かわいそうだから2もらうか

3 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 01:53:58
西暦2005年3月、千葉マリンスタジアムに巨大彗星が墜落した!

4 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 01:56:47
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|,ノ  ヽ, ヽ:::::::::::::::::::::::::
|●   ● i'゛ ̄゛゛゛`''、::::::::::::::::
| (_●_)  ミノ  ヽ ヾつ::::::::::
| ヽノ  ノ●   ● i::::::::::   いきなり終わりクマ…
{ヽ,__   )´(_●_) `,ミ:::::::
| ヽ   /  ヽノ  ,ノ::::::


5 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 02:02:15















                                       完















6 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 02:11:57
他球団バトルロワイアル

讀賣巨人軍バトルロワイアル http://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/5499/
横浜ベイスターズバトルロワイアル http://www003.upp.so-net.ne.jp/takonori/
広島東洋カープバトルロワイアル http://brm64.s12.xrea.com/
中日ドラゴンズバトルロワイアル http://dragons-br.hp.infoseek.co.jp/ http://dra-btr.hoops.jp/
福岡ダイエーホークスバトルロワイアルhttp://www3.to/fdh-br


7 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 02:22:32
(#´エカ`)<今日はちょっと殺し合いをしてもらう。


(*´エカ`)<但しベテランは殺してはイカン。ベテランハァハァ
(〇з〇)<今江さよなら
(・ヘ・)<…西岡くん、短い付き合いだったね


8 :文才のない人間がプロローグを書いてみる:04/10/07 02:50:38
2004年秋、都内某所。
彼は目の前の男の発する言葉に絶句した。
「君たちは福岡が欲しい、そして1リーグ制の導入を何よりも望んでいるのだろう?」
揶揄するような声色。
「しかし今、もう一つの合併を持ち出すことは奴らを刺激することになる。
ストライキ、そして庶民の野球への関心を失うのは我々にとって大打撃なのだよ」
「ならば、“不可抗力”による“事故”に頼るしかあるまい。球団一つが消えるような事故にね」
さも当たり前のことのように話す。
この場に居るのは彼を含め7人。いうなれば「球界の総意」を代表するメンバーである。
「今回はちょうどいい機会なのだよ。これならいらん雇用も必要なくなるしな」
「なに、情報操作や無人島の確保の心配などいらん。用意は既に整ってるんだよ」
そういって下卑た笑い顔を作る。
「重光さんによろしく伝えておいてくれよ、瀬戸山君」
その声を合図に会議は終了した。

千葉マリーンズの"消滅"と“後始末”に関する会議が。

9 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 03:41:27
(Θ щ Θ)< >>8乙。もちろん俺様も華麗に登場だよな?
[´・Θ・`]< 死因は炎上で焼死ですか(プ

10 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 06:05:44
秋季キャンプが館山から沖縄になったと聞いたのは前日のことだった。
堀幸一(5)は相変わらずの球団の手際の悪さに半分あきれつつも、
この季節に少しでも暖かい場所に行けるのをありがたく感じていた。
「ふぁ〜・・・しかしなんでわざわざユニフォームで一度マリンに集まったんだ?」
けだるげに話しかけてきたのは隣に座っていた高木晃次(48)だ。
「写真でも撮るのかと思ったが。しかしこの格好で空港行けば相当目立つよな」
何故かマリンスタジアムで球団社長の眠くなるような話を
数十分ほど聞いただけでバスに乗せられて移動している。
その効果なのか知らないが、車内は妙に静かだった。
話しているのは最前列に座っている俺たちだけで、後ろの席を見ると皆眠っているらしい。
って、おい、羽田ならすぐつくだろ。なんでみんな寝てるんだよ。
「俺も少し眠らせてもらうわ。ついたら起こしてくれよ」
そう言ったきり高木もすぐに寝息を立て始めた。どうなってるんだ?
そんなことを考えているうちに俺の意識も薄れ始め、そして途切れた。

「・・・こちら2号車。睡眠ガス注入完了しました・・・」

11 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 08:07:58
うぉぉ〜!!!!!
ついに来たかぁ!!!
期待age☆



(ёдё)<福浦さんと一緒に動きたいな…

12 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 08:42:51
新スレおめ。
《´ホ`リ が主役なのか?渋いトコつくな。
それとも場面ごとやら章ごとに、メインの人が変わるの?



(*-Θ-)<ロリユキの武器はルーズソックスな
 


13 :(ёдё):04/10/07 08:48:14
それでもいいんで、いっしょに行きましょう。>hag(ry

14 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 09:56:57
☆他球団の現行スレ☆

阪神タイガースバトルロワイアル
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/base/1094306095/
中日ドラゴンズバトルロワイアル
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/base/1094531633/
横浜ベイスターズ バトルロワイアル
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/base/1094388390/


15 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 11:52:03
14乙


(○ε○)<すごいぞすごいぞ、続きが気になるぞ〜!!!

16 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 15:03:50
>>8>>10
は同じ人?職人さんはトリップつけてもらえるとありがたいです。

17 :(´春`).。O(俺は…でないね、ぅっ:04/10/07 16:37:21
二軍含め全員でんのかな?杉山とかソッコー死にそうな悪寒。
はつしヴぁとか国民的が、どう出てくるか楽しみだな

18 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 16:48:10
(・ヘ・)< 何人生き残るの?

19 :8と10:04/10/07 16:55:23
>>16
職人なんて言われるような大したもの書けないのですから・・。
こういうの書いたことないですし。


というか何も考えずに何人出すのかとかも決めずに
少し書いてみちゃったってだけなんで
誰かリレーしてくださいオネガイシマスコノトオリ> orz

20 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 18:48:10
>19乙芝清。
深く考えずどんどん書いちゃって下さいよ。期待してます!
他のBRスレも誰が出るとか、生き残るとかは大まかに決めてるだけで
その場その場で辻褄合わせて書いてるみたいですし。
続きからは、通し番号とかサブタイ付けるとイイかも。自分も今度書いてみますね。
他の書き手さんも投下待ってます。


21 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 19:44:23
選手の名簿があったほうが職人さんもやりやすいかね?
前に861さんが書いてた選手紹介のまとめページ、どこにあるか判る人いる?


なんかAAがチラホラしてるんで『誰だかワカンネ』って人は参考までにドゾ
【ロッテ関係顔文字等】
(~゚∀゚~)千葉ロッテ応援スレ応援サイト(´エカ`)
http://page.freett.com/veteran/


22 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 19:48:56
つノシhttp://www.geocities.jp/log_861/menu.html

23 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 20:04:47
>>20

24 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 20:54:29
まだこのスレにはかなわないな

大河ドラマ初芝清(○з○)
http://live14.2ch.net/test/read.cgi/nhkdrama/1092775973/

25 :語り部 堀→あの人:04/10/07 21:15:02
「ここは・・・」
「球場・・・? どこの・・・?」

我がチームメイトたちは目を覚ましたようだ。
僕はといえば、前もって持っていた酸素ボンベのおかげで催眠ガスは吸わずに済んだ。

名も知らぬ球場の真ん中。
グラウンドの中央に座り込みながら、我がチームメイト達は少しずつだが動き始めた。
ここがどこか、何故こんなところにいるのか、サパーリわからないといった風情でアホ面を晒している。

藤田の野郎が松中のような顔をしている。

これからバトルロワイヤルが始まる。
我がチームメイトたちは時間を置かずに知らされるだろう。

ダイエーとロッテが合併される計画はいまだ進行中だ。
黒幕達は諦めていない。
ただ計画を練り直しているだけだった。

26 :語り部 堀→あの人:04/10/07 21:34:11
もし、マリーンズの選手達が、何らかの事故でほとんどいなくなってしまったら?
チームとして機能しないような頭数になってしまったら?

マリーンズは消滅。
そのままダイエーに選手を組み込み、晴れて新球団へ。
誰も反対の声など上げられない。

そして発動された新しい計画、それが

『千葉マリーンズ・バトルロワイアル』


みんなで殺し合い、生き残った10人が新球団へ移籍。
逃げることは出来ない、ここは離れ小島、どこかの無人島。
そこに建設された特設スタジアム。
ここが生き残る10人以外の墓場になる。

おっと、僕は黒幕たちに手引きしたから、生き残れるのは決まっているんだったっけ。
残りのイスは9人だ。

「なぁ川井、ここどこだろ?」
藤田の野郎がアホ面で聞いてくる。知らないよと答えておいた。
[´・Θ・`]。oO(僕が手引きをしたことは誰も知るまいハハハ。藤田だけは絶対潰すぞー。)

そして、困惑する我がチームメイトたちの前に、このゲームの開幕を知らせる使者が現われた。

27 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 21:44:16
ボブキター(○ε○)ー!!

28 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 22:23:52
やっぱり職人さんはうまいなぁ。
俺が書きかけてた奴は支離滅裂だし、みんなの最後しか青写真ないし

29 :開幕(視点→里崎):04/10/07 22:53:31
何がなんだかわからない。
里崎智也(22)は、全く理解を越えた風景を見てそうつぶやいた。
そうだ、確か俺たちは空港へのバスに乗って
それで・・・ここはどこだ?

見覚えのない球場。何してるんだ俺達は。

チームメイト達も大方同じことを考えていたのは当然か。
「サト・・・これはどうなってるんだ?」
将海さん。それは僕も知りたいです。
無言を返答に代え、状況を把握しようと心を落ちつかs

「おう、久しぶりだな。みんな元気だったか」

突然、一塁ベンチから聞き覚えのある懐かしい大声が飛ぶ。
皆の視線を集めて登場したのは、巨人のユニフォームを着た山本前監督だった。
かつて幾度となく見た前監督のベンチから歩いてくる姿に、
自らのリードで降板するシーンがフラッシュバックしながら
非常に不吉な予感に襲われていた。


30 :開幕(視点→里崎)その2:04/10/07 22:55:30
「全員居る様だな・・・まぁ当然か」
彼、山本功児は選手達の輪の手前で立ち止まりそしてまた声を張り上げた
「大方のメンツは久しぶりだな、山本功児だ。俺が今回のテストを担当することになった。」
テスト? 担当?
「何のことなんですか? ここどこなんです? 何であなたがここに?」
小坂さんが声を上げる。どうやら彼ですら冷静さを少々欠いているようだ。
「あー。順を追って説明するから黙って聞いてろ・・・。そうだな。
今プロ野球が危機的な状況を迎えつつあることは皆知ってのとおりだと思う」
特におまえはな。と小坂さんへ向けて声を投げる。
「しかしだ、世の状況からソフトランディングな球界再編は不可能となってしまった。
お前たちのせいでな。そこで野球の将来の案じる面々もハードランディングな方法を
とらざるを得なくなったという訳だ。」

違う。自分を目にかけ育ててくれたかつての恩師の情熱とは違う目だ。

「ロッテはこのまま千葉に球団を持ち続けることはできない。そこでロッテは
ホークスを買収することが内定し、来季は10球団で行われることになった。
そうなると君達はありていに言うと邪魔なんだよ。1球団分選手が余るからな。
しかしそれはあまりにも君達には酷だ。そこで我々は一計を案じた。
入団テストを行い、10名が新球団「福岡ロッテホークス」へ移籍できる、とな。
ここがその会場だ。新球団は精神的に強い闘志のある選手が欲しいとの事でな。
まぁ、そういうわけでこれから、

ちょっと皆さんに、殺し合いをしてもらいます」


31 : :04/10/07 22:56:19
「…んん?」
堀が目を覚ましたのは、見たことの無い球場の外野グラウンドの芝生の上だった。
自分は何故こんなところで寝ているのか。
周囲を見回すと、目を覚ました選手達は自分と同じように、まず自身の置かれた状況を理解できずに
狐につままれたような顔で呆然とし、やがて怪訝な顔をして周囲で目覚めた者と話し始める。
眼前でバスの隣席だった高木が倒れて眠っている。
とりあえず高木を起こそうかと考えたところで背後から声に呼ばれた。
「おはよう堀君」
振り向くと同い年の諸積兼司(背番号0)だった。
隣では、目覚めたばかりなのか、投手の渡辺俊介(背番号31)が眠そうに目を擦っている。
「何だこれ、俺ら何でこんなとこで寝てんだ?」
尋ねてみるが、諸積も首をかしげ、訳が分からないといった怪訝な表情をしている。
「どこですかねここ、見覚え無いですよね」
諸積らと話している時も堀はまだ眠気が覚めず恍惚としていた。
しかし、そこで響いた銃声が、堀の意識を一気に覚醒させた。
ライフルを持った男を先頭に、ベンチの方向から何名かの男達がこちらへ歩いて来た。



32 :31:04/10/07 22:56:55
被った…スマソ

33 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 22:59:43
職人さんサイコー。
被らないようにトリッブ付けた方がいいかと。

34 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 23:03:31
すげー…続きが気になるよ(○ε○)

35 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 23:17:06
エカ児、喜多━━━━━━(´エカ`)━━━━━━!!!!

さぁ盛り上がって参りますた>(○ε○)

36 :29と30:04/10/07 23:18:13
こっちのほうが文章下手な癖に変に急ぎすぎたかも・・・ゴメンナサイorz

37 :語り部川井の人 ◆QkRJTXcpFI :04/10/07 23:26:08
とりあえずトリップつけますた。

>>36
いやなかなか面白いんでいいんでは。

かぶりはリロードして気をつけるしかないね。
鯖が重いので二重カキコにも注意。


38 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 23:34:32
やはり面白いですね。職人さん達GJです。orz。
エカは迷言が多いので、いじりがいがあるでしょうね。

39 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 23:37:30
やべぇ面白い!職人サン達GJ!!
語り辺が変わる所が、最後まで誰が生き残るか読めなくてイイ感じ。


40 :( ^Å^)格が無くても登場できますか?:04/10/07 23:39:56
やべぇ面白い!職人サン達GJ!!
語り辺が変わる所が、最後まで誰が生き残るか読めなくてイイ感じ。


41 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/07 23:55:40
宏之出演期待age

42 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 01:25:40
――…え?今、なんて…?合併?殺し合い???

ただでさえ混乱気味の頭が更に混乱し、言葉を失う。
一瞬の静寂に包まれた後、張り詰めた空気を壊し最初に口を開いたのは初芝さん(6)だった。

「アハハ監督、僕は騙されないですよ!あれでしょ?ドッキリとの撮影かなんか?」
それを聞き、皆の顔から不安の色が消え、笑顔や笑い声がこぼれた。

「なんだー。それにしても大掛りな上、合併をネタにするなんてちょっと不謹慎で…」
そう将さんに話し掛けようとした瞬間、

――バァァァーーーーン!!!

耳を突き刺すような音の元を振り返ると、山本前監督の手元には白く煙を上げた銃があった。
弾は、おどけてカメラを探す仕草をする初芝さんの眼鏡の端を擦り、レンズが粉々になり落ちてゆく。
同時に、チームメイト全員の『冗談であってほしい』という希望も粉々に打ち砕き、深い闇へ落ちていった。

「悪ふざけは終わりだ。細かいルール説明に移るぞ!」

――(これは現実なんだ…。もうどうしようも無いのか…?)
山本前監督の声を呆然と聞きながら目を閉じる。ふと、やさしかった天国の祖母の顔が浮かんだ。

「助けてくれよ、ばぁちゃん。」

隣の清水将海に聞こえない程の小さな声で、里崎はつぶやいていた。

43 :42:04/10/08 01:38:37
>>29-30さんの続きとして書かせてもらいました。
自分もこういうの書くの初めてなんで、ヘタクソですが許して下さいね。

密かに於保とか好きなんだけど、この話に登場する事もなく戦力外第二弾でクビになりそうorz


44 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 04:34:47
見やすくするため職人さんはトリップお願いしますorz

45 :視点・福浦和也:04/10/08 05:26:18
冗談じゃない・・・やってられるか。
そう声を上げようとした瞬間だった。
「ふざけるな!」
声の主は澤井だった。
「ふざけるなよ!アンタの趣味で長い間二軍暮らしさせられて、今年こそはと思ったら李なんて獲得しやがって!
あんな奴より間違い無く俺の方が打てたさ!
そんな扱い続けられた上にこんな糞みたいな・・・冗談じゃねぇぞ!」
初芝さんが怪訝な表情で澤井を見る
あの人が返す
「澤井か・・・君は今年浦和でどれだけ結果を残せた?ん?
他人のせいにしちゃいけないな。」
もう俺をここまで育て上げたあの人じゃない・・・こんな冷たい言い方をする人じゃなかった・・・

46 :視点・福浦和也:04/10/08 05:27:56
そうこう考えていると澤井が食ってかかる
「く・・・じゃあ何で李はココにいねぇんだ!アイツだって酷い成績じゃねぇか!」
そう言えば李が見当たらない、何故だ
「澤井・・・大人の事情と言うものがある。彼の知名度は使えるのだよ。君のような無名の中堅選手と違ってね。
彼には既に福岡行きを伝えているのだよ。」
「てめぇっ!」
澤井があの人に向かって跳びかかる
「よせ!良輔!」

―ダァンッ!!!―

轟音が響いた

47 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 05:29:39
職人乙!おばあちゃん。。。(泣

阪神バトロワみたく一つのスレ内で同時に何個も別の小説があるとトリ必須だが
今の所リレー式の参加自由で進んでるんだし、トリあっても無くても同じだと思うが。。。
トリつけても、ただ誰が書いたか判るだけで読み易さとか関係無い気が。
読み易さに拘るなら、区切りごとにタイトルか番号付けたほうがわかりやすよ。
あと書き始めの本文の前に
>>1の続き とか前の話の終わった所にレスアンカー付けるとか
まぁ職人さん達に任せようや。

48 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 05:52:39
とりあえず通し番号打ちます?

1 >>8 (瀬戸山)
2 >>10 (堀)
3 >>25-26 (川井)
? >>29-30 (里崎)
? >>42 (里崎)
? >>45-46 (福浦)

被った>>31(堀)はどうなるだろう。
書き込みの順番どおり>>30の後だとちと流れが繋がらないし。
>>26>>29の間に入れればまあ繋がりそうだけど。

49 :(*`∀´*)<澤井さんアボン?:04/10/08 08:04:42
お〜!いっぱいキテタ━━━(゚∀゚)━━━!!!2323もキター!

>>48
お疲れ様です。>>31は書いてくれた職人様には大変悪いし勿体ないけど、無理につなぐとおかしくなっちゃうね・・・。


50 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 08:14:01
阪神もそうだけど、最近は変な効果音が入るのが流行りなの?
下手な漫画みたいでちょっと…。

51 :一応トリつけた ◆lovelyID3I :04/10/08 08:31:17
>>46の続き 視点・福浦

さっきの初芝さんへの威嚇射撃とは違った。
――ドサッ
澤井はあの人…山本前監督の後ろに居た護衛に、額を撃ち抜かれ地面に崩れ落ちた。

「うわあああ!」「澤井さん!」「良輔えぇーーーー!!」

額の空洞から鮮血を吹き、即死した澤井を見て皆一斉に恐怖と悲しみの声を上げる。

「畜生…狂ってやがる…!」
拳に力が入る。一歩足を踏み出そうとしたとき、後ろから腕を掴まれた。
「福浦さん我慢して下さい!今はおとなしく話を聞かないと…澤井さんと同じ目に遭います…」
振り返ると腕を掴んでいるのは、可愛がっている後輩・小林宏之(41)だった。
「宏之…そうだな、ゴメン。」

マウンドで痛打を浴びて熱くなった宏之を、一塁からなだめに声を掛けに行く事はあったが
逆に俺が宏之に助けられ、冷静さを取り戻したのは初めてだった。
「あっちは銃もあるしこの場でどうこうするのは無理だな…。一先ず話を聞いて…それから考えるか。」
小声で宏之に話し掛ける。
冷静になった俺を見てホッとした表情を浮かべ、宏之は小さく頷いた。

―――この狂った状況から…殺し合いじゃなく、野球がやれる幸福な日常へ絶対帰ってやる!



52 :31:04/10/08 11:57:18
>>29-30の流れで進行キボンヌ。
その方が>>42にも繋がるだろうし。

53 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 14:07:52
じゃあ番号は

1 >>8 (瀬戸山)
2 >>10 (堀)
3 >>25-26 (川井)
4 >>29-30 (里崎)
5 >>42 (里崎)
6 >>45-46 (福浦)
7 >>51(福浦)

今のところこんな感じで。
書き手さんは頭に通し番号振ってもらえると判りやすいかもです。

54 :◆CpgsCDAZJ6 :04/10/08 17:37:41
〔丶`J´〕ノ<オッス、チゲ鍋!

日本のファンのみんな、元気にしていますか?
大韓民国の国民的打者、李承■でス!
ライオンキングって名前、何人が覚えてるかな?

最初に謝罪をすると、今シーズンは日本のファンのみんなの期待を裏切って申し訳ありまセン。
来季こそは千葉マリーンズの勝利に貢献できるよう、私は母国で日々研鑽の毎日でス。
きっと新しい李承■を見せられると思いマス。

ところで、最近私の近くで困ったことがあります。
秋季キャンプを行っている予定の私の仲間達と、連絡が一切取れないのでス。
一人も連絡が取れまセン。

これではベースボールの技術に関するちょっとした意見交換や、味の良いカツ丼を売るお店を教えてもらうことなどができまセン。
私は大変困惑して不審に思っていマス。

これから日本のロッテ球団に電話してみたいと思いマス。
それでは、また。

(※ ■は火へんに華)

55 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 17:43:50
うおー!今立ってるの気づいた!!

なぜか最近球団バトロワスレ再燃だな・・・

56 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 17:47:59
続き期待age

57 :◆CpgsCDAZJ6 :04/10/08 18:14:58
【韓国】        _______________
     ∧_∧  / オッス、ビビンバ! 李承■でス!
    〔丶`J´〕<  あ、瀬戸山氏でスか? 
□……(つ外人 )  \ マリーンズ球団の同士達は今どこにいるのでスか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ――――――――――――

  【日本】        ________
   チッ...  ∧_∧  / あ、承■君かい?
       〔;STY 〕<  なーに、みんなは今、来季へ向けて周りと連絡を絶って猛練習中だ。  
   □……(つX  )  \ 君はキニシナイでイイ。 帰国するときには全て終了しているから。
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ―――――――――

【韓国】    ?  _____________
     ∧_∧  / 
    〔丶`J´〕<   全ては終了していル・・・?
□……(つ外人 )  \____________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 

  【日本】        __________________
   アッ...  ∧_∧  / あ、いや、まぁとにかく練習がんがってね。
       〔;STY 〕<  そうそう、帰国したら千葉じゃなくて福岡へ来てくれたまえ。
   □……(つX  )  \ 理由はそのとき話すよ。  ガチャン
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ―――――――――

    
〔丶`J´〕<・・・? 何か狼狽してたナ。


(※■は火へんに華)

58 :◆CpgsCDAZJ6 :04/10/08 20:45:06
〔丶`J´〕<オッス、ナムル…李承■でス。

瀬戸山氏との電話は全く要領を得まセン。
その替わりにに不信の思いが強くなりまシた。

幸運にも、私は自らの持つ交友範囲の中で信頼できる所から、ある情報を得ることが出来ましタ。
韓国での私の交友範囲はとても広く、その気になれば私のライバルである福浦和也が
日本で秘密裏に行った増毛治療の内容を知ることもできマス。
それを知るのを私が好まないだけです。

そのような事情の中で得られた信頼できる情報です。
しかし、私にはその情報を信じることは不可能でしタ。

「千葉マリーンズ・バトルロワイアル」
そんな恐ろしいことが行われているなんテ・・・しかも、交友範囲の広い私でも行われている場所や首謀者を知ることはできまセン。

でもなんとかして私の同士達を助けなくてはいけまセン。私は行動を開始しましタ。
まずは、私と同じく母国に帰国している、3人のアメリカ人の同士達に協力を求めることにしましタ。

      _________      ⊥      ___________
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄干 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ‐=≡ ‐=≡  ( ̄ ̄ ̄ ̄_)   __皿_
  ‐=≡ ‐=≡   ̄ ̄\ \  //       ヽ 
      ‐=≡  ‐=≡    \ .V  |     ∧∧  \
         ‐=≡ ‐=≡ /     .|    〔丶`J〕   丶
           ‐=≡‐=≡ (     \   (   xナ串 |
       ‐=≡ ‐=≡   \      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ) 
      ‐=≡     ‐=≡   \へ           /  
       ‐=≡‐=≡         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
           ‐=≡              バラバラバラバラ・・・・

(※■は火へんに華)

59 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 20:49:56
スンちゃんー!!

でもね、あんまりAA付随文はやめてほしいかも

60 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 21:04:12
なんか今までにはなかったタイプのバトロワスレだな・・・

61 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 21:38:39
(゚∀゚)イイ!!

62 : ◆PhDUy4GU4M :04/10/08 21:56:28
「おーい、持って来てくれ」
山本がベンチの方向へ向かって叫ぶと、ベンチの中から数人の男が現れた。
見ると、ベンチの手前には台車が並んでいて、男たちはそれに大きな袋を手早く乗せ、牽いて歩いてきた。
見覚えのある髭面。一昨年限りで退団した小野和幸がサブマシンガンを携えて歩いてきた。そして山下徳人、筒井良紀、佐々木信行。
堀は幾分冷静さと取り戻していたため、山本が敵になる以上は首脳陣も敵になることも想定しうることだと分かっていたが
(もちろん、そんな糞食らえな想定など外れてほしかったが)
若い選手達はその光景に、再び騒然としはじめた。
「静かにしろ!」
山本と小野が怒号と共に空へ向けて威嚇射撃を行うと、選手達は再び静かになった。
「これ以降、身勝手に騒ぐ奴は威嚇じゃ済まんぞ」

63 : ◆PhDUy4GU4M :04/10/08 21:59:52
「ここは無人島だ。このスタジアムはほぼ島の真ん中あたりにある。
 お前らには、今から一人ずつ、三分おきに、この袋を持ってここを出てってもらう。
 ルールらしいルールは殺し合いをして生き残るだけだ。野球より単純明快だろう」
山本が言うと、小野が無造作に袋の山の中から一つを山本の前に置き、ジッパーを開ける。
山本が袋の中に手を突っ込むと、中から水の入った透明なペットボトルと、一本のバールのようなものを取り出した。
「この中に食料やら武器やらが入っとる。武器はランダムだ。
 いい武器が入ってるかどうかはお前らの普段の行い次第だろう」

64 : ◆PhDUy4GU4M :04/10/08 22:02:28
「お前らの腹の中には発信機が入ってる。昨日大谷が飲ませたやつだ。
 お前らの位置、生き死になどは全てこちらで監理している」
堀は、バス移動の寸前に、トレーニングコーチ大谷幸弘が、
プロテインのようなものだとか何とか言って、カプセルのようなものを飲ませたのを思い出した。
「島はエリアごとに分けてあって、時間ごとに禁止エリアを設ける。時間内にそこにいると発信機が爆発するぞ。
 朝晩、六時、十二時に放送で指示するから、袋に入っている地図を見て確認しろ。
 また、二四時間以内に一人の死者も出なかった場合、全員の首輪が爆発するようになっている。
 徒党を組むのは勝手だが、殺し合いから逃げようとする奴には死んでもらう」
バスに乗った時点で、全員の腹の中には爆弾の小さいようなものが入っていたのか。
軽い吐き気が込み上げてきたが、吐いて出るようなものでもないだろう。
堀は口を手で押さえて吐き気を鎮めた。

65 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 22:26:51
結局澤井はどうなったの?
あと腹の中の爆弾と首輪と両方してるの?
スンヨプのは関係なしに話し進んでるのか?
謎だらけだ・・・

66 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 22:35:36
あ、澤井は死んでたか。勘違いしてた・・・すんません

67 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 22:49:24
続き来てたー!!
さらに期待age

68 :功児の思惑〜開幕 ◆OhochakkEU :04/10/08 22:52:49
(澤井か・・・こいつには随分期待を裏切られたな。)
山本功児は、怒りや恐怖に凍り付いたかつての愛弟子達を冷めた目付きで見渡した。
(まぁお前達になんの恨みはないがな。今俺は『栄光の巨人軍』の山本功児だ。
ゆくゆくはコーチから監督へ・・・。俺は堀内みたいな馬鹿じゃない。
強いチームで采配すりゃ優勝も狙える。それにはここで渡辺恒雄前オーナの期待に答えないとな・・・)

一つ大きく息を吐き、もう二度と動かなくなった澤井に視線を移しながら心中でつぶやく。

するとチームの最年長、小宮山悟(14)が手を挙げた。
「なんだ?小宮山。言ってみろ。」
「ルールと主旨はわかりました。ですが・・・
殺し合いをしてまで現役続行を望まない場合・・・、ここで現役引退する事は出来ませんか?」
さすが頭脳派小宮山、この状況でよく冷静に考えた。
「昨日までに引退を申し入れた者、戦力外通告を受けた者以外は全員参加してもらう。」
それを聞くと、眉をひそめてガッカリしたように小宮山は俯いた。
(今シーズン復帰などせずに、引退しとけばよかったのにな。残念だったな小宮山。)

「では説明した通りリュックを受け取って出発してもらう。球場を出た時点からゲームは始まるからな!解散!!」

(この仕事が終われば、晴れて巨人軍ヘッドコーチ山本功児の誕生だ・・・)

いやらしく歪んだ山本功児の笑顔と同時に、絶対に逃れることの出来ない、殺戮のゲームが幕を開けた――――



69 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 23:00:12
ついに開幕キター(゚∀゚)ー!!
宏之はどうなるのか、最後まで生き残るのは誰なのか、興味は尽きない。

70 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 23:14:10
まとめ〜
1 >>8 (瀬戸山)
2 >>10 (堀)
3 >>25-26 (川井)
4 >>29-30 >>42 (里崎)
6 >>45-46 >>51(福浦)
7 >>62-64 (堀)
8 >>68 (エカ児)

71 :まとめ:04/10/08 23:20:06
>>が多すぎます。。。って出たよ・・・なので二回に分けた。

>>54>>57-58 (李)

スン様の話は面白いけど他の作品とはカラーがかなり違ってるから、
番外編的な括りかな?と、思ったんですがどうでしょう?
むしろこのリレーとは別物として続きが見たい気が・・・

72 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/08 23:44:52
めっちゃ面白い、これからも頑張って書いてください!
ファームも出してくれること期待
あ澤井が出たか。。

73 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 00:29:57
☆ゅ

74 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 00:31:10
スン様ネタが他のと違う雰囲気でいい味出してるね。
職人さんたち、続き楽しみにしてます。

75 :9・浅間出発 ◆OhochakkEU :04/10/09 01:00:02
「青野は行ったな?では次、浅間敬太!背番号13!!」

出発の順番は名前順らしく、気持ちの整理がつく間もなく自分の名が呼ばれた。
「はっ、はい!」
慌てて立ち上がり、荷物を選ぶ。

(まだこの世界に入って2年目なのに…。こんなのってあるかよ?
同期の酒井さんと鈴木さん、最近戦力外通告された時は同情したけど…今は羨ましいよ…)
そんな事を考えながらリュックを背負い上げた。

本当にここを出た瞬間に皆とは敵同士なのか?
後ろ髪を引かれる思いでチラッとチームメイト達に目をやると、西岡と早坂の二人と目が合った。
西岡は一足先に今期一軍に定着したものの、この二人は同級生で同じ寮暮らし。
共に励まし合い競い合い頑張ってきた仲間だ。
(二人と途中で合流できて助け合う事ができれば…)
そう思い、強い眼差しで二人を見つめた。
西岡と早坂も何か感じ取ってくれたのか、微かに頷く。

――きっとまた一緒に生きて帰ろう。

球場を出る通路を歩きながらリュックの中を確認した。
「これは…ナイフだ。6本入ってる…。」
自分に与えられた武器はナイフ投げの芸に使う、細く鋭いナイフだった。
西岡達が出てくるのを球場の近くで待とうか考えたが、出てくる迄にはだいぶ時間が開く。

考えを改め、まずは安全そうな場所や何か役に立つものがないか探す事にした。
(最初の方に外に出られたのはラッキーだったかも。
最後の方じゃ、もし島内に便利な物があったとしても先に取られちゃうしな…。)
地図を見ながらできるだけ遠く、遠くへと浅間は走って行った。


76 : ◆OhochakkEU :04/10/09 01:36:05
あ、ヤベッ!浅間と同じ03'組の金澤の事すっかり忘れてた!
まぁ、いいか…

煤i〇 ̄− ̄〇)<ガーン・・・

77 :背番号36登場:04/10/09 01:40:20
その大きな体に似つかわしくない小さなため息を付いた。
全てが突然すぎる事態に、心の中は混乱を極めていた。ただ、その男の姿は、他人が見たとしたら、
全く普段と何の変わりもないように見えたことであろう。
男の名は、垣内哲也。
(ちょ、ちょっと待ってくれよ。何故?殺し合い?何故??)
単純な疑問であるが、紀伊の山懐から出て来たままの純朴かつ朴訥な生来の性質では、
そんな単純な疑問すらとても難しい命題であるように思えた。

ホームベース上に詰まれたリュック。前監督の号令を受け、自分を守るべく道具を手に、早い者は方々へと散り始めた。
その異様とも言える雰囲気から少し離れた場所で、ただ垣内は呆然とその光景を見ている。
(ああ、何だかあの瞬間みたいだ。)
脳裏にはあの日の事がフラッシュバックしていた。
9・11。ミルク色の薄暮の空に舞い上がった白球は、一瞬空の色と同化してスタンドで弾んだ。
一瞬の静けさの中の歓喜のウイニングラン。忘れることなど出来はしない思い出だ。
目の前の光景はあの日と同じ。ホームベースを中心にチームメイトの輪が出来ている。
ただ、輪の中にあるのが自分ではなく、武器の詰め込まれたリュックであるという事実だけが信じられなかった。

78 :背番号36登場:04/10/09 01:41:40
「垣内さん、並ばないんですか」
声の主は、原井和也であった。西武時代から、同じ釜の飯を食った仲である。温和そうな人なつっこい原井の顔も、
平静を装ってはいるものの、その表情の下は恐怖で歪み切っているだろう。
ただ同じ釜の飯を食った仲というだけでなく、同郷でもある原井の心中は、誰よりも分かっているつもりだった。
促されるように、チームメイトの輪に近づく垣内の耳元で、原井が囁く。
「どうせ殺されるんだったら、垣内さんがいい。別に構わないっすよ。まさか俺なんか、残れるわけもない」
冗談か本気か?一瞬原井の真意を見誤りそうになった寡黙なジャンボは、その言葉に何のリアクションも取ってやれない。
「垣内さん、俺の姿を見つけたら、容赦なく引き金を引いていい。俺の屍を越えて、生き残ってください」

垣内の手に、冷徹な目をした前監督からリュックが渡される。ズッシリとした重み。
中を見なくても分かるその硬質な手応えは、間違いなくサブマシンガンである。

脳裏に焼き付いたメロディーがどこかしらから聞こえて来たようで、垣内は一瞬耳を疑った。
もちろん空耳であるのだが、そんな事を判断することは出来ない極度の緊張状態の中にあった。

♪かきうちてつや〜かきうちてつや〜かきうちてつや〜ラララララララ〜…

垣内!垣内!垣内!垣内!

撃て!撃て!今ここで!

撃て!撃て!今ここで!

「大事なチームメイトを、撃てるかよぉ・・・・・・・・・・・・」

目の前がにじむ。
心優しき寡黙なジャンボは、どうすることも出来ない感情を引きずりながら、グラウンドから藪の中へ消えていった。


79 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 01:45:24
垣内は背番号38…

80 :◆CpgsCDAZJ6 :04/10/09 02:23:15
>>59
ケータイから見てるんですか?
なるべく気をつけて使います。

>>65>>71
国民的シナリオは幕間みたいなもんだと思って読んどいてください。
本線のシナリオに応じてチャチャを入れたりとかする予定です。
決めてるわけじゃないですが。

81 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 02:50:39
BR参加選手〜10/9現在〜
0諸積兼司  1小坂誠  3サブロー  5堀幸一  6初芝清  
7西岡剛  9福浦和也  10澤井良輔(死亡)  11神田義英  12藤田宗一  
13浅間敬太  14小宮山悟  15鈴木貴志  17長崎伸一  18清水直行  
19田中良平  20藪田安彦  21内竜也  22里崎智也  23大塚明  
24平下晃司  25今江敏晃  27清水将海  28加藤康介  29小野晋吾
30小林雅英  31渡辺俊介  33橋本将  34川井貴志  35三島輝史  
37前田浩継  38垣内哲也  39田中雅彦  40渡辺正人  41小林宏之  
44喜多隆志  45辻俊哉  46山崎健  47井上純  48高木晃次  
51於保浩巳  52塀内久雄  53原井和也  54黒木知宏  55杉原洋  
58青野毅  59富永旭  60成瀬善久  61寺本四郎  62金澤岳  
64藤井宏海  65曽我部直樹  66ユウゴー  67戸部浩  68早坂圭介  
93杉山俊介 【生存55名】
国民的の話によると、外国人は皆帰国してるようなので上記メンバーでスタートですね

82 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 02:54:36
>>81
15鈴木貴志 は除外かと。

83 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 03:33:14
>>81をベースにして、ちょっと書き換えてみた。
選手分けは適当ですが。

TMBR参加選手〜10/9現在〜

【1軍外野手 5名】
 0諸積兼司  3サブロー 24平下晃司  38垣内哲也  47井上純
【1軍内野手 6名】
 1小坂誠   5堀幸一  6初芝清   7西岡剛  9福浦和也 25今江敏晃 
【1軍先発投手 5名】
 14小宮山悟  18清水直行  29小野晋吾  31渡辺俊介  41小林宏之 
【1軍リリーフ投手 4名】
 20藪田安彦  30小林雅英  46山崎健   48高木晃次
【破壊組合 5名】
 11神田義英  12藤田宗一  28加藤康介  34川井貴志  67戸部浩
【捕手 7名】
 22里崎智也 27清水将海 33橋本将 45辻俊哉 39田中雅彦 62金澤岳 93杉山俊介
【浦和組・若手 11名】
 13浅間敬太 19田中良平  21内竜也  35三島輝史  55杉原洋
 58青野毅  59富永旭  60成瀬善久  61寺本四郎  64藤井宏海  68早坂圭介
【浦和組・中堅 7名】
 17長崎伸一  23大塚明 40渡辺正人 44喜多隆志 51於保浩巳 52塀内久雄  66ユウゴー
【浦和組・崖っぷち 4名】
 37前田浩継 53原井和也  54黒木知宏  65曽我部直樹  

【死亡 1名】
10澤井良輔

【生存54名】

84 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 03:40:50
>>83
T じゃなくて C では?

85 :11.考え:04/10/09 03:50:31
神田義英はただ呆然としていた。
殺す。そんなことしたことがあるわけない。
もちろん一緒に今まで戦ったきたチームメイトを殺すなんて考えられもしない。
もちろん一緒に今まで戦ってきたチームメイトに殺されるなんて考えられもしない。
だがしかし、目の前でかつての上司が銃を撃つさまをに遭遇して
だがしかし、目の前でチームメイトが銃弾によって殺されるさまに遭遇して
そして今、自分の目の前にある「武器」入りのバッグがある状況に遭遇して
彼の「考えられ」ることは何一つ無くなってしまっていた。

「次、神田義英!背番号11!!」
何一つ考えることのできないまま自分の名前を呼ばれる。
そうなれば嫌でも動かなければならぬ。
何をするか嫌でも考えなければならぬ。
彼は一番手前にあったバッグを取りに立ち上がる。
一緒に社会人からプロ入りし、年も近く仲の良かった
酒井と鈴木はつい先日、チームを去った。
なんで俺はここにいるのだろう。
何があいつらと俺の運命を分けたのだろう。
そんな答えの出ない問い、こんな場では何も考えていないことと同じなのか。
「神田!早くしろ!!」

球場から出る途中、彼はぼんやり歩きながらただなんともなしにバッグを開いた。
中にあったのは小型のボウガン。ご丁寧に説明書までついているようだ。
彼は歩き、そして得物を手にし、何も考えられない頭で考える。
殺すなんて、殺されるなんて考えられない頭でその道具について考える。
手にあるものはボウガン。ああこれを使うにはどうしたらいいんだろう。
遠くから狙うものだよなこれは。これを上手く使うにはどうすればいいんだろう。
ああそうだ、出口を狙える離れた場所に居ればいいんだ。

彼は、今だ人を殺すなんて考えられない。
彼の頭にあるのは、彼の手の中にあるものをどうするか。それだけ。

86 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 03:51:44
破壊組合・・・w

87 :12・ルーキー ◆OhochakkEU :04/10/09 05:31:46
今年ドラフト一位で入団。勝利を挙げることはなかったが、高卒一年目ながら華々しく一軍のマウンドにデビューした期待のルーキー。

彼――、内竜也(21)は球場から少し離れた所にある物見櫓の様な物の上に身を潜めていた。
次々と出発して行く選手達を、リュックに入っていた参加選手名簿と照らし合わせ眺めながら。

丁度去年の今頃。ドラフトの高校生目玉候補として俄かに周囲が騒がしくなりプロ入りを意識したとき
『指名してくれれば12球団どこでも入ります!』
と、言った。とはいえ正直に言えば地元から遠く離れたくはなく、在京志向はあった。
そしてロッテに指名された時は凄く嬉しかった。在京球団なのは勿論の事、それ以外にも理由があった。

――理由、ロッテが弱いから。

内は自分が一番になる事を望んだ。雑誌のインタビューでも臆する事無く『一番が好きだ』と答える。
弱小ロッテで自分が一番の投手となり、ロッテを強いチームへ変えて行くエースへ…
そんな夢を描いた。しかし少々誤算があった。
パリーグ、更にロッテの試合を観る機会もあまり無く、入団後ロッテが想像以上の投手王国だと知ったのだ。
そして同期の五巡目、三島輝史(35)の意外なファームでの活躍。
シーズン後半は球種を増やす為や体力の無さも有り、ファームで投げる機会も減り焦りを感じていた。



88 : ◆OhochakkEU :04/10/09 05:36:56
(なんだろ、この事態は。秋季キャンプで頑張って春からは一軍に合流したかったのに…。)
内がそんな事を考えながら櫓で様子見をしていると

――うわあぁぁぁ!!

少し離れた林の中から喧騒が聞こえた。
(なんだ?誰だろう…?)
目を細めよく見てみると喜多隆志(44)と井上純(47)の二人だった。

「やめろ!何すんだ喜多!お前、やる気なのか?」
じりじりと後退しながら井上が喜多に問う。内はジッと耳を立て会話を聞き逃さないようにする。
(やっぱりやる気になってる人、居るんだな…)

「やりますよ勿論。死にたく無いですし、まだ野球続けたいっすからね。
自分が10人の枠に残ったとして、他の生存者も外野手ばっかじゃ一軍に上がるのに邪魔なんで……
優先的に井上さんに死んで貰います!」
喜多は武器の鎖鎌を振り回し、辺りの木の枝を切り落としながら徐々に井上を追い詰める。
井上は辛うじて避けながら、リュックから武器を取り出そうと必死だ。しかし――
振り回した鎖鎌の鎖に足を捕られ、井上は動けなくなった。
「あっ!」
思わず内が声をあげてしまったのと同時に絶叫がこだました。
「ぎやあぁぁぁぁ!!」
(うわっ・・・)
内は目を覆い、これ以上血に塗れた悲惨な光景を見るのを避けようとした。が、
唇を噛み締め、何か思い直したように再び井上の亡骸に目を遣った。
「よく覚えておかなくちゃ…。これから嫌という程こんな光景を目にするようになる…。」
喜多が去って行く背中を眺めながら櫓を降り始めた。
「喜多さん、一度も尊敬した事なかったけど、今日は喜多さんから教わりました。
そう……一番になる為には犠牲も必要。ですよね?」
もう姿の見えなくなった喜多にお辞儀をし、礼を告げるとルーキーは武器を手にライバル達を捜す為、島を駆け出した。
【残り53人】

89 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 05:50:01
喜多━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

90 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 06:19:58
すげー面白い

でも内君は、悪い子なのね…

91 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 07:18:27
垣内と原井のくだりで、朝っぱらから不覚にもマジ泣きした…
職人さんガンガレ

92 :47井上純 ◆QkRJTXcpFI :04/10/09 08:14:32
井上純、背番号47番。
新天地での彼の生活が決まったのは2年前の11月のことだ。

そして、彼がそれまで骨を埋める覚悟でいた球団から、戦力外を通告された日からほぼ丸2年が経っていた。
2002年10月8日、それが野球選手として彼が一度迎えた命日だ。

あれから、2年――


『98年の横浜V戦士』 『左の代打の切り札』 『俊足巧打だが、若返りを図るために解雇』

まるで彼を慰めるようなフレーズが、どこかからその大きな耳を通り過ぎていった。
その度に彼は思う――ふざけるな。
そんな良い選手なら、どうして華やかなセ・リーグから、パ・リーグの弱小球団へ拾ってもらうことになるんだ。

それでも野球をしたい彼は、そんな思いを飲み込んで黙々と野球をした。それ以外ないではないか。
幸いなことに打撃力の衰えはなかった彼は、入団1年目でクリーンアップを打つほどの活躍を見せた。
ケガや病気(花粉症)に悩まされながら、文字通り打ち克ったのである。
(1/2)

93 :47井上純 ◆QkRJTXcpFI :04/10/09 09:10:24
2年目のシーズンも、やはりケガや病気(やはり花粉症)に悩まされた。

しかし、その頃になると彼の中で少し考えが変わった。
このような逆境にいて、決して目立たないのが自分の野球人生なんじゃないだろうか。
思えば優勝したときも結局はスタメンは獲れなかった。
スタメンを獲れたのは、あまり目立たないパのチームでだった。

でも、同時に彼は自分がチームに必要とされ得る選手であることも、自覚することが出来た。
必要としてくれるなら、自分は精一杯野球をしようじゃないか。
自分に出来ることは、求められたプレーをこなすことだけだ。そうだ。
マリーンズが僕を必要としてくれる限り……

「必要と…してくれ・・・」


井上純よりロッテでは先輩になる喜多隆志。彼の足音が遠くなると同時に、意識が薄れてきた気もする。
ドラ1の喜多にとって自分の存在はさぞかし邪魔だったろうな。少し、笑った。

井上純をロッテは特別に必要とはしなかった。
ロッテに必要な選手達は、天の秤にかけられて決められることになったようだ。
自分はどうやらその秤からはこぼれ落ちたらしい。

なくなりかけた意識の中で、去年のドラ1の内竜也が視界に入って、深々と頭を下げ、どこかへ走り去って行った。
「ベテランは・・・いつだって・・・若い世代に脅かされてばっかりだ・・・・・・」

なぜか故郷の宮城の思い出が浮かんできた。もうだいぶ寒くなる頃である。
「そだ・・・せんだいのしんきゅうだんなら・・・まだ、おれをひつようとしてくれるかな・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・ふふ・・・・・・・・・・・・・・」
新天地で野球をする自分の姿を思い描いたまま、井上純の意識は完全に消えた。

【47井上純× 残り53人】 (2/2)

94 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 09:22:52
純(ノД`)

95 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 10:00:50
俺の純が・゚・(ノД`)・゚・

96 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 11:30:48
職人さん達キテタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
リレー形式って面白いね


97 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 11:31:40
職人さん、乙です。

澤井が・゚・(ノД`)・゚・

98 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 11:36:26
俺の純が早くも・゚・(ノД`)・゚・

99 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 11:45:09
中日のは「物語」として読めたけど、自分の好きなチームの
選手が主役だと、また思い入れも違って来るね。
いずれにしても自分は書けないんで、続きを楽しみに待ちます。

100 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 12:34:48
純…・゚・(ノД`)・゚・

>>78
ひとつ突っ込むとすれば、垣内のほうが年下なので、言葉づかいが…。

101 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 12:55:35
TMBR参加選手〜10/9現在〜

【1軍外野手 5名】
 0諸積兼司  3サブロー 24平下晃司  38垣内哲也
【1軍内野手 6名】
 1小坂誠   5堀幸一  6初芝清   7西岡剛  9福浦和也 25今江敏晃 
【1軍先発投手 5名】
 14小宮山悟  18清水直行  29小野晋吾  31渡辺俊介  41小林宏之 
【1軍リリーフ投手 4名】
 20藪田安彦  30小林雅英  46山崎健   48高木晃次
【破壊組合 5名】
 11神田義英  12藤田宗一  28加藤康介  34川井貴志  67戸部浩
【捕手 7名】
 22里崎智也 27清水将海 33橋本将 45辻俊哉 39田中雅彦 62金澤岳 93杉山俊介
【浦和組・若手 11名】
 13浅間敬太 19田中良平  21内竜也  35三島輝史  55杉原洋
 58青野毅  59富永旭  60成瀬善久  61寺本四郎  64藤井宏海  68早坂圭介
【浦和組・中堅 7名】
 17長崎伸一  23大塚明 40渡辺正人 44喜多隆志 51於保浩巳 52塀内久雄  66ユウゴー
【浦和組・崖っぷち 4名】
 37前田浩継 53原井和也  54黒木知宏  65曽我部直樹  

【死亡 2名】
10澤井良輔(10/8・エカ) 47井上純(10/9・喜多)

【生存53名】

102 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 12:58:01
なんでT?
CかLでは?

103 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 13:01:07
>>102
直すの忘れてた・・・

次貼る人は修正よろ。


他球団のバトロワのまとめサイトって異常に気合入ってんね。
鷹とかスゲー仕様だ。
字読みにくいけど。

104 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 13:05:46
じゃあさらにリキ入った保管庫きぼんぬw

105 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 13:09:33
鷹ロワはどこにあるの?
検索しても見付からない

106 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 13:15:11
>>105
>>6に貼ってあるよ。

107 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 13:16:17
喜多がこわい

108 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 13:48:05
福浦和也(9)

あの人の豹変、そしてチームメイトと殺し合い・・・信じられない様な現実にどうしていいかわからない。
おもむろに支給されたバックを開けると、中にはボウガン?と言うのか弓矢みたいなものがあった。
御丁寧に説明書まである。
ボウガンをいじっていると背後に気配を感じる。
「・・・!?、誰だ!?出てこい!」
俺はボウガンを構えた。
「ま、待て!撃つな、俺だ、明だ!」
背後の物音の主は大塚明(23)であった。
「明ぁ・・・」
こんな状況下でも、いや、こんな状況だからか、彼の顔を見て何とも言えない安堵感に包まれた。

109 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 13:48:13
>>106
気付かなかった。
どうも、ありがとう。

110 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 13:49:10
明は共にあの人の元でファーム優勝を飾った同世代の一人だ。
「しかし偉い奴等はとんでもないことを考えやがる。」
「まったくだ、それにしても隆史はラッキーだったな。こんな馬鹿な事に巻き込まれずに済んだ。」
「まぁあそこじゃ出番ないけどなw」
「ハハッ」
言い知れない安堵感もつかの間、俺達は現実に戻る。
「どうする?」
「とにかく仲間を集めよう、こんな糞みたいな事やってられるか。仲間を集めた上で考えよう。」
「そうだな。晋吾達は何処だろう・・・」

皆、こんな糞みたいな事に参加してるわけがない。澤井以上の犠牲などもう見たくない。皆、同じ思いのはずだ。そう信じたい。

しかし、俺の希望・・・いや願いは、文字通り「希い望み」だったんだ・・・

111 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 13:54:16
新作きてるー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

112 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 14:12:18
CMBR参加選手〜10/9現在〜

【1軍外野手 4名】
 0諸積兼司  3サブロー 24平下晃司  38垣内哲也
【1軍内野手 6名】
 1小坂誠   5堀幸一  6初芝清   7西岡剛  9福浦和也 25今江敏晃 
【1軍先発投手 5名】
 14小宮山悟  18清水直行  29小野晋吾  31渡辺俊介  41小林宏之 
【1軍リリーフ投手 4名】
 20藪田安彦  30小林雅英  46山崎健   48高木晃次
【破壊組合 5名】
 11神田義英  12藤田宗一  28加藤康介  34川井貴志  67戸部浩
【捕手 7名】
 22里崎智也 27清水将海 33橋本将 45辻俊哉 39田中雅彦 62金澤岳 93杉山俊介
【浦和組・若手 11名】
 13浅間敬太 19田中良平  21内竜也  35三島輝史  55杉原洋
 58青野毅  59富永旭  60成瀬善久  61寺本四郎  64藤井宏海  68早坂圭介
【浦和組・中堅 7名】
 17長崎伸一  23大塚明 40渡辺正人 44喜多隆志 51於保浩巳 52塀内久雄  66ユウゴー
【浦和組・崖っぷち 4名】
 37前田浩継 53原井和也  54黒木知宏  65曽我部直樹  

【死亡 2名】
10澤井良輔(10/8・エカ) 47井上純(10/9・喜多)

【生存53名】

【管理側】
山本功児(テスト監督) 小野和幸 山下徳人 筒井良紀  佐々木信行


113 :疑心 ◆OhochakkEU :04/10/09 15:38:30
(仲間として会えるのは、皆これが最後かもしれないんだな…)
去って行く仲間の顔に一人一人。心中で別れを告げ感慨深げに見つめながら
今期のチーム最多勝、球界屈指のアンダースロー投手・渡辺俊介(30)は考えていた。

既に球場には自分と渡辺正人(40)を残し、仲間達は自分の野球人生と生死を賭け去っていった。
「もう既に外では殺し合いが始まってるんかね?」
正人に話し掛ける。
「考えたく無いですけどね…。でも、今こうして普通に話してる俊介さんと俺も
外で再び会った時、どうなってるか判らないんですよね…。」
まったくその通りだと思う。去って行く仲間の顔をじっくり見ていて気付く所があった。

今にも消え入りそうな青白い顔をしていた者。
なんとか平静を保ち、何か決意を感じさせる様な顔をしていた者。
そして―――
何か悪い物にでも憑かれた様な…。見ているこちらの背筋をゾッと感じさせる、冷たく歪んだ顔をしていた者…。

――「次、渡辺俊介!おい!聞こえてるのか?!」
物思いにふけっていると自分の名が呼ばれていた。
「じゃ、またね。」
正人に声を掛け荷物を取り、何が待つか解らない外へと出発した。



114 : ◆OhochakkEU :04/10/09 15:40:34
まず荷物の中を確認し武器を手に取る。よくは解らないがオートマシンガンのようだ。
説明書に簡単に目を通し、弾を詰めてマジマジと眺めてみる。
「こんなもの使わないに越したことは無いけどね。」
いざこのゲームに乗った者に命を狙われた時、俺はこの銃で戦わなくてはいけない。
自分の頭に言い聞かせる。
悲しい事だけど、これから誰に会ってもそれは昨日まで一緒に野球をして来た仲間とは違う。
球場を去って行く時点で、やる気になってた奴は間違いなくいた。
一歩間違えば自分の命を奪おうとする敵なんだ。
「出来るだけ人と会わずに戦いを避けられる場所…。」
人を傷つけず、かつ自分も傷つかず終わりを迎えたい。
なにより元来マイペースでのんびりした性分の自分は、争い合い傷つけ合う仲間達を目の当たりにするのも嫌だった。
一先ず草村に隠れ、地図を広げそれらしい場所を捜す。
「明子…絶対帰るから…。」
ズルイ考えだとは思ったが、自分の帰りを待つ妻と幼い子供の為にもそれを突き通す決意をした。

―――パァーーーン!

遠くで銃声が聞こえた。やっぱり始まってる…
やはり自分の決意は間違ってはいない。と思いながら、めぼしい場所を探し地図に印をつける。
球場から北東、崖に囲まれ海添いを目指すことにした。きっと死角となる場所が見つかるだろう。
ペットボトルの水を一口飲み、緊張で乾いた口を潤す。
オートマシンガンの安全装置を外し脇に抱えた。
そして仲間を信じる事を辞め、悲しさに染まった目をした俊介は一人立ち上がった。

【残り43名】

115 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 16:05:38
すげぇぇ…!!
でも一個だけ訂正させてもらいます

俊介の背番号は31です

116 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 16:14:33
( ・д・)スバラシイ・・・

117 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 16:16:04
【目次・1】
>>8 (瀬戸山)
>>10 (堀)
>>25-26 (川井)
>>29-30>>42 (里崎)
>>45-46>>51 (福浦)
>>54>>57-58 幕間・国民的AA劇場
>>62-64 (堀)


118 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 16:16:24
【目次・2】
>>68 (エカ児)
>>75 (浅間)
10 >>77-78 (垣内)
11 >>85 (神田)
12 >>87-88 (内)
13 >>92-93 (井上)
14 >>108>>110 (福浦)
15 >>113-114 (渡辺俊)

>>112 参加選手名簿

119 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 16:16:28
>>114
残りは53名ですよー。


トリップはついてたほうが、小説と普通のレスの区別が分かりやすくていいですね。

120 : ◆OhochakkEU :04/10/09 16:24:16
>>115>>119
う、やっちまった…Σ(´エカ`;)
次からは、書き込みボタン押す前にもう一度読み返して気を付けますスンマセンです。

名簿や目次作ってくれてる方、大変便利です。ありがとうございます。

121 : ◆PhDUy4GU4M :04/10/09 17:14:38
雑木林を足早に駆ける一人の男。
男の手には、黒い液晶画面に点が赤く光って、選手の居場所を知らせる探知機が握られていた。
小林雅英(背番号30)は繁みの前まで来て立ち止まると、中を掻き分け、選手がうずくまっているのを確認した。
そこにいたのは長崎伸一(背番号17)だった。
「雅さん?」
「長崎か、悪いな」
一言だけ言うと、雅英は長崎の眉間にピストルを押し付け、引き金を引いた。
長崎が倒れたのを見ると、雅英は長崎のリュックを手早く漁り、中から支給武器であるナイフを取り出すと自分のリュックにしまい、
すぐにその場から駆け出した。

122 : ◆PhDUy4GU4M :04/10/09 17:15:44
――それはゲーム開始直後。スタジアム内の一室。
雅英の目の前にはコーチの井上祐二が椅子に足を組んで座っている。
「俺に頼みって何ですか、井上さん」
「雅」
雅英がスタジアムを出発したところで、すぐに井上が声をかけてきた。
直感で碌な話では無いだろうと思っていたが、首脳陣が自分達の生死を自由に操ることが出来る以上、逆らうのは得策ではないだろう。
雅英は呼ばれたまま、球場内の一室に連れてこられた。
「お前の、その強心臓を見込んで、球団からの頼みだ」
「はぁ」
「単刀直入に言うと、お前にはこのゲームで殺す役をしてもらいたい」
井上が表情を変えずに、雅英を見つめて話し掛ける。
「もし承諾してくれれば、お前は我々のサポート下で動いてもらうことになる」
「断ったら?」
「もし快く引き受けてくれれば家族の安全は保障しよう。そうじゃなければ、逆ということだ」
「!」
家族を!雅英は口元まで言葉が出掛かったが、それを飲み込んだ。
「どうする、雅」
「…」
雅英は誰にも聞こえないように軽く、口の中で舌打ちをした。

【残り52名】

123 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 17:31:11
キタキタキター(゚∀゚)ーッッ!!!!!!!
でも、スコが殺人鬼役なのね…伸一……・゚・(ノД`)・゚・

124 :番外編◇:04/10/09 18:12:48
「遅いなあ・・・。」
「なかなか来ませんねえ・・・。」

マリーンズの選手たちが凄惨な『テスト』を始めたころ、館山のキャンプ地で呆けている男が二人いた。

「・・・連絡は取れたか?」
「いや・・それが。」
「・・・?」
「通じないんですよ。選手の携帯にもかけてみたんですが、誰一人として。」
「圏外か・・・。全く、どこにいるんだろうねえ。」
「今朝集合したのは確認取れたんですけど、それからは・・・。」
「そうか・・・。」

二人は、他のメンバーより一日早くキャンプ入りし、諸準備を行っていた。
しかし、キャンプ地が変更になったことも、そこで何が行われているのかも知らされてはいなかった。

「どうしましょうかねえ・・・。」
「そうだな・・・。もう夕暮れだし・・・。」
「・・・はい。」
「どこかで飯でも食うか。」
「そうですね。」

二人は特に深い懸念を抱かずに、練習場をあとにした。

「まあ、さすがに夜になれば着くんじゃないかな。」
「・・・とりあえず、飯食ったらもう一回連絡とったほうが良いと思いますよ。」
「・・・そうだな。」

『テスト』から完全に置いてけぼりを食らっている二人の名は、
園川一美ブルペン担当コーチ(81)と吉鶴憲治ブルペン担当補佐コーチ(77)である。

125 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 18:18:26
園様と吉鶴は無事か……ってhageしくワラタ

126 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 18:24:51
置いてけぼりにさせられるのにも格(ry

127 :このスレの77:04/10/09 18:42:11
山の中に分け入り、藪の中を駆け抜け、窪地を見つけてそこに飛び込む。
息を潜める。気配を完全に消して、周囲の様子を伺う。
「クソっ、何の恨みがあって、俺達にこんな事をさせるんだろう?」
小柄な体の胸の動悸は治まらない。その動悸すら誰かに聞こえている様で、気が気ではない。

周囲に人の気配がないのを確認して、手にしたリュックのジッパーを開ける。
中に入っている物が何かも分からず、ただただ飛び出してきただけなのだ。
殺し合いを行うという事だけが理解出来た。その言葉の意味を噛み締めると、改めて背中に戦慄が走った。
リュックの中には、大きなマツボックリのような手榴弾が3個入っていた。
藪の暗がりの中で、カーキ色に塗られた金属の塊は、ぬめったような光を放っている。

ふと、窪地の上の草むらがガサガサッと動いた。
「誰だっ!!!」
その気配の主は早坂の呼びかけに応えず、代わりに何かが草むらの中から、早坂の潜む窪地に投げ込まれた。
何かが割れ弾けたような音がしたと思うと、突然紅蓮の炎が舞い上がり、一瞬にして早坂の体を包む。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
服にかけられた液体に、盛んに火が燃え移る。
火を消そうとして、駆け出す早坂。ただ、彼の俊足でも、その火を消す事は出来ない。
粘っこく、鼻を突くような強烈な油の臭いが、何とも嫌な人肉を焦がす臭いに変わるのには、時間はかからなかった。

128 :このスレの77:04/10/09 18:42:30
「悪いな。ケースケ」
手榴弾に引火でもしたのだろう。遠くで爆発音が聞こえる。
彼の頬は紅潮していた。もちろん、人を殺めた事などは初めての経験である。
ただ、何とも言いがたい興奮に包まれていた事を自覚していた。
「殺人…ゲームか…悪くないじゃないの」
紅顔の青年の目が、妖しく光った。
金沢 岳(68)の、何かへの目覚めであった。

【68早坂圭介× 残り51人】 

129 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/09 18:43:22
そんな凝った物はできませんが
まとめサイト作りましょうか?
タイトル画像とか募集とか言ってみる

130 :18.『Black or White』  ◆J.HfZjlOfU :04/10/09 18:45:33
球場から少し離れた林の中、小さな岩蔭のくぼみを見つけてそこに腰を落ち着ける。
それまで張り詰めていた緊張が少しとけ、一気に汗が噴き出したのが判った。
「俺の人生、まさかこんなことになるとはな。」
背番号61、寺本四郎は小声でつぶやいた。

バッグを下ろしとりあえず中身を確認する。
中には言われたとおりの水や食料・地図などの中に黒く光るものが見えた。
取り出してみると拳銃。当たりと言っていい武器だろう。
ろくに使い方なんて知らないが。
それを触り、手の中で遊ばせながら彼の頭の中に一つの選択肢が湧き上がる。

・殺人ゲームに乗るor乗らない

「別に俺はどちらでもいいと思っている、のか」
仲間同士殺しあうなんて馬鹿げているにもほどがある。
ゲームに乗るやつもそれは何人か居るかもしれないが、
普通は皆で帰りたいと思っている人間が多いはずだ。
なんとか協力して、このゲームを潰すか逃げる方法を考えるほうが良いに決まっている。
しかし
「10人は生き残ってここから帰ることができる。そしてまた野球をできる。」
彼らはそういうことを言っていた。
10人はそこまで少ない数というわけではない。
銃をもっている自分なら立ち回り次第でなんとかなるかもしれない。
だがそのためにさらに多い数のチームメイトが死ぬのだ。
生きて帰ったあともずっとその事実は自分の中に残ることになる。

一通り悩んだ後、彼は一つの結論を出した。
ポケットの中に入っていた100円玉を取り出し、高く放り投げた。

(表が出たらゲームに乗る。裏が出たら反抗する。)

コインの面を確認すると、彼はポケットにしまい、再び歩き始めた。

131 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 19:15:42
>>129
おながいしますorz

132 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 19:18:38
どんどん死んでる・・・

10人が生き残るって、チームを作れるとか、その辺の信頼関係とかで話が作れてなにげにミソかも。
個人同士の争い+チーム同士の争いと、職人さんの味付けでは二度美味しい、とつぶやいてみる。


133 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 19:22:18
コワー・・・こさっちやロリやは(ryはどうなってるんだろう・・・

134 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 19:56:32
CMBR参加選手〜10/9現在〜

【1軍外野手 4名】
 0諸積兼司  3サブロー 24平下晃司  38垣内哲也
【1軍内野手 6名】
 1小坂誠   5堀幸一  6初芝清   7西岡剛  9福浦和也 25今江敏晃 
【1軍先発投手 5名】
 14小宮山悟  18清水直行  29小野晋吾  31渡辺俊介  41小林宏之 
【1軍リリーフ投手 4名】
 20藪田安彦  30小林雅英  46山崎健   48高木晃次
【破壊組合 5名】
 11神田義英  12藤田宗一  28加藤康介  34川井貴志  67戸部浩
【捕手 7名】
 22里崎智也 27清水将海 33橋本将 45辻俊哉 39田中雅彦 62金澤岳 93杉山俊介
【浦和組・若手 10名】
 13浅間敬太 19田中良平  21内竜也  35三島輝史  55杉原洋
 58青野毅  59富永旭  60成瀬善久  61寺本四郎  64藤井宏海
【浦和組・中堅 6名】
 23大塚明 40渡辺正人 44喜多隆志 51於保浩巳 52塀内久雄  66ユウゴー
【浦和組・崖っぷち 4名】
 37前田浩継 53原井和也  54黒木知宏  65曽我部直樹  

【死亡 4名】
10澤井良輔(10/8・エカ) 47井上純(10/9・喜多)  17長崎伸一(10/9・雅)  68早坂圭介(10/9・金沢)

【生存51名】

【管理側】
山本功児(テスト監督) 小野和幸 山下徳人 筒井良紀  佐々木信行

135 :19・ハズレ ◆OhochakkEU :04/10/09 20:34:39
「うわぁぁっ!!」
尻餅をつきながら、辺りに散らばる石を手当たり次第に投げまくる。
すると茂みから蛙が『グァッ』と声を上げ飛びながら逃げて行く。
「なんだよ…ふざけんなよ!蛙かよチクショー!!」


塀内久雄(52)は恐怖の余り、極限状態だった。
先程から風で草の揺れる音、鳥達がとまる木々の騒めく音…あらゆる音に敏感に反応し、いっぱいだいっぱいだ。

――球場を出て一人ではとても心細く…
(誰でもいいから自分と一緒に行ってくんないかなー。誰か見つかるかな?)
等と漠然と考えながら人の気配を求め、キョロキョロと周りを眺め辺りを歩いた。
そして島内を散策した時に目にした光景。ツンと鼻を尽く異臭の元を見るとそれは――
体中が焼け爛れ、かろうじてソレが早坂だと判るひどく無残な遺体だった。

「嘘だろ?なんだよこれ!誰がこんな…!!」

恐怖に駆られメチャクチャに走り出す。随分遠くまで来た時、何かにつまづき転んでしまった。
「…はぁはぁ、痛てぇ…っ」
手を見ると真っ赤な血がべっとりと付いている。足元に目を遣り、つまづいた『物』を眺める。
今度は額から血を流し、もう動かなくなった長崎伸一だった。
立て続けに『仲間であった筈の誰か』に殺された二人の遺体を見て、塀内は完全に精神を恐怖に支配されのだった。


「皆、俺の事も殺す気だ…。」
震えながら全神経を周囲の音や気配に集中させる。
すると後ろから、今度こそ人の足音が聞こえた。
「誰だ!?動くな!」
後ろの人影はビクッと体を震わせ立ち止まった。
「あ…、塀内?」
茂みから現われたのは加藤康介(28)で、その手には鉄パイプが握られていた。

136 : ◆OhochakkEU :04/10/09 20:42:09
「お前、手とユニフォームどうした?血塗れじゃ…」
そこまで言うと加藤は顔を強ばらせた。
「ま、まさか塀内お前…誰かを殺ったのか?」
「違う!あんたこそそんな物持って、後ろから近付いて俺を殴り殺そうとしてたんだろ!?」
そう叫びながら塀内は加藤に飛び掛かかった。
加藤が思わず鉄パイプを振りかざすと、塀内のこめかみにに当たってしまい塀内はその場に倒れてしまった。

「あ、あ…そんな、へ、塀内が悪いんだぞ…。」
咄嗟の出来事に動揺し、加藤も力なくその場に膝をつく。
その時だった。
「お前らなにやっとんだ。」
その声に振り返ると、先程加藤が出てきた茂みのすぐ側の岩の影から、サブロー(3)が戸惑った顔をして出てきた。
「サブローさん違うんです!俺、俺!」
「わかってる、途中から見とったんよ俺も…。でも、どうしよって悩んでる内にこうなって…。」
興奮気味に涙をながす加藤を、なだめるようにサブローは加藤の肩に手を乗せた。
「サブローさん、これから俺達どうすればいいんですかね…。」
加藤が問い掛ける。
「そうだな、これは俺の場合だけど…こんな手で行こう思っとるんよ。」


137 : ◆OhochakkEU :04/10/09 20:46:50
サブローは答えるや否や加藤の肩に乗せていた手をスッと動かした。
瞬間、加藤は首から血を勢い良く吹き出し何が起きたかも解らないまま即死した。

サブローの手には小さなカミソリの刃が握られていたのだ。

「こんなハズレの武器だったからな、どないすっか岩の影で悩んでたのよ。」
サブローは笑いを浮かべ、返事をしない加藤へ語りかけながら側に倒れている塀内を見た。
歩み寄り、塀内の腕をつかみ脈を見るとまだ生きていた。何の迷いもなくカミソリの刃で首を切り付ける。

「そーいや、塀ちゃんは何の武器も使ってなかったな…。」
塀内のリュックを漁ってみると、中に入っていたのはボール一つだったのだ。
「こりゃ俺より大ハズレだ!」
笑いながらボールを投げ捨て、加藤と塀内の水や食料を自分のリュックに詰め替える。
「こっちは貰ってくぞ。」
加藤の傍らにあった鉄パイプを手に取って、かるくスウィングしてみた。


――この様子を島内の隠しカメラから眺めていた山本功児は
『サブローは悩んだフリをしていただけだ。』
と、楽しそうに笑みを浮かべ呟いた…

【残り49名】

138 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 20:48:53
こわいのよ・゚・(ノД`)・゚・

139 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 20:50:36
コースケ、ヘイちゃん死んじゃった…(⊃д`)

140 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 21:12:39
コバマサは雇われたから怖い
サブローは素で怖い

141 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 21:21:56
金澤も

142 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 21:23:27
新作いっぱい喜多キタキタキター(゚∀゚)ーッッ!!!!!!!
>>129 スンスケスレの神◆CLM31pWOr6さんもキテタァー!!スンスケ動画やカレンダー使わせてもらってます。
画像のリクエストは福浦とか俊介、直行辺りかな?とりあえず神にお任せ致します。

(Θ щ Θ)<炎上死するのは俺じゃなく圭介だったようだな。

お互いフロント側で戦う事になったね>[´・Θ・`]

143 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 21:43:57
>>142
といってもお互いのことが分かってないから、多分やりあうんじゃないかと。

144 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 21:55:58
バトロワスレってこんなにダークなもんなんですか?
職人さん乙だし面白いけど、なんとなく凹んできた。orz

145 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 22:13:36
人が死ななきゃ進まない話なんだし、こーゆうもんよ。
他のバトロワスレもそうだし、本当のバトロワもダークな話じゃん?


146 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 22:23:03
まぁ、コンビとかグループでの馴れ合い展開がまだないから
ここまでダークな雰囲気しか出てないってのはあるだろうね。


147 :(ёдё):04/10/09 22:26:58
一緒に動く人、募集

148 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 23:05:05
やばいサブローいいよいいよ
ヘタレ武器持ちジェノサイダーほど面白いもんはないよ

149 :このスレの77:04/10/09 23:32:13
「いったいどうしろってんだよなあ。なあ。なあ…」
と適当に自問自答してみても、答えは見つかるわけもないのだ。
球場を見下ろす小高い丘の上まで登った。見晴らしのいい場所だ。風が汗ばんだ体に心地いい。
「俺は、野球をやるためにこのチームにいるんだよ。そりゃあ出番を掴むのは誰だって必死さ。」
破れかぶれにゴロンと寝転んだ。草むらの匂い。何だか懐かしい。
「レギュラーは他人を殺しても奪い取れ!ってのは、よく山本のおっさんに言われてたけど…」
混沌とした状況に、つい独り言が多くなる。
(だからって、本当に他人を殺していい訳もない。そうだろ、俺。)

見晴らしのいい場所だけに、遠くから聞こえる銃声や、何かの爆発する音が、風に乗って彼の耳に届いた。
既に、何かは始まってしまったのであろう。
だが、自分として、それを認めるわけにはいかなかった。無益な戦いと血は、避けなければならない。
「とりあえず、笑っていよう。」
高校時代の恩師の教えを今更ながら思い出し、ムリヤリに笑ってみた。
涙が止まらなかった。

「タスクさん?」
不意に声をかけられ振り返ると、後輩のキャッチャー、金沢の顔があった。

150 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/09 23:59:38
橋本、後ろ!後ろ!

151 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 00:00:24
タスクの危機!!!

152 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 00:09:37
77タン続きマダァー(・∀・)ワクワク?
タスクはやれば出来る子

153 :このスレの77:04/10/10 00:13:03
「あ、ああ、金沢か…」
「どうしたんです。そんな所に寝転んで。もう、みんな、戦いを始めています。」
「ふーん。」
あまりの気のない返事に、金沢の赤い頬が、ますます赤くなってゆく。
「そんなんじゃ、真っ先に殺されちゃいますよ!タスクさんなんか!」
「…」

「実は俺、もう一人殺って来たんです。誰とは言わないけど。」
「…」
「生きるか死ぬかの戦いです。これは。どうしてこうなったのかは分からない。でも、確実に殺し合いは始まっているんだ!」
相変わらず、橋本はゴロンと寝そべったまま目を閉じ、何も口にしようとはしない。
「あんたらと違って、俺にはまだ夢があるんだ。ぬるま湯のなかでやっとこのレギュラーを掴んで、ちょっと三位争いしたからって、
それで満足するようなチームにはいたくないんだ!」
「俺は生き残ってやる。全員に手を掛けて、みんなの血の上をのた打ち回ったって、生きて生きて生きてやるんだよ!」
「言いたい事は済んだか。」
「何い?」
「俺はまがりなりにもプロで10年メシを食ってきた。お前はまだ若いから分からんことも多そうだ。何しろ、言葉が青臭い。」
まくし立てる金沢の口調とは正反対だ。何かを悟り切ったような雰囲気すら感じられる。
「キャッチャーはまず、フィールドにいる全メンバーに信頼されなきゃならん要の位置だ。俺が言えた義理はないのかもしれんが。」
手元に落ちている小石を拾い、ポイと傍らに捨てたが早いか、突然橋本は金沢の胸倉を掴んで、自分の胸元に引き寄せた。

154 :このスレの77:04/10/10 00:13:48
「グラウンドで、フィールドに散ったメンバーと向かい合わせになっているのは、キャッチャーだけだろ。」
「…」
「向かい合わせで野球やってるとな、色んなものが見えてくる。ああ、今日はアイツ調子悪そうだなとか、アイツ集中してんなとか、宏…おっといけねえ、あいつ奥さんと上手く行ってないんじゃねえのかな、なんてね。」
金沢の目は、反抗心に満ち溢れている。決して、橋本から目をそらさなかった。

「全員が生活背負って戦ってるんだよ!!軽々しく殺すなんて口に出すんじゃねえ!!!!!!!!」

それだけ言うと、橋本はドサッと金沢を投げ捨てた。金沢の目が、怒りをはらんで橋本の背中を見つめる。

「畜生!」
金沢は叫んで斜面を降りてゆく。アイツは、アイツは、絶対殺してやる。殺してやると誓いながら。

155 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 00:17:31
タスクかっこ(・∀・)イイ!!

156 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 00:19:21
イイ(・∀・)!!

157 :川井貴志「仕事」(1/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/10 01:08:39
ケケケッ
山本さんの話を聞いたときのみんなの顔ったらないね。
なかなか拝めるもんじゃないよ、あれは。

永久保存版のアホ面をぶら下げた我がチームメイト達が、全員この球場を後にして時間が経った。
太陽は、まだ高い。

僕は外に出る素振りを見せて、こっそりトイレに隠れていた。
そこから出てきていくところは、もちろん物騒なスタジアムの外じゃない。
グラウンドにいる山本さん達、な・か・まのところだ。

なんと心地よい、安堵のこもる響きだろ♪ ケケッ

「山本さーーん♪」
「・・・ん? 川井か・・・」

「ここまでは順調に行きましたね。
いやー、仲間を騙すなんて僕も気が引けたんですが、頑張って変なプロテイン率先して飲んだり、バスに遅れそうなデブメガネのケツを叩いたり、大変でしたよー」
頭をかきながら喋る僕。と、次の瞬間、いきなり頬骨にクローを喰らう僕。

「貴様、初芝のケツを叩いたのかぁッ! は、はは、初芝のけけケツを、をを、
あの、もちもちと弾力のありそうなケツっ、想像するだけでっ、ハァァツ!!
ハァハァハァ・・・それを貴様、堪能したと言うんだなぁぁっっ!?」

「フゴゴァッ、ゴガァッ、ふぃ、ひ、比喩です!文学的表現!」
クローの手が離れ、ドサッと地面に放り投げられる僕。

「てめぇ・・・分をわきまえろ・・・」

やれやれ、山本さんはご立腹だ。監督のときも小さなことでよく怒っていたっけ。
とりあえず反省している風に、シュン…としておいた。
こんなところで波風を立てて、死ぬわけにはいかない。

158 :川井貴志「仕事」(2/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/10 01:25:58
そう、死ぬわけにはいかないんだ。
僕には、仲間を裏切ってまで生き残らなければならない理由があるんだ。
時間がないんだ。僕は絶対に生き残って、新球団に生き残ってみせるんだ・・・!


ふと山本さんを見ると、ニヤニヤしながらパソコンに見入っている。
僕にはもう関心はないようだ。やれやれ。

横からパソコンをのぞき見ると、この島の全体図らしきものと、動く無数の赤い点が映っていた。
この島は、ほとんどまん丸の形をしている。
無人島と聞いていたが、沼や森のほかに、学校、診療所、役場、港、大小の家屋も地図には載っている。
どうも強制的に無人島にしたって感じだ。

ここまで権力が及ぶ黒幕って・・・・・・考えても分からないことは、考えないに限る。
どうすれば打者を抑えられるか考えたって、打たれるときは打たれるもんだ。
調子がよければ抑えられる。僕の美学。ケケッ

地図によると、このスタジアムは島のほぼ中央に位置している。
赤い点は選手達の動きらしく、スタジアムから四方に散らばっていく。
南の方にあるすぐ近くの森で、3つの点が重なっている。

と、思ったら点が2つ、パッと消えた。
「ニヤニヤ・・・サブローめ・・・」
山本さんが嬉しそうに笑っている。このオッサン、ずいぶん汚い顔で笑うようになったな。

159 :川井貴志「仕事」(3/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/10 01:54:36
ずっとこのスタジアムにいてマターリするつもりだったが、なんか山本さんから仕事を頼まれてしまった。
ケーッ!外に出たら危ないじゃないか!
でも逆らったら生かしてもらえないし・・・やるしかねーじゃん、まったく。

「このリストに書いてある人間を生かす。それがお前の仕事だ。
 球団としては欲しい選手はある程度決まっている。もっとも高年俸ゆえ、生かしておくのも痛し痒しだが・・・
 仲間にするでもいい、生き残らせれば一人当たり1000万円の出来高をやろう。
 他のやつは、殺せ。」

二つ返事でリストを受け取った僕。充分な食料と装備をもらいスタジアムを出た。
全員の位置を確認できる端末をもらったので、周りに誰もいなくて安全なのが分かる。
「生き残らせたい選手リストね〜・・・直行、雅英、ロリコン、俊介、小野、薮田・・・投手ばっかりだな。
 さすが野手陣は情けねーな、ケケッ」

端末に映る地図を見ながら、森に沿って民家のあるほうへ歩いていくことに決めた。
直行がいるみたいだ。とりあえずコイツを仲間に入れよう。

「あれ? アホ藤田が入ってやがる、どうするかな・・・あとは西岡、今江、浅間か・・・これで10人と。
 みんな無事生きててくれよ☆・・・なんちゃって、ケケケッ」

山本功児はイヤホーンからの音に耳を傾けている。
川井のバッグに仕掛けた盗聴器の感度は良好だ。
「それにしても・・・」

川井という便利な駒が手に入ったのとは裏腹に、山本は一抹の不安を覚えていた。
「あのバカ、自分が生存希望者リストに入ってないことに気づいてないのかよ?
 だいたいよ、生き残りと引き換えに手引きを頼む相手が、なんで川井なんだよ。 いいように利用するだけに決まってるじゃねぇか。
 バカとハサミはなんとやらと思ったが・・・使えるかな・・・? 
 しょうがねぇ、雅英にもあとでリストを渡すか。」

その頃スタジアムから離れた市街へと通じる道では、周りに誰もいないことを確認しつつ、鼻歌混じりで呑気に歩く川井貴志の姿があった。


160 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 01:58:08
今気付いた!
あの泣ける純の話と、基地外ポになってる乾いた菓子の作者さんが一緒の人なのか!
(・ヘ・)< 会長もびっくりです!


関係ないけどスン様まだ〜?チンチン☆(AA略

161 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/10 02:24:09
>>160
純は1軍組でファンも多いので、すぐ死ぬだけは可哀想かと思ったので。
朝で時間があったので書いてみました。

澤井とか塀ちゃんとかはファンに悪いが書ける気がしませんorz


>>154(垣内と金沢とタスクの作者さん)
面白いので、是非トリップつけることをオススメします。
勝手に変な小説を繋げる荒らしが来ないとも限らないので。

162 :〔6‘〜‘〕<まだかな俺等は> {`〜´}:04/10/10 03:36:47
【目次1・2】>>117-118

【目次3】

16 >>121-122 (小林雅)
番外>>124 (園川・吉鶴)
17 >>127-128 (早坂・金澤)
18 >>130 (寺本)
19 >>135-137 (塀内・加藤・サブロー)
20 >>149>>153-154 (橋本)
21 >>157-159 (川井)


163 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/10 03:40:17
やっつけですが
http://shunsuke.luu.jp/cmbr/
保管庫(仮) です。
来週辺りに別鯖に移す予定です。
サブタイトルはついてた分にはつけてますが
ついてなかった分はそのままなので、
職人様方、もしご希望があれば掲示板の方にお願いします。
他の方もご希望ご要望があれば掲示板にどうぞ。
タイトル画像はまたやっつけなのを貼ってますので引き続き募集中w

>>142
な、なんで自分の贔屓選手をそこまで知っている…
もしや貴方はうわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp@;

164 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 03:42:13
>>163
カッケエーーーーー!!
GJ!!!!!

165 :22.悲観思考・楽観指向  ◆h9KcvsENgk :04/10/10 03:56:14
やる気になっている人間は少なくないのかもしれない…
また重くなりそうな絶望感に体のバランスを崩しつつも、林道を駆け出した。

戸部浩(67)は、山本の話を聞き、澤井が倒れるのを目の当たりにしても
仲間を殺すチームメイトが居ると信じられなかった。
だが、頭を打ちぬかれた長崎の死体。
それを見てそれを現実と認めざるを得なくなった。
先ほどの爆発音と銃声、それに動かなくなった仲間の死体は
積極的に殺す意思のなかった人間を疑心暗鬼に陥らせるには充分すぎる。

「落ち着いて、はあぁぁぁぁあぁ、冷静になろう。」

自分に言い聞かせる。
いったん立ち止まり、深呼吸。
頭の中が真っ黒く染まっていきそうで怖い。
どうする。どうすれば生き残れる?

やる気になっているやつが居る以上、自分も戦わなきゃいけなくなる。
けどこの支給品ではまともな武器を持った相手には絶対逃げられない。

なら、武器を持った信頼できる人を探して一緒に行動するほうが得策か。


166 : ◆h9KcvsENgk :04/10/10 03:57:21
まだ日が沈むまでには時間もあるが、夜、休むことを考えると一人では危険すぎる。
まだやる気になってない人間に持ちかければ多分乗ってくれるはず。
そもそも生き残れるのは一人ってわけじゃないんだ。
グループになるデメリットなんて互いにないじゃないか。
お互い生き残れる確率も高くなるし、寝首を掻く必要だってない。
それで仲間をどんどん増やしていけば、戦闘になっても数の優位で勝てる。

「うん、これで完璧じゃないか」

口に出して、さすがにそれは言いすぎだと思ったが、
今自分のとれる作戦としてはベターだろうと信じよう。


そうと決まれば信頼できそうな仲間を探さないと。
早目に黒木さんか直行あたりに会えればいいんだけどな。

そんなことを考えながらふたたび歩き始めた矢先、木々の間に白く動くものが見えた。
とっさに木陰に身を隠し様子を伺う。
数十メートル離れていてその間にも鬱蒼と低い枝木が生い茂るため
すぐに近づくことは出来ないが辛うじて背番号は見えそうな距離だ。

「51・・・いや、31? 俊介さんか。」
ゆっくりと見ているうちにその姿は枝葉に隠れ見えなくなる。
「とりあえず、追いかけるか。」


167 : ◆h9KcvsENgk :04/10/10 04:07:47
うわ、前(130で)使ったトリップ間違えて覚えてた・・・意味ないじゃんorz


>>163
素早い仕事、お疲れ様です。見やすくていいですね。
第1章のサブタイなんですが、「出発」とかつけていただければ。

168 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 04:22:02
>163
乙です!
マジGJ!
なんかすげー(・∀・)イイ!
これからも期待してまつ!

169 :23.一人で ◆bF7DxJa0eo :04/10/10 05:03:23
「ハァ、ハァ、ハァ・・・・・・・」
小坂誠は無我夢中で林道を歩いていた。

どうして・・・どうしてこんな事になっちゃったんだよ。
俺達は野球選手じゃないのかよ。
人を、殺す・・・しかもチームメイトを。
さっきからずっと脳裏に焼きついて離れない、あの凄惨な場面。
「澤井・・・」
彼とは、特に親しかった訳ではない。同じ内野手ではあったが、
野球以外でのつきあいは殆どなかった。
しかし、チームメイトとしてペナントレースを戦い、一緒に苦しみ、
喜び、汗を流し、多くの時間を共有した。
ふと浮かぶのは、彼の笑顔。皆に冗談を言ったり、ベンチから
出迎えたり、試合終了後ハイタッチする時の、あの笑顔。
しかし、血溜りの中に倒れている彼は、物言わぬただの物体
だった。もうあの笑顔は二度と見ることができない。
・・・俺も、あんな風になるのだろうか。
いやだ!いやだ!死にたくない!
幸か不幸か、スタジアムを出発してから、チームメイトにはまだ
一人も出会っていない。
まさか、仲間を殺す人間なんているはずが無い。長年一緒に
やってきたチームメイトだ。しかし、考えたくはないが、万が一
・・・本気で自分を殺そうとする奴がいたら・・・?

遠くのほうで、パーーーーン!と銃声のような乾いた音が聞こえた。
小坂は、流れる涙を一度拭うと、ポケットの中のアイスピックを
ぎゅっと握りしめ、小高い丘に続く道を更に登っていった。

一面コバルトブルーだった空が、刻々とオレンジ色に染まっていく。

170 :24・(タイトル未定) ◆lovelyID3I :04/10/10 06:23:39
福浦と大塚は島の西南に見つけた廃屋で、とりあえずの休息をとりながら
今後の行動や、何か気付いた事について話し合う事にした。

「明、俺と会うまでに何かなかったか?」
問い掛けに大塚は、リュックに入っていた乾パンを頬張りながら答えた。
「んー。特に無いなぁー…」
「そうか…。まぁこの広い島で初めに会えたのがお前だったってだけでも幸運だな。」
(もうしばらくしたら最初の放送がある筈だ…。
今の時点では、誰が俺達と協力して戦ってくれるかもわからない…。)
そうは言っても自分には、誰が仲間を裏切りこの殺人ゲームに乗ってるか想像もつかない。

「そうだ!!」

急に大塚が顔色を変えて大声を出した。
「どうした?何か思いついたか!?」
身を乗り出し大塚に詰め寄ると俺の勢いに圧倒されてか、口の中の乾パンを吹き出した。
「い、いやさぁ昨日買った馬券、そろそろレース結果の発表…」
もういい。と、手で遮り溜め息をつきながら
(ったく、こんな状況でもコイツは相変らずだ…。)
と苦笑した。半ば呆れたが、こんな状況でも相変らずのコイツの存在が実は凄く嬉しく、救われる想いだった。
そして暫らくあれこれと大塚と話し合っていると…

――『あ〜あ〜、聞こえてるか?山本だー。』

「!!!」
「放送だ!くそっ胸糞悪い声だ…。」


171 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 06:28:52

悪態をつきながらも急いでペンを取り、放送の山本の声に耳を澄ます。

『まず死亡者から発表するぞ。まず澤井、背番号10番、井上47番、長崎17番、
早坂68番、塀内52番、加藤28番。以上が早々に脱落した者だ!
なかなか良いペースだな。やる気があってよろしい。フヘヘ…』

「なんだって?もうこんなに殺されたのか!?」
思わず二人で目を合わせる。
自分の想像以上にこのゲームに乗った人間が居るようだ。
(仲間を集めてなんとかしようなんて甘い考えだったのだろうか?)
そんな疑念に駆られ、気持ちがに暗い影が落ちる。

――『続いて禁止エリアの発表だー。まずDの9、17時より・・・』

ハッ、と気を取り直し地図に禁止エリアの印をつけていった。
(そうだ、これ以上無駄な死を増やさない為に、しっかりしないと…)

――『…以上が次の禁止エリアだ。では皆、これからも頑張って殺し合いに励めよ!以上!!』
プツッ、と音を立て忌々しい山本の声が消えた。
「今言ってた禁止エリアには、まだこの廃屋は含まれてないね。」
大塚がホッとした顔で地図を畳みながら言った。
「だな。禁止エリアに指定されるまでしばらくここを拠点に動こうか。」
廃屋の中は身を潜めるにも適しているし、視界の良い丘の上にある為、突然の奇襲なども避けられそうだ。


172 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 06:34:05
「よし!じゃあ少しこの近くを探ってみよう。誰かに会えるかもしれないぜ!」
膝に落ちていた乾パンを払いながら立ち上がり、大塚は今にも外に飛び出しそうな勢いだ。
「まあ待てよ、一応何があるかわかんないし装備えてから行こう。」
大塚に落ち着かせるように言い、二人で廃屋の中で使えそうな物を探す。
薬などあればベストだったが、使えそうなものは料理用のナイフ位しか見つからなかった。
「このナイフは和也が持っとけよ。俺はこれが有るし。」
肩に担いだ火炎放射機を見せながら、こちらにナイフを押しつけてきた。
「うわっバカ危ねーなっ!刃こっちに向けるなよ!!」
冗談混じり文句を言い、ナイフを受け取り鞘にしまうとベルトの横に刺しておく事にした。
ボウガンだけでは万が一誰かと接近戦になった場合、絶望的に不利だったのでナイフがあると心強くなる。

「今度こそ行くか…。」
「おう。きっと俺等と一緒に糞ゲーム辞める為に戦ってくれる奴、見つけような。」

目を合わせ頷くと、まずは廃屋の外の川辺りを目指し二人は歩みだした。


173 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 06:36:42
大塚、福浦コンビイイヨー

174 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 06:52:56
スレ違いだけど、リアル世界でのマリーンズ内の交友関係ってどうなってるんだろ?
自分の知ってる範囲だと
初芝×小林雅
田中良×青野
大塚×於保
福浦×小林宏
小林宏×田中良

これはガチって知ってる。
あと知ってる人いたら教えて下さい

175 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 07:23:45
>>163
乙です(・∀・)イイ!


そろそろレギュラークラスがでてきたね。
俺は四郎の続きがすごく気になる。

176 :番外編2◇124:04/10/10 08:42:18
「受付に聞いてみましたけど、まだチェックインしてないそうです。」
「…そうか。まだ来てないのか。」
「携帯もまだ通じないようですし・・・。」

園川一美ブルペン担当コーチ(81)と吉鶴憲治ブルペン担当補佐コーチ(77)は、宿舎のロビーでくつろいでいた。

二人は、遅くても夜にはマリーンズのメンバーが到着するだろうと楽観的に思い、近所の食堂で房総の海の幸を味わってきた所だったが、
この事態にはさすがに少なからず戸惑っていた。
いくら千葉県の交通事情を考えても、同じ県内の幕張から館山まで12時間もかかるわけがない。

「テレビで交通事故とかやってないかな・・・?」
「ははは…まさかそれは…。」

吉鶴は、園川が何となく発した言葉に面食らいながらも、万が一のことも考えてテレビをつけてみたが、
ニュースではこれといった交通事故情報は出ていなかった。

「…まだ見つかっていないだけだったりして。」
「高速道路と国道通ってくるんですから、それはないでしょう…。」

吉鶴はほっと胸をなでおろしたが、安心したところで結局問題は解決していない。

「どうして来ないんでしょうね・・・。」
「何でだろうね・・・。」

相変わらずの二人である。

177 :24.彼は知らない ◆h9KcvsENgk :04/10/10 08:43:25
『・・・・7番、長崎17番、早坂68番・・・』

「っ!!」
早坂が……死んだ?

放送を聞いた西岡剛は言葉を失った。
同期として、同じ内野手として、同じ寮暮らしとして
互いに励ましあい競い合ってきた、あの早坂が。
今朝だって一緒に寮を出たあいつが。

……殺された……?

『・・・以上が次の禁止エリアだ。では皆、これからも・・・』

もうロクに放送は耳に入っていない。
もちろんここは戦場だということは判っていた。つもりだった。
だがそれでも、どこか何か信じていたのかもしれない。
あまりにも現実離れした状況に、心がついてきていなかった。

一緒に、ここから帰ると決めていた。いや、信じていた。
そんな「仲間」が死んだ。
それが彼の心にスイッチを入れる。

許さない。早坂を殺した奴を。そしてこのゲームの主催者も。
このゲームに乗った人間も許さない。もう、仲間を殺させない。

金澤、浅間。なんとしても二人と合流する。
そして俺達で早坂の仇を・・・討つ!
早坂はもう居ないけれど、せめて俺達は絶対に生きて帰ってみせる。

178 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 08:56:36
せ、切ない…・゚・(ノД`)・゚・
西岡ー、金澤と合流はできな…っ……(´・ω・`)

179 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/10 09:38:14
職人の皆様乙です。
できてなかった参加者一覧、更新ししますた。
横一列に並んでる方が見やすかったら
そっちも作りますので(特に職人様)
遠慮なくお申し付けください。


180 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/10 09:42:11
あ、それと >>177 は25ですので
次は26からおながいします

181 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 09:58:42
>>174
今江と塀内が仲が良い
今江日記にて確認


182 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 10:13:29
>>181
でももうヘイちゃんはいない…(⊃д`)

183 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 10:44:19
しかも今江は、PLつながりで
サブローにも可愛がられているらしい

運命って残酷でつ…(⊃д`)

184 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 10:52:00
じゃあそれで「可愛がってもらってる先輩に再会して安心するが、無残に裏切られる今江」きぼん

・゚・(ノД`)・゚・

185 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 11:03:35
もしよろしかったらドウゾ〜

ふるさとの方言 〜方言ページの道しるべ〜
http://nlp.nagaokaut.ac.jp/hougen/

186 :◆CpgsCDAZJ6 :04/10/10 11:29:52
>>163
GJ以外の言葉がない!

国民的とかのシリーズのタイトルは
「番外 李承■と愉快な同士たち」
でお願いします。

参加者一覧はものすごい手間だけど、もう一つ別ウインドウで
一人一人のリストに飛べると便利じゃないでしょうか。
あと個人的には各章が誰視点か付記されてると見やすいかも。

続きは夕方か夜ぐらいに書きます。

187 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 11:48:47
>>174
球場で見たのでは、
西岡と正人。

試合中でも、暇見つけては
くっついているからガチだと思う。
後、投手陣はみんな仲良いって話だよね。

それにして、私の里崎はどうなるんだろ。
やたら優しくて甘ちゃんだから・・・・゚・(ノД`)・゚・



188 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 11:51:45
先の放送で自分がエリア内にいる事を知った平下(24)は、別のエリアを移動すべく路地裏を駆けていた。
その途中、彼を呼び止める声がする。

「平下!」
「!?・・・曽我部(65)さん・・・」
「平下、探したぞぉ。何せこのチームじゃ俺等は他所者だからな、一人じゃ心細くて。
オマエと一緒なら安心やな、オマエもそうやろ?」
「えぇ・・・」
「いやぁ良かったわ。ところでオマエ、武器は何貰った?俺はコレ。」
「!?・・・へぇ、凄いすね。」
曽我部は支給された拳銃を自慢気に見せる。
「オマエは?」
平下は一枚のスポーツタオルを取り出す。
「はぁ?それ?それってお客さんが首に巻いてるタオルやん。
まぁええわ、俺が守ったるわ。」
曽我部はこの時点で平下に完全に気を許していた。
「・・・曽我部さん!向こう!」
「な!」
曽我部が視線を反らした瞬間、平下が拳銃を蹴り飛ばす。

189 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 11:55:12
「痛っ!何・・・くふっ!」
平下は手にしていたタオルで曽我部の首を全力で絞め上げる。
「すみませんね・・・俺気付いたんですよ。
このゲーム、ただ生き残ればいいってものじゃないですよ。
福岡に行った後の戦力バランスも考えなきゃってね。何を言いたいか・・・わかりますよね?」
「ご・・・ゃめ・・・」
曽我部に平下の声など聞こえない。次第に遠のく意識。そして・・・数分後、曽我部が肩を落としてうなだれた。

「あとはサブロー、垣内、諸積、喜多、於保、寺本・・・か。
しかし良いモノを拾えたな・・・」
曽我部の遺した強大な力を手にした平下。次の獲物を求めて、かつてはF1セブンと話題にされた俊足を飛ばす。

「俺は絶対生き残る・・・そして、もう一度あの頃の様に日の当たる場所へ・・・」

190 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 14:49:33
えっ平下もイキナリやる気になっちったの?

殺人鬼役は数名に留めておかないと収集つかなくなりそう…
とか言ってみる

191 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 15:37:54
確かに10人も生き残るわけだからすぐ終わっちゃいそう・・・。

192 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 15:38:52
ルール変更とかありそうとか言ってみるテスト

193 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 15:47:00
>>184
希望とかそういうのは書かない方がいいと思うよ。
職人さんが書こうとしてたかもしれないしネタがなくなるから。

194 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 16:05:39
>>163
かっこよすぎ!!

195 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 16:11:53
>>186
個人的には参加者一覧は一覧のままがいいかな。
多くの人みたい場合いちいち開くの面倒だから。


続きおながいしますorz

196 : ◆OhochakkEU :04/10/10 16:20:48

――曽我部が意識をなくしてから程なく・・・
曽我部と同じように禁止エリアを避けるため歩を進めるユウゴー(66)がその場を訪れた。

「なんだ…アレ。」
目を擦りもう一度よく見てみる。
「人…?えっ?曽我部さん!?」

ユウゴーが駆け寄り曽我部の体を抱き起こす。まだ体は暖かい。
戸部の体を見渡して見るど首に跡を見つけた。
「首を絞められたのか?…そうだ…!」
ユウゴーはもう一度曽我部を寝かせると、気道を確保し人工呼吸と心臓マッサージを始めた。
「ハァハァ…、もう、人が死ぬのは見たくない、んだよっ…」
とにかく根気よく。額に玉の汗をかきながら、何度も何度も繰り返す。

するとユウゴーの祈りが通じてか『ゴホッ』と息を吐き、曽我部は意識を取り戻した。

「気付きました?よかった…」
「うわぁぁぁ!!やめろぉお!!!!」
意識を取り戻した曽我部は手を振り回し、興奮して暴れだす。
「ちょっ、曽我部さん!落ち着いてください!ユウゴーです俺!!」
暴れる曽我部の体を押さえ付けるように抱きつくと、少しして曽我部は落ち着きを取り戻した。

「ハァハァ、すまんユウゴー。俺、助かったのか…?」
「はい。イキナリ倒れてたもんでビックリしましたよ。したくもない人工呼吸までしましたよ?」
ユウゴーが悪戯に笑うと、曽我部もつられて力ない笑顔を見せた。
「ハハッ…ありがとな…。」

もう平気だな、と思うとユウゴーはこの事態の真相を聞いた。


197 : ◆OhochakkEU :04/10/10 16:22:26

「ところでソレ、誰にやられたんですか?」
曽我部の顔が曇る。
「これな、平下だ。あいつ見つけて俺、一緒に行こうって言ったんだ。
俺でっかい銃も持ってたしな、油断してたらタオルでクビ絞められてこの始末よ。」
「そうだったんすか…。他に何かあります?」
とにかく少しの情報でも欲しい。ユウゴーは更に聞いた。
「そうだ、たしか福岡での戦力バランス云々言ってたな。」
「って事は…、他の諸さんや外野陣の人達が狙われるって事ですか!?」
ユウゴーが驚いた顔をすると、曽我部が渋い顔を弱々しく頷く。

――(ふざけるな、そんな事の為に人を殺そうって言うのかよ?絶対これ以上殺させない!)

「俺、平下より先に皆を探して平下に狙われてるって事、伝えに行きます!」
ユウゴーが立ち上がると曽我部も焦って立ち上がる。
「待ってくれ、あの俺、武器も盗られて足手纏いかもしれないが…一緒させてもらっていいか?」
不安な顔をして、ユウゴーにすがるような目をしている。するとユウゴーは…
「何言ってんすか。当たり前ですよ?次俺に何かあったら貸し返してもらうんですから!」
と、まだ少しフラついた足取りの曽我部に肩を貸して笑った。
「さあて、平下より速く皆を探すんですからね。急いで行きますよ?」
曽我部も力強く頷きそれに答えると、二人は平下の愚行を阻止する為歩きだした。

198 : ◆OhochakkEU :04/10/10 16:37:19
勝手に曽我部復活させちゃいました。

>>163
保管庫かっこいいです!超便利ですアリガトウございます!
改めて読み返すと誤字脱字や間違えだらけだ、自分…orz
今度間違えの修正とかまとめますので、その際はヨロシクお願いしますね。
自分の書いたサブタイとかもテキトーだったんで、読んでくれた方で『こんなのどう?』
っていいのが思い付いた方いたら、サブタイ案、教えてください。


199 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 17:01:47
>163
見やすいしカコ(・∀・)イイ!!乙です


職人方
これからもがんがってください
折れ的には悪くなたウッチーがどうなるか楽しみ
タスクもカコイイ!!
西岡の回でマジ泣きそうになった…・゚・(ノД`)・゚・
西岡も浅間も無事でいてほしいと思う折れ…

200 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 17:38:19
まぁこの話の中のエカだと、10人近くなってから人数変更!とか平気でやりそうだな。
ま、そのへんは職人氏の誰かがうあまくやってくれるでしょう。

201 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 17:48:35
>>198
GJ!
曽我部が生きていた事で因縁が一つ出来た。
ユウゴーと一つの話の流れを作る展開は良いと思う。

202 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 19:08:31
ここまで公式タン風に実況してみるテスト。不謹慎でスマン。

第5・6章 澤井 怒りを露にして元監督のもとへ行きました。
ようこそマリーンズバトルロワイヤルへっ、澤井は額を打ち抜かれ初犠牲者!1死。
第10章 拝啓ライオンズ様、垣内と原井は不安です。ご覧のとおり不安です。
第12章 喜多 振り回した鎖鎌は何の迷いも無く井上へ一直線っ!2死。

第16章 マリーンズ、いや日本の守護神・小林雅が登場。今の小林雅に微塵の迷いもなし!
長崎に四の五の言わせずに一撃で決める!3死。
第17章 金沢 火炎瓶を投げ込む。
早坂に燃え移った火と金沢の闘志は消えることなくメラメラ燃えっぱなし。4死。
第18章 サブロー 加藤の首を切った瞬間=即死!サブローの“野獣”が覚醒する闘魂攻撃!!
ならば塀内もだっ的参戦カミソリ使い!ダブルプレーで6死。

第20章 金沢 橋本に殺意を示すが、橋本はこれを拒否。万歳っ橋本大明神!
第26・27章 平下 曽我部絞殺を試みるもユウゴーにより蘇生。
がああああぁぁぁ゛・・もうちょっとだったのにぃ・・惜しくも及ばず。


203 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 19:35:34
>>202
GJ

204 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 20:47:46
平下が…
因縁作っちまったなぁ…
(´-`).。oO(惨殺されちまうのか!?orz)

でも、イイ!(・∀・)ドキドキするわ〜
職人の皆さん、ホントにGJ!

205 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 20:48:14
あーーーー…
ageちまった…皆さんスマソ

206 :番外 李承■と愉快な同士たち ◆CpgsCDAZJ6 :04/10/10 20:49:34
(その4) 〔丶`J´〕ノ●<オッス、クッパ! 李承■でス。

ヘリでアメリカにひとっ飛び!のはずが、探索している外国人選手の一人が韓国内にいるとの情報を得ましタ。
空にいてもパソコンがあれば最新の情報交換が可能でス。文明の利器デス。

私は古巣「三星ライオンズ」本拠地の大邱市民運動場にヘリを降ろしまス。
なんと懐かしいことでショウ。
ヘリを降りると周囲の人々が集まってきましたが、ファンサービスをしている時間はありまセン。
丁重にお断りして、大邱市民運動場の周りを歩いていきまス。

幸運にも、目当ての彼はすぐに見つけることが出来ましタ。ですが・・・
大邱市民運動場近くの売店では、黄色いエプロンをつけた大柄の外国人が大きなカゴを運んでいまシタ。
と、歩き出してた瞬間、つまずいて盛大に転倒してしまいましタ。
カゴの中身のおしぼりが大量に路面に散乱していマス。

慌てて駆けて来た店主に、転んだままの体勢で叱責されていまス。
地面に両手と両膝をつき、下を向きながら肩を震わせ何かに耐えるその姿が、私が以前マリン球場で見た光景に重なりまシタ。
2塁上での牽制死という屈辱、しかし彼は自らを鼓舞し、戦うことを止めない精神力を持っていましタ。
その筋骨隆々の肉体と白い肌を纏った彼に、私は声をかけまス。

「フランコ、オイ!オイ!」

私の声に気づき、マット・フランコは勢いよく立ち上がりマス。
「オー、ヤリチン!」

見慣れた人懐っこい笑顔を見て、私も笑いましタ。
「こちらこそしばらく振りだね、フランコ。」
メジャーを目指して習得した英語は、結果的に日本でもチームの同士たちと交流を深めるのに活躍していマス。

(※■は火へんに華)

207 :番外 李承■と愉快な同士たち ◆CpgsCDAZJ6 :04/10/10 20:50:10
(その5) 〔丶`J´〕ノ◎<オッス、ユッケ! 李承■デス。

韓国内で大きな知名度を誇る私が頼むと、売店の店主は快くフランコを貸してくれまシタ。
しばらく歩き、近くの公園のベンチに私とフランコは座りました。

「フランコ、君はこんなところで何してるんだ?仮にもメジャーリーガーだった君が。」
悲しい顔をしてフランコは口を開きましタ。
「オー・・・ヤリチン・・・」
「なるほど、来季のマリーンズとの契約がなさそうだから、韓国リーグへ移籍先を探しにきたんだね。
 でも君の年齢がネックになって、どこも雇ってくれなかった・・・」
「オー、ヤリチン。」
「確かに年齢を重ねて、守備はともかく打撃は衰えたと感じているって?
 野球選手は潮時にして、アルバイトを探していたってのか・・・。」
「オー、ヤリチン?」
「え、僕はなぜここにいるかって? ・・・・・実は、大変なことになってるんだ・・・・・・。」

私から事の経緯を全て聞いたフランコは、とても信じられない様子でシタ。
「信じられないと思う。しかし事実なんだ。みんなを助けたい、協力してくれ。」
「オー・・・ヤリチン・・・・・」
「確かに家族のことを考えると決断は難しいかも知れない。私にも愛する妻がいる。
 でも、見過ごすわけには行かないんだ。事態は一刻を争うんだ、決心したらすぐ私とヘリに乗ってくれ。」

フランコは困惑と苦悶の表情のまま立ち尽くしたままでしたが、私に待っている時間はありまセン。
結局フランコは来ません。仕方ありまセン・・・彼にはあの屈辱を我慢してでも守りたい家族がいるのデス。
ヘリに乗り込もうとした私に、誰かが大声で叫びまシタ。

「オー!ヤリチン!」

振り返ると、決意に満ちた目で、フランコが歩いてきまス。
ずっと持っていたのでしょう。頭に巻いた『闘魂』の鉢巻が、プロペラの回転で起きた旋風にたなびいていまシタ。

208 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 22:23:32
スンヨプ編、最初は荒らしかと思ったが、
その完成度にワラタ。

職人さん乙です。

209 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/10 22:24:45
GJ(σ´∀`)σ

210 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 00:51:31
「オー!ヤリチン!」

211 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 01:18:56
保守ぱぴこ

212 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 03:16:48
hosyu

213 :諸積(0)&成瀬(60):04/10/11 04:05:21
「くそっ!意外にやる気の奴が多いのか!?」
海岸の岩場の陰で山本の放送に激昂する諸積(0)の姿があった。
「まさかこんなに・・・。」
そう答えるのはルーキーの成瀬(60)。
「いいか成瀬、こんなゲームに乗る事はねぇんだ。
これ以上犠牲を出さないために・・・俺達で管理の奴等を殺っちまうんだよ。」
「え!?でも、あっちは僕等の居場所を把握してますよ。どうやって?」
「大丈夫、俺に考えがある。まかせろ。」
「はぁ・・・」
「とにかく俺の果物ナイフとオマエのトンカチじゃ何も出来ない。
仲間が必要だ。あと2、3人。あまり多いのも怪しまれるからな。」
「でも、飛び道具の奴はおっかなくて声かけられませんよ。現にもう・・・」
「・・・」
諸積は返答に詰まる。あまりに貧弱な武装の二人、動き回るのも危険だ。
「コミさん、はっちゃく、幸一あたりならきっと大丈夫だ。探すしかない。周囲には細心の注意を払ってな。」
「はい。・・・ところで、ソレ持って行くんですか?武器にもなりませんよそんなの。」
いぶかし気な表情で問う成瀬に、諸積はニヤリと笑みで返す。
秘策を胸にマリーンズ一筋で駆けてきたベテランが動き出す。

214 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 04:59:40
フランコオイ!オイ!

ワロタw
ほのぼのしてて間に入るにはいい感じだね。
関係ないけどフランコってヤリチンが口癖なの?>実際

215 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 05:11:10
スンは最終的に本編とリンクすんのかな?
あと、出だしの「オッス、○○」に密かに期待してるw

216 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 10:05:58 ID:rh5F0Lba
>>214
ネタ元はこれですな
ttp://www.sanspo.com/baseball/top/bt200402/bt2004022709.html
◆新外国人のフランコに自己紹介したロッテ・辻 「アイアム、プレーボーイ」
◆その辻にロッテ・フランコ 「オー、ヤリチン」


モロと成瀬のコンビって予想外なとこをついてきたな。

217 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 10:16:45 ID:rh5F0Lba
あ、IDがいつの間にか・・・

218 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 11:37:16 ID:ZhCXO/8c
>>216
サンクス。ホントにこんなことがあったんですねw

219 :第?章「模索」/小林宏之:04/10/11 14:28:57 ID:wRxd/bwP
小林宏之(41)は走っていた。

(くそっ!なんでこんなことに…!)

噂されたチームの消失。それが表向きには回避されても、話は終わっていなかった。しかも、命の危険というものまでも伴った最悪の形でやってきた。
仲間同士での殺しあい…信じたくない。
しかし死者は着実に増えている。やる気になっている「誰か」がいる証拠だ。

(こんなトコで死んで、あいつを一人にするわけには行かない…。きっと何か手はあるはずだ、そのためにも誰かと合流しよう)

結婚したばかりの妻のことを思い、生き残る希望をつないだ小林は、事態を打開すべく、共に動ける人間を探すことにした。

220 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 19:23:17 ID:7+otxbJx
捕手杉山 

221 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 20:30:44 ID:xgME2tIY
CMBR参加選手〜10/11現在〜

【1軍外野手 4名】
 0諸積兼司  3サブロー 24平下晃司  38垣内哲也
【1軍内野手 6名】
 1小坂誠   5堀幸一  6初芝清   7西岡剛  9福浦和也 25今江敏晃 
【1軍先発投手 5名】
 14小宮山悟  18清水直行  29小野晋吾  31渡辺俊介  41小林宏之 
【1軍リリーフ投手 4名】
 20藪田安彦  30小林雅英  46山崎健   48高木晃次
【破壊組合 4名】
 11神田義英  12藤田宗一  34川井貴志  67戸部浩
【捕手 7名】
 22里崎智也 27清水将海 33橋本将 45辻俊哉 39田中雅彦 62金澤岳 93杉山俊介
【浦和組・若手 10名】
 13浅間敬太 19田中良平  21内竜也  35三島輝史  55杉原洋
 58青野毅  59富永旭  60成瀬善久  61寺本四郎  64藤井宏海
【浦和組・中堅 5名】
 23大塚明 40渡辺正人 44喜多隆志 51於保浩巳  66ユウゴー
【浦和組・崖っぷち 4名】
 37前田浩継 53原井和也  54黒木知宏  65曽我部直樹  

【死亡 4名】
10澤井良輔(10/8・エカ) 47井上純(10/9・喜多)  17長崎伸一(10/9・雅)  68早坂圭介(10/9・金沢)
28加藤康介(10/9・サブ)  52塀内久雄(10/9・サブ)
【生存49名】

【管理側】
山本功児(テスト監督) 小野和幸 山下徳人 筒井良紀  佐々木信行

222 :杉原の失敗:04/10/11 21:38:40 ID:uIwz9cVH
杉原は重たいバックをあけた。
中身は小型のチェーンソーだ。
「うわぁ…」
映画やテレビの中では見た事があっても自分で手にするのは生まれて初めての事。
手にとって感じる─現実。
(こんなんで切られたら痛みも無く即死なんだろうなぁ)
考えただけでもゾッとする。
当たりの武器だとしてもあまり嬉しいものではない。
「─杉原?」
「はっはいっ!!」
声をかけられ思わずキチンと返事をしてしまう。
「…金澤さぁん!!」
杉原の不安そうな表情が笑顔に変わる。
「よかった、無事なんですね!!」
「…当たり前だろ〜放送聴いてなかったのかよ」
浦和のブルペンでいつもバッテリー組んだり、私生活でもよく遊ぶ仲の良い先輩に出会えてほっと安心する杉原だった。

223 :杉原の失敗2:04/10/11 21:49:34 ID:uIwz9cVH
「…それより、お前の武器すげぇなぁ」
「で、ですよね。こんなの…怖くて使えないっすよ」
チェーンソーをおもちゃのようにぶんぶん振り回してみる
「説明書ついてんだろ、見せてみろよ」
「え?あ、はいっ」
何も疑うことなく説明書と一緒にチェーンソーも手渡す。
パラッと説明書を開き
「バカだなぁ、杉原。…電源入れるだけですぐ使えるんだよ」
と、言うのとほぼ同時に杉原の目の前が赤く染まる
───。
一声もなく杉原はその場に崩れ落ちた。
「…こうやってな」
手に跳ね返った血を一舐めし、電源を切った。
そこには笑顔で優しく励ましてくれた先輩の姿は無く、死体を蔑んで見てる悪魔の姿があった──。
「イイもんひろっちったぜ、ありがとな杉原」

224 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 21:55:14 ID:uIwz9cVH
皆さんの読んでいて自分も初めて書いてみました
お口汚しでしたらすいません
良ければまた書いてみようかな〜とも思ってます
サブタイトル等の書き方はこれでいいのでしょうか?

225 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 22:09:28 ID:CNQomYka
杉原って誰。

226 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 22:33:04 ID:WFhfAa+j
Hosch

227 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 22:44:12 ID:BWInjA0a
序盤だからアッサリ死ぬ傾向があるなあ。

228 :大歓声 ◆bF7DxJa0eo :04/10/11 22:47:25 ID:AHsH6vTx
一度でいいから、マウンドに立ちたかったな・・・。
あの大歓声を浴びて、マリンスタジアムのマウンドに。

藤井宏海は、仰向けに倒れてもう動かなくなった三島輝史を見つめた。
全ては勘違いからだった。
死亡者を読み上げる山本の声を聞きながら、藤井は草むらの中でブルブル
と震えていた。
本当に・・・本当に殺し合いが始まったんだ・・・。
できることなら、誰も傷つけず、自分も傷つかず10人の中に残れれば・・・。
そう思ってじっと息を潜めていた。もしこのまま誰にも見つからずに隠れて
いられれば、無事に戻れるかもしれない。
しかし、あの放送を聞いた後で、少々パニックに陥っていた。
誰かが自分を殺しにやってくる!!殺人鬼がこの中にいるんだ!
ガサ・・・ガサッ。
草むらをかき分けて、誰かがこちらの方向に向かってくる気配がした。
「だ、誰だ!?」
丈の長い草からひょっこり顔を出したのは、同期入団の三島だった。
「藤井・・・?」
丸くなって膝をかかえている藤井の姿を認めると、三島はほっとしたような
笑顔で近づいてきた。右手に拳銃を持って。
「あ〜よかったぁ。俺、まだ誰にも会っ・・・」
「来るな!」
「オイ、どうした。落ち着けって!」
「来るなってば!」
「!!!!!」
あっという間の出来事だったが、「その」瞬間を藤井は覚えていない。
気がついた時には、藤井の目の前に、腹から血を流して倒れている三島の
姿があった。三島の腹に刺さっていたのは、藤井が武器として支給された
サバイバルナイフ。

229 : ◆bF7DxJa0eo :04/10/11 22:50:51 ID:AHsH6vTx
あれから、どのくらい時間が経ったのだろう。
藤井の手には、三島が持っていた拳銃があった。三島が持っていた時、
安全装置は「外されていなかった」のだ。
三島を刺した瞬間はほとんど覚えていない。しかし、人を殺めたあの感触
だけはこの手が覚えている。
例え自分がこのまま生き残ったとしても、自分が三島の命を奪ったという罪を
これから一生背負って生きていかなくてはいけない。かといって、このまま
誰かに殺されるのをじっと待っている恐怖に耐えられる自信もない。
藤井の脳裏には、過去の様々な映像が浮かんでいた。
野球を始めた子供の頃、甲子園出場を決めた試合、マリーンズの入団発表、
浦和での練習、一度だけ観に行ったマリンスタジアムのナイトゲーム・・・。
ああ、そういえば、三島や寮の皆と観に行ったんだよな・・・。
真っ白なライトスタンドからの熱い声援を浴びながらプレーする、マリーンズ
のユニフォーム。誇らしげにスタンドの声援に応える先輩の姿。
内野手で入団したが、チーム事情で投手に再転向させられ、投手として
ファームの試合に出ていた藤井にとって、あのマウンドは憧れの舞台だった。
自分も、いつかあの舞台に立てる、そう信じて毎日練習し、走りこんだ。
もう、走らなくていいんだな・・・。
「三島、ごめんな」
藤井はすぐ傍にいる三島の頬をそっと撫で、再び手の中の拳銃を見つめた。
手がブルブルと震えている。
ふと、聞こえてきたのは、ライトスタンドからの大きな歓声。
ふじい!ふじい!ふじい!
藤井は、マウンドに立っていた。左打席にはダイエーのユニフォーム。
あの構えは松中さんかな・・・。一塁には、福浦さんと・・・走者は井口さん?
ふじい!ふじい!ふじい!
もう手は震えていなかった。安全装置を外し、左のこめかみに当てる。
「父さん、母さん、さよなら」
藤井は、ためらわず引き金を、引いた。



230 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 22:57:54 ID:FtpBbNu8
ウワァーン!・゚・(ノД`)・゚・
三島も藤井も悲しすぎる…・゚・(ノД`)・゚・

231 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 23:12:30 ID:Iy6fdPuV
今年の新人くんが続々と…・゚・(ノД`)・゚・

232 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 23:15:44 ID:ZhCXO/8c
とうとう自殺者が(⊃Д`)

233 :弱者は自分 ◆OhochakkEU :04/10/11 23:26:46 ID:/qvVHfOJ
渡辺俊介は一人身を隠す場所を探すため、北東の海沿いを目指し進んでいた。
進む途中、誰かに襲われるとも限らない。
なるべく背の高い草が茂る道を、姿を隠すように慎重に、かつ素早く進んで行く。


(死亡者が六人か…。一体誰が誰を殺したんだろう…。)
オートマシンガンで草を掻き分けながら進む中、死んだ仲間の顔を脳裏に浮かべながら考えていた。
(でも、死んだのは気の毒だけど…一方的な被害者だったとは限らないんだよな。)

そう、もしかしたら誰かを襲おうとして反り討ちに遭って死んだのかもしれない。
しかし襲った側にも、何かどうしようもない理由があったかもしれない。
各々が生きる為、きっとそれぞれに理由があったに違いないのだ。

(『誰が?』『どうして?』とあれこれ考えても、この異常な状況の中では
どれが正しく、どれが悪いかなんて誰にも解り得ない事だよな。)
自分なりの結論を出し俊介は一人立ち止まり頷く。
その時だった。

――ガサガサッ

少し離れた後ろから枝葉に触れた音が聞こえ、鼓動が一気に速くなるのが判る。
「誰ですか!!!」
パッと振り返りマシンガンを構えながら大声で威嚇すると、
木陰からそっと手を上げながら出て来たのは戸部浩だった。
「戸部さん?どういうつもりですか…後を尾けて来てたんですか?」
「ごめんな俊介。そんなつもりは無かったんだが、声を掛けそびれて…。」
戸部が困った顔をして、申し訳なさそうに謝ってきた。


234 : ◆OhochakkEU :04/10/11 23:30:06 ID:/qvVHfOJ

(うん、見たところ悪意は無い様に見えるな…。)
だが、まだ油断は出来ない。銃を下ろさずに続けて問う。
「何か用があったんですか?どーぞ、言ってみて下さい。」
「ああ。あのさ、考えたんだけど大勢で一緒に動いた方が色々メリットもあるし
一緒に動く仲間を捜してるんだ。で、俊介を見かけたからさ。」
成る程そういう事か、と納得したが俊介はその申し出を受けるつもりは無かった。
「・・・・・。」
目を閉じ無言で首を振り、後ろを向いて歩き始めようとすると
戸部は落胆の表情を浮かべ、それでもまだ諦めずに俊介に食い下がる。
「どうして?俺が信用できないからか!?信じてくれよ!」
すると俊介は何か考えながら、一つ一つ言葉を選ぶように話し始めた。

「…例えばですよ?仲間で力を合わせて戦って…なんとかタイムリミットまで生き延びるとしましょう。」
いきなり何を言い出すのかと思いつつ、戸部は黙って次の言葉を待つ。
「ところがリミット直前。貴方の意見に賛同し戦い、生き残った仲間の人数は11人。
あと一人減らさなければ体内の発信機が爆発し、全員死んでしまう…。
さあ戸部さん、その時どうします?」


235 :このスレの77(トリップ考え中):04/10/11 23:30:29 ID:+bepAXbY
※ 「泰然自若」 その1

火蓋が切られた狂気の宴。始まってから初めての夕暮れが訪れた。
殺戮と血の香り。硝煙や火薬の臭いが夕方の凪の風に乗って、人もまばらになったグラウンドまで流れて来る。
計画を発動した首謀者側の山本功児にしてみれば、アロマを思わせる麗しき香りである。
「さて、とりあえず夕方の放送も終わった。初日の計画としては、万事首尾よく進んだという所かな」
「そうですね。既にヤツらやりあってますし。まずは上出来って事でしょう」
ヒゲをしごきながら前投手コーチの小野も、満足そうである。

「(前)監督ぅ、このグラウンドに敷く雨用のブルーシート使ってもいいですかあ?」
「ん?そんなもんそこらへんにあるの勝手に使えよ。適当に… って初芝ぁ!?」
「ども」
「(ハァハァ)『ども』じゃねえだろ!お前、何でここにいるんだよ!(ハァハァ)」
「嫌だなあ監督。めっきり肌寒くなってまいりましたので、外野のスタンドの裏で折れたバット燃やして暖まってただけなのに。」
初芝は、いかにも寒いなあという顔をして、顔の前で手をこすり合わせている。
「えーと、ちなみに初芝クン、今日この私が説明した事と、これからどうなるのかって事、分かってる?ドゥーユーアンダースタン?」
「あっはっは、(前)監督、ボビーに嫉妬ですかあ?英語なんか使っちゃったりして」
「(ムキー!でもハァハァ)いや、だから私の言ったことの意味なんですが…ご理解してらっしゃるのかな、と。」
「あっはっは、いや、分かってます。(前)監督。ご心配なく。」
「それにしてはどうにも行動が伴ってないようですが(ハァハァ)」
「一応僕だって考えてますよ。じゃ、このブルーシートで今からここにテント張るんで…」
「オイオイオイちょっと待てぇー!!そして人の話を聞けー!!!!」
「あっはっは、(前)監督の耳打ちの『643のゲッツーだけはやめてくれよ』なら、もう聞き飽きましたよ」
「そーじゃねーだろ!(怒ハァハァ)だいたい何でここにテント張るんだよお前!」
え、まだ分かんないの?という顔をしてから、初芝は大げさに両手を広げ、ヤレヤレといったポーズを取る。

236 :このスレの77(トリップ考え中):04/10/11 23:32:41 ID:+bepAXbY
「泰然自若」 その2

「(前)監督ぅ…あのね。ここ、この島じゃどうやら一番広くて平らな土地じゃないですか。」
「いかにもそうだ。この島にこのグラウンドの他にこれほどの広くて平らな土地はない。」
「一見、こんな場所にいるなんて、向こうからは見えやすいし、こっちとしては相手がどこにいるかわからないしいい事ないですよね。」
「だから聞いたじゃないか!『何でここにテント張るんだよ』って!」
「あっはっは、(前)監督、でもね、この広いグラウンドの360度、どこから僕のことを狙いに来ても、フェンスを越えてこのマウンドあたりまで走って来なきゃいけないでしょ」
「うむむ…」
「幸い、ここは千葉マリンみたいにファールゾーンも広いし、ラバーの上は金網だ。乗り越えれば、音で分かりますし。」
「だっ、だがな、どこからか銃のような飛び道具で狙われたらどうするんだ!ナイフが飛んできたらどうすんだ!もしそんな事になったらワシは(ハァハァ・・・)」
「あっはっは、(前)監督、そんな遠くから狙撃したりする研ぎ澄まされたセンスや、ナイフ投げて僕を殺すくらいのスローイングのセンスがウチの選手にあったら、(前)監督の采配でも優勝してますって〜!!」
そう大きく笑った後、初芝はこう続ける。
「だから、ここは意外に安全な場所だと思いますよ」

237 : ◆OhochakkEU :04/10/11 23:32:51 ID:/qvVHfOJ

俊介は更に続けた。
「少ない仲間で戦ったとしても同じですよね。自分達が助かるためには、
やはり最後は他グループの人達を殺さなければいけない。どうします?」

仲間を集い生き残れば、俊介の言うような状況になる場合も確にあるかもしれない。
そこまで考えていなかった自分の甘さを戸部は痛感した。
「仲間のフリをして、裏切る人もいるかもしれない。
…だったら僕は誰とも馴れ合わず、一人で戦った方がいい。」
まるでその意志を、もう一度自分自身に言い聞かせるようにはっきりと告げる。
「そっか、もっともな意見だな。でも…俺はお前みたいに強くないから…。
やっぱり今は…一人で居るのが恐いんだ。助け合える仲間が欲しいんだ。だから行くよ。
時間とらせて悪かったな!じゃあな、気を付けて行けよ!!」
そうして戸部は元来た道を辿り、人を、仲間を求めて帰って行った。


(すいません戸部さん…。でも自分は強くなんか無いですよ…
弱いから、人を信じることが出来ずに一人で行くんです…。)

小さくなって行く戸部の背中を見送り、シューズの紐をきつく結び直すと、俊介も再び北東を目指し動き始めた。

238 :このスレの77(トリップ考え中):04/10/11 23:34:03 ID:+bepAXbY
「泰然自若」 その3

「そ、それも、そうなのかもしれん…けど…(ちょっと悲しいでもハァハァ)」
「それと、僕を殺しに来るようなヤツは、このチームにはいませんよ。だから、心配してません。」
「ほぅ…たいした自信ですな。さっきの放送でも話したが、もう殺られたヤツもいるんだぞ。」
初芝は、遠くを見るような顔をした。その目線は、虚空を彷徨っているようでもある。
「間違いは、気付くためにあるんだと思いますよ。みんな遅かれ早かれあやまちに気付くはずです。どっちかと言えば、間違いに気付かなかったのが(前)監督の采配でしたよね〜。」
「…(ムキキー!!)」
「ほいでもって、こんな悪巧みする(前)監督、裏で誰が糸引いてるかだいたい察しが付いてますけど、やめたほうがイイっすよ。」
「…(ドキ)」

「じゃ、僕はこれからテント張って夕食の準備でもしますんで、これにて失礼♪」
それだけ言うと、初芝はグラウンドの隅にあったグラウンドを馴らすための木のトンボと、雨用のブルーシートで、テントを作り始めた。
テントを作り終えると、器用に火をおこし、折れたバットを燃料に、自炊を始めるではないか!

遠巻きに見ていた小野が、怪訝そうな顔をして立ち尽くす山本にそっと耳打ちした。
「監督、どうします?」


「…あのとん汁、うまそうだな」

239 :このスレの77(トリップ考え中):04/10/11 23:36:59 ID:+bepAXbY
うわ、カキコかぶっちった

◆OhochakkEU氏スマソ

240 : ◆OhochakkEU :04/10/11 23:44:44 ID:/qvVHfOJ
>>このスレの77(トリップ考え中)さん
こっちこそ、テレンコテレンコ書き込みしてスイマセンでした!


初芝ハァハァ(´エカ`*)

241 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/11 23:56:56 ID:fuDfroZG
>「…あのとん汁、うまそうだな」
ワロタ

242 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 00:01:40 ID:XpugpEn4
(〇з〇)様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


243 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 00:02:14 ID:GTz6yc0s
戸部…・゚・(ノД`)・゚・なんか悲しい…・゚・(ノД`)・゚・
スンスケも…・゚・(ノД`)・゚・

そんで、初芝w
両職人GJ!

244 :諸積(0)&成瀬(60):04/10/12 00:12:56 ID:8CosUEVi
諸積(0)と成瀬(60)が仲間探しに動き出してから30分が経過〜

「モロさん、マジでソレ何に使うんですか?」
「仲間集めてから説明するよ。とにかく周りに集中しろよ。」
中腰になり草木の高さに合わせて慎重に動く二人。
二人の武器では飛び道具には太刀打ち出来ない為、慎重にならざる得ない。
「しかし、はっちゃく(初芝)とか何処だよ、あの人の足でそんな動き回るハズないのに・・・」
「!?、モロさん!アレ!」
「ん・・・5・・・4・・・ジョニーか!?・・・ジョニーなら・・・成瀬行くぞ!」
「ハイ!」
予想外に早く仲間を見付けた二人は喜び勇んで約150m先の黒木の元に駆け寄る。
しかし、その時背後から黒木に近寄る人影がある。
「誰だ?背番号が・・・黒木と一緒に行動してるのか?変に距離とってるな。」
「・・・モロさん!あいつ何か構えてる!黒木さぁん!!!」
「な!?ジョニー!後ろぉぉぉっ!!!」
「え!?モロさん?何処?」

銃声が鳴った―

245 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 00:14:13 ID:BuUiJnGj
「はっちゃく」は初芝じゃなくて福浦な訳だが

246 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 00:20:41 ID:TjzYuiEn
よし、じゃぁ「はっちゃん」に訂正すれば問題なし。

247 :244:04/10/12 00:22:51 ID:8CosUEVi
諸積(0)と成瀬(60)が仲間探しに動き出してから30分が経過〜

「モロさん、マジでソレ何に使うんですか?」
「仲間集めてから説明するよ。とにかく周りに集中しろよ。」
中腰になり草木の高さに合わせて慎重に動く二人。
二人の武器では飛び道具にはたちうち出来ない為、慎重にならざる得ない。
「しかし、はっちゃく(福浦)とか何処だよ・・・あの足でそんな動き回るハズないのに・・・」
「!?、モロさん!アレ!」
「ん・・・5・・・4・・・ジョニーか!?・・・ジョニーなら・・・成瀬行くぞ!」
「ハイ!」
予想外に早く仲間を見付けた二人は喜び勇んで約200m先の黒木の元に駆け寄る。
しかし、その時背後から黒木に近寄る人影がある。
「誰だ?背番号が・・・黒木と一緒に行動してるのか?変に距離とってるな。」
「・・・モロさん!あいつ何か構えてる!黒木さぁん!!!」
「な!?ジョニー!後ろぉぉぉっ!!!」
「え!?モロさん?何処?」

銃声が鳴った―

248 :244:04/10/12 00:25:26 ID:8CosUEVi
>>245
・・・俺、二年くらい前からずっと間違えたよ。許して・・・(つд`)

249 :番外編3-1◇124:04/10/12 01:25:50 ID:ZV5mg2vT
「…そういえば園川さん。」
「ん?」
「今日の報告どうするんですか?」
「あー…。」
マリーンズのキャンプでは、毎日練習後に球団事務所へ報告することになっている。
いつもなら監督かヘッドコーチが報告するはずだが、
ここにはボビー=バレンタイン監督(2)も西村徳文ヘッドコーチ(78)もいない。
「…とりあえず僕が事務所に電話しておくよ。」
「でも園川さん…。」
吉鶴は時計を指し示した。すでに午後11時を回っており、事務所に人がいる可能性は低い。
「いなければ明日の朝にもう一回電話するよ。」
園川は携帯を取り出し、メモリーの中から球団事務所の電話番号を探し出し、「通話」ボタンを押した。
園川自身、誰かが応答に出ることは期待していなかったが、電話口から聞こえてきた声は予想をはるかに超えるものだった。
「…?」
「…どうしたんです、園川さん?」
「吉鶴君、君の携帯を貸してくれないか?」
園川は、訳がわからないという表情の吉鶴から携帯を受け取ると、
自分の携帯とは勝手が違うため、少々手間取りながらも先ほどと同様の操作をした。
「…う〜ん。」
「一体どうしたんです、園川さん?携帯が故障でもしたんですか?」
園川はその質問には答えずにふらりと立ち上がり、
受付に向かってそこから電話帳を拝借すると、そのまま公衆電話に向かい、
小銭を投入して、一つ一つ番号を確認しながらダイヤルした。
「園川さんどうしたんです?ここは圏外じゃないでしょう?」
「…吉鶴君、ちょっと聞いてくれ。」
「え…?」
吉鶴は、園川から受話器を受け取り、耳に当てた。
受話器からは、ある固定メッセージが繰り返し聞こえてきた。

「お客様のおかけになった電話番号は、現在使われておりません・・・。」

250 :番外編3-2◇124:04/10/12 01:26:58 ID:ZV5mg2vT
「…園川さん、これは…?」
「どういうことか僕にも分からないよ。」
「…一体我々はどうすればいいんですか?」
「さあ…。」

園川は腕を組み、しばらく考えた。

「…吉鶴君。」
「はい。」
「僕たちが今することは・・・。」
「…はい。」
「寝て明日に備えることだ。」
「…そうですね。」

二人は自室に戻った。
いったい何が起きているのか二人には皆目見当がつかなかった。

251 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 01:42:14 ID:dbWnxr0X
やっぱり詳しく心情や諸々の描写が書かれていたり
他の職人様が書いた展開をうまく利用し、自分の書く話につないである話は読んでいて面白い!
なんの脈絡もなくポッと出の選手同士がいきなり登場し殺し合い、
サクッとあっけなく死んでしまうだけの話はなんだかなぁ・・・
その中でも◆lovelyID3I氏、◆OhochakkEU氏、◆h9KcvsENgk氏辺りの作品が個人的に好き。
すごい巧いと思う。このスレの77氏の作品も独特のカラーで好きだな。
もちろん他の職人様もグッジョブです。

保管庫で、敬意を込めて職人方の名前(トリップ)を乗せて
その職人様がどの作品を書いたかわかるようにして欲しいな・・・
長文失礼。

252 :「エース」(清水直行 1/2) ◆QkRJTXcpFI :04/10/12 01:45:23 ID:TjzYuiEn
「もうすぐ夜か・・・」

 真っ赤に染められた空をブラインド越しに見ながら、18:清水直行はつぶやいた。
スタジアムから西へ30分ほど歩いたところにある住宅地、その中の一戸建てで息を潜ませる3人がいた。
不思議なことに、どの家もつい最近まで人が住んでいたと思われるほど、食料もあったし清掃も行き届いていた
平凡で幸せな家庭から、家族だけをごっそり抜き取ったような家に、替わりに彼らがいる。

窓のそばでブラインドの隙間を直した清水直行のつぶやきを、奥にある居間で40:渡辺正人は黙って聞いていた。
25:今江敏晃はその渡辺正人のすぐそばで、ソファーに座りながらずっと床を凝視している。

自他共に認めるマリーンズの『エース』である清水直行は思案に暮れていた。

ほんの偶然とはいえ、今こうして3人が一緒におる状況になっとる。
正人と今江は殺し合いやる気はないと言っとる。もちろん俺もそう。遭遇しても少々の確認をして打ち解けられた。
互いを信頼し行動しているわけや・・・少なくとも現在は。

「直さん、これから俺達、どうなるんでしょう・・・不安で落ち着かないっすよ・・・」
正人が聞いてきよる。不安な物言いとは裏腹に、何かを期待しているような目をして。
「正人、先のことなんぞ、ようわからんわ俺も。でもこの家にいる限りは心配せんでええと思うぞ。誰も俺らのことなんて見えんから。」
「そうっすよね!ね!」
鳴いたカラスがもう笑いよる。誰かに安心だと言ってもらわんと、不安でしょうがないらしい。

 ふと今江の様子を見ると、まだ床をじっと見つめたまま、ピクリとも動かない。
塀内が死んだ。そのアナウンスを聞いてからずっとこの調子で、呼びかけても生返事、歩かせればアル中のオッサンより足がおぼつかんことになっとる。
2人とも俺の知ってた姿とは別人や。


253 :「エース」(清水直行 2/2) ◆QkRJTXcpFI :04/10/12 01:50:29 ID:TjzYuiEn
「しゃーないな・・・」
目的はハッキリしとる。
どうにかして、なるべく多くのチームメイトが生き残ることや。
コイツらもこのままだと心配だし、俺がなんとか引っ張っていってやらんと。

『エース』ってのはただ勝つだけじゃなくて、どんな時でもチーム全員が心の頼りにできるカッコエエ人間なんや。
まだ俺がそう呼ばれる前、その人の背中の54番がそんな感じで語っとったのを思い出す。まだ無事らしいけど、大丈夫かな・・・。

とにかく、今の時点では俺が『エース』やっとるわけで。
「だったら、ヘコんでられんよな!正人、ゴリ!」
突然の掛け声に正人が変な顔してこっちを向いとる。今江が眼だけ動かしてこちらを見つめてきよる。
「腹減らんか!? とりあえずメシ食うぞ!」
2人を促して、ついでに冷蔵庫以外の食料探しを始めた。そのとき、



ピンポーン♪



!? 玄関から呼び鈴の音?
正人の表情が一瞬で怯えに変わる。今江も固まったまま足が震えている。
「な・お・ゆ・きーーっ、いるんだろーっ。僕も入れてくれよーっ!」
俺がいることがバレとる!! なんで? 一体、誰や!?

「僕だよーっ、僕♪



 川井貴志だよー、ケケッ」

【残り46名】

254 :36.同床の夢(1/3) ◆h9KcvsENgk :04/10/12 05:14:59 ID:02d4Vmlc
平下晃司(24)はこの状況に悩んでいた。
先ほど曽我部の首を絞め、次の標的を探しに裏路地を走っていた彼だったが
動き通しだったためか喉が一気に渇き、街中で水を飲んでいては
いつ攻撃を受けるかわかったものでもなかったので
近くにあったラーメン屋と思しき建物に勝手口から入り
中に誰も居ないことを確認してカウンターのイスに腰を下ろしたところだった。
しかし銃を置きペットボトルの蓋を開けた瞬間、カウンターの反対側にあった
入り口の扉が開き「彼」が飛び込んできたのだ。


田中良平(19)もこの状況に困惑していた。
前監督の言葉を聞き、支給品のベレッタを手にすると、
生き残るためこのゲームに乗ること・その後のために
ライバルになりそうな投手を潰すことを、すぐに決意した。
拠点を確保するためにすぐに市街地を目指して走っていたが
ずっと全速で走ってきたためか喉が一気に渇き支給された水を一気に
半分以上飲んでしまった彼は、ラーメン屋の看板を見つけると
そこで水を補給し根城とすることにした。
普通の家に入って水道をひねるのにはなんとなく抵抗があったし、
最悪水道が止められていても飲食店なら別に水があるかもしれないという計算もあった。
そんなことを考えながら入り口の扉を開けたところ
カウンターの内側には「彼」が腰掛けていたのだった。


結果、
    平下は反射的に銃を取るものの構えることができず
   田中はベレッタを後ろのポケットから取り出す反応が遅れ
                        そして奇妙な均衡状態が生まれた。

255 :(2/3) ◆h9KcvsENgk :04/10/12 05:16:53 ID:02d4Vmlc
平下は入り口の存在が頭からすっかり抜け落ちていた自分の間抜さを呪い、
そしてどうするか考える。

・・・相手が何を持っているかはわからないが、後ろのポケットに何か
入れていることは間違い無さそうだ。

相手も拳銃、あるいは手榴弾もようなものを持っているならここから動くのは危険が伴う。
しかし、先ほどの曽我部のように話しかけて油断させるにもこの乱入者が誰だかわからない。
話した記憶も顔を合わせた記憶もほとんどなく、
2軍に居た若手選手だろうというところまでアタりはつくのだが・・・。


田中は、中に人がいる可能性を考えなかった自分の軽率さを呪い、
そしてどうするか考える。

・・・相手はとっさに拳銃を手に取り構えようとした。
武器を見せていない自分に敵意ある視線を向けていることから
「やる気」になっているほうの人である可能性は低く無さそうだ。

こちらがもし武器を取り出す動きを進めれば撃ってくるかもしれない。
しかし話してみようにもこの、中に居た先住者が誰だかよく覚えていない。
確かシーズン途中で移籍してきて、すぐに一軍に上がった野手だったと
いうのはなんとなく覚えているのだが、名前が思い出せない。

256 :(3/3) ◆h9KcvsENgk :04/10/12 05:17:49 ID:02d4Vmlc
「確か、野手の方でしたよね? すみませんが名前を覚えていないのですが」
体勢はそのままで、質問を投げかけたのは田中。
「・・・俺は平下晃司、外野だ。俺も君の事を覚えていないんだがポジションはどこだ?」
緊張を緩めず、質問を返す平下。
「僕は田中良平・・・ピッチャーです。」


外野手か。田中はまた考える。
自分の目的は生き残ること。そして競争相手となる有力な投手の排除。
特に自分の障害になるわけでもなく、かつ拳銃を持っている人間を敵にする必要はない。
目の前にいる男は自分に、名前ではなくポジションを訊いた。
もしかしたら同じようなことを考えている人間なのかもしれない。
・・・それなら、一緒に動ければ効率がいい。

「僕は投手を殺して生き残りたいんで、あなたと殺しあう必要は少ないんですが。
……利害は一致しませんかね?」


投手か。平下はまた考える。
自分の目的は生き残ること。そして競争相手となる外野手の排除。
どうやら問答無用で攻撃してくるような感じでもないようだし、
ここで動いて無傷で済まないような事態は避けられるなら避けたい。
2人組なら裏切られるリスクもあるがメリットも少なくない、か。
もし不都合になればこちらから裏切って殺してもいい。
・・・利用できるなら利用したほうがおいしいな。

「俺は外野手を殺して生き残りたい。どうやら俺達の目的は交差しないのかな?」

257 : ◆h9KcvsENgk :04/10/12 05:47:28 ID:02d4Vmlc
>>251
お褒めにあずかり光栄です。・゚・(ノ∀`)・゚・。
こういうのを書くのも初めてなので
生暖かく見守ったり文句言ってくださればありがたいです。

258 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 06:32:43 ID:U6ZJpNRr
大歓声、マジ泣きそうになったよ
藤井が一軍初登板の日、思い出しちゃうかも

かと思えば呑気にテント(ry

259 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 17:35:00 ID:T3sz2CQZ
・未登場
薮田、マサウミ、晋吾、前田、田中雅、辻、ヤマケン、オホッ、青野、富永、杉山

・登場したがその後の行動は不明
堀、藤田、小宮山、里崎、高木

・続きがありそうだけど行動は不明
浅間、垣内、原井、内

260 :244、246:04/10/12 18:41:13 ID:8CosUEVi
ごめんなさい。244、246はスッ飛ばしてもらっていいでしょうか?
諸積、藤井、黒木は未登場に・・・話は考えてたけど、ちょっとスレ汚しそうだから。
ホントごめんなさい。

261 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 19:25:59 ID:T3sz2CQZ
>>260
モロと成瀬と黒木ですよね。
247のジョニー登場回だけすっ飛ばすってことですか?
それならともかく、もしモロと成瀬の話を全3回丸々飛ばすって意味なら、せっかくイイ感じだったのに勿体ない気も。

いや職人氏の判断ならしょうがないけど。


262 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/12 19:43:54 ID:8CosUEVi
>>261
すいません。モロ、成瀬、黒木真っ白で。

263 :危機回避 ◆OhochakkEU :04/10/13 00:08:16 ID:zYzcVcTA
――(ハァッ、ハァッ、あ〜ほんに痛てぇよ…)
そろそろ夕暮れも近い。早く身を隠しゆっくり傷を手当て出来る場所を捜さなくては…。

薄暗くなり始めた島内を、痛めた肩を押さえながら走る男の姿があった。

――時は遡り、このゲームのスタート時だった。

他のチームメイト達から先駆け、一番にスタジアムを飛び出てきたのは青野毅(58)だ。
未だこんな事態になった事に頭がついて行けず、とりあえず自分と仲の良い田中良平の出発を
スタジアムの近くで身を隠しながら待つことにしてみた。

「あそこでええじゃろ。」
球場出口の側にあった狭いチケット売場の中にしゃがんでドカッと座り込む。
(ここならたぶん球場から近過ぎて、逆に誰もこんやろうて…)
受け取ったリュックの中を確認し、入っていた武器をいじってみる。
パッと見は普通の銃のようだが何かが違う。よく判らないので、字を読むのは嫌いだったが説明書を読んでみた。
「なんやねコレ…麻酔銃なんか?また微妙なもんに当たったわ。」
ボソッと文句を言いつつも、命の為とはいえ人を傷つけることに抵抗を感じている自分にはちょうど良いと思い直した。
悪戦苦闘しながら、なんとか麻酔銃の使い方も解ると、じっと身を潜めているのにも飽きてたので外の様子を小屋の窓から覗いてみる。
外に見えたのは、慎重に辺りを見回しながら武器を構えた高木晃次が出発して行く所だった。
(あれ?もう高木さんが出て来ちょる。てことは…次に雅彦さんやろ?ほん次が良平や。)

そろそろだな。と思い、いつでも外に出られる様にと
小屋の中に散らかした物資をリュックにしまい込もうとしたその時だった。


264 : ◆OhochakkEU :04/10/13 00:09:44 ID:zYzcVcTA

―――ガチャッ

「えっ!???」
外からドアのぶに手を掛ける音がし、振り返ると同時に視界に入った人物は神田義英だった。
ボウガンを持ち、正気を失った様な曇った目をこちらに向けている。
背筋に緊張が走る。

神田の口からボソボソと呪文の様に繰り返される言葉に耳を澄ますと
『…これで…出口、狙う…』

(なんや、なんか…神田さんヤバそうや…)
全身から一気に嫌な汗が出るのを感じながら、麻酔銃を持つ手に力が入る。
「か、神田さん…?」
恐る恐る声を掛けると神田は目を見開き、手に持っていたボウガンの矢を振り下ろしてきた。
「うわっ!危なっ!!」

二人は狭い小屋の中で被いかぶさる様にもみ合いになる。
「ちょっ!神田さんやめっ…―――ッ!?」

神田が振り下ろした矢が肩に刺さり激痛が走る。
(しもたっヤバいて、こんな所で殺られたら洒落にならんわ!!)
反撃しようにも、もみ合いになっている為に麻酔銃を構える事も出来ず
何度も諦めず矢を刺そうと暴れる、神田の攻撃を避けるのが精一杯だ。
その時だった―――

「うわあぁぁ!!」
球場の出口で田中雅彦(39)の叫び声が響いた



265 : ◆OhochakkEU :04/10/13 00:11:41 ID:zYzcVcTA
(雅彦は落ちていたロープに足を引っ掛け、一人で転んでいた…)
神田が一瞬外に気を取られ隙を作る。

「――今じゃ!!」
麻酔銃の銃口で神田のみぞおちを思いっきり殴ると神田は意識を失い倒れこんだ。

「ハァーほんにたまげたわ…。そうや、いきなり目ぇ覚ましてもやっかいやき
コレで当分眠っとって貰お。神田さん他の人ん事もイキナリ襲いそうやしの。」
神田の首を麻酔銃で撃つと、神田を引きずり壁にもたれ掛けさせるよう寝かせてやった。
「起きたら正気になっとっとエエけど…。じゃあ僕行きますわ。」
静かに眠りこける神田に別れを告げ、ドアを締めて外に出る。
ところで何かを忘れている気がして、ふと考え込む…。

「……?そうじゃ!良平はどうしょった?」
突然の神田との戦闘で、すっかり良平の事を忘れていたのだ。
急いで辺りを見渡すと、遠くに見えるのは辻俊哉(45)の後ろ姿だけ。
「うわー…もう行ってもうたか。何の為にキバッたかワカランね…。」
急に体の緊張が溶け、先程やられた肩の傷がズキズキと痛み始める。
同時に結構な量の血も出ている事に気付き、顔が青ざめた。
「こりゃ治療せんと、生き残っても野球どころじゃ無くなるかもしらん。」
今はとりあえず良平の事を諦め、傷の治療が出来る場所を捜すことに決め先を急ぐことにする。

「よっしゃ、第二の神田さんに出くわさんうちに急いで出発や!」

【残り46名】

266 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/13 00:44:59 ID:sHXJ70Mx
>>262
>>247の分だけ飛ばすでよかったですか?
それとも>>213も飛ばす?

あとこっちへの報告が遅れましたが、
サブタイトルついてなかった分について
諸事情でこちらで仮につけさせてもらいました。
職人の皆様、ご希望ありましたら掲示板の方におながいします。


267 :光明:04/10/13 05:58:21 ID:qhRLJMp1
『薮田の大冒険』

「くぁぁ・・・・・・・・・ん!?」
(やべ、寝ちまってた。今何時だ?)
薮田(20)は民家に入り込み、どうするか思案している間に眠ってしまっていたのだ。
「18:22か・・・さて、どうする?どうすればこんな馬鹿げたゲームを幕引きできる・・・?」
(コレはチームの危機なんだ・・・俺が、チームの火消しである俺がやらなきゃ!)
今シーズン、幾度もチームの危機を救ってきた薮田。そして、数々の修羅場は薮田に自覚と責任感を植え付けていた。
かつて「チキン」と陰口を叩かれた薮田はもはやいない。
ファンや首脳陣を括目させてきた薮田はチームリーダーの一人として目覚めていた。
薮田は再び考える。
(仲間を集めて反乱・・・すでに参加してる者もいる、危険だ。
外に助けを呼ぶにも携帯は使えない・・・外部と連絡をとれるのはスタジアムだけだろう。
脱出・・・行きがけに通った海岸に船はなかった。)
「スタジアム侵入か・・・」
鞄の中のノコギリを見てそれもあきらめる。
(どうする・・・?)

268 :光明:04/10/13 05:59:25 ID:qhRLJMp1
『薮田の大冒険1』

「くぁぁ・・・・・・・・・ん!?」
(やべ、寝ちまってた。今何時だ?)
薮田(20)は民家に入り込み、どうするか思案している間に眠ってしまっていたのだ。
「18:22か・・・さて、どうする?どうすればこんな馬鹿げたゲームを幕引きできる・・・?」
(コレはチームの危機なんだ・・・俺が、チームの火消しである俺がやらなきゃ!)
今シーズン、幾度もチームの危機を救ってきた薮田。そして、数々の修羅場は薮田に自覚と責任感を植え付けていた。
かつて「チキン」と陰口を叩かれた薮田はもはやいない。
ファンや首脳陣を括目させてきた薮田はチームリーダーの一人として目覚めていた。
薮田は再び考える。
(仲間を集めて反乱・・・すでに参加してる者もいる、危険だ。
外に助けを呼ぶにも携帯は使えない・・・外部と連絡をとれるのはスタジアムだけだろう。
脱出・・・行きがけに通った海岸に船はなかった。)
「スタジアム侵入か・・・」
鞄の中のノコギリを見てそれもあきらめる。
(どうする・・・?)

269 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 06:02:56 ID:qhRLJMp1
『薮田の大冒険2』

ついに立ち上がりウロウロしだす薮田。その時。
「痛っ!」
つま先で固い箱を蹴る薮田。
「何だよ糞!・・・何コレ?」
箱の中身を確認する薮田。
「コレって・・・」
箱の中身と己の武器を見つめる薮田。その時、薮田の脳裏に光が刺し込む。
「あぁ・・・コレだぁ!
でももう暗い。明日にすべきか・・・いや!少しでも早く仕上げなきゃ!40数名が死んでからじゃ遅いんだ!
それに夜ならみんな迂濶には動けない。今から始めよう!」

チームを救う為、仲間達の命を護る為、薮田は再び海岸へ走り出した―

270 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 09:37:01 ID:coiJwJws
薮田仁王立ち!これは、理不尽なオーナー達の策略に翻弄される仲間を救うために立ち上がった、
1人の勇敢な男の物語である。

さすが、薮田神
薮田最高!!薮田は神ヽ(`Д´)ノ

271 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 13:49:48 ID:4S+l6gNv
捕手

272 :『一番』の中身(1/5) ◆OhochakkEU :04/10/13 15:13:10 ID:VHoYwScE
「結構、誰とも会わないもんなんだな…。」

広い島内を、内竜也はシラミつぶしに建物の中を覗いて歩いていた。
スタートして初めに見た喜多と井上以外、まだ誰とも会ってはいなかった。
あの時、喜多が井上を殺害する現場を見て確かに自分の中に芽生えた闇の部分。

――『一番』になる為には?

「犠牲も必要だ…。」
これまで特に失敗や挫折をする事無くやって来た自分の人生。
県立の、野球の強いとは言えない工業高校に進みながら才能を発揮。
エースとして県大会ベスト8迄引っ張り注目を浴びプロに入った。

(次は、不幸な事故で多くの仲間を失った悲劇の投手・新球団で亡き仲間の分まで大活躍。ってとこかな…)

不思議とこのゲームで自分が負ける気はしなかった。
順調すぎる位の人生を過ごした自分が、こんな所でつまずきプロの世界で『一番』にならず
このまま死んで消えて行くとは考え付きもしないからだ。

「えっと…?右に進むと学校の校舎か。行ってみようかな?」
この場には結局誰も居ない様なので、場所を変えてみることにする。
もう空はだいぶ暗くなり始めた。自然と足早になり学校へと急ぐ――。




273 :(2/5) ◆OhochakkEU :04/10/13 15:14:55 ID:VHoYwScE
――「やっと着いた…。誰か居るかな?」
暫らく長く緩い坂道を登り、木造の古めかしい学校に到着した。
内がさっそく校舎へ入り中を探ろうと扉を開けようとした時だ…
――バシッ!
「!?」
校舎の脇からよく聞き慣れた『あの音』が聞こえる。
(この音…もしかして!)
そっと見つからない様に遠巻きから覗き込んでみる。
誰かがボールを壁に向かって投げている後ろ姿を見つけた。
(やっぱりこの音だった!投げてるのは誰だろう?)
しかしその上半身は裸の為、背番号で誰かだか確認する事ができない。
(この距離からは、後ろ姿じゃ判らないよ…。まぁ誰でもいいや…。)

片手には弾のつまった短銃が握られている。
しかし何故だか撃つのが躊躇われる。
(…今引き金を引けば、確実に殺せるんだ!)

脳裏には冷たい目をしたあの時の喜多の顔が浮かぶ。

(……やっぱやめた。もう少し様子を見てからにしよう)
短銃を持つ手を降ろした瞬間だった。
ボールを投げていた男が突然言葉を発したのだ。


274 :(3/5) ◆OhochakkEU :04/10/13 15:16:11 ID:VHoYwScE

「殺さないのか?」
(えっ…?気付かれていた!?)
思わず反射的に銃を撃つが、その弾は大きく外れ壁に刺さってしまった。
振り返ったボールを手に持った男の顔を見てみる。於保浩巳(51)だった。

「お…於保さん、だったんですか。なんで僕が居る事に気付いて…?」
音を立てずに近づいたし、後ろを向いていた於保に姿が見えていた筈も無い。
ただ単純に何故バレたのかが気になり質問をしてみる。
「お前、足元見てみ?」
於保が少し笑いながら言うので怪訝な顔をしながら言われた通り見てみると、
校舎を照らす灯りに自分も照らされて、その影が長く於保の所まで伸びていたのだった。
「あっ…!」
なんて初歩的な間抜けなミスをしたんだろう…と恥ずかしくなり、顔が微かに赤みを帯びた。

「お前、このゲームに乗ったのか?」
ユニフォームを着ながら近寄り於保が尋ねてくる。
「ええ。乗ることにしました。これに勝ち残って『一番』になるんです。」
誇らしげにそう答えを返すと、よく解らないと言った表情をして更に聞いてきた。



275 :(4/5) ◆OhochakkEU :04/10/13 15:17:36 ID:VHoYwScE
「このゲームを勝ち抜いてなる『一番』て、一体何の『一番』なんだ?」
「何のって…ゲームの一番、邪魔なライバルを殺して生き残り、新球団での投手の一番。とにかく全てですよ」
すると自分の力説に『へぇー』と気の無い返事をする於保にイラつき
聞かれてもいないこと事まで興奮し話し始めてしまった。
「直行さんや、俊介さん宏行さん。とりあえず同じ速球派で良平さん辺りも殺りますよ、僕は!」

すると、さっきと同じ少し笑った顔で於保は言ってきた。
「お前は他のライバルが消えなきゃ一番になれないようなショボいドラ1なの?
まだ一年目でさ、これから自力で一番になれるかもしれないのにさ。
それって直や俊介には追い付けないって言ってるみたいだぞ?」
もっともな事を言われたが、内も負けずに言い返す。
「違います!フツーに勝てますよ!!でもっ、でも生き残る為には、
人を殺して勝ち残らなくちゃいけないんです!だったら利口な選択でしょ?」
どうせ殺るなら殺った後の利点も考えてこそゲームの『一番』だ
熱くなり、内は一息で一気にまくしたてた。興奮が冷めず肩で息をしている。
於保は内の呼吸が落ち着くのを見て今度はやさしく口を開いた。
「俺は…このゲームの勝者…『一番』は、このゲームをブチ壊して生きて帰れた奴だと思うよ。」

「そんな夢みたいな事…」思わず呆れた口調で返す。

「まあな、結局俺自身ゲームをブチ壊す方法もわからんし、かといって人を殺す気もない。
だから全て運にまかせてみようって決めたんだ。それで死んだらそれまで。
さっき内に殺られずに済んだし、運は悪くないみたいだけどな。」



276 :(5/5) ◆OhochakkEU :04/10/13 15:20:20 ID:VHoYwScE
ああ、だから自分の影に気付いていても逃げも戦いもしなかったのかと納得する。
「まあ頑張ってくださいよ、僕は考えを変えるつもりはないですし。
とりあえず他の人捜しに行くんで…。」
なんだかこれ以上於保と話しているのが嫌になりその場を去ろうとした。
すると何故か於保は急いでリュックを背負い上げ、自分の後をついてこようとする。

「なんのつもりですか?僕が人を殺すのを止めるつもりですか?」
「いや違う。俺はゲームに参加しないし暇だからな。
だから内がどんな『一番』になるのかを単に見てみようと思って。
ゲームに参加しない以上、お前の邪魔も絶対しないって約束する。いいだろ?」
この人は何を言ってるんだ?と溜め息をついたが、特に邪魔をしないのであれば問題はない。
もし変な事をしようとしたら、その時は殺してしまえばいい。
「勝手にしてください…。」
諦めて言うと於保は笑顔を見せる。
そういえば…と、あの事を思い出し付け加えた。

「そうだ、喜多さんが井上さんを殺してるの見たんですけど
あの人も、他の外野のライバルを殺す気なんで気を付けて下さい。」
そして勘違いさせないようにもう一言付け加える。
「面倒に巻き込まれたくないから教えただけですよ?」


――こうして奇妙な関係の二人のペアが出来上がった。
もう辺りは夜の闇に包まれ始めていた。

【残り46名】

277 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 15:24:43 ID:VXPJKAuo
おぉ、内君が殺人鬼になると思いきや‥頼んだよオッホー
しかしボチボチ奇妙な相関関係があちこちで出来上がりつつあるけど
一人孤独に殺人鬼の道を歩む喜多‥

278 :藪田(20):04/10/13 15:37:45 ID:GlZ+7UJo
藪田の大冒険3

「着いた!」
海岸手前の防風林に辿り着いた藪田。
「よし!始めよう!」
カバンから支給されたノコギリを取り出し、おもむろに木を切り始める藪田。
(明後日・・・いや、明日の昼くらいには仕上げなきゃ!)
藪田にチームの守護神としての使命感が湧き上がる。
(みんな・・・殺し合いは待ってくれ・・・必ず・・・必ず俺が!)
以前の藪田なら動かずにゲームの終わるのを待っていただろう。自信とはこうまで人を変えるものなのか。
暗い林の中、懐中電灯に照らされた藪田の呼吸音とノコギリを挽く音だけが響く―

279 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 16:07:51 ID:mWnULH+R
>>268-269
薮田神って大阪弁じゃないの?

280 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 16:36:27 ID:GBp5S3Q4
あまり方言つかいまくると読みにくいし無理に使わなくてもいいんでない?

281 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 17:10:18 ID:L1Za+anO
たまに思い出したように方言が出る程度がいいかもしれませんね。

282 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 18:33:17 ID:iuoSW9FZ
職人さん次第だっちゃ



283 :駄レス@ ◆OhochakkEU :04/10/13 19:10:53 ID:VHoYwScE
お聞きしたいしたいのですが、よく書き込みするとき
『本文が長すぎです』とか『改行が多杉ます』とかのエラーになって焦るんですが
大体何文字まで、改行何回までか判る方教えてください。おながいします

それにしても川井とエース様一同、寺本のコインはどっちだったか、藪田神の計画…他沢山。
(ほとんどスルー状態のボビーもw)
色々続きが気になります。

>>280-281
自分も以後気を付けます、スマソ


284 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/13 19:48:27 ID:qvBxiAR+
>>283
ボビーとかジョニーとか、キャラの立ってる人はみんな敬遠しがちな傾向がありますな。
ボビーは番外編によると音信不通、ジョニーは結局登場回が立ち消え。
誰がどう絡ませるのやら。


行数制限ですが>>93を書いてる時一度引っかかっちゃって
(2/2)を一行上にずらしたら書き込めたので32行だと思われます。
一行当たりの制限字数はちょっと分かりません。

285 : ◆OhochakkEU :04/10/13 20:06:57 ID:VHoYwScE
>>284

お答えありがとうございます!
新作楽しみにしてますね。


286 :援護(清水直行1/2) ◆QkRJTXcpFI :04/10/13 20:51:54 ID:qvBxiAR+
「川井・・・?」

日が暮れてきて部屋の中はだいぶ薄暗い。突然の外からの声に俺は――今江と正人も――息を飲んだ。
部屋の中が静まり返る、一瞬ただの空耳なんか?と思ったが

「なおゆきってばー、隠れてもいるのは分かってるってばー!
 今江と正人も一緒なんだろー?」
やっぱ空耳とちゃう! 俺は今江と正人を促して、武器を持たせると玄関へ向かった。

今江・正人が支給されたのは、二人ともリボルバー式の銃や。
ただし、正人の銃はお廻りが持っとったのを見たことある、確かニューナンブとか言うやつ。
で、今江のはそれよりゴッツイので、西部劇に出てきそうな・・・えーと・・・分からん。こっちのが強そう。

ちなみに俺は十字手裏剣やってけど、投げ方が分からんので役に立たん。
「ハットリくん」の投げ方は嘘や、近くで刺すぐらいでしか使えんわ!こんなの。
・・・ま、使わないに越したことはないけど。念のために持っとかんと。念のため。


清水直行がドアに付いているのぞき穴から外を窺うと、両肩に大きな荷物を背負った川井貴志の姿があった。
武器を手に持っている様子はない。
清水直行は後ろの今江敏晃と渡辺正人の方を振り返ると、
「とりあえず話し合いはできそうや。俺が出て行くから、もし危なくなったらお前らの銃で援護してくれ。」
2人はうなずくと清水直行の指示に従い、玄関脇の窓へ移動し身を隠した。

287 :援護(清水直行2/2) ◆QkRJTXcpFI :04/10/13 20:52:57 ID:qvBxiAR+
「今開けるから、もっと後ろに下がれ。荷物置け。そしたら手を上げとけ。」
「オッケー、・・・そんな心配しなくてもいいのに♪」
川井がドアから離れたのを確認すると、清水直行はドアを開けた。
前には先程までの3人とはあまりにかけ離れた、余裕のある表情の川井が立っていた。
「まず聞きたい。なんで俺らがいるのが分かった。それに、なんでそんな無警戒なんや?」

「ケケッ、それはね・・・ポケットのものを出していいかい?」
うっすら笑みを浮かべる川井。その余裕に少し怯えた清水直行だったが
「ええけど、もし変なことしたら、後ろで2人が狙っとるぞ。」
そう牽制すると、後ろの窓を振り返った。が――

――渡辺正人は銃をただ持って震えていた。えも知れぬ恐怖が、彼の体をがんじがらめにしていた。
今江敏晃は動かない。震えもしない。しゃがんでじっと床を見つめているだけだった――

窓には誰も現われない。清水直行はひどく焦った。あるはずの抑止力は、陰も形もない。
「おい、ゴリ!正人! お前ら何してるんや!!」
そこでハッと我に返り、清水直行は川井の方を向いた。

隙だらけの清水直行をよそに、とっくにポケットの中の探知機を取り出していた川井は
「これこれ。参加者がどこにいるか全部分かるわけ。3人で一緒にいる君達なら、殺される心配もないって寸法さ。
僕も殺しあう気はないし。そんなことより・・・」

川井は目の前で繰り広げられた光景に、笑いをこらえることが出来ない様子で言い放った。
「直行ってさー、こんなときも援護してもらえないんだね。ケケッケッケッケッ・・・」

緊張感が解けたせいもあったろうか、『エース』の清水直行は、途方に暮れてしゃがみこんでしまった。

288 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 22:03:46 ID:GBp5S3Q4
>>283
いえいえ、話の流れでそう言ったまでです。
気にせず今まで通り書いてください。
お願いします(・∀・)

289 :◇124:04/10/13 22:52:10 ID:LpLONdSW
>>283-284
番外編書いているものですが、ボビーの扱いは思案中です。
とりあえず、登場しなくても済む展開を考えてはいますが…。

290 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/13 23:37:29 ID:E1hXLRjW
保守

291 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 00:09:02 ID:qzu3z2Cf
(○ε○)<保守

292 :声の主 ◆OhochakkEU :04/10/14 00:57:20 ID:fFs3ACyZ
ユウゴーと先程ユウゴーによって命を救われた曽我部の二人は、次の犠牲者が出る前に平下の愚考を皆に知らせ、
これ以上曽我部のような被害者を出すのを阻止しようと先を急いでいた。

「全く皆に会えないなぁ…。」
「島も広いですしね。とにかく地道に捜しましょうよ。」
二人は島の西南を身を隠しながら進んでいる。
途中、人が立ち寄りそうな場所を隈無く探して来たがまだ誰とも会えずにいた。

「あっ、そろそろ水が無くなりそうっすね。」
あと二口程で無くなりそうになっているペットボトルをユウゴーが振って見せる。
「そうか。じゃあこのまま進んで、この川まで行こう。」
曽我部が地図を広げて川の位置を指差した。
ひとまず給水の為、人捜しを中断し近くの川に行く事に――。


「冷たくてうまいっすね!この水…」
「試合後の一杯には負けるけどな〜」
大切に少しずつ水を飲んできていた為、ここぞとばかりにガブ飲みし、小さな幸せに浸る。
ペットボトルにたっぷりと水を汲み、その場を去ろうとした時ユウゴーの目に何かが映った。

(何かが浮いてる…何だろう?アレは…)
川の上流から何かがゆっくりこちらに流れてくる。
川に入り流れてきた物を拾い上げてみると『M』と刺繍の入った黒い帽子だった。
「…これ!?見てくださいこの帽子!多分近くに誰か居るんじゃないですか!?」
ユウゴーは拾った帽子を曽我部へ見せながら急いで川から上がった。


293 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 00:58:56 ID:fFs3ACyZ
二人がすぐに川の上流へ向かおうとすると、ちょうど向かおうとした先から声が聞こえてくる

――『やっべー、もう流されちゃったかな?』

聞き覚えのある声の主を思い返す、そうだこの声は…
「大塚さんだ!」「大塚だ!!」

二人同時に声をあげ、目を見合わせる。
偶然にもやっとチームメイトを見つける事が出来た二人は思わず抱き合ってしまった。
きっと大塚ならこのゲームにも乗ってはいないだろう…

「早く平下の事を教えてやろうぜ!」
「お〜い!大塚さ〜〜ん!!」
帽子を高く掲げ手を振り、大塚の元へ走り寄って行った―――

【残り46名】

294 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 01:07:03 ID:w4lQF2Ch
保守ついでに。

諸と成瀬のお話好きだったのに・・・
うちの選手は、他球団も一緒だったら、真っ先に全滅しそうな
連中だから、他のバトロワスレとは違った終わり方でも
いいような気もする。
確かに職人さん次第ですが。

>>279
サイン貰うときに少しお話したことがありますが
文字にする分には普通の標準語でした。

295 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 01:43:13 ID:MUFgViVh
時間帯がよく解らないんですがまだ一日目の…夕方くらいですか?

296 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 02:19:44 ID:GdZpRRgx
おぉ!違う場面がここで繋がった(・∀・)

297 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 02:38:58 ID:pdpH6hxw
>>294
それ難しいですよね。俺は前後に合わせたけど。
俺の続きはある程度時間経過必要だから気になる。でもみんな自然に合わせてるから大丈夫かなとも。

298 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 02:59:04 ID:3n/YCaW7
今のところ内・於保シナリオと薮田シナリオは夜。
他は夕方と考えられる。

交錯しない限りある程度は融通が聞くというか、場面転換で時間が前後するのも大丈夫ぽ。
あと夜になればかなり融通が利きそう。


299 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 03:45:43 ID:fFs3ACyZ
自分も時間軸について悩んでたんですよね。
気になって初めから読み返して来ました。

・エカの放送は、朝晩12時6時の計四回。
・スタートからは普通に日中かなと思う。
>>171で、エカの一回目の放送がある。禁止エリアの発表で『〜17時から』って言ってるから、まだ18時前。
・しかし放送直前の>>169では空がオレンジ色。

この辺りから自分は時間軸がよくわかんなくなって、どうしよ?と思ってたけど
>>235のエカが『夕方の放送が終わった』

と言ったので、とりあえずそれ以降は夕方〜夜にと脳内設定してました。
二回目の放送を午前0にして、一回目の放送の『17時〜』のくだりを
時間だけ修正すれば全部辻褄が合うかな?どうでしょ
特にエカの放送について触れてないシナリオは、>>298さんの言うとおり融通効くので平気ですね。

300 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 10:39:20 ID:3E0AJgWj
・未登場
マサウミ、晋吾、前田、田中雅、辻、ヤマケン、富永、杉山

・登場したがその後の行動は不明
堀、藤田、小宮山、里崎、高木 、青野、戸部

・続きがありそうだけど行動は不明
浅間、垣内、原井、寺本

301 :「開封、そして邂逅」:04/10/14 14:58:52 ID:qzu3z2Cf
仲間を探して動いていた小林宏之(41)は、ふと足を止め、物陰に隠れてしゃがみ込んだ。
疲労が限界に達していたのもあるが、大事なことを忘れていたからだ。
(ただ夢中でここまで来たけど、まだ武器の確認ってしてなかったよな…)
自分にとって不要である、いや、不要であって欲しいとの願いから、敢えて支給袋の武器は確認していなかった。しかし、護身さえせずに生き残れるなどとは到底思えない。そのためにも一応袋を開けてみた。

302 :「開封、そして邂逅」:04/10/14 15:00:30 ID:qzu3z2Cf
「これは…マシンガン、だよな…?」

いつかテレビで見たことがある、確か「ブローニング」と呼ばれていたような気がするマシンガンが一丁と、弾など一式が入っていた。

小林は、ずしりと重いこの武器を手にとってしばし見つめ、改めてこれが現実なのだと思い知り、恐れおののいた。
本当に生きて帰れるのだろうか、実は自分以外の全員が既にやる気になってしまっているのではないか…
そんな最悪の事態を想像し、疑心暗鬼になりかけた小林のもとに、誰かと会話しているらしい川井の声が聞こえてきた。
小林はふらふらと立ち上がると、つられるようにその声に向かって歩いていった…

303 :人影の正体 ◆OhochakkEU :04/10/14 19:43:22 ID:fFs3ACyZ
福浦と大塚は廃屋に仮の拠点を構え、自分達と共に戦う仲間を捜すことになり廃屋近くの川原にいた。
「あれから犠牲者が増えてないといいけどな…。」
「ああ次の放送聞くのが恐いよ、俺は。」

福浦は一刻も早くチームメイト達を集め、この事態を打開する策を探したいと考えていた。
『野球』と『殺し合い』。戦う内容は違えど、今まで一緒に戦って来た仲間達だ。
きっと人を殺めてしまった者も、何かの間違いで悲しい結果に至ってしまったのだ。
きっと冷静になり話し合いえば解り合える。戦うべき敵はチームメイト同士ではなく、他にいると解ってくれる。そう信じたかった。


「やばっ!帽子落としちゃったよ!!」
その声にハッとして振り替えると大塚が帽子を川に落とし、帽子を拾おうと走って追い掛けていた。
「何やってんだよ?ここで待ってるからなー。」
と声を掛けると、大塚はわかったと手を挙げ下流へ消えていった。

――「…?今…何か動いたか?」
川原から少し離れ、丘の上からボーっと遠くを見つめていると、草場に人影を見たような気がした。
気のせいか?と思ったが、やはり気になり近くまで行ってみる事にする。
(一人じゃ危ないかもしれないけど、少し近づくだけなら…)
もしかしたら一緒に動いてくれる奴かもしれないと微かな期待も抱き、ナイフを握り慎重に歩み寄る。

304 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 19:44:51 ID:fFs3ACyZ

(居た…!誰だあれは…)
そして福浦の気配に振り返り、目が合った人物は――

「喜多…お前だったのか…。」
妙な緊張感の中しばしの沈黙。先に口を開いたのは喜多だった。
「どうも、福浦さん一人だけですか?他に誰か一緒に居ます?」
いや二人だ、と普通に答えようと思ったが、まだ喜多が敵か味方か解らない。
もしここで自分に何かあれば次に大塚が危ないかもしれないと考え
「一人だよ。だから人を探していたんだ。」
と、慎重に嘘を答えて教える。
すると一瞬、喜多がガッカリした表情を浮かべたのを福浦は見逃さずに気付き、違和感を覚えた。

「…喜多、これからお前どうするんだ?俺と一緒に行くか?」
試しに尋ねてみる。
「いえ…俺、一人でやりたい事があるんで結構ですよ。」
喜多のやりたい事がなんなのか…気になりはしたが今は深追いも危険だと思い、行かせることにした。
「そうか。じゃあ俺はあっちに戻るよ…じゃあな。」
用心を重ね、喜多が去って行くのを最後まで見届けた後に川原まで戻って行った。

川原にはもう大塚が戻って来ている。そして何故か大塚の背後には、よく見覚えのある二人の笑顔が―――



305 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 22:03:30 ID:ldpDhIlz
(○ ̄‐ ̄○)<俺様が保守してやる

306 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/14 22:08:34 ID:qzu3z2Cf
いまさらですが、宏之を急に川井のトコに向かわせたりしてごめんなさい。つながりがおかしくなるようなら抹消してくれておkですんで…

307 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/15 00:31:36 ID:Rh9nlSmn
>>306
そうですね、ちょっと困るかも・・・
なんなら川井→別の未登場の人(晋吾とかマサウミとか)にすれば抹消までしなくても大丈夫だと思いますよ。

特に続きがないんでしたら、後で出せないことはないですが
今の直行一行の話を消化するのにもう少しかかりますので。

308 :番外編 園川一美と愉快なコーチたち4-1◇124:04/10/15 00:37:48 ID:PVqJBYWB
就寝前、吉鶴は日課となっている一日の反省をした。
(・・・とはいえ、今日は何を反省すればいいのやら。)
何しろキャンプ入りするはずの選手たちが来ないのだ。

(来るはずのバスが来ない…。なぜだろう?)
事故、事件…、実は場所を間違えた…。色々な可能性が考えられたが、
(今の段階じゃ何もいえないよなあ。)

(…そういえば、なんで事務所に電話が繋がらなかったんだろう?)
こちらは全くといっていいほど分からない。電話番号を間違えたならともかく、電話帳を見て調べたのだ。

しばらくした後、吉鶴は大の字になって寝転んだ。
(結局何も分からないよなあ。)
手がかりが少なすぎるため、いくら考えても憶測の域を出ないのだ。
(分からないことを考えても仕方がない。明日園川さんと今後のことを話し合おう。)
吉鶴はこれ以上考えるのを諦め、布団を被った。

そのとき、横においていた携帯電話が手に当たった。
吉鶴は何となく携帯電話を手にとり、まじまじと見つめながら、

(…そういや、携帯電話でずいぶん世の中便利になったもんだよなあ。
外で何か起きた場合、昔だったら公衆電話探すか、近所の民家で電話借りるかだったもんなあ。)

そんなことを考えていた。
しばらくして、吉鶴は何となく電話をかけてみた。
昼にはいくらかけても繋がらなかった番号である。当然吉鶴は期待していなかったのだが…、

―プルル…。

呼び出し音が鳴った。

309 :番外編 園川一美と愉快なコーチたち4-2◇124:04/10/15 00:40:02 ID:PVqJBYWB
「あ…あれ、繋がった!?」
予想していなかっただけに吉鶴は驚いた。

しかし、呼び出し音が数回鳴った後、留守番電話に切り替わり、
結局相手が出てくることは無かった。

(…まあ、仕方ないか。)
時計の針はもうすぐ日付が変わることを知らせている。
(もう寝ていてもおかしくないもんな。)
吉鶴は電話を切り、寝ることにした。

310 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 01:01:54 ID:Rh9nlSmn
支援カキコ

311 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 07:05:53 ID:XAx524p+
>307
じゃあ川井さんからほかの誰かに変える方向でがんばります。ごめんなさい。

312 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/15 10:43:46 ID:YMLXeDE4
保管庫移転しました。
http://www.age.cx/~marines/cmbr/

移転と同時に更新したもの↓
・24章(>>170-172)のエカの台詞「まずDの9、17時より・・・」を「まずDの9、19時より・・・」に修正
>>213>>247のモロと成瀬とジョニーの分を削除、それに伴う章番号繰り上げ
>>301-302のコバヒロは一旦保留しました。
・園様と吉鶴コーチの番外編のサブタイトルを修正。
・参加者リストの「登場」欄を一部の例外を除きゲーム開始後に修正。

携帯からは普通には見れないようになってるんですが(フレーム使用の為)
携帯から見たい、と言う人、います?
数多かったら対応しようかと思います。

313 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 11:07:11 ID:XAx524p+
「そんな最悪の事態を想像し、疑心暗鬼になりかけた小林のもとに、誰かと会話しているらしい川井の声が聞こえてきた。
小林はふらふらと立ち上がると、つられるようにその声に向かって歩いていった…」というくだりを、
「そんな最悪の事態を想像し、疑心暗鬼になりかけた小林は一瞬、人の気配を感じた。
そして、その気配のもとをたどるため立ち上がり、再び歩き始めた…」に改変します。
これで融通きくかなぁ…(;;○ε○)

314 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 11:18:06 ID:a7FvqEfU
誰か分からないのは、それはそれでアリかと。


315 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 17:03:25 ID:5rxLBshm
 

316 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 17:17:50 ID:B1uEhLH+
沈みすぎの為age>(*`∀´*)

317 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 18:16:16 ID:Bvqnwyt4
作業を初めて4時間、薮田は休まず作業をしていた。
(あかん、思ったより時間がかかる。やはりノコギリでは・・・)
予想を遥かに超える疲労、そして難作業に薮田も根を上げはじめていた。
「早く・・・早くしないとみんなが!」
チームメイトを想い気力を振り絞る薮田。その時、道路の方にチェーンソーを持つ金沢を目にする。
(・・・アレだ!)
「さすがに一日気を張ってると疲れるな・・・ここに隠れて少し休むか。」
金沢が暗い林の中に入って木陰に座り込む。
「ふぅ・・・・・・ぬるぽ」
―ガッ―
「・・・すまん。死なない程度に手加減は出来たはずや。後で必ず返すからな。」
チェーンソーに持ち換えてからは驚くほど作業がすすむ。
(コレなら朝には仕上がる!)

数本の木を切り終えると、チェーンソーを金沢の脇に返す。
薮田は切った木を運び浜辺へ向かった―

〜金沢職人さん、金沢はちゃんとお返ししましす。すいません。〜

318 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 19:02:15 ID:sgUe5psg
>>312
携帯から見たいノシ

319 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 19:35:46 ID:CZ8sYMtZ
>>312
自分も携帯から見たいです(-人-)

320 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 19:49:11 ID:KB8XPecz
漏れも携帯から…
m(_ _)m


321 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 19:59:48 ID:t2DaZBiA
俺漏れもです・・・

322 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 21:00:42 ID:KB8XPecz
結構携帯から見てる人多いのね。

323 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/15 22:00:19 ID:B1uEhLH+
http://www.sjk.co.jp/index_w_j.html
↑ここに保管庫のURL入れれば携帯から読めるよ

324 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/15 23:31:11 ID:uBhtlVxk
>>318-321
結構いますねw
じゃあ対応する方向で
ちょっと時間下さい、週明け位には何とかしたいと思います。
それまでは >>323 とか http://i.ringoya.nu/i/ とかでお願いします


325 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 01:21:00 ID:yfiqkE4g
hageときますね

326 :ボール:04/10/16 05:33:16 ID:vJGKqw+D
小野晋吾(29)は落胆していた。
荷物に入っていたのは大小のスパナセット。
「サンデー晋吾だけに日曜大工でもしてろ、ってか。笑えないシャレだよなぁ」
一応武器にはなるだろうが、刃物や拳銃に比べると頼りない。
とりあえず万が一に備えて、ポケットに手ごろな大きさのスパナを数本差しておく。
できるだけ目立たないように進んでいくと、遠くの草陰から白いものが見えた。

(あれ、もしかしてユニフォームじゃないか?)
しかし、まだ敵か味方か分からない。
とにかく味方であることを信じて声をかけてみよう。
念のためにスパナを握りしめながら、慎重にその白いものに近づいていった。
が、数メートル手前まで来たとき、晋吾は言葉を失った。
草陰の下には赤い液体が広がっている。
そこにいたのは長崎、加藤、塀内の死体だった。


327 :ボール:04/10/16 05:33:56 ID:vJGKqw+D
もう殺し合いが始まっているという目の前の現実を、晋吾はすぐには理解できなかった。
長崎には銃で打たれたような跡があり、加藤と塀内は頚動脈を切られたようだ。
(誰にやられたんだろう・・・?)
3人とも同一人物に殺されたのだろうか?
致命傷からして、少なくとも加藤と塀内は同一犯に違いない。
目の前の悪夢にどうしていいか分からず、ただ呆然としていると
少し離れたところにボールが転がっているのが目に入った。

拾い上げてみると、まだ新品だ。前からここにあったものではないらしい。
おそらくこの3人の中の誰かの物か、犯人が落としていったのだろう。
「俺たち、ほんのちょっと前まで一緒にプレーしてたんだよな・・・」
目の前にはいつもと同じボール。そして変わり果てたチームメイトの姿。
自分ももうすぐこうなってしまうのだろうか。
恐れとも悲しみとも憤りともつかない何かがこみ上げて、ボールを握る手に思わず力が入った。
まだ整理のつかない頭の中でただ一つ、今はっきりと思うことがある。

―― もう一度マリーンズで、あのメンバーで、マリンスタジアムで野球がしたい ――

「このボールはお前らの形見としてもらっていくからな」
心の中でそうつぶやくと、3人に別れを告げ、その思いだけを頼りに晋吾は歩き出した。


328 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 06:13:49 ID:y1+HwNcs
晋吾(・∀・)イイヨーイイヨー

329 :眺め (今江敏晃) ◆QkRJTXcpFI :04/10/16 15:44:54 ID:EyOCA5mn
 今江敏晃はイスに座ったまま、ずっと眺めていた。
さっき仲間に加わった川井と台所で二人きり、川井はなにやら料理をしている。
美味しそうな臭いだし、腹は減っているが、食べることはない。なにか映像の中の料理のような気がする。
と、窓から野良猫が入ってきた。川井は少し間を置いてから、料理中の肉の切れ端を猫にやる。
足元の袋、そこから取り出した小瓶の中の液体を少しふりかけて。

 あの小瓶の液体、なんだろう?少し感覚がハッキリしてきた。
だがその心の合間に、夕方にスピーカーから聞こえた放送の記憶が、すかさず侵入してくる――

――塀内が、死んだ? なんで?
あいつは間違っても人を殺せるやつじゃない。こんな状況では、怖がって何もできないはずだ。
・・・ということは、誰かに殺された? 誰に? チームメイトの誰かに?
俺は・・・俺は、そんな誰かを今までチームメイトと思ってたのか?
そんな、そんな・・・そんな現実・・・ 、・・・本当に現実なのか、こんなこと?

 そこまで思い出して、今江の心にある考えが沸き上がってくる。これは、現実じゃない、ただの作り事で
目の前の光景は、映画みたいなもんで、手足もゲームみたいに動かしてるだけで、
俺が見てるもの、感じているもの、全部現実じゃない何かで。
そんな錯覚が再び今江を支配して、また彼の体はじっと動かなくなってしまう。感覚がボヤけてくる・・・。
ずっとこの過程を繰り返しては、今江は事の推移を眺め続けていた。

 料理をしていた川井が近づいてくる。これも単なる映像に見える。
「今江ー? 今江やーい。」
 突然、持っていた拳銃の銃口を向けられる。何も反応はしない。実感が沸かないから危機感もない。
「ちぇっ、マジで駄目っぽいな。こんなんじゃ生き残らせても意味無くないかなー?」
 ポケットから小さいメモを取り出してチェックする。清水直行などの名前が書いてある。
「まっ、とりあえずは正人をさっさと片付けないとなー、そのためには・・・」
「ギャァァッ・・・」
 窓の方から声がした。ついさっき、川井に餌をもらった猫が、血を吐いて苦しそうに倒れて動かなくなった。
「よし、O.K. さぁ作戦開始だ・・・ケケッ」

今江敏晃は、その光景をまるで映画でも見るように、ずっと眺めているだけだった。

330 :チキン (渡辺正人) ◆QkRJTXcpFI :04/10/16 15:47:15 ID:EyOCA5mn
 コン、コン。 「おい、俺。清水直行。」
ノックに気づき渡辺正人が玄関のドアののぞき穴を見ると、近くの民家で食料を探しに行っていた清水直らしき姿がある。
もうすっかり日は暮れている。用心のため灯りをつけていないので、ハッキリとは見えない。
「じゃ、一応、合言葉を・・・。『カリフォルニアの州知事は誰?』」
「シュワル・・・シュネッガー」
 合言葉が正しいのを確かめ、正人はドアを開けた。

 中に入ってきた清水直は、先程の一件もありかなり疲れた様子である。
「すいません・・・全部直さんにやってもらっちゃって・・・。僕、本当に臆病で・・・すいません・・・」
 清水直は無言だった。視線を合わせられない。あんな形で、ビビって、援護すら出来なかった自分は
もう既に愛想をつかされているだろう。僕はこの人を見捨てたも同然なのだ。

「気にすんな。死ぬのが怖いのは仕方ないわ。自分の命を守っても、誰も責められんて。」
 笑顔すら浮かべた予想外の赦しの言葉に、正人は面喰らった。
「俺だって死ぬのは怖いし、危ない橋なんか渡りたくない。川井が来た時だってメチャクチャいちびってたしな。」
 そう話しながら清水直の表情には不安が現われ、また、すぐに消える。
「でもな、正人。」

「生きたいやろ?」
 正人は、静かにうなずく。
「だったら、生きるためにどうするか考えなけりゃいかん。キッツイ状況のときこそ、」
 ドン、と清水直は正人の胸をたたく。
「ここだけは強く持ってなあかん。ダメそうでも、なんとか持っていくんや。
 9回裏2アウト満塁のピンチだって、どんなに自分がいちびってても、そんなんに負けんぞーって。
 そういう心になれて、さぁ抑えたる!って勝負できるんや。」
「直さんは、強いですね。」
 プロの第一線で闘ってきた清水直の言葉を聴きながら、正人は自分の心に少し奮い立つものがあるのを感じた。
「ま、抑えられるかどうかは時の運やけど。はは。」
 正人もつられて笑う。そして、心の中で先輩へ感謝した。

 そのとき、台所から川井の呼ぶ声がした。
「おーい、晩ご飯のチキンカレー、できたよー。」

331 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 16:05:46 ID:rUEzHsu9
コバヒロ話書いてた者ですが、私生活が忙しくなっちゃったので、先書けそうにないです…
どうしよう…_| ̄|◯

332 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 16:54:44 ID:Lmkr2XJj
職人さん達GJ!毎日楽しみにこのスレ覗いてます
保管庫の管理人さんもいつもお疲れさまです

>>331
誰か他の職人さんに進ませておいてもらって、また暇ができたら
キリのいいとこから参加すれば良いのでは?
お帰りを待ってますので

333 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 17:10:59 ID:tSpaycGp
>>331
そういうときのためのリレー小説ですよ

334 :331:04/10/16 17:16:50 ID:rUEzHsu9
>332さん、333さん
どうもです。

では、どなたかに続きをお願いしたいと思います。できるだけ早く復帰できるように頑張りますので、どうかよろしくお願いします

335 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 17:57:54 ID:pW5PLcLm
「誰が何を書いてた」「何々の職人さん」じゃなくて、
誰でもどこからでも続きを書いていくって感じのほうが
書き手も増えるだろうし、職人さんも気楽でいいと思うんだけど。


336 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 18:23:03 ID:u1K/OVgG
>>335
いや続きもある程度考えて書いてるだろうし、いきなり乗っかるのはどうだろう。
いい気しないんじゃない?
それにまだ出てない選手がたくさんいるし、そっちの方が。
職人さんが増えるのは大歓迎だし。

337 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 19:53:31 ID:u1K/OVgG
スレ乱立してるので捕手

338 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 20:05:47 ID:u1K/OVgG
もう一回保守

339 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 21:10:05 ID:u1K/OVgG
念のため保守もっかい

340 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 21:55:21 ID:obyOTax6
話がある程度終わった選手に関しては新たな職人さんが書いてもいいと思うのですが…。
たとえば続きがありそうで登場してない選手、サトとかコーイチとか
いろんな職人さんが増えるのは嬉しい。まだ登場してない選手待ちしてまつ。

341 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 21:56:31 ID:f8lkS/8u
けっ、うちらが出てれば間違いなく優勝してたのに

342 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 22:15:25 ID:u1K/OVgG
そういえば寺本の職人さんはどうしてるのか

343 :同期の再会:04/10/16 23:49:58 ID:/wbqT8wq
「…澤…金澤っっ!!」
呼ばれる声にはっと気づく
懐中電灯のライトがまぶしい
正気になって慌てて立ち上がり置いてあったチェーンソーを相手に向ける
「誰だ!?…っ痛ぇ…」
「ちょっ…ちょっと待って、俺だよ!」
2、3歩後ずさりしながらライトを自分に向ける
「…敬太?」
薄暗い中で目をまん丸にして何回も頷く浅間敬太の姿が見えた
「良かった!!生きてたんだ〜どこかケガしてるの?」
目に涙を溜めながら心配そうに見つめる
とりあえず金澤が無事だった事で安心したのだろう
「あぁ…大丈夫だ」
そんな浅間の表情にチェーンソーを持つ手を下ろし、座って木に寄りかかる
「やっと会えたね」
金澤の正面に浅間も座る
「びっくりしたよ、死んでるかと思って近寄ったら息してたからほっとした」
笑って話す浅間には殺意のカケラも見えない。
そんな浅間の雰囲気に少し飲まれて金澤も殺意を消した。
「…俺なんでこんなところに…?」
半日歩き回って気を張っていて…疲れていたから休んで…
後頭部の痛みは誰かに殴られたっぽいな
まぁ無事で何より。それよりどれくらいの時間気を失っていたのだろう
「今何時になる?」
「もうすぐ2回目の放送が始まる。…知ってるよね、早坂が死んだの」
浅間の目から一粒の涙がこぼれ落ちた
「必ず会える─そう信じてたのに…」
泣いている浅間を前にし、まさか自分が殺しましたとは言えなかった。

344 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/16 23:57:02 ID:/wbqT8wq
まだ続くのですが↑浅間、金澤関係の職人さんにご迷惑でしたら削除しても構いません

>335>336の意見を読んでちょっとマズいかなと思ったので
先に読めば良かったんですが。すみません

345 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 00:33:52 ID:ZOMc9RLn
明らかに続きのありそうなシナリオ
>川井&直行一行、園様、福浦&大塚、薮田様、国民、初

このへんの続きは控えた方がよいかも。
戸部とかコーイチさんとか、どうにでもなる既出キャラは続き書いても構わないような。
でも、なんというか、できれば未登場の将海とかにまずスポットを・・・

346 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 00:51:12 ID:vQ1vwBNx
明らかに続きがありそうなのでなければあまり気にしなくていいかと。
そこがリレー形式のいいところでも悪いところでもあるわけで。
絶対続きも自分がって場合は最後に一言いれてもらうとか。
なんにしろ未登場の選手をおながいします。

347 : ◆h9KcvsENgk :04/10/17 02:17:36 ID:D8wHmQ1n
>>342
ちょっと最近急に忙しくなって離れてました。ごめんなさい。
落ち着いたらまた参戦させていただきます。

寺本は後の書き手さんがどうにでもリレーできるようにああしたので・・・
しばらく誰にも書かれないようなら自分で続けますけどw
自分としては、続きとかはあまり細かく気にする必要ないと思います。
他のバトロワ系リレー物では、一つの戦闘シーンで何人もの書き手さんが
リレーしてるものもありますし。

348 : ◆OhochakkEU :04/10/17 03:01:36 ID:WVQZy9ye
自分も『誰が何々の話を書いてた』とか、そこまで気にする事ないと思いますよ。
明らかに続きがありそうな話以外、誰がどう繋げてもアリだと思います。
書き手からしても、自分の想像外に話が進むと楽しいし、それがリレー小説の良い所だと思います。

349 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/17 07:02:25 ID:SSW0blWD
あ、とりあえず川井と直行以下2名の話はもう少し書かせてください。
あと何回かで○○と○○が○○の形で生き残りますので、そしたら一旦他の選手に移ろうかなと。


350 :左腕:04/10/17 12:25:09 ID:0G9ZKr6i
清水将海(27)はふいに背後から銃声を聞いた。
振り向くと少し離れた物置の陰から何者かの左腕が伸びている。
そして、その手に握られていたのは拳銃。
「ちょっと待て!俺は殺し合いをする気なんか・・・」
両手を挙げてそう叫ぶが、言い終わらないうちにも相手は容赦なく撃ってくる。
どうやら、話の通じる相手ではないようだ。
あわてて隠れようとしたとき、銃弾が将海の左肩を貫いた。
倒れこむようにして民家の陰に隠れると、鋭い痛みが全身に走る。
応戦しようにも将海の手にあるのは包丁。拳銃相手では無力だ。

数発撃ったところで銃声が止んだ。
これ以上は撃っても無駄だと判断したのだろうか、敵は去って行ったらしい。
打ち抜かれた左肩が赤く染まり、さらに流れ出た血が地面に滴り落ちていた。
もし弾がもう数センチ下にそれて、心臓に当たっていたら?あるいは、上にそれて頭に当たっていたら?
考えただけでも寒気がする。

「畜生、誰だよ・・・」
相手の姿はろくに見えず、見えたのは拳銃だけ。
建物の陰から伸びていた左腕が頭をよぎる。
(相手は左利きか・・・投手か外野手か・・・まさか福浦・・・?)
考えたくない仮説が次々と浮かぶ。
いつも一緒にプレーしていた仲間の中に、平気で人を襲えるような奴が混ざっていたというのか。
実際に襲われたことで、将海はチームメイトへの疑念で完全に支配されていた。
(クソッ、絶対に許さねぇ)
出血多量で朦朧とする意識の中、将海はそれだけを考えていた。

351 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 14:46:01 ID:6hxeU7Sj
保管庫に>317入ってないみたいだけど

352 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 17:11:53 ID:Bds2E6fE
( ´ー`)<アゲマース

353 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 17:19:53 ID:auNrcv/K
age

354 :343続き:04/10/17 19:54:55 ID:eJPp3Ftb
「誰かいないかなって探してたら金澤が倒れてたからびっくりしたよ」
浅間はぽろぽろ泣きながら言葉を続けた
「俺…もう仲間が死ぬのイヤだよ」
2番目に名前が呼ばれ、夜になるまでずっと一人だった。
誰にも会わずに一人でいたら本当に殺し合いが始まっているのか解らなくなった。
これは夢なんじゃないか、誰かの冗談なんじゃないか。
そうであって欲しいと思っていた。
一回目の放送で、お世話になってた加藤さんや早坂が死んだ事を知ってからはずっと
あの時──外で早坂を待って一緒に行動したら早坂は死ななかったのかもしれない。
と、自分を責めていた。
「泣いてんじゃねぇよ、敬太。もう後には戻れないんだよ」
「…金澤…」
「お前は打者に向かってく強気なピッチングがセールスポイントなんだろぉ?」
「それは…」
野球の話であって…と続ける浅間の言葉を遮る
「だったら今の現状にも強気で行けよ。そんなんじゃすぐ殺られるぞ」
金澤にとって浅間は一番の親友だ。
敬太がマリンスタジアムで先発する時は里崎さんじゃなくて俺がマスクをかぶるから
俺らじゃなきゃマリーンズ引っ張っていけねぇよなって話した事もある
普段の性格は正反対でもマウンドではお互い強気だから気が合う
そんな二人の空気が心地よかった。

355 :343続き:04/10/17 21:14:36 ID:LDzpWQ1q
「ねぇ、一緒に行こうよ。西岡とも合流しよう」
「─俺は…」
このゲームに乗るって決めたんだ
「一緒は無理だ」
「…どうして?せっかく会えたのに…」
寂しがる敬太の表情にため息をつく
(こいつ俺の話聞いてね〜…)
「どうしても!!」
俺は殺らなきゃ生き残れない。
「敬太の無事を祈ってるよ」
そう言う金澤はいつの間にか笑顔になっていた。この場所に来て初めて笑っていた
敬太を殺す気にはなれない。そんな自分もまだ甘いな。
「…じゃあ、また必ず会おう」
リュックを背負って浅間も軽く微笑んだ

「生きて、また…」
「あぁ」
右手をお互いこつんっと合わせた
ここはマリンスタジアムのマウンド
ゲームセットの歓声が聞こえてくる幻覚に少し溺れる
「─元気で!!」
浅間と金澤は反対方向に走り出した。

「キャッチャーだから信頼されなきゃいけない要だしな」
誰かが言った言葉をふと思い出し呟く
きっとあいつは信頼してくれてるんだろうな
その感情が少しくすぐったい
が、それはつかの間の安らぎだった。
─俺は、誰にも負けない。─必ず生き残る。
そう繰り返して走り続ける金澤だった。

そして2回目の放送が始まろうとしていた──

356 :左殺し:04/10/17 21:36:59 ID:GI6I650+
清水将海(27)はソファーの上で目を覚ました。
「気がついたか?」
そばにいたのは高木晃次(48)だった。
「お前が血だらけで倒れてるのを見たから、近くの家に運び込んで手当てしてやったんだよ」
見ると、将海の左肩には布が巻かれ、止血処置が施されている。
もう出血もほとんどおさまっているようだ。
「・・・ありがとうざいます」
高木のユニフォームには将海を運んだときについたであろう血痕がある。
「誰にやられた?」
「それが俺にもわからなくて・・・痛っ」
急に起き上がったせいか、左肩が痛む。
「あんまり無理すんなよ。これ、ここにあった鎮痛剤だ。飲んどけ」
高木は錠剤と水の入ったペットボトルを差し出した。
「本当にすみません」
そう言いながら水と錠剤を受け取り、将海ははっと気づく。
(高木さんが水を持っていたのは左手・・・高木さんも左利きじゃないか!!)
高木の差し出した左腕が、あのときの拳銃を持っていた左腕に重なった。


357 :左殺し:04/10/17 21:37:40 ID:GI6I650+
(でも、もしあれが高木さんだとしたら、俺を助けたりするか?
いや、(・∀・)ジサクジエーンでわざと俺を死なない程度に怪我させて、
親切にして油断したところを殺すつもりかもしれない。
この薬だってもしかして毒なんじゃないのか?
とどめをさせなかったから今度は毒殺するつもりなんじゃ・・・?
いや、それなら銃でとどめを刺したほうが早い。
俺が持ってた包丁だってあったのに・・・)
将海の中で高木を信じる心と疑う心が拮抗する。

「荷物はその辺に置いといたからな」
そう言われてそばを見ると、将海のリュックと持っていた包丁が置いてあった。
日没が近づく薄暗闇で白く光る包丁。
拳銃を持ったあの左腕がフラッシュバックする。
そのとき、将海の中で何かが切れた。
気づかれないように包丁を手繰り寄せる。
包丁を右手に握り、ふらふらと立ち上がる。
そして将海を全く警戒していなかった高木の首筋を、背後から思いっきり切りつけた。
首から勢いよく血を吹き出しながら、高木は倒れた。
将海が返り血を浴びる。



358 :左殺し:04/10/17 21:38:31 ID:GI6I650+
(高木さんが俺を襲ったヤツなら、拳銃を持ってるはずだ)
もう息をしてない高木のポケットやベルト付近を何かに取り付かれたように調べるが、見つからない。
(それじゃ、リュックの中か!)
高木のリュックをみつけると、手当たり次第に中をあさった。
そして見つけた武器は――1本の裁ちバサミだった。

(・・・ハサミ!? 高木さんじゃなかったのか!)
将海が正気にかえる。
(あぁ・・・俺、とんでもないことしちまった。高木さん、俺のこと助けてくれたのに・・・
俺は人殺しだ。命の恩人を殺すなんて人間のすることじゃねぇ・・・)
全身がガタガタと震え出す。泣きたいのに涙も出ず、ただ喉だけが異常に渇いた。
(いや・・・)
またあの左腕がフラッシュバックする。再び目覚め始める、将海の中の狂気。
(俺が今悔やんだところでどうなるものか。1人殺そうが、100人殺そうが人殺しに変わりない。
どうせ同じ人殺しなら俺を襲ったあの左腕諸共、みんなぶっ殺して生き残ってやる・・・クククク)
将海の喉から狂ったような笑い声が漏れる。
この異常なゲームの中で、将海の精神は狂気に蝕れつつあった。

【残り45名】


359 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 21:51:15 ID:1RHIoTRo
職人さんたち乙です。どれも( ゚д゚)スバラスィ

高木さん。・゚・(ノД`)・゚・。

360 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 21:54:12 ID:NXEioLFs
高木が・・・

361 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/17 22:08:23 ID:xDgPI/pq
こりゃまずい、こんな熱い物があったなんて
しらなかった・・・

職人さんナイスですなね。

362 :358:04/10/17 22:40:34 ID:O8g8hmVe
しまった、最後の行は

×蝕れつつ → ○蝕まれつつ

でした。保管庫さん、訂正お願いします。

363 :精密機械:04/10/18 01:24:21 ID:T1Foi02D
 小宮山悟(14)は途方に暮れていた。
 訳の解らぬ「試合」に参加させられ、いつもは冷静な小宮山もやはり
動揺の色を隠し切れなかった。
 さっき山本前監督に提案した言葉に嘘偽りはなかった。殺し合いをしてまで
野球をやるなんてこと、一体誰が望むのだろうか。それなら、引退してしまった
方がいいと思っていた。
 
 しかしそれが受け入れられず、落胆した。家族のことが頭に浮かんだ。
 
 既に「その気」になっている人間もいるようで、そのことが更に小宮山を
絶望に追い込んでいた。 
 

364 :精密機械:04/10/18 01:32:15 ID:T1Foi02D
 >>363続き

 しかしこの状況におかれて、小宮山は決意した。

「…野球が好きだから、辞めたくなかったんだ。だから今俺は
ここにいるんだ」
 ―そうだ。昨日引退表明していれば、この「試合」にも参加することも
なかった。でも、そんな気持ちは昨日の時点ではなかった。
「そうすると俺の野球への気持ちが、嘘になってしまう。…殺し合いを
するんじゃなくて、何か…ベストとはもう言えなくなってしまったけど、
ベターな方法を考えるんだ」
 
 小宮山はそう決意すると立ち上がった。まず同じ気持ちの仲間を探すことだ。
 「黒木はどこにいるかな…」
 そう呟きながら小宮山は歩き始めた。右手にはコルトガバメントが握られていた。

365 :精密機械:04/10/18 01:35:01 ID:T1Foi02D
 いきなり書いちゃって支障なかったでしょうか?
 小宮山好きなんで書かせていただきましたが…どなたも
書いていないようでしたら今後書かせていただきたいのですが…。
 

366 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 02:27:33 ID:jxhYu8nh
861さんが紛れ込んでいる感じのスレだなW

367 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 02:36:28 ID:OyynZAp7
小宮山は一度出ただけだし、続きはなさそうな展開だったし
職人さんが増えるのは大歓迎ですよ。
トリは普通レスと混ざらないようにつけたほうがいいかもね。


368 :元ブルペン捕手の決意:04/10/18 03:09:35 ID:I4ms+fIg
杉山俊介(93)は森の中の洞窟で座り込んでいた。
どうせ俺は2軍補充選手の身、殺し合いをするくらいなら現役引退したかったな。
「・・・いま、こんな事考えていても仕方がないか」
現実問題、殺し合いをしなければ自分が死ぬことになる状況。
俺だって当然、死ぬのは怖い。しかし、チームメイトを殺すなんて絶対にできない。
また浦和やマリンでチームメイトの球を受けたい。
今のチームでまた野球をしたい。・・・これ以上、チームメイトの死は見たくない!
「結婚もしてないし、失うものは何もない。
 それにこのまま居ても結局は死ぬことになるんだから、やるしかないよな」
・・・このチームでまた野球をするために。


369 :元ブルペン捕手の決意:04/10/18 03:31:42 ID:I4ms+fIg
「でも、どうしたらいい・・?誰かと合流するか・・」
だが、殺し合いをする気の選手もいるかもしれない。
チームを守りたいと思っている選手・・・2人の投手が真っ先に頭に浮かんだ。
「小宮山さんと黒木さん・・・」
とりあえず、小宮山さんか黒木さんどちらかに合流しよう。
この二人なら大丈夫だ・・・きっと。
それにチームを救いたいと思ってる選手は自分以外にもたくさんいるはずた。
きっと大丈夫・・俺だけじゃない。味方はたくさんいる。
だから、一刻も早く合流しよう、出発だ。
脇に置いたリュックを背負い、武器のハンマーを取りやすそうな場所に入れる。
「そして、こんな馬鹿げたゲームぶち壊わして、なんとしても帰るんだ!いくぞ!」
自分に気合を入れる。
そして両親から貰ったお守りを軽く握り締め、洞窟を出発した・・。


370 :元ブルペン捕手の決意:04/10/18 03:34:10 ID:I4ms+fIg
すみません、誰も杉山書いてなかったんで書かせていただきますた。
こういうの書くのは初めてなもので、いろいろお見苦しい点があると思いますが、
よろしくお願いします。

371 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/18 10:23:47 ID:qmy00VnX
職人の皆様乙です!

>>351
うわー。薮田神の職人様、すみませんでした
大慌てで追加しておきました。

で、携帯対応(多分)しました。
同じアドレス http://www.age.cx/~marines/cmbr/ でPCと携帯自動で振り分けます。
携帯から掲示板のアクセスは今んとこできません_| ̄|○
また気力があったら対応します。





372 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 11:58:52 ID:r8nwlTmH
>371
管理人さん、乙です!

373 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 13:54:41 ID:FbH9hye1
CMBR参加選手 >372まで
【生存41名】
【1軍外野手 4名】
 0諸積兼司 3サブロー 24平下晃司 38垣内哲也
【1軍内野手 6名】
 1小坂誠 5堀幸一 6初芝清 7西岡剛 9福浦和也 25今江敏晃 
【1軍先発投手 5名】
 14小宮山悟 18清水直行 29小野晋吾 31渡辺俊介 41小林宏之 
【1軍リリーフ投手 3名】
 20藪田安彦 30小林雅英 46山崎健
【破壊組合 4名】
 11神田義英 12藤田宗一 34川井貴志 67戸部浩
【捕手 7名】
 22里崎智也 27清水将海 33橋本将 45辻俊哉 39田中雅彦 62金澤岳 93杉山俊介
【浦和組・若手 7名】
 13浅間敬太 19田中良平 21内竜也 58青野毅 59富永旭 60成瀬善久 61寺本四郎
【浦和組・中堅 5名】
 23大塚明 40渡辺正人 44喜多隆志 51於保浩巳 66ユウゴー
【浦和組・崖っぷち 4名】
 37前田浩継 53原井和也 54黒木知宏 65曽我部直樹  

【死亡 10名】
10澤井良輔(10/8・エカ) 47井上純(10/9・喜多)  17長崎伸一(10/9・雅)  68早坂圭介(10/9・金澤)
28加藤康介(10/9・サブ)  52塀内久雄(10/9・サブ)  55杉原洋(10/11・金澤) 35三島輝史(10/11・藤井)
64藤井宏海(10/11・自殺)  48高木晃次(10/17・清水将)

【管理側】
山本功児(テスト監督) 小野和幸 山下徳人 筒井良紀  佐々木信行

374 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 15:08:02 ID:XZ2XwO6Z
福浦って、野球以外は右利きじゃなかったっけ?
勘違いなツッコミだったらすいません

375 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 16:33:31 ID:KWeYncNG
>374
ttp://www.google.co.jp/search?q=cache:ZozI9ArC5U8J:homepage1.nifty.com/hidex/left/baseball.html+%E7%A6%8F%E6%B5%A6%E3%80%80%E5%8F%B3%E5%88%A9%E3%81%8D&hl=ja

376 :350:04/10/18 20:08:53 ID:4FiV//05
>>374
Σ(ili゚д゚)ガーン やっちゃいました、スイマセン
まぁ、ここに出てくる福浦は人を襲うキャラじゃないし、
将海の思い込みってことで見逃してください…


377 :良心:04/10/18 22:08:28 ID:4FiV//05
「反乱を起こしたり、ここから逃げ出そうとするより、
何も考えずにさっさと生き残る10人を決めた方が早いんだ…」
もう出てしまった結論に言い訳をするように寺本四郎(61)はつぶやいた。
まるで自分に言い聞かせるように。
寺本の投げたコインの出た面は、表。
それはすなわち、このゲームに乗ることを意味していた。

(俺がその10人に残るためには、まず銃の使い方だよな)
素人がいきなり撃ってみて、上手く当たるものなのだろうか。
とにかく、深刻な場面に遭遇する前に実践を重ねた方がいい。
手ごろな標的を探し回っていると、人影を見つけた。
背番号27、清水将海だ。
(将海さんで試し撃ちさせてもらうか…)

左手に銃を握り、物置の陰から将海の頭を狙う。
閑静な住宅街に耳をつんざくような銃声が鳴り響いた。
予想外の反動で手がブレて弾が上にそれる。
将海が振り返った。
(外したか…)
こちらに向かって何か言ってるようだが、
さっきの銃声がまだ耳に響いていてよく聞こえない。
かまわずに寺本は撃ち続けた。
将海が逃げ回るので照準がうまく定まらない。
投手時代のノーコンぶりは射撃においても同じだった。

378 :良心:04/10/18 22:09:18 ID:4FiV//05
1発だけ将海の肩に命中する。
勢いよく飛び散った血に少し怯んだ。
(案外、当るもんだな)
銃の扱いにもだいぶ慣れてきたところでカチッと音がした。弾切れだ。
弾丸を補充しようとして、寺本はふと考える。
(あのケガなら放っておいても出血多量なり、敗血症なりで助からないんじゃないか。
たとえ生き残れたとしても、ろくに行動できずに他の誰かに殺られるだろう。
銃も使えるようになったし、これ以上追い詰めても弾の無駄かもしれないな…)
そう考えて新たな弾を込め終わると、寺本はその場を去った。

しかし、寺本は気づいていた。
将海にとどめを刺さなかった本当の理由は、
寺本の中に残る良心がそれを咎めたからだということを。
そして、この良心が別の悲劇を生むとは全く思っていなかった――

379 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 23:19:17 ID:tJdY3jnC
おぉ(・∀・)

380 :手料理(川井貴志) ◆QkRJTXcpFI :04/10/18 23:24:38 ID:+c9dO9Bk
 薄明かりの下、テーブルの上には4人分のチキンカレーとゆで玉子が並んでいる。
 3人が席についた後、川井がそれを並べたのだ。
「さーて、いただきます。」
 清水直がそう言いながら口にカレーを運んだ。
「うん、美味しいです、川井さん。そういえば昼から何も食べてなかったんですよね〜」
 心持ち明るさを取り戻した正人が食べながらそう言った。
「・・・。」
 今江は黙々と食べるだけだった。

そんな様子を川井はまじまじと見つめていた。

――僕の計画。例の毒薬を盛って正人を殺す。
薬の効果は実証済みだ。ただし即効性があるので、正人が食べてすぐに効いてしまうと僕が疑われる。
そこで玉子だ。白身に毒薬を混ぜてから、茹でて固めればすぐには毒は効かないはずだ。
一定の量の白身が消化されて、毒が胃の中で溶け出して、はじめて効いてくるんじゃないかな。
まぁ、すぐ効いちゃってもトンズラすればいいし。ケケッ

結局のところ、僕の予想は正解だった。ゆで玉子で固めることで、毒がすぐに効くのは防げたようだ。
ただ――

「なんや正人?玉子食わんのか?」
「あ、いえ、実はあんまり好きじゃないんですよ。直さん食べます?」
「じゃー、もらっておくわ。」
「あっ」
 パクッ、モグモグ・・・
「ん?どうかしたか川井?」
「あ・・・、いや・・・別に・・・」

唖然とする川井をよそに、満腹の様子の清水直は
「さて、今江・・・。ちょっと腹ごなしのキャッチボール付き合ってくれや。」
そう言うと今江を引き連れ、外に出ていった。
川井はその間、何も言うことはなかった。

381 :突っ込みスマソ:04/10/18 23:47:11 ID:0OgWqGox
>白身に毒薬を混ぜてから、茹でて固めれば

無理では?
ポーチドエッグならまだしも。
ただ、ポーチドエッグにしたら、他の卵にも毒が。

横槍ごめんなさい。

382 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 23:48:42 ID:AwugHbys
>>373
始めのほうに大谷コーチ、
コバマサの回に井上コーチが出ていたけど、
あの二人は管理側?

383 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/18 23:54:39 ID:6sjEOPmM
>381
卵の殻に針で穴を空けて、そこから毒を入れる。セロハンか何かで穴を閉じて茹でればなんとかなるかも。閉じ方が大変。

384 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 00:00:18 ID:cDxQ3ujO
脂溶性の毒を注射器で卵黄に注入でどうか

385 :381:04/10/19 00:07:40 ID:t8Jev35n
>383なら、可能かも。しっかり閉められれば。

>384は茹でて殻を剥いた後の作業なら可能かも。

386 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/19 00:13:44 ID:pBI8DZDw
適当に考えたネタに補足と考察感謝します

387 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 09:12:20 ID:bXk4dfSW
直行死んじゃうの・・・? (つД`)

388 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 17:02:11 ID:fEAtatBK
直行ピンチ捕手age


389 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 18:16:34 ID:h/jR03Ot
直行欲張りすぎ保守・゚・(ノД`)・゚・

390 :キャッチボール(直行と今江 1/4) ◆QkRJTXcpFI :04/10/19 20:07:45 ID:z34R+SLo
仮の住処を出て、どれぐらい歩いたろうか。
清水直行に連れられた今江敏晃は、小さな公園に着いた。
街灯が多いため、周りの路地よりは少し明るい。

「こんなもんでええやろ。グローブはめたか?」
アップを済ませた清水直が、今江の方を向く。
今江は言われるままにしながらも、小さな疑問を感じていた。

(なんで、こんな時間に、キャッチボールなんてするのかな・・・?)
ボヤけた思考の中、そんな思いがよぎる。が、すぐに掻き消える。
どうにも現実感が沸かない。
この状況をただ傍観していたい気持ちが、まだ彼を自分の殻の中に閉じ込めていた。

シュッ・・・!
軽く抜いた、しかしスピンの利いた球が清水直の腕から放たれる。
(あ、捕れな・・・)
体を動かすこと自体がおっくうな今江は、そのボールを捕りこぼすと思った。
パァン!
今江の体は自然に捕球の体勢をとり、いつも通りボールをキャッチした。
(あれ・・・捕ってる?)
いつも通り、反射的にボールを投げ返す。清水直はすぐに投げ返す。
そのままキャッチボールが繰り返される。

391 :キャッチボール(直行と今江 2/4) ◆QkRJTXcpFI :04/10/19 20:10:01 ID:z34R+SLo
「今江。」
ボールが清水直行から今江へ。徐々に肩が温まってきたようだ。今江は無言でボールを投げ返す。
(・・・左手が、ちょっと痺れてくる・・・この感じ・・・どこかで・・・)
「塀内は、死んだ。俺らは糞ったれなゲームをさせられとる。」
今江の体がピクリと動いた。
(・・・それは、そう、今見てるのは全部、絵空事で・・・)

「全部、現実や!」
勢いよく足を上げて、天に拝むような体勢、そこから発せられる空気を今江は幾度も感じたことがある。
同じグラウンド上、すぐ横で見ていた、清水直の本気のしるし。
左足が地面を突き刺し、右腕がしなる。
(・・・くる!)
シュゴォォッッッ―――ッスパァーーンッ!!

スピードガンがあれば150キロを越えたであろう豪速球が、今江のミットに寸分違わずねじ込まれる。
ズシィッ、ビリビリビリ・・・手の痺れが、今江の左手からつま先まで雷のように駆け抜けた。
今江の脳裏に、あの時のスタジアムの歓声が響いてくる。
バッターはカブレラ、打った、サード強襲、強烈な打球はグラブを弾いた、が、拾いなおす、一塁送球、今季最終戦勝利。
あの時、試合が終わってからも、手はずっと痺れていた。

「・・・直行さん。俺・・・・・・・、思い出しました。
 俺・・・プロ野球選手です・・・。」
「そか。俺もそうや。」
 清水直が歯を見せて笑う。

「俺・・・野球がしたい。だから・・・もう、逃げません。」
いつの間にか今江の前の景色が、確かな実感を持って広がっていた。
同時に先程までの眺めていただけだった記憶が脳内を駆け巡り、ある記憶にたどり着いた瞬間、今江は凍りついた。
「今江?どうした妙な顔し・・・」 ――そこまで言いかけて、清水直行の口から大量の血が吹き出す。
「ゲボッッ・・・な、なんや・・・ゲッ、血? ゲボッ、プポッ、グボォォ!」
「直行さん!」
体中の全ての血を吐き出そうとような量を吐き続け、清水直行はそのままうずくまった。

392 :キャッチボール(直行と今江 3/4) ◆QkRJTXcpFI :04/10/19 20:12:04 ID:z34R+SLo
大量の血を吐き出した清水直のユニフォームが、赤黒く徐々に染められていく。
駆け寄った今江が清水直を抱きかかえた。
「直行さん!直行さんっ!
 すいません!俺、見てたんだ!
 川井さんが毒が効くか実験してた、誰かに試すとか言ってた!
 俺・・・ずっと、それを見てるだけで・・・何もしなくて・・・。」
「川井か・・・あの野郎・・・・ゲホッ・・・
 ちくしょう、油断した・・・甘かったわ・・・ゲホォッ、ゲホゲホッ、ゲホッ!」
 気管に血が詰まったのか、苦しそうにむせる清水直の背中を今江がさする。
「とにかく血が・・・近くに病院かなにか・・・っしょ」
 清水直の体を背負い、今江は歩き始めた。
 大柄の清水直の体がズシリと重い。ほとんど脱力している。

「今江・・・ゲホッ」
「直行さん、しゃべらないで。」
「俺はみんなで生き残りたい・・・ケホッ・・・だから、俺は『エース』、やから・・・ゲホォッ!」
「しゃべらないでください!」
「邪険にせんでくれよ・・・みんなを引っ張っていかなと思って・・・そういう、カッコええ感じで・・・ふぅ」
 清水直行が呼吸を少し整えて再び口を開く。
「なのになんや・・・ドジやって・・・後輩に背負ってもらって・・・えらいカッコ悪いわ・・・情けな・・・ゲボッ」
「カッコ悪くないです!! 直行さんは、カッコ悪くないです・・・。」
「サンキュ・・・へへ・・・。
 とにかく、川井や・・・よく考えたら、あいつは最初から妙やった・・・ただ殺し合うつもりじゃなくて
 他に何か隠しとるかも知れん・・・ケホケホッ」
「そういえば、俺を生き残らせるとかなんとか・・・。あと、名前の書かれた変な紙を持ってました。」
「そうか、まあそこんとこ突付くと、この糞ったれなゲームの裏の裏、わかるかも知れんな・・・ゲホッ」

393 :キャッチボール(直行と今江 4/4) ◆QkRJTXcpFI :04/10/19 20:14:07 ID:z34R+SLo
「ところで今江・・・ゲホォッ、くそっ・・・お前は自分だけでも・・・ゴホッ・・・生き残りたいか?それとも・・・」
清水直行が言いたいことを全て話す前に、それを遮り今江は言う。
「みんなで生き残りますよ! ただし、殺し合いを望む人なら・・・闘います・・・。」
「そか・・・ゲボッッ・・・望んでないやつも、いっぱいおるはずや・・・そいつらを・・・ゲボォッゲボッ!」
「直行さん、お願いします・・・。もう、しゃべらないでください・・・。」

今江のユニフォームは直行の血がべっとりとつき、暗闇に赤黒く染まっていた。
「すまんけど・・・お前が・・・た・・・頼む・・・わ・・・」

コヒュッ。

今江の耳のすぐ横、清水直行の口の奥から小さな呼吸音がした。
「直行さん・・・?」
明らかに、今江の背にかかる体重が増したと感じた。
清水直行の右手からボールがこぼれ落ちて、転がった。
「直行さん・・・! 直行さん・・・・!」

「直行・・・さん・・・・・・」
 
立ち止まり、今江は誰の目もはばかることなく泣いた。
完全に脱力した体が、ひどく背負いにくい。
歯を食いしばっても、どんなに歯を食いしばっでも、涙は止まってくれない。

今江は膝を折り、こぼれ落ちたボールを拾い上げると、固く固く握り締めた。

【18清水直行× 残り44名】

394 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 20:20:47 ID:h/jR03Ot
…・゚・(ノД`)・゚・

395 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 20:34:34 ID:8M/G2s+J
直行!!!
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!

396 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/19 20:36:37 ID:WGH5sL7q
ウワァァ・*+:。。.。。:+*・゚ ゜゚(゚´Д`゚)・*+:。。.。。:+*・゚ ゜゚
直行・*+:。。.。。:+*・゚ ゜゚(゚´Д`゚)・*+:。。.。。:+*・゚ ゜゚

「コヒュッ」に寒気しました…

397 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/19 20:47:51 ID:z34R+SLo
あ、すいません。2/4で訂正です。
×体中の全ての血を吐き出そうとような量を吐き続け、

○体中の全ての血を吐き出そうとするかのような量を吐き続け、


感想くれた方ありがとうございます。

398 :暴走:04/10/19 22:08:40 ID:Dgr9DSl3
清水将海(27)はふらつく足で道を歩いていた。
もう日も落ちて、あたりは闇に包まれている。
手負いの自分は動き回らない方がいいとわかっていたが、
高木の死体と一緒にいると、またおかしくなりそうで逃げてきたのだ。
大きめの倉庫を見つけて忍び込むと、地べたに座り込んだ。
撃たれた傷口がうずく。
(高木さんがくれた薬、飲んでおけばよかったよな…)

手元にあるのは高木から奪ってきた地図。
将海が倒れている間に1回目の放送があったらしく、
禁止エリアと死亡者の名前がメモされている。
高木の人柄を表すような柔らかい字だ。
助けてもらわなかったら、そこに将海の名も連ねられていたかもしれない。
高木の今季初先発でチーム唯一の打点を挙げたのは将海だった。
チームは引き分けに終わったが、女房役として高木の好投を引き出すこともできた。
何回も受けたことがあるあの球。
もう高木の投げる球は受けられない。将海自身がすべて壊してしまった。
「高木さん、ごめんなさい…」
地図に書かれた字が滲む。

ガタッ。
倉庫の奥の方で何かが動いた。まずい、先客がいたのか。
「誰かいるのか…?」
そう言いながら誰かがこちらに近づいてくる。将海は息を潜めた。
「俺は人殺しなんかしたくない。誰かいるなら出てきてくれないか?」
やがて、その誰かのもつ懐中電灯の明かりが将海を照らした。
将海も顔を上げる。その正体は前田浩継(37)だった。


399 :暴走:04/10/19 22:09:14 ID:Dgr9DSl3
「将海さん!?どうしたんですか、その血…?」
赤く染まったユニフォームに驚いた様子で尋ねる。
前田は今年トレードで来たばかりなのでそんなに長い付き合いではないが、殺気は感じない。
安心してよさそうな相手だ。
「誰かに撃たれたんだ」
まさか自分が手をかけた高木の血も混じっていようとは気づくまい。
「それでここで休んで…」
そう言いかけて息をのむ。
懐中電灯を持った左手が目に入った。
あの拳銃を持った左腕が脳裏にはっきりとよみがえる。
(左手…前田も左利き!)

それに気づいたとたん、体がガタガタ震えだした。
(違う。この人は俺を襲った奴じゃない。何で動揺してるんだよ!)
前田の肩にはマシンガンがかかっている。将海を撃った拳銃とは全く別物だ。
(いや、前田が拳銃を持っていないという保障がどこにある。
このマシンガンだって別の人を殺して奪い取ったものかもしれないだろ。
俺にとどめを刺すために、ここで待ち伏せしてたんじゃないのか?)
襲われたときの恐怖とチームメイトへの疑いが将海を破壊し始める。
将海は狂気と正気の狭間をさまよっていた。

「どうかしました?」
前田が将海の異変に気づく。
「別に…肩の傷が痛むだけだから…」
狂いそうになる自分を何とかごまかす。


400 :暴走:04/10/19 22:09:45 ID:Dgr9DSl3

将海の中からどす黒い衝動が湧き起こる。
(将海、耐えろ!また同じことを繰り返したいのか!?)
ここで正気を失ったら何が起こるか、手に取るように分かる。
呼吸が荒くなり、いやな汗が吹き出た。
(落ち着け、しっかりしろ!!)
抑えようとしても震えが止まらない。

「ちょっと傷口見せてもらっていいですか?」
将海の肩に前田の左腕が近づく。
またあの左腕がフラッシュバックする。
前田の持つ懐中電灯が拳銃に、電灯の明かりが発砲の火花に重なって見えた。
将海の正気はこれが限界だった。

「うぉおおおお!!」
雄叫びを上げながら、将海の拳が前田を殴り倒す。
あまりにも突然すぎて前田には何が起こったかわからない。
倒れた前田の上に馬乗りになり、包丁で心臓をメッタ刺しにした。
前田の反応がなくなったのに気づくと、包丁を投げ捨てる。
人殺しの色に染まった自分の手を見つめた。
抑えても抑えてもなぜか笑いがこみ上げる。
二度も同じ過ちを犯してしまった自分の愚かさを、
こんなに簡単に消えてしまう人の命を、
この呪われたゲームを、ただひたすら笑った。

狂気に押しつぶされそうな意識の中で、将海は声にならない悲鳴をあげていた。
(誰か、助けてくれ…俺を止めてくれ……)

【残り43名】

401 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 22:51:47 ID:wLBBgvHu
将海。・゚・(ノД`)・゚・。

皆さん心理描写上手いですねー。

402 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 23:23:03 ID:J2walzdh
直行ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
将海ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

なんてこった・・・

403 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 23:31:21 ID:+kDVRZUG
CMBR参加選手 >400まで 
【生存43名】 
【1軍外野手 4名】 
 0諸積兼司 3サブロー 24平下晃司 38垣内哲也 
【1軍内野手 6名】 
 1小坂誠 5堀幸一 6初芝清 7西岡剛 9福浦和也 25今江敏晃  
【1軍先発投手 4名】 
 14小宮山悟 29小野晋吾 31渡辺俊介 41小林宏之  
【1軍リリーフ投手 3名】 
 20藪田安彦 30小林雅英 46山崎健 
【破壊組合 4名】 
 11神田義英 12藤田宗一 34川井貴志 67戸部浩 
【捕手 7名】 
 22里崎智也 27清水将海 33橋本将 45辻俊哉 39田中雅彦 62金澤岳 93杉山俊介 
【浦和組・若手 7名】 
 13浅間敬太 19田中良平 21内竜也 58青野毅 59富永旭 60成瀬善久 61寺本四郎 
【浦和組・中堅 5名】 
 23大塚明 40渡辺正人 44喜多隆志 51於保浩巳 66ユウゴー 
【浦和組・崖っぷち 3名】 
 53原井和也 54黒木知宏 65曽我部直樹   

【死亡 12名】 
10澤井良輔(10/8・エカ) 47井上純(10/9・喜多)  17長崎伸一(10/9・雅)  68早坂圭介(10/9・金澤) 
28加藤康介(10/9・サブ)  52塀内久雄(10/9・サブ)  55杉原洋(10/11・金澤) 35三島輝史(10/11・藤井) 
64藤井宏海(10/11・自殺)  48高木晃次(10/17・清水将)  18清水直行(10/19・川井) 37前田浩継(10/19・清水将)

【管理側】 
山本功児(テスト監督) 小野和幸 山下徳人 筒井良紀  佐々木信行 

404 :望まぬ再会 T1Foi02D:04/10/19 23:40:50 ID:F9F3A5z4
 小宮山悟(14)はとある民家に辿り着いた。
 地図を頼りに人気のありそうなところを当たってみることに
した。その方が「試合」を望まない人間に会える確率が高そうだと
思ったからだ。
 しかし、放送によるともう既に何名か死んでしまっている。
 不用意に民家に入ると(小宮山はそう思いたくなかったが)「やる気」の
ある人間に遭遇してしまうかもしれない。それを考え、小宮山は慎重に
民家の中の様子を探った。ドアがきちんと閉められていないため、迂闊に
近寄るのも危険ではないかと小宮山は感じていた。
 「はあ、はあ…」
 命が懸かっている。ミスは許されない。右手に握り締めた銃が汗で
少し滑り落ちそうになった。
 開かれたドアの隙間から、素早く動いて中の様子を窺った。
 「!!」


405 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 23:43:37 ID:XK13y5xM
誰も言わないから・・・

前田・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
直行まで・・・ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!


406 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/19 23:45:05 ID:XK13y5xM
あ、職人さんと被ってしまったΣ(゚д゚lll)
・・・もうしわけない

407 :望まぬ再会 T1Foi02D:04/10/19 23:49:11 ID:F9F3A5z4
>>404続き
 中に誰かが倒れている。床も血塗れで、その光景に思わず小宮山は
目を見開いた。そっと耳を澄まして他に誰もいないことを確認する。
 小宮山はそっとドアを開き、自分の身体を民家に入れた後そっと
ドアを閉めた。
 凄惨、という言葉を瞬時に思い浮かべた。それほどまでに酷い光景だった。
 (一体、誰がこんな酷いことを…)
 小宮山は怒りと悲しみのふたつの感情に同時に襲われた。
 そっと倒れている人物に近づき、顔を見る。ユニフォームから総ては
解っていたが、小宮山は彼の顔を確かめたかったのだ。
 「高木…」
 そっと呟く。
 首の後ろを刃物のようなもので切られたのだろうか、首の辺りが酷く
出血していたのが解った。
 「一体、誰が…!」


408 :望まぬ再会 T1Foi02D:04/10/19 23:59:49 ID:F9F3A5z4
 >>407続き
 辺りを見回すとバッグを物色したような後がある。…誰かがここに
一緒にいたのだろうか、と小宮山は考えた。
 (仲間割れか…?)
 高木のユニフォームを探るが、武器のようなものは見当たらない。
もしかしたら高木を襲った人間が奪っていったのかもしれないが、
それでもきっと、高木は最初から武器を振るうようなことはしなかっただろうと
思っていた。確信はなかった。でも、小宮山はそう思いたかった。
 高木の柔らかい、人の良さそうな笑顔を思い出した。
 小宮山はそっと高木の身体を横たえ、薄く開いていた瞳をそっと閉じてやった。
 短い時間だが黙祷をし、もう二度と会うことのできないチームメイトを想った。
 (こんな形で、会いたくなかった…。早く、手遅れにならないうちに行動しよう)
 小宮山は決意した。
 しかし、この先のこと、他のチームメイトのこと、小宮山自身のことも、
何ひとつ解らずにいた。
 ―ただ。
 この「試合」に関して、もう、ベストな方法は取れない―。
 小宮山はそれだけは解った。


409 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 01:19:07 ID:7P0SB8Ob
元ヤクルト勢が…
高木&ピロ…。・゚・(ノД`)・゚・。

410 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 06:04:26 ID:tfhovMBc
将海の左腕恐怖症が怖い・゚・(ノД`)・゚・

411 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 11:11:38 ID:cgaOckfB
将海アヒャりすぎ

412 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 15:55:42 ID:hOLNnkrJ
なんとなくage

413 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 19:44:00 ID:UjK0EwVs
>>408
とりあえず、トリップのつけ方分からないのかな?

414 :番外 李承■と愉快な同士たち ◆CpgsCDAZJ6 :04/10/20 21:11:26 ID:/d/q4KsR
(その6) 〔丶`J´〕ノ□<オッス、キムチ!李承■でス。

マット・フランコとの空の旅が続いていマス。向かうはハワイ諸島でス。

・マリーンズの同士たちがどこかの島で、武器を持たされ、殺し合いを強要されていル。
・合併のための人員削減を理由としてイル。
私の知る情報はこれだけデス。この計画の黒幕も、なぜ殺し合いまでして人員削減するのかも、不明デス。

「無人島で、武器を持たされ殺し合いか・・・
 場合によっては私達も、その火中に飛び込むことになるかも知れないな。
 あれだけ煩わしかった兵役が役に立つかも知れない。逮捕された後輩達に、兵役もやっておくもんだと言うべきか・・・」
「オー、ヤリチン。」(訳:僕もそんな技術、使うことはないと思ってたがね。)
「君も? 君の祖国に兵役はないはずだろう? 確か日本もそうだ。」
「オー、ヤリチン。」(訳:僕が何でも屋と言われてるのは、何も野球に限ったことだけじゃない。)

彼の何でも屋として能力に若干の疑問を覚えながらも、それを質問することはありませんでしタ。フランコが何やら考え始めたからデス。
「オー、ヤリチン・・・」(訳:よし・・・)
意を決したように頷くと、フランコが私にパソコンを貸すよう頼んできまシタ。
私がそれを承諾すると、フランコは私のノートパソコンに向かい合い、キーボードを叩き始めましタ。
――カタタタッカタン、カタタタタッ!――
キーボードを凄まじいスピードで叩く彼に、私は驚きを覚えましタ。
次々と新しいウインドウが開き、理解できない英文字列を打ち込んでいきまス。
「フランコ、君は何をしてるんだ?」
「オー、ヤリチン。」(訳:ハッキングさ。とりあえずマリーンズを中心に不審な情報を探している。)」
「そんなことができるのか、君は?」
「オー、ヤリチン!」(訳:言ったろ!何でも屋は野球だけじゃないって!)

ほどなく、フランコのキーボードを叩く手が止まりましシタ。
ディスプレイに映っていタのは、
「千葉マリーンズ公式サイト・・・? 会員認証ID&パスワード入力画面・・・?」

【同士1名  ※■は火へんに華】

415 :番外 李承■と愉快な同士たち ◆CpgsCDAZJ6 :04/10/20 21:13:25 ID:/d/q4KsR
(その7) 〔丶`J´〕ノ酉<オッス、コチュジャン!李承■デス。

画面を確認するとフランコは更に文字列を打ち込みましタ。
  【ID】   : owners'conference
  【password】: battle-royal
Enterキーを押すと、画面が真っ黒に切り替わりまシタ。
そして、浮かび上がってきたのはどこかの島の地図らしき絵でス。
「オー、ヤリチン!」(訳:よし、大当たりだ! CMBRの様子は、ネットで見られるようになってやがったのさ!)
「なんだって!?」
私は画面の左上にある文字列に目が止まりマシタ。
【×:10 47 17 68 28 52 55 35 64 48 18 37】
なんの数字でショウ?そう私が思ったその瞬間、
「オー、ヤリチン!」(訳:しまった!もう見つかった!)
フランコが慌ててウインドウを閉じ、キーボードを叩きまス。
「オー、ヤリチン・・・?」(訳:こっちの居所を探ってやがる。ヤバイ・・・防げるか・・・ん?)
フランコの様子が変わったのに気づき、私はディスプレイを見まス。

[もしもしっ、あなたは今ハッキングしてきましたねっ?]
ウインドウが開き、そう表示されましタ。誰かが画面を通して私たちに語りかけて来ているのデス。
[CMBRを秘密裏に探っている、あなたはもしかしてこの計画を止めようとしていませんかっ?]
〔その通りだ。そして、君も同じ理由でハッキングをしていたね?〕
フランコがそのように打ち込み返信しまシタ。また返信がされまス。
[そうですっ。私は千葉ロッテマリーンズの球団関係者です・・・。
 選手たちが消えましたっ。愛するマリーンズの選手たちがっ・・・。
 その秘密は徹底的に守られていましたが、調べるうちに少しずつ事件の真相が見えてきました。
 恐ろしいことですっ! 悪夢を通り越して、これはもう、地獄・・・。
 選手たちを救出できないかと、その方法を探っていますっ。あなたも協力してくれませんかっ?]
罠かも知れまセン。
そうも考えましたが、情報が不足している私たちに選択の余地はありまセン。
〔よし、わかった。協力しよう。君のことはなんと呼べばいい?〕
[そうですね、たまに呼ばれる私のあだ名からとって、公式タンとでも。]
【同士2名  ※■は火へんに華】

416 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 21:17:04 ID:x9DDe+/6
こ、こここここ公式タンキタ━━━━( ・ ε ・) ̄粗 ̄) `仝´ )δ _ δ]・ ε ・]’。’)丶・ω・>━━━!!!!
職人さん乙です。

417 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 21:19:14 ID:gLH2+fx5
公式たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
プロットお上手

418 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 21:21:52 ID:bUoCLLu0
>悪夢を通り越して、これはもう、地獄・・・
いかん、激しくワロタw

419 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 21:36:09 ID:MOm+nftl
ここで公式タンが出るとは。
鴎ならではって感じで(・∀・)イイ!!

420 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 21:39:42 ID:K+MJHi+3
(*´∀`)ノぃょぅ、公式タン




宏之のその後が気になる…誰を見つけたのだらうか

421 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/20 22:08:29 ID:1aTOXXbV
すまんが公式タソって誰?

422 :迷い ◆UiBYvEJPvA :04/10/20 22:21:47 ID:pb57MEbD
「次、富永旭」
「…はいっ」
…飛び出てもう10時間以上が経った。
富永旭(59)は町並外れに見つけた工場の中にいる
元々は製本工場だったのか大きな紙のロールがたくさん置かれていた。
(これなら隠れていられる…)
そう考えてずっと動かずにいた。
どこからか銃声が聞こえる度に身をちぢ込ませ、震えながら。
富永の武器はフライパンだった。
これじゃ人なんて殺せない─もちろん殺す気なんて初めからなかったが。
俺には勝負に参加する勇気なんてない。
試合だってそうだ。
大事な場面で使ってもらえず代打を送られる。
違う。
一年目は…期待されてた。
だけど
二年目、三年目。。。
新入団選手に次々と抜かれて、期待すらされなくなった。
期待から逃げていた。
…この勝負でも俺はここでも逃げを選択している…
ふぅ、とため息をついたその時だった。
「誰かいますか?」
「…!!」
突然の声に驚いて慌てて紙ロールの間にある隙間に隠れた
(誰だ…!?)

423 :迷い ◆UiBYvEJPvA :04/10/20 22:42:54 ID:pb57MEbD
心拍数があがり両手がびっしり汗をかく
ドク…ドク…ドク…
殺される…殺される?…
「…いないのか…」
背中が見えた。
…背番号7。。。
西岡…
(武器は…何を持ってるんだ…)
暗くてよく見えない。
「…おらんかったらここで休ませてもらうかな」
独り言を言いリュックを下ろして休む西岡。
完全に無防備だ。
…今ならもしかして、フライパンでも殺せるのかもしれない。
殺す…殺していいのか?
いいんだよ…ゲームなんだから。
どうする!?…どうすれば…。
西岡の背中をじっと見つめ、富永は迷っていた─

424 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 00:01:42 ID:wm7Kgj5F
ほしゅ

425 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 00:05:07 ID:bPux8Kp8
俺の西岡キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
でもやられちゃうのかなあ(´・ω・`)

426 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 00:32:51 ID:MUpQcxVo
深夜の放送まだでしたっけ?

427 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 00:54:04 ID:8Gg5O4cw
まだみたいだね。そろそろ必要?

428 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 01:01:17 ID:DkEMntmr
>>421
ロッテ公式サイトの試合を実況してる人
とは言っても、文字だけどね。

↓試合のログどうぞ
ttp://www.so-net.ne.jp/marines/score/html/top/0921.html
バレンタイン監督がグランドに飛び出してベンチの選手達に出てくるよう促します。
選手達のハイタッチを終えて、全員がレフトスタンド前へ行きます。
そして佐藤選手を胴上げ。家族から花束が渡されました。皆笑顔で佐藤に拍手を贈ります。
意味もなく涙目になりながら、お願いだからここで1回言わせて
“マリーンズ最強”!



公式たん可愛いよ公式たん

429 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 01:08:01 ID:5x8T8CMR
>>426
第1回の放送>>117から結構経っているから、
そろそろあってもいいかと思いますが…。
その辺は職人さんたちにお任せします。

430 :421:04/10/21 01:33:25 ID:pl+BjFJz
>>428
dクス

431 :421:04/10/21 01:35:57 ID:pl+BjFJz
すまん。さげ忘れた_| ̄|○

432 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 11:13:01 ID:rt48m0mp
作家の皆様、
早く続きを・・・・・

433 :破滅…或いは解放:04/10/21 11:53:47 ID:9ell4EGF
小林宏之(41)が後を追った人間は、サブロー(3)であった。
追いはじめてしばらくしてからそれに気づいた宏之は、サブローを信頼し、声をかけた。

「サブローさーー……っ!?」

宏之は息をのんだ。振り向いたサブローは、前に殺害した2人の返り血を浴びていたのである。

「…よぉ、宏之やないか。無事やったんやな。」ニヤリと笑いながら近づいてくるサブロー。
その様子がどことなく妙で、宏之は何か引っかかるものを感じた。
(まさか、あれは…返り、血…?)
今来た道を引き返して逃げようと思った。しかし足が動かない。
(いやだ、死にたくない…!!)
しかしサブローは、すぐには宏之に手出しはしなかった。ぴたりと足を止め、ユニフォームを指さす。
「これな、塀内と加藤の血やねん。あいつら仲間割れしとったから、殺ったんよ。んでな…加藤の武器もろてん!」
言いながら、持っていた鉄パイプを振り上げるサブロー。すんでのところで避ける宏之。
(だめだ、この人はだめだ…!……助かるには、この人を殺すしか、ないのか…?)
宏之はだんだん不吉な考えに支配されてゆく。袋の中からマシンガンを取り出し、弾を装填する。

434 :破滅…或いは解放(2):04/10/21 11:55:46 ID:9ell4EGF
「お、やる気か…?ええやん、相手したるわ。」満足げにうなずくサブローに対し、マシンガンを構える。しかし、手が震えて焦点が定まらない。
そうこうしている間に、サブローの足が宏之の腕を蹴り上げた。

「うわ…っ!!」
マシンガンが取り落とされ、痺れて痛む腕だけが残る。


「…冥土のみやげにひとつだけ教えといたるわ。やられたくなかったら、やるだけやで。特にこんな、狂ったゲームの中ではな!」“狂ったゲーム”に呑み込まれた狂人のような笑みを浮かべるサブロー。
宏之はその笑みにひどく不快感を覚えた。

どこか遠くで聞こえた銃声。漂ってきた血のにおい。死んでいった仲間、そしてサブローのこの笑み…。その全てがパズルのピースのように合わさったとき、宏之の中のなにかが、音をたてて切れた。

「死ね、宏之ぃぃッッ!!!!」

サブローの鉄パイプが襲いかかってくる寸前、宏之は転がるようにマシンガンを拾いに行った。そして、サブローに向けて発射した。

435 :破滅…或いは解放(その3):04/10/21 11:56:56 ID:9ell4EGF
背番号「3」をつけた体は一瞬で穴だらけになり、その場に倒れ伏した。その惨状を虚ろな表情でただ眺めていた宏之は、やがて自らのこめかみに向けてマシンガンを放った。その時の彼の表情はどこかほっとしたようで、この“ゲーム”から解放される安堵を見て取れた。



…静けさを取り戻したあとには、血まみれの肉塊が2つ、哀れに転がっているだけだった。

436 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 12:08:27 ID:rk1TBrGj
サブローにはもっと活躍して欲しかったorz

437 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 12:14:30 ID:bgAXGobR
そんなに急いで殺さなくても

438 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 12:41:46 ID:IGAIhx0V
初日で全滅の悪寒

439 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 13:21:57 ID:9ell4EGF
ごめんなさいまだ1日目って忘れてましたorz

440 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 14:59:48 ID:oqj/bdZl
正直、初日なのにまだ41人「も」残ってると思ったが

番外のスンもどうリンクするのかな?

441 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 15:18:20 ID:IXA1+SNe
41人『も』って言っても、基本的に10人生き残れるってルールで(どーなるかわかんないけど)
日数の期限はナシなんだから、初日に沢山死なせる必要ないでしょ。
サブローはせっかく設定もおもしろかったのに、あっさり死にすぎ。

442 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 15:19:30 ID:eQaLPjzj
時系列がトンでるから、どの職人氏も日付を切り替えにくい。
(だいたいは夜になってるけど)

話を続けようとすると一日目でどんどん進展しちゃうということか。

443 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 15:26:21 ID:3RGWWUZB
とりあえず薮田の場面が夜だから今から夜?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

444 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 15:47:00 ID:+654hvD3
いきなりのリレーバトロワでこれだけ書いてもらえるのは幸運だと思うよ。時系列まとめや地図があれば職人さんも助かるだろうが・・。

445 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 16:02:26 ID:83EOKAkx
薮田書いてますが、どなたか別の方で今の薮田の行動に矛盾なく繋げられたらどうぞです。
私の脳内では夜明け前まで薮田は動きません。そろそろ0時の放送が欲しいかも・・・

446 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 16:34:43 ID:oqj/bdZl
>>441
あ、日数制限無いのか、スマソ どうも本家バトロワの3日が頭にこびりついてて

447 :救い:04/10/21 19:53:53 ID:A4GxK9Jy
「ひっ…」
堀幸一(5)は倉庫の中に入ると悲鳴をあげた。
心臓を何回も刺された死体が転がっていたからだ。
「前田か?酷いな…誰が殺ったんだろう」
倉庫の奥の方に目をやるとさらに悲鳴をあげた。
血だらけの清水将海(27)が隅の方でうずくまっている。
(生きてる?死んでる…?)
倉庫内は懐中電灯をつけていても暗くて顔色がわからないし、
生気のないうつろな目をしているので判断できない。

「将海…?」
近づきながら恐る恐る声をかけてみる。反応がない。
「将海!」
体を揺らしてみる。ちゃんと体温がある。
将海がはっとした表情でこちらを見る。
「堀さん……」
「よかった。お前、死んでるのかと思ったぞ」
冗談めかして言うと、将海がいきなり堀にしがみついて泣き出した。

448 :救い:04/10/21 19:54:25 ID:A4GxK9Jy
「どうしたんだよ?何かあったのか?」
「堀さん…助けて……俺、人を殺した…」
予想外の言葉に血の気が引いた。
(じゃあ、あの前田の死体は将海が……)
「俺、前田の手見たら怖くなって…抑えようとしたんだけど……訳わかんなくなって…
気づいたら前田を刺してて…前田は何も悪くないのに……」
泣きながら感情むき出しでしゃべるので、話の筋がつかめない。
が、将海に悪意がないことだけはわかる。
うんうん、とうなづいて話を聞く。
言いたいことを全部出させれば、少しは楽になるだろう。

「前田だけじゃない…高木さんも……俺のこと助けてくれたのに……
俺…高木さんが俺を撃ったんだと疑っちゃって……そしたら訳わかんなくなって……」
将海の左肩には何か手当てしたような布が巻いてある。
撃たれたと言うのはこれのことか。
しゃくりあげながら将海が続ける。
「俺、おかしい……だから誰にも会わないようにここでじっとしてて…
そしたら堀さんが来て……俺、人殺しだ……誰も殺す気なんてなかったのに…苦しい…助けて……」
身も心もボロボロの将海を責める気にはなれない。
かといって慰める言葉も見つからず、堀は震える将海の肩を抱きながら
右手でぽんぽんっと将海の頭を軽く叩いた。
むずかる子供をあやすように。

堀の手から伝わってくる温もり。
それだけで将海は救われる気がした。

449 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 19:56:29 ID:A4GxK9Jy
将海書いてますが、自分もそろそろ0時の放送欲しいです。

450 :誤算:04/10/21 21:37:36 ID:ZIwMr21W
「さてと」

山本功児(86)はしばしの仮眠からさめた後、パソコンのディスプレイを見てみた。
現段階での死亡者を上層部に報告するためだ。
画面には生存者を示す赤い点が光る地図と、死亡者の名前と背番号が表示されていた。
「ん〜どれどれ・・・『41 小林宏之 18 清水直行』・・・!!!」
「そんな馬鹿な!?この二人は絶対に生かしておけって言われてるのに!」
山本はしばらく黙り込んでしまった。

山本には選択肢が二つあった。

一つは、上層部に報告し、代わりに生かす選手の指示を仰ぎ、その選手が生き残るように操作する。
もう一つは、報告せずに、事の成り行きを見守る。

結局何も決められないまま、時間だけが過ぎていった。

451 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 21:42:19 ID:qkoXYIcw
いまだにロッテやロッテリア、プロ野球のロッテが朝鮮企業と言う事を知らない奴が多いね。
と言う俺も実はロッテがチョン企業と知ったのはつい数年前だったりする。
重光オーナーが「辛格浩(シン・キョクホ)」という韓国人と言う事を知ったのも最近の事。
当然のことですが、朝鮮企業製品は不買運動してます。


452 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 23:18:55 ID:/eQfNikq
サブロー殺すの早すぎ

453 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/21 23:40:29 ID:IXA1+SNe
宏之の書いてた職人さんが、しばらく休むって言ってたけど
また復活するって言ってたんだし、生かしておいた方がよかったんじゃ。
サブローも役割的に、後半とかに色んな職人さんがいじれそうな感じだし生かしておいたほうが面白い。
って事で、書いた人には悪いけどこの話はナシにして、エカの誤算の話の台詞を直行だけに修正して仕切り直した方がいいよ絶対。
巨人のバトロワでも突飛過ぎる展開の話が突然出ると、無かったことにしてたし

454 :(○ε○):04/10/22 00:07:31 ID:deCYAaR7
でも殺人鬼役は多いしなー…とか思ったり思わなかったり

455 :お久しぶりです ◆OhochakkEU :04/10/22 00:14:08 ID:CsqZr7cQ
えっと0時の放送を絡めた話を途中まで書いてますが、>>453さんの言うようにサブとロリコバを死んで無い事にしますか?
それともそのまま繋げて8人死亡で放送しますか?
他の職人様達や、読んでる方のご意見で直しますので、ご意見まっとります。


456 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 00:14:31 ID:0tY8j6lZ
ひろゆきはこめかみ狙って撃ってみたけど銃の反動かなんかでブレて
頭の皮削いだだけで気絶してる、とかどうかな

話を生かす、死人を減らす、の両方をやるとするなら

457 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 00:16:37 ID:deCYAaR7
>456
そ れ だ (σ´∀`)σ

458 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 00:23:16 ID:O1WNZ0Sn
あと、サブローもかすっただけで気絶とか、
何とかかわしたけど、バランスを崩して下に転落→一時行方不明なんてどうでしょう?

459 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 00:24:03 ID:deCYAaR7
それか、宏之がキレた殺人屋と化してるとか



元には戻らなさそうだが

460 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/22 00:31:06 ID:3P/q4veX
とりあえず様子見。
サブロー、ひろゆきはもうちょっと活躍して頂きたいので。

んじゃあお前が書け、って言われそうですけど。

461 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 00:48:39 ID:hVm7lSyE
書かれた物は活かすに一票。
一旦書いたものを書いた本人が取り下げるのも、できればナシの方向でお願いしたい。

ギャラリーの意向で易々と筋が変わるんなら職人の存在意義がなくなる。

462 :灯のある場所へ(1/2)◇124:04/10/22 01:13:18 ID:O1WNZ0Sn
「…ふう。何とか大丈夫そうだな。」

田中雅彦(39)は、木の枝を杖代わりにし、何度となく腰に手をやりながら独り言をした。
スタジアムを出てしばらくした後、周りに気を取られて足元への注意がおろそかになっていたら、
何かに躓いた弾みに、数メートルはあろうかという崖から転落してしまったのだ。

落ちたときに受けた衝撃で、かなりの時間ろくに動くこともできなかったが、
「まあ、死ななかっただけましだし、何よりも目立った外傷はなさそうだしね。」
それでも、一歩進むたびに身体中がズキズキと痛む。
「こんなところを襲われたらたまったもんじゃないし、慎重に行こう。」

田中雅は南に向かって歩いているつもりだったが、森の中だったので星が良く見えず、
配布された地図は崖から転落した際に所々破れてしまい、非常に心もとない状況だった。
しかし水、食料なども崖から転落した際にほとんど使い物にならなくなっており、
できるだけ早く補給ができる場所に行きたかった。

「…とにかく灯のある方向を目指そう。」




463 :灯のある場所へ(2/2)◇124:04/10/22 01:19:30 ID:O1WNZ0Sn
どのくらい歩いただろうか。田中雅は木の根元に腰を下ろした。
「今日はこのくらいにして、もう休んだほうがいいかも。」
すでに体のいたるところが痛く、無理して先に進むより、ここで休んだほうがいいと判断したからだ。
田中雅は、湿気てしまった乾パンと半分以上中身をこぼしてしまったペットボトルを取り出し、遅い夕食を始めた。

「そういえば今何時ごろなんだろうなあ。」
長い時間彷徨っているのはわかるが、時計も壊れてしまい、時刻を把握する術が無かった。

そのとき、
「…光?」
前方で何かが光った。
田中雅は夕食もそこそこに、杖を持って立ち上がり、痛む体を押して再び歩き始めた。

遠くで、
「…山本だ。…2回目の放送を…。」
という放送が聞こえたが、必死で灯のあるほうへ進む田中雅の耳には入っていなかった。

464 : ◆OhochakkEU :04/10/22 02:19:30 ID:CsqZr7cQ
職人さん達からの意見は無いようですが、今回はこのまま行きますか?
でも今後、一つの話で死人が大量に出過ぎたり、展開に無理がある話が投下された場合に
修正や取り下げ無しでやってると苦しい時もあると思うので…
今後の事を含めて職人様達&今度書いてみようかなって方々、どーでしょう?
引き続きご意見待ってます。
自分的には職人同士繋げやすくする為の軌道修正はアリかな?と思っとります。
とりあえずサブとロリコバ死亡で放送入れますね

465 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/22 02:30:04 ID:Si4suQd7
なんでこんな話を書いてるかといえば、名無しさんから良いリアクションをもらえるから。
やはり否定的な意見が大半な場合は、修正or取り下げは必要だと思ってます。
私の書いたのは今のトコ大丈夫ですが、もしそう言われれば修正も書き直しもするつもりですよ。

466 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 02:45:44 ID:l75+BOeH
コバヒロに関しては >>219の設定があるので、
何とか生き返らせてみたいのですが、いいですか?

ちょっと今から考えてきます

467 : ◆OhochakkEU :04/10/22 03:27:01 ID:CsqZr7cQ
>>466
了解しました。放送絡みの話は様子見ながら昼〜夕方位に投下します。
あっ、でも他の職人の方で放送入れた話書きたい方いらしたら、投下しちゃって構いませんよー。

468 :466:04/10/22 05:12:00 ID:l75+BOeH
一人の体じゃない

──確かこの辺で…
山ア健(46)は崖縁に沿って銃声の聞こえた方向に小走りに向かっていた。
暫くして懐中電灯が地面に倒れている白いユニフォーム姿を浮かび上がらせる。
「な…、ひろゆ……き…?」
辺り一面、地の海だった。
転がっている鉄パイプ。うつ伏せに倒れている宏之の手元にはマシンガン。
慌てて駆け寄り、膝に持たせかけるように抱き上げて、首筋に手を当てる。
目立った傷はない──返り血は浴びているようだが。
彼自身の傷はこめかみの辺りに掠ったような傷があるだけで、
指先に確かな脈のリズムが伝わってきていた。
誰かを殺して──自殺を図ったのだろうか?
こめかみからの出血は続いていたが、山アは宏之の肩を軽くゆすった。
「宏之、大丈夫か?」
小さく呻いて宏之が目を開ける。
「……ぇ…山、アさん…?」
「そうだ。先ずその傷の手当てをするから、自力で起きてくれるか?」
宏之は驚いた表情のまま頷いて起き上がり、その後がっくりと首を垂れた。
「おい、前向いてくれないと手当てできないよ」
山アは冗談めかした口調でそういうと、リュックの中からペットボトルとタオルを取り出した。
「…なんで…」
「え?」
まだ俯いている宏之の顔を片手で持ち上げ、水で傷口を洗っていると、宏之がぽつりと呟いた。
「なんで俺、まだ生きてるんだ…」
「生きなきゃ駄目だろ、」
十分に傷口を洗ってから、山アは宏之の額にタオルを巻いた。
「もう、お前一人の体じゃないんだからな」


469 :466 2/3:04/10/22 05:12:38 ID:l75+BOeH
「……!…佳…世…」
タオルをきつく縛って、ぽん、と宏之の肩を叩く。
「何があったのかわからないけど、お前は生きなきゃ駄目だ。あんなに若い嫁さん置いて先に逝く気か?」
「…………」
宏之はまた項垂れた。
「でも俺…人を殺しました、チームメイトを…っ」
山アも同じように項垂れてしまった。
──そうだ、大体どうしてチーム同士で殺し合いなんか…
先ずそこからしてこの状況は間違っているのだ。
「宏之」
山アは立ち上がると、宏之の腕を抱えて立ち上がらせ、その場に転がっていたリュックを彼の手に持たせた。
マシンガンも同じように押し付けると、宏之は2,3歩後退りした。
「いいから持て。…これは人を殺す為じゃなく、お前とお前の大切な人を護る為に使うんだ」
そう言って宏之にマシンガンを押し付け、山アは自分のリュックの中からワルサーPPKを取り出した。
「…何するんですか…?」
呆然と呟く宏之に懐中電灯を持たせ、山アは地図を広げる。
「多分今、この辺りにいる」
山アが指差したのは島の北西側の海岸沿いだった。
「で、今からここに向かう」
次に山アが指差したのは島の中央。
「…ここに行けば、この馬鹿げた“狂ったゲーム”を止めさせる方法が何かあるはずだ」
──“狂ったゲーム”。その言葉を聞いて、宏之はビクッと肩を震わせた。


470 :466 3/3:04/10/22 05:13:04 ID:l75+BOeH
「行くぞ」
山アの声に宏之はゆっくりと歩き出した。
数歩歩いて、ふと足を止め、体ごと後ろを振り向いた。
──サブローの体は何処に消えたのだろうか。
「…山アさん」
「ん?」
「ここに来る前に…誰か見ませんでしたか?」
「…いや、誰も見てないぞ」
「…そうですか…」
宏之は首を傾げた。
その後、背後の海に静かに手を合わせ、立ち止まって自分を待っている山アの方に歩き出した。
──サブローさん。俺が犯した罪はもう消えないけど…サブローさんを狂わせた奴の仇は取ります
心の中でそう誓った時、宏之の頬を涙が一滴流れ落ちた。


──直後に海から強い風が吹き、その小さな水滴はすぐに風に舞った。


【残り42名】


471 :466:04/10/22 05:17:37 ID:l75+BOeH
ヤパーリサブローは無理ですたorz
>>435から何とかつながったか…な…
ちょっと伏線貼ってしまったのでまた後でそれも書きます
今日はもう寝ますノシ


472 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 07:18:44 ID:sWpWqr1E
乙です。
ひろゆきは返り血で血まみれってことにできるけどサブローは穴だらけですからねorz

473 :運(1/3) ◆h9KcvsENgk :04/10/22 07:50:51 ID:U8o8OuKI
右肩を何かが掠める。
鋭い痛みが走る。

くそっ

右足を踏ん張り、横っ飛びして転がる。
一瞬前まで自らの居た空間を矢が通過する。
安堵する間もなく、また走り出す。

左右に出来るだけランダムにかわして逃げる。
隠れられる場所まで自らの運を信じる。
辻俊哉はそう判断を下し、とにかく走る。
慎重を期しているのか、何故か追いかけては来ていない。
少し離れたところに人一人は隠れられそうな太さの古木。
なんとかあそこまで走れば「誰か」からは逃げられるかもしれない。
もし追いかけてきても最悪あれを使うチャンスはできる・・・
仲間にこんなもの使いたくもない、使えるわけがない、と思い
手榴弾をリュックに入れたままにしておいたことを彼は少しだけ後悔した。



474 :(2/3) ◆h9KcvsENgk :04/10/22 07:52:14 ID:U8o8OuKI
ヒュン、風切り音。
同時に左腕に激烈な熱さを感じる。
一瞬、何が起きたのか判らない。
息を呑む。
悲鳴は声にならない。
足がもつれる。
転倒。
頭上数センチを矢が通過する。
木まであと5メートル。
恐怖と、焦りと、絶望と。
まるで金縛りのように、上手く体が動かない。
立ち上がることもできない。
覚悟を決める。しかし次の瞬間は訪れない。
弾切れか? その瞬間の思考が少しの落ち着きをもたらす。
全力の右足で土を蹴り、飛び込む。
そして這うように木を回り込むのと同時に、矢は幹に突き刺さった。

汗が一気に吹きだし、呼吸を再開する。
彼の左腕には矢が生えていた。
強引に引き抜くと血が溢れ、痛みが襲う。
襲撃者は追ってきていない。


475 :(3/3) ◆h9KcvsENgk :04/10/22 07:53:07 ID:U8o8OuKI
はぁ・・・は・・・ひとまず・・助かったか・・・

あの様子だと小屋は使えないな。
誰だかは暗くて判らなかったけど、入ろうと近づいたら
問答無用で矢を打ってきたのだから、話しても無駄だろう。
他に休めそうなところを探すしかない…
とにかく今のうちに逃げて、傷を消毒しないと

少し落ち着き、危機から逃れたことを認識すると
今までなかったほど速く、高い、心臓の鼓動が聞こえてきた。

ドクドクどくドクどクドくトクどクドクドくドクドクドク・・・

ああ、まだ僕は生きてる。

ドクドクドしね ひろゆきークドクドクドクドク、パラパラパラパラ

突然、叫び声、そして別の無機質な音が耳に入る
聞いたことのない音、違和感。
とっさに立ち上がりあたりを見回す。
パラパラパラ
再び同じ音。そして突然視界が真っ赤に染まり・・・

ドクド・・ク・・ド 


そして彼の意識と鼓動は、途絶えた。


【残り41名】

476 : ◆h9KcvsENgk :04/10/22 08:02:12 ID:U8o8OuKI
435の「二つの肉塊」の辻褄をなんとか合わせようと思って
未登場だった辻を代わりに巻き込んで勢いで書いてしまったけど、
ちょっと考えれば単純に「肉塊」部分を直せばいいだけの話でしたし
すごく余計なものの投下になっちゃいました・・・ orz


ないほうがすっきり纏まるならこれは無かった事にしてください。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい

477 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/22 10:25:54 ID:UTcL4YbB
サブローは何とかなるかも知れませんよ。
時間ないので今はうpできないけど。

478 :介入(サブロー) ◆QkRJTXcpFI :04/10/22 11:25:47 ID:LplcbpQH
小林宏之と歩きながら山崎健は聞いてきた。
「ところで宏之、お前の倒れてたところに向かう途中、
 ヘリが降りていくのが見えたんだけど、何があったんだ?」
「え? いや、俺はヘリなんて見てもいませんが・・・」


――「拍動、かなり弱くなっています!血圧も急低下!」
「血をジャンジャン入れろ!あるだけ全部だ!」

動き回る医療班を前に、山本エカ児は苦虫を噛み潰していた。
結局は後々を恐れて、清水直行の死亡を上層部に報告すると彼を待っていたのは罵詈雑言と叱咤の嵐であった。
「仕方ない、アレの実験を開始しろ。ちっ・・・まったく・・・・この役立たずが!」
「・・・はい。(・・・くそ、川井の役立たずがっ)」
『アレ』とは、あるチップを指す。
脳外科手術によって脳のある部分にそれを埋め込み、遠隔操作で微弱な電流パルスを流す。
するとその人間が、操作する側の思い通りに動くらしいのだが・・・
そんな眉唾の軍事技術の実験まで俺が責任を持つのか!
しかし、状況は余談を許さない。

「人を殺すとか、本人が強烈に拒否する場合は脳がショートする恐れがあるからな。
 リミッターの外れているサブローなら丁度いいと思ってたってのに・・・。」
 苦虫を噛み潰す山本に、医師の一人が近づく。
「監督、チップの埋め込みは可能です。ただ器の方が・・・
 だいぶ臓器が損傷しています。急場でツギハギをして生かすことは出来ますが
 半日から・・・もって2・3日が限度の体になってしまいます。」
 それを聞いて山本が、ニヤリと笑った。
「なんだ、それだけあれば充分じゃないか。
 よし、作れ。俺の思い通りに動く、最高の殺人ロボットをな。」

サブローはそれから数時間後、森の中で一人目覚めることになる。

479 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/22 11:30:37 ID:LplcbpQH
>>450からの流れで書いてみました。
サブローの今後の活躍はとりあえず他の職人さんにお任せします。
こんな感じで大丈夫ですかね?

帳尻を合わせてこその千葉マリーンズリレー小説かもしれないですね。

480 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 11:32:54 ID:IYFbBpqI
なんかすごい展開キター 
ゾクゾクします。職人さん、超GJ!

481 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 11:50:15 ID:H+RBxYeO
混乱転じて激しくGJ!

482 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 12:38:16 ID:gWz+F2aH
パーフェクトガンダムキター!
GJ!

483 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/22 12:44:08 ID:uZoOVFWr
なんかすごい展開キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!

>>433-435 サブロー死亡?ひろゆき自殺?死体二つ?
>>468-470 ひろゆき生きテタ━(゚∀゚)━!!! でもサブローの死体ナイ━('A`)━!!!
>>478 サブロー生き返っタ━(゚∀゚)━!!! (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
で話がつながるので、

>>473-475、一旦保留させて頂きますね >◆h9KcvsENgk氏

あと、>>450 のエカのとこは 直行だけ死亡で保管庫に上げます。


484 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 12:50:26 ID:gWz+F2aH
辻は死亡になるの?

485 : ◆OhochakkEU :04/10/22 12:54:04 ID:CsqZr7cQ
ウホッいい展開!皆様GJです!!

>>483の流れで6名死亡の残り42名(で合ってますよね?)で放送入れますね

486 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/22 13:01:46 ID:uZoOVFWr
>>485
今ローカルで更新してますが、
辻タン死亡なら 7名死亡 生存42名
辻タン生存なら 6名死亡 生存43名です


時系列に並べた進行状況とか作ったほうがいいかもしれないですね…
うぅ〜

487 : ◆OhochakkEU :04/10/22 13:35:03 ID:CsqZr7cQ
渡辺俊介は海沿いの断崖に一人身を潜め、静かに2回目の放送を待っていた。
「そういえば戸部さんは大丈夫かな…」
先程ここへの道程で出会ったが、同行を断った戸部の事をふと思い出しその身を案じる。
仲間を信じることが出来なくなったとはいえ、やはりチームメイト達には無事でいて欲しい。
24時間以内に一人の死亡者も出なければ、全員死亡と知っていながらこれ以上の死亡者が出ない事を願ってしまう自分。
その矛盾や弱さに悩みつつも、それが『まだ自分が正常である』という証のような気がしていた。
そして軽く食事を取り、日課としているストレッチ等をしていると『あの声』が大音量で響いてきた。

――『ハイこんばんわ山本だ。二回目の放送を始めまーす!!』

(始まった…。なんでこの人は、こんな嬉々とした話し方するんだよ…)
山本功児の明るく響く声に嫌悪し眉をひそめながらも、地図とペンを取りその声に聞き入る。
『ハイまずは死亡者からだー。杉原55番、三島35番、藤井64番、高木48番、清水直8番、前田37番
以上6名の死亡だ、なかなかみんな頑張ってるなぁ!』
(直行さんも!?それに全員投手陣じゃないか…。)
放送を聴き俊介は愕然とした。
しかし悲しみに浸る間もなく放送は続き、重要な禁止エリアの発表へ移る。
『―…Bの2、5時Gの4。以上だ!!では引き続き頑張って殺り合うように。それではまた!』
放送が終わり、自分の現在地が禁止エリアに入っていない事に安堵の溜め息を洩らす。



488 : ◆OhochakkEU :04/10/22 13:35:56 ID:CsqZr7cQ
――しかしこの禁止エリアはどう決められているのだろうか。
ランダム?いや、もう少し禁止エリアが増えてくれば、何か法則のような物が見えてくるのだろうか?
出来るだけ人目につかず、かつ安全な場所から動きたくない…。
あらかじめ禁止エリアを避けつつ、そのような場所を見付ける事が出来るなら…?
(完全にランダムでは無い気がするよな。
もしテキトーに決めてたら、禁止エリアに囲まれた陸の孤島だらけになる可能性もある…。
そうなると移動が出来なくなって、奴らの望む『殺し合い』が出来なくなるんだし…)
考えても解らない事ばかりだが、とりあえず狂喜に満ちたこのゲームの初日を無事に生きて終える事は出来た。


「目が覚めたらこれが夢だったらいいのにな…。」
決して叶わぬ夢を見ながら、俊介は眠りに落ちていった――

【残り43名】


489 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 15:46:28 ID:6BAHJmjL
暫く見ないうちに…
直行ーーー!
マジ泣きしちゃった…・゚・(ノД`)・゚・
しかもサブローとひろゆきの展開を
あそこまで建て直すプロットの巧さ!

職人さんたち本当にGJです!
なんか連携がすごく上手に取れていて感動します。
後、管理人さんもっ!GJ!
本日昼更新のものまで既にHPに反映されている速さ!
仕事は丁寧だし大変でしょうに…脱帽です。

個人的にはスンとフランコの絡みが和めて好きですw

しかし、マリーンズのBRは選手それぞれがどことなくほのぼのしている気がするのは
自分だけでしょうか?
殺伐としている中にも、みんな根がいい感じが伺えて、
職人さんたちの思い入れが伝わってくる文面ですね。

長文スマソ

490 :拒否:04/10/22 19:29:07 ID:R3HlSOqb
「お前、メシ食ったか?」
堀幸一(5)がたずねると、清水将海(27)が首を振る。
「なんか腹に入れといた方がいいぞ」
パンを差し出しても、受け入れようとしない。
「食欲なくても食べろ!泣くのって結構体力使うんだからな」
半ば強制的にパンを持たされて、仕方なくかじる。

堀に出会い、泣くだけ泣いたらだいぶ落ち着いたようだ。
今までの将海の話によれば、
左利きの誰かに襲われ、それがトラウマになって左利きの人が怖く、
そのせいで高木と前田を殺してしまった、ということらしい。
肉体的な傷よりも、将海みたいに精神的に参ってる奴の方が多いんじゃないだろうか。

――『ハイこんばんわ山本だ。二回目の放送を始めまーす!!』

「あぁ、もう12時か…」
地図を取り出してメモの準備をする。
『ハイまずは死亡者からだー。杉原55番、三島35番、藤井64番、高木48番、清水直18番、前田37番・・・』
高木と前田の名前が読み上げられたとき、将海がうつむいて震えてるのが痛々しいほどよくわかった。

491 :拒否:04/10/22 19:29:51 ID:R3HlSOqb
次に禁止エリアを書き込んで、堀は顔をしかめる。
「まずいな…この倉庫、3時から禁止エリアになるらしい」
将海の前に地図を広げて説明する。
「今いるのがここだろ。で、この一本道をこう行って、このバス停まで行けば禁止エリアから抜けられる。
ここまで歩くぞ。荷物まとめないとな…お前、武器なんだった?」
「包丁…」
「今、持ってるか?」
「どっかその辺に投げました……持ってるとまた誰かを刺しそうで…怖かったから…」
将海に言われたとおりに探し、包丁を見つける。
高木と前田の血で染まって変色し、柄には握った手の跡が生々しく残っていた。
とても持っていく気にはなれない。

「お前にはこれやるよ」
堀は将海の手にスタンガンを握らせた。
「これならもう人を傷つけることもないし、自分の身も護れるからさ。
俺は悪いけど、あのマシンガンをもらっていくか」
前田の死体からそっとマシンガンを取り上げる。
「あぁ、そうか…前田のリュックもあるはずだよな」
奥のほうからリュックを見つけ出すと食料・水・マシンガンの弾を自分のリュックに移し変える。
てきぱきと行動できる堀が頼もしく見えた。
「それじゃあ、それ食べ終わったら出発しようか」
そう言われて、将海は震える声である決意を告げる。
「……俺、行きません」
「…え?」
「俺はここで死にます…堀さん、一人で行ってください…」

492 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 20:06:48 ID:cCYt7iTM
((゚Д゚))ィャァァァァ


ところで、宏之の精神的打撃も気になる今日この頃。

493 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 20:39:07 ID:7r2IvNir
直行の意思を受け継いだ(であろう)今江の今後も気になる今日この頃。

494 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 21:16:13 ID:deCYAaR7
サブロー(エカ)のターゲットも気になる今日この頃。

495 :決断、そして ◆UiBYvEJPvA :04/10/22 22:16:27 ID:cxB0s5G8
富永の頭の中にロッテ浦和での光景が思い浮かぶ
『富永さん〜ボール取るとき目瞑ってません?ちゃんと取ってくださいよ〜』
『監督は俺に期待してっからセカンドもショートもどこでも練習せなあかんねん。
富永さんや塀内さんなんかに負けへんって』
西岡の自信に満ちた言葉、富永にとっては嫌味にも聞こえる言葉が次々出てくる
─俺は…。。。。
「ここもうすぐ禁止エリアになるやんか!!」
西岡の言葉にハッとする富永。
大事な放送すら聞いてるようで聞こえてなかったのだ。
(ここが禁止エリアになる…)
さっきよりも心臓の鼓動が早くなる──ここにずっといられない。
だったら、西岡を殺してこの場所から逃げるしか道はない。
そう、決断した。

「三島も…死んだんか」
西岡と三島は高校から先輩後輩の仲だ。
『西岡先輩、これからもよろしくお願いします!!』
『もう高校ちゃうんやから、西岡さんでええよ』
入団が決まって、嬉しそうにそう言った三島の笑顔が思い出された。
…なんであんな良い奴が殺されなあかんねん。
どないしたらええんや。。
(死亡者に浅間と金澤の名前がなかったのが希望やな…)
とりあえず、ここは危険やから─行こう!!

「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
叫び声が工場内をこだました───。。。

496 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 22:46:27 ID:deCYAaR7
・゚・(ノД`)・゚・

497 :薮田の大冒険4(1/2):04/10/22 23:38:02 ID:F3aaHu03
「・・・は死亡者からだ―」

それまで一度も作業の手を止めなかった薮田が初めて動きを止める。0時の放送であった。

「・・・以上だ。尚―」

「また6人も・・・」
薮田は言葉を失う。
(くそ!ゲームに積極的に参加してる奴が確実におる!そうなるとのんびりはしてられない!)
幸いにも薮田のいる浜辺は禁止エリアとはならなかった。
(コレ、明け方頃には終わるか・・・?あの時金沢が通りかかってくれて良かった。・・・アレ?)

498 :薮田の大冒険4(2/2):04/10/22 23:40:36 ID:F3aaHu03
ロープが足りなくなった事に気付き、取りに戻ろうとする薮田。
その途中、空の月が目に入る。
「今日は満月だったのか・・・」
薮田の脳裏にふと、6人の顔が浮かぶ
(杉原、三島、藤井・・・コレからだったのにな・・・
前田・・・一軍じゃ一緒にやれんかったな・・・
高木さん・・・力まかせな頃からの転身の話、野村さんや古田さんの話、面白かったです・・・
直行・・・オマエ言うてたよな。いつか皆に認められるエースになりたいて・・・
オマエはもう・・・充分エースやったよ・・・)

薮田は再び走り出した。
チームにとって悪夢の一日が終わり、薮田にとっては運命をかける一日が始まろうとしていた―

499 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/22 23:53:15 ID:0sYwk4qP
>>488
狂喜→狂気、では?

好きな話なので、突っ込みたくないのに・・ orz

500 :〜故郷〜:04/10/23 01:43:02 ID:Y2utTXwJ
「ばあちゃん・・・・死ぬって・・・どんな感じなんだ?
死を覚悟した人間は、一番最初に何を思うんだい?
自分のこと?それとも家族や仲間、愛する人たちのこと?それとも・・・」

もう何時間経つのだろう・・・。防空壕のような洞穴を見付け
息を潜めながら、里崎智也(22)は天国の祖母に問い掛けるように呟いた。

死亡者確認のアナウンスが流れる度、心臓が引きちぎられるような痛みを感じる。
大事な仲間が次々に若い命を散らしていく
彼らは臨終の際、何を思って眠りに着いたのか・・。そんな思いだけが
頭の中をぐるぐる駆け巡る・・・・。

『コロシアイヲシテモライマスー』
何がなんだかわからなかった。何故自分たちがこんな目に遭わなければならないのかも。
そして山本が殺戮を愉しむような非情な人格に豹変してしまったのかも・・・。







 

501 :〜故郷〜:04/10/23 01:44:37 ID:Y2utTXwJ
里崎にとって山本は恩師である。配球ミスや捕逸を犯したときには即降板させられ
ベンチで雷を落とされることなどしばしばだったが、そこには師としての
愛があった。しかし飛び掛るかつての教え子だった澤井に銃口を向け
何のためらいもなく引き金を引いた山本にはかつての面影はなかった。

「何なんだよ・・・ちきしょう・・・・」
持ち運びやすいようにと選んだウエストポ−チに入っていたのは
ベットボトルの水と針の先に液状の物体が付着しているダ−ツの矢のようなもの。
そしてリンゴ1個だった。
説明書によると、針に付着した液体は毒ではなくしびれ薬のようだが
しびれ薬で相手の動きを封じる間に息の根を止めることは十分に可能である。

「『刺して殺す』かあ。捕手の俺に当たるとは皮肉なもんだ。」
野球用語でいうと「盗塁阻止」の意だ。しかし、この場合は本当に
相手を殺めることになる。

負けん気は人一倍強い男である。しかし、人一倍気の優しい男でもある。
「できるのか・・・俺に・・・人を殺すことなど」

 ザザ−ァァン

 波の音が聴こえる。海か?海が近いのか?
目を閉じると浮かんでくるのはマリンに近い検見川浜か・・・
いや、そうではなく、故郷・徳島の鳴門の渦潮の情景だった。









502 :〜故郷〜:04/10/23 02:23:37 ID:Y2utTXwJ
 小さな頃の思い出が走馬灯のように鮮明に脳裏をかけめぐる。

「人は心は最期には故郷に帰るというが・・・俺ももう長くないってことか?」
らしくないほど気弱になりながらも人生のフラッシュバックは続く。
丁度高校の頃の記憶に差し掛かる時、ある日の放課後の練習風景が映し出された。
監督の息子が所属する少年野球チ−ムとの合同練習で、里崎はある少年に
声をかけた。

「お前、なかなか速い球投げるやないか、なあ、将来ここ(鳴門工業)に来いよ」

すると少年はあどけない笑顔でこう答えた。

「せっかくですけど実は僕は明徳に進学するって決めてるんです。
 鳴門工も強いですけど、明徳は全国から才能のある奴がわんさか
 集まってくるじゃないですか。そういう奴らの中で俺はトップになりたいんです」

「何だよ、それじゃあ俺等が井の中のカエルってことかよ。」
「そういう意味じゃないっすけど・・・・」

 
 ハッ!!

「俺は夢を見ていたのか?しかしあのガキは一体?」

ん?明徳?





503 :〜故郷〜:04/10/23 02:24:06 ID:Y2utTXwJ
「あいつだ!!あいつだったんだ!!」
何かを思い出したように叫んだ瞬間

ダァ−ン!!

「誰だ!!」
けたたましい銃声に声を震わせながら里崎は叫んだ。

「・・・・サトさんだったんですか?」

銃口を里崎の方に向けたまま立ちつくしている男が
そしてあの時の少年の成長した姿である。


「お前は生きていたんだな・・四郎」

同郷、そして同期入団ということで里崎にとって弟みたいな存在である
里崎はこの後輩との再会を素直に喜んだ。
しかし、寺本がこの殺人ゲ−ムに乗ってしまったことを、彼はまだ知らない。








504 :〜故郷〜:04/10/23 02:57:42 ID:Y2utTXwJ
 ROM専でしたが初めてこのスレで書いてみました。伏線長すぎ。

書いてみたかったもののマリ−ンズファン歴が浅いので選手個人の性格や
キャラや交友関係が把握できていないので、エピソ−ド的なものに頼ってみました。
野球関連の雑誌を整理していたら出てきた3年前の某誌に里崎と四郎の
対談でヒントになるものがあったし(あの回想シ−ンはフィクションですが
四郎の友人の父親が里崎の高校の監督だったのは実話だそうです)
里崎まだ(本編では)出番無かったからやるなら今だ!と思って書いてみたものの
書けば書くほど前に進まないものになってしまったorz

この続きはもう少ししてから書きたいと思うのですが。どなたか
引き継いで頂いても構いません。(むしろ歓迎)
しかし、マサウミを左腕恐怖症に追い込んだ因果応報
>>378の最後の一行)を考えると、簡単に四郎は殺せないヨカン。

それでは駄文つらつらと失礼しました。
個人的にはマサウミのその後が気になります。








505 :ターゲット(1/2) ◆h9KcvsENgk :04/10/23 04:49:23 ID:JmIrs/SW
「どうなってるんだよ・・・良平っ! 平下っ・・・」

それに対する答えとして響くのは銃声。
塀の陰に身を隠しつてやりすごす。

「どうせ組んでるんなら二人より、三人のほうが有利・・・」
言い終わる前にまた銃声。
俊介はまだ聞く耳を持ってただけマシだったのか。
戸部浩は己の見通しの甘さをまた思い知る状況に立たされていた。

渡辺俊介と別れた後も仲間を探して歩いていた彼だったが、
結局日が暮れるまで誰も見つけることができず、休み場所探しも兼ねて
街区に向かう途中に彼ら・・・田中良平と平下晃司を発見したのだった。
“もう2人組で行動してるんだから自分も一緒に行動できるだろ、ラッキー”
そう思って彼らに声を掛けると・・・

「帰ってきた返事は銃弾でしたとさ。以上回想終わり」
気取ってみても全然楽しくない。というかそれどころではない。
二人のどちらかに回りこまれたらアウトだ。余裕はない。
「くっ・・・」
意を決して走り出し、向かいの家の玄関に飛び込む。
「おーい、何で俺も仲間に入れてくれないんだよー!」
ひょっとして俺、嫌われてる?

「浩さんが投手だからですよ。ライバルは殺して生き残るんです」
少しの間をおいて田中から返事が返ってくる。
全く考えていなかった答えに思考が少し固まった。
なるほど、そういう概念もあるのか、と感心して・・・
って、おい納得しちゃダメだろ、俺。


506 :(2/2) ◆h9KcvsENgk :04/10/23 04:50:09 ID:JmIrs/SW
「10人生き残れるんだからもう一人くらいピッチャーいてもいいだろー!」
「浩さんも僕も一軍に上がれるか微妙なんですからライバルです」
「だいたいなんで平下も俺を殺そうとするんだよっ!」
「同盟関係みたいなもんすよ」
ああ、そういう概念ね。戦闘になっても数の優位で勝てるし。
自分で考えてたことと一緒だよな、それなら納得・・・
って、おいそれじゃダメだろ、俺。

この状況では支給品なんて使えないし、そこらで拾った木の棒で
銃持った男二人と戦うなんて無理だ。逃げるしかない。
この状況からどうやって? なんとかもう一回森まで戻って夜闇にまぎれて撒ければ。
そう考えると、玄関の鍵を掛けて家の奥へ走り勝手口を探し
そっと扉を開いて表の田中に気づかれないうちに外へ・・・

「チェックメイトっすね。戸田さん」
そこには平下が銃を向けて立っていた。ダメか、もう挟み撃ちにされてちゃ。
ていうか誰だよ、戸田って。俺は戸部だ。
「恨むなら田中を恨んでください。さようなら」
さすがにここまできたら観念せざるをえないか。
彼は目をつぶった。が


「何しとるんや! やめろー!」

突然横の方から大声が上がり、はっと顔を向ける。
平下も銃をこちらに向けたまま驚いた様子で目をやる。
そこには青野毅が手に黒光りするものを握り、立っていた。

507 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 07:49:08 ID:s3wCHapr
>>504
将海を書いてる者です。
寺本はちょっとお借りしただけなので生かすなり、殺すなりお好きにどうぞ。
一応、善人にも悪人にもできるような文章で書いたつもりです。

将海の話はもう2、3回で一応の区切りがつきます。
そこまでは自分に書かせてください。

508 :逃避:04/10/23 07:50:02 ID:s3wCHapr
堀幸一(5)は清水将海(27)を必死に説得していた。
「なぁ、一緒に行こうって」
「俺はいいです…」
「なんでだよ?」
「俺なんか生きててもしょうがない。足手まといになるだけだし、また誰かを傷つけるかもしれない…」
「俺がちゃんと将海の面倒見るし、変なことしそうだったら抑えててやるって」
「でも…もういいんです。俺、ここで死にます」
「よくねぇよ。お前、高木さんに救ってもらった命だろ?なんで大事にしねぇんだよ!」
「だって、俺…その高木さんを……」
「お前だけが悪いわけじゃない。こんな異常な環境じゃ仕方ないよ」
「いいんです…死んで償います…」
「お前が死んだって高木さんと前田が帰ってくるわけじゃねぇんだよ!
生きたいのに殺される奴だっているんだぞ。そいつらの分まで生きようと思わないのか?」
「……」
同じようなやり取りの繰り返しで埒があかない。
「もう、こうなったら引きずってでも連れてくぞ!!」
右腕を引っ張ろうとするが、もみ合った挙句に振り払われる。
「おまえさ、どうして高木さんが助けてくれたか、考えたことあるか?お前に生きてて欲しいからだろ?
なんで生きようとしないんだよ!?逃げてんじゃねぇよ!……一緒に行こう、な?」
将海がうつむいたまま、力なく頭を振る
「…もういい、好きにしろ」
もうこれ以上の説得は無理だと思って、堀が立ち上がる。
「気が変わったらいつでも来い。バス停までお前の分の荷物も持ってっといてやるから……待ってるからな」
そういい残して堀は倉庫から出た。


509 :逃避:04/10/23 07:50:41 ID:s3wCHapr
(置き去りにされれば、心細くなって追ってくるかもしれない)
堀は倉庫の出口付近でしばらく待った。
が、いっこうに出てくる気配がない。
あんまり待ちすぎると堀自身も危ない。
何が起こるかわからないし、余裕を持って行動した方がいい。
(将海、あとから必ず来るんだぞ!)
祈るような思いで、その場を去った。

倉庫の隅でじっとうずくまり、将海は最期を待っていた。
『何で生きようとしないんだよ!?逃げてんじゃねぇよ!』
頭の中で堀の言葉が何度も鳴り響く。

逃げる…?そうか、俺は逃げてるんだ…この現実から逃げてるんだ。
死んで償うとか、生きててもしょうがないとかそんなの嘘だ。
死ねば楽になるなんて甘い考えで逃げてるんだ。
みんなチームを守るために、ここを抜け出すために、必死に戦ってるのに…俺は逃げるんだ。
そういえば、リードも外角一辺倒で逃げてるって言われたっけ…。
そんなんだからサトやタスクにレギュラー奪われるんだよな。
そんなんだからチームがプレーオフ争いしてたときも、俺だけ蚊帳の外だったんだ。
『逃げてんじゃねぇよ!』
また堀の声が聞こえる。
俺だってプレーオフ争いの輪に加わりたかった。
俺だって日ハムとの直接対決の、あの大観衆の中でプレーしたかった。
ニュースで日ハムとロッテのプレーオフ争いが話題になるたび悔しかった。

――俺、まだやり残したことがある。もう逃げたくない。俺も戦う。生きなきゃ



510 :逃避:04/10/23 07:56:25 ID:s3wCHapr
将海がふらつきながら立ち上がる
時計を見る。まだ30分ある。大丈夫、間に合う。
おぼつかない足で倉庫を後にする。
(こんな心身とも壊れた俺でも、何かの役に立てるかもしれない。
絶対にここを抜け出して、またマリンスタジアムの本塁を守るんだ)
右手で電柱や塀をつたいながら進む。
思うように動かない体がもどかしい。
それでも一歩一歩確実に歩みを進める

体内の血流量が減ってるせいですぐ息が切れる。
だんだんペースが落ちてきた。
脈打つ回数が異常に早くなる。
(がんばれ…きっと間に合う…堀さんが待ってるんだ……)
立ちくらみがする。
どこを歩いているのか…、進んでいるのか止まっているのかすらわからない。
ポケットから地図を取り出しても、焦点が合わない。
もう立っていられない。
将海はついに力尽きて倒れた。


511 :逃避:04/10/23 07:57:42 ID:s3wCHapr

あぁ、俺、馬鹿だ…堀さんがあんなに俺のこと説得してくれてたのに。
もっと早くに気づけば間に合ったのに…

――「将海、将海!」
誰か俺を呼んでる……?
「早く俺の球、受けてくれよ」
あぁ、高木さんだ…隣にいるのは…前田…?
あれ、いつの間にか左肩も直ってる…?
そうか……今までのは全部悪い夢だったんだ…これならバンバン球が受けられるな…
あぁ、俺何やってんだろ……早くプロテクターとマスクつけなきゃ…
待ってろよ…今行くからな……
俺らバッテリーで松中さんも小笠原さんも、パの左打者は全部抑えるんだよな…
そんで、今年こそプレーオフでてさ、勝ち上がるんだよな…
そんで、最後のバッターはマサさんが三振にとってさ……
ウィニングボールは俺がキャッチするんだよな…――

横たわる将海の口元には、今までとは違う無邪気な笑みが浮かんでいた。

512 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 10:35:37 ID:N/sDjuLx
戸画が緊張感なくてなんだか笑える。

513 :番外編 園川一美と愉快なコーチ達5◇124:04/10/23 10:46:29 ID:2rtf6TaS
「…もしもし、福澤です。先ほどはどうも。」

自宅の一室で、福澤洋一2軍バッテリーコーチ(73)は電話をしていた。

「今は忙しい最中なのに、わざわざ時間をとっていただいて…。」


「はい…。色々考えましたが、そう決めました。」


「…多分これが、僕がマリーンズに対して最後にできることだと思いますから。」


「…それではまた。」


真夜中ということもあり、声は小さかったが、
福澤の言葉、そして表情からは電話の内容がただならないということを感じられた。

「…『最後』か。」

福澤は電話を切った後、考え込むかのように座り込んでいたが、
しばらくして、すっと立ち上がり、

「よし。」

と、意を決したかのように荷造りを始めた。

―側らの携帯電話には気付かずに。

514 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 11:48:00 ID:5L85Lomj
>>506

青野再登場 !

麻酔銃持ってるはずなのに 黒いものとは・・・

515 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 14:21:36 ID:mvuKQrR1
・未登場
辻(登場回保留中?)、モロ、成瀬(登場回消滅)、ジョニー

・登場したがその後の行動は不明
藤田、小坂

・続きがありそうだけど最近ごぶさた
垣内、原井、タスク、雅、喜多


516 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 14:25:02 ID:JmIrs/SW
>>514
「パッと見は普通の銃のようだが」って前でてきたときにあったんで
つい「黒いもの」っていう思い込みが。
麻酔銃って大体黒くないものなんですか? 武器とか詳しくないもので・・・

517 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 15:05:20 ID:IAaeNdw0
黒い麻酔銃ということにしちゃって
たぶんそんなに気にする必要はないと思ふ


518 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 15:23:09 ID:JCiUwyK3
ふと思ったんだけど、放送でサブローの名前が読み上げられなかったことに対して、宏之ビビってそうじゃない?

519 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 15:47:47 ID:nrc6Wcjy
平下も曽我部が死んで無いことにガッカリ

520 : ◆h9KcvsENgk :04/10/23 18:47:56 ID:JmIrs/SW
>>515
ごめんなさい、辻の話(>>473-475)はやっぱり無かった事にしてください。
完全に蛇足になってますし、保管庫さんの方もありますから。

521 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 20:31:02 ID:0Kgn8UiU
普段は2ちゃんのログをモバイルで通勤電車で読むんですが、
このスレだけは駄目です…。
読みながらマジ泣きしちゃうから(⊃д`)
職人さんたち、心理描写がうますぎ。みなさん乙です。

522 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/23 20:39:28 ID:9rPtjkO3
>>520
乙です。
んだば

・未登場
辻、モロ・成瀬(登場回消滅)、ジョニー

・登場したがその後の行動は不明
藤田、小坂

・続きがありそうだけど最近ごぶさた
垣内、原井、タスク、雅、喜多


523 :じゃあ辻もらいっ!:04/10/23 21:40:10 ID:5L85Lomj
将来 1/2


周囲が闇に包まれてきた。
辻 俊哉(45)は、郵便局だったであろう建物に身を隠していた。



「殺し合いなんて・・・ なぜ・・・」

先程、自分が見たもの脳裏から離れない。

まだ、陽が高かった。
 草むらをトボトボと歩いていると、白い物体が2つ目の前に転がっていた。
 身をかがめ、その物体を観察していたが、2つともピクリとも動かない。
 「よし」
 思い切って近づいてみる。 と同時に俊哉は激しい吐き気を催した。
 「・・・三島・・・・」
 三島の腹にはナイフが刺さり、そこから流れ出た血の量は生死を確認する必要の無いほどの量であった。
 「こっちは・・・藤井か・・・」
 藤井の頭は吹き飛んでおり、ユニフォームがなければさすがの俊哉でも判別出来なかった。

 この2人を殺した奴がいる。
 どこか近くで今度は俺をねらっているかも・・・。
 そう思ったとたん、俊哉は恐怖に駆られ走り出した。

そして、気がつくとこの郵便局のカウンターの裏に座り込んでいた。


524 :じゃあ辻もらいっ!:04/10/23 21:42:01 ID:5L85Lomj
将来2/2

功児の放送により、自分が見たことが事実だと再認識させられた。

俊哉は、今年はほぼ浦和暮らしだった。三島、藤井とも組んで試合も行った。
高卒で、まだ十代の後輩にミスもこれからの糧になると笑っていた。
ジェネレーションギャップを感じながらも、よく話をした。
1軍の試合のすごさ、福岡ドームの花火、ヤフーBBのフィールドシート、大阪ドームの上下する天井
西武ドームでの俺のホームラン、そしてマリンでの大声援。
2人とも「1軍には俺が先に行く!」と話の度に目を輝かせていた。

その若い2人が・・・将来のある2人が・・・肉塊となってしまっている。

一軍で俺に受けてくれって言っていた2人が・・・。

俊哉は頬に流れていた涙をぬぐい、立ち上がった。
奴らの無念を晴らすためにも生き残ってやる!俺はまだ生きている、だから俺にはまだ将来があるんだ!



525 :空砲(川井と正人 1/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/23 23:03:44 ID:EH1ZQD1c
2回目のアナウンスがある数時間前――
「・・・・・・。」
今のソファに座り、先程まではあれだけ饒舌だった川井貴志がずっと黙っていた。

(さて、どうする、どうする?
直行が死んじゃった。食い意地を張って毒の入った玉子を食べてから、今江とキャッチボールに出て行った。
あれから30分、探知機の直行を表す赤い点滅が消えた。今江は止まっているから、襲撃を受けたわけではないはずだけど。
あー、山本さん、怒ってるだろうなー・・・
僕は生かしてもらうって約束も危ういかも。ケーッ!)

すぐ横で、何か吹っ切れたような渡辺正人がテキパキと動いていた。
「調べてきましたけど電話も全部繋がらないし、携帯もアンテナ立たないし、ラジオもテレビも砂嵐状態ですね。
 こりゃ外と連絡つかないどころか、外界の様子すらわかんないっすよ。」
川井は憮然として、何も答えなかった。
「直さんと今江、遅いすね・・・大丈夫っすかね?」
やはり川井は何も答えない。

(あー、もー! 直行は死んだよ!
お前が好き嫌いするせいだからな!お前のせいだ!
さっさと死んでりゃ良かったのに。いっそ今殺して・・・、あ!
直行もいなくなったし、残りはボケちゃってる今江だから気兼ねなく殺しちゃっていいのか。ケケッ)

「川井さん・・・? あの、探知機には何か映ってませんか?」
正人は腰にニューナンブを携えたままだ。川井は笑顔を押し殺しながら、真剣な表情を作って言った。
「正人、マズイ。直行と今江が危ないかも知れない。」
「えぇっ!?」
探知機の画面を正人に見えないようにしながら、
「直行と今江のいるところに、近づいてるやつがいる。殺そうと狙ってるのかも。僕らも行こう。」
「え・・・、え、ええ!早く行きましょう!」

少し見せた弱気を、あっという間に飲み込み正人は力強く前を向く。
先程の臆病ぶりを見ていた川井は少々驚きはしたが、都合がいいと思い直し席を立った。

526 :空砲(川井と正人 2/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/23 23:06:20 ID:EH1ZQD1c
『ここだけは強く持ってなあかん。ダメそうでも、なんとか持っていくんや。』
渡辺正人は胸に手をあて、清水直行に言われた言葉を反芻していた。
今、川井貴志と一緒に静かな夜の住宅街を歩いていく。清水直と今江が危ないかも知れない、だから助けにいく。

(もし相手がそのつもりなら、銃撃戦に、殺し合いに、なるかも知れない。
 怖い・・・怖い・・・。今すぐ逃げ出したい。)
正人は腰のニューナンブに手を当てる。
(撃つのも、撃たれるのも怖い・・・。でも・・・)
弱気の虫が出るたびに、清水直行の言葉を思い出す。
(でも・・・撃たなくちゃならないと思ったら、撃たなくちゃ。覚悟を決めなきゃ・・・)

川井は横目で正人のニューナンブを忌々しく見ていた。
この銃があるから手を出せないでいるわけだけど、適当に歩き続けてかなり時間が経った。
どこかで隙を見せるかと思ってたが、正人の警戒心が強いせいでなかなか隙が出来ない。
手には袋から適当に取り出した自動拳銃――グロッグ18という型だったが――が握られていた。

良い作戦も思いつかないまま業を煮やした川井は、結局シンプルな方法を採ることにした。
「あ!直行の点滅が消えた!!」
わざとらしく大声を上げた川井に驚いた正人は、その言葉の内容を理解して更に狼狽した。
「なんですってっ!!直さんが!?」
正人は川井から探知機を奪い取り、探知機の画面を凝視した。

そして川井は背を向けている正人に、銃口を向け、笑った。

ズガァァーン!!
弾は至近距離から正人の右上腕に命中した。
振り返った正人が、悪い夢から目覚めたような歪んだ顔をしていて、とても痛快だった。
「っ・・・!」
声にならない声。そのまま2発、3発と正人めがけて打ち込む!
左腕と右腿にも命中。これで動けないし銃も使えない。
・・・はずだったが、ここで川井の計算が少し狂った。
必死の正人は足を引きずりながら、なんとか近くの民家の門に飛び込んだ。

527 :空砲(川井と正人 3/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/23 23:07:52 ID:EH1ZQD1c
痛い・・・っ!熱くて苦しい・・・っ!
川井さんが・・・俺、殺されるのか・・・ぐぅっ!
門の陰に身を隠して正人は痛みをこらえていた。
両腕と右脚に弾丸を打ち込まれ、感覚が完全にマヒしてしまい動かせない。動けない。

「逃げ回ってもさ〜、もう何にもできないでしょ?
 ま、こっちは正人狩りってことで楽しませてもらうよ。ケケッ♪」
川井の足音がゆっくり、近づいてくる。
(うぅ・・・だめだ、動かない・・・くそっ・・・)
手足の痛みと恐怖に、正人の心はパンク寸前だった。
川井が鼻歌を歌い始めた。もう、すぐそこまで来ている。、
(もう・・・もう、ダメだ・・・)
――ここだけは強く持ってなあかん。ダメそうでも、なんとか持っていくんや。――
(・・・! そうだ、俺は・・・!)
(右手・・・痺れてる・・・でも、少し動く・・・)
震える右手で腰のニューナンブに手をかけ、慎重に持ち上げる。
(引き金に・・・指・・・よし、かかった。持ち上げて・・・)
正人は左足一本でバランスを取り、立ち上がると、門の陰から一気にジャンプして飛び出す!
予想外の出来事に面食らっている川井。銃口はまっすぐ向いている。
「うああああっ!」
バーン!
発射音とともに、反動で正人はバランスを崩し倒れた。川井の体もすぐ後ろに、仰向けに倒れた。
「ハァ、ハァ・・・やっちまった・・・。」
いつの間にかいたか、玉のような汗を顔面にびっしりとつけながら、正人はつぶやいた。もう右腕はピクリとも動かない。

「・・・ニューナンブは、日本では警官が装備している拳銃として知られてる。」
川井から声が聞こえた。
(え、生きてる!?)
正人は倒れこんだ体勢のまま、信じられない様子で川井を見つめた。
「警官が使う拳銃の一発目は必ず空砲。まさか支給のニューナンブまでそうだとはね。
 というより、警察からの横流しなのかね? いやーラッキー、ケケッ」
スックと立ち上がる川井を見た正人の顔。川井はそれを見て、なんともご満悦と言った様子の笑みを浮かべた。

528 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/23 23:36:28 ID:EH1ZQD1c
長らくやってきましたが
もう1話ぐらいで今江とか川井とかを、他の職人さんでも登場させられる感じで明け渡せる予定です。

そしたら色々リレーさせてもらいますね。
特に使われないようでしたら>>213の諸積と成瀬の続きとか書きたいです。

529 :逆転 ◆UiBYvEJPvA :04/10/24 00:16:34 ID:IkkRbi/R
富永は肩で大きく息をしている
彼の前には西岡がピクリとも動かず倒れている
…やったのか…?

殺すと決めたその瞬間、大声上げて西岡に飛び掛って後頭部をフライパンで強打した…ハズだ。。
ガンッッ!!!と大きな音が聞こえた。
富永が目を開けたときには、西岡は倒れていたのだから。
(俺は…何で西岡を…!??)
倒れている西岡を見て我に返る
あの時、なぜ西岡を殺そうと決めたんだ!?
話せば仲間として一緒に行動出来たんじゃないのか!?

「…ご、ごめんな…西岡…」
一言だけ呟くと、出口に向かって歩き出す。
(…早くここから出ないと…出たらまたどこかに隠れて…)
(違う、もう一人殺したんだから逃げてたらダメなんだ)
(野球では西岡に負けても…このゲームに勝つんだ!!)
走り出そうとした瞬間──

「待てや」
後ろから声が聞こえた。
(───!!!)
─ズキュン!!
「あ…」
富永の左足に痛烈な痛みが走る
「──痛い痛い痛い痛いっっ!!!」
転げまわる富永に人影が近づいてきた

530 :逆転 ◆UiBYvEJPvA :04/10/24 00:46:18 ID:IkkRbi/R
「富永さんまでこのゲームに参加してるんスね」
「あ…ち、違う…違うんだよ!!違…」
「俺このゲームに参加してる奴は許さないって決めてます」
小型の銃を向けたまま西岡の目は冷酷に富永を見下ろしたまま動かない。
(ポケットピストルなんておもちゃの銃かと思ったけどちゃんと当たるんやな)
説明書にも近距離がオススメ♪なんて書いてあったのに。
(俺って才能あるんやろか)
「…西岡…どうして…生きて…」
「…人殺すのに目瞑ったらあかんやろ」
…!!
「なん…」
「富永さんが思いっきりぶん殴った場所、俺の右肩や」
……。
「大切な商売道具傷つけられたら困るんやけどなぁ〜」
自分の愚かさに気づいた富永を見て西岡の口元がニヤける。
「…た…助けてくれ…」
富永の目から大量に涙が溢れ出ていた
「すまない…怖かったんだよ…俺パニくってて…本当は西岡を殺すつもりなんて…」
必死に言い訳する富永を見て殺すことに少しだけ戸惑いはじめる。
(ケイスケ殺しは富永さんちゃうな…)
西岡だって、本当は人殺しなんかしたくない。
だけど俺は殺されかけたんだ──。
同情の気持ちを振り払う。

531 :逆転 ◆UiBYvEJPvA :04/10/24 01:15:26 ID:dGwraK+5
「なぁ、助けてく…」
─ズキュン!!
「うぁぁぁぁ!!」
富永の言葉を遮って今度は右足に一発打ち込んだ
「これでここから動かれへんやろ。俺を殺そうとした奴を簡単には殺さへん」
銃をポケットにしまい、時計を見る
「なんだもう30分もないやん。早よ行かな」
そう言って歩き始める西岡
「あと、30分や」
歩けなくなった富永に振り返ることなく言葉を続ける
「出血多量で死ぬか、禁止エリアでどかーんと死ぬか、ゆっくり考えてください」
「もしかしたら、誰かが助けるかもしれません」
「でも、俺は助けません」
そう言うと走り出してあっという間に富永の前から姿を消した。
富永の目には涙が溢れていて西岡の声だけが聞こえていた──。。

532 :逆転 ◆UiBYvEJPvA :04/10/24 01:19:46 ID:dGwraK+5
禁止エリアにただ一人残された富永は痛みと死の恐怖に怯え続けていた。
俺はいつもそうだ。。。
カーブ狙って振り回したらストレートで三振。
盗塁しようとしたらけん制アウト。
…殺そうとしたら、殺されました。
俺は…勝負の世界に向いてなかったのかな。。。

あと20分。
あと15分。
…助けを呼ぶ声も出ない。

『富永さん凄いっすよ〜!!満塁HRっすよー!!』
ホームベース付近で待つ西岡の喜んだ顔が見えた。
西岡…
…戻ってきてくれたのか…。。。
ごめんな…西岡…俺は…
俺は…お前を認めてるんだよ…

静かに目を閉じた……。

【残り42名】

533 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 02:25:17 ID:ePDyKddp

ただ、「。。。」ってどうなんだろう。

534 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/24 03:05:11 ID:MadE98K0
一応、明らかな誤字とかは気付けば直して上げてます@保管庫

「。。。」は独断で「…」に直したりしてます スイマセンスイマセンスイマセン

535 : ◆UiBYvEJPvA :04/10/24 09:29:34 ID:p9sgvVk1
>533
「。。。」無意識に使ってました。
これから書くときは使わないようにします
ご指摘ありがとうございます

536 : ◆UiBYvEJPvA :04/10/24 09:34:17 ID:p9sgvVk1
>534
保管庫の方もご面倒すみませんでつ
ありがとうございます

537 :捜索:04/10/24 10:40:55 ID:+YOtnmcv
堀幸一(5)はバス停にある待合所でひたすら清水将海(27)を待ち続けていた。
待っても待っても将海は現れない。
「あいつ、本当にあそこで死ぬつもりか…?」
待つことしかできない自分にイラついた。
将海を置き去りにしてしまったことが悔まれてならない。
(殴り倒してでも連れてくるべきだったか…
いや、撃たれたことにあんなに怯えてた将海のことだ。
そんなことしたら、もっと心の傷を広げてしまう)

待っている間にさまざまな考えが頭をめぐる。
もしかしたら、反対方向に行ってしまったのかもしれない。
もしかしたら、発信機が爆発するなんてただのハッタリかもしれない。
もしかしたら、発信機を吐き出して、3時過ぎても助かるかもしれない。
もしかしたら、移動中に誰かに襲われてるのかもしれない。
もしかしたら、逆に…誰かを襲ってるのかもしれない……
(『俺がお前の面倒見る』なんて言ったくせに、俺は結局将海を見捨てたのか…)

手元の時計を見る。2時45分。あと15分。
もうじっとしていられない。堀はさっきの倉庫の方向へ一目散に駆け出した。
(最初の5分で将海を探しに行く。走れば1キロ先くらいまで探せるはずだ。
もう倉庫まで行くのは無理だろう。でも、もし将海が途中まで来てくれていれば会える)

538 :捜索:04/10/24 10:41:42 ID:+YOtnmcv
2時46分…47分…48分…49分…
懐中電灯を揺らしながら走るが、一向に見当たらない。
名前を呼んでも返事がない。
50分…
誰かが倒れている!
明かりの先に浮かび上がるのは赤く染まった背番号27。
「将海、将海!」
頬を叩きながら名前を呼ぶが、目を覚まさない。
首筋に手をあてる。脈はある。
起こすのはここを出てからでいい。
とにかく早くあのバス停に戻らないと。
将海を抱え起こして、なんとか背負う。
さっき走ってきたばかりの35歳の体にはズシリと重い。
(くそっ、これぐらいで応えるなんて俺も衰えたもんだな)
時計を見る。2時51分。残り9分。普通に歩いてたんではきっと間に合わない。
とにかく、できる限り早足で進む。

539 :捜索:04/10/24 10:42:28 ID:+YOtnmcv
52分…53分…54分…55分…
やはり人を背負っていると一人で走っているときとは勝手が違う。
距離が何倍にも感じられる。
56分…57分…58分…
周囲は真っ暗闇。ずっと似たような道ばかりで、正しいのか不安になる。
59分…
懐中電灯が、遠方に見覚えのある看板を照らし出す。あのバス停だ。
もうここから先は時計と気力の勝負だ。
59分10秒…20秒…30秒…40秒…
ラストスパートをかけて、ようやく堀がバス停の前までたどり着いた。
時計を見る。2時59分48秒。間に合った。
堀は将海を背負ったまま、バス停の前でひざをついた。
息がゼイゼイいって苦しい。
心臓が口から飛び出しそうなほど早く鼓動を打っている。
ようやく息を整えてから、将海を背中から降ろした。
将海をバス待合所のベンチの上に運んで寝かせてやると、
口元が微かに笑っているようにもみえた。

「いい夢でも見てんのかな……人が大変な思いしてるってのに。のんきな奴だな」
それでも将海の顔を見ていると、今までの疲れが軽くなるような気がした。
こんな血にまみれた現実では、夢の中くらいしか心の休まる間がないのだろう。
精神的にかなりやられている将海ならなおさらだ。
好きなだけ寝かしといてやればいいか…
堀はそう思った。

540 :537:04/10/24 11:02:21 ID:+YOtnmcv
一行抜かした・・・_| ̄|○
>537の最後の堀さんの心情で、
「でも、もし将海が――会える」の後に

(残りの10分で絶対に将海をつれて戻る!)

を入れてください

541 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 12:02:08 ID:6yYY0gMk
そして…

542 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 12:48:04 ID:gmvbshSX
宏之とヤマケンのその後が気になる香具師→(1)

543 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 13:53:08 ID:40Ytj9vk
折れ個人的に◆h9KcvsENgk氏◆QkRJTXcpFI氏◆UiBYvEJPvA氏と将海の話が面白いでつ(・∀・)
他の職人さん方も新作キタ━━━(゜∀゜)━━━!!と喜んでまつ
職人さんほんとGJ!

544 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 18:49:53 ID:jLhgROVy
保守age

545 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 22:34:17 ID:kR+/BUqb
保守

546 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/24 23:15:19 ID:snsEGBwb
富永…・゚・(ノД`)・゚・

547 :466:04/10/25 01:29:31 ID:WK8Ol8r5
宏之ヤマケン書いた者です。
「ひろゆき生き返らせなければ!!!」という使命感だけで書いたんで
続きとか考えてなかったんですが
宏之職人さんが帰って来られるまで書こうかと思います。

とりあえず今から「サブローが死んでないと知った宏之」辺りを書いてきます。

ヤマケンってどういう性格かご存知の方ご教授願いますorz

548 :目撃:04/10/25 08:21:57 ID:LpyoOft/
バスの待合所の中、静かに眠る清水将海(27)の隣で、いつの間にかうつらうつらしていたらしい。
近くでガサガサいう音で堀幸一(5)は目を覚ました。
あたりはもう日の出も近いのか明るくなり始めている。
(誰だ?)
肩にかけたマシンガンを手繰り寄せて、身構える。
道路の脇からひょっこり姿を出してきたのは浅間敬太(13)だった
(あの顔つきは殺人鬼の顔じゃないよな…)
マシンガンを降ろし、浅間に声をかける。
浅間がこちらに気づいた。
「堀さん…無事だったんですね。ちょうどよかった。ここで休憩させてもらいます」
浅間は待合所にくると、ベンチに腰を下ろし水を飲み出した。
「お前、一人か?」
「はい…途中で金沢に会って、一緒に行こうっていったんですけど断られて…
堀さんは将海さんと?」
「あぁ」
「将海さん、すごい血ですね…」
「俺と会う前に誰かに撃たれたらしくてさ」
高木と前田のことは言わないでおいた。

二人の話し声が聞こえたのか、将海がむくりと起き上がる。
「あれ、俺…?」
初めて見る周りの景色にとっさの判断ができない。
「おう、起きたか。あの倉庫からここに来る途中で倒れてるの見つけてさ、ここまで運んだんだよ。
周りは暗いし、時間は迫ってくるし、お前は重いし、すごく大変だったんだぞ」
真夜中の出来事をひとつひとつ思い出す。
「あぁ……、ありがとうございます……え?浅間…?」
隣に浅間を見つけて驚く。
「俺が見つけて声かけたんだ」
そう言うと、将海の表情がこわばり、青ざめていくのがわかった。
将海の視線の先にあるのは、ペットボトルを握った浅間の左手。
(あぁ、浅間も左利きか…やっぱりまだ怖いんだな)

549 :目撃:04/10/25 08:22:36 ID:LpyoOft/

「浅間、ちょっと向こうに出て話そうか…」
「え、何でですか?」
「事情はあとで説明するから…将海はここで横向いてろ。浅間を見るな」
将海をなだめて体の向きを変えさせ、浅間と共に道路にでる。
「将海さん、どうしたんですか?」
「いや、左利きの人が怖いんだって――」

将海は横を向いて、何度も襲ってくるあの左腕の幻影を必死で振り払おうとしていた。
カサッ。目の前を何かが動いた気配で現実に引き戻される。道脇の茂みに誰かいる…?
何か黒い物が出てる。銃だ。やばい、堀さんと浅間を狙ってる。何とかしないと…。
残っている力を振り絞り、その黒いものの前に向かって全力でダッシュした。

パァーーーーンッ!

銃声が鳴り響くと同時に、弾丸が将海の腹部にめり込み、将海が倒れた。
その銃声を聞くと、堀はすかさず肩にかけたマシンガンをとり、銃声がした方向へ打ち込んだ。
茂みに向かって弾丸の雨が降る。が、すでに人の気配はない。
狙撃した人物はすぐに逃げたらしい。
堀が急いで将海の元に駆け寄り、抱き起こした。幸い、急所は外れているようだ。
しかし前日に大量出血したばかりの将海には、2度目の出血に耐えうる体力は残されていなかった。

550 :目撃:04/10/25 08:23:38 ID:LpyoOft/
「…堀さん……、大丈夫……?」
将海の声は今にも消え入りそうだ
「何言ってんだよ、お前…こんなときに、他人のこと考えてる場合じゃないだろ?」
「プレーオフ…行きた…かった……」
「行けるって。ここ抜け出して怪我治して…、また来年一緒にプレーオフ目指そう。優勝しよう、な?」
「向こうで…高木さんと…前田に……あやまって…く…る……」
ふっと将海の体から力が抜けた。
「将海……嘘だろ?おい、将海…?プレーオフ行くんじゃなかったのかよ…!?
何やってんだよ…起きろよ!…将海?…マサウミィィーーーー!!!」
揺すっても叫んでも将海は起きない。
堀ののどから、嗚咽が漏れる。
まだ体温の残る将海を抱きしめて、堀は肩を震わせ、泣いた。

――将海…お前は逃げてなんかいなかったよな。
あんなに銃で撃たれたことに怯えてたのに…、
自ら銃の前に進んでまで、俺らをかばってくれた。
倉庫から脱出するときだって、最後には自分から生きようとした。
お前はちゃんと最後まで戦ったよ。
お前が戦った証は絶対に無駄にしないから。
必ず、残りのメンバーでここを抜け出して見せるから。
ちゃんと見守っててくれよ、将海――

その光景をなすすべもなく、立ちすくんで見ていた浅間は恐る恐るつぶやいた。
「俺、見えた……今の撃った人の背番号…30だった…」

551 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 08:31:11 ID:LpyoOft/
>>543
ありがとうございます!
そういっていただけると書きがいがあります。

背番号30と浅間を取られないうちに借りたかったので、
ここまでかなり駆け足の展開になってしまいました。
他の場面がまだ夜中なのに、ここはもう夜明け前だし・・・
あと1回で区切りがつきますので、その後は自由にリレーしてください。


552 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 14:26:01 ID:yyziyBql
ウワァァァーーーン!ついに将海死んじゃった・゚・(ノД`)・゚・

このスレは仕事中には見れませんな。涙が・・・

553 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 16:43:44 ID:vGjmwRgT
将海ぃーーー!ウワァァァーーーン!!
泣けますた。

554 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 19:37:37 ID:dq3sgpd4
あげ

555 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 20:36:13 ID:vWYaipNl
ところで今殺し役はだれがいるのかな?

コバマサ・サブロー・田中・平下・四郎・川井?金澤?戸部?

556 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 21:50:26 ID:KFVAT/qa
>>555
戸田は違うんじゃないかな
あと喜多と神田も?

557 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 22:45:22 ID:yiUfhFWe
内は微妙なとこだな。

558 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 23:10:13 ID:lSyI95/w
ちょっとageます

559 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 23:15:56 ID:vWYaipNl
>>556
読み返したら戸場は違いました・・・。
>>557
内はおほしだいですかねぇ。

今後の展開が楽しみですね。

560 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 23:18:33 ID:1ri1JDxH
西岡はどうなの?

561 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 23:20:49 ID:/n9gv72e
西岡は正当防衛じゃない?

562 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 23:20:55 ID:vWYaipNl
西岡は自分や仲間を殺そうとするやつは許さないだけでは?

563 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/25 23:26:55 ID:DuG4Rzpy
平下、良平、川井、マサ、サブロー、金澤、喜多

564 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 01:16:16 ID:jYmzSSqn
>>377-378
これを見ると四郎は殺し役みたいだけど続きが気になるね。

565 :待っていた者 ◆OhochakkEU :04/10/26 03:59:41 ID:uEnkKMfo
「…えっ?平下がそんな事を!?」
驚きの表情を浮かべる福浦と大塚。
「ああ。この首の跡、見てみ?平下にやられたんだよ。」
曽我部は顔を上げ、まだ絞められた跡が痛々しく残る首を二人に見せた。見せ付けられた真実に二人の顔が歪む。
ユウゴーも頷きながら口を開く。
「だから平下に気を付けろって伝える為に皆を探してるんです。大塚さん達にに会えて良かったっすよ。」
「そうだな。俺も平下に狙われるって事だよな…気を付けるよ」


――これが再会時の四人のやりとりだ。
ユウゴーと曽我部は0時の放送を聞き終わると、また他の者に平下の事を伝えると言って廃屋を後にしていった。
放送では新たに6人の死亡者が告げられた。自分達が何も出来ずに居る間にまた殺されたのだ。
福浦と大塚も仲間を探しつつ平下の事を伝え歩く事に決め、夜の闇に紛れ出発する事にした。

「やっぱり街区に皆集まってるのかな?」
「やる気になってる奴程、人が多く居そうな所に集まるだろうな。平下以外にもやる気の奴は多そうだ…」
福浦は川原で出会った喜多の事が頭に浮かんだ。
表情の無い冷たい眼付きで、淡々と話していた喜多に感じたあの“違和感”
(なんの根拠もないけど、あいつも普通じゃないような気がした…)

平下のように味方のフリをして近付き、油断した所を狙って来る者も多いだろう。
これから人と接するにあたり、十分に気を付けて行かなくてはならないと唇を噛み締めた。
「明、お前なんか特に気を付けろよ?あっさり騙し討ちに合いそうだし。」
「わかってるよ。俺もこの馬券の結果を知るまで死にたくないって!」
馬券をヒラヒラと振りながら、おどけて答える大塚に一抹の不安を感じる。
しかし、だからこそ自分がしっかりしなくてはと気を取り直して今後の行動を細かく頭に描く。
「街区で何か収穫があれば、そのままスタジアムの近くまで戻ってみるのもいいかもな。
灯台下暗しだ。このゲームを仕切る奴らの近くなら何かが解るかもしれないし…。」
「そうだな。とりあえず禁止エリアを避けて街区へ歩くには、この雑木林を抜けなきゃな。」


566 : ◆OhochakkEU :04/10/26 04:12:57 ID:uEnkKMfo


丘を下り辿り着いた場所――。二人の目の前には鬱蒼と茂る暗い雑木林があった。
嫌な予感がよぎる。人が潜むにはうってつけの場所…もしかしたら奇襲を受けるかもしれない…。
底知れぬ恐怖に、額には思わず冷や汗が流れた。
「行くか…。」
弱った気持ちを奮い立たせ、林のなかに足を踏み出すと武器を持つ手に力が入った。

静まり返った林の中を進んでいくと、虫の声だけが異様に大きく耳に響く。
「静かだな…。」
静けさに耐えきれなくなった大塚が話し掛けてくる。
急に話し掛けられ、鼓動が速くなるのが自分でわかった。
「静かにしろよ。誰か居たらどうするんだよ?」
焦った福浦が思わず言い返したその時だ。

――カチャッ

二人の顔から血の気が一気に引く。頭上の木の上から銃を握る様な音がしたのだ。
今から慌てて頭上へ向けて武器を構えても遅いだろう。
(――ヤバい!やられるっ!!)

そう覚悟し目をつぶって数秒経ったが一向に攻撃はしてこない。
「……あれ?」
恐る恐る目を開け上を眺めると、木の枝に座って居たのは“あの男”だった。
「黒…木さん?」

黒木知宏(54)は枝から飛び降り、銃口を二人へ向けたまま前に立ちはだかり語りかけてきた。
「武器を捨ててくれ…。」
黒木が言う通り二人は持っていた武器を足元へ投げ捨てた。

(――嫌な予感…当たっちゃったのかな…?)


567 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 05:04:47 ID:jYmzSSqn
黒木キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

568 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 09:23:43 ID:iS1gCuLi
↑死ね

569 :466 「死亡情報」 1/4:04/10/26 12:33:04 ID:SBWxiy3Z
月明かりの下、山崎健(46)と小林宏之(41)は疎らな雑木林を足早に進んでいた。

――『ハイこんばんわ山本だ。二回目の放送を始めまーす!!』

唐突に“あの声”が遠い銃声を大音量で掻き消した。
二人は足を止めて、手近にあった木の根元に座り込む。
山崎はすぐにポケットから地図を取り出し、ペンを持った。
『…まずは死亡者からだー。…前田37番、以上6名の死亡だ…』
聞きたくない、と耳を塞ぎかけた宏之は、思わずえ、と声を上げた。
「サブローさんが…生きてる…?」
「え?」
山崎が聞き咎めて一瞬こちらに目を向けるが、すぐに禁止エリアの列挙に神経を向けた。
――知らず知らずの内に、体が震えだす。額と首筋に汗が噴き出し、ツッ…と流れ落ちた。
『…では引き続き頑張って殺り合うように。それではまた!』
ブツッと耳障りな雑音で放送が終わり、山崎はメモした禁止エリアを地図上に書き入れてようやく顔を上げた。
「宏之?…どうした?!」
血の気を無くしてガタガタと震えている宏之に気付き、山崎は慌てて彼の前に座り、両肩に手をかけた。
「おい、宏之、…宏之?」
「…サブローさん…俺が……俺が殺した…」
「え?」
――しかし、さっきの放送ではサブローの名前はなかった。
「…お前何言って…」
山崎は混乱したまま、もっと混乱している宏之を見つめた。
俺が殺した、俺が殺した、とうわ言のように繰り返している宏之は、顔中に汗を掻いて痙攣するように体を震わせている。
――宏之がサブローを撃ったのは事実だろう。
山崎はともすれば考えることを放棄しようとする思考を必死に繋ぎ止めながら考えた。
懐中電灯に照らされた地の海、返り血で赤く染まった宏之のユニフォームからしてそれは明らかだ。
そしてその銃撃は――致命傷になったであろう事は想像に難くない。
では何故、さっきの放送でサブローの名前は呼ばれなかった?
山崎が宏之を見つけた時、サブローの遺体すらその場にはなく。


570 :466 「死亡情報」 2/4:04/10/26 12:33:36 ID:SBWxiy3Z
「あのヘリ…」
山崎は思わず呟いた。
「…宏之。辛いかもしれないがサブローとあった事を話してくれ」
山崎はしっかりと宏之の肩を持ち、焦点の合っていない彼の目を見て言った。
宏之はまだ悪夢を見ているかのようにガクガクと震えていたが、山崎が宥めるように背中を叩き、
何度か呼びかけると、ようやく山崎の顔を見た。
「…何があった…?」
「…俺…誰か探してて…」
何度か唾を飲み込み、宏之はようやく口を開いた。
喋り辛そうにまた口篭もる宏之に、山崎はペットボトルを渡した。
一口、二口水を飲んで、再び宏之が話し始める。
「やっと…サブローさん見つけて声かけたら…ユニフォーム…血だらけで」
その時の恐怖を思い出したのか、宏之は一瞬目を伏せた。
「…塀内と康介、殺したって……鉄パイプで殴られそうになって…」
――『死ね、宏之ぃぃッッ!!!!』
その時の風景がフラッシュバックする。
宏之は急に吐き気を覚え、口を押さえて身を捩った。
何も入っていない胃から胃液だけがこみ上げ、何度かそれを吐き出す。
山崎は黙って宏之の背中をさすった。
「……それで、これで撃ちました」
ようやく顔を上げ、宏之は傍らのマシンガンに触れながら言った。
酸の強い胃液が喉に引っかかったのか、その後すぐに何度か咳き込んだ。


571 :466 「死亡情報」 3/4:04/10/26 12:33:57 ID:SBWxiy3Z
「ヘリが降りてたって言っただろう」
宏之の咳が止まってから、またペットボトルを宏之に渡し、彼が何口か飲んだのを見守ってから山崎は言った。
「……多分、奴らは“やる気”になってる奴を温存したいんだと思う」
「え…?」
そうだ。元来このチームは呑気と言うか、のほほんとしたチームだ。
実際にこんな状況になったとしても、殺し合いなどせずに済むならそれに越した事はない、と考えている面子も多そうである。
自分がそうであるように。
――逆にサブローのように“やる気”になっている選手も何人かはいるであろう。
既に12人が死んでいる事実からしても。
奴らはどうしても人数を減らしたい。ならば“やる気”になっている奴は多い方がいいだろう。
「サブローは本当に生きてると思う、奴らの介入があった筈だ。“やる気”になってるサブローを助ける為に」
山崎は立ち上がり、宏之に「行けるか?」と聞いた。
宏之は頷き――立ち上がろうとして不意によろけた。
「おい、大丈夫か」
山崎は慌てて宏之の腕を掴み、宏之は2,3歩ふらついただけで立ち上がった。
――その時、自分の吐いた物の上を踏んでしまった。
「うわっ」
「とりあえず少し歩いて、宏之の気分がマシになったら飯にするか」
苦笑しながら山崎は言った。
サブローがどんな形であれ生きていると知った宏之は心持ち気を取り直していた。
「…この匂いがしなくなったらそうしましょう」
少しだけ、笑みを浮かべて宏之は答えた。
そしてマシンガンを取り上げ、山崎と並んで歩き出した。



宏之も山崎も気付いていなかった。
――宏之がよろけた時にその足が、胃液と共に吐き出された小さな金属の塊を踏み潰した事に。


572 :466 「死亡情報」 4/4:04/10/26 12:34:50 ID:SBWxiy3Z
同じ時刻、食い入るようにパソコンのディスプレイ上の“3”の動きを追っていた山本功児は、
“41”が死亡者リストに入る所を目撃した。
「なっ…」
イヤな汗が首筋を伝う。
「さっきまで生きてただろう!山崎と一緒に!!」
唐突な大声に、何事かと小野和幸がやって来た。
「どうしたんですか、大声で…」
言いながら、小野はディスプレイを覗き込み――言葉を失った。
「…宏之まで…まさか山崎が?…」
「そうとしか考えられないだろう!!」
山本は苛立った声を上げ、腕を組んで椅子に深く沈み込んだ。
――またあの罵詈雑言を聞く羽目になるのか。
山本は頭を抱えて深い溜め息をついた。

【残り41名】



573 :466:04/10/26 12:40:29 ID:SBWxiy3Z
将海・゚・゚・゚・゚・(ノД`)・゚・゚・゚・゚・

そしてジョニーキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!

574 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 12:53:15 ID:e8lIrlVO
モロいくかなーって考えてんだけどOK?

575 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/26 15:21:05 ID:sDFYpdOO
>>572
おぉ!ここまで繋げてくれるとは。


>>574
どんどん行っちゃいましょう。

576 :地獄の約束:04/10/26 17:44:33 ID:enzHWiFQ
「クソッ…あんなところに将海がいたなんて……」
狙撃現場から逃走しながら、小林雅英(30)は舌打ちをした。
本来の狙いは堀幸一(5)だった。
堀の隣にいた浅間敬太(13)は生存希望者リストに載っている。
雅英は浅間を傷つけないように狙いを定めるのに集中しており、
清水将海(27)の位置を示す探知機などもう見ていなかった。

意図したのとは違う結果になったが、リスト外の人物を一人始末できたのは結果オーライのはずだ。
ただ、その人物が将海だったことに少し胸が痛んだ。
もちろん、堀を撃つことに抵抗がなかった訳ではない。
だが、清水将・小林雅といえばマリーンズが誇る抑えバッテリーだ。
清水将は小林雅専用と言われたことすらある。
やはり将海にはそれなりの強い思い入れがあったし、できれば自分の手にはかけたくなかった。

「将海、すまない…地獄で会ったらまたバッテリー組もうぜ…」
将海がもう向かったであろう、天を仰いでそう言った。

577 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 17:48:23 ID:enzHWiFQ
やっと区切りつきました。ここまで長かった…
続きを書きたい人はどうぞ。自分も何か考え付いたらまた書くかもしれません。

>>572
イイ展開キター!! 朝の放送が楽しみ

578 :決別、離別、そして出発(1/4) ◆QkRJTXcpFI :04/10/26 18:48:33 ID:pmZxNmQX
清水直行死亡のアナウンスを聞き、渡辺正人の絶望はより深くなった。
右腕・左腕・右脚、動かない。民家の門柱に寄りかかっている自分の体。
撃たれた傷口からジワッと、痺れが広がって全身を覆っている。
心臓が動くたび、血が流れるたび、その拍動が傷に響いて痛い。そして傷から血は流れ続けている。
目の前にはその傷を作った犯人、川井貴志が鼻歌を歌いながら地図をチェックしている。

そして、渡辺正人は疑問に思っていた。
――なんで自分は生かされている?
必死で放った最後の抵抗は、ただの空砲に終わった。
ニューナンブは身動きの取れないまま、川井に奪われた。
もはやこのままでも出血多量で生命は危ないし、川井がその気になれば簡単に殺せる今の自分。

いつもこうだ。
チャンスを生かせない。今季もずっとそうだった。
良い所まではいくが、最後の最後に失敗する。
ここで打てなきゃ・・・打てなかった。
ここで撃てなきゃ・・・、そう、結局は自分の頑張りは空砲に終わってしまう――

「こんな星のもとなのか・・・俺は。」
声を聞き川井がこちらを振り返り、空を見上げた。
「そういえば星がずいぶんキレイだ。ここは都会から遠いのかな?」
少々の誤解を訂正する気は起きなかった。
確かにキレイな星空と、その光を隠そうとするようにギラリと満月が輝いていた。
「川井さん・・・なんで俺、生かされてるんですか?」
「は?生かしてるんじゃないよ。殺してないだけ。ケケッ」
満月から視線を下ろしたその眼、月光を反射してギラリと輝く。正人は川井が既に他の何者かであることを理解した。

――もう、殺されるのを待つだけか・・・。直さん・・・すいません・・・
俺・・・頑張りましたけど・・・。自分の手足、サッパリ動かないんです。
すげー痛くて苦しいし、もう楽になっていいですよね・・・――

「川井さん、もういいです。殺してくれませんか。」

579 :決別、離別、そして出発(2/4) ◆QkRJTXcpFI :04/10/26 18:51:19 ID:pmZxNmQX
「・・・うるさいな! お前の言うことなんか聞くもんか!
 お前のせいで直行が死んじゃったんだからな!」
「えっ!?」
理由を聞こうとしたところで、川井の顔が自分ではなく遥か遠くを向いていることに気づく。
首をなんとか曲げて、その方向を見る。
暗い路地の向こう側から、誰かが歩いてくるのが見える。
「やっと来たか・・・遅かったな、今江ったら。」

姿がハッキリと見えるほど近くにきて、それが今江だと正人にも分かった。
正人はハッとした。
ユニフォームが赤黒く染められている。おそらくは、血で。
「・・・。」
外出する前と変わらず、幽霊のようにおぼつかない足取りとボーっとした視線。
一瞬、その視線が自分の姿に焦点を合わせて表情が歪んだ気がした。が、また元に戻った。
清水直行の姿は見えない。ユニフォームの血は、まさか・・・
「直行の死体は?」
そう聞く川井にも何も答えない今江。わざとらしく、大きなため息をついて言う。
「あーあーあー、全くしょーがないなー。今江は相変らずデクノボーだし。
 正人殺そうとしたら間違って直行が死んじゃうし。はーあ。」
「間違って?」
「ゆで玉子。あれ、毒入ってたんだよ、お前のに。直行にあげちゃうんだもんな〜」
正人は・・・そのまま固まってしまった。
怒りも驚きも悲しみも後悔も、全ての感情が湧き上がっていっぱいになってしまった。
川井はそんな正人を意に介さず言葉を続ける。
「これこれ、この紙。10人の名前が書いてあるでしょ?
 実は僕この殺し合いの手引きとかしたから、生きて帰れることになってるんだけどさ。
 山本さんがコイツらも生き残らせろって言って聞かないから、しょうがなく危ない橋渡ってるわけ。
 直行と今江はリストに載ってるから、お前だけ殺せば万々歳だったのにさ。ケッ」

それを聞いて顔を上げた正人の目に、映った光景があった。
川井の後ろで、怒りの表情をあらわにした今江敏晃。拳を固く握り、右腕を大きくバックスイングすると、
右脚で地面を強く蹴って跳び、その勢いをそのままに、川井の頬に拳をめり込ませた。

580 :決別、離別、そして出発(3/4) ◆QkRJTXcpFI :04/10/26 18:53:40 ID:pmZxNmQX
――ボグゥッ!――
「ゲブッ!?」
正人の前を川井の体が宙を舞って、地面に着地した後も3回転ほど転がった。
拳を握り締めたままの今江が、息を荒げてそれを見つめていた。
「よく、分かったよ。川井さん・・・。あんたのせいで、直行さんが・・・みんなが・・・」
「グァッ?いででで・・・! い、今江、お前正気に・・・?」
上半身を起こした川井が、目をパチクリさせて今江を向く。
「直行さんのおかげですよ・・・」
「あたた・・・そうか、よかったね。ところで分かったと思うけど、僕は君と闘う気はないんだよね・・・」
今江は沈黙したまま川井を真っすぐ見つめるだけだった。
「・・・なるほど。その気はないってことね。」
「直行さんと約束した。殺し合いを望まないみんな、生きて帰れるようにする。そんなリストなんて関係ない。
 それに・・・あんたは、許さない。」
「ケケーッ♪ エライなー、今江君は」
と、川井が右のポケットから何か取り出す。今江が身構える。
コロンコロンと川井の前に放り出されたその球体は、次の瞬間、プシューと白い煙を吐き出した。
「なっ・・・? 見えな・・・ゲホッ」
あっという間に辺りに広がった煙は、3人を包み込み、視界を奪った。
「まぁせいぜい頑張って生き残りなよ。僕は君が生きてる分には問題ないからね。ケケッ」
「くそっ・・・川井・・・」

「あ、そうだ。忘れてた忘れてた。」
と、正人の耳元で声がした。
「お前には生きててもらっちゃ困るからね。望みどおりにしてあげるよ。」
煙に包まれた中、声を上げる間もなく、腹に痛みが走ったのを正人は感じた。
ジワリと温かい感触がする。見ると、ナイフが腹に深く、大きな傷口をつけて刺さっている。
走り去る音がした。

煙が少しずつ晴れてきた。川井の姿はどこにもない。
今江が正人の様子に気づき、急いで駆け寄ってきた。
「正人さん!? しっかり!」
「・・・今江、頼みがある。・・・俺を、殺してくれないか?」

581 :決別、離別、そして出発(4/4) ◆QkRJTXcpFI :04/10/26 18:57:56 ID:pmZxNmQX
「な、何言ってんですか!?」
「いや、もう死ぬっていうか、手足動かないからどの道生き残れないって。
 苦しくて痛いし・・・楽にしてくれ。」
「嫌です!俺の前でまた人が死ぬなんて・・・そんなの嫌です!絶対助けます!」
かぶりを振る今江に、正人は言い放った。
「直さんと約束したんだろ!! みんなと生き残るんだって!」

正人が怒ってそう叫んだのに驚いて、今江は言葉を飲み込んだ。
「ここで生き残っても、俺はお前の足手まといになるんだよ・・・。
 そしたら直さんとの約束、果たせないだろ? 俺だって悔しいし、
 励ましてくれた直さんに申し訳ないと思うけど、お前が直さんの意志継いでくれるなら、ま、いいや・・・
 ていうか、このケガじゃ生き残るなんて無理だって・・・意識も薄れてきたし・・・。」
「正人さん!?」
「それにさ・・・川井みたいに、振りかかる火の粉は・・・振り払わなくちゃいけないだろ・・・?
 お前、人を殺す覚悟、あるのか・・・?」
今江は答えられなかった。清水直行に、戦いを望む相手とは闘うとは言ったが
さっき川井と対峙したとき、銃を構えることはできなかった。
「だから俺を・・・楽にしてくれ・・・で、覚悟を決めろ・・・うぅ・・・俺も死ぬ覚悟は、もうできてるから・・・」
「なんで・・・・・・」
「無理ならいいよ・・・。でも、俺はここに置いていってくれ・・・。足手まと・・・うぅ・・・ぐぅぅ・・・」

「苦しいんですか・・・?正人さん」
「あぁ・・・」
今江は正人の腹に刺さるナイフを抜くと、震える手で正人の首に刃を当てた。
スッと滑らす。
(直さん・・・すいません・・・。でも、今江がきっと・・・)
ほどなく正人の体から力が抜けていった。
笑顔で眠る正人に、今江は長い時間手を合わせていた。そして、立ち上がって走り出した。
涙は、もう流さなかった。

【40渡辺正人× 残り40名】

582 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 19:02:14 ID:h8RI2Afc
…・゚・(ノД`)・゚・…

583 : ◆UiBYvEJPvA :04/10/26 19:10:55 ID:VAkMQtlC
乙です!!
マサウミ〜・゜・(ノД`)・゜・
朝読んで泣きながら仕事行きますた…。

そのうち(時間的にまだ先なので…)
浅間と○○と○○と〜の話考え中なので書きたいのですが…
でも堀と浅間の話は途中のままでつか?

なんて書いてたら正人がぁ〜・゜・(ノД`)・゜・

584 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/26 19:28:54 ID:pmZxNmQX
すいません訂正です。4/4で
戦いを望む相手とは闘うとは言ったが

殺し合いを望む相手とは闘うとは言ったが


というわけで川井と今江はこれで離します。
他の職人さん、必要なら使ってやってください。
次からは空いてるぽいキャラの話をリレーさせてもらいますね。

585 :576:04/10/26 19:56:03 ID:tPWVWroV
>>583
そう言われれば、中途半端で無責任な終わり方だったかもしれませんね
近いうちにリレーしやすいような形にしますので、そのあと浅間を使ってください

586 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/26 20:03:09 ID:h8RI2Afc
466さんへ。
すごい展開乙です!
でもどうしても気になる誤字があるので指摘させてください。

「血の海」が「地の海」になってます…(つД`)


何か失礼だったらごめんなさい。これからも力作期待しております

587 :466:04/10/26 20:22:36 ID:Iw8V8kV1
>>586
ギャーーーーーッ
ちゃんと校正しろ自分!!!

保管庫さんすみません、訂正お願いします_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○

588 :独白:04/10/26 21:25:26 ID:tPWVWroV
「そうか…マサだったか…」
清水将海の亡骸を道路の隅に横たえながら堀はつぶやいた。
「あいつさ、よく人をいじめたりとか、からかったりして遊んでたけど、
こんなゲームに乗るやつじゃないと思ってたのにな。
むしろアレがあいつなりの愛情表現っていうかさ…」
浅間は黙って聞いている。

「いや、何か訳があるのかもしれん。きっと殺す方だって辛いんだ…将海がそうだったから」
「…将海さんが?」
「高木さんと前田が死んだのは聞いてるよな。……あれ、やったの将海だ」
「えっ…」
「そんなつもりじゃなかったのに、本人も混乱してて、よく分からないまま殺してしまったらしい。
俺と会ったときも、罪悪感のかたまりみたいにボロボロ大泣きしててさ…、とても見ていられなかったよ。
最後の最後まで『あやまってくる』なんて言って自分を責めて…。
確かにここでもいっぱい死人は出てるけど、必ずしも殺した方が悪いわけじゃない、
本当に悪いのはこの異常な環境とそれを作り出した連中なんだ、って将海を見て思ったんだ。
だって少なくともあのまま野球をしていたら、うちのチームの奴らは『殺す』なんて行為、無縁だったんだから」
堀はずっと浅間に背を向けたまま、将海の方をむいて話していた。
最期まで罪悪感で苦しんだ将海への、なぐさめの言葉だったのかもしれない。

「で、お前はこれからどうする?俺と一緒に行動するか?」
「いえ、俺、西岡を探してるんです。だから…」
「そうか…。とにかく気をつけて行けよ。次はマリンの1軍マウンドで会おうな」
「はい。堀さんもご無事で…」
「あぁ」
そう言って、歩き出す浅間の背中を見送った。

589 :◇UiBYvEJPvA:04/10/26 23:05:36 ID:VAkMQtlC
>585
もし書き方でヘンな捉え方しちゃったらすみません。
一緒なのかなどうなのかなって解らなかったもので…。
理解力ない自分_| ̄|○
わざわざすみませんでした
新しい話楽しみにしてまつ〜

590 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 08:00:46 ID:SKNSGE/Q
>584
川井はキャラ立ってるし、使ったらおもしろそうだけど
個人的にムカつくのですぐ消してしまいそうだ

憎まれ役も必要なのはわかってるんだが…

591 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 10:17:16 ID:34bcGq1m
とりあえずあげ保守

592 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 17:41:36 ID:EZvq9Ioz
保守あげ

593 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 18:02:05 ID:qyvjgslQ
成瀬か藤田を使って話を書こうかと思った。

594 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 19:20:36 ID:ghbMOU3Z
スン様まだ〜!?(AA略
初様のその後も気になる・・・

595 : ◆CpgsCDAZJ6 :04/10/27 19:35:47 ID:D/JbdP6e
ベニー登場を考えてはいるんだけど、ベニーって活躍しただけでネタ少ないんですよね・・・



596 :毀れた水:04/10/27 21:36:21 ID:Zg6+4HSL
絶好球を見逃したときのような、後悔と自嘲が入り混じった感情。
普段なら、試合が終われば切り替えられるはずなのに、
諸積兼司(0)は、未だ立ち直る術を見出せないでいた。
スタジアムを出て以来、森の中から出ることなく、
倒れた木と岩場の間に出来た死角を見つけ、ずっと座り込んでいる。

「やっぱ引退がよかったのかな」
誰も聞くものがいないとわかっていても、声に出してしまう。
頭の中に閉じ込めていると、もやもやしたものが爆発しそうになる。

目標としていた1000試合出場も達成できた。
が、それは決してスタメンを勝ち取ってのことではない。
むしろ、達成させてもらったというべきだろうか。今にして思えば
最後の花道を用意してもらっていた、のかもしれない。
プレーオフの道が閉ざされた瞬間、自分は引退するべきだった。

あの日、あの忌まわしい日、スタジアムで小宮山が真っ先に引退を宣言した時、
どうしてオレはそれを考えられなかったのだろう。澤井が激昂したとき、どうしてオレはなにもできずにいたのだろう。
どれもこれも、数年前の自分からは考えられないことだった。過去の自分なら、真っ先にしていただろうことが、
出来なくなっていた。

結局こんな殺し合いに参加せざるをえなくなったのも、自分の不甲斐なさだ。
「どうしたらいいんだよぉ・・・」

自分の中にいる見えない自分に向かって、傍らの投げた拍子に、傍らにおいてあった水筒が倒れる。
毀れた水は勢いよく地面に吸い込まれていった。

597 :596:04/10/27 21:39:48 ID:Zg6+4HSL
モロ上げました。遅筆なので続きはもう少しお待ちください。
心中描写を多めに書いていこうと考えております。


598 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 21:46:16 ID:efTan/Zp
>>596
これは>>213の続きと考えてOK?

599 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 22:01:40 ID:acU9Q23x
>>213は無かった事になってるんでは?
保管庫でも未登場になってるよ。

600 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 22:03:42 ID:+zaxZ+Vn
>>598
すんません、説明足りませんでした
保管庫基準でオネ

601 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 22:10:33 ID:efTan/Zp
ああ、保管庫では>>213もろとも諸積&成瀬はナシになってたのか。
つーか>>262見落としてましたorz
了解〜

602 :決意の瞬間:04/10/27 22:17:56 ID:59MEmffw
成瀬善久(60)は木陰にしゃがみ込み、考えごとをしていた。


何でこんな殺し合いに巻き込まれなければならないのか?自分は野球をするためにこの世界に入ったのに…


いっそ夢であればと何度も願った。
しかし現実というものは無情である。既に死者は10名を超えている。
特に、同期である杉原、三島、藤井の死が伝えられた時、彼は泣いた。みんな彼にとって良き競争相手であり、素晴らしい友達だった。

彼らの遺志を継ぐため、成瀬は生き残ろうと思った。



そして、そのためならば、先輩を手にかけることすら厭わないと。



その行為を死んでいった仲間は望まないかも知れない。いや、誰も望まないに決まっている。
しかし、このままで終わることを成瀬は我慢出来なかった。


狂っている、と言われても、もうどうでも良かった。そういう感覚さえ既に彼から抜け落ちていた、と言った方が正しいかも知れない。

彼は支給された袋から、武器であるデザートイーグルを取り出し、口の端に冷たい笑みを浮かべ、立ち上がり歩き出した。

603 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 22:19:04 ID:59MEmffw
成瀬を書いてみますた。
不適切だったらなかったことにしてくださって構いません。では。

604 :596:04/10/27 22:23:54 ID:+zaxZ+Vn
(誤)傍らの投げた拍子に

(正)傍らの石をつかみ上げ、空に投げた拍子に

脱字スマソ

605 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 23:03:11 ID:DBpKo6mh
成瀬はどうなるんだろう
ただのノーマルな人殺しはお腹いっぱいだし逆にアブノーマルが多すぎても困るし

606 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/27 23:39:18 ID:Tud3ycg0
逆にノーマルな人殺しって、ほとんど居なくない?
確信的・無差別に問答無用で殺す気のは少ないような気がする。

小林雅・川井は管理側としてだし、サブローは今後どうなるかわからんけど。
あとは、外野手を殺す、とかの制限持ち(喜多とか平下とか)がいくらか居て、
内とか金沢とかがマーダーになりきれてない微妙なラインって感じで。

607 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 00:09:07 ID:Zgng1Ig5
精神を病むが良心の呵責に揺れるor自ら冷酷になるタイプに分かれるね
この中に更生のしようのないDQNタイプも必要かな。これはやはり川井?
蘇生したサブローはどんなタイプに属するのか・・・・そこは作者さん次第か

608 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 00:28:30 ID:N6wwj7Ye
金澤最近ご無沙汰だね
彼は更正不可能などうしようもないキャラにならないか?と初めから期待してるのだが

609 :動揺(1/2) ◆OhochakkEU :04/10/28 00:48:43 ID:05d8uPMT
(――直行さんが殺された…。三島達も。誰が殺った…?)
薄暗い古い校舎の中。内と於保は校内の探索を済ませ、0時の放送も聞き終えたところで2時間ずつの仮眠を取っていた。
内の隣では先に眠った於保が、毛布に包まりながら静かに寝息をたてている。

――『自分が殺す』と狙って捜していた清水直行が死んだ。

なんだか言葉で言い表わせない複雑な感情に内は動揺していた。
(直行さんが死んだって事は、捜して殺す手間が省けて良かったんだけどな…。
なんだろう、拍子抜けって奴なんだろうか?)
ふとまだ平和だった頃の、マリンスタジアムで奮闘しているエース直行の姿を思い出す。
そして答えの出ぬ感情に自問自答を繰り返していると、約束の2時間があっという間に訪れた。

「於保さん!起きてください、時間ですよ!」
「えっ!?…ああ交代ね。」
頭を掻きながらボーッとした顔で起き上がる於保を横目に、手早く荷物を仕舞い始める。
「…何やってんだ?お前は寝ないのか?寝とかないと体力が保たないぞ。」
「なんだか眠くないんですよ…。それにモタモタしてると、他の人達も直行さんの様に先に殺られちゃいますし。
寝てる暇があったら先を急ぎたいんです。別に於保さんは来なくてもいいですよ?」
「まあ待てってば。」
於保は、あっさりと言い放つ内の手を引きもう一度座らせた。
放送を聞いた後から内の様子が少しおかしかった事を思い出したのだ。

「…どうした?自分以外の誰かに直を殺されたのが悔しかったのか?」
於保の言葉に考え込む。
悔しかった?自分で殺したかったら?そして自分自身の手でエースの座を手に入れたかった…?
(確かにそうだ…。でも、それだけじゃない『何か』が胸につかえる感じだ。)
内は問いに答えられず黙ってしまった。


610 :(2/2) ◆OhochakkEU :04/10/28 00:50:02 ID:05d8uPMT
しばらく沈黙が続いたが、観念したように於保も黙って荷物を片付け始めた。
「まぁいいよ。お前が行きたいなら俺は付いてくよ。邪魔はしない約束だしな。」
於保の言葉にハッと我に返ると、内も黙ったまま荷物を背負い上げ校舎を足早に出て行った。

今はただ何も考えずに、残る『獲物達』を早く見つけたい一心だった。
目的を果たす為。そして自分自身でもよく解らない、胸につかえた感情を知り早くスッキリしたい。

月明かりに照らされた外へ出ると、於保も遅れて校舎から走り出てきた。
「ちょっと待ってくれよ。とりあえずどこへ向かうんだ?」
そういえば、急いで校舎を出たが特に行き先も考えていなかった。少し考えて答える。
「そうですね…森を通って捜索しながら、最終的に住宅街へ向かいます。誰かしら隠れてそうですし。」
人が集まる場所はそれだけ自分自身の危険も増えるだろうが、直行の時のように何者かに先を越されたくなかった。
(誰かしらに会えれば『誰をどこで見かけた』とか、情報だけでも入るかも…)
そうして次の目的地を決めると、足早に歩きだしたのだった。


「―――っ…。」
於保は歩きだした内の思い詰めた横顔を見て何かを感じ取り、話し掛けようとした。
しかし、やはり今は黙って内の行動を静かに見守ろうと思い直して言葉を飲み込んでいた。



611 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 01:01:32 ID:Zgng1Ig5
乙〜。数あるグループの中でもっとも奇妙な関係の彼らは何処へ行きつくのだろう・・・・

612 :違和感:04/10/28 01:07:19 ID:KkLSExCp
カンカン、とスパナ同士がぶつかる音で小野晋吾(29)は目を覚ました。
仮眠をとる前にスパナ数本をくくりつけたロープを周辺に張り巡らし、
だれかがロープを引っ掛けたときに、音が鳴るような仕掛けを作っておいたのだった。
誰かが近くにいる。ポケットのスパナを握り締めた。
木陰から身を乗り出して辺りを見回すと、満月に照らされた人影と目が合った。
「…サブ」
向こうから攻撃してくる気配はない。
安心して懐中電灯をつけると、サブローの姿に驚愕した。
「うわっ、お前ひどい怪我だな。よくこれで死なずにすんだよ…。どうしたんだ?」
「宏之に撃たれました」
「宏之が…?嘘だろ……」
晋吾にはあの宏之が人を撃つなんてどうしても信じられなかった。
サブローと何か行き違いでもあったんだろうか?
それとも、こんなゲームの中にいたから狂ってしまったのだろうか?
「とにかく、おまえが生きててよかったよ。…俺さ、さっき死体見たんだ。
それも3人も…長崎、塀内、加藤だった。みんなまだ若いのにな…。
ついこの前まで一緒に野球やってたのにさ、もうみんな冷たくなって動かないんだ。
なんかまだ信じられなくて……今でもブルペンに行けば長崎や加藤が一緒に投げててさ、
マウンドで振り返ったら塀内が守ってるような気がするのに。
そんな当たり前のことがどんどんなくなっていくんだ。
もうこれ以上人が死ぬのは見たくない。もう、あんな思いはしたくないから…」
「そうですか」
サブローは晋吾の話をいとも簡単に流した。

(そうですかって……仲間が殺されてるんだぞ!?
なんでそんなに顔色一つ変えずに受け答えできるんだよ!?
正常な人間ならもっと感じることがあるはずだろ?
何だ、この感覚…何か違う。
サブってこんなしゃべり方だったか?こんなに無表情だったか?
もしかして、撃たれたショックで感情を失ってしまった…?)
晋吾はなんとも形容しがたい違和感を感じていた。

613 :違和感:04/10/28 01:08:10 ID:KkLSExCp
「…なぁ、俺と一緒に行動しないか?やっぱ一人じゃ心細いだろ?」
「俺は他にやることがあるので」
「やること?」
「……知りたいですか?」
そう言ったサブローの目にゾクッとした。
それまでの無表情とは違う、残忍さを含んだ冷たい目。そこだけトーンの低くなった声。
ヤバい、こいつやる気だ…。
さっきサブを撃ったのは宏之だと言っていた。それは嘘じゃないかもしれない。
でもそれは宏之がやる気だったんじゃなくて……サブローの方がやる気だったんじゃないのか?
本当に宏之がサブを撃ったのだとしたら、それは自己防衛だったんじゃないのか?
少なくとも目の前のサブローより、普段の宏之の方を信じたくなるような殺気が今の目にはあった。
これ以上の深追いには身の危険を感じる。
「いや、別に言わなくてもいいけど…」
「それじゃ、俺は急ぐんで」
「あ…、あぁ…」
そう言って去っていったサブローは、また元の無表情に戻っていた。

上手く説明できないけれど、サブローがおかしい。
「撃たれたショック」の一言では片付けられない何かがあるような気がして、
晋吾は遠ざかるサブローの後姿をいぶかしげに見ていた。


一方、山本功児はディスプレイ上で29と3が近づき、また離れていく様子を観察していた。
「小野か…。あのチップの効果を試すにはいいチャンスだったんだが、仕方ないな。
いや、むしろチップのおかげで小野を殺させずにすんだと言うべきか…。
もう清水直や小林宏の二の舞はたくさんだ。せいぜい、あのリストに感謝しておけよ…フフフフ」
山本が含み笑いを漏らした。

614 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 02:13:51 ID:zvtuwpIG
おもしろくなってまいりました。

615 :鬼ごっこ(小坂誠 1/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/28 02:25:34 ID:ki9bgk4l
幸か不幸か、彼は未だに誰とも遭遇していない。
それもそのはずかも知れない。
球場を出ると同時に一目散に俊足を飛ばし、ずいぶんな距離を走った。
途中、小高い丘へと登る道すがら、銃声だけは耳に入った。
が、それは彼にこのCMBRを認識させるための材料―それも唯一の―でしかなかった。
林を抜け、川を越え、ついには小さな山の頂上までたどりついた。

小坂誠は、はるか頭上の満月をただ見上げていた。

彼のいるところは木々が少なく、比較的開けている。
周りには岩が露出し、道といえば辛うじて獣道があるだけだ。
とりわけ大きい岩の上に小坂は座っている。
視線を下ろす。ここからは地上を一望できる。
真っ暗な陸地の中に馬鹿に明るい球場が見える。陸地の向こうは深い紺色の海。
よく見ると、陸地にはボツポツと灯りがあった。

「誰か・・・あそこにいるのかな・・・」
普段からあまり口を開くタイプでない小坂が、独り言をつぶやく。
「なんで・・・誰とも会わないんだろう?」
「そりゃ・・・僕は一目散に逃げて、誰とも会わないようにしたけどさ・・・」

「だいぶ・・・人が死んだ・・・。みんな、殺されたのか?」
「僕は、誰とも会ってないのに?」
「仲間になってくれそうな人も、僕を・・・僕を殺そうとする人にも・・・」
ビュッと風が吹いて、彼の声をかき消した。
あとには耳鳴りだけが残った。

「もしかして・・・僕をみんなで騙しているとか・・・ドッキリとか。」
昼間見た澤井の姿が浮かんだ。
「・・・違うか・・・」

616 :鬼ごっこ(小坂誠 2/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/28 02:27:42 ID:ki9bgk4l
「・・・はは、なんか今日の僕は、よくしゃべるな・・・」
「誰も聞いてないのに・・・」
「こんな風に普段からみんなと話せたら良かったのにな・・・」
普段から小坂の無口ぶりは有名で話しかける人はいないし、小坂自身もあまり無駄話などは好まない性質(たち)だ。
だから、本当に仲が良いのはほんの一部の選手だけだ。
「これで選手会長だもんな・・・だめだな・・・」

手元のアイスピックを岩に軽く突き刺してみる。
カキッという音がして、小さい破片が斜面を転がっていった。
「殺されたくない・・・殺したくない・・・」
「でも、誰からも気づかれもしないなんて・・・」
「とりあえず、誰かに会いたいな。仲間になってくれるでも、やる気の人でも・・・」

本当に『やる気』の人に会いたいとは思っているわけではない。
だが、ただでさえ心に負荷を与えるこの状況の中、深夜になるまで続いた孤独に
彼の心は押し潰されそうになっていた。

「今度誰かに会ったら・・・今までと違って、たくさん話したいな・・・」

「・・・寂しいのかな、僕・・・ん!?」
小坂が山の中腹辺りを見下ろしていると、動く光があった。
「人だ。」
岩から降りて、山の斜面を音を立てずに下っていく。
神業ともいわれる遊撃手守備のような、軽快かつ俊敏な動きがそこにはあった。

光のすぐ近く、進路の少し先で息を伏せる。
人影は一つ。武器は持っていないように見える。近づいてくる。
小阪が眼鏡の奥で眼を細めていると、やっとその人影が誰か判明した。
「藤田か!」
大声を出し、不用意に飛び出した。もっとも今の小坂にそんな警戒心はなかったが。
そして、そこには完全に固まった藤田宗一の姿があった。

617 :鬼ごっこ(小坂と藤田 3/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/28 02:31:03 ID:ki9bgk4l
「ぎゃあああ!」
次の瞬間に藤田は悲鳴を上げると、一目散に逃げ出した。
その大声に面食らっていた小坂は、しばらくしてハッと我に返った。
「僕だ!小坂だって!待ってくれ!」
――ぁぁぁぁ・・・・
あっという間に声は遠ざかっていく。

「せっかく話し相手ができると思ったのに・・・」
「いや、逃がさないぞ!」
小坂は遠ざかる声を捕まえようと、駆け出した。


――「ぎゃああああ!殺されるぅぅぅ!!」
藤田宗一は完全にパニック状態に陥っていた。
彼もこの殺し合いが怖くて、ひたすら逃げていた口である。
泣く子も黙る顔つきとは裏腹に、藤田はこんな状況では自分が臆病になることを自覚した。
その方がいいのかも知れないとは思いながら、とにかく転々と安全そうな場所へ逃げ回っていた。

安全そうな場所。そうだ、山の奥なら。
と思い、深夜ではあるがこうして歩いてきたのだ。
しかし、目の前に突然藤田の名前を呼ぶ奴が現われた!
ここは逃げるにしかず。息せき切らして全力疾走。
「ハッハッ・・・はて?そういえば、殺すとか言われたっけ?」

――逃がさないぞぉぉ・・・
「やっぱり殺されるっ!うわあああ!!」

誰もいない山中の静寂を切り裂き、2人の男は駆けて行った。

618 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 02:34:56 ID:3ATquxbE
>>615-617
面白いw

619 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 02:45:13 ID:Zgng1Ig5
また一つグループが。しかしこりゃ更に異色だなw

620 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 02:56:30 ID:Zgng1Ig5
>管理人氏

過去ログ見させていただきました。グッジョブです
ところで「薮田の大冒険3」がストーリーの構成上スキップされているようですが、
第43章の「道具」をそのまま「薮田の大冒険3」に書き換えてはいかがですか?

621 :束の間の均衡(1/2) ◆h9KcvsENgk :04/10/28 03:22:47 ID:YMywGJa+
青野は撃てない。
撃って命中するならば問題ないが、必中といえる距離ではなく
肩の痛みも相まってまともに当る期待は持てなかった。
どれだけ麻酔が即効性を持つのかにも不安が残る。
そして、撃ち損じれば自分か戸部のどちらかの命はないだろう。
平下も撃てない。
戸田を撃てばその瞬間に自分も撃たれるだろう。
しかし青野に銃を向ければ戸田に飛び掛られる危険性が大きい。


「平下さん、銃を下ろしてもらえんですかね?」
「・・・・」
「自分、できれば人を傷つけたくも、傷つくとこも見たくないんで」
「・・・・」


平下は二方向に集中を切らさぬように、考える。
青野も戸田もどちらも自分のターゲットではないし
この状況では撤退しても仕方のない状況とされるだろう。
だが、背中を向けて撃たれたのではシャレにならない。
それなら……


平下は動かない。



622 :(2/2) ◆h9KcvsENgk :04/10/28 03:23:30 ID:YMywGJa+
ま、これで納得してくれたら苦労せんわな。
青野はひとりごちる。
青野は、肩の治療をできる場所と田中良平を探しているうちに突然
平下が銃を突きつけ「死の宣告」をしている場面に出くわしたので
正直言ってどうするべきか何も考えていなかった。
(やる気になっとる人には会いたくなかったんやけど、放っておくわけにもいかんかったしなぁ)
もうちょっと必中の距離まで近づいておけばよかった。後の祭り。
このままの状態じゃらちがあかんし、自分もはよ治療したいし、どうしたもんかな。
何か平下の気が逸れることがあれば踏み込んでいけるんやけど…


「自分も撃ちませんから、とりあえずここは一旦引いてくれません?」
「・・・・・」
「夜も遅いですし、このままこうやっててもしょうがないですし」


どうやら青野は近くに仲間が居ることに気づいていないようだ。
助かったかと思ったのもつかの間、まだ何も終わってないことに
気を持ち直して戸部は考える。
すぐに良平もこちらに回ってくるだろう。
そうなればこの均衡は崩れて、間違いなく自分には愉快でない結果になる。
明らかにまずい状況だが、こう銃を向けられていては声をあげるわけにも…
臆病すぎか? 俺
右手には木の棒、これで平下を殴るか?
あるいは・・・


誰も動かないままの数瞬、あるいは数秒、もしくは数分が過ぎ、
そして皆が待ち望んだ「きっかけ」が訪れる。
その男は、青野の反対側から現れ、

それを合図にして、銃声が鳴り、時間は動いた。

623 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 08:43:11 ID:GR2xh3xq
>>615-617
藤田は悪そうなイメージだったのにw

624 :慟哭、そして目覚め:04/10/28 11:30:18 ID:UB1Hd8FY
成瀬は歩いていた。杉原・三島・藤井を殺した犯人を探し出し、彼らの仇を討つために。
でも、手がかりも何もないままに歩いていたので、随分遠くまで来てしまった。


注意深く、辺りを懐中電灯で照らしながら歩く。
危険な山道だし、草むらに誰かが隠れているかも知れない。その二重の意味での「注意」だった。

成瀬の心配は杞憂に終わった。
しかし、遠くに誰かが倒れているのを見つけた。


慌てて駆け寄り、何者なのかを確認する。背番号は「55」……杉原だ!


「お前…こんなトコにいたのか…」
成瀬は遺体にひざまずき、声を上げて泣いた。
泣きながら、自分の中のタガが外れていくのを感じた。

625 :慟哭、そして目覚め:04/10/28 11:32:02 ID:UB1Hd8FY
…どれほどの時間が経っただろうか…。
泣きやんだ成瀬は、先程とは印象が違ってみえた。
実際、彼の内面は恐るべき変化を遂げていた。


杉原の遺体のそばの血だまり…そこに歩み寄った成瀬は、指でその血をすくいとり、舐めた。何度かその動作をくり返し、そして、
「…人間って、すごく脆い生き物だったんだな。」
呟くと、デザートイーグルに弾を装填した。
いつ、誰に遭遇しても先手を打ち、優位に立てるように。

そう、今や成瀬は「仲間の仇討ち」などという大義名分を捨てた、血に飢えた殺人鬼と成り果てたのである。



彼は再び出発した。
誰でもいい、「獲物」を探すために…。

626 :二度目の覚悟(1/3) ◆OhochakkEU :04/10/28 16:59:59 ID:05d8uPMT
街区へ抜ける雑木林の中、福浦と大塚の前に現われた男はかつてのエース・黒木だった。
二人が黒木に言われた通りに武器を投げ捨てると、他に隠し持っている武器が無いか体を触って確認してくる。
(黒木さん…まさか黒木さんまで乗っちゃったのか!?いや、そんな訳ないよな?)
マリーンズを代表する選手の一人、不屈の精神で逆境にも滅げない熱い心の持ち主。そしてチームメイトから愛され、尊敬される男だ。
しかし黒木を信じたい気持ちとは裏腹に、この状況は黒木との再会を素直に喜べる感じでは無かった。

「よし、他には持ってないみたいだな…。一つ聞くけどお前等このゲームに乗る気は?」
鋭い目を真っ直ぐに向けて聞いてくる。福浦も真っ直ぐに黒木の目を見つめ返して強く答えた。
「乗りません!!……でも」
「でも?…なんだ?」
思わずこぼれた“でも”の言葉に黒木は怪訝な顔をして続く言葉を待っている。
黒木の事は信じたい。きっと解ってくれる筈だと意を決し、自分の本音を全て黒木に吐き出すことにした。
「でも…このゲームには残念ながら、自分の為だけに簡単に人を傷つける事が出来る奴が居るみたいです。
出来れば全員で生きて帰りたかったけど…人として間違ってる奴が、正しく生きる奴を傷つけようとしてたら…
俺はそいつを許せないです。ゲームに乗るつもりはなくても、きっと戦うと思います…。」
大塚は『余計なこと言うなよ』といった顔で福浦を振り返った。
マズッたか?と気持ちが焦り黒木の顔を見るが、その表情からは何も読めない。
しかし視線を顔から少し下げると、未だこちらに向けられている銃口が下ろされる気配が無い事だけは良くわかった。

黒木が引き金を引く瞬間がスローモーションで見える。
(――あぁ死に際に景色がゆっくり見えるって話は本当だったのか。)
どうでも良い事が頭を過り、今日二度目の覚悟を決めた時

――パァーーーン!

乾いた音と同時に痛みが走った。


627 :(2/3):04/10/28 17:07:03 ID:05d8uPMT
「痛っ…………!」


しかし胸元に痛みが走った事は確かだが、何かがおかしい。撃たれた胸を手で触ってみるが何とも無い。
「あれ?生きてる…」
大塚が半分泣きそうな顔で走り寄る。
「おい和也!大丈夫なのか!?」
「あ、ああ大丈夫。…って、えっ?黒木さん?」
自分は撃たれた筈なのに、死ぬどころか怪我も何ともなく訳が解らない。
混乱する頭でもう一度黒木を見ると、穏やかな顔に戻った黒木が肩にポンと手を乗せてくる。
「スマン、騙すような真似して悪かったな。これな、モデルガンなんだよ。」
「え!?あ…だから…」
微かな痛みしか感じずに怪我もなかったのは、玩具のモデルガンだったからなのだ。
足元を見ると子供の頃によく見慣れた、カラフルなBB弾が転がっていた。
「この武器でまともに向かい合って攻撃でもされたら終わりだからな。
こんな騙すような形で、お前達に敵意があるかどうか試させてもらったって訳だ。」
そう言って、モデルガンを人差し指でクルクルと回しながら黒木は笑顔を見せる。
「驚かさないで下さいよ!マジで死んだかと思いましたよ!」
「本当悪かったって。でもお前等に『やる気』がないのが判って良かったよ。で、お前等どこへ行くんだ?」
上手くはぐらかされたような気もしたが、今はそんな事を言ってる場合ではない。黒木の問いに答える


628 :(3/3):04/10/28 17:09:00 ID:05d8uPMT
「あっ…それがですね…―――」


これまでの経緯を簡潔に告げ、そしてこれから黒木も同行するように求めた。
玩具の銃しか無くとも、この人が一緒に居てくれるだけで物凄く心強く感じられるに違いない。そう思った。
「この武器だけじゃ俺も動くに動けなかったし、こっちも助かるよ。
でも俺もちょっとやりたい事があってさ。途中で手頃な武器を手に入れたら抜けさせてもらうけどいいか?」
普通に快諾してくれると思ったが、途中で別行動をしたいとの答えに少し肩を落とす。
横から大塚も興味津々といった具合に口を挟んできた。
「やりたい事って何ですか?」
続けて福浦も黒木に問う。
「それって俺達も一緒に行っちゃまずいんすか?一人より俺達と一緒のが良いですって。」
途中で別行動になる事自体は構わないが、やはり一人での行動は危険だろうと心配してそう言ったが、答えはノーだった。
「内容は今はまだ教えれないんだ。危険な事だし、それに一人じゃないと目立っちゃう事だからさ。
ホラ、お前等もお前等でやる事あるだろ?バラで動いたほうが効率がいいって事もあるしな。」
黒木の言い分もよくわかった。確かに、ただ皆で集まって固まっているだけではこのゲームは終わらない。
事態を変えるには色々すべき事がある筈だ。一人にさせるのは心配だが、黒木の言葉を素直に受け入れる事にした。
「そうですね解りました。でも黒木さん…生きて帰る方法、絶対見つけましょう!」
その言葉に黒木が強く頷く。
「試合中みたいにさ、今回もバッチリ後ろを守ってくれよ?ヨロシクな!」
「任せて下さいよ!」

お互いに心強い味方を獲て3人は再び歩きだした。


629 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 17:22:19 ID:UM+fA/Rs
泣けるぜジョニー!

630 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/28 19:20:43 ID:KzzkhvfY
保管庫さんが見られないんですが…

631 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/28 20:34:25 ID:3MT3+0AZ
>>630
すみません。うpる時にシクってたようですorz
もう直ってると思いますorzorzorz

632 :596:04/10/28 23:03:46 ID:w//hHqqb
えー、596です
体調不良のため、今日からダウンしてます
土曜日には続き上げますので
今しばらくお待ちください

633 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/29 00:15:33 ID:37JuV1au
あまり言いたくないが、596氏の成瀬は他の職人さんのと比べてどうかな・・・。
今まで他の職人さんの話は面白いし文句付けたことないけど、なんだろう、簡単すぎない?
他作品もリレーするなら自分のも判断する目がないと、最終的には困る結果になるような。これに繋げるの難しそうだし。
諸積のは別にそんなこと感じないんだけどね。

書いてもらってる身で偉そうでスマソ
でも馴れ合いも嫌だし、言いたいことは言っときます。
こっちの頭がおかしいと思ったらスルーしといてください。

634 :新たな指令(1/2) ◆OhochakkEU :04/10/29 00:18:02 ID:00707j/G
画面に映る赤く光る点を夢中で食い入るように見つめて声を上げる。
「またあちこちで面白い事になってるなあ〜。おっ?ホラ殺れっ!」

深夜のスタジアム。相変わらず山本功児は、このゲームの行方に一喜一憂していた。
「川井のバカが使えないし、雅英もイマイチ働きが悪くてイライラするな…!
(ついでに初芝にはムラムラするし…。)雑魚同士の討ち合いに期待するしか楽しみがないわ!」
山本の視線の先には、生存希望者リストから洩れた者達の赤い点が動いているのが映っていた。
すると興奮気味で一人でしゃべり続ける山本に、恐る恐る佐々木が声を掛け、電話を差しだしてきた。

「あのー、山本さん『あの方』からお電話が入ってますけど…」
山本はビクッと体を震わせ、その顔からは血の気がサーッと引いた。
(ヤバい!リストに乗ってる宏之が死んだからご立腹に違いない!どうしよう?)
一つ咳払いをして、媚びた声色に変えて電話に出る。
「はいど〜も山本です〜!何かご用ですかあ?」
『ご用ですかあ?じゃないんだよ山本君。小林宏之も死んでるじゃないか!
雑魚ばかり残ってもしょうがないんだよ!!こちら側に引き入れた人間が二人居るんだろう?
それなのにコレだ…。君はやっぱり人を操る仕事が下手糞だな…チッ』


635 :(2/2):04/10/29 00:19:27 ID:00707j/G

やはり予想通り、電話の向こうの『主催者』は、かなりのご立腹の様子だ。
「はい、まったくです。スミマセン…。(畜生!こっちだって色々大変なんだよジジイが!)」
心中で悪態をつきながら、心から反省をしてるような声を出して謝る。
「まあ良い。小林宏之と清水直行に代わる生存希望者を決定したからな。次はしっかり頼むぞ?
これは、君のこのゲームでの“采配”のテストでもあるんだ…フフフ」


「――…はい、では失礼します。フゥ、緊張したな〜。」
山本は用件を全て聞き終えて電話を切るとベンチに座り込んだ。
「そもそも何で“生き残らせたい10人”も敢えてゲームに参加させるのかだとか
重要な事はまったく現場に教えてくれないくせに、要望だけはどんどん押し付けてきやがる…」
ブツブツ文句を言いながら、主催者から告げられた新たな生存希望者の書かれたメモを手に取る。
「おい!このメモを川井と雅英に渡してくれ!川井のバカには
次からは生存希望者は補充されないから注意しろって伝えてくれ!」
メモを佐々木に乱暴に手渡すと、グラウンドを見渡して又大きく溜め息をつく。
グラウンドにはテントを張って呑気に休息を取る初芝の姿があった。

「なんでだ?俺なら初芝をリストに入れるがなぁ…。ジジイ共の考える事は俺にはワカランな。」
山本の溜め息と冷たい夜の空気が溶け合って、島の長い夜は更けていった


636 : ◆OhochakkEU :04/10/29 00:28:56 ID:00707j/G
主催者側が生存を望む選手も何故かバトロワに参加させられる理由が触れられてないので微妙に伏線張りました。
他の職人さん、うまく理由を繋げて下されば嬉しいっす。(自分には思いつかない…orz)
あと希望者リストに載っている二名の名前は、川井かコバマサを書かれてる方のお好きな選手でどうぞ〜


637 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/29 00:31:38 ID:SLLfkrBs
>(ついでに初芝にはムラムラするし…。)
ワロタw

638 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/29 01:23:28 ID:7c1OdTmE
邦楽板にも立ってたよ
パ連盟歌「白いボールのファンタジー」緊急発売!
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1098896635/l50


639 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/29 04:22:44 ID:xHmTNu0k
>>633
596氏は諸積で成瀬は別の人じゃないの?
あと批判はよくないんじゃない?
馴れ合いって言葉を使う場面間違ってると思う。

640 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/29 09:04:07 ID:GVd1XM+a
>>639
あ、ほんとだ。違うかも。違ってたら猛烈に逝って来るわ。

別に批判は良くないとは思わない。なんかおかしいなと思っても誰も言わずにいるのは馴れ合いでしょ。
今までサブロー・宏之死亡以外に批判が出てないのが逆に凄いよ。みんな認めてるってことだから。
的を射た批判なら賛同されるし、見当違いな批判なら華麗にスルーされたり反論されるだけでしょ。
これでスレが埋まってもダメか。普通に逝ってROMりますスマソ


641 :466 ◆UpgPqRu.6s :04/10/29 09:42:14 ID:RslSoVKW
>>639
自分が続けて書いてていいのか…と思いつつ書いてますが
個人的には >>465 の ◆QkRJTXcpFI さんと同じ意見です。
否定的な意見が多かったら修正・取り下げした方がいいかと。

とりあえず私も今更ですがトリップつけときます

642 :596:04/10/29 09:53:10 ID:b0sd9Qo4
624からのは私ではありませんが、
いろいろとスレにご迷惑をかけたようなので
596は取り下げます。

皆さんの作品、今後は見て楽しむようにします。
スンませんでした。

643 :『Der Freischuts』(1/1) ◆h9KcvsENgk :04/10/29 10:03:21 ID:1ismwkGY
向こう側から白い影が現れ、平下が軽く気を向ける。
(誰だか判らんが、今や!)

パァァァァン

軽く高い銃声が響く。
青野は麻酔銃を上に向け、発射した。
3人の気が逸れる。
と、同時に一気に駆け出し平下までの距離を詰める。
一瞬の不意を衝かれた平下は銃を青野へ構え直し
次の瞬間には先ほどと別の爆音を生み出す。

「うガっ」
痛みが肩を貫く。
だが止まるわけにはいかない。
意地で再び麻酔銃を構えなおし、引き金の指に力をこめ・・・
その瞬間、平下を狙う視界に突然別のものが現れる。
平下の銃を叩き落しに飛び込んで来た戸部の姿が。
再び高い銃声が鳴る。
(やばっ、戸部さん撃ってもうた!)

しかし失敗を誘われたのは平下も同じだった。
2発目の引き金を引かんとする瞬間に飛び込んできた
戸部の「小手」によって銃を取り落とす。
さらにそのまま倒れこむ戸部の体が邪魔な形になって
即座に拾う体制を取れなかったのだ。

それを見た青野は落ち着いて再び引き金に力を入れ、平下はその場に崩れ落ちた。

そして「きっかけ」の方に牽制の視線を向ける。
だがその顔はすぐ驚きのものに変わった。
田中良平がこちらに銃を向けて、こちらも驚きの表情を浮かべていた。

644 : ◆h9KcvsENgk :04/10/29 10:15:11 ID:1ismwkGY
個人的には批判は全然してもらって構わないとは思うんですが。
自分で書いてるものが否定的に受け止められるのなら知りたいですし。

596氏自体のは全然問題になってないですし取り下げる必要はないと思います・・・

それと、明らかな破綻や唐突過ぎる展開(突然ミサイルが落ちるとか)、矛盾、荒らし
なんかじゃない限り、書かれた物は「あり」でやってくのでもいいんじゃないかと
自分は思うんですが。

645 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/29 10:31:09 ID:GVd1XM+a
ROMるっていったけどスマソ
>>642
本当にすいません。
モロのは続きは普通に期待してるんでお願いですから止めないでください。
勘違いで変なこと言ってスレに迷惑かけたのは私なので。
今後はもう書き込みません。スイマセンorz

646 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/29 10:48:18 ID:w0b0SlGr
成瀬の話書いたのは俺なんですが、今週末から研修旅行とか研究発表会が相次いでて、続き書く暇が見つからないので無に帰して下さって構いません。何だか混乱させてすいませんでした^^;

647 :疑問:04/10/29 18:26:05 ID:7GjWJBcG
小野晋吾はさっき会ったサブローのことが気になっていた。

(絶対におかしい。大体あんな大怪我してるのに、何でこんなとこうろついてんだ?
普通はどっかに隠れて、怪我の治療に専念するはずだろ?ずっと無表情だったのも気になる。
ロボットみたいで、とても生身の人間とは思えなかった。
それに、あいつの言ってた「やること」って?
ここからの脱出?スタジアムに殴りこみ?人探し?それとも……)
一瞬だけ見せたあの殺気。そこからたどり着く答えは一つしかない。
(やっぱり人殺しか……でも…)
晋吾にはどうしてもわからないことがあった。
(それならなぜ俺を殺そうとしなかった?こっちの武器はこんな頼りないスパナだけだ。
むこうも鉄パイプしか持ってなかったみたいだけど、長さがある分だけあっちの方が断然有利だろ?
殺そうと思えば簡単に殺せたはずだ。…あいつ、一体何が目的なんだ?)
そこまで考えて、行き詰まる。

(俺、あのままサブを野放しにしといてよかったのかな…)
サブローが『やる気』になっていると感じていたのに、何もできなかった。
説得するとか、実力行使にでるとか、体を張ってでも止めるべきだったんじゃないのか?
そう思っても、手の中にあるのはスパナ1本。
「これじゃ、どうにもできないよなぁ。あぁ、もうわかんねーよ!!」
一人で考えても全然進まない。

(宏之に聞いたほうが早そうだな)
サブローの言葉を信じるなら、宏之と何かあったのは間違いない。
宏之が『やる気』になってる可能性も否定できないが、何かせずにはいられない。
このまま犠牲が増えるのを黙って見過ごすのは、もうたくさんだ。
(もう一眠りして、朝になったら宏之を探しに行こう)
そう思いながら、晋吾は再び浅い眠りについた。

648 :伝令(川井貴志) ◆QkRJTXcpFI :04/10/29 19:17:08 ID:dQ4YtdXb
バババババババ・・・
闇夜に響く突然の轟音。
「おぉっ!?」
煙幕を使って今江から逃げおおせた川井は、どこへ向かうか思案中でいた。
リストの残りの誰を仲間にするか、あるいは先に誰か殺しておくか、探知機とにらめっこをしながら歩いていたところだった。
そこへ降下してきたのは、どうやら運営側のヘリコプターであった。

ヒュッと何かがぞんざいに放り出される。
ドサッ!
どうやら砂袋の重りに、手紙がついているようだ。
「あぶないなー!もー!」
それが川井の真横を通過して落ちたのを確認すると、さっさとヘリコプターは上昇して遠ざかっていった。
『山本エカ児より川井へ。清水直行・小林宏之死亡につき新たに生存希望者リストに2人が補充された。
 今後追加も含めた10人のうちの誰かが死んでも、二度とリストが補充されることはない。
 汚名返上のチャンスはこれが最後だ。心して遂行しろ。追加の2人は――』
手紙を読んだ川井は、別に嬉しくもなさそうに手紙をポケットにクシャクシャとしまいこんだ。

ヘリの飛んで行く先を眺めていると、川井は今まで歩いてきた道が長い下り坂だったことに気づいた。
途中に分岐はあったが、特に何も考えることなくひたすら下ってきた道。
ここで引き返せば、今江のいるところに戻ることになる。
「ケケッ。もうこの道を引き返すことはできない、ってか?
 ずいぶんと、下り坂を降りてきたもんだね。」
今江に殴られた頬がうずいた。真っすぐ向けられた今江の眼光が浮かぶ。
「ふん・・・僕は生き残る。たとえ全員殺してでも、生き残るんだ・・・。
 僕には、理由がある。」
そう言った一瞬、川井がわずかに眼を伏せたことは誰も、川井ですらも知らない。
すぐに体を向き直すと、坂を下る方向へと歩き始めた。

「さてと、近くにいるのは誰かな♪」
探知機を見ながら川井は、一度も後ろを向くことなく、下り坂を降りていった。

649 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/29 19:23:40 ID:dQ4YtdXb
川井がいつ死んでもいいように伏線だけ張らせてもらいました。

というわけで>>590さんはじめ他の職人氏、
必要なら心置きなく殺しちゃってください。
イノジュンの時みたいに死に水だけとりますんで。

650 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/29 20:25:15 ID:jnFUF3V0
イメージとして現在の話の時刻はam1:00〜2:00頃でしょうか?

651 : ◆UiBYvEJPvA :04/10/29 23:05:34 ID:3bX9H54F
マサさんが、俺と堀さんを狙ってた。
将海さんは、その弾丸に倒れた───。
将海さんが倒れた場面が目に焼きついて離れない。
人が死ぬ瞬間を見たのは人生の中で初めての事で堀さんの背中を見ることしか出来なくて
…将海さんをちゃんと見れなかった。

堀さんと別れてからリュックの中にずっと閉まっていたナイフを一本取り出し
左手で握り締めて歩いていた。
もし…
西岡に逢ったら西岡に殺されるのではないか?
そんな不安が過る。
金澤ももしかして誰か殺る気で一緒に行動しなかったのでは…。

信頼していた「仲間」
その「仲間同士の争い」

もう誰も信じない方がいいのかもしれない…。

はぁぁぁぁ。
大きなため息を一つ吐き出した。
(だけど…)
西岡に逢ってみなくちゃ解らない。
もう一度西岡と二人で金澤説得したら一緒に行動できるかも知れない。
もしかしたら…これ以上の犠牲者を出さずにゲームが終わる可能性だってある。

(とりあえず、次の放送の時間まで休める場所探そう…)
そう結論出して浅間がたどり着いたのは、暗闇の海が見える小さな小屋だった。

652 : ◆UiBYvEJPvA :04/10/29 23:11:30 ID:3bX9H54F
あ、タイトル忘れたorz
「不信感」で。
保管庫さんお願いしまつ。

653 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/29 23:27:23 ID:ovaRgV0Z
チョン球団いらねー

654 :這い上がる者(1/3):04/10/30 00:21:29 ID:MBDbRRmp
垣内哲也は逃げていた
人を殺すなどできるわけがなく、かといって誰かに殺されることも受け入れることもできず、逃げ続けていた
一度は原井と合流して何か打開策を考え合おうとしたが、出発時に言い残した言葉が彼を踏み止まらせた
「垣内さん、俺の姿を見つけたら、容赦なく引き金を引いていい。俺の屍を越えて、生き残ってください」
背負ったサブマシンガンの重みを思い出す。もし会ったら自分は原井に銃口を向けるのだろうか?馬鹿な・・・・
だが出発して間もなく響いた爆発音、そして二度の死亡情報に苛まれた彼は自分自身すら信じきれなかった

ビュッ!

突如耳に響いた風切り音に仰天した垣内は咄嗟に身を引いた。間一髪、黒光りしたモノが眼前を横切った

「だ、誰だ!」
「よけないでくださいよ・・・・」

繁みから姿を現したのは喜多だった。鎖鎌を手に引き寄せビュンビュン回し、こちらを見据えて構える

「お前も殺し合いにのったのか・・・・」
「ええ。この機会に邪魔な外野手を殺すと誓いました」
「それでいいのか、お前・・・・」
「ええ・・・・もう自分の境遇が嫌になったんですよ」
「何だと?」

垣内は眉をひそめた。そこで喜多は手を止め、溜まっていたモノを吐き出すかのように話し始めた

655 :這い上がる者(2/3):04/10/30 00:22:14 ID:MBDbRRmp
「ドラ1なのに他の外野手が優先されたろくに使ってもらえなかった3年間。もうウンザリなんです。
 今年なんてせっかく監督が変わったかと思ったら1軍出場無しですよ。使われるのはあんたや
 波留や井上とかの他球団の余りものばっかりで自分は浦和で飼い殺し・・・・くそったれ!」

声を張り上げる喜多に垣内は身をすくめる。だが喜多は落ち着きを取り戻したかのように続けた

「これはまたとないチャンスなんです。あなたには悪いが井上さんと同じ道を辿ってもらいます」
「な・・・・」

井上を殺したのはお前なのか、と切り返すことも許さず喜多は締めくくった

「さあ、大人しくしてくださいよ。俺は自分でレギュラーの座を掴みます」

再び鎖鎌を回す喜多。そんな彼に対し、垣内は腹の底から熱いものが込み上げるのを感じた

「ふざけるんじゃねえ!!」

怒号が響く。喜多は硬直した
その瞬間垣内は突進して喜多の胸倉を掴み上げ、宙吊りにした。もの凄い怪力だ

「お前の力の無さを他人の責任にするんじゃねえ!甘ったれが!
 その程度のどん底でやけくそになるようで最初からプロに入るな!」

656 :這い上がる者(3/3):04/10/30 00:23:22 ID:MBDbRRmp
彼のどん底は比ではなかった。かつては西武の4番打者として活躍したがチームから見放され、
トレードでロッテへ入団した。だが最初はオープン戦で結果を残し、開幕5番にも起用されたのだ
しかしシーズンが始まると結果を出せないどころか打席に立てば三振という最悪の扇風機と化した
シーズン終了時にはファンにも見限られてしまい、これで自分の野球人生も終わりかと絶望した
だがボビーにチャンスを貰い、今シーズンは右の代打として見事に這い上がってみせたのだ

「ぐっ・・・・は、離せ」
「お前はまだまだこれからだろうが!」

垣内は喜多を投げ捨てた。背中から叩き付けられ、喜多は悶絶した
鎖鎌を奪い取り、サブマシンガンの入ったリュックと一緒に詰め込んだ

「武器は預かるぞ。少しでもプロとしての自覚があるのなら、この状況から這い上がってみせろ」

垣内は言い残し去った。そしてこれから自分の成すべきことも理解した

(そうだ・・・・どんなどん底に陥ったとしても這い上がるんだ。俺はもう決して逃げないぞ。
 誰かが死んでゆくのに何もできないのはゴメンだ。俺の目の届くところで血を流させはしない)

彼の顔には決意が滲み出ていた

657 :土に伏す者:04/10/30 00:25:09 ID:MBDbRRmp
数分程経っただろうか。喜多は痛みに顔を歪めつつ、むくりと起き上がった
そして自分の武器が奪われていることに気づいた。垣内の仕業だとすぐ気付く

「くそ・・・・次こそは殺してやるぞ」

その瞬間、誰かが繁みから出てきた

「西岡・・・・?」
「一部始終聞いていました」

西岡は右手に持ったポケットピストルを構えた

「反省の色ナシ。あんたには心底がっかりや」

ズギュン

銃声と共に眉間に穴が開き、喜多は土に伏した。断末魔すら許されなかった
骸に冷ややかな一瞥をくれた後、ふと悲しげな目付きで垣内が去った方向に目を向けた

「垣内さん、あんたはどうか御無事で・・・・」

呟き、逆の道に足を運んだ


【44喜多隆志× 残り39名】

658 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 00:34:51 ID:EiGhVEc2
かっきーキター!!
喜多VS平下の外野手ガチ対決もちょっと楽しみだったんだが…
対サブローに期待

659 :654-657:04/10/30 01:19:51 ID:MBDbRRmp
う、初心者のクセに差し出がましい真似をしてしまいました
平下は共闘してると思って考慮してませんでした・・・・スマソ

あと垣内が動かしやすいポジションになったのでどうぞご自由にお使いください。自分は出直してきますので

660 :658:04/10/30 01:33:46 ID:T+CGKpev
>>659
いやいや、とんでもない
これで西岡のキャラが完全にできあがったよ
職人さんが増えるのは歓迎なんで、また書いてくださいね

661 :654-657:04/10/30 01:35:35 ID:MBDbRRmp
ありがとうございます。いずれ機会があれば放置プレイにあってる選手をピックアップさせて貰います

662 :番外編 園川一美と愉快なコーチ達6◇124:04/10/30 01:49:40 ID:4M7oFlK8
「ん…。」
園川は目を覚ました。
目が覚めたのはいいのだが、何となくまだ起きるには早い時間のように感じられた。
試しに部屋のカーテンを開けてみると、やはり外はまだ暗かった。

「…今何時だろう?」
時計を見ると、まだ6時前である。
園川は別に早起きの体質というわけではないが、
今日の予定は6時30分起床、7時朝食である。

「…することがないなあ。」
朝食の時間までまだ1時間以上もある。
もう一度寝直そうかとも思ったが、一度目が覚めてしまうと、再び寝付けるものではない。

「…しかたないな。」
園川はのそのそと着替えを始めた。

ここから、園川たちにとってとても長い1日が始まるのだが、
いつもどおりの園川は、そんなことに全く気付いていなかった。

663 :薮田の大冒険4:04/10/30 01:52:37 ID:hBxDM3IM
「出来た・・・」
薮田が大きく息をつく。陽は上がってないが、空は東から薄蒼く白みはじめていた。
(4:22分か・・・コレでみんなを・・・)
感傷に浸る時間はない、と薮田は完成したソレを引きずり浜辺へ急ぐ。
(大丈夫だろうか・・・無駄死・・・いや!俺の予測はそう間違ってないはず。行くしかないんや!)
潜伏していた家から持ち出していた方位磁石を握り締める薮田。
沸き上がる不安をチームを救う使命感で押し潰す。
今季、リリーフ陣が次々に崩壊するなかで、チームを支えた守護神としての矜持。
(確率は100%じよない・・・半分以下か・・・でも、誰も傷つけずにチームを救うにはコレしか手はない!)

死をも覚悟した男の顔が其所にはあった―

664 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 01:52:55 ID:D6H9i32w
垣内かっこいいじゃねぇか
面白いぞぉぉ

665 :662:04/10/30 01:57:46 ID:hBxDM3IM
薮田だけ時間が大幅に進むかも知れないんで、他に影響ないようにしたつもりです。
今後は様子見て進めます。
てか、やりたい方いたらいじって頂いても。いくらでもいじれる展開なんで。
おおまかに私が薮田に何させたいか気付いてる方もいるだろうし。

666 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 01:57:52 ID:zp2XhzRv
おおっ・・・薮田ガンガレ!

667 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 02:05:40 ID:T+CGKpev
>>650
今のところ、薮田・堀・浅間・コバマサが明け方近く、
それ以外は夜中みたいですね

668 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/30 02:51:10 ID:d5P/4+7u
小坂&藤田の追いかけっこは途中ですが
特に時間設定してないのでいつでも夜明けに出来ます。

朝6時がエカ放送なので、夜が明けてちょっとの時間ぐらいなら辻褄あわせは可能だと思います。

どっかで雨でも降らせたいですね。
キリのいいところで朝か昼かのエカ放送を目安にどうでしょ>職人のみなさん

669 :466 ◆UpgPqRu.6s :04/10/30 03:22:09 ID:K9RlBKgH
朝の放送待ち中ノシ

670 : ◆h9KcvsENgk :04/10/30 06:45:20 ID:nTO7xdPc
戸部青野平下良平が時間食ってますね。
もうすぐ終わらせます。ごめんなさい、後で書きます。
あるいは書きたい方居れば勝手にリレーしてもらって構いません。

671 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 07:40:35 ID:MBDbRRmp
いやあ、そこまで言っておいて勝手に書く人はいないでしょうw
そこまで焦らずとも、じっくりと心待ちにしておりますよ

672 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 10:10:36 ID:5pOozj9Z
チョンコロ死ね

673 :実行:04/10/30 12:07:25 ID:K0Vs7GXs
「あれ、俺何やってたっけ…?」
神田義英はスタジアム近くの小屋の中で目を覚ました。
辺りはもう暗い。いったいどれくらい眠ってたのだろうか。
懸命に記憶をたどるが、酒を飲んだ次の日のようにうっすらとしか思い出せない。
「妙なところに連れてこられて……で、バッグをもらって……」

と、そこまで思い出したところで背後に人の気配を感じた。
即座に振り返る。鉄パイプを持った人影。
まだ起きたばかりで目が慣れておらず、誰なのか認識できない。
いや、認識する間もなくその鉄パイプが神田の頭を目がけて振り下ろされたのだ。
とっさに両腕で頭をかばう。鈍い音が響き、腕と頭頂部に痛みが走った。
頭をかばったおかげで意識は失わなかったが、朦朧とする。
その人影が再び鉄パイプを振り上げたところで、神田の目に満月に照らされた胸番号がはっきりと飛び込んでくる。
(…背番号3……サブローか!)
その人影の正体に気づいた瞬間、また鈍い音が響き渡り、神田はその場に崩れ落ちた。
「そのまま永遠に眠ってろ」
まったく抑揚のない冷たい口調でそう吐き捨てながら、また神田の頭を殴打する。
サブローは殺人鬼として狂った笑みを浮かべるでもなく、罪の意識に苦しむでもなく、
少しも表情を変えず、ただ機械的な作業としてひたすら鉄パイプを振り下ろした。


674 :実行:04/10/30 12:07:51 ID:K0Vs7GXs
チップを埋め込まれてただの殺人マシンに成り下がったサブローには、もう感情など必要ない。
今のサブローにとって『殺す』という行為は、今まで動いてた人間の『生命活動を止める』という意味でしかない。
目の前の対象を『殺せ』と命じられたから、それに従って、その対象の生命活動が止まるまで叩き続ければいいだけだ。
飛んで来たボールを受け止めるのに躊躇する野球選手はいない。
それと同じで、今まで動いていたものを止める、それだけの行為に何の感情がいるだろうか。
一度生命活動を止められてしまった人間はもうよみがえらないとか、
その人が今まで築き上げてきた人生や日常を一瞬で消し去ってしまうとか、
その人が死ぬことで悲しむ家族や友人がいるとか、
同属を殺すという生物学的なタブーとか、そんなことは問題ではない。ただ命令に従えばいい。

何度か叩いたところで、サブローは手を止める。
神田の頭部は叩かれ続けてすっかり変形し、見るに耐えない姿になっていた。
神田の手首をつかみ、生命活動の停止を確認する。
以上で与えられた命令の実行は完了した。
神田が持っていたボウガンを拾い上げると、再び命令を実行するため、新たな対象を探しに向かった。

675 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 14:28:27 ID:+dKE3m3K
神田死んじゃったか。面白そうな殺し役で期待してたんだが。

676 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 14:47:52 ID:DFzUxLSo
島内の広さはどれくらいなんでしょう?1エリア移動するのに何分位かかるのかな・・・
サブロー見てると、一晩ってか6時間未満でサクサク人と出会うから、よっぽど狭いの?と思ってしまった。
晋吾と会った場所(森?)と神田の居た場所(球場のすぐそば)が近いならいいんだけど
たしかサブは蘇生されてから球場から離れた森ににヘリで送られた後、数時間後に目を覚ました設定だよね。
やっぱ地図と、現在地がわかるようになってないとダメかもね
細かいツッコミでスマン

677 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 15:06:35 ID:oZgcr/Fe
だれか、オンラインゲームのバトロワのロッテバージョン
つくってくれないかな・・・

678 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 15:11:24 ID:DFzUxLSo
そうだ、あと最近トリップナシの職人さん増えてるけど、初書きの人でも、そうじゃない人も絶対トリップ付けたほうがいいよ。
その場の一回限りしか書くつもりがない人でも。
曽我部の時や、コバヒロとサブローあっさり死亡で非難があった時にも書き逃げ状態だったのとか見ると、
今後、軽い気持ちで変な展開にしといて知らないフリする人とか出てきそうで嫌だ。
ちゃんとトリップついて何回か書いてる職人さんは、絶対急激な展開になんかしてないで丁寧に話を進めてるのを見ると
書き逃げみたいな人に、せっかく神職人達が面白くした展開をあっさり終わらされたりするのを見たくないから
書き逃げ荒らしとの区別のためにトリップ付けて、自分の作品に責任もってほしい。
たかが読者が偉そうにスイマセンでした。でもこのスレ大好きなんで、もっと良くなってほしくて・・・

679 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 15:52:19 ID:yDBucnd0
>>678
同意。
初書きの人もトリップつけるべき。
でないと、この前の>>642>>646のような混乱が起こってしまう。
このスレ毎日楽しみにしてますので、もっと良くなって欲しいです。


680 : ◆vWptZvc5L. :04/10/30 16:14:22 ID:3uVPCeP/
スイマセン、叩かれるの怖くてトリップつけてませんでした。
将海とか晋吾を書いてるものです。
トリップってこれでいいのかな?


681 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 17:03:25 ID:sri+Eutb
おkっす

てかマサウミ話って賞賛(泣き)の嵐だったし。

682 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 17:17:50 ID:sri+Eutb
話の流れで言うけど。
>>673-674て、暗に>>678がこれを指してる気がしないでもない。
初書きかすらわからないんだが、あまり描写の仕方とか見たことない気が。

全部書けとはもちろん言えないけど、書き出したらある程度は責任持って書いて欲しいというのは同意。
いいの上げてくれる職人さんが複数いて、最初の頃の誰でも書いてた状態からはまた変わってきてるからね。

683 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 17:19:58 ID:zjIoY6AN
どうもお久しぶりです、最初にコバヒロの話を書きかけてた者です。テストが一段落したので、覗きに来させてもらいました!
……何だかすごい展開キテルー(゚∀゚)ー!!!
466氏は絶対私よりお上手です(*´Д`)
テストは終わってもこれからは受験勉強の波に飲み込まれるので、466氏にはもう少しお願いしますです。
ではまたっ!

684 :番外 李承■と愉快な同士たち8 ◆CpgsCDAZJ6 :04/10/30 18:45:44 ID:MXsC4VXS
〔丶`J´〕ノ◆<オッス、キムパップ(海苔巻き)!李承■デス。

ハワイにつきましたが、既に夜中でシタ。
次なる同士の候補は、「ハワイアンパンチ」ことベニー・タラバガニ。
彼の詳細な居所はまだ調査の途中でス。
「オー、ヤリチン。」(訳:違うよ承■。彼の名前はベニー・バイアグラさ。)
「そうだっけ?それは申し訳ない。」

カタカタカタ・・・
マット・フランコと「公式タン」と名乗る人物のネット上での会話が続いていマス。
[詳しいことは私にも分かっていませんっ。私もあのHPを発見したばかりでしたから・・・]
〔あのHPで分からないことが2つある。
 1つ目は秘密のパスワード付きとはいえ、ネット上で公開されていること。
 この途中経過を、決して少なくはない誰かがいつでも見られるように。
 2つ目は、このHPの見方だ。〕
[×と数字、さっきから断続的に増えていますっ。赤い点と数字が地図の上を動いていますっ]
〔数字は背番号と考えると、地図上にある赤い点はその選手の位置だろう。〕
[では、×印は・・・?]
フランコのキーボードを叩く手が止まりましタ。
私も彼も、思い当たる考えはありましタが、それを口にはしませんでシタ。
〔不確実なことは言いたくないな〕
[むぅ・・・。私もですっ。全マリーンズ人は、選手達の無事を祈っていますっ!]

そのとき私に本国から電話が入りましタ。
「もしもし・・・うん・・・なんだって!?バカな!」
「オー、ヤリチン?」(訳:どうしたんだ?)

【同士2名  ※■は火へんに華】

685 :番外 李承■と愉快な同士たち9 ◆CpgsCDAZJ6 :04/10/30 18:47:27 ID:MXsC4VXS
〔丶`J´〕ノ日<オッス、ヘムルパジョン(海鮮お好み焼き)!李承■デス。

「実は、私が君を探しに出発する前に韓国マスコミにこの情報をリークしておいた。
 もちろん日本のマスコミ(朝鮮日報)にもね。大騒ぎになれば、この計画は止められるはずだ。
 ところが、日本も韓国も知り合いの信頼できる記者達が事故に合って重傷だっていうんだ!
 もちろん記事は掲載されない・・・」
「オー、ヤリチン・・・」(訳:丁度いいというか・・・同じことが公式タンにも起こっているそうだ。)
「な・・・!」
私はディスプレイを見ましタ。
[とりあえず日本のマスコミに、ロッテ選手が全員行方不明という情報を送りましたっ。
 しかしながらっ、ほぼ一日たってもそんな情報はテレビも新聞もラジオでも見ません・・・
 このことを伝えた知り合いの記者さんは、事故に合いました・・・。
 あ、悪夢だ・・あぁ・・悪夢・・]
落ち込む公式タンをフランコが励ましている間、私にはある考えが浮かびました。
「一つ、わかったことがある。」
「オー、ヤリチン?」(訳:なんだい?)
「人を傷つけることすら平気で行う、マスコミへの巨大な圧力があるのは間違いない。
 しかも日本はおろか韓国内まで及ぶほどの。この事件の黒幕は韓国でも非常に強い権力を持っている。」
「オー・・・ヤリチン!」(訳:韓国で強い権力を持っている者・・・は!)
[私たちは、すぐ身近にそういう組織を知っていますっ!
 そう・・・マリーンズの親会社・・・ロッテですっ。]

この事件の黒幕の糸口がつかめましタ。
当然といえば当然の帰結ですが、やはりこの計画の黒幕はそこに存在するようデス。
[私は球団を通してロッテ内部を探りますっ。あなた達は?]
〔我々も調査をし、同時に協力者を集めたいと思っている。巨大な組織に対抗するには、我々の力は小さすぎる。〕
こうして公式タンとの交信を一旦打ち切った私たちに、新たな電話が入りましタ。

「なに? ベニー・アブラダニは、北極にいる?」

【同士2名  ※■は火へんに華】

686 :673:04/10/30 19:03:04 ID:s7rmebWR
ごめんなさい、>673は唐突過ぎました
取り下げでお願いします

保管庫さん、お手数かけますorz

687 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 19:40:06 ID:T1tRP1q9
公式タン、がんばれっ
全マリーンズ人はあなたの言葉を待っていますっ


688 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 19:51:31 ID:z6GadFZd
>>686
別に取り下げろとは誰にも言われてないから気にすることないと思うけど・・・
いや職人さん本人の判断なら仕方ないけどさ。

結局諸積と成瀬の取り下げに関しては、どう判定すんの?
諸積シナリオは文句の対象ですらなかったみたいだけど。

689 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 20:10:25 ID:iqf7AfH/
流石というと失礼なのかも知れないが、
ファンカラーというかなんというか、
奥ゆかしい職人さんたちが綴るBRだなぁ。
他チームファンだが、そこはかとなく漂う選手への愛を感じてます。
がんがってください。

690 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 20:44:46 ID:OR9he58f
>>676
サブローは、エカの指令で動いているから、
最短距離でいいんじゃない。
それと、野球選手なら、うちだって1時間3〜5キロくらいは
歩けると思う。

691 :薮田の大冒険5:04/10/30 21:12:06 ID:hBxDM3IM
「旅立ち」(1/2)

ついに完成したそれを引きずり海に浮かべる薮田。
そう、薮田が作っていたのは筏である。
方位磁石を見つめ日本地図と照らし合わせる。
(はっきり言って何処だか全然わからん・・・
日本には違いない。けど、この時期でこの暖かさ・・・間違い無くココは日本海ではなく太平洋!それだけで充分だ!)
とにかく北へ向かう事を決めた薮田。
(とにかく北だ、本州なら文句無しだが、とにかく何処か人のいる島に行ければいい!)
「よっしゃ!行こう!」
海面に胸まで浸かると、薮田は筏に跳び乗る。手製のオールを漕ぎ北へ向かう。
「・・・!!、風だ!南からだ!コレが俺の追い風になるか・・・?」
手製のマストが風を受けて膨らむ。予想以上にスピードが出る。
「イメージで作ったけど、意外に上手くいくもんやね。コレは行けるか・・・?」

692 :薮田の大冒険5:04/10/30 21:13:59 ID:hBxDM3IM
(2/2)

仲間の為に立ち上がった男の冒険が今、幕を開けた。
だが、この時薮田は気付いていなかった。夜通し続けた重作業、緊張感、仲間達の悲報は、薮田の体力を既に限界に至らしめていた。
そして・・・薮田はあまりにも海に無知であった・・・

薮田の後方・・・南方からは、薮田を追い掛けるように黒雲が立ち込め始めていた―

693 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 21:26:58 ID:zp2XhzRv
すげー!・・・でもなんだかヤバげな雰囲気(゚Д゚;)

694 :もくろみ :04/10/30 21:35:15 ID:v0F2SjtJ
入口で物音がする。
辻 俊哉(45)は、袋の中から伸縮式警棒をとりだし、身構えた。

「だれかいるかー!」

カウンターの向こうから声がする。

(どうする・・・返事をするか・・・)

迷いながらも位置を変え、その侵入者を伺う。

侵入者はこちらに気づいてはいないようだ。

待合室のソファーに腰を落とし、侵入者は水を飲み出した。

俊哉はなおも位置を変え、相手のユニフォームが見える位置へたどり着いた。


695 :もくろみ :04/10/30 21:36:14 ID:v0F2SjtJ
「53・・・ 原井さんか・・・」

俊哉が相手を確認すると同時に、原井はつぶやいた
「勘弁してくれよ・・・」
「おれは野球をやりたいだけなのに・・・」

原井は無意識に首を振った、その視線の先に何かが動いた。

「誰だ!」
原井は袋の中の金属バットを握った。

「原井さん 俺です 辻です。」 俊哉は原井から警棒が見えないようにしながら、声をかけた。
「辻 おまえ・・・。」 原井はバットを剣道の中段のように構えた。
「原井さん そう身構えないでくださいよ。 俺はあなたを襲う気はないですよ。」

俊哉はそう言うと原井から見えないように警棒をたたみ ポケットにしまった。

「本当だな?」 原井は警戒を解かないまま聞き返した。
「本当ですよ。」 俊哉は両手を広げてみせた。

原井はようやく警戒を解き、ソファーにバットを立てかけた。


696 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 21:36:22 ID:MBDbRRmp
薮田神。無事を祈る
しかしベニーの苗字が自分も分からなくなってきたなあw

697 :もくろみ 終:04/10/30 21:37:07 ID:v0F2SjtJ
「辻 悪かったな・・・。 疑って。」
「仕方ないですよ。この状況じゃあ。」
「俺ここに来る前に、長崎の・・・亡骸を見たんだよ。 そしたら何かどこにいても誰かに見られているようで・・・。怖いんだ!」
「俺もそうです。三島と藤井の死体を見て・・・。」
「悲しいことだが、誰かやる気になっている奴がいるって事だよな・・・。」
俊哉は黙ってうなずいた。

「俺は誰も殺したくないし、ましてや自分も死にたくない。」原井は続けた。
「だから時間が許す限りここに隠れようと思う。おまえはどうする?」

俊哉は考えた。(俺の目的は生き残ること。そのために今は仲間がいた方が都合が良さそうだ。)
「俺も残ります。原井さんと一緒の方が精神的に良さそうだ。」
「よし、じゃあ腹ごしらえからだ。」

原井はリュックから食料を取り出し、食べ始めた。
俊哉もそれにならい、パンをかじりながら、また考えた。

(もし生き残りが11人になったらあのバットを奪って原井さんを・・・)



698 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 21:39:35 ID:MBDbRRmp
う、割り込みすんません。辻ちゃん黒ーい

699 :523=694:04/10/30 21:44:39 ID:v0F2SjtJ
>>698

気にしないでください。
こちらがもたついたんで・・・。

コテハンのレス見落としてました次回からつけます。

700 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/30 23:16:30 ID:xfUdOGfj
保守

701 : ◆UiBYvEJPvA :04/10/31 00:07:15 ID:HNjOi/5i
>668
雨いいでつ(゚∀゚)
朝の放送と雨と重ならせたいかな…

成瀬話はどうなるんだろ?そのまま行きます?

702 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 00:11:49 ID:M/K2RLcG
朝の放送クルー?
宏之の反応がフクーラしく気になるなぁ

703 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 00:27:25 ID:ndK1QXpL
>>701
成瀬話、もうちょっと練り直してもらって、うまく他の話と繋げるとなかなか面白くなると思いますね
でも作者さん本人が取り下げOK発言をなさってましたね、確か

704 :未遂  ◆omOowmgk7M :04/10/31 00:57:13 ID:Zq1vYd/9
小宮山は民家を後にして歩き始めていた。本当は高木をどこかへ
埋葬してやりたい気持ちはあったが、悪条件ばかりが重なっていたため
やむなく断念したのだ。
「最後まであそこが禁止エリアにならなければ、良いところへ葬って
もらえるのか…?」
小宮山はそう思いながら、民家から離れ山中において歩を進めていた。
誰かと接触したいな、と彼は思っていた。できれば、信頼できる人間に…。

「ああああああ!」
―男の叫び声が聞こえた。あまりの大声に小宮山は一瞬ビクッとしてしまった。
(何だ、あのあまりにも無防備すぎる声は?!)
そしてガサガサ…と走っていく足音。
その後ろから「待ってくれ!」とやや小さめに叫ぶ男の声が聞こえた。
暗闇の中、ふたりの人間の足音が聞こえた。
後ろにいるらしき男の背中には、「1」と薄っすらと見えた。
「小坂――」
そう呼びかけたが遅かった。ふたりの足音は、小宮山のいる位置からとても遠いところへいってしまっていた。


705 :未遂  ◆omOowmgk7M :04/10/31 01:03:12 ID:Zq1vYd/9
2ちゃんねるガイドでトリップの付け方を見てきて書いてみましたが…。
前回は無知に至りですみませんでした。
藤田と小坂の話が面白かったので、第三者の視点からのみで使わせていただきました。
特に絡ませる予定ではありませんので、>>615-617のやりとりを、小宮山が見ていたという
捉え方をしていただけると有難いです

706 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 01:18:03 ID:A8elEf5X
>>704
おもしろいw
ここのバトロワは他球団に比べて笑いが多いよね

707 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/31 01:32:00 ID:TFTTJwfm
>>705
気を使ってもらってスイマセンね。
こんな感じで登場させてもらえると、オイシイとこをうまいこと増幅させてもらってありがたいす。
放送につながるように、さっさか区切りつける予定です。


708 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/31 01:34:26 ID:TFTTJwfm
>>701
薮田神シナリオで黒雲が現われたんで
6時のエカ放送で降り出すのがタイミング的にも良いですかね。

709 :友は遠くに(1/3) ◆h9KcvsENgk :04/10/31 02:00:50 ID:G0kx7m8q
なんで良平がここに?
自分で探しておいてなんて事を考えてるんだと心の中で突っ込みつつ、
「大丈夫、麻酔弾や。そのうち起きるやろ」
とりあえず弁解を。
「・・・・・」
「ふぅ・・・ホントは良平待ってよ思って球場の近くにおったんやけど、
ちょっとアクシデントにあって、な。」
「・・・・・」
良平は銃をまだ構えている。照準は俺には微妙に合ってないようだが・・・
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・とりあえず、銃下ろしてくれへん?」
「・・・あ、ああ。」
青野は壁を背に腰を下ろし、隣に田中も座った。



「青野は今まで一人で?」
良平はいつもの表情で話しかける。
つい今、俺が平下さんと撃ち合いしたのを見ていて?
「ああ、途中神田さんに襲われて、その後とりあえずお前を探してた。」
「そか。・・・うん、それならちょうどいいかな」
「何がや?」
「僕らと一緒に行こう。3人で行動したほうがいい。」
「3人?」
もう一人別のところに仲間が居るのか? いやそれともまさか・・・

「平下さんまだ寝てるから、起きたらだけどね」


710 :(2/3) ◆h9KcvsENgk :04/10/31 02:04:29 ID:G0kx7m8q
「・・・・・」
「・・・青野?」
「平下さんは戸部さん殺そうとしとった。自分も止め入って
肩撃たれたし、やる気満々や。一緒になんて動けへん。」
だいたい今撃ちあった人間同士で一緒に行こうなんて、何考えとるんや。
「外野手殺すのが平下さん第一目標だから、今は状況で撃ちあいになっちゃった
けど、利害が一致して一緒に生き残る仲間となったら大丈夫じゃないかと思う。
僕とだって今まで動いてきたんだしな」
(殺る気になっとった平下さんと一緒の利害で動いていた? それは…)
嫌な何かが頭をよぎる。良平は続ける
「青野は内野なんだし、俺も平下さんも一緒に行くのに何の問題も・・・」
「撃たれた相手信用しろってのは無茶なハナシやろ。それに」

違和感。

「それに、その言い方。お前も・・・」
そこで口が、思考が何かの壁に当ったかのように止まる。
これは、言えない。言いたくない。考えたくない。考えちゃいけない。
しかしその必死に守った壁も

「とりあえず、戸部さんさくっと殺してここから移動しないか?」

反対側からあっさり壊された。


「・・・すまんな・・・良平。」
「え?」
ぱぁぁぁん

一瞬の躊躇と決意と反射的な感情とがあっても、
その麻酔銃の銃口は田中良平に向いていた。


711 :(3/3) ◆h9KcvsENgk :04/10/31 02:05:50 ID:G0kx7m8q
信じたくはなかった。
親友が既に「積極的にチームメイトを殺す」つもりになっていたことを。
自分だって抵抗は消えていないものの「自分の命の危機」ならば
相手を、誰かを殺すかもしれない。
だからと言ってチームメイトを殺したくなんて間違ってもないし、見たくもない。
親友が「そういうもの」になっていることをこれ以上知りたくなかった。


麻酔から起きたらまた平下さんと良平は誰かを殺そうとするのだろうか。
それを放置していくのは、結局俺が誰かを殺していくことと同じなのだろうか。
「・・・やっぱ、逃げなんかな。これは。」
考え方が甘い? でも
今の良平をこれ以上見たくなかったし、殺すなんて考えられもしなかった。
だから・・・


戸部を引きずって家の中に入り、奥の部屋の押入れのなかに詰め込んだ。
肩も痛いし遠くへは運べないが、ここなら運次第で2人に見つからないかもしれない。
そしてもう一度外に出て、良平に小さく声をかける。

「また、縁があったら、会えればええな」

できれば、ここではないどこかで。


青野は歩き出した。

712 : ◆h9KcvsENgk :04/10/31 02:12:00 ID:G0kx7m8q
とりあえず遅れてた4人組は、これでひと区切りつけました。
さんざん引っ張ったわりに大した展開してないなぁ orz

713 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/31 11:53:31 ID:p0QlYK4b
保管庫にあげる為の個人的まとめ

>642 >596 取り下げ依頼
>643 Der Freischuts
>647 疑問
>648 伝令
>651 不信感
>654-656 這い上がる者
>657 土に伏す者
>662 番外編 園川一美と愉快なコーチ達6
>663 薮田の大冒険5(4になってるけど4まで収録してるので)
>673-674 実行
>684 李承■8
>685 李承■9
>686 >673-674 取り下げ依頼
>691-692 薮田の大冒険6
>694-695 >697 もくろみ
>704 未遂
>709-711 友は遠くに


714 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/31 12:03:17 ID:p0QlYK4b
>>が多すぎますって何よ_| ̄|●

忘れ
>>646 >>602 >>624-625取り下げOK

特にどれも取り下げる必要ないと思いますので
>>713の通り保管庫に上げます。
>>654-657 はすみません、句点つけさせてもらいます。

715 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 12:45:17 ID:ixSQqTVy
成瀬は抹消
モロは取り下げなし
サブの神田殺しは取り下げなし

以上でOK?

716 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/31 13:00:08 ID:p0QlYK4b
>>715
いや成瀬も取り下げる必要ないと思うんですが
後に続く職人様がいれば。

717 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 13:08:57 ID:ixSQqTVy
>>716
いや>>713に入ってなかったし取り下げOKって書いてあったのでてっきり成瀬のみ抹消かと思ってました。


続き書くかは他の職人さん次第だけど
スレの空気に流されたとはいえ、本人が取り下げたいといってる場合も残しとくのもなんだなとは思います。
かえって嫌というか晒されてる気がするかもしれないし。
しかし紆余曲折してますからね、今回は。モロのとか勘違いからだし。

いっそのこと本人から取り下げ要請があったら全部スッパリというのも手では。
多少は唐突でも要請が無ければ、サブロー×宏之のように生かした例もあるし。

718 : ◆CLM31pWOr6 :04/10/31 13:15:00 ID:p0QlYK4b
>>717
トリップついてない状況では誰が本人かもわからなかったりするんですが

とか言い訳してみるテスト

719 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 13:21:20 ID:ixSQqTVy
>>718
それもそうですな。
トリップは推奨ということで。

書く人は後から取り下げを依頼しないようにある程度吟味してからで。

720 :鬼ごっこ2(1/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/31 16:29:38 ID:XKLsAv+v
――ガサガサガサッ!ザッザッザッザッ――
「待ってくれぇー!」
「わああああ!」

一人絶叫マシーンこと藤田宗一は、山の斜面を凄いスピードで登っては降りつつ
立ち木や茂みをかいくぐり、道の凸凹も踏み越えて駆けていた。

小柄で俊足、なおかつ瞬発力や俊敏な動きではロッテどころか球界でも屈指の能力のはずの小坂誠が、追いつけない。
藤田も決して、大柄で動きにくいというわけではない。が、それにしても速い。
生死をかけた状況が、通常以上の能力を引き出しているのだろうか。
しかし、そんな限界ギリギリの運動が持続するはずがない。
「ハァッ!ハァッ!苦じぃっ!ハッハッ!」
藤田はガス欠を起こす寸前だった。走りながらなんとか後ろの敵をまく方法を考えていた。
「そうだっ!」
袋の中に入っていた支給の武器を思い出す。袋に手を突っ込み、大き目の箱を取り出す。
箱を開けると、中には直径5cmぐらいの鉄の撒き菱(まきびし)がたくさん詰まっている。
「これで、どうだ!」
箱の中身を来た道にぶちまける。
バラバラッ・・・
走った跡の上に撒き菱がばら撒かれる。一つでも踏めば足に大怪我を負うだろう。
藤田が通過して3秒ほど、後を追って一陣の風のように小坂がその場所に駆けて来た!

そして小坂は撒き菱のあるゾーンとは少し違うコースを走っていった。

「なんでまだ追ってくるんだよおおお!」
「逃げるなって!!」

藤田が斜面を駆け降りたところで向こう側に人影が見えた。
「げっ、前にも!? あああああ!」
慌てて方向転換して更にスピードを上げる。駆ける、駆ける。
ここでついに藤田の脚は限界を越えた。
脚に激痛が走った藤田はその場で硬直し、勢いで前につんのめり、スッ転び、山の斜面を体ごと転げ落ちていった。

721 :鬼ごっこ2(2/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/31 16:35:34 ID:XKLsAv+v
藤田宗一が方向転換した後、それを追いかける小坂誠は誰かに呼ばれた気がしたが、小坂には藤田しか見えていない。
そのまま藤田を追いかけるが、フッと姿が見えなくなった。
「ぎゃああぁぁぁ・・・!」
一際大きな藤田の絶叫がこだました。
声のするほうへ向かうと、正に目の前で急斜面を藤田が転がり落ちていく。
追いかけようとするも、さすがの小坂も万有引力には勝てず両者の差がどんどん開いていく。
「あぁ!」
満月の光も届かない闇夜の森の中、藤田が草木を倒しながら落ちていく音が遠ざかる。
視力の良くない小坂には、もはや見えない距離を離れてしまった。
「せっかく・・・話し相手が出来ると思ったのに・・・」
小坂は足を止め、そうつぶやいた。


ズザッズザッズザッ、ズザザザッ・・・
藤田は転げ落ちる間に頭を打って気を失ってしまった。
彼の体はうまい具合に木などに引っかからず、急斜面を転げ落ちていった。
そして、転がった先は小さな崖になっていて、そのまま落ちた。
「グゲッ!・・・・・・。・・・お前は右打者相手だけに限らず逃げてばっかりって言われても・・・。
 ・・・・・・ん?」
藤田が目を覚ますと、体のあちこちがメキメキと痛む。痛くないところが見つからないぐらい痛い。
どうやらまだ生きている。
見回すと、先ほどまで追ってきた人影はもういないようだ。
「助かったのか・・・しかし、痛たた・・・
 ・・・山の中も安全じゃないのか・・・」
肩を落とす藤田だったが、目の前に奇妙なものを見つけた。
「・・・なんだ、この板は・・・?」
藤田が落ちてきた小さな崖。
露出した地層に、不自然な長方形の木の板が埋め込まれている。
痛みをこらえて立ち上がり、その板を調べてみる。
大きさは人がスッポリ収まるほどのもので、強く押すと音を立てて倒れた。
倒れた。そう、板の先には真っ暗な洞穴が広がっていた。

722 :鬼ごっこ2(3/3) ◆QkRJTXcpFI :04/10/31 16:38:42 ID:XKLsAv+v
「これは・・・防空壕跡なのかな・・・?」
藤田宗一は、穴の中を持っていた懐中電灯で照らす。
岩肌が照らされ、充分に人が通れそうなぐらいの広さであることが分かる。
光は洞窟の先の暗闇に吸い込まれ、見える範囲では行き止まりはない。
少し踏み込んだところで、藤田は立ち止まった。
「ここは安全かも・・・いや、しかし・・・」
――ズガーン!
「うわっ!」
藤田の横の岩が弾けとんだ。
振り返ると、左手で銃を持ちユニフォームを着た少年が、射撃の反動でよろめいていた。
(誰?確か今年入ったルーキーだったと思うけど、ほとんど会ったことない。60番?誰だっけ?
 ていうか、今、俺撃たれそうになった?)
藤田がそう思ったのも束の間、震える銃口から二弾目が放たれた。
今度は藤田の足元で土が跳ねた。
「う、う、うわあああ!」
洞穴の入り口にいる藤田に逃げ道は一つしかない。身を翻すと、体の痛みも忘れて洞穴の中へ全速力で駆けていった。

「殺さなきゃ・・・殺さなきゃ・・・僕は、僕は殺人鬼・・・」
殺意をこめて撃ったはずの弾丸は、二発とも外れてしまった。
(なんで僕の体、震えてるんだ!? 僕は殺人鬼なんだ。殺さなきゃ。
 あの人、確か藤田さんと言う先輩投手だけど、殺さなきゃ。)
「殺さなきゃ・・・、・・・あ。」
藤田がとっくに目の前から消え去った後に、成瀬善久は我に返った。
「ああ!殺さなきゃいけないのに・・・。追え!絶対に逃がすな!!」
そう自分に言い聞かせるように叫んだ成瀬は、右足をひきずりながら洞窟の中へ入っていった。
「痛い・・・。まったく・・・なんで山の中に撒き菱なんか落ちてるんだ・・・ああ、ムカつく!」
殺す人間を探して歩いていたとき、撒き菱を踏んづけて足の裏に大きな刺し傷を作ったのを思い出し、成瀬は舌打ちをした。
――ぁぁぁ・・・
「声が遠ざかってく・・・。クソッ、急げ!殺せぇ!!」
藤田よりだいぶ遅いスピードで、成瀬はびっこを引きながら洞穴の中へ消えていった。
真っ暗だった空が少し白んできたが、もはや藤田と成瀬に知るよしはない。
二人がもう一度遭遇したのは、小一時間後、朝の島内放送が終わった頃まで進む。

723 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/31 16:48:13 ID:XKLsAv+v
というわけで朝のエカ放送が入れられるようにしました。
ついでに90章の成瀬君が山道にいるようなのでので使わせてもらいました。
90章を勝手に成瀬君の自問自答みたいに解釈しちゃってますけど。

置き去りの会長の出番は特に考えてないので、他の職人さんにお任せします。

724 :夜明け前(1/1) ◆h9KcvsENgk :04/10/31 17:19:24 ID:G0kx7m8q
季節にしては温く、それでも少しひんやりとした風が木々を揺らす。


洞穴の奥では福浦が横になって休んでいる。
目の前では大塚が岩に腰掛け、小さく寝息を立てている。
「・・・交代で二人見張り番って言っただろうが」
少し呆れるが、そのまま休ませてやることにした。

こんな殺人ゲーム、その緊張感の中で。
実際に戦闘をしてないとはいっても疲労が溜まっていないはずはない。
夜のうちは少しでも休んで体力を温存するべきだ、ということ。
街区へと急ごうとする二人にそれを説得するのは意外に大変だった。

「さんざん威勢のいいことは言っても、こうだからな」
目の前の、眠れる見張り番を見て黒木は苦笑する。
しかしそれを見てまた思う。
自分を安心して信頼してくれている後輩が居るということ。
それは彼にとって何にも替えがたいものだった。
(だからこそ、俺は・・・)

生ぬるい風が木々を通り抜ける。
メスを入れた右ひじが、疼いた。

「今日は、雨かな・・・」

725 : ◆h9KcvsENgk :04/10/31 17:23:17 ID:G0kx7m8q
黒木組ちょっとお借りしました。
短いもの唐突に書きたくなったもので・・。

雨降らすのは朝放送のあたりからですか?

726 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 18:35:24 ID:ndK1QXpL
何となく保守hage

727 : ◆QkRJTXcpFI :04/10/31 19:01:49 ID:XKLsAv+v
>>725
私はその時間でOKです。


里崎&四郎の作者さん見てらっしゃいますかね?
一応リレー歓迎と書いてあったのですが、差し支えなければ>>722から繋げたいのですが。
差し支えあれば言っていただければ。

728 :466 ◆UpgPqRu.6s :04/10/31 20:34:00 ID:eMLiJSA8
>>683
遅レスですみません
そう言っていただけるとありがたいです。
お言葉に甘えてもう暫くコバヒロ借ります。
受験がんばって下さい!

729 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 22:04:10 ID:JGlCTtup
大河ドラマ初芝清(○з○)
http://www.geocities.jp/hatsusama_taiga/

類似スレ(?)の保管庫ができた模様

730 :ネタ(1/2):04/10/31 23:27:02 ID:hMdeUpUM
■掲示板に戻る■ 関連ページ 全部 1- 最新50

おいおまいらロッテで大事件ですよ

1 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 19:13:15 ID:3dwLrm50
今日、秋季練習やってるかと思って
館山逝ったらsonokawaと吉鶴しかいなかった
球団事務所に電話してもつながらないし
なんかあったんじゃねえの?

2 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 19:14:47 ID:oXacR44L


3 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 19:15:04 ID:Su+XmKAS
2

4 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 19:16:15 ID:02H1vreG
4様

5 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 20:22:34 ID:3Bgbd7+k
チョン球団うせろ!

6 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 21:18:40 ID:1DRGVzMy
>>1
公式もなんか変になってるね


731 :ネタ(2/2):04/10/31 23:27:31 ID:hMdeUpUM
7 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 21:31:27 ID:c2o9GPB6
|:::::::::::::::::::::::::::::::
|" ̄ ̄゛゛`∩::::::::::::::::
|,ノ  ヽ, ヽ:::::::::::::::::::::::::
|●   ● i'゛ ̄゛゛゛`''、::::::::::::::::
| (_●_)  ミノ  ヽ ヾつ::::::::::
| ヽノ  ノ●   ● i::::::::::   いきなり終わりクマ…
{ヽ,__   )´(_●_) `,ミ:::::::
| ヽ   /  ヽノ  ,ノ::::::


8 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 22:27:13 ID:aq5IQ6Lf
今日何となくマリン行ったんだけど、
なんかバスが停まってたよ

9 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 22:57:10 ID:s53me8of
>>8
何しにマリン逝ったんだw

10 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 23:30:45 ID:aq5IQ6Lf
>>9
プレナに買い物しにいったついで

11 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 23:35:18 ID:XclShuEl
公式タンからメール来てたけど、文字化けして読めねえーーーーーーー
くぁwせdrftgyふじこlp

12 :代打名無し@実況は実況板で :04/10/28 23:40:37 ID:FESJywIN
>11
なに?


732 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 23:27:37 ID:b/VcL6ZG
>729
とりあえずブックマーク。

733 :代打名無し@実況は実況板で:04/10/31 23:36:11 ID:tBQaSQ/Y
722さん、すごい!!
成瀬まで繋げはった!
つか藤田ワロタwいい展開乙です、そしてこれからも期待してます

734 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 00:01:21 ID:D+8VRvVi

チョン球団

千葉から出て逝け


735 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 00:21:44 ID:j4F4ea+W
>>730-731
よい仕事乙。

736 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 00:27:06 ID:CwSddsR4
>>722
成瀬、可愛いよ、成瀬。

>>724
こういう雰囲気イイ! ですね。
これからも、楽しみにしてます。

737 :ライバル  ◆Q1vH5N3nC6 :04/11/01 01:45:07 ID:M7tFX73R
「直行さん……正人さん……」
今江は走った。しっかりと前を向いて。
直行と正人、2人の命を背負った使命感……そして、川井に対する怒り……?憎しみ……?今まで自分の抱いたことのない感情を抱いて。

『もう誰も俺の前で殺させはしないから』
どれだけ走っただろうか。分からないほど走った。
けれど使命感は彼の体に全く疲労を感じさせなかった。
『誰かに会わなくちゃ……それが乗った奴でも、反った奴でも。 もう人を殺すのは止めなくちゃ』
雨が降るのだろうか。森の空気が湿ってくるのが分かる。
段々と周りの気配も感じられるようになってきた。
走りながらなのに、どんどん冴えてくるのが分かる。
『俺、本当にゴリラになっちまったのかな。いっそのことゴリラだったらもっと早く森の中、動けるのにな ……ゴリラ?』

「垣内さん!」

相手に先に見つかってはいけない状況ということも忘れて思わず叫ぶ。
垣内の純粋で悪く言えば田舎臭い性格は、同じ右の長距離砲として可愛がって貰っていたから知っている。
彼がスタジアムで原井と話していたときの彼の表情を良く覚えている。
垣内さんだったら一緒にこの思いを叶えてくれる。その思いが募る。

『垣内さん』

いつの間にか今江の思考はそう決まっていた。

738 :ライバル  ◆Q1vH5N3nC6 :04/11/01 01:48:09 ID:M7tFX73R
すいません。sage忘れました_| ̄|○

正統派が少ないかな、と思ったので単発で方向性だけ示してみました。
投げるようで悪いですが、皆さんで引き継いでくれたら嬉しいです。

739 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 02:12:11 ID:j4F4ea+W
初書きの人?
そのチャレンジスピリットでどんどん続きを書いてみようぜ。


740 :葛藤 ◆prGJdss8WM :04/11/01 03:31:18 ID:s52d2ZOc
風が髪を撫でたのか、そんな小さな感覚で西岡は目を覚ました。
瞼をあけ、うす曇の空を見る。雑木林のどこかで鳥が鳴いている。
そこまでを一瞬で感じ取り、また西岡の本能は鋭敏になった。
昨日二人殺した。富永さんはきっと死んだやろう。喜多さんは…疑うべくもない。
「…人殺しやなあ」
少し仮眠を取っただけの茂みの中で、ごそごそ起き上がったまま西岡は呟く。
彼とて何も、殺し合いなど望んでいない。
「…いた」
富永に昨夜殴られた、右肩が微かにきしんだ。その痛みで逆に、自分の命を思い知る。
それでも西岡は動こうとはしなかった。じっと目の前の木々の揺れを見ながら、深く沈黙していた。
一番いいのはやはり、信頼できる仲間を探すことだ。間違いなく、賭けられる相手を。
そういえば浅間は無事だろうか。
ピッチングは強気なくせに、普段はほにゃほにゃ笑っていることの多い浅間を思うと、
こんな状況なのに心配になる。
(生きとれよ、敬太。せめてお前くらいは)
かといって今動くのは危険だとも思う。夜の闇は去り、ほの白い朝がとうとうやってきている。
今まで一人で行動してきたのを、西岡は少し後悔した。
ふと、風がざわざわと鳴る。そこにちいさく何か別の音を、西岡の耳は感じる。

誰かが呼んでいる声。人の声だ。
西岡はとっさに身を硬くする。ざっ、一瞬で身構え茂みの中でポケットの中の銃を探る。
こめかみで血がどくどくいうのを感じた。何秒かたって、あれは聞き間違いでは無いかと思ったところで、
再び聞こえた。今度は間違いない。
「…き…ち…さん…!」
今江は走っていた。がさがさ茂みを踏み越え、引っかかる木の枝をものともせず走っていた。
さっき見た、垣内の後姿を信じて、今江は走っていた。

741 :葛藤2 ◆prGJdss8WM :04/11/01 03:33:14 ID:s52d2ZOc
「垣内さん!?どこ!?」
最初にかけた声は聞こえていなかったのか。垣内はあっさり、今江を振り返らず林の中に消えていく。
それを思わず追おうとして踏み込んだ瞬間、今江のスパイクは足元のぬかるみにとられていた。
意外と深いそのぬかるみに気を取られた数秒の間に、垣内の気配を感じなくなった。
「…アホか、俺はぁっ!!」
呼ぶのもやめて、大きく息をついて今江はうずくまった。
全力で走ってきたのに追いつけなかった。もしかしたら自分は全く見当違いの方向に走っていたのかもしれない。
飲み込む唾が喉に引っかかり、咳き込むようにしながら今江は空を見上げた。朝だ。2日目が始まる。
こんな馬鹿げたこと、早くやめさせなければならない。
「直さんに、約束したんや」
決して大きな声ではない。
それでもその強さは、空気を確かにふるわせた。誰かに届くかもしれなかった。
いい耳を持っているものには。

アホ、という単語が聞こえた。人が落ちた枝を踏む鋭い音が何度も聞こえた。
誰かが近くにいることは間違いない。
しかしそれ以降動きはない。西岡は信じられないほど冷静に、周囲の音と気配に神経を集中する。
誰かがそばにいるということはすなわち、敵か味方か、その二つでしかない。
ならば自分の行動は出るか、出ざるか。
西岡は息を殺す。もう唾も出ない。
今江は歩き出す。

(とりあえず、垣内さん…でも、誰でも、仲間を見つけんと)
そう思えばまた、昨夜の惨劇が生々しく脳裏に甦った。
信じていた人の死がふたつ、そのひとつを感じた自分の手。
ひとりは自分に自覚をくれた。
もうひとりは間違いなく、そのいのちをくれた。
ぱき、ぽき、歩くたび足元で枯れ枝が折れる。その下には少し柔らかさも感じる森の土。

742 :葛藤3 ◆prGJdss8WM :04/11/01 03:34:50 ID:s52d2ZOc
命は巡るのだとこんなところでまた思った。木の葉や枝は落ちて、土になって、そして命に還る。
その輪のどこに、自分はいるのだろう。あの人の言葉は、あの人の命は、俺の中で生きるのだろうか。
ワッペンをつけたあたりの左胸があつい。思わずそこに手を当てて立ち止まる。
「…俺は行きます。生きて行きます。もう誰も死なせません」
声に出して言わないと、そう強く言わないと、ともすればまた悲しみと絶望が交互に襲ってくるのを今江は知っていた。

緩めないでいた緊張感が、ふと変わった風向きを敏感に捉えた。
足音だ。がさがさ草にひっかかり、小枝を踏む。
自分ならもっと用心深く行くのに、と西岡はまるで舌打ちするように思った。
「誰も死なせません」
その声は、西岡の警戒心を解きほぐした。聞きなれた声のような気がする。
「誰も。俺は、皆を助けて、帰りたい」
…今江さん。叫ぶのは堪える。

目を凝らせば、白いものが視界をちらちらした。
何重にも遮る草葉を越えて、そこに今江が立っているのを西岡は見る。
リュックをしょって、左胸に拳を当てているように見える。マリーンズの、Mのワッペンを握っているようにも見える。
そして天を仰いだ。
あまりぎりぎりを感じさせない人だった。
浦和でもマリンでも、ガッツを出しながらも冷静でマイペース、そして剛毅。
追い詰められても、それを跳ね返すだろうと思っていたら、まず間違いなく跳ね返すタイプだった。
彼は目を閉じている。今なら狙えば造作も無く、殺せる。だが西岡にその気は無かった。
生き残るために手段は選ばないと思っても、一番大切なものは失くさないつもりだった。
強くなりたいと決めていても、それは必ず自分の手で。誰かを引きちぎるのではなく、自らの拳で勝ち取る。
彼が肩を落としたように見えた。そこでまた呟いた。
「直さん」
その名前は知っていた。
「…正人さん」
西岡の冷静な糸のようなものが、ぷつんと切れた。

743 :葛藤4 ◆prGJdss8WM :04/11/01 03:38:39 ID:s52d2ZOc
自分の右から、不意に音がした。今江の全身はとたんにびりびり反応する。
瞬間で振り返れば、そこに誰かが立っているのが見えた。白い色がユニフォームだと、理解するより早く今江は伏せる。
「…誰や!?」
「俺です」
聞こえた声が固い。そのせいもあってか、今江が彼を思い出すのに数秒かかる。
「西岡です。大丈夫。撃ちません」
「…西岡?」
「今江さん、無事やったんですね」
「…。」
「でも、直さんと正人さんは死んだんやね」
「…!」
もともと硬く響く西岡の声が、今日ばかりは天の審判のように響く。
「…そうや」
「俺はどうでしょうね」
「何?」
「俺は撃ちませんけど」
「…俺もや」
「だったら立ってください」
「…西岡!」
まだ今江には彼の真意はつかめない。ここで一瞬にして豹変したとしても、誰が彼を責められる。
そんな極限状態に、自分達は追い込まれているのだ。
立たなければと思う。そうしなければ西岡の信頼が消えてゆく。
しかし立てばその瞬間に、自分の体に風穴があくかもしれない。
伏せながらまた無意識に、今江は胸のワッペンを握っていた。
その感触が、あたたかいと思った。

「…わかった」
すい、ためらいを残しつつ立ち上がった今江に、少なからず西岡は舌を巻く。
圧倒的優位を保っていたのは自分。間違いなくさっきまではそうだった。
しかしこうも無防備に立たれてしまっては、心境的にはイーブンイーブン、下手したら6対4で不利かもしれない。
彼はじっとこちらを見ている。相変わらず胸に拳を当てながら。
「直さん、川井さんに殺された。お前も気ぃつけろ。それと、正人さん、死んだ」

744 :葛藤5 ◆prGJdss8WM :04/11/01 03:40:40 ID:s52d2ZOc
「…あんたが、殺した?」
「とどめ、さした」
ひくんとのどがひきつった。
「あんたが、殺した!?」
叫んでしまった。
「…とどめは、俺がさした」
浦和でもマリンでも仲の良かった先輩の笑顔が浮かんだ。彼を今江が手にかけた。
「苦しんではったからな」
「…俺も、ふたり殺したよ。富さんと、喜多さん」
「西岡!?」
「俺はねえ、許さへんって決めてる。このゲームとか、それに乗るやつとか。襲ってくる奴とか。それから、卑怯もんもや」
「…。」
「俺の理由や。今江さん、あんたの理由は何」
「俺の理由?」
さわさわ風が吹いて、場違いなくらい優しく、二人の頬を撫でた。

「俺の理由は」
「正人さん殺した理由は」
「…違うよ。直さんが教えてくれたんや。…正人さんと、ふたりで」
不意に慟哭がこみ上げた。あの人たちの命を自分は飲んだ。間違いなくこの胸の辺りに。
「西岡、こんなん間違ってる」
声が震えて情けなかった。直行のように自信を持って、確固たる声で、宣言したかった。
「帰ろう、皆で。皆で、絶対。俺を信じろ」
体中で波打つ叫びがあった。今江の言葉は地に落ちなかった。
顔を上げた、もう一度言った。
「もう誰も死なせへん」
西岡の髪が風に揺らぐのが、奇妙なスローモーションのように見えた。

「…俺は、それでも、人殺したで」
随分たったような気がしたが、実際は数秒だったのかもしれない。

745 :葛藤6 ◆prGJdss8WM :04/11/01 03:42:57 ID:s52d2ZOc
目を見ているはずなのに彼は眉を忍ばせ、声の調子は以前と変わらない。
「俺も殺した。正人さん、川井さんに撃たれて、動けんくなって、俺に、強くなれって」
「…正人さん」
「直さんはその前に、川井さんに、毒盛られて」
言えば言うほど自分の中に何かが湧き上がってくるような気がする。直行の言葉が頭の中でこだましていた。それが口を動かしていた。
「だから俺はもう、誰も」
「わかりましたよ。わかってましたよ」
硬い声で西岡は呟く。
「…あんたが、こんなゲームにのらへん人やってことくらい」
「西岡」
「今江さんがそのつもりやったら、俺は力になれますか?」
「…え」
「最後の最後で裏切るかもしれませんよ?俺は…自分を守るために、逃げるかもしれませんよ?」
「それでもええ。一緒に行こう。…皆連れて帰ろう。直さんも、正人さんも、俺が連れて帰る!」
こくり、西岡はうなずいた。大人びた彼のそんな意外な子供っぽさに、一瞬今江の中の何かが緩んだ。
「俺はお前を信じる」
「…了解」
風が撫でた髪を鬱陶しそうにかきあげ、西岡は右手を出した。駆け寄ってその手を握る。血の巡る気配がした。
「で、具体的にはどうするン?」
「やっぱり仲間集めンと。スタジアム襲うのにも二人はきつい」
「ふん。そうやろうと思います。マシンガンと俺のピストルやもんなあ、接近戦が怖いな」
こうやって冷静に状況を分析する後輩を、今江は初めて頼もしいと思った。
「俺は垣内さん探しててんけど」

746 :葛藤7 ◆prGJdss8WM :04/11/01 03:47:22 ID:s52d2ZOc

「垣内さん?…無事やったか?」
「見失った。せやしお前も」
探しましょ、首をぐるりと回して西岡は茂みを乗り越えた。
「しかしめくらめっぽう探すわけにもなあ…」
「ひとりなんやったら、あの人のことやから、きっと誰も殺さへん。せやけど水はいるでしょうねえ」
「…川?」
「見張る価値はあるかな」
なるほどと背中のリュックから地図を引っ張り出し、雑木林の真ん中を突き抜ける川を探す。
「今江さん」
「ん?」
キョロキョロと空と周囲を見渡す今江の袖を、こっちだと言わんばかりに引き歩きながら、西岡は言った。
「俺は昔から、あんたのことは信じてましたよ」
小気味よいスピードで歩く、西岡の耳の辺りが見えた。

747 : ◆prGJdss8WM :04/11/01 03:48:46 ID:s52d2ZOc
真面目に書いてしまった・・・しかも馬鹿長く・・・_| ̄|○

初めて投稿したので西岡と今江お借りしました。
正統派よ生きのこれ・・・

748 :翳り(1/1) ◆h9KcvsENgk :04/11/01 04:22:53 ID:l94N5fQr
前夜見た光景が延々と頭をリフレインしていた。


杉山俊介が遠目に森の中で見たもの。
この人ならチームメイトを守るために動くだろう。
そう信じて彼が一日中探していた黒木知宏が、
言い争いの末、誰かチームメイトを撃ったシーン。

その瞬間彼は思わず走り出していた。
走って、走って、走って、走って、走って、逃げ出していた。
それは彼が信じていたものの崩壊だった。
あの黒木さんでさえ、一方的にチームメイトを殺していた。
そんな場に遭遇してしまった。
何も考えられなくなった。だから、走った。


そう、これは人殺しの戦場なんだ。
勝手に人を信用なんてしていたら自分が死ぬ。

そんなことが頭の中をよぎる。
ダメだ、俺はこのチームを救いたいんだ。
皆で一緒に、こんな馬鹿げたゲームをぶち壊して・・・



黒木の鋭い目線。引き金を引く瞬間。
彼の持った銃から発せられた乾いた音が頭の中で再生される。

――パァーーーン!

749 :山下&佐々木(薮田の大冒険補足):04/11/01 05:13:09 ID:DcifbXSZ
「しかしまぁ・・・初日は意外なほど速く進みましたね。」
山下徳人は選手達の光点を眺めながら呟いた。
「そうだな・・・救済リストの清水、小林はあまりにもゲームの流れが速すぎたせいだな。
・・・そう、さっきは面白かったぞ。小坂が藤田を殺そうと追い掛けるんだが、あの小坂が追い付けないんだ。藤田速い速いw」
光点だけを眺めている為、画面を見ている者にはまさに「ゲーム」そのものの感覚だろう。
殺し合いという重い現実を見てない佐々木の言葉は、まさにゲームのプレイヤーの様な口調であった。
「ん・・・今江、西岡か・・・こいつらは大丈夫そうだな。」
「・・・そう言えば薮田はずっと浜辺に潜んでましたね。チキンのアイツらしいよ。」
「ハハハ・・・薮田?・・・ん・・・いつのまに動いた?何処だ?」

750 :山下&佐々木(薮田の大冒険補足):04/11/01 05:17:38 ID:DcifbXSZ
「え?・・・薮田が何です?」
「・・・・・・お、おい!薮田がないぞ!死んだのか!?」
「そんな馬鹿な!金沢以来薮田に近づいた奴はいませんよ!」
「まさか・・・自殺?」
「な・・・と、とにかく山本さんに!」

安心して薮田には注意を払っていなかった二人。
焦る二人の想像外、画面の遥か上で他より弱く光る光点の存在があった―

751 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 05:23:25 ID:DcifbXSZ
>>748さん

話ぶったぎってしまいました・・・orz

752 :ライバル  ◆Q1vH5N3nC6 :04/11/01 07:30:12 ID:lw46fR9I
>>739
初めてです。 よろしくお願いします。

あとタイトルが変なのでまとめてくれる方、その時は「信念」にタイトル変更お願いします。

753 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 12:21:07 ID:l94N5fQr
>>751さん
いやいや、748は今はあそこまでのつもりで書いたんで
別にぶった切れてないですよー。

754 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 19:56:24 ID:V3J75Ln9
保守あげ

755 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 22:15:42 ID:sOr7raBT
今夜の新作来てない・・・orz
なんか0時の放送以降、誰が、何人死亡とか読み返すのけっこーめんどくさいから
もしや職人さん達は朝の放送の話譲り合い状態?
漏れに文才があれば書いたけど、まったく無理なので役に立てなくてスマソ<職人さん達

756 :去った人:04/11/01 22:30:06 ID:aN2bbUsS
順不同ですが…
マサウミ、正人、富永、(宏之)、神田、喜多ですかね

757 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 22:30:33 ID:Dtmi05XY
めんどくさいというより手間かかるので時間がかかってるのかな、と前向きに解釈してみる
職人さまいつもおつかれさまです

758 : ◆vWptZvc5L. :04/11/01 22:46:04 ID:zH5ubgqh
6時の放送を使った話、書いてみます。明日の夜までに完成が目標。
先に6時の放送が書き上がってる方がいましたらどんどん投下してください。

エカの口調がうまく使いこなせるだろうか…

759 :偶然  ◆t9z9GAMfsM :04/11/01 22:53:52 ID:b8VGt+Mt
 「ああ、やっと話し相手が見つかったと思ったのになぁ・・・。」

 小坂はそう呟いて、足を止めた。もといた丘の上からは随分遠くに来てしまった。
夢中で逃げる藤田を追っていたがために、自分が島のどこにいるかも分からない。
とりあえず森の中にいると言う事は分かるが。

 「さて、どうしよう・・・。」

 そう行って暫く歩くと、ポッカリと開けた広場に出た。枝葉を組んで造った小屋に、
焚き火の跡もある。ここで誰かが野宿しているようだ。

 すると・・・。

 「あれ、小坂さんじゃないですか」

 そう言って小坂の左手からひょっこり現れたのは、渡辺俊介だった。

760 :◇t9z9GAMfsM :04/11/01 22:56:49 ID:b8VGt+Mt
 小坂を進めてみました。続きを書ける方はお願いします。

 ちなみに時間は朝の放送の直前、4時半から5時くらいです。

761 : ◆t9z9GAMfsM :04/11/01 22:57:49 ID:b8VGt+Mt
 トリップはこれでいいんですよね・・・?

762 : ◆t9z9GAMfsM :04/11/01 22:59:08 ID:b8VGt+Mt
 何度もスンマセン、誤字です。「そう行って暫く〜」→「そう言って暫く〜」

763 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 23:07:59 ID:VOQ7O4/r
俊介って森じゃなくて海岸にいるんでは。
どうせ会うなら今まで放置状態のタスクとかの方がよくね?

書くんなら今までの話熟読してから書いてほしい。
空気読めてないのって大体前の設定とか無視して書いてるのが多いような気がする。


764 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 23:10:09 ID:sOr7raBT
スンスケは森の中じゃなくて、北東の海沿いの断崖に囲まれた所に隠れてるんじゃ・・・

765 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 23:11:49 ID:D+8VRvVi
チョンコロ失せろ!

766 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 23:13:01 ID:2jNvilxE
(∩゚д゚)アーアーきこえなーい

767 :薮田の話書きましたが:04/11/01 23:20:36 ID:DcifbXSZ
山下と佐々木のやりとりがまずかったかも・・・混乱させてしまったか。
次にフォロー話入れときますね。

768 : ◆t9z9GAMfsM :04/11/01 23:21:54 ID:b8VGt+Mt
 吊ってきます・・・。取り下げてくださいまし。

769 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 23:23:13 ID:sOr7raBT
>763被ってた・・・

うん、スンスケじゃなくて他の人がよかったっぽいですよね。
職人さんが増えるのは嬉しいけど、この話ももうちょっと捻ったほうが良かったと思われ。
場所が間違ってるだけじゃなく
「会長とスンスケが会いました・終」他の職人さん引き継いで下さい。じゃ、なんだかなぁ・・・と

770 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 23:28:12 ID:DkQYDXMN
月曜の疲れた身体を癒してくれる投下(・∀・)イイ!!
特に◆prGJdss8WM氏の西岡今江コンビが面白いなぁ。
ひねってる西岡と素直な今江ってのが自分のイメージと合ってる所為かもしれないが、
この二人が一緒に動くのがすっげえ楽しみです。
あと、長編で投下してくれると読みごたえがあって嬉しいっす。

771 :薮田の大冒険(補足2):04/11/01 23:56:48 ID:DcifbXSZ
グラウンドでは、薄蒼い早朝からテント脇で柔軟に汗を流す初芝の姿があった。
山本は一塁側ベンチに腰掛け、朝の一杯のコーヒーをたしなみながら、光惚の表情でそれを眺めていた。
「ハァハァ・・・ん、そろそろ放送時間か・・・」
時計を見た山本が席を立とうとすると、内線が鳴る。
「山下です!」
「そろそろ時間だな、今から向かうよ。」
「いや、あの・・・大変なんです!薮田が!」
「薮田が?」

772 :薮田の大冒険(補足2):04/11/01 23:57:39 ID:DcifbXSZ
・・・・・・・・・

「君は薮田が消えた浜辺の方へ至急飛んでくれ。後で報告を受ける。遺体があればサブローと同じ処置を頼む。」
「はい。・・・あの方への報告はどうします?」
「・・・今は薮田の事は伏せておく。とりあえず今回の放送も薮田の名前は無しだ。
・・・糞!川井も小林も使い物にならん!」
近くにあったゴミ箱を蹴りあげる山本。改訂リスト到着直後にコレでは自らの管理能力を疑われても仕方ない。
何とかこの苦境を乗りきる策はないものか、と思案するが現状では思い浮かびようがない。観念した山本が静かに言った。
「とにかく薮田の話は後だ。・・・さて、始めようか―」

773 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/01 23:59:37 ID:DcifbXSZ
一応、6時の放送し易くしたつもりです。
職人の皆さんよろしくです。

774 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 00:06:47 ID:vLLPuFxu
くだらねースレ

775 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 00:09:07 ID:Vw6BIHmK
じゃああんたは(ry

776 :涙雨(堀幸一) ◆vWptZvc5L. :04/11/02 00:09:29 ID:pImHcB44
夜が明け始めると雨が降り出した。多くの犠牲を悼む涙雨だろうか。
堀はバス待合所でこの雨をやり過ごしていた。
横にいるのは、力なくベンチに寝そべる清水将海。
もう将海は寒いとか痛いとか感じないのだろうけど、
この雨の中に放っておくのはかわいそうな気がして、中まで運んでやった。
はたから見れば、さっきと同じように眠っているのと変わらない。
ただその体はすっかり冷たく、肌は土色になっていた。
「浅間はどうしてるんだろう…」
そんなことを考えていた堀の耳に、再びあの声が響いてきた。

『おはようございまーす、山本だー!3回目の放送をはじめるぞぉ〜。それじゃ、いつも通り死亡者から。
神田11番、清水将27番、渡辺正40番、小林宏41番、喜多44番、富永59番、以上6名。次に禁止エリアだー。7時より…』

読み上げられる名前を書きとめながら、0時の放送を聞いて震えていた将海の姿を思い出す。
あの時は、まさか次の放送で自分の名前が読まれるとは考えもしていなかっただろう。
今この放送を聞きながら、あのときの将海のように自責の念に襲われている奴もいるのかもしれない。

『……、12時よりAの5、以上だ。それじゃ、今日も殺し合いにがんばれよーーー!!』

幸い、ここは禁止エリアには含まれていないらしい。
このまま将海のそばで雨やどりできそうだ。
屋根から滴り落ちる雨粒を眺めながら、つい弱気な言葉が口をついた。

「俺の名前が読み上げられるのはいつなんだろうな……」

777 : ◆vWptZvc5L. :04/11/02 00:12:24 ID:pImHcB44
やっつけ仕事ですが、書けたので投下。
雨がしとしと降っているのかどしゃ降りなのか決め難かったので、
必要があれば書き足してください。

>>773 ご協力感謝!


778 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 01:10:06 ID:JRS83Ipv
>>769には基本的に同意。
リレーしやすく書くのと、とりあえず思いつきだけ書いて後は丸投げは違うと思います。
他に誰もリレーしてくれなかったら、その先も続きを書くつもりぐらいではやってほしいかなと。

あと取り下げも基本的にしない方針のようなので
>>759に関しては人間だけ変えるなり修正して、なんとか話を作ってがんがってみてほしい。
名無しは文句しか言わないが、話を書けるのは職人さんなんだから。


あと薮田神の職人さん、修正や取り下げ時の本人確認のためにもトリはつけたほうが良いかと。
荒らしも最近ちょっと増えてるし。

779 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 01:51:13 ID:JRS83Ipv
今日の分、個人的に西岡&今江はなかなか良かった。
長いことを心配してたけど丁寧に書いてのうえだし、読み応えがあった。
正統派というか、やはりこの2人が生き残る本線になるのかなぁ〜。先は分からないけど。

780 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 02:32:50 ID:xZl/H5Uz
予想は無駄だけど、本線は今江&西岡、あるいは福浦&大塚(+黒木)かねぇ。

エース清水が予想外に早くイったし、正直展開わからないね。

781 :偶然(勝手に修正版・1/2) ◆h9KcvsENgk :04/11/02 03:08:02 ID:gfRDLkzb
「ああ、やっと話し相手が見つかったと思ったのになぁ・・・。」

 小坂はそう呟いて、足を止めた。もといた丘の上からは随分遠くに来てしまった。
夢中で逃げる藤田を追っていたがために、自分が島のどこにいるかも分からない。
とりあえず森の中にいると言う事は分かるが。

 「さて、どうしよう・・・。」

 そう行って暫く歩くと、ポッカリと開けた広場に出た。枝葉を組んで造った小屋に、
焚き火の跡もある。ここで誰かが野宿しているようだ。

中は暗くて見えないがこの様子なら多分誰か居ることだろう。
まだ寝てれば、藤田みたいに逃げられたりせずに話できるチャンスもあるかな…
そう考えながら小屋に向かおうとする、と

ババババババババババババババ

少し離れたところから突然の轟音が響いてきた。
それは徐々に近づき、強烈な風を巻き起こして現れる。



782 :(2/2) ◆h9KcvsENgk :04/11/02 03:08:51 ID:gfRDLkzb
「ヘリコプター? 運営側の?!」

とっさに広場を離れ、木の陰に身を隠す。
ヘリコプターは広場へ降下してきて、何かを落として去っていった。

(あれは、なんだろう・・・・?)

あの小屋の中に居る誰かへ運営側が落としていったということだろう。
つまりあそこに運営側の人間が居るってことか?
それとも業を煮やして爆弾を場所を動かない人間に投下してるとか・・・
小屋の中から誰かが出てくる気配はない

「と、とにかく、な何が落ちてきたのか見てみよう」

少し腰が引け気味に、中の人に気づかれないようにしかし急いでそれに近づく。
落ちてきたものは砂袋だった。それに何か紙がついている。
中を見て、小坂は固まった。

『山本エカ児より小林雅英へ。清水直行・小林宏之死亡につき新たに生存希望者リストに2人が補充された。
今後追加も含めた10人のうちの誰かが死んでも、二度とリストが補充されることはない。
殺しのペースが遅いので改善が見られなければあらゆることは保証の限りではない。心して――』


ガサッ

小屋の中で何が動く音がする。

(と、とにかくマズい・・・。い、一旦離れないと)

小坂はその紙ポケットに突っ込むと再び全速力で駆け出した。今度は逃げるために。

783 : ◆h9KcvsENgk :04/11/02 03:12:06 ID:gfRDLkzb
書き出しだけ流用させてもらって勝手に無理やり修正案書いてみました。
ついでにちょっと小坂にも色付けを・・・
問題あるようだったら削除しちゃってください。

784 :不思議な奴 ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:20:19 ID:aodcYg6T
放送を聴き地図に書き込みを終えた福浦は、大きく息を吐いた。
それを見ていないふりで大塚はちいさく、「一日雨かもな」と呟いた。
そっぽを向くように洞窟の外を見ている。見張っているというより眺めている風情だ。
岩の一つにもたれ半分寝そべるようにしながら、木々の葉からしたたる水滴を一つ一つ目で追っている。
顔を上げてそんな大塚を見やり、福浦は二つ目のため息を飲み込んだ。
知った名前がどんどん追加されていく。そんなリストなど作りたくも無いのだ。
雨を予告した黒木は今は洞窟の奥で、しばらくの仮眠を取っている。
「…何とかしなくちゃ」
福浦の声に大塚は振り向かない。

夜明けごろから降り出した雨はしとしとと、時には強くなったり弱くなったりしながら、さやさや地面をぬらしていた。
空気が湿気を含んで重く、まとわりつくようだ。肺のそこに水がたまる気分だ。
冬が近い森の緑は、そこかしこに枯葉を含んでいるせいか、ぬれて鮮やかに映えはしない。
「もしかしたらさ」
不意に大塚が呟く。
「ここで正解だったかも。海岸のほうとか、雨宿りできなかっただろうなあ」
あまりにもいつもどおりの口調なので、今度は福浦の方が黙ってしまった。
数秒間どう返したらいいのかわからず固まってしまう。しかし大塚はそれを気にするようでもない。
さっきから大塚はぼんやりと、はたから見れば危機感のかけらも無く、ただ雨降りを眺めている。
またしばらくの沈黙が流れた。
自分はつくづく弱いと福浦は思う。
昨日黒木に会えたときの喜び、銃を向けられたときの切なさと、体中から汗が噴出すような焦りを思い出す。
それでも彼が味方だったときは心底ほっとして嬉しかった。心底ほっとしたのだ。

その前に、髪の毛一筋ほどでも黒木を疑った自分に、福浦は気付いている。
がさがさを地図をたたみリュックに詰め込み、ペットボトル半分ほど残った水を飲む。
嫌な味が口に広がっていた。それを押し流したかった。
そして結局彼と合流してすっかり安心するなんて、自分のことばかり考えている。
なのに放送の後だけは、いつもこんな気分になる。偽善なんだと思う。
何とかしなくちゃと言った呟きは心からのものだけれど、結局自分はまだ何もしていない。

785 :不思議な奴2 ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:21:46 ID:aodcYg6T
「和也、俺も水」
明らかに力を込めてペットボトルを握り締めている福浦の様子を、まるでうかがい知らぬように大塚がのんびりと言った。
「お前は…自分のあるだろ」
「取りに行くのが面倒なの」
「仕方ないなあ」
パスしてやると、さんきゅ、と大塚は笑って受け取った。一口飲んだあと、ふと気付いたように言う。
「雷とか、鳴ると思う?」
「…さあ?怖いの、お前?」
「バカ、そんなわけあるかっての!違うよ俺は、嵐になるかなって思ったの」
雨風が強くなれば体力を奪われるのは必至。大塚はそれを考えているのか。
濡れた枝葉を見上げながら、リストのことを思う。もし自然事故でないなら、彼らは誰かに逢って、殺されたのだ。
しかも自分の知っている誰かにだと、その瞬間のことを思うと、冗談でなく肌があわ立つ。
また偽善だ。そうやって俺は、今の自分の幸運さを確認している。
傍らにいる親友が自分を襲うなど考えてもいない。今は黒木も同様にすっかり信用している。
逆に彼らが襲うのなら、それは相応の事情や理由があるはずだ。
そしてそれは、きっとそれを教えてくれるはずだという自信でもあった。
大塚がよっと身体を起こして、ペットボトルを差し出した。無言で受け取って蓋を硬く閉める。
瞬間。これが彼の火炎放射器の先だったらと、福浦は想像した。
「和也、お前もっと寝とけば?すげえ顔してる」
「え?」
「熱とかないか?しんどそう」
「…大丈夫だよ」
「…ならいいけどさ」

不自然な姿勢で寝入っていた大塚は、背中が痛いらしい。ぐいっと伸びをして肩をもぐるぐる回して言った。
「ここって、結構でかい島だよな」
「そうだな。…一応町もあるし、無理やり無人島にしたのかな…」
「観光地ってわけじゃないみたいだけど。人は住んでたんだよな」
そこまで言って大塚はふとこちらの目を見た。何か言いたげだったので、福浦は次の言葉を待つ。
「和也、俺もバラけるって言ったら、お前大丈夫か?」

786 :不思議な奴3 ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:22:54 ID:aodcYg6T

「…なに?」
しとりしとりの水がそこらじゅうを滴る。そんなどうでもいい気配ばかり気になった。
「どういうことだよ」
「何ていうか…賭けみたいなもんなんだけど」
大塚は目を伏せ、ズボンのポケットを探り出す。差し出された携帯電話の液晶に福浦は戸惑った。
「…圏外なんだよなあ。どこも」
「お前、何?いっつもユニフォームにケータイ持ってるわけか?」
場違いな呆れ声に大塚は半笑いで髪を掻く。
「今はそれ言うなよ。で思ったんだけど、スタジアムもその周りも、森に入る前も、ずっと圏外だったってことはさ」
「ここが日本じゃないって事か?」
「お前そのへんの看板とか見なかったの?日本語だったぞ」
福浦は慌てて頷く。
「それに一応人が住んでたわけで、だったら使えなきゃおかしいって。
 アンテナがないのか、妨害電波が出てるか、そんな可能性もあるだろ」
「…そうか」
「だから賭け」
「わかんないよ。何が賭けなんだよ」
「妨害電波なんだったら、何とか潜り抜けられないかなって、思って」
大塚の言うことがわからなくて、福浦はどうしても後手に回ってしまう。

「え、だって、無理だろそれ。ケータイ使って、助けを呼ぶって寸法か?」
「あーうん、出来たら。でもそれは無理だって思ってんだよね。
 一応、こんな組織だったことやってくれる以上、この島は完璧圏外だろうなあ」
ならば何故と言いかける福浦に、大塚はまあまあと手をヒラヒラさせる。
「町にいったら、車を探そうって思うんだ」
「移動用にか?」
「違うよ。普通の車じゃなくてさ、その…
 妨害電波だけだったら、ケータイだけだったら、チャンスかも。
 カーナビのGPS」
言って大塚はいたずらっぽく笑う。

787 :不思議な奴4 ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:24:13 ID:aodcYg6T
ようやく理解した福浦が、あっと小さく声を上げた。
「衛星直結だったらな。もしかしたらここがどこかわかるよ」
「大塚、見直した」
「…微妙だなあ」
「お前の悪知恵、すごいよ!」
褒めてないぞと、くっくっくと笑いながら大塚はまた言う。
「それにこれはゲームらしいからな」
「そういうこと言うなって」
「あっちはそのつもりなんだろ。でもクリア条件つきってことは、クリアできるってことだよ。ゲームだから。
 …だったらお助けキャラとか、ボーナスポイントとか、あると思わない?」
「…あ〜き〜ら〜…」
「真面目に言ったンだぞ、俺は」
大塚は茶色目の髪を掻き揚げ、眉を片方しかめてぶーたれる。福浦はさすがにかくんと肩を落とす。
はあ、とため息をつく彼につくづく失礼だと言わんばかりに、大塚は続ける。
「どうにかなる可能性がある」
「……。」
「カイセンを探せば」
「…カイセン?」

大塚は言う。球団合併に際しての、不要選手ふるい落としゲームなら、合併先も知っているはずだと。
だけどスタジアムで見たのはうちの関係者だけだったと。
「そんなのわかんないだろ、どこか遠くから見てたのかもしれないじゃないか」
「だから可能性だよ、賭けパート2だよ。今も俺らの行動を、ここじゃないどこかで、見てる誰かがいたとしたら」
不意に黙り込んで、まだ乾いている洞窟の土の、柔らかいところに大塚は書く。黙れと唇に指を当て、下を指差す。
『回線にもぐりこめるかもしれない』

ふと雨音がきつくなった気がした。呆然と顔を上げると、相変わらずどこか笑った風な顔の大塚と目があう。
「あくまで可能性の可能性、それにそんなホットラインが生きてたらの話だけどな」
どうせ首のこれを止めなければ皆死ぬんだと、今度は自嘲気味に笑う。それからまた書く。『盗聴されてるかもしれないし』
「…。」
福浦も無言で頷く。何となく彼の言わんとすることがわかった気がした。

788 :不思議な奴5 ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:26:29 ID:aodcYg6T
『制御システムを何とかするってことか』
福浦が書くと、大塚は大げさに拍手して見せた。出来ればそうしたいと笑う。
位置がわかり、この脅迫さえなくなれば、狂気も去るかもしれないと。
『だから一人で行くよ』
『危ない お前の行動には可能性が多すぎる 失敗したらフォローがきかない』
『だったらよけい お前巻きこめない』
『黒木さんだって反対する』
『あの人も目的あるらしいし』
『だめ 敵のふところに突っこむようなものだぞ』
『そんなの百も』

「…って和也、『承知』ってどう書くんだっけ?」
「…は?」
書いては消し書いては消し、お互いの言葉を見ては続けさまに土に書いていた手をふと止め、大塚は呟いた。
あまりにも間の抜けた声だった。
「…じゃないよ!なんで俺たち筆談でケンカしてるんだよ!?」
「始めたのは明だろ!」
「あーもう、そんなのどうでもいいから!!」
顔を見合わせて思わず噴出した。大塚が冷たい砂を放ってよこす。やめろバカ、言いながら福浦も大塚のほうへ土を押した。
とたんに洞窟の奥から黒木の、寝ぼけたような声がする。疲れている彼を起こさないように、思わず口を押さえる。
「…んーまあ、そういうことやから」
まだ笑いを含んだ言い方だが、大塚はさらりと福浦を突き放す。
「だめだって。一緒にいくって」
「…お前パソコンも何もわかんないくせに」
「…っそ、れは、そうだけど、…守れるよ」
「…は?」
「色々やることあるんだろ、だったら俺が見張るし、守るよ。その方が安全だよ」
言い出したらお互い一歩も引かないことをわかっているから、福浦も必死だ。
何かを考えていたのだと、今更ながら思う。
雨を見つめながら大塚は考えていたのだと。自分が後悔だけして蹲っていたとき、彼は目まぐるしく全ての可能性を吟味していたのだと。
身を焼かれることを考えもした、それすら福浦は恥じた。だから引けなかった。

789 :不思議な奴6 ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:27:47 ID:aodcYg6T
「何度でも言うぞ。ひとりはダメだ。俺も行く、絶対行くから」
「和也ぁ…」
「絶対行く。お前バカだから、ほっとけるかよ。嫌だってんなら、首根っこひっつかんででも連れて…」
「…主体がお前になってる」
「…うるさい。とにかく俺はくっついてくからな」
「ひとりが怖いのかよ?おいおい?」
「何とでも言えよ。ああ怖いよ。怖いに決まってんだろ」
開き直ったように言って睨めば、大塚がこちらを、眩しいものを見るような目で見る。
「…怖いに決まってる」
繰り返した。大塚はため息混じりに目を閉じた。

「…だけど、お前、殺しちゃだめだぞ」
再び目を開けたとき、大塚が真面目な顔で言った。改まって言われたことに面食らい、福浦も怪訝な顔をする。
「…当たり前だろ。皆を助けに行くんだぞ」
「そうだけどさ、例えば俺が大ピンチでも、相手がどうあれ殺すなよ」
「殺しはしない。でも助ける」
「助けなくていいって、お前は発砲とか、攻撃とか、そういうの全部しちゃだめなの」
それからお前とジョニーは、と大塚は言い直した。
「…何言ってんだよ。意味ないだろ、それじゃ」
「最終的な意味を、俺は言ってるの。お前とかジョニーとか、まこっちゃんとか…は、絶対、正義じゃなくちゃ」
「え?」
「生き残ったあと、ただ被害者でいろよ。戦ってみろ、参加者だぞ。マリーンズの誇りなんて消えるぞ」
ぐっと胸倉を掴まれた。思わず身体を硬くした福浦に、大塚はかみ含めるように言う。
「お前とか、ジョニーとかは、絶対全部正しくいてもらわないと困る。
 でないと皆、疑心暗鬼から逃げられない。お前らが呼びかけたときに、お前らが誰かを傷つけてたら、信じない奴だっている。
 それにお前らは生き残った後、マリーンズの誇りを、宣言してくれないと困る」
「だけど、守るためには、やらなきゃならないときだって」
「それは俺がやる」
ふっと表情を緩めて大塚は手を離した。すっと立ち上がって、あいてってて、言いながら全身を伸ばす。

790 :不思議な奴7 ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:30:49 ID:aodcYg6T
「捨て駒にもなるから。ヨゴレは引き受ける。俺だったら、誰も傷つかないよ」
「…大塚?」
「心の問題」
言いながら福浦の前にしゃがみこみ、大塚は笑ってとんとんと、胸を指した。
「昨日ジョニーが銃口向けたとき、傷ついただろ」
「…うん」
「まさかって、思っただろ」
「うん」
「そういうこと。お前もそうなんだよ。信じてもらえてる、自信持て」
俺なら、裏切った風に見えても。な。大塚はにこにこしている。日ごろの行いが悪いから、みんな納得する。誰も傷つかない。
福浦は息が止まっていた。
雨がすこし強くなったかもしれない。水の匂いが鼻をくすぐった。

全部の可能性を考えた。彼が誰かを殺すこと。彼が誰かを傷つけること。それによって守られるかもしれないこと。
赤い血を身体に浴びること。その手に刃物を握ること。裏切らないくせに、嫌なくせに。
あんまり福浦が無言で睨みつけてくるので、大塚は困ったように肩をすくめた。やれやれといった風。
「…俺も信じてるから、お前にそんなのして欲しく無いの。そんだけだよ」
そして外を見た。
「今日はずっと、雨かもな」
次第に雨の粒音が、一つ一つが耳を打ちだす。
「あきら」
「ん」
「お前野球やめたらスパイになれるよ」
「…勝手にやめさせるな」
がりがり頭をかいている。

791 :不思議な奴8 ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:31:42 ID:aodcYg6T
「うん、やめないよな。まだ」
「まだな」
「また一緒に野球するんだよな」
「したいな」
「するんだよ」
「…するよ」
「俺も信じてるからな」
大塚が顔だけ振り向いた。細い目をせいいっぱい見開いて、驚いているのがわかる。
「お前が俺を殺しても、信じてるから」
「…和也、大丈夫か、やっぱり…」
「熱なんかないよ。ていうかそろそろ、ジョニー起こさないと」
「あ、そんな時間か?」

ぐるんと洞窟出口に身体をむけ、手でお前が行けと言ってやる。大塚が肩をすくめて答える。
「帰ったらさ、呑みに行こうな」
「珍しいな、下戸の癖に」
「呑みたい時だってあるんだよ。お前のおごりな」
「あほ、割り勘にきまってるだろ」
軽口を叩かないと涙が出そうだった。髪を掻く癖も、都合が悪くなると肩をすくめる癖も、全部知っていた。
困ったな、信じるなよ、彼が遠ざかりながら小さく呟くのが聞こえた。

792 :不思議な奴8 ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:31:54 ID:aodcYg6T
「うん、やめないよな。まだ」
「まだな」
「また一緒に野球するんだよな」
「したいな」
「するんだよ」
「…するよ」
「俺も信じてるからな」
大塚が顔だけ振り向いた。細い目をせいいっぱい見開いて、驚いているのがわかる。
「お前が俺を殺しても、信じてるから」
「…和也、大丈夫か、やっぱり…」
「熱なんかないよ。ていうかそろそろ、ジョニー起こさないと」
「あ、そんな時間か?」

ぐるんと洞窟出口に身体をむけ、手でお前が行けと言ってやる。大塚が肩をすくめて答える。
「帰ったらさ、呑みに行こうな」
「珍しいな、下戸の癖に」
「呑みたい時だってあるんだよ。お前のおごりな」
「あほ、割り勘にきまってるだろ」
軽口を叩かないと涙が出そうだった。髪を掻く癖も、都合が悪くなると肩をすくめる癖も、全部知っていた。
困ったな、信じるなよ、彼が遠ざかりながら小さく呟くのが聞こえた。

793 :短く纏められない ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:35:42 ID:aodcYg6T
…ほんとうにスマソ…
そしてキャラをかりた上で>>780氏予想のままでスマソ…
ジョニー書きさん、伏線あったようなので彼は保護しますた。
よろしくお願いします。

794 :短く纏められない ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:36:48 ID:aodcYg6T
しかも連続投稿してる・・・吊ってきます・・・

795 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 03:42:16 ID:2+M1xZ8H
職人さん深夜にGJです。
長いの気にされてるようですけど全然平気ですよ。

マリーンズの誇りの所でぐっときますた(ノД;)

796 : ◆prGJdss8WM :04/11/02 03:42:52 ID:aodcYg6T
設定混じってるし!
4、下から3行目、「首のこれを」→「腹のこれを」
に訂正です。ごめんなさ・・・い・・・

797 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 04:38:39 ID:qLkFw6Cm
>>193
>>193
>>193

798 :理想の捕手 ◆/wyVLszwG6 :04/11/02 07:22:44 ID:R1/MWaaB
「マサウミさんまで・・・・」

薄日が差し込む夜明けの中、耳障りな放送を聴いて立ち止まり、橋本は無意識に呟いた。
今年清水将から大きく出番を奪ったものの、捕手としては勝っていないことを自覚していた。
自分は打撃の捕手。肩や捕球で劣るならせめて投手の信頼を彼以上のものにしたかった。
だが、それも叶わぬまま清水将は逝ってしまった。心の中に大きな穴が開いた気分だった。

(これからどうするかな・・・・)

先刻より長きに渡ってバッテリーを組んできた小野の姿を探しているが、一向に見つからない。
まず誰より信頼できる彼と合流したかった。彼の同期の福浦か大塚と合流できるかもしれない。
元よりこの馬鹿げた殺し合いに参加するつもりなど毛頭無い。

(そうでない奴もいるがな・・・・)

出発して小一時間ほど経った頃に声をかけてきた金澤の濁った瞳を思い出す。
奴は既に人を殺したと言った。自慢するかのように。それが我慢ならなかった。
自分の経験と志を言葉にして叩きつけたが、逆効果だったようで金澤の瞳には会った時とは
明らかに違う紅い殺意の炎が渦巻いていた。次会ったら問答無用で襲い掛かってくるだろう。

(自分じゃ説得力ないかもな)

こんな時にこそ説得力を持たせることのできる捕手に、自分はずっとなりたかったのだ・・・・
いや、まだ遅くはない。そのためにも生き残ろう。マリーンズ投手陣は自分が支えてみせる。
兎にも角にも小野と合流するのが先決だ。いつかは見つかると信じて、橋本は歩み始めた。



だがその数十分後に顔を合わせたのは、最も出会いたくなかった相手であった。

799 : ◆/wyVLszwG6 :04/11/02 07:28:24 ID:R1/MWaaB
>>654-656>>657以来3度目の参加です。予告どおり、放置プレイの橋本を借りました
西岡と今江の合流のため、再戦フラグ支障無しと判断しました。大丈夫・・・・ですかね?

あ、この続きを書きたい人がいたらどうぞ

800 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 07:52:33 ID:tguxwJBb
朝起きたら福浦&大塚新作がきてて嬉しい。
かなりグっときた。
西岡と今江の話も好きだなあと思ったら同じ職人さんですな。



801 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 10:07:06 ID:kZOt0+pp
自分が死んだって放送があったロリはどうすんのさ

802 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 12:50:01 ID:dvXVEyA3
>>793
福浦&大塚、すごいGJです!ほんと泣ける…。
黒木が離脱の展開になったら、黒木の方だけ書かせて頂きたいと思います。

ところでロリの反応楽しみですね。個人的に初様の再登場も心待ちにしてます

803 :802 ◆OhochakkEU :04/11/02 12:52:35 ID:dvXVEyA3
トリップ忘れた上に、sage忘れてた!
マジでごめんなさい…

804 :変化(1/3) ◆UpgPqRu.6s :04/11/02 14:09:55 ID:JAyGHVtz
急に寒気を感じて、小林宏之(41)は目を覚ました。
あの後、2時間ほど島の中心に向かって進んだ後、山崎健(46)が休憩しようと言い、
雑木林の一角にあったプレハブの小屋に身を置いて交代で暫く休む事にした。
散々揉めたが、山崎が先に寝ることになった。2時間前、山崎は目覚ましでもかけたようにむくりと起き出し、
床に押し付けるように宏之に寝るように言った。
目を閉じてみても一日の間に起こった様々な事が思い出されて中々寝付けなかったが、いつの間にか眠っていたようだ。

金属製の屋根を叩く水の音が聞こえる。雨が降っているのか、と思いながら薄暗い室内を見渡した。
まともに閉まらないドアの近くで山崎がマシンガンを抱えて体中の神経を尖らせているのが見えた。
同時にこちらを振り向いて起きたか、と声をかけてきた。
ドアの隙間から見える外はもう明るく、絶え間なく雨の音が響いていた。
「そろそろ6時だな」
山崎が腕時計を見て言う。宏之は頷くとて自分達が今いる場所を確認しようとリュックの中から地図を取り出した。
昨日の朝、いつものように家を出てマリンスタジアムに向かったのが随分前の事のように思える。
彼女は元気だろうか。家を出る時毎日電話する、と約束したのを思い出し、宏之は唇を噛み締めた。
ふと思い出してユニフォームのポケットから携帯電話を取り出す。
笑顔の自分と彼女の写真の上に『圏外』の文字。予想通りだが、落胆の溜め息をついて、電源を切った。
──圏外にいる時は電池の消耗が早い事を思い出したからだ。
「何だお前、携帯なんか持ってるのか」
山崎がからかうような口調で見咎めたのを肩を竦めて受け流した時、雨の音を掻き消すようにあの声が響いた。
――『おはようございまーす、山本だー!』
山崎が露骨に嫌悪感を顔に出して地図を広げた。
宏之もペンを握り直して耳に全神経を向ける。
――『…渡辺正40番、小林宏41番、喜多44番、…』
「は?」
「えっ?」
二人同時に声を上げた。
お互いに顔を見合わせた。山崎の眼鏡がつ、とずれた。


805 :変化(2/3) ◆UpgPqRu.6s :04/11/02 14:10:23 ID:JAyGHVtz
禁止エリアの羅列はもう聞いていられなかった。
ありとあらゆる疑問句が宏之の頭を駆け巡り、息が出来なくなる。
――俺が死んでる?
いや、生きている筈だ、現にこうして山崎と会話も交わしている、…ではあの放送は?
――『…今日も殺し合いにがんばれよーーー!!』
場違いに軽い口調で放送が終わり、禁止エリアを地図に書き込み終わった山崎は改めて宏之の顔を見た。
「…お前生きてるよな」
呆然としたまま頷く。
突然、山崎が宏之の頬を軽くはたいた。
パシ、と音がしてその小さな痛みに宏之の肺はようやくまともに動き始めた。
「痛かったら生きてるって事だ」
何も言えずに宏之は頷く。
山崎は湿気と自分の体温で曇る眼鏡を外し、ユニフォームの襟元にかけて考え込んだ。
――『お前らの腹の中には発信機が入ってる。…お前らの位置、生き死になどは全てこちらで監理している』
昨日の山本の言葉を思い出した。
宏之もそれを思い出したらしい、ややぼやけた視線の向こうで自分の方を見たのがわかった。
「…昨夜吐いた時に」
宏之が呟いた。
山崎は頷くとアンダーシャツの袖で眼鏡を拭い、掛け直した。
――吐こうとして吐けるものではないだろうが、昨夜の宏之は見ていても苦しくなるほど激しく嘔吐していた。
吐き出して誤作動したのか、その後に何か衝撃が与えられて故障したのかはわからないが、とにかく、宏之の胃の中にあったそれは持ち主が死亡したと判断したのだ。
「…じゃあ俺、かなり自由に動けるんですね」
山崎が言おうとした事を宏之が先に言った。
頷こうとして、山崎は宏之の表情が一変した事を知った。
ついさっきまで、どこか怯えたように見えた事もあったが、ほぼ無表情だった筈だ。
それが今は――そう、あれはマウンドで強打者を迎えた時の顔だ。
確かに無表情に見えるのだが目の色が違った。


806 :変化(3/3) ◆UpgPqRu.6s :04/11/02 14:10:41 ID:JAyGHVtz
――絶体絶命のピンチで、バッターを必ず打ち取ろうとする時の、闘志の漲った目。

「行きましょう」
宏之はリュックを肩にかけて立ち上がり、立て付けの悪い引き戸に手をかけた。
慌てて立ち上がり、山崎は自分のそばに置いていたマシンガンを宏之に手渡す。
「…絶対にみんなでこの島から出ましょう」
マシンガンを受け取りながら、自分に言い聞かせるように宏之は言った。
山崎は頷くと、少し眩しそうに宏之の顔を見上げた。

雨の中、二人は再びスタジアムに向かって小走りに歩を進めた。


807 :復讐鬼 ◆UpgPqRu.6s :04/11/02 14:12:38 ID:JAyGHVtz
雨は止みそうになかった。
サブロー(3)は寂れた公園の屋根のついた休憩所で憎々しげに空を見上げていた。
鉄パイプは常に右手に持っている。
チッ、と舌打ちをした時、あの声が響き渡った。
――『おはようございまーす、山本だー!』
さして気にもせずに、西の方向を眺める。
濁った灰色の雲が延々と続き、まだ暫くは雨が続きそうだった。
――『…渡辺正40番、小林宏41番、喜多44番、…』
殆ど耳に入っていなかった山本の声が、突然そこだけはっきりと聞こえた。
ち、ともう一度舌打ちをする。
宏之が死んだって?――誰が殺した?
――奴を殺すのは俺だ。
そう思った瞬間酷い頭痛がしたが、無視する。

誰が宏之を殺った?

問いかけに答えるものは勿論なく、雨の音だけが聞こえた。

ビュン、ビュン、ビュン

素振りの容量で2,3回鉄パイプを振ると、サブローは雨の中に飛び出した。

――俺からあいつを殺す愉しみを奪った奴を殺してやる。

足早に進みながらサブローの口元が少し歪んだ。
見る者がいれば、嗤っているように見えたかもしれなかった。


808 :466 ◆UpgPqRu.6s :04/11/02 14:14:15 ID:JAyGHVtz
ちょっとだけサブローお借りしました

えーと、つまらない反応ですみませんすみません ユルシテクダサイ コノトオリデス


809 :洞穴の中で(1/5) ◆QkRJTXcpFI :04/11/02 17:48:19 ID:8VG2VtI6
(第71章 故郷>>500-503からの続きです。)

まだ夜明けを迎えるには早い時間帯である。
里崎智也の隠れていた洞穴の中ならば、いっそうのこと闇は深い。
互いに持っているライトで照らし合ったその先に浮かび上がったのは、寺本四郎の姿だった。
「四郎・・・無事だったか。良かった、良かった。」
里崎は寺本がこのゲームに乗ったことを知らない。
顔の辺りを照らしているため、寺本の左手に握られている銃にも気づかない。

「里さんも・・・」
四郎はとっさに持っていた銃を後ろ手に隠した。
ライトに照らされた里崎の素直な安堵の笑顔に、四郎はひどく焦ってしまった。
キュゥと心臓が絞られる感覚を覚えた気がする。
(なんで俺、焦ってるんだよ? 殺すって決めたじゃないか。将海さんは、撃ったじゃないか!)
自分でも説明のつかない自分の行動と感情に戸惑い、四郎は銃を撃つタイミングを完全に失ってしまった。
四郎と、そして里崎も次に言うべき言葉を探している間、しばしの沈黙が流れる。

―ザァァァン・・・

「・・・波の音?」
四郎が思わず言った。
「あぁ、この洞穴の奥から聞こえるんだ。海まで繋がってるのかな?」
里崎が洞穴の奥を見やる。
それに合わせて四郎がライトで奥を照らすが、光は暗闇の中に消えていった。
「なんですか、この洞穴は? けっこう先まで続いてるみたいですけど。」
「防空壕の跡かなんかと思ってるんだけど、わからないよ。この島のことも。」

四郎は腰を下ろした。
気さくで柔らかい表情の、いつもの先輩の姿だ。
マリーンズに同期で入って以来、同郷だったこともあり何度となく世話を焼いてもらった先輩だった。
(俺にこの人が・・・殺せるのか・・・?)

810 :洞穴の中で(2/5) ◆QkRJTXcpFI :04/11/02 17:50:39 ID:8VG2VtI6
隣り合って腰を下ろし、里崎智也と寺本四郎の2人は、また沈黙した。
互いに、一番大事なことを確認していない。
出会い端に攻撃の意思を示さなかった流れのまま、とりあえず2人して腰を下ろしている。
このゲームに、乗るのか、乗らないのか、お前は俺を殺すつもりなのか、これからどうするのか・・・。
その答えをハッキリと聞くのが怖い。
何も言い出せないまま、時間だけが過ぎていった。


――ピチャン
水滴の落ちる音がする。洞穴の岩肌から水が染み出て落ちているのだろうか。
藤田宗一は疲労と体の痛みをこらえ、ゆっくり歩いていた。
60番の新人選手の攻撃を逃れ、全速力で走ったはいいが、あっという間に走れなくなってしまった。
文字通り、体力の限界が来た。
「あれだけ走ってればなぁ・・・。もう、年なのか。」
その途中に気絶したまま急斜面を転がって小さな崖から転落したのだが、覚えているはずもない。
「あの新人選手、左投げのピッチャーだったかな、確か・・・成瀬とかいったか。
 ベテランは若い選手に脅かされてばっかり・・・それがプロ野球界の常だけど、現実にそうなるとは・・・」
「・・・死にたくないなぁっ!」
思わず大きな声で叫んだ。
――なぁ、ぁぁ、ぁ・・・
真っ暗な洞穴の中に響いた声は、なかなか消えない。
その反響が、視覚を奪われ聴覚が敏感になっている藤田の体の中へ響きわたる。

「・・・なんだよ、この情けない声は・・・」
8年の社会人生活から98年プロへ。
1年目は50試合以上投げて防御率2点台、必死でやった結果は誰もが賞賛してくれた。
2年目、3年目・・・左のリリーフとして1軍で投げ続けた。ホールド王も獲った。
だが、成績は1年目を越えることはなかった。いつしか左のワンポイントでの出番が多くなった。
ある年、抑えられなくなった。1軍での試合も減った。
どうにか今年は、左打者相手ならなんとか仕事が出来た。来年はわからない。
右打者相手に抑える自信が、徐々になくなってきている。左打者ならなんとか・・・。
相手に向かっていく気持ちが弱くなっていくのを何よりも、自分が感じていた。

811 :洞穴の中で(3/5) ◆QkRJTXcpFI :04/11/02 17:52:41 ID:8VG2VtI6
真っ暗な洞穴の中で、五感が徐々に奪われる気がする。
灯りを消してみる。
何も見えない、自分の手すらも。藤田宗一の体は本当の闇に包まれている。
そして、目の前にはもう一人の藤田が立っていた。
「お前は、逃げてばっかりだな、情けない。」
そう、目の前の藤田が言い放った。
「違う!」
藤田は言い返した。
「みんな思ってるぜ。お前のピッチングは弱気で、逃げてばっかり。
 生きるか死ぬか、殺すか殺されるか。実は、プロの世界とこのゲームはそんなに変わらないんだぜ?
 逃げ続けて生き残れると思ってるのか? 逃げ切れずに8球で5点も取られたお前が!」
「うるさい!消えろ!」
大声をあげ灯りをつけると、目の前には洞穴が続いているだけだった。
「・・・うっ、ううっ・・・ちくしょう・・・」

冷や汗をかき涙目になりながら、藤田はトボトボと歩き出した。
「もう嫌だ・・・こんなところ・・・」
そして歩いてすぐ、それまで一本道だった洞穴が二またに分かれているのが見えた。
どっちへ行くか?
――ザァァン・・・
左の道の向こうから、波の音が聞こえる。
(海があるのか?)
そして右の道の向こうは、かすかに明るくなっているのが分かった。
(こっちは外に出られるか? そういえば、もう夜は明けてたのか・・・)
いつ成瀬が追いついてくるか分からない。藤田に迷っている時間はなかった。藤田は――


「・・・四郎」
「なんですか、里さん?」
長い沈黙の後、里崎智也は口を開いた。
ずっと先延ばしにしておくことは出来ない問題がある。
「・・・お前・・・このゲーム、どう思う・・・? 誰か、殺したりしてないよな・・・?」

812 :洞穴の中で(4/5) ◆QkRJTXcpFI :04/11/02 17:54:50 ID:8VG2VtI6
寺本四郎の体がピクリと動いた。
洞穴の入り口付近で、2人はずっと座ったままだった。
その間に雲に覆われた空が白み始めた。
洞穴の中は、その柔らかい光で徐々に薄明るくなってきていた。
「殺しては、いません・・・」
「殺して『は』?」
「あっ、いや・・・」
「正直に言え!」
いつも純朴で気のやさしい里崎の顔が一変し、四郎の肩を強くつかんだ。

「・・・撃ちましたよ、将海さんをね。
 肩に命中して、血が出た。まだ生きてたけど、そのまま放って来た。」
「お前・・・、なんてことを・・・」
「痛い。放してください。」
両肩をつかむ手を振り払うと、四郎はスックと立ち上がった。
呆然とする里崎に言い放つ。
「全部、ゲームみたいなもんでしょ?
 コインを投げたら、表でした。このゲームに乗ることにしました。それだけです。」

「・・・そんな遊びで、将海さんを殺そうとしたのか?」
里崎にとって清水将海は、入団して以来越えるべき壁であった。
昨年の後半戦、打撃の成長もあり里崎は終にレギュラーを獲った。
それでも将海は相手打者の研究など、黙々とプロとしての仕事を貫いていた。
2人が今年ケガで2軍生活を強いられた時期も、その姿に習って里崎は黙々とリハビリに励んだ。

「・・・遊び? 遊んでいるのは球団じゃないか!」
思わず大きな声をあげた四郎に、里崎は驚く。
「里さんも知ってますよね。投手として俺はこの球団に入った。
 3年・・・3年だぞ! 3年も投手として頑張ってきた。やっぱりダメだから、打者になれ!?
 それでも頑張ってきたよ、1軍目指して・・・。そしたら今度は、殺し合いゲーム!?
 俺の人生は、球団の遊び道具かよっ!ふざけるな!!」

813 :洞穴の中で(5/5) ◆QkRJTXcpFI :04/11/02 18:00:38 ID:8VG2VtI6
里崎は黙って四郎の叫びを聞いていた。
――ポツ、ポツ・・・
雨が降り出した。洞穴の中にいる彼らにさしたる影響はなかったが。
「ふざけんな! ふざけんな、ちくしょうっ!!・・・もう誰にも、俺の人生では遊ばせない。
 俺の人生は・・・俺自身で決める。」
「だからって・・・お前までゲームに乗るってのか?」
「遊びですよ・・・コイントスで決めたって言ったでしょう。
 俺の人生、遊ばれてた。今度は俺が遊んだって・・・いいでしょう?
 そう、将海さんには撃って、里さんには撃たなかった。コイントスみたいなもんです。
 俺の人生も、他人の人生も、全部遊んでやりますよ。」

――パァン!
里崎が四郎の頬をはたく。
「・・・え?」
日ごろから温厚で明るい性格で知られている里崎の怒りの表情、四郎はそれを初めて見た。
「違う!違うだろ、四郎!
 人生ってそういうもんじゃない!
 人の一生って、遊ぶとか・・・そんな軽いもんじゃない・・・!
 誰かが死んだら、必ず悲しむ人がいるんだ!
 死んだ人の数の何倍もの人が、悲しい思いをするんだ!」

激しい口調でまくし立てる里崎に押され、四郎は無意識のうちに後ずさっていた。
「でも、人は死ぬから・・・どんなに生きようとしても、いつかは死んでしまうから・・・。
 いつだって、今を生きてる人は、残されたことのある人は、みんな悲しい思いをしてる・・・。
 でも、ばあちゃんは俺が悲しんでいるのは望まないから・・・俺は、精一杯やろうって思った。
 たぶん、みんな・・・大切な人が死んだら、悲しいけど、その人のために立ち上がるんだ・・・。
 みんな・・・そうやって、精一杯自分の人生を生きて行こうとしてるんだ。
 その人生を・・・お前は、遊ぶって言うのかよ、四郎!」

更に後ずさる四郎は、道の凹みに足をとられ、後ろへ倒れこんだ。
四郎は、いつの間にか自分が洞穴の外へ出ていた事に気づく。
尻餅をついた四郎に、雨はシクシクと降り注いでいた。

814 : ◆QkRJTXcpFI :04/11/02 18:07:41 ID:8VG2VtI6
里崎&四郎の作者さんから応答もなかったのでリレーさせてもらいますた。

まだ6時放送前なのでサクサク行こうとしたら思いのほか長くなりましたorz



815 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 20:05:55 ID:5nJJlTS9
イイ新作キテター
保守あげ

816 :空しき問い(小野晋吾) ◆vWptZvc5L. :04/11/02 20:49:59 ID:FzAmYQeR
6時の放送で読み上げられた名前のひとつに、小野晋吾は耳を疑った。
『……、小林宏之 41番、……』
(そんな…さっきサブが宏之に撃たれたって言ってたじゃないか)
さっき名前を聞いたばかりの宏之が死んだといわれても理解できない。
宏之ならサブローがおかしかった理由がわかると思ってたのに、一体誰が…

「サブが宏之を殺した…?」
思わず口をついた言葉に背筋が凍る。
サブローのあのユニホームは宏之の血で染まっていたのか?
サブローのあの怪我は殺されゆく宏之の最後の抵抗だったのか?
俺は宏之が必死に残したサインに気づいてやれなかったのか?

(やっぱり、あのままサブを放っておいちゃいけなかったんだ。
サブの異変に気づいてたのに、俺は何もできなかった。
俺のせいで、また宏之みたいな犠牲者が増える!!)
サブローを見過ごしたことでまた死者が増えるかと思うと、全身から血の気が引いた。
サブローが誰かを殺すことは自分が間接的に手を下すこと同じのようで、自分が許せなかった。
「これから殺すかもしれない」という人間と「もう殺しました、まだやります」という人間じゃ危険度が違いすぎる。
今すぐにでもサブローを止めに行きたい。降りしきる雨の音が余計に不安を掻き立てた。


817 :空しき問い(小野晋吾) ◆vWptZvc5L. :04/11/02 20:50:43 ID:FzAmYQeR
(待て、こんな雨の中動いたって体力を消耗するだけだ。冷静になろう。…俺がサブと会ったのは何時だった?)
いつどこで誰と会ったかなんて重要な情報なのに、なぜ時計を確認しなかったのだろう。
あの時は誰かが襲ってくるかもしれないということに頭がいっぱいで、そんな余裕はなかった。
いまさら後悔しても遅い。とにかく記憶の中から手がかりを探し出す。
晋吾自身は0時の放送のあとすぐ寝たのだし、まだ高かった満月から考えて1時から2時頃だろうか。

(宏之が死んだのは0時から6時の間だ。俺は宏之を殺した直後のサブに会ったのか?
…違う。あの怪我はそこまで新しいものじゃなかった。
ユニホームに着いた血だって黒っぽかったし、出血も止まってるみたいだった。
それに、サブと宏之が接触したのが0時以降とは限らない。
0時以前に宏之がサブから瀕死の重傷を負って、事切れたのが0時以降なのかもしれない。
それとも宏之が『やる気』になっていて、一方的にサブを撃ったあと別の誰かに殺された?
いや、そうだったとして『やる気』になっているサブが何の反撃もせず黙っているだろうか?)
サブローが宏之の死に関わっているとしか思えなかった。

「…お前ら、一体何があったんだよ!?」
何もわからない。何の確信もない。
もう宏之を探し出して聞くこともできない。
空しい問いかけだけが響いた。

818 : ◆vWptZvc5L. :04/11/02 20:54:12 ID:FzAmYQeR
この次の展開も考えてあったんですが、矛盾発生で続けられません_| ̄|○
申し訳ありませんが、どなたかうまくリレーしてくれる方、お願いします

自分もなんとか別パターンを考えてみますが・・・


819 : ◆vWptZvc5L. :04/11/02 21:13:28 ID:FzAmYQeR
何度もすみませんが訂正 上から2行目

× 『……、小林宏之 41番、……』 → ○ 『……、小林宏41番、……』

自分で朝の放送書いたくせに、何やってんだろ( 'A`)


820 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 21:27:51 ID:Vw6BIHmK
すごい…

821 : ◆UiBYvEJPvA :04/11/02 21:29:19 ID:GbN4w9bS
『おはようございまーす、山本だー!』
放送の音にはっと目が覚めた。
浅間は仮眠しようと小屋に入ったらぐっすり寝てしまっていた。
窓から外の様子を確かめる。
朝なのに薄暗い空、外は雨が降っていて木々が揺れていた。
少し風も強いようだ。
『いつも通り死亡者から。神田11番』
「え…」
『清水将27番…』
……。
神田さんも死んじゃったんだ…。
将海さん…。
この放送を聴くたびに何ともいえない気持ちに襲われる。
辛いとか悲しいとか寂しいとか、そんなんじゃない
…苦しい…。

「ここは禁止エリアにはならないみたいだな…」
放送が終わって、自分のこれからを考えなくてはいけない。
雨が止むまでか、12時までここにいた方が安全なのかな…。

パシャ、パシャ、パシャ…
この雨の中、誰かが走ってる音だ。
その音が近づいてくる
(こっちに──来る)
ナイフを持つ左手にギュッと力がこもる。

822 : ◆UiBYvEJPvA :04/11/02 21:49:39 ID:GbN4w9bS
立ち上がって身構える。
出来たら、この殺し合いに否定的な人であってほしいと思いながら

─バタン!!
その人物は小屋の中を恐れることなく堂々と入ってきた

「…成瀬…」

「…浅間さんですか」

「僕殺人鬼だから、殺さないといけないのに藤田さん、めっちゃ逃げるんですよ」
成瀬は言葉を続けた
「洞窟入って、頑張って追いかけたんだけど分かれ道たくさんで見失っちゃった」
「でもあの人まだ逃げてるんじゃないかなぁ。試合とかも逃げてそうだよね」
「…浅間さんは逃げないよネ?」

「…何で…お前…」
「そうだ、浅間さん僕と一緒の左投手だから1番最初に殺さなきゃいけなかったんですよ」

823 : ◆UiBYvEJPvA :04/11/02 21:57:36 ID:GbN4w9bS
そのまままたお返ししたり違う人に変更しても可なので
スイマセンorz
あと、タイトルまた忘れました
「目覚めの朝」で…
重ね重ねスイマセン。・゚・(ノД`)・゚・。

824 : ◆UiBYvEJPvA :04/11/02 21:59:02 ID:GbN4w9bS
>823
成瀬&藤田職人さんへでつ。
成瀬勝手に使ってすみません

825 :目覚めの朝2  ◆t9z9GAMfsM :04/11/02 22:40:50 ID:vGpRVQnX
 「お前・・・このゲームに乗ったんだな・・・」
 浅間が小さく呟く。

 「杉原が・・・三島が・・・藤井が・・・同期の奴らが次々死んだ。
僕は無念のうちに死んで行ったこいつらのためにも、生き残って
仇討ちしたいんです。そのためには・・・僕は殺人鬼にでも何にでも
なるつもりです。」

 「みんなでこのゲームの主催者を倒そう、と言う気はないのか・・・?」

 「そんなのはきれいごとですよ。」
 成瀬はデザートイーグルの照準を浅間に合わせた。

 「そうか・・・。」
 覚悟を決めたように浅間が言う。
 「だけどな、俺だって生きたいんだよ!」
 浅間は言うが早いか、ナイフを2本投げて成瀬目掛けて突っ込んでくる。 
 

826 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 22:49:45 ID:Vw6BIHmK
デザートイーグルの重さが2000g超えてると知ってビビった武器素人→(1)

827 :目覚めの朝2(vol.2)  ◆t9z9GAMfsM :04/11/02 22:50:49 ID:vGpRVQnX
 虚を突かれた成瀬はデザートイーグルをあらぬ方向にぶっ放す。

 「俺はマサさんから狙われた。それをマサウミさんが庇ってくれた。
マサウミさんがどうなったかは知らない。けどな、もう俺は自分も含めて
人が撃たれるところなんて見たくないんだよ!」
 成瀬の眼前に突っ込んできた浅間はそう言うと、成瀬に一発
ボディブローを食らわせる。成瀬はもんどり打って床にうずくまる。

 「仇討ちがしたい。結構じゃねーか。だけどな、おまえは殺す相手を
間違ってるぞ!殺すんだったら俺たちじゃなくてこのゲームの主催者を
殺すんだ!」

 浅間はうずくまって動かない成瀬をそう突き放すと、壁に刺さった2本の
ナイフと抜き取って小屋を出た。


828 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 22:52:52 ID:Vw6BIHmK
話の間にしょーもないのを入れてごめんなさい

829 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/02 22:53:54 ID:vGpRVQnX
 >>823
 勝手に「目覚めの朝」、繋がせていただきました。

 スレ汚し失礼。

830 :Ignited(1/3) ◆h9KcvsENgk :04/11/03 00:11:52 ID:JUzgE5/f
自分は誰も殺せなんかしない。
田中雅彦は出発した時点から確信していた。
それは今、こんな状況でも変わらない。


灯のかがる、その灯台の下。
痛む体を押して歩き続けてきた。
ようやくそこへと辿り着いた彼は、一日の無理が祟ったのか
中に入る前に、倒れこむように意識を失っていた。

『・・・・し合いにがんばれよーーー!!』
次に彼が気がつくとそこは狭い小部屋の中のようだった。
今の放送の音で目が覚めたのだろう。
体のいたるところが痛い。
おそらく何箇所か骨折しているのかもしれない。
落ち着いてみると、なおさら痛みが増した気がした。
彼はベッドの上に寝かされていた。
窓からの景色はまだ暗く、雨も降り出して見えづらかったものの、
先ほどまで歩いて辿り着いたところであることには間違いはないようだった。
自分では、この建物の中に入る前で記憶が途切れている。
少し記憶が飛んでいるのか。
そんなことを考えていると、部屋の扉が開いた。
そこに立っていたのは、金澤岳だった。

「目が覚めましたね、雅彦さん」
「あ、ああ。もしかして金澤が中に入れてくれたのか?」
「ええ、まぁそういう形になりますね」
「ありがとう。崖から落ちて全身痛いんだ、助かったよ」
「そうですか・・・」
金澤の表情、そして反応はどこか醒めたものだった。


831 :(2/3) ◆h9KcvsENgk :04/11/03 00:12:47 ID:JUzgE5/f
「雅彦さん」
「・・・ん?」
「雅彦さんは、皆を信頼していますか?」
「ああ。」
「この殺し合いの中で、チームメイトみんなを信頼していますか?」
「この殺し合いの中で、チームメイトみんなに信頼されていると思いますか?」
金澤の様子は、思いつめたもののようだった。
田中は少し、力を入れた。
「俺は・・・俺は、皆に信頼されることを普段してこれたかはわからない。でも、
少なくとも俺は皆を信用することはやめたくない。こんな状況だろうと、な。」
淡々と答える。

(グラウンドで、フィールドに散ったメンバーと向かい合わせになっているのは、キャッチャーだけだろ)

それが金澤には癪に障った。
自分の側に置いておいた田中の荷物、そのなかから支給物・・・銃剣を取り出し、
そしてその狙いを元の持ち主へ定める。
「雅彦さんは、自分で生き残るために戦うつもりはないんですか?
自分で、自分の未来を切り拓くために戦う気はないんですか?」
発砲。弾は田中雅彦を貫き、彼はうめき声を上げる。
「確かに皆みんな全員、生活背負って戦ってますよ。
でも、それがぶつかりあってるんですよ。この戦場で!」
金澤は叫ぶ
「殺すなんて口に出すな? 甘っちょろいことですよ。
俺はこんなところで将海さんのように死ぬ気はありません。そう死んだら終わりなんです。
自分が生き残らないで、他のことに何の意味があるんですか!」
田中は痛みに、動けない。うまく息ができない。
「雅彦さん。聞きたいことがあります。
・・・あなたは俺に会うまで、何をしようとしてましたか?」
「・・・・・」
「俺はそれを聞きたいがために、目が覚めるまであなたを殺さなかったんです。」
「そう、だな・・・」

832 :(3/3) ◆h9KcvsENgk :04/11/03 00:13:57 ID:JUzgE5/f

息も絶え絶えに、しかし目はしっかりと強い光を湛えて

「少なくとも、お前みたいに・・・誰かを殺そうと・・・考えはしなかったな・・・
プロに入って・・・俺の世話を見てくれた・・先輩たちと・・・高校大学で・・・
俺についてきてくれた後輩とのためにも・・・」

そう、これだ。
この、どうしようもないまでのまぶしさだ
これが、あいつに対した時俺が一番気に食わない部分だったんだ!

そう思った瞬間、彼の指は躊躇なく引き金を引いていた。
ただ一度でなく、何度も、何度も引いていた。
銃弾は田中雅彦の胸を、腕を、口を、喉を貫いた。

金澤は銃剣を下ろすとその光景をしばらく見つめていた。
息が荒れていた。心が乱されていた。
そう、これでいいんだ。
俺は殺して、殺して、生き残る。
そうつぶやくと、荷物を持ち灯台から駆けていった。
あの男を殺しに行くために。


自分は誰も殺せなんかしない。
田中雅彦は出発した時点から確信していた。
それは今、こんな状況でも変わらない。
彼は再び薄れゆく意識の中で、それでも不幸な後輩を案じていた。



【残り37名】

833 : ◆h9KcvsENgk :04/11/03 00:18:43 ID:JUzgE5/f
ここのところ正統派>ゲームに乗る派の雰囲気だったので
金澤をちょっとマーダー復帰の方向にゆすってみました。
勝手にリレーして殺しちゃってりしてますが失礼。

834 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 01:05:18 ID:N4KULes7
金澤がタスクを恨むのと同じように、成瀬も浅間を恨みそうだな

835 :番外編 園川一美と愉快なコーチ達7(1/2)◇124Sak1YoSn:04/11/03 01:23:58 ID:fov+VS1S
6時をいくらか回ったころ…。
太陽がまだ水平線上に見える館山の海岸を、
トレーニングウェアを着込んだ園川が走っていた。

しばらく走っていると、ラジオ体操の会場が見えた。
園川は何となくラジオ体操の集まりの中に入り、

「いち、に〜、さん、し〜・・・♪」

元気良くラジオ体操をした。

ラジオ体操が終わった後は、参加した老人達と歓談しながら、
牛乳を飲んでいた。

「…そろそろかな?」
園川は腕時計を見て時刻を確認すると、牛乳を飲み干して、きた道を引き返した。


836 :番外編園川一美と愉快なコーチ達7(2/2)◇Sak1YoSn:04/11/03 01:29:33 ID:fov+VS1S
宿舎では…。
「ふぁ〜…。」
あくびをしながら、吉鶴が自室からロビーへと出てきた。
6時40分。決して遅い時間ではない。
「そろそろ朝食だよなあ…。って!!」
吉鶴は目の前に飛び込んできた人影に驚いた。
「よう。」
「よう、・・・って園川さん朝から何してたんですか?」
「ジョギング。」
「いや、それは分かるって言うか、見て何となく気付きましたけど、何でこんな朝っぱらから?」
「することがないから。」
「はあ…。」

実際、園川は何もすることがないので、早朝ジョギングをしていただけなのだが、
吉鶴は、これ以上何も聞く気が起きなくなっていた。

「ごちゃごちゃ言ってないで飯だ飯だ♪」

それでも相変わらずの園川は、吉鶴の尻を撫でながら食堂へ消えていった。

837 : ◆GDAA.BMJxc :04/11/03 01:32:47 ID:fov+VS1S
トリップの付け方が今分かりましたorz
しかも一つ目間違えてるし…。

>>833
先のことは深く考えていなかったので、
別に問題ないですよ。


838 :837 ◆GDAA.BMJxc :04/11/03 01:34:15 ID:fov+VS1S
>>835-836 です。たびたびごめんなさい

839 :番外編 愉快なカモメたち ◆vWptZvc5L. :04/11/03 01:53:38 ID:4mmTyU3I
「ご飯できたわよ〜」
彼女の優しい声で彼は目を覚ます。
毎朝かわいい彼女と手料理が食べられる。こんな何気ない日常が幸せだなぁと思う。
シーズンオフで大好きな野球が見られないのは寂しいけど、その分今シーズンも働いたんだ。
再びシーズンが始まるまでの間、ちょっとくらいのんびりしててもいいじゃないか。

「…って、おい、朝からモツ煮込みかよ!」
食卓に並べられた料理に彼は文句を言う。
「あら、だってモツ煮込み好きでしょ?」
「そりゃ好きだけどさ…しかもこれ、マリンのバックスクリーン裏の売店のヤツだろ!?」
「モツ煮込みはバックスクリーン裏が一番じゃない」
「たまには手料理作ってくれよぉ〜」
「4歳児に料理しろなんて無茶言わないでよ」

『お前、4年前にも4歳って言ってただろうが!』と彼は内心突っ込みたかったが、
彼自身も永遠の5歳児だし、「オマエモナー」と言われそうでやめた。

「まぁ、うまけりゃそれでいっか・・・」
トリ頭な彼の思考は単純だった。
「食べさせてあげよっか?」
「えー、いいよぉ〜」
我ながらバカップルだなぁと思うけど、つかの間のシーズンオフだ。
彼女と甘い時間が過ごせればそれでいい。

840 :番外編 愉快なカモメたち ◆vWptZvc5L. :04/11/03 01:54:16 ID:4mmTyU3I

とそこへそんな雰囲気をぶち壊すでかい足音がドタドタと近づいてきた。
「兄ちゃん、大変だ大変だ〜!!」
(チッ、邪魔が入ったか)
彼は舌打ちをした。
「何だよ、ズー!おまえ、朝からうるさいんだよ!」
「そんなことより大変なんだ、兄ちゃん!マリーンズの選手がみんな行方不明なんだ」
「はぁ?どういうことだ??」
「『千葉マリーンズバトルロワイアル』ってのが行われてて、選手同士で殺し合いをさせられてるらしい」
「ズー、お前どこからそんな情報手に入れたんだ?」
「幕張のカモメ達が、そんな話を聞いたって」
「おまえ、カモメとしゃべれるのかよ!?」
「だって僕、カモメだし。ってか兄ちゃんもカモメじゃん。中に人でも入ってるの?」
「中の人など……ってそんなバカな会話してる場合じゃない!!早くみんなを助けに行かなきゃ」

「マー君、私も行く」
横で話を聞いていた彼女が口を開く。
「わかった。リーンちゃん、君も来い。やっぱ俺たちは3人…いや、3羽そろって行動しないとな」

こうして、マー、リーン、ズーの新たな戦いが始まった。


841 : ◆vWptZvc5L. :04/11/03 01:55:42 ID:4mmTyU3I
作風変更。悪ふざけが過ぎましたかね…?

842 : ◆QkRJTXcpFI :04/11/03 02:00:28 ID:gveiDoZx
>>824
成瀬は一応遊んでましたんで大丈夫ですよ。
出さないでも話は書けますし。
今江もそうですが、自分でキャラ立てだけしたキャラが
他職人氏によって更に味付けされて動いてると、これぞリレーって感じで非常に面白いです。


>>841
本編に絡めるとすると難しそうですが、あくまで幕間ほのぼの劇としてならアリじゃないかと思いますた。

843 : ◆QkRJTXcpFI :04/11/03 03:10:50 ID:XMjNaqxQ
あ、そっか・・・
>>722
>二人がもう一度遭遇したのは、小一時間後、朝の島内放送が終わった頃まで進む。
って書いてたっけ・・・

でも成瀬×浅間が進んでますし
上の一文を削除しておけば問題ないですね。
というわけで保管庫さん修正お願いします。

844 : ◆QkRJTXcpFI :04/11/03 03:57:52 ID:XMjNaqxQ
貼る予定だった話を書き直してたら
マーダー成瀬だった部分を他のマーダーに変えればいいだけだと気づきました。

でも今遊んでるのって川井か・・・。川井の話って自分だけ書いてていいもんでしょうか。


845 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 05:02:38 ID:zJeK5c3p
チョン球団失せろ!

846 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 05:47:12 ID:O60w4FgQ
2003年2月5日、ソウルのロッテホテルで開催された「2003世界平和首脳会議」開幕式のとき、
創始者である文鮮明総裁が基調演説されたみ言。

847 : ◆UiBYvEJPvA :04/11/03 08:11:53 ID:gaHhJTYa
>829
朝起きたら続いてたのでびっくりしました!!
凄いです、感動〜
自分じゃこんなかっこよく書けませんもん
ほんとこれがリレー小説なんだなーって嬉しすぎます

今仕事忙しくなっちゃってるんで他の職人さんたちの話に癒されてます

848 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 09:19:52 ID:LNyw9J1t
俺の雅者が・・・俺の金澤が・・・

849 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 10:12:14 ID:hz+SX10r
>>847さんはすぐ上のレス見えないの?
ちゃんと読まずにリレーして発生した矛盾の修正に先に書いた話を直すっておかしくないか。
別にどっちでもいいんだけど。
ケータイだからか気づいてないのかも知らないけど、放置はないだろ。

850 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 10:53:58 ID:JUzgE5/f
そういえばその前に成瀬は洞窟に入って行った(>722)はずなのに、
突然浅間の居る小屋に来た(>822)も矛盾と言えばそうですかね。

無理やり補完しようと思うと、洞窟の中で分かれ道があって
藤田と違うほうの分岐に浅間の小屋があったと考える。
さらにこの話の後で、成瀬と藤田がまた会う話をリレーできれば
なんとか辻褄が合わないこともないかな?
そうなると今度は里崎寺本が置いてきぼりになりかねないけど、
その二人はまだ藤田とは接触してないからってことで・・・。

作中時間軸的には

>722(成瀬藤田)
↓------------------------------↓
>809-813(藤田・放送前) ↓
↓ >822-827(成瀬・放送後)
↓    ↓
↓-------------------------------
>827の直後の作中時間に、
藤田が成瀬の居る小屋に辿り着く

こんな感じの話でリレーできれば一応なんとかできるかも・・・
結構厳しいですけど。

851 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 10:54:56 ID:JUzgE5/f
スペース忘れてて思いっきりズレータ・・・
察していただけるとうれしいです orz

852 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 11:08:11 ID:6b9aNJGX
いや言わんとすることは分かるよ。
最終的には職人さん同士で話さないとまとまらんと思うが
◆UiBYvEJPvAさんが気づいてないみたいだから>>849で言ってみた。
このスレではこういうときって職人さん達はうまいこと修正してるけどね。


853 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 11:21:14 ID:N4KULes7
もう一個疑問が。


成瀬は藤田の撒きびしを踏んで右足ケガしてるっぽいのに、浅間のいる小屋には走っていったみたい。
…ごめん、素人丸出しな疑問で。

854 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 11:27:11 ID:6b9aNJGX
いや素人丸出しとは思わないよ。
そういえばびっこ引きながらって>>722に書いてあるな。
右足ケガしてても走れなくはないとは思うが。


855 :847:04/11/03 12:35:48 ID:QLD8pfo4
すみません…解ってたんですけど話がかっこよくてそっちに喜んでしまいました。
でしたら浅間の話はすべてなくしていただいて結構です。
これからはrom専門になります。
本当にごめんなさいですorz

856 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 13:01:44 ID:nLTeIRmZ
>855
喜ぶのはいいけど、気づいてたなら矛盾を放置したのはどうかと。
ツッコミ入らなかったら知らないフリする気だったのかと思ってしまう。
浅間取り下げでいいですってのも違くない?
あなたは取り下げでいいかも知らんが、その取り下げ対象作品に、他の作者さんが続き書いてるんだし。
あと、「ROM専に戻ります」って書いたら「辞めないでください」「気にしないでいいですよ」→「じゃ、またがんばりまつ!」とか
お決まりの流れになるのはミエミエなんだし、本気でROM専に戻る気なら、いちいち宣言しなくていいよ

857 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 13:01:45 ID:SaEz91Tg
他の職人さんでもよくみるが、簡単に取り下げとか言うぐらいなら最初からよく読んで考えてリレーしてほしいです。
その上で、妥協点を見つけて修正していけそうならそれでいいし、
取り下げろなんて言われてないのに批判されたり矛盾を指摘されたらすぐ取り下げるのは一番無責任でないかと。
解ってて無視はさすがにいただけないが、今からでもリカバリー頑張るのがいいんジャマイカ。

成瀬じゃなくて川井にするとか…やっぱ俺はセンスないなorz

858 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 13:10:59 ID:K7JcCpgv
結局どうなっちゃうの?
俺も個人的に、一回書いたものにはある程度責任を持って欲しいです。
職人さんたちの苦労に水さすようで悪いとは思うけど…
話があちこちで矛盾だらけになったら、全部の流れがいつかストップしてしまうかもしれないし。
そしたら完結に持っていけなくなるかもしれない。

それにその一つ一つの話を、喜んで読んでしまう俺みたいなのもいるわけだし。
後になって「あれはナシね!」といわれるのは残念です。

859 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 13:17:42 ID:N4KULes7
850氏の説がイイ(・∀・)!!と思う

860 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 13:41:13 ID:JUzgE5/f
川井に置き換えるにしても、浅間は生存希望リストに入ってるはずなので
大幅に書き換えないといけないのが肝ですね。
帰ってきて進展がなかったら850の筋で少し考えてみようかな・・・・
他に修正案とかフォローとかあったら投下お願いします。

861 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 13:44:47 ID:JUzgE5/f
浅間じゃない成瀬だorz
ごめんなさい860は忘れて・・・

862 : ◆CLM31pWOr6 :04/11/03 14:42:04 ID:bKKCeWzv
空気を読まずに提案してみるテスト。

進行の柱になるグループが大分決まってきてるんで、
それぞれのグループの職人様同士の
イワユル「書き手専用すり合わせ板」のようなものが
あった方がええのか? とか思っております。
作るのは簡単なんで職人の皆様、ご一考下さいまし。

要望スレの案件放置するな、というツッコミはなしの方向でおながいします


正直リレー小説は一人で書くよりカナーリ難しい。
自分も書こうかと思いましたが、
話遡ったり武器の資料集めたりするのがマンドクセ('A`)
で断念しましたorz


863 :847:04/11/03 15:01:26 ID:QLD8pfo4
宣言するってゆーか言わないで消えたらまたそれも何か言われると思いまして。
意見言われる方の通りですが自分はこれからどうしていいか解りません。
謝って取り下げ言ってそれでも何か言われるし…

自分の話としては、また成瀬が洞窟付近で藤田とばったり…みたいにつなげられたらな〜と思ってたんで
それにこんな自分にガンガレ言う人もいないと思ってまつから

混乱させてすみません

864 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 18:32:11 ID:isMUt8am
保守

865 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 19:47:12 ID:95gq41DC
「書き手専用すり合わせ板」あったら便利だと思う。
結局かみ合わない話が乱立すると、読み手も書き手も混乱してしまうし。
相談すれば、リレーしにくそうな話でも、上手くつなげられるんじゃないかな?

あと出来たら地図が欲しいですな。
島の地形とか、大体の方角・建造物などがわかるといいなあ・・・

866 : ◆CLM31pWOr6 :04/11/03 19:57:06 ID:f5j8PUxR
>>865
地図、作ろうとしましたが余りにも情報少なすぎて断念しましたorz
とりあえず島の北側は断崖絶壁のようです。
地図もよってたかって作ったほうがいいのかもしれませんね。


867 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 20:02:24 ID:95gq41DC
>>866さん、お疲れ様です。やはり難しいですか・・・
何度読み返しても謎なところがあって、どうしようかなと思ってたのでした。
よってたかって作れるならそれがいいのですけどね・・・

868 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 20:50:31 ID:uFXj33sp
北側が崖ってだけだけど、

ttp://www.tokaikisen.co.jp/introduction/kozushima.html
これを、適当に縮小して、いじってみるとか。

869 : ◆vWptZvc5L. :04/11/03 22:35:35 ID:isPGQ6cN
俺の将海が…

870 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 22:53:58 ID:zJeK5c3p
チョン球団失せろ!

871 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 23:10:52 ID:N4KULes7
定期荒らし乙

872 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 00:16:28 ID:+94sBmm4
第三者の書き手なんですが、駄文ではありますが
藤田成瀬の再遭遇までちょっと書いてみました。
とりあえず叩き台として投下してみてもいいですか?

873 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 00:20:45 ID:+TgLoor0
俺は大歓迎です

874 :落とし穴(1/2) ◆h9KcvsENgk :04/11/04 00:51:42 ID:+94sBmm4
かすかな光差す、しかしそこは期待していたような出口ではなかった。
天井が崩落したのだろうか、そこから光と雨が差し込んでいる。
見上げてみると高さは5mほど、穴は草や茂みで見えづらくなっているが
人一人が通り抜けられるくらいの幅はありそうだった。
(天然の落とし穴か…こんなの見たら森の中もうかうか歩けないよな)
洞窟の先はまだ続いているようで、先は暗くて見通せない。
藤田はもうこれ以上暗闇には居たくなかった。
少しでも気持ちが揺れればもう一人の自分にまた会いそうで。
後ろからの追う足音や気配もいつの間にか感じなくなっていた。
だから、この暗い洞窟を先に進むという選択肢はなかった。
幸いに壁は上まで緩やかな傾斜で木の根や足掛かりになる岩もある。
藤田は意を決するとゆっくりと足場を定め、登り始める。
上からかすかに放送の音らしきものが聞こえる・・・急がないと・・・



 ゲームの主催者に仇討ち? ハッ・・・腹に爆弾抱えて何言ってんです
 浅間さんはそんな理想論に、逃げちゃってるんですね

成瀬は浅間の背中に向けて言いたかった。しかしもう届かない。
鳩尾に一発入れられた成瀬は、なかなか立てなかった。
(こんな状況で居ない人間に悪態ついてる僕ってのは・・・惨めだな)
ようやくダメージから回復したころにはもう浅間の姿は見えなかった。
成瀬はデザートイーグルを拾いなおす。
まきびしの傷の残る足では反動に踏ん張りきれず、どうやらまともに当りそうにない。
それでも今、自分が頼り信じるものはこの銃弾だけだ。
あの人は逃がさない。自分の手で仕留める。
そう自分に言い聞かせる。
彼はバッグを担いで、洞窟ではなく今度は森の中へ
片足を引きながら浅間を追って再び歩いていった。

ただ前だけを見据えて。

875 :(2/2) ◆h9KcvsENgk :04/11/04 00:52:35 ID:+94sBmm4


はぁ・・・はぁ・・・は・・はぁ・・
息が切れる。
緊張感もあるが、思っていたより壁のぼりというものは消耗している。
降り始めていた雨で、岩が湿り滑りやすくなっていた。
藤田は2/3ほど登ったところで、太く突き出していた根に体を預け小休止していた。
高さにしては大したことはないのに結構な時間がかかってしまっている。
後ろから誰かが追いかけても来ていないのが幸いだった。
よし、地上まであともう少しだ。早く登ろう・・・
そう考えて上を見た矢先、足音が聞こえてきた。
さっきの新人に追いつかれた?
いや、音は上からだった。出口の近くに誰か来たのか?
藤田は身を潜める。

と、

突然目の前に穴から誰かの足が落ちてきた。。
それは藤田の肩を蹴る形になりながら落下してくる。

「うわああああああああー」
悲鳴の二重奏。
上から圧し掛かられた形の藤田はこらえきれずに足を踏み外し
二人おし重なるように下まで落ちて

ドサッ


したたかに腰を打った。誰かが折り重なるようにして上に倒れこんでいる。
藤田は混乱する頭で、落ちてきた人間に目をやった。

「背番号60」

876 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 00:55:52 ID:+94sBmm4
とりあえず投下。駄文失礼。
指摘よろしくお願いしますです。

877 : ◆QkRJTXcpFI :04/11/04 01:20:20 ID:fYhdgWAd
>>876
しっかり繋がってて良いと思います。
続きはどうされますか?


なんか自分の書き込みからエライ流れになってますがとりあえず意見を。
展開のすり合わせ板、補完地図、あと各人の行動経過表などがあれば、リレーでこんがらがりにくくなると思います。
ただし保管庫さんお一人で全部やるのは、話書くよりはるかに労力いると思うので
名無しさんで経過をまとめるだけでもやってくださる方がいるといいと思います。

人任せなのは承知してますが、職人さんも増え文章量も増えてきてるので
補完してまとめる人も増えていかないとバランスが保てませんし。

矛盾や破綻がなく書くのは、私含め職人さんには最低限の義務だと思います。
取り下げもしないような覚悟で書いてます。
でも混沌としたまま量が増えていけば、この先何度も起きる事態だと思います。
誰かまとめの補助、できる方いませんか?

自分でやれよと言われればそれまでですが、言わせてもらいました。

878 : ◆h9KcvsENgk :04/11/04 01:52:19 ID:+94sBmm4
>>877
どうもthxです。

ここまで書けば、時間的にはとりあえず急いで進めなくても
いいかと思って一旦切りました。
続きはリレーしてもらえるなら、どなたか是非。
誰にもしてもらえなければそのうち自分で書きますけど。



行動経過に関しては、保管庫さんに作っていただいたエクセルを
書き手が逐一参照していくのが今のところ現実的でしょうか。
(◆CLM31pWOr6さんに手間掛けさせます orz)
地図は、ないとあとから矛盾しそうでうかつに地理に関すること書けないんですが
あったらあったでいろいろ制限が出てきちゃいそうなのが難しそうですね・・・


879 : ◆QkRJTXcpFI :04/11/04 02:21:32 ID:fYhdgWAd
>878
とりあえず私が書かせてもらっていでしょうか。
四郎&里崎に藤田を挿入したり妙に関連付けて書いてる途中だったので、繋げないとどうにも収まりが・・・
私の個人的な感情ですけど。


地図は・・・序盤に適当に地形に関することも書きましたが
なんといっても適当で・・・orz

880 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 02:51:17 ID:+94sBmm4
>879
どうぞどうぞお願いします。むしろお借りしましたというか。

あんまり予約っぽいのも微妙かなとは思いますけど
構想もあったようですし。。。

881 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 08:47:06 ID:eF/fp2kw
俺の想像なんですが、
・北側は崖
・南側は海岸あり(薮田神が出発したのはここ)
・北側崖のそばには灯台
・崖には洞窟(深い?)
・島の中心にはスタジアム
・市街地には民家・郵便局などあり、港も?

今まで読んだ内容からこんな感じなのかなと思ってます。
で、スタジアム周囲はわりとうっそうとした山というか森というか??
そこに川が流れてるようですね。

じゃあ最初タスクが居たのは北側方向の山の上なのか・・・?

882 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 10:50:22 ID:/rTqE5L1
こんなスレ立ちました。
各球団の「バトルロワイアル」スレを見守るスレ

ttp://ex7.2ch.net/test/read.cgi/base/1099509309/


1 代打名無し@実況は実況板で sage 04/11/04 04:15:09 ID:3DOQ/pE+
神職人の名作、凡職人の凡作、名無しがなんか自治議論してる、批評はどこまでアリか、その他。

現行のバトロワスレの情報を集めつつ
内容や運営に関する感想や批判や情報交換や議論まで。
本スレの進行の妨げになりそうな話はここで。

でも陰口はほどほどに。基本的には神職人さんへ感謝の精神を忘れない。



883 :雨が冷たい1 ◆prGJdss8WM :04/11/04 15:19:27 ID:DtB7Pm83
湿った地面の上にずっと座っていると尻が冷えてくる。あまりいい気分ではない。
たまにぽつん、落ちてくる雨だれは、木の葉の上にたまったものが溢れ落ちたと言うべきで、その度今江は首をすくめてしまう。
それでもまだこの木の下は、雨宿りにはちょうど良い。
この雨のせいで行動範囲が狭められているのは皆同じなのか、今日はまだどこからも銃声を聞いていない。
傍らの西岡は不快そうだ。そんな気配だ。問えば、「水がにごる」と一言だけ。
言われて見れば確かに、清流と言って良かったほどの小川は、今は茶色い渦を巻きながら流れていた。
「…あんまり運は良くなさそうですね」
またぽそりと言う。背中合わせの状態なので、どんな顔かはわからない。
「運?」
「ゴリさん、自信ある?」
「どうやろな」
「それも実力のうちですよ」
やたら老成した言い分に、今江は少し肩をそびやかして答えた。

「…メモ」
ふと思い出して言った。また振り向かず西岡が言う。
「え、メモ?…何が」
「思い出した。…大事なことなんや」
「大事なことなら何で今頃…!」
「すまん。ぶっ飛んでた。川井さんがメモ持ってた!」
がばっと振り向けば西岡は鋭く「前!」と言う。彼は微動だにしない。
お互いの背中を守るため、自らの180度の視界は保ったままだ。
「…生き残りの10人の、リストやって言うてた」
西岡の冷静さに気圧されたように、今江はまた川の方に胡坐をかく。ぴたんと手の甲に雫がおちる。
冬の雨の冷たさと物悲しさを、今更ながら思い知る。
「生き残りリスト?」
さすがに今江の言葉が引っかかったのか、西岡の声に押し殺したような響きが混じる。

「俺、見た。川井さんがそれ見ながら、…正人さん殺す、こと、考えてたの」
「…正人さんは、そこに入ってなかった、…んか」

884 :雨が冷たい2 ◆prGJdss8WM :04/11/04 15:20:09 ID:DtB7Pm83
「直さんは、正人さんと間違って、やられたって…」
沈痛としか言いようのない重みが二人の肩にのしかかる。お互い世話になった身だ。
「めっちゃ、優しい人やったのに」
今江が言っても、西岡は沈黙に沈んだままだ。
決して目立たなかったけれど、いつでもニコニコしながら自分達の面倒を見てくれていた人だった。
同じ関西出身という気安さもあったし、ポジションが近いという共通点もあった。
繋ぎ役として貴重と言われるのは不本意だったようだが、決してそれを嫌味に感じさせない人でもあった。
自分も西岡もどちらかと言えばマイペースのほうだ。それは野球に関しても性格に関しても。
何かあったときそれを、細かくフォローしてくれて、そして喜んでいてくれたのはあの人だった。
「アホみたいえ」
西岡がふと、京都言葉で言う。
側にこいつがいるから、そんな風に思い出してしまうのかもしれない。
「俺が?」
「俺ら。…つめたっ」
首筋にでも雨がかかったのか、彼が肩の辺りをぬぐう気配がする。
「アホみたい。…死なはってから、大事に思っても」

ごうごうと、川の流れが言う。葉の上を踊る雨はパラパラと言う。
手の先が真っ先に冷たくなり始めていた。

「…水がにごったら、何が嫌やねん?」
先ほどの発言を聞いてみた。
「飲めんくなるやん。生死に関わるでしょ」
「そうか」
納得してまた黙った。西岡は冷静だ。悲しいとか寂しいとか、感情のまた別のところで、現実を確実に把握している。
「生き残りリストか」
今度は彼が言う。
「…後悔してない言うたら、嘘になるんですよ」

西岡の呟きの意味がわからず、今江は黙ったままでいる。見上げれば木の葉の間から見える空は、朝よりも薄暗さを増している。
そこから銀の糸のように雨が落ちてくる、その尾が見えた。

885 :雨が冷たい3 ◆prGJdss8WM :04/11/04 15:20:58 ID:DtB7Pm83
「誰かを殺したら、その分の重みを背負っていかなあかんことくらいわかってます」
西岡の告白。そうとしか思えない。
「それにね、多分大事な人も大事なもんも、みんな持ってるんですよね」
「譲れへんくらいにはな」
「きっとね。そんな人それぞれのもん全部なんて、俺は全然理解できひんのですけども」
そこで彼は言葉を切った。息を止めるように何かを探っている。
意識の深いところを手繰って、言葉を求めている。
「俺は死ぬ気はないんです」
「…うん」
「わからんことが多すぎるし。知らんこともいっぱいあるし。諦めてもないし」
「……。」
「自分の大事なもん、まだわかってないし」
今江は渦巻く川の流れに目をやった。水音はパラパラと、そしてごうごうと。

改めて言われるとわからなくなった。それは自分の最も足元を形作るものだった。
熱いものを受け取って、悲しいことを飲み込んで、理不尽な現実と戦うことは決めた。
それでもそのあと自分の手に、一体何が残るのかと思えばわからなくなる。何を残すためなのかも。
「人殺したの、後悔してないわけやないです」
また西岡が言った。ぽつりぽつりと言うくせに、その声に段々力がみなぎってくるように感じるのは気のせいか。
「殺したかったわけでもないです、ただ」
俺は諦めたりできひんから、もう一回そうなったら、きっとまた発砲すると思う、西岡は言った。
後悔していると口に出す。それでもしっかり、自分の意志を受け入れている。
「俺にかてきっと、大事なもんがあるんやと思うから」
強い奴だなと思った。

「生き残りリストのことなんすけどね。今江さん、入ってたんとちゃいます?」
「…なんでそう思う?」
「そら、アンタが生き残ってるからですよ」
呆れたと言わんばかりに肘で背中をつつかれた。瞬間西岡の体温が伝わってほっとした。
「ほかはわかりますか?」
「そこまでは見てない。直さんは入ってたらしいけど…」
「ふん…、ほな川井さんとっ捕まえて、締め上げるのが一番早いですね」

886 :雨が冷たい4 ◆prGJdss8WM :04/11/04 15:22:10 ID:DtB7Pm83
西岡は淡々と言うが、その状況を考えると今江の頭に血がのぼる。頬が熱くなる。
こめかみのあたりで血管がうずくようだ。思い出すのは抱え込んだ直行の全体重と、正人の笑った死に顔。
胸で息をする。こもった熱を追い出そうとする。
息が膝のあたりに当たって、自分でもその熱気を感じた。そんなところだけは冷静だった。
こふっと歪な今江の息に、西岡は反応する。
「…殺しなや」
「何でや」
「不利になるからや」

「…そんなんどうでもええやろ!!俺は許せへん!!あんな、っ…」
「わかってる。わかってる」
淡々と繰り返す西岡の返事に今江は逆上した。
何がわかっているかなんて、そんなことはありえないと思う。
「わかってへん!!お前っ、直さん…っ、正人さんも、死ぬとき、笑ろてはったんやぞ!?」
「だから何や!?俺やったら、助けられてたかもしれへんやろ!!」
振り向いて西岡の肩を激しく揺さぶる今江を今度ばかりは止めはせず、彼も叫ぶ。
「あんたやのうて、俺やったら!?」
それでもやっぱり前は向いたまま。

「せやろな…笑ろたはったやろな…あのひと、優しかったからな…」
西岡の背中に、ユニフォームの7のあたりに、雨水のしみが出来ていた。
耐えていたのは冷たさだけじゃなくて、そんな。

「冷静になりましょ。…誰がリストを作ってるンか。何で川井さんがそれを持ってるんか」
「…西岡」
「前向いて、聞いて下さい。もし川井さんが、このゲームの外にいるとしたら」
「うん」
「あの人が鍵や。やる前に全部吐かせる」

「…後悔しましたか?」
またしばらくして西岡は言った。何をと問えば、ため息のような大きな呼吸をした。
「力不足やったって。生意気言うてすんません」

887 :雨が冷たい5 ◆prGJdss8WM :04/11/04 15:22:56 ID:DtB7Pm83
後悔はしていた。その前に死んだ友人のことをも含めて。
しかしそこに行き着くまでに西岡の何倍もかかったのだ。後悔できるまでにまる1日も。彼の言葉が正しいと思った。
あの時確かに、あの場にいたのが自分ではなくて西岡だったとしたら、最悪の結果にはならなかったかもしれない。
「…お前は、すごいな」
ボソリと言ったら、彼はそんなことないと言った。
「俺はゴリさんにはかなわへんよ」
「西岡?」
「…アホやん、俺。殺してから大事に思たって、死なはってから大事やってわかっても」
ゆっくり振り返れば彼は、膝を抱えて顔を埋めていた。前を見ていなかった。
ぽつんとその、日焼けから逃れたうなじに大粒のしずくがはじけた。すっと流れてユニフォームの、黒いアンダーに吸い込まれていく。
ぬぐってやりたかったが、触れるのが何となく怖くて、今江はじっとそれを見ていた。
色の抜けた長めの髪は、ただ呼吸とともに揺れているだけだった。強い奴なんだとまた思った。

背中合わせだったから言えたのかもしれない。

その時どこかから、鳥の断末魔のような心底からの叫びが聞こえた。今江が我にかえるその前に、西岡が膝を立てて身構える。
「…かかったか?」
声を追うとそれは、大きくなったり絶え絶えになったりしながら、どうどうと流れる川を越えて伝わってくる。
「かかった?」
「簡単なブービートラップですよ。アンタ見てたでしょ?」
西岡が片方の眉をしかめて言った。そういえばここに来るときに彼はなにやら、草を結んだり木の枝をたわましたりしていた。
「どこで習ったんやそんなん…」
「大阪桐蔭で。PLは教えてくれへんのん?」
言いながら行こうと目配せする彼に今江は肩をすくめた。
「嘘つけ」
雨空を見上げながら、今江は先に飛び出した。

888 : ◆prGJdss8WM :04/11/04 15:26:48 ID:DtB7Pm83
西岡今江コンビ続き書いてみました。話としては全然進んでないんですが・・・
このあと川井やら垣内やら浅間やら、お借りしてもよろしいでしょうか・・・?
他の職人さんがたがリレーしてくださっても結構です。

889 :洞穴の中で2(1/5) ◆QkRJTXcpFI :04/11/04 18:52:26 ID:vNoculam
「60番・・・!」

藤田宗一はその少年を覚えている。
洞穴の入り口で襲われ、命からがら逃げてきた。
この少年が追ってくると思って、洞穴を急ぎ歩いてきたのだが・・・
「なんで上から落ちてくるんだ?」

藤田の横には成瀬善久が仰向けに倒れていた。
気を失っているようだ。
藤田は岩壁の途中から滑り落ちて腰を打っただけだが、彼は藤田に折り重なるようにして頭から落下したのだ。

「すぅ・・・すぅ・・・」
成瀬の呼吸音が聞こえる。大柄な体とはいえ10代の少年のあどけなさの残る寝顔である。
「こんな子が・・・俺を殺そうとして・・・撃ったのか・・・」
藤田の記憶がよみがえる。正気を失った目で、銃口を向け引き金を引く姿。
藤田は体を少し震わせた。
「今なら・・・」
傍らには成瀬の持っていたデザートイーグルが落ちている。
成瀬はまだ目覚めていない。
全くの無防備、隙だらけ・・・。

「今なら・・・、逃げられる!」
藤田は自分が登ろうとした岩肌を見た。
成瀬と共に落下したため幾らか岩肌は崩れたが、登るのにまだ支障はなさそうだった。
その上には地上へと出る穴が開いている。
「よし、行けるぞぉっ!」

―ミシ、ミシシッ・・・ガラッ!ガラガラガラガラッ!
藤田の出した大声と共に、地上へと出る穴の周りから岩が崩れだし、岩壁の上に次々と落下する。
「うわああああ!」
藤田はとっさに成瀬を引っ張りながら奥へと逃げた。
崩落の終わった頃、地上への穴も、その前にあった緩やかな傾斜の岩壁も、デザートイーグルも、新しい岩壁となっていた。

890 :洞穴の中で2(2/5) ◆QkRJTXcpFI :04/11/04 18:54:56 ID:vNoculam
「ああ・・・」
目の前には5mほど上の天井にある一筋の光と、とても登れそうにない急な岩壁。
藤田宗一の地上へと出る希望は、岩と共に文字通り崩れ去った。

「うぅ・・・うぅ・・・」
横にいた成瀬がうめいた。
(やばい!起きる!?)
ただでさえ嫌気が差す暗闇の中、自分を殺そうとした相手と出口のない空間に2人きり。
(とりあえず、この成瀬って子が起きる前に、元きた道を戻ろう・・・)
藤田は袋から取り出したライトを点けると、足音を立てず成瀬から離れようと歩き出し――
「・・・お前・・・こんなトコにいたのか・・・」

「うひっ!」
瞬間に藤田の体が硬直し、一瞬で冷や汗が吹き出す。おそるおそる、後ろを振り返る。
「杉原・・・お前・・・こんなトコにいたのか・・・」
成瀬の体はまだ寝ている状態のままだった。
(寝言・・・か?)
藤田はホッと胸をなでおろした。
「三島・・・藤井・・・。 誰だ・・・誰だ、お前達を殺したのは・・・
 憎いよ・・・仇を討ちたい・・・。でも、僕に人を殺すなんてできない・・・」
逃げることも忘れ、藤田はその言葉に耳を傾けていた。

「そう・・・成瀬善久は・・・自分の中のタガが外れていくのを感じた・・・。
 成瀬善久の内面は・・・恐るべき変化を遂げていた・・・
 成瀬善久は・・・『仲間の仇討ち』などという大義名分を捨てた・・・血に飢えた殺人鬼と成り果てた・・・
 そう、成瀬善久は殺人鬼になったんだ・・・仲間の仇を討つために・・・」

藤田は困惑していた。
成瀬自身をナレーションするような成瀬の言葉。その矛盾した内容。
そしてライトで照らした成瀬の目に光る、涙。
藤田は理解した。
「成瀬善久・・・君も・・・逃げ続けていたんだな・・・。」

891 :洞穴の中で2(3/5) ◆QkRJTXcpFI :04/11/04 18:58:17 ID:vNoculam
「うん・・・、・・・なんだ?」
成瀬善久は目を覚ました。
自分の体が揺れている。何かをつかんでいる。空気が動いている
(移動してる?どうやって?)
足は動かしてない。
「ん・・・起きたか、成瀬くん」
(背負われてる。誰に?)
「離せ!誰だお前は!離せ!」
「おっと」
成瀬が暴れたため、背負っていた人間はバランスを崩し手を離す。
そのまま成瀬は地面に足をついた。、
「俺は藤田宗一、君に撃たれそうになって逃げたヤツだよ。
 君は穴からこの洞穴の中に落ちて気絶していた。
 僕は出口を探して君を背負ってたんだ。いやー、疲れた。」

「・・・なんで、僕を助けた・・・。僕は殺人鬼なんだぞ・・・」
「成瀬くん、君は・・・誰か殺せたのか?」
「・・・いいえ」
「ははっ。それは殺人鬼とは言えないぞ。」
「僕は殺人鬼だ!ひ、人の命をなんとも思わない、さ、殺人鬼で・・・」
「『仲間の仇討ち』のために人を殺すんだろ?
 人の命をなんとも思わない殺人鬼が?」
「う・・・うるさい!僕は殺人鬼だ。お前も、誰でも、みんなみんな殺すんだ!」

成瀬は暗闇の中、猛然と藤田につかみかかる。
しかし右足裏に走った痛みで、そのままつんのめってしまう。
抱きとめた藤田が、左手で成瀬の胸ぐらをつかんで壁に押し付けた。
「君は殺人鬼になんかなっていない。
 そんなのは君が必死で作り上げた、もう一人の君の幻影だ!
 この殺し合いへの恐怖と、仲間が殺されたことへの憎しみ、どうしようもない感情から逃げるために!
 自分が殺人鬼だと思い込んで、自分自身の心を見つめることから逃げてるだけだ!」

892 :代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 18:59:32 ID:HbwZFowJ
各人物(グループ)の現在地が大体判るだけでも、職人さん書きやすくなるかな
あとは流れのまとめと、地図ですね。
特に位置(北側とかスタジアム近く)とか指定してある場所以外は、そこまで悩まず作って平気なのかな?
“森”にしても色んなヶ所にあるだろうから、各々の話に森が出てきても“同じ森”とは限らないでしょうし
自分は地図とか作れる環境じゃないんで、暇ができたら、まとめ等の方をお手伝いできるよう頑張ります

893 :洞穴の中で2(4/5) ◆QkRJTXcpFI :04/11/04 19:00:22 ID:vNoculam
わずかなライトの光の中、藤田宗一の目を見ながら成瀬善久は何事かうめいていた。
藤田は成瀬を押さえつけていた手を離した。
「俺も、ずっと逃げていた。
 この殺し合い、チームメイトが殺すのも殺されるのも、全部が怖くて・・・
 逃げ続けていても何も解決しないって、最初からずっと気づいていたのに・・・」

「ぼ、僕は・・・僕は・・・逃げてなんかいない・・・僕は・・・」
「君は成瀬善久だ。君は人殺しなんかじゃない!
 だって・・・うぉっ!」
至近距離から成瀬の左腕が、今度は藤田の胸ぐらをつかんだ。
そのまま締め上げ、藤田の首に手をかける。
「う・・・やめろ・・・!」
藤田は必死でもがくが、手は離れない。
全体重をかけて藤田の首を岩壁に押し付ける。成瀬のほうが身長は5cmほど高い。
藤田の体がわずかに持ち上がった。
「だめだ・・・だめ・・・だ・・・」――

――「成瀬善久・・・君も・・・逃げ続けていたんだな・・・。」
あどけなさの残る成瀬の寝顔を見ていて、藤田はふと子供達の顔を思い出した。
3人兄妹の一番上の息子でもまだ小学生。
成瀬と比べればだいぶ下なのだが、なぜか思い出した。
「成瀬くん、君のお父さんは・・・君に人を殺すなんて望んでない・・・
 俺も父親だから、よくわかる。息子には絶対人殺しなんてさせない・・・
 もう逃げるのは、お互いやめよう・・・」
まだ眠り続ける成瀬の顔を見て、藤田はふっと笑った。――

――「だ・・・め・・・きみは・・・ひとごろ・・・うぅ・・・」
成瀬は目をつぶり、更に地面を踏みしめながら藤田を押し続ける。
腕も体もわなわなと震えている。
「だ・・・めだ・・・。ゔっ・・・」
はらり。
成瀬の腕をつかんでいた藤田の腕が、力なく垂れ下がった。

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