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中日ドラゴンズバトルロワイアル第十章

1 :代打名無し@実況は実況板で:05/01/19 17:57:09 ID:SZhQZrWZ0
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中日ドラゴンズバトルロワイアル第九章
ttp://ex7.2ch.net/test/read.cgi/base/1099799271/

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中日ドラゴンズバトルロワイアル
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中日ドラゴンズバトルロワイアル その2
http://mimizun.mine.nu:81/2chlog/base/kaba.2ch.net/base/kako/1001/10013/1001303969.html
中日ドラゴンズバトルロワイアル〜第三章〜
http://mimizun.mine.nu:81/2chlog/base/kaba.2ch.net/base/kako/1002/10023/1002370651.html
復活!中日ドラゴンズバトルロワイアル その4
http://sports.2ch.net/base/kako/1019/10196/1019632445.html
中日ドラゴンズバトルロワイアル第五章〜ENDING〜
http://sports3.2ch.net/test/read.cgi/base/1024663656/
中日ドラゴンズバトルロワイアル第六章
http://ex2.2ch.net/test/read.cgi/base/1032452159/
中日ドラゴンズバトルロワイアル第七章
http://ex8.2ch.net/test/read.cgi/base/1091641467/
中日ドラゴンズバトルロワイアル第八章
ttp://ex7.2ch.net/test/read.cgi/base/1094531633/

保管庫
ttp://dra-btr.hoops.jp/ (2001年版保管サイト)
ttp://dragons-br.hoops.ne.jp/ (2001年版・2002年版保管サイト)
ttp://mypage.naver.co.jp/drabr2/ (2002年版保管サイト)
ttp://cdbr2.at.infoseek.co.jp/ (中日ドラゴンズバトルロワイアル2 第三保管庫)
ttp://cdbr2004.hp.infoseek.co.jp/ (中日ドラゴンズバトルロワイアル2004)

172 :代打名無し@実況は実況板で:05/02/26 16:11:45 ID:fgYq6YH70
保守

173 :代打名無し@実況は実況板で:05/02/26 22:19:50 ID:Ma5sdMgL0
 

174 :代打名無し@実況は実況板で:05/02/27 08:46:41 ID:vnRWuuzVO
ほす

175 :代打名無し@実況は実況板で:05/02/27 14:11:23 ID:cgRkVLGg0
hosyu

176 :代打名無し@実況は実況板で:05/02/27 20:07:08 ID:X/QqfYsgO
保守

177 :代打名無し@実況は実況板で :05/02/28 19:19:07 ID:z3RfPD/C0


178 :代打名無し@実況は実況板で:05/02/28 19:26:27 ID:ueU5qESa0
うんこ球団

179 :代打名無し@実況は実況板で:05/02/28 22:02:59 ID:XnV/F8sJ0
ほしゅ

180 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/01 10:57:24 ID:/L8zjwmOO
保守

181 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/01 21:33:07 ID:HS/hPkNWO
ホシュ

182 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/02 10:16:57 ID:FxoImQtKO
保守

183 :623:05/03/02 19:37:23 ID:Odjk24pO0
165.恐怖と希望を運ぶ音

英智と小笠原は川上の手掛りを見つける前に、もうひとつの確かめるべきことを確かめる為に
歩いていた。いや、歩いていたのだが…
「おい、オガサ…止まるなよ。」
「だって…」
二人の足は遅々として、なかなか前には進まない。
(これから向かう先にあるものが絶望だったら?)
いくら振り払おうとしても振り払いきれないその考えが、
明らかに先程から降りだした雨のせいだけではない足元の泥濘の憂鬱さが、
二人の足を鈍らせていたのだ。
「やっぱり確かめなきゃ駄目なのかな?」
立ち止まったまま俯いてしまった小笠原の背中を押しながら、英智は言葉を選ぶ。
「だって、大怪我をして助けを待っているかもしれないだろ?」
―もしも生きているのなら…
最後のセリフを飲み込んだのは、英智としても最悪の事態を受け入れるだけの覚悟が
できているわけではない証拠でもあった。

二人は目の前で消えた23番の元へ向かっていた。
探知機の数字が消えたのは何かの間違えだと、その機械はきっと壊れているのだと
その数字が示す人物に笑い飛ばしてもらいたかったから。
もし23番に…関川に出会えたのなら川上ともきっと再会できる。
それは淡い期待であり、切なる願いでもあった。
だからこそ『壊れているかもしれない』探知機は荷物の中にしまいこんだままだった。
それはある意味、彼らにとっては幸いな事だったのかもしれない。
あれから更に三つ…
関川のあとを追うように力尽きた大西の58が、味方であるはずのチームメイトの手に掛かって
若い命を散らした高橋聡文の67が、そしてたった今、中里の70が次々と消えていくのを目の当り
にせずに済んだのだから。

184 :623:05/03/02 19:38:28 ID:Odjk24pO0
「そうだよな…待ってるかもしれない。」
自分に言い聞かせるように呟く小笠原を励ますように、英智は小笠原の背中を二、三回軽く
叩いてみせる。
「うん。だから、ちゃんと確かめよう。」
大きく頷いてみせたのは、自らをも納得させるためだ。

そんな二人の元に、雨音に紛れて目指す方角から爆発音が届いたのは
再び歩き始めてから数分経った頃のことだった。
聞き覚えがありすぎるその爆発音に英智の顔が思わず歪む。
脳裏に浮かんだのは、先程 自分達を銃で狙撃して来た二人の人物の顔だ。
襲われたときの恐怖が甦り身体が竦んだ。
『あの人達とは、これ以上関わり合いにならないほうがいい』
本能のようなものが、警鐘を鳴らし英智の足を止める。
だが小笠原の呟きを聞いた瞬間、その恐怖は別のものにすり変わっていた。
「やっぱり誰かいるんだ…」
「そうか…そうだよな。」
―交戦をしているということは、誰かが生きてそこにいるということ。
もしかしたらそれは、今探している関川なのかもしれない…いや、例えそうでなくとも…
「英智、どうする?」
「行こう…関川さんでも他の誰かでも、もし仲間が襲われているのなら助けなきゃ!」

小笠原が頷いたのを確認すると、正義感に支配された英智は音がした方角へ自らの不安を
振り払おうとするかのように、ただがむしゃらに走り始めた。

【残り15人・選手会11人】

185 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/03 01:01:47 ID:3rMrUT/pO
新作乙です!
同級生二人がんがれ超がんがれ

186 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/03 01:45:38 ID:VGpVPI6aO
新作キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
乙です。
探知器しまってる間にあんなことやこんなことが。(ノД`)

187 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/04 03:36:01 ID:2eNgYdgkO
捕手

188 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/04 15:32:46 ID:FR+fQCdiO
ほす

189 :126:05/03/05 00:16:37 ID:XO3Uyh770
他の書き手の方々、乙です。

突然すいません。
BR内でドラゴンズの選手が着てるユニって、ビジター用のなんでしょうか?
話の中では「青い」っていう描写が目立っている印象があるので、ふと思ったのですが。
どっちでもいいとは思うんですけど、
自分だけホーム用のつもりで「白い」って書くのも不自然な気がしたもので。

190 :623:05/03/05 07:31:50 ID:RWzQ6G+30
>>189
中日の選手が拉致されたのが8月29日(28日?)だとすると本来ならナゴドで横浜と試合していた日なので、
ホーム用のユニフォームを着ていたと考える方が普通ですね。
ホーム用だと確かに青よりも白の方が目に付くような…

自分もドラゴンズの選手の姿を『青い』と表現した一人なので、拙ければ修正文を用意します。

191 :358:05/03/05 22:45:52 ID:EfWk94B00
>>189
自分はホーム用のユニフォームを着てるつもりで書いてました。
623氏のおっしゃるように拉致日から考えてホーム用ユニでしょうから、
それで統一した方が良さそうですね。


192 :112:05/03/05 23:17:09 ID:bb4Z4lSQ0
>>189
ホーム用ユニのつもりでいましたが、「青い」って連呼してました…。
広島の赤白ストライプを「赤い」というのと同じノリです。
「白い」に統一した方が良ければまとめてなおします。


193 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/05 23:19:29 ID:DDc7Kos40
自分は読んでてビジターユニを想像していた。
所詮レフドラ…。・゚・(ノД`)・゚・。

194 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/06 00:13:57 ID:OshRJ9wX0
チームカラーとしての青というイメージで、表現は「青い」でいいんじゃない?
と一読者が申しております。

>193
ヨシヨシ( ´・ω・)ノシ(ノД`)・゚・。

195 :126:05/03/06 00:26:21 ID:rtFLL8fV0
>194
あ、そうか。チームカラーってのは意識していませんでしたorz
112氏の挙げられた、赤白ストライプ=赤という解釈の仕方も成程と思うし、
中日のチームカラーが青というのも踏まえて、「青い」のままがよさそうですね。
しょうもないこと言い出してすみませんでした。皆さんレスありがとうございます。

では、ホームユニということで書いていきます。

196 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/06 01:34:34 ID:Kci4lCO8O
レイプたつなみ氏ね

197 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/06 19:21:08 ID:41VWJDFWO
保守

198 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/07 00:48:00 ID:d79MQTnjO
捕手

199 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/07 21:45:26 ID:aHFhizyG0
ほーしゅ

200 :126:05/03/08 00:56:28 ID:eX0N5eYB0
166. 鏡面に映る者の名は

── やめろ!!
叫ぶ誰かの声を黒木は聞いた。不確かな、曖昧な意識の狭間で。
その声の主を、自分はとてもよく知っていた。いや、知っていたからこそ、問わずには
いられなかった。
(何をやめろっていうんですか)
あなたの仇だ ── 声にならない叫びが喉元までこみあげる。
(あなたを殺した、70番を、俺は)
それなのに「やめろ」と、彼が言う。何を今更。そう、今更すぎる。

もう、引き金は引かれてしまったというのに。

何度耳にしたか知れない、軽すぎる、空気の割れる音。
手に馴染みすぎて ── 重みを感じない銃の先から立ちのぼる、硝煙の匂い。
コマ送りのごとく映る、血飛沫。鮮明すぎるその色。
さまざまな事象が、時間差で五感を刺激していく。
ごと、と血まみれの床が鳴った。
操り糸を切られたマリオネットのごとく、目の前で床にくずおれた人物の立てた音。
命ある者から、そうでないものに成った瞬間の ── 音。

その瞬間、黒木の右腕はふいに重力に従い、垂れ下がった。
あんなにも軽かった拳銃が、急にその存在感を増したかのようだった。
ねばつくような闇の気配がずっと、心の底に巣食っている。
胃をせり上げる嘔吐感は、決して室内に蔓延する血臭のせいだけではなく ──
「……!」
反射的に口許を手で覆った黒木は、指先にぬるりとした何かを感じ取った。
そのままそろそろと頬をなでると、ぱっくりと皮膚の割れている部分を指が探り当てた。
激痛に顔をゆがめ、慌てて手を離す。開いた左手は、真っ赤な血に濡れていた。
ちりっ。脳の奥で火花が散った。同時にいくつかの映像が、瞬いた瞼の裏をよぎる。

201 :126:05/03/08 00:57:05 ID:eX0N5eYB0
額の銃創から血を流し、のけぞり倒れていく何者かの姿。
視野いっぱいに納まった『17』 ── その青い数字の中央に開いた穴。

不鮮明なそれらは、瞼を上げ下ろしする間隙にカットインし、ノイズに荒らされ、消えた。
そして黒木は視線の先に見る。じわじわと足元にまで迫る、血の海を。
見てしまう。血溜まりに伏す、ユニフォームの背中の数字を。
「70」
わずかに開いた唇から洩れ出た声は、自分のものではないように、ひどく嗄れていた。
“NAKAZATO 70” ── 中里。70番をつけたあの人物は、確かそう名乗っていたのだったか。
彼は先発の柱になりたいと言い、チームメイトを殺そうとしていた。
選手会役員を殺さなければオーナー達に殺されるからと、自分と岩本に銃を向けた。
岩本は自分をかばって中里と戦い……殺された。
今、足元に伏しているこの死体(なのだろう、おそらく)は、岩本の仇だ。
だから自分は追っていたのではなかったか。仇を討つために。
なのに、なぜ?
黒木の視線は死体の背に釘付けになっていた。背番号と、床を満たす赤い血に。
── これをやったのは誰だ? 殺したのは誰なんだ?
(俺だよ)
ざわ、と総毛立つ感覚が全身を駆けめぐった。
右手の銃が重かった。それなのに、手を離れない。指と同化しているかのように。
トリガーにかけられたままの人差し指を、確かに引いた記憶がある。
引いた。そして、あの音を聞いたのだ。軽々と人の命を奪う、あの音を。
黒木は確信する。そうだ、自分が撃った。

202 :126:05/03/08 00:59:49 ID:eX0N5eYB0
(俺が)
がたん。後ずさる背中が引き戸に当たった。割れた磨り硝子の残骸がその振動で崩れて落ち、
かしゃん、かしゃんと、断続的な音を響かせた。
身体が震えていた。上半身だけでなく、足も。
いまさらのように思い出した満身創痍の痛みと、説明のつかない心情にかられて。
『こんなん間違っとる』
── 選手同士で、なぜ殺し合わなければならないのか。そう洩らした岩本の表情が脳裏に甦った。
殺したくないと、自分はあの時考えたはずだった。だが、現実はどうだ。
『お前を殺す』
己の告げた声を憶えている。復讐の虜と化した自分は、心に堆積した溶岩の堰を壊してしまった。
取りついた負の感情の果て、命を奪う音を鳴らした。
すべては同行者を殺した70番を討つため。それだけのために。
「……70だけじゃないだろう」
(!)
黒木はぎょっとして顔を上げた。想像の生み出した声が己の内に聞こえたのではない ──
ただでさえ危うい足元が、さらに現実感を失くしていくようだった。
目の前。ガラスが割れ、無残に中身を溢れさせている幾つかの戸棚以外、水平に保った視界に
おさまるものは他に無い。 ── 無い、はずなのに。
「70だけじゃないだろう。あと二人、殺した」
持ち上げた片手の指を二本立てて、見せつける、自分自身の姿を黒木はそこに認めた。

【残り15人・選手会11人】

203 :代打名無し@実況は実況板で :05/03/08 06:27:06 ID:Hwyojbxe0


204 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/08 15:28:26 ID:dZRNKrPpO
ジョニー…(つд`)

205 :112:05/03/09 04:05:30 ID:VpsxGZx40
167.なすべきこと

一通りの情報交換が終わった後、3人は荒木を追いかけることになった。
武器を持たない山本と、怪我を負った岩瀬。戦力にはならない。
しかし、単独行動よりは複数の方が、危険は少ないだろうから。

辺りに警戒を払いながら、福留はぼんやりと考える。

『俺に出来る事があると思うんです。人殺しじゃなくて、もっと別の』
今探している友の、荒木の言った言葉が思い出される。

荒木は明確な目標を持って、その為に行動していた。
自分はどうだ?
この2日間ずっと、状況に流されていただけではなかったか。
今は荒木を追っているが、その後はどうする?何が出来る?

―この血塗られた島で、俺がなすべきことは、一体なんだ?

真っ先に思い浮かんだのは、石井とデニーの死体。岩瀬を傷つけたという山北。
ドラゴンズと選手会が戦うことになるのは仕方がない。そうなるように仕向けられているのだから。
だが、私利私欲のために仲間を裏切ったものがいる。
(許せない。デニーさん達を殺した奴も、山北も。だから)


206 :112:05/03/09 04:06:28 ID:VpsxGZx40
福留の思考は、突然視界に飛び込んできた赤い色で遮られた。
森の奥から続く、赤い筋。
赤い絵の具だけを筆につけて、力任せに捌いたらこんな感じの線ができるだろうか。
―もちろん、目の前の赤は絵の具などではなく、夥しい量の、血液。
ほぼ同時に岩瀬と山本も気づく。
立ち止まって見合わせた顔は一様にこわばっていた。
「まさか―」
荒木が。そう続けようとした福留を、山本が手で遮った。
最悪の可能性は口にするな。そう言いたそうな山本の顔を見て、福留は口をつぐんだ。
「…この出血量じゃ、そんなに遠くにいないはずだ。…探そう」
目をそらしたい気持ちを抑えながら、赤い線を辿る。
(もしかしたら、この先で、荒木が血まみれで倒れているかもしれない)
そう思うと胸がむかむかする。こんな不快な気分は初めてだった。
だから、木の下に座り込んだ人影がスーツ姿であることに気づいたとき、福留は確かに安堵したのだ。
(荒木じゃない。井端さんでもない。…ドラゴンズの選手じゃ、ない)
―岩瀬の口から、高橋由伸の名が呼ばれるまでは。


「昌さん!由伸さんの手当て、なんとかできませんか? 立浪さんや岩瀬さんを助けたみたいに」
山本は由伸の傷を確かめ、…首を振った。
「ちゃんとした設備があって、医者がいればどうにかなるかもしれないが…すまない。俺では無理だ」
「そんな…」
治療ができない、つまり、由伸は死ぬ。
山本は目を伏せた。重苦しい空気が落ちる。
それを破ったのは由伸だった。


207 :112:05/03/09 04:29:15 ID:VpsxGZx40
「気にしないでください、山本さん。俺が油断したのが悪いんですから」
ふう、と息を吐き出して、由伸はしっかりと3人を見つめた。
「…古田さんに伝えてほしいことがあるんです」
ドラゴンズの人に頼むのは間違ってるかもしれないなぁ、と呟く由伸の顔色は、いつもよりもずっと白い。
「佐伯さんがオーナーと繋がっています」
「佐伯さんにやられたのか?」
「ああ。あの人はオーナーと電話してたんだ。そこを見つけて、それで」
福留の知っている佐伯は、マスコットと戯れたり、オフの番組ではしゃいだりしながらも、
野球では妥協せず、ファンを大事にする―そういう人間だったはずだ。
佐伯がオーナーに与しているなんて。
目の前で由伸が死にかけていなければ、とうてい信じられなかっただろう。
「…わかった。古田さんに伝えるよ」
山本が頷いたのを見て、由伸が微笑んだ。その笑顔は、あまりにも頼りなかった。
「よろしくお願いします。…それから、小久保さんに」
「由伸さん?!」
由伸が倒れそうになり、慌てて福留はその体を支えた。
「小久保さんに、伝えてくれないか。あなたのいったこと、やっとわかった、間違ってなかったって」
福留の腕にかかる重みが増していく。
命の消えていく重みに耐えきれず、福留は怒鳴りつけた。
「ふざけないでください!俺はそんな伝言、預かりませんよ?!」
由伸が目を丸くした。山本と岩瀬も驚いて福留を見る。

208 :112:05/03/09 04:31:14 ID:VpsxGZx40
「死ぬなんて、冗談じゃない!小久保さんに言いたいことがあるんなら、自分で言ってください!
 …北京で金メダル取って、長嶋監督を胴上げしようって、そう決めたじゃないですか!」
「…そうだ、由伸。死ぬなよ。オリンピックの借り、返さないままで逝くつもりか?!」
岩瀬も怒鳴りつける。左腕が震えているのは、悲しみか、それとも怒りか。
「由伸、死ぬな。生きて、また野球しよう。こんなくだらないことで死ぬなんて、もったいない」
山本も、怒鳴りこそはしなかったものの、強い口調で言った。
「岩瀬さん…福留…山本さん…ありがとう…」
3人を見つめて、由伸は微笑み、瞳を閉じる。
「ああ…やっぱり、俺も、死ぬときは、笑うのかぁ…」


由伸を埋葬して、3人は立ち上がった。
「…俺は、選手会の所に行こうと思う。由伸の伝言を届けに」
「俺も一緒に行きます。場所はわかっているし」
そういった岩瀬に頷いて、山本は福留を見た。
「お前はどうする?福留」
福留は軽く目を閉じる。

―俺のなすべきことは。

閉じた瞳を開いて、山本をまっすぐに見つめた。
その目に、迷いはない。

「…俺は、佐伯さんを探します」

【残り15人・選手会10人】


209 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/09 12:21:09 ID:gdIX5OWL0
よしのぶー!
職人さん乙です

210 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/10 11:59:50 ID:/N29DPEP0
ホシュ

211 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/10 20:58:36 ID:BR7lmSnc0
長峰も高橋聡もピンチだな。
レベル高すぎ。

212 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/11 08:33:51 ID:c7rONmE4O
捕手。
職人さん乙です!


213 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/12 03:29:47 ID:Z0JGFuhjO


214 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/13 01:15:09 ID:ep2/5lkEO
ほす

215 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/13 17:58:10 ID:3XXY2ToSO
保守

216 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/13 21:39:16 ID:ulqoFd2s0
捕手

217 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/14 03:21:16 ID:ljQx1LOT0
泣ける展開が続くよ・・・ホシュ

218 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/14 15:14:23 ID:pL8WSlJPO
保守

219 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/14 23:51:43 ID:0w+xGPl70
ごめん。いったんアゲ

220 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/15 13:18:24 ID:/bFyfN8R0
( ・д・)ヨシノブ・・・
職人さん乙です

221 :代打名無し@実況は実況板で:05/03/16 00:53:58 ID:BAZ8L12eO
保守しときますね〜

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